JPH05142957A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH05142957A
JPH05142957A JP3311118A JP31111891A JPH05142957A JP H05142957 A JPH05142957 A JP H05142957A JP 3311118 A JP3311118 A JP 3311118A JP 31111891 A JP31111891 A JP 31111891A JP H05142957 A JPH05142957 A JP H05142957A
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Masashi Hirai
政志 平井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡潔な装置構成でコピー画質の安定化が図
れ、装置構成の小型化およびコストダウンが図れる画像
形成装置を実現する。 【構成】 ウォーミングアップ時や所定枚数のコピーが
終了した時点で、転写チャージャ5および除電ランプ7
をONし、感光体ドラム1のドラム素管に発生するドラ
ム電流IDを電流検知回路12で検知する検知プロセス
を行う。電流検知回路12により検知されたドラム電流
Dは電圧信号VDに変換され、制御回路51に出力され
る。制御回路51は予め設定された基準電圧信号と電圧
信号VDの偏差を演算し、この偏差を解消できる制御信
号VCを高圧トランス50に与え、転写チャージャ5の
出力電流値ITがコピー画質を安定化できる適正値に常
時なるようにコントロールする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、転写チャージャの出力
を適正値にコントロールでき、転写性能の向上が図れる
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機等の画像形成装置の転写性能は、
主としてコピー用紙の帯電電荷によって決定される。従
って、コピー用紙の帯電電荷を検知し、その検知情報を
フィーバック情報として転写チャージャの電源回路(高
圧直流電源)に入力すれば適正な転写性能を維持でき
る。
【0003】しかるに、コピー用紙の帯電電荷を直接検
知することは困難であり、またこの検知情報により転写
チャージャの出力を制御することが困難である。このた
め、このような方法は実用化されていないのが現状であ
る。
【0004】そこで、従来では、コピー用紙の帯電電荷
と相関関係がある感光体ドラムへの帯電電荷を検知して
転写チャージャの出力を適正にコントロールする方法が
行われていた。今少し説明すると、転写が適正に行われ
る感光体ドラムへの帯電電荷を、感光体ドラムの周囲に
配設された表面電位検知センサで感光体ドラムの表面電
位を検知することにより求め、感光体ドラムの表面電位
が求められた表面電位になるように電源回路を制御し
て、転写チャージャの出力コントロールを行っていた。
より具体的には、転写チャージャに対する出力電流を制
御し、併せて、この時の出力電流値全体を一定に保つた
めに定電流制御を行っていた。
【0005】また、他の方法として、定電流制御の代わ
りに定電圧制御を行う方法、あるいは定電流制御と定電
圧制御の両方を組み合わせて行う方法がある。
【0006】更には、表面電位検知センサを設けず、調
整用の治具又は測定器を用いてオペレータがマニュアル
で調整する方法もあった。しかしながら、この方法では
時間がかかり、また精度のよい調整が行えないため、上
記方法が多用されていたのが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の方法
は、通常のコピープロセスで行われていたため、転写チ
ャージャのワイヤ等にトナーが付着し、この汚れにより
転写チャージャのインピーダンスが変化するおそれがあ
る。従って、精度のよい制御が行えず、適正な転写出力
が得られなかった。このため、上記従来方法では、コピ
ー画質を安定化することが困難であった。
【0008】また、この方法によれば、感光体ドラムの
周囲に表面電位検知センサや信号線を配設する必要があ
るため、感光体ドラム周りに所要のスペースを確保しな
ければならず、装置構成が大型化、複雑化すると共に、
コストアップにつながるという欠点があった。
【0009】更には、トナーが無駄に消費される、帯電
チャージャ等の他のデバイスによって表面電位検知セン
サの検知精度が劣化する、といった欠点もあった。
【0010】本発明はこのような現状のもとになされた
ものであり、上記従来技術の諸欠点を解消できる画像形
成装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、転写チャージャおよび除電ランプがONされ、且つ
感光体ドラムにトナーが供給されない非画像形成時に、
該感光体ドラムに発生するドラム電流を検出する電流検
知回路と、該電流検知回路の検出値と予め設定された基
準値との差を演算する演算手段と、該演算手段により演
算された差を解消できる制御信号を該転写チャージャの
電源回路に出力する制御手段とを備えてなり、そのこと
により上記目的が達成される。
【0012】
【作用】ドラム電流は、転写チャージャにより感光体ド
ラムに形成される帯電電荷を除電ランプにより除電する
際に発生し、このドラム電流、より具体的には感光体ド
ラムのドラム素管に流れる電流は、後述の図3に示すよ
うに感光体ドラムの表面電位と比例関係にある。また、
上記のように表面電位がわかれば感光体ドラムの帯電電
荷を求めることができる。従って、ドラム電流を検知す
れば、転写チャージャによる感光体ドラムに対する帯電
電荷を知ることができる。
【0013】ここで、感光体ドラムへの帯電電荷は、上
記のように転写性能を決定するコピー用紙の帯電電荷と
相関関係があるので、ドラム電流の検知信号を利用し
て、転写チャージャの出力をコントロールすれば、コピ
ー用紙の帯電電荷を所望の値に維持でき、コピー画質の
安定化が図れる。
【0014】本発明では、ドラム電流の検知を電流検知
回路で行い、その検知結果を利用して制御手段が転写チ
ャージャの電源回路を制御して転写チャージャの出力を
コントロールする構成をとるので、コピー画質を安定化
できる。
【0015】しかも、この検知、制御は感光体ドラムに
トナーが供給されない非画像形成時に行われ、この時、
帯電チャージャ、像間イレーサ等の他のデバイスはOF
Fされているので、電流検知回路の検知精度に悪影響を
及ぼすことがない。また、トナーが無駄に消費されるこ
ともない。
【0016】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。
【0017】図1は本発明の画像形成装置の感光体ドラ
ムの周りの構成を示す。以下にその構成をコピープロセ
ス時における動作と共に説明する。
【0018】複写機本体の略中央部には感光体ドラム1
が矢印A方向への回転自在に設けられる。該感光体ドラ
ム1はアルミニウム製のドラム素管の表面に感光層を塗
布形成して作製される。ドラム素管の軸長方向両端に
は、絶縁体で支持されたフランジ10が設けられ、ドラ
ム素管と該感光体ドラム1の回転中心となるシャフト1
1は、不図示の板ばねを介して導通されている。該シャ
フト11はGND(グラウンド)にアースされた複写機
本体とは直接導通されておらず、電流検知回路12を介
してGNDにアースされている。
【0019】感光体ドラム1の周囲には、該感光体ドラ
ム1の回転方向上流側より、帯電チャージャ2、像間イ
レーサ3、現像装置4、転写チャージャ5、クリーニン
グ装置6および除電ランプ7がこの順に配設されてい
る。帯電チャージャ2は、不図示の光学系からの露光8
に先立って感光体ドラム1の表面を均一に帯電し、露光
部に静電潜像が形成される。
【0020】像間イレーサ3が不要画像域をイレースし
た後に、現像装置4が静電潜像にトナーを供給し、これ
で感光体ドラム1上にトナー像が形成される。このトナ
ー像は感光体ドラム1の矢印A方向への回転に伴い、転
写チャージャ5の位置に搬送される。転写チャージャ5
には高圧トランス50より所定の直流電流(転写出力電
流値)が通電される。この直流電流は制御回路51から
高圧トランス50に入力される制御信号VCに応じてコ
ントロールされるが、その詳細については後述する。
【0021】転写チャージャ5の位置には、感光体ドラ
ム1の回転と同期をとって、レジストローラ9を介して
不図示の給紙部から記録紙が搬送され、該記録紙に感光
体ドラム1上のトナー像が転写される。トナー像を転写
された記録紙は搬送ベルト20により不図示の定着装置
の位置に搬送され、ここでトナー像の定着工程が行われ
る。トナー像を定着された記録紙はその後、機外に排出
される。
【0022】一方、転写後の感光体ドラム1の表面に
は、転写に寄与しない一部のトナーが廃トナーとして残
留し、また残留電荷が存在する。廃トナーはクリーニン
グ装置6のクリーニングブレード60により掻き落とさ
れる。また、残留電荷は除電ランプ7により除電され
る。
【0023】上記コピープロセスに加えて、この複写機
は非コピープロセスにおいて、感光体ドラム1に発生、
より具体的にはドラム素管に流れるドラム電流IDを検
知し、検知結果に従い転写チャージャ4の出力電流値を
コントロールする検知プロセスを備えている。
【0024】図2はこの検知プロセスにおける各デバイ
スの動作状態を示しており、同図(a)、(c)に示す
ように該検知プロセスでは上記したコピープロセスとは
異なり、感光体ドラム1を除くデバイスの内、転写チャ
ージャ5と除電ランプ7のみがONされ、他のデバイス
はOFF状態にある(同図(b)、(f)、(g)、
(h)参照)。
【0025】但し、同図(e)に示すように、現像装置
4のマグネットローラ40には、不要なトナーが感光体
ドラム1に付着するのを防止するために、該感光体ドラ
ム1の空転時と同様のDYバイアスが印加されるように
なっている。従って、検知プロセスの実行時にトナーが
無駄に消費されることがない。
【0026】このような検知プロセスにおいて、転写チ
ャージャ5をONすれば、感光体ドラム1、より具体的
にはドラム素管に図1に示すようにマイナス帯電状態の
帯電電荷が発生する。該帯電電荷は感光体ドラム1の回
転と共に除電ランプ7に対向する位置に搬送され、除電
ランプ7により除電される。この時、ドラム素管にはド
ラム電流ID〔μA〕が発生する。
【0027】図3に示すように、該ドラム電流IDは感
光体ドラム1の表面電位〔V〕と比例関係にある。ま
た、上記のように表面電位がわかれば感光体ドラム1の
帯電電荷を求めることができる。従って、ドラム電流I
Dを検知すれば、転写チャージャ5による感光体ドラム
1に対する帯電電荷を求めることができる。
【0028】そこで、本発明ではこのドラム電流ID
感光体ドラム1のシャフト11に接続された電流検知回
路12が検知する。電流検知回路12はドラム電流ID
を検知すると、これを電圧信号VDに変換し、複写機本
体に装備される制御回路51に出力する。
【0029】制御回路51はこの複写機の制御中枢とな
るものであり、電流検知回路12からの電圧信号VD
必要時に読み取るためのA/Dコンバータ、該A/Dコ
ンバータにより読み取られた電圧信号VDを一旦記憶保
持するRAMおよびCPU等を備えてなる。制御回路5
1、より具体的にはCPUは、電圧信号VDと予め設定
された基準電圧信号との差を演算し、演算結果により高
圧トランス50に制御信号(制御用電圧信号)VCをフ
ィードバック信号として出力する。
【0030】より具体的には、基準電圧信号は、コピー
用紙の帯電電荷と相関関係があり、好ましいコピー画質
が得られる感光体ドラム1の帯電電荷に対応した値であ
り、CPU1はこの基準電圧信号に対する電圧信号VD
の偏差を演算し、演算偏差値をRAMに一旦格納する。
そして、コピープロセスが再開されると、その時点でR
AMに格納された演算偏差値を読み出し、この演算偏差
値を解消できる制御信号VCを高圧トランス50に与え
る。これにより、コピープロセスにおいて、転写チャー
ジャ5の出力電流値(転写トータル電流値)IT〔μ
A〕が適正なコピー画質を得られる値に常時コントロー
ルされる。なお、高圧トランス50は定電流制御によ
り、制御信号VCに対応した出力電流値ITを転写チャー
ジャ5に与える。
【0031】上記のように、本発明では、コピープロセ
ス以外に検知プロセスを設け、この検知プロセス時にお
いてのみドラム電流IDを検知し、この検知信号により
転写チャージャ5の出力電流値ITをコントロールする
構成をとるので、帯電チャージャ2等の他のデバイスに
よる検知精度への悪影響を確実に排除できる。従って、
精度のよい検知が可能になる。なお、ドラム電流ID
コピープロセスにおいても発生するが、CPUはこの間
に、電流検知回路12からの検知信号を読み取らないよ
うになっている。
【0032】図4は縦軸に転写トータル電流値IT〔μ
A〕を、横軸にコピー枚数をとって、検知プロセスとコ
ピープロセスとの関係を示す。図からわかるように、こ
の検知プロセスは複写機のウォーミングアップ時や、所
定枚数分をコピーする毎に行われる。検知時、コピープ
ロセス時において、転写トータル電流値ITは一定に保
たれている。
【0033】図4に示すように、ドラム電流IDの検知
は数秒間行えばよい。即ち、数秒間行い、その平均値を
とれば、微小変動に伴う検知精度への悪影響を確実に防
止でき、転写チャージャ5の出力電流値制御をより精度
よく行えるからである。
【0034】上記実施例によれば、従来例とは異なり、
感光体ドラム1の周囲に表面電位検知センサを設ける必
要がないので、感光体ドラム1周りの省スペースが図
れ、装置構成の小型化およびコストダウンに大いに寄与
できる。また、検知プロセスにおいて、除電ランプ7〜
転写チャージャ5間は除電ランプ7により除電されてい
るので、トナーが無駄に消費されることがない。従っ
て、ランニングコストの低減が図れる。
【0035】また、クリーニング装置6の位置を通過し
ても感光体ドラム1上の帯電電荷は変化しないので、検
知プロセスのためにクリーニングブレード60に接離移
動機構等を設ける必要がない。このように本発明は複写
機の既存の構成を利用して実行できるので、設計変更を
行う必要がない利点がある。
【0036】上記実施例では本発明を複写機に適用する
場合について説明したが、プリンタ等の他の画像形成装
置についても同様に適用できる。
【0037】
【発明の効果】以上の本発明画像形成装置によれば、検
知プロセスにおいて、ドラム電流を検知し、その検知結
果を利用して転写チャージャの出力をコントロールする
構成をとるので、まず第1にコピー画質の安定化が図れ
る利点がある。
【0038】第2に、従来例とは異なり、感光体ドラム
の周りに表面電位検知センサを設ける必要がないので、
感光体ドラム周りの省スペースが図れ、装置構成の小型
化およびコストダウンに大いに寄与できる利点がある。
【0039】第3に、検知プロセスにおいて、除電ラン
プにより感光体ドラムが除電されるので、トナーが無駄
に消費されることがなく、ランニングコストを低減でき
る利点がある。
【0040】第4に、検知プロセスにおいて、帯電チャ
ージャ等の他のデバイスがOFFされているので、ドラ
ム電流を精度よく検知でき、結果的に転写チャージャ出
力を精度よくコントロールできる利点がある。
【0041】第5に、転写チャージャ出力が自動的にコ
ントロールされるので、調整作業を迅速、確実に行え、
サービス性を向上できるといった利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される複写機の感光体ドラム周り
の構成を示す正面図。
【図2】感光体ドラムの表面電位とドラム電流との関係
を示すグラフ。
【図3】コピー枚数と転写トータル電流との関係を示す
グラフ。
【図4】検知プロセスにおける動作タイミングを示すタ
イミングチャート。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 5 転写チャージャ 7 除電ランプ 12 電流検知回路 50 高圧トランス 51 制御回路 ID ドラム電流 VD 電圧信号 VC 制御信号 IT 転写チャージャの出力電流値

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】転写チャージャおよび除電ランプがONさ
    れ、且つ感光体ドラムにトナーが供給されない非画像形
    成時に、該感光体ドラムに発生するドラム電流を検出す
    る電流検知回路と、 該電流検知回路の検出値と予め設定された基準値との差
    を演算する演算手段と、 該演算手段により演算された差を解消できる制御信号を
    該転写チャージャの電源回路に出力する制御手段とを備
    えた画像形成装置。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5428633A (en) * 1977-08-08 1979-03-03 Canon Inc Corona dis charger
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