JPH05144937A - ダイシングブレード - Google Patents

ダイシングブレード

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JPH05144937A
JPH05144937A JP30210391A JP30210391A JPH05144937A JP H05144937 A JPH05144937 A JP H05144937A JP 30210391 A JP30210391 A JP 30210391A JP 30210391 A JP30210391 A JP 30210391A JP H05144937 A JPH05144937 A JP H05144937A
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JP
Japan
Prior art keywords
cutting
dicing blade
wafer
cutting water
dicing
Prior art date
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Pending
Application number
JP30210391A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyoshi Ito
一義 伊藤
Takeshi Ichimaru
剛 一丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Miyagi Electronics Ltd
Original Assignee
Fujitsu Miyagi Electronics Ltd
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Publication date
Application filed by Fujitsu Miyagi Electronics Ltd filed Critical Fujitsu Miyagi Electronics Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明はウエハやセラミック等を微細切削加工
する際用いられるダイシングブレードに関し、切り出さ
れるチップの歩留りを向上することを目的とする。 【構成】切刃部11とハブ部12とより構成され、切削
水20を吹き付けられつつ切削加工を行うダイシングブ
レードにおいて、切削水20を加工進行方向に対して後
方に送り出す送り出す送り出し機構として、ハブ部12
に貫通穴13を形成した。 【効果】ハブ部12に貫通穴13を形成することにより
発生する風により、切削水は加工進行方向に対して後方
に送り出されるため、ウエハ上に切削粉を含む切削水が
残存する量は少なくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はダイシングブレードに係
り、特にウエハやセラミック等を微細切削加工する際用
いられるダイシングブレードに関する。
【0002】ウエハ上に形成された複数の半導体素子チ
ップを個々に分割するためにダイシングが行われる。
【0003】ダイシングはダイシングブレードを用い、
このダイシングブレードを高速回転すると共に切削水を
吹き付けつつ行われるが、この際ウエハより切削粉が発
生する。
【0004】従って、この切削粉が半導体素子チップに
悪影響を及ぼさないよう処理することが重要となる。
【0005】
【従来の技術】図4は従来構成のダイシングブレード1
が取り付けられたダイシング装置2を示す概略構成図で
ある。
【0006】ダイシングブレード1は、図示しないスピ
ンドルモータに接続されており、例えば30000rpmで回転
するよう構成されている。このダイシングブレード1に
は、その外周部を覆うカバー3が設けられており、この
カバー3には切削加工時にダイシングブレード1に切削
水を吹き付ける4本のノズル4〜7(ノズル7はダイシ
ングブレード1を挟んでノズル6の裏側に配設されてい
るため、図に現れず)が配設されている。また、8は加
工されるウエハである。
【0007】加工時には、ダイシングブレード1は図中
矢印Aで示す方向(時計方向)に回転し、ウエハ8に対
して相対的に図中矢印Bで示す方向に進行することによ
り、ウエハ8を切断する構成となっている(尚、構成に
よってはダイシングブレードの回転方向が異なるものも
ある)。
【0008】図4は、ダイシングブレード1を拡大して
示す図である。同図に示すように、ダイシングブレード
1は、切刃部1aとハブ部1bとにより構成されてい
る。切刃部1aは微細な砥粒をドーナッツ状に焼結した
ものであり、またハブ部1bはアルミニウム製であり、
ドーナッツ状とされた切刃部1aの中央空間部分に取り
付けられている。従来、このハブ部1bは偏平な円盤状
の形状とされていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ダイシングブレード1
によりウエハ8を切断する際、前記のようにダイシング
ブレード1は高熱を発生する。この熱を冷やすために、
また切削状態を良好とするために各ノズル4〜7からは
切削水が吹き付けられる。また、ウエハ8を切断する
際、切削粉が多量に発生し、切削水はこの切削粉を流し
取る機能をも有している。この切削粉を含む切削水がウ
エハ8上に付着したまま乾燥した場合には、ウエハ8に
悪影響を及ぼし、切り出されるチップの歩留りを低下さ
せる原因となる。
【0010】しかるに、従来のダイシングブレード1
は、単にウエハ8を切断するだけの機能しか有していな
かったため、ダイシングブレード1に吹き付けられた切
削水は切断スピード,切削水の水量等の条件により乱れ
た状態で飛散し、ウエハ8上に多量の切削粉が残存して
しまい、これに起因して切り出されるチップの歩留りが
低下してしまうという問題点があった。
【0011】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、切り出されるチップの歩留りを向上し得るダイシ
ングブレードを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題点は、切刃部と
ハブ部とより構成され、切削水を吹き付けられつつ切削
加工を行うダイシングブレードにおいて、ハブ部に、切
削水を加工進行方向に対して後方に送り出す送り出し機
構を設けることにより解決することができる。
【0013】また、送り出し機構を、ハブ部に形成され
た貫通穴とすることにより一層効果的に解決することが
できる。
【0014】
【作用】ダイシングブレードを上記構成とすることによ
り、ダイシングブレードが発生する風により切削水は加
工進行方向に対して後方に送り出されるため、ウエハ上
に切削粉を含む切削水が残存する量は少なくなり、ウエ
ハ上に残る切削粉の量も従来に比べて激減し、切り出し
た後のチップの歩留り及び信頼性を向上することができ
る。
【0015】また、貫通穴により発生する風は、切削粉
を含む切削水の切刃部への付着をも防止するため、ダイ
シングブレードの寿命の延長を図ることができる。
【0016】更に、ハブ部に貫通穴を形成することによ
り、冷却効率を向上させることができ、これによっても
ダイシングブレードの寿命の延長を図ることができる。
【0017】
【実施例】次に本発明の実施例について図面と共に説明
する。
【0018】図1は本発明の一実施例であるダイシング
ブレード10を示している。ダイシングブレード10
は、従来構成と同様に切刃部11とハブ部12とにより
構成されている。切刃部11は微細なダイヤモンド粉等
の砥粒をドーナッツ状に焼結したものである。またハブ
部12はアルミニウム製であり、ドーナッツ状とされた
切刃部11の中央空間部分に取り付けられている。
【0019】本発明に係るダイシングブレード10で
は、このハブ部12に複数(本実施例では8個)の貫通
穴13を形成したことを特徴とするものである。この貫
通穴13を形成することにより、ダイシングブレード1
0を回転させた場合、貫通穴13に起因してダイシング
ブレード10の回転位置近傍には風の流れが発生する。
【0020】従来の如く、偏平な円盤状形状のハブ部1
b(図4参照)であっても、ダイシングブレード1の回
転位置近傍に風の流れは発生する。しかるに、ハブ部1
bは偏平な形状であり、積極的に風を発生させる構成で
はなかったため、大きな風の流れは発生しない。
【0021】これに対してダイシングブレード10は、
ハブ部12に複数の貫通穴13を形成しているため、ダ
イシングブレード10の回転位置近傍には強い風の流れ
が発生する。この強い風は、ダイシングブレード10の
近傍の空気が、ダイシングブレード10の回転に伴い貫
通穴13内に巻き込まれることにより生ずるものであ
る。
【0022】図2はダイシングブレード10が取り付け
られたダイシング装置14を示す概略構成図である。ダ
イシング装置14自体の構成は、図4に示したダイシン
グ装置2と変わるところは無い。ダイシングブレード1
0は、このダイシング装置14に取り付けられて、例え
ば30000rpmで回転することにより、ウエハ15に対し切
削加工を行い切断する。
【0023】またウエハ15の切削加工時に、ダイシン
グブレード10には、カバー16に配設されたノズル1
7〜19から切削水が吹き付けられる。加工時には、ダ
イシングブレード10は図中矢印Aで示す方向(時計方
向)に回転し、またダイシング装置14は相対的に図中
矢印Bで示す方向に進行することにより、ウエハ15は
ダイシングブレード10により切断される。
【0024】この切削加工により、吹き付けられた切削
水には多量の切削粉(主にSi粉)が混ざりこんだ状態
となる。この切削粉を含む切削水がウエハ15上で乾燥
した場合には、切削粉がウエハ15上に残存し、切り出
されたチップの歩留りを低下させることは前記した通り
である。
【0025】しかるに、本発明に係るダイシングブレー
ド10は、ハブ部12に複数の貫通穴13を形成してお
り、ダイシングブレード10の回転位置近傍には強い風
の流れが発生する構成となっている。上記のように、ダ
イシングブレード10が図中矢印A方向に回転する場
合、切削位置近傍では、図中矢印Cで示す方向(ダイシ
ングブレード10の接線方向)に風は流れている。
【0026】従って、同図(B)に示すように、切削粉
を含む切削水20は、ダイシングブレード10が発生す
る風により加工進行方向に対して後方(図中矢印C方
向)に付勢される。即ち、ハブ部12に形成された貫通
穴13は、切削水20を加工進行方向(B方向)に対し
て後方に送り出す送り出し機構として機能する。
【0027】このダイシングブレード10が発生する風
の付勢力により切削水20の乱れた飛散は防止され、切
削粉を含む切削水20はウエハ15上を流れ排水され
る。これにより、ウエハ15上に切削粉を含む切削水2
0が残存する量は少なくなり、切削水20が乾燥した後
にウエハ15上に残る切削粉の量も従来に比べて激減
し、切り出した後のチップの歩留り及び信頼性を向上す
ることができる。
【0028】また、切削粉を含む切削水20がダイシン
グブレード10に付着し、これが乾燥した場合には、切
削粉により切刃部11の所謂めずまりが生じ、ダイシン
グブレード10の寿命低下が発生することが知られてい
る。しかるに、本発明に係るダイシングブレード10
は、上記のように貫通穴13により強い風を発生するた
め、切削粉を含む切削水20のダイシングブレード10
への付着も防止することができ、ダイシングブレード1
0の寿命の延長を図ることができる。
【0029】更に、ダイシングブレード10は上記のよ
うに高速回転されることによりウエハ15を切削するた
め、切削時は非常に高温の状態となる。従来では高温と
なったダイシングブレード1を冷却する手段は切削水の
みであったが、ハブ部12に貫通穴13を形成すること
により、冷却効率を向上させることができ、これによっ
てもダイシングブレード10の寿命の延長を図ることが
できる。
【0030】尚、上記実施例では、切削水20を加工進
行方向に対して後方に送り出す送り出し機構としてハブ
部に貫通穴13を形成した構成を示したが、送り出し機
構の構成はこれに限定されるものではなく、ダイシング
ブレードの回転により風を発生させて切削水を加工進行
方向に対して後方に送り出せる構成であれば、他の構成
でもよく、例えばハブ部に風発生用のフィンを設けた構
成等が考えられる。
【0031】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、ダイシング
ブレードが発生する風により切削水は加工進行方向に対
して後方に送り出されるため、ウエハ上に切削粉を含む
切削水が残存する量は少なくなり、ウエハ上に残る切削
粉の量も従来に比べて激減し、切り出した後のチップの
歩留り及び信頼性を向上することができる。
【0032】また、貫通穴により発生する風は、切削粉
を含む切削水の切刃部への付着をも防止するため、ダイ
シングブレードの寿命の延長を図ることができる。
【0033】更に、ハブ部に貫通穴を形成することによ
り、冷却効率を向上させることができ、これによっても
ダイシングブレードの寿命の延長を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるダイシングブレードを
説明するための図である。
【図2】図1に示すダイシングブレードを装着したダイ
シング装置を示す図である。
【図3】従来のダイシングブレードの一例を示す図であ
る。
【図4】図3に示すダイシングブレードを装着したダイ
シング装置を示す図である。
【符号の説明】
10 ダイシングブレード 11 切刃部 12 ハブ部 13 貫通穴 14 ダイシング装置 15 ウエハ 16 カバー 17〜19 ノズル 20 切削水

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切刃部(11)とハブ部(12)とより
    構成され、切削水(20)を吹き付けられつつ切削加工
    を行うダイシングブレードにおいて、 該ハブ部(12)に、該切削水(20)を加工進行方向
    に対して後方に送り出す送り出し機構(13)を設けた
    ことを特徴とするダイシングブレード。
  2. 【請求項2】 該送り出し機構は、該ハブ部(12)に
    形成された貫通穴(13)であることを特徴とする請求
    項1のダイシングブレード。
JP30210391A 1991-11-18 1991-11-18 ダイシングブレード Pending JPH05144937A (ja)

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