JPH06188308A - ダイシングブレード - Google Patents
ダイシングブレードInfo
- Publication number
- JPH06188308A JPH06188308A JP34072792A JP34072792A JPH06188308A JP H06188308 A JPH06188308 A JP H06188308A JP 34072792 A JP34072792 A JP 34072792A JP 34072792 A JP34072792 A JP 34072792A JP H06188308 A JPH06188308 A JP H06188308A
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- JP
- Japan
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- blade
- cutting
- wafer
- dicing blade
- dicing
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- Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 この発明は、ウェハーから半導体素子チップ
を切り出す場合、切削能力が低下せず、かつ切り粉等の
排除が充分できて半導体素子チップの品質を低下させな
いダイシングブレードを提供することを目的とする。 【構成】 ダイシングブレード20の外周部にリング状
に設けられた切削刃23の両面には、その半径方向に向
かって、その周方向に所定ピッチで刃溝24を設けられ
ている。この刃溝24を介して冷却および洗浄用の純水
が切削部に充分に入り込み、切削刃23の充分の冷却と
切削部からの切り粉等の充分な排除がなされる。
を切り出す場合、切削能力が低下せず、かつ切り粉等の
排除が充分できて半導体素子チップの品質を低下させな
いダイシングブレードを提供することを目的とする。 【構成】 ダイシングブレード20の外周部にリング状
に設けられた切削刃23の両面には、その半径方向に向
かって、その周方向に所定ピッチで刃溝24を設けられ
ている。この刃溝24を介して冷却および洗浄用の純水
が切削部に充分に入り込み、切削刃23の充分の冷却と
切削部からの切り粉等の充分な排除がなされる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ウェハーから半導体
素子チップを切り出していくダイシング装置のダイシン
グブレードに関するものである。
素子チップを切り出していくダイシング装置のダイシン
グブレードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来のダイシング装置の一例を示
す側面図、図7は従来のダイシング装置の一例を示す平
面図、図8は従来のダイシングブレードの一例を示す斜
視図、図9はダイシングブレードでウェハーをカッティ
ングしている状態を示す断面図である。
す側面図、図7は従来のダイシング装置の一例を示す平
面図、図8は従来のダイシングブレードの一例を示す斜
視図、図9はダイシングブレードでウェハーをカッティ
ングしている状態を示す断面図である。
【0003】図において、1は台金1aの外周にリング
状の切削刃1bが設けられたダイシングブレード、2は
ダイシングブレード1を高速で回転させるとともに、こ
れを上下方向および左右方向に移動させるスピンドル、
3は数十μm から数百μm 幅のスクライブラインをおい
て半導体素子が多数形成された例えばシリコン等から形
成される円板状のウェハー、4はダイシングブレード1
の切削刃1bによりウェハー3に形成された切り溝、5
はダイシングブレード1によりウェハー3から切り出さ
れた半導体素子チップである。
状の切削刃1bが設けられたダイシングブレード、2は
ダイシングブレード1を高速で回転させるとともに、こ
れを上下方向および左右方向に移動させるスピンドル、
3は数十μm から数百μm 幅のスクライブラインをおい
て半導体素子が多数形成された例えばシリコン等から形
成される円板状のウェハー、4はダイシングブレード1
の切削刃1bによりウェハー3に形成された切り溝、5
はダイシングブレード1によりウェハー3から切り出さ
れた半導体素子チップである。
【0004】6はダイシングブレード1の下方でウェハ
ー3を水平に固定する円形の粘着テープ、7は粘着テー
プ6の外周に取り付けられ粘着テープ6を介してウエハ
ー3を保持する金属製のリング、8は粘着テープ6等を
下方から吸着支持するとともに、この粘着テープ6等を
所定角度回転させて、ウェハー3の向きを変える吸着テ
ーブル、9は吸着テーブル8をベース10に対して紙面
の上下方向である前後方向に移動させる移動台、11は
ダイシングブレード1でカッティングされるウェハー3
に純水Wを注ぎ、ウェハー3の冷却と洗浄を行なうため
の純水配管である。
ー3を水平に固定する円形の粘着テープ、7は粘着テー
プ6の外周に取り付けられ粘着テープ6を介してウエハ
ー3を保持する金属製のリング、8は粘着テープ6等を
下方から吸着支持するとともに、この粘着テープ6等を
所定角度回転させて、ウェハー3の向きを変える吸着テ
ーブル、9は吸着テーブル8をベース10に対して紙面
の上下方向である前後方向に移動させる移動台、11は
ダイシングブレード1でカッティングされるウェハー3
に純水Wを注ぎ、ウェハー3の冷却と洗浄を行なうため
の純水配管である。
【0005】つぎにこのダイシング装置の動作を説明す
る。ウェハー3が保持されている粘着テープ6をリング
7を把持して吸着テーブル8上に載置し、この吸着テー
ブル8で粘着テープ6等を吸着支持する。つぎに、スピ
ンドル2を介してダイシングブレード1を回転するとと
もに、このダイシングブレード1を下降し、その切削刃
1bをウェハー3の位置まで下げた後、移動台9を後方
に向かって移動しつつ、ウェハー3をそのスクライブラ
インに沿ってカッティングしていく。そして、ウェハー
3の1つのスクライブラインに沿ったカットが終了する
と、ダイシングブレード1を上昇させた後、ウェハー3
の左方側のつぎのスクライブラインの位置までダイシン
グブレード1を移動させる。この間移動台9を前方に移
動した後、ダイシングブレード1を再び下降させ、同様
のウェハー3のカッティングを行なう。
る。ウェハー3が保持されている粘着テープ6をリング
7を把持して吸着テーブル8上に載置し、この吸着テー
ブル8で粘着テープ6等を吸着支持する。つぎに、スピ
ンドル2を介してダイシングブレード1を回転するとと
もに、このダイシングブレード1を下降し、その切削刃
1bをウェハー3の位置まで下げた後、移動台9を後方
に向かって移動しつつ、ウェハー3をそのスクライブラ
インに沿ってカッティングしていく。そして、ウェハー
3の1つのスクライブラインに沿ったカットが終了する
と、ダイシングブレード1を上昇させた後、ウェハー3
の左方側のつぎのスクライブラインの位置までダイシン
グブレード1を移動させる。この間移動台9を前方に移
動した後、ダイシングブレード1を再び下降させ、同様
のウェハー3のカッティングを行なう。
【0006】そして、ウェハー3の前後方向に向かうス
クライブラインに沿うカッティングが終了すると、吸着
テーブル8を90度回転させ、同様にウェハー3の左右
方向に向かうスクライブラインに沿うカッティングを行
なう。そして、ウェハー3のすべてのカッティングが終
了すれば、このウェハー3から所定数の半導体素子チッ
プ5が切り出される。
クライブラインに沿うカッティングが終了すると、吸着
テーブル8を90度回転させ、同様にウェハー3の左右
方向に向かうスクライブラインに沿うカッティングを行
なう。そして、ウェハー3のすべてのカッティングが終
了すれば、このウェハー3から所定数の半導体素子チッ
プ5が切り出される。
【0007】さて、ウェハー3がダイシングブレード1
の切削刃1bでカッティングされている間は、ウェハー
3の切削部に純水配管11を介して純水Wが注がれ、こ
の純水Wによってダイシングブレード1の切削刃1bの
冷却がなされるとともに、ウェハー3の切り溝4内の洗
浄等がなされる。
の切削刃1bでカッティングされている間は、ウェハー
3の切削部に純水配管11を介して純水Wが注がれ、こ
の純水Wによってダイシングブレード1の切削刃1bの
冷却がなされるとともに、ウェハー3の切り溝4内の洗
浄等がなされる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のダイシングブレード1では、その切削刃1bでウェ
ハー3をカッティングしている際に、図9で示されるよ
うに、ウェハー3の切り溝4とダイシングブレード1の
切削刃1b間にはわずかの隙間しか生じず、純水Wがこ
の隙間を介して切り溝4内に充分に入り込むことができ
ないという問題があった。
来のダイシングブレード1では、その切削刃1bでウェ
ハー3をカッティングしている際に、図9で示されるよ
うに、ウェハー3の切り溝4とダイシングブレード1の
切削刃1b間にはわずかの隙間しか生じず、純水Wがこ
の隙間を介して切り溝4内に充分に入り込むことができ
ないという問題があった。
【0009】このため、ダイシングブレード1の切削刃
1bの冷却が充分にできなくなり、ダイシングブレード
1の切削性能が低下し(切れ味が悪くなって)、ウェハ
ー3に欠け等が生じてしまうという課題があった。ま
た、純水Wがウェハー3の切り溝4内に充分に入り込め
ないため、ウェハー3の切り粉が半導体素子チップ5の
切削側面に付着したままとなったり、ダイシングブレー
ド1により粘着テープ6に切り込みが生じた場合、テー
プの切り屑が半導体素子チップ5の切削側面に付着した
ままとなり、できあがった半導体素子チップ5の品質が
低下してしまうという不都合があった。
1bの冷却が充分にできなくなり、ダイシングブレード
1の切削性能が低下し(切れ味が悪くなって)、ウェハ
ー3に欠け等が生じてしまうという課題があった。ま
た、純水Wがウェハー3の切り溝4内に充分に入り込め
ないため、ウェハー3の切り粉が半導体素子チップ5の
切削側面に付着したままとなったり、ダイシングブレー
ド1により粘着テープ6に切り込みが生じた場合、テー
プの切り屑が半導体素子チップ5の切削側面に付着した
ままとなり、できあがった半導体素子チップ5の品質が
低下してしまうという不都合があった。
【0010】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、ウェハーから半導体素子チップを
切り出す場合、その切削性能が低下せず、かつ切り粉等
の排除が充分できて半導体素子チップの品質を低下させ
ないダイシングブレードを提供することを目的とする。
めになされたもので、ウェハーから半導体素子チップを
切り出す場合、その切削性能が低下せず、かつ切り粉等
の排除が充分できて半導体素子チップの品質を低下させ
ないダイシングブレードを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、その外周部
にリング状の切削刃を有し、回転してウェハーを切削す
ることにより、このウェハーから半導体素子チップを切
り出していくダイシングブレードにおいて、切削刃の両
面に、その半径方向に向かって、その周方向に所定ピッ
チで刃溝を形成したことである。
にリング状の切削刃を有し、回転してウェハーを切削す
ることにより、このウェハーから半導体素子チップを切
り出していくダイシングブレードにおいて、切削刃の両
面に、その半径方向に向かって、その周方向に所定ピッ
チで刃溝を形成したことである。
【0012】
【作用】ダイシングブレードを回転させてその切削刃で
ウェハーから半導体素子チップを切り出していく場合、
切削刃が切り込んでいるウェハーの切り溝内には冷却用
および洗浄用の純水が注がれる。この場合、切削刃には
その両面に、その半径方向に向かって、その周方向に所
定ピッチで刃溝が形成されているため、注がれた純水は
切削刃とウェハーの切り溝との隙間のみでなく、この切
削刃の刃溝からも切り溝内に入り込む。したがって、こ
のダイシングブレードでは純水により、切削刃の冷却が
充分になされるとともに、切り溝内からウェハーの切り
粉等の除去(流し出し)が充分になされる。
ウェハーから半導体素子チップを切り出していく場合、
切削刃が切り込んでいるウェハーの切り溝内には冷却用
および洗浄用の純水が注がれる。この場合、切削刃には
その両面に、その半径方向に向かって、その周方向に所
定ピッチで刃溝が形成されているため、注がれた純水は
切削刃とウェハーの切り溝との隙間のみでなく、この切
削刃の刃溝からも切り溝内に入り込む。したがって、こ
のダイシングブレードでは純水により、切削刃の冷却が
充分になされるとともに、切り溝内からウェハーの切り
粉等の除去(流し出し)が充分になされる。
【0013】
【実施例】以下にこの発明の実施例を図について説明す
る。 実施例1.図1はこの発明の実施例1を示すダイシング
ブレードの斜視図、図2はこのダイシングブレードの部
分拡大断面斜視図、図3はこのダイシングブレードでウ
ェハーをカッティングしている状態を示す図である。な
お、このダイシングブレードが取り付けられているダイ
シング装置やウェハーの構成は図6および図7で示され
るものと同一である。
る。 実施例1.図1はこの発明の実施例1を示すダイシング
ブレードの斜視図、図2はこのダイシングブレードの部
分拡大断面斜視図、図3はこのダイシングブレードでウ
ェハーをカッティングしている状態を示す図である。な
お、このダイシングブレードが取り付けられているダイ
シング装置やウェハーの構成は図6および図7で示され
るものと同一である。
【0014】図において、20はウェハー3から半導体
素子チップ5を切り出していくダイシングブレードであ
る。以下、このダイシングブレード20の構成について
説明すれば、21はスピンドル2が差し込まれ、このダ
イシングブレード20をスピンドル2に固定するための
ハブ、22はハブ21の外周に円板状に形成される台
金、23は台金22の外周にリング状に形成され、ニッ
ケル等の母材に粒径が数μm のダイアモンド粒が混入さ
れているその厚さが数十から数百μm の切削刃、24は
切削刃23の両面にその半径方向に向かって、その周方
向に所定ピッチで設けられた刃溝である。この刃溝24
は例えば切削刃23の厚さの1/5〜1/4程度(数μ
m 〜数十μm )の深さを有する円弧状溝で構成され、切
削刃23の一面側の刃溝24に対して他面側のそれはち
どり状にその中間部に配置されている。
素子チップ5を切り出していくダイシングブレードであ
る。以下、このダイシングブレード20の構成について
説明すれば、21はスピンドル2が差し込まれ、このダ
イシングブレード20をスピンドル2に固定するための
ハブ、22はハブ21の外周に円板状に形成される台
金、23は台金22の外周にリング状に形成され、ニッ
ケル等の母材に粒径が数μm のダイアモンド粒が混入さ
れているその厚さが数十から数百μm の切削刃、24は
切削刃23の両面にその半径方向に向かって、その周方
向に所定ピッチで設けられた刃溝である。この刃溝24
は例えば切削刃23の厚さの1/5〜1/4程度(数μ
m 〜数十μm )の深さを有する円弧状溝で構成され、切
削刃23の一面側の刃溝24に対して他面側のそれはち
どり状にその中間部に配置されている。
【0015】なお、このダイシングブレード20のスピ
ンドル2側の面は、ハブ21や台金22が外方に突出し
ておらず、ハブ21と台金22の外面が切削刃23の外
面と同一平面を形成している。
ンドル2側の面は、ハブ21や台金22が外方に突出し
ておらず、ハブ21と台金22の外面が切削刃23の外
面と同一平面を形成している。
【0016】つぎにこの実施例1によるダイシングブレ
ード20の動作を説明する。スピンドル2の回転にとも
ないダイシングブレード20が回転し、粘着テープ6上
のウェハー3がそのスクライブラインの方向に向かって
移動台9により移動されると、ウェハー3はダイシング
ブレード20の切削刃23によって、スクライブライン
に沿ってカッティングされていく。そして、切削刃23
によってウェハー3に形成されつつある切り溝4内に
は、純水配管11により冷却用および洗浄用の純水Wが
注がれる。
ード20の動作を説明する。スピンドル2の回転にとも
ないダイシングブレード20が回転し、粘着テープ6上
のウェハー3がそのスクライブラインの方向に向かって
移動台9により移動されると、ウェハー3はダイシング
ブレード20の切削刃23によって、スクライブライン
に沿ってカッティングされていく。そして、切削刃23
によってウェハー3に形成されつつある切り溝4内に
は、純水配管11により冷却用および洗浄用の純水Wが
注がれる。
【0017】この場合、純水Wは切削刃23と切り溝4
間の隙間および切削刃23に設けられた刃溝24を介し
て切り溝4内に入り込み、切削刃23を充分に冷却する
とともに、切り溝4内に生じているウェハー3の切り粉
等をこの切り溝4から外部に充分に流し出す。すなわ
ち、切削刃23は純水Wにより充分に冷却され、その切
削性能(切れ味)が低下せず、カッティングに当たり、
ウェハー3に欠け等を生じさせることはない。また、純
水Wにより切り溝4から切り粉等を充分に流し出すこと
ができるため、切り粉等が半導体素子チップ5の切削側
面に付着し、切り出された半導体素子チップの品質が低
下することもない。
間の隙間および切削刃23に設けられた刃溝24を介し
て切り溝4内に入り込み、切削刃23を充分に冷却する
とともに、切り溝4内に生じているウェハー3の切り粉
等をこの切り溝4から外部に充分に流し出す。すなわ
ち、切削刃23は純水Wにより充分に冷却され、その切
削性能(切れ味)が低下せず、カッティングに当たり、
ウェハー3に欠け等を生じさせることはない。また、純
水Wにより切り溝4から切り粉等を充分に流し出すこと
ができるため、切り粉等が半導体素子チップ5の切削側
面に付着し、切り出された半導体素子チップの品質が低
下することもない。
【0018】さらに、切削刃23の刃溝24はこの刃溝
24内にあるウェハー3の切り粉のすくい出し効果も有
すため、この点からも切り溝4の半導体素子チップ5の
切削側面に切り粉が付着するのを防止できる。
24内にあるウェハー3の切り粉のすくい出し効果も有
すため、この点からも切り溝4の半導体素子チップ5の
切削側面に切り粉が付着するのを防止できる。
【0019】なお、図4で示されるように、刃溝24を
切削刃23の両面の同じ位置に設けるようにしてもよ
い。また、刃溝24の断面形状は円弧状以外にも三角形
状や4角形状であってもよい。
切削刃23の両面の同じ位置に設けるようにしてもよ
い。また、刃溝24の断面形状は円弧状以外にも三角形
状や4角形状であってもよい。
【0020】実施例2.図5はこの発明の実施例2を示
すダイシングブレードの斜視図である。図において、2
5はダイシングブレード20の台金22に設けられた案
内溝である。なお、他の構成は上記実施例1の場合と同
一である。
すダイシングブレードの斜視図である。図において、2
5はダイシングブレード20の台金22に設けられた案
内溝である。なお、他の構成は上記実施例1の場合と同
一である。
【0021】上記案内溝25は台金22の半径方向に湾
曲した状態で、この台金22の周方向に所定ピッチで設
けられていて、その外端部は切削刃23の刃溝24につ
ながっている。したがって、純水配管11からダイシン
グブレード20の台金22に当たるように注がれた純水
Wは、この案内溝25を介して刃溝24側に充分に注が
れることとなる。このため、このダイシングブレード2
0では上記実施例1のダイシングブレード20よりも、
純水Wによる冷却効果および洗浄効果を上げることがで
き、切削刃23の切削能力の低下をより防止できるとと
もに、半導体素子チップ5の品質の低下をより防止する
ことができる。なお、この案内溝25は台金22の片面
側または両面側のいずれに設けてもよい。
曲した状態で、この台金22の周方向に所定ピッチで設
けられていて、その外端部は切削刃23の刃溝24につ
ながっている。したがって、純水配管11からダイシン
グブレード20の台金22に当たるように注がれた純水
Wは、この案内溝25を介して刃溝24側に充分に注が
れることとなる。このため、このダイシングブレード2
0では上記実施例1のダイシングブレード20よりも、
純水Wによる冷却効果および洗浄効果を上げることがで
き、切削刃23の切削能力の低下をより防止できるとと
もに、半導体素子チップ5の品質の低下をより防止する
ことができる。なお、この案内溝25は台金22の片面
側または両面側のいずれに設けてもよい。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなようにこの発明
によれば、その外周部にリング状の切削刃を有し、回転
してウェハーを切削することにより、このウェハーから
半導体素子チップを切り出していくダイシングブレード
において、切削刃の両面に、その半径方向に向かって、
その周方向に所定ピッチで刃溝を形成したので、この刃
溝を介して切削刃によるウェハーの切削部に冷却用およ
び洗浄用の純水を多く集めることができる。したがっ
て、このダイシングブレードでは純水による冷却が充分
になされ、その切削性能が低下しないとともに、純水に
より切り粉等の排除も充分になされ、半導体素子チップ
の品質を低下させることもない。
によれば、その外周部にリング状の切削刃を有し、回転
してウェハーを切削することにより、このウェハーから
半導体素子チップを切り出していくダイシングブレード
において、切削刃の両面に、その半径方向に向かって、
その周方向に所定ピッチで刃溝を形成したので、この刃
溝を介して切削刃によるウェハーの切削部に冷却用およ
び洗浄用の純水を多く集めることができる。したがっ
て、このダイシングブレードでは純水による冷却が充分
になされ、その切削性能が低下しないとともに、純水に
より切り粉等の排除も充分になされ、半導体素子チップ
の品質を低下させることもない。
【図1】この発明の実施例1に係るダイシングブレード
の斜視図である。
の斜視図である。
【図2】このダイシングブレードの部分拡大断面斜視図
である。
である。
【図3】このダイシングブレードでウェハーをカッティ
ングしている状態を示す断面図である。
ングしている状態を示す断面図である。
【図4】この発明の実施例1の変更実施例に係るダイシ
ングブレードの部分拡大断面斜視図である。
ングブレードの部分拡大断面斜視図である。
【図5】この発明の実施例2に係るダイシングブレード
の斜視図である。
の斜視図である。
【図6】従来のダイシング装置の一例を示す側面図であ
る。
る。
【図7】従来のダイシング装置の一例を示す平面図であ
る。
る。
【図8】従来のダイシングブレードの斜視図である。
【図9】従来のダイシングブレードでウェハーをカッテ
ィングしている状態を示す断面図である。
ィングしている状態を示す断面図である。
3 ウェハー 5 半導体素子チップ 20 ダイシングブレード 23 切削刃 24 刃溝
Claims (1)
- 【請求項1】 その外周部にリング状の切削刃を有し、
回転してウェハーを切削することにより、このウェハー
から半導体素子チップを切り出していくダイシングブレ
ードにおいて、前記切削刃の両面に、その半径方向に向
かって、その周方向に所定ピッチで刃溝を形成したこと
を特徴とするダイシングブレード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34072792A JPH06188308A (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | ダイシングブレード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34072792A JPH06188308A (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | ダイシングブレード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06188308A true JPH06188308A (ja) | 1994-07-08 |
Family
ID=18339736
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34072792A Pending JPH06188308A (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | ダイシングブレード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06188308A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001019458A (ja) * | 1999-07-05 | 2001-01-23 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 光ファイバプリフォームロッドの破断工具および破断方法 |
US6461940B1 (en) | 1999-06-21 | 2002-10-08 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Dicing blade and method of producing an electronic component |
KR101307277B1 (ko) * | 2004-07-16 | 2013-09-11 | 미쓰보시 다이야몬도 고교 가부시키가이샤 | 커터휠과 그 제조방법, 수동 스크라이브 공구 및 스크라이브 장치 |
JP2016043470A (ja) * | 2014-08-26 | 2016-04-04 | 株式会社ディスコ | 切削ブレード |
JP2018078166A (ja) * | 2016-11-08 | 2018-05-17 | 株式会社ディスコ | 切削ブレードの製造方法 |
JP2018181908A (ja) * | 2017-04-04 | 2018-11-15 | 株式会社ディスコ | 加工方法 |
-
1992
- 1992-12-21 JP JP34072792A patent/JPH06188308A/ja active Pending
Cited By (6)
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