JPH0514399U - 建物用仕切材支持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 電子出願以前の出願であるので 要約・選択図及び出願人の識別番号は存在しない。

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、短柱の剪断破壊を防止することを 目的とした耐震構造設計に際し、壁の厚さが柱の 幅の1/6以下で100mm以下になるように壁の所要個 所に欠損部（誘発目地）を設けるための仕切材を 支持、固定する装置に関する。

〔従来の技術〕

従来、柱際の壁部等に欠損部を設ける際、独立 発泡体等による仕切材を支持したアームに型枠用 セパレーターを通して壁型枠に取付ける方法、手 段が開示されている。

〔考案が解決しょうとする課題〕

上記従来の方法、手段では型枠組み立て上に面 倒で、能率が悪く、合理的でない。

また、コンクリート打設の際、コンクリートの 側圧によって充分な強度が得られず、仕切材の変 形、破損の原因となり信頼性に欠ける。

〔課題を解決するための手段〕

この考案は、上記従来の課題に鑑みなされたも ので、その目的は、施工性が良く、コンクリート 側圧に対しても確実に仕切板を支持することによ って信頼性が向上し、コンクリート打設後も躯体 から剥離したり、浮き出すこともない仕切板支持 装置を提供することにある。

その手段として、外面の長手方向に沿って仕切 板の支持面を形成すると共に、その長辺方向に沿 った短辺側内面にコの字状に折り返した溝部、及 びこの溝部に近接して支持片を突設した適宜長さ の支持板と、支持板のその溝部に沿って上下に摺 動可能な掛止片を先端に設け、他端部の折曲片に セパレーターに掛止するための切り込み部を凹設 した支持腕からなることを特徴とする。

〔作用〕

上記構造により、支持板にコの字状に折り返し た溝部を設け、その溝部に沿って摺動可能な掛止 片を先端に設け、他端部にセパレーターに掛止す るための切り込み部を凹設した支持腕により仕切 材を支持するために、コンクリート側圧による支 持板または仕切材の変形や破損を防止すると共に、 支持腕の他端部にセパレーターに掛止するための 切り込み部を凹設してるために任意の位置のセパ レーターに対し簡単、容易に掛止することが可能 になり、型枠に設置後も容易に支持腕を掛止する ことが可能になる。

また、支持腕は支持板の溝部に対して上下に摺動 可能なためにコンクリート側圧に対して適宜間隔 をもって仕切材を確実に支持するなど前記従来例 の課題を解消するものである。

〔実施例〕

次にこの考案の実施例を図面に基づいて詳細に 説明する。

第１図及び第２図は本考案の実施例を示す斜視 図である。

支持板（１）は、外面の長手方向に沿って仕切 材の支持面（１ａ）を形成すると共に、その長辺 側の尖端にコの字状に折り返した溝部（１ｄ）と その溝部（１ｂ）に近接して支持片（１ｃ）を突 設し、それぞれ長手方向に伸びる。

支持腕（２）は先端を折り曲げて上記支持板の 溝部（１ｂ）と支持片（１ｃ）との間に挿着する と共に、上下に摺動可能に形成してなる掛止片 （２ａ）を設け、他端部の折曲片（２ｂ）にセパ レーターが掛止するための切り込み部（２ｃ）を 凹設する。

次にこの考案の実施例による建物用仕切材支持 装置の使用例を説明する。

第３図は本考案に係る建物用仕切材支持装置の 使用例を示す使用状態図で、柱型枠（Ｃ）に続い て壁型枠（Ｅ）を組み立てるに当って、その壁型 枠（Ｅ）の際の内側には所要の目地材（Ａ）を対 向して取付ける。

さらに、この対向する目地材間に仕切材（Ｂ） を介装して壁側から、支持板（１）を当接して添 着する。

続いて、支持腕（２）の先端の掛止部（２ａ） を支持板（１）の溝部（１ｂ）と支持片（１ｃ） の間に沿って挿着し、上下方向に沿って所要間隔 に支持腕（２）を配置し、他端部の切り込み部 （２ｃ）を型枠用セパレーター（Ｄ）に掛止して 固定する。

仕切材（Ｂ）の高さが高い場合、壁厚が厚い場 合、あるいはコンクリート側圧が大きい場合など は支持腕（２）を所要数使用する。

また、他の使用例として、第４図に示すように、 柱際部における柱型枠（Ｅ^，）の内面側に断面欠 損用の仕切材（Ｂ^，）を配置してその片側面をＬ 型の支持板（１^，）によって型枠に釘止する。

さらに、このＬ型の支持板（１^，）の溝部（１ ａ^，）に支持腕（２）の掛止部（２ａ）を挿入し て上下に所要間隔配置すると共に、他端部の切り 込み部（２ｃ）を型枠用セパレーター（Ｄ^，）に 掛止して固定する。

なお、この型枠用セパレーターに支持腕（２） を確実に固定する手段として、第２図に示す支 持腕（２）他端部の折曲片（２ｂ）に設けた雌ネ ジ部（２ｄ）に雄ネジを螺入して上記型枠用セパ レーター（Ｄ^，）に押し付けることによって可能 である。

〔考案の効果〕

以上詳細に説明したように、この考案の建物用 仕切材支持装置によれば、支持板にコの字状に折 り返した溝部を設け、該溝部に沿って挿着可能な 掛止片を先端に設け、他端部にセパレーターに掛 止するための切り込み部を凹設した支持腕により、 仕切材を支持し、また支持腕は支持板の溝部に対 して上下に摺動可能なためにコンクリート側圧に 対して適宜間隔を持って、仕切材を確実に支持す るために、コンクリート側圧による支持板、また は仕切材の変形や破損を防止し、信頼性が高い。

しかも、支持腕の他端部にセパレーターに掛止 するための切り込み部を凹設したために任意の位 置のセパレーターに掛止することが可能になり、 型枠を組立後も容易に支持腕を掛止することが可 能になり、取り付けを容易に、迅速に行うことが できるなど、実用上有益な仕切支持装置が得られ るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図はこの考案の実施例を示す支 持板及び支持腕の斜視図、第３図及び第４図は実 施例に係る仕切支持装置の使用例を示す使用状 態図である。 1.１^，…支持板 １ａ…支持面 １ａ^，…溝部 １ｂ…溝部 １ｃ…支持片 ２…支持腕 ２ａ…掛止片 ２ｂ…折曲片 ２ｃ…切り込み部 ２ｄ…雌ネジ部 Ａ…目地材 B.Ｂ^，…仕切材 Ｃ…柱型枠 D.Ｄ^，…型枠用セパレーター E.Ｅ^，…壁型枠

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 外面の長手方向に沿って仕切材の支持面
   を形成 すると共に、その長辺方向に沿った短辺側内面に コの字状に折り返した溝部、及びこの溝部に近接 して支持片を突設した適宜長さの支持板と、支持 板のその溝部に沿って上下に摺動可能な掛止片を 先端に設け、他端部の折曲片にセパレーターに掛 止するための切り込み部を凹設した支持腕からな ることを特徴とする建物用仕切材支持装置。