JPH05142923A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
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- JPH05142923A JPH05142923A JP33276291A JP33276291A JPH05142923A JP H05142923 A JPH05142923 A JP H05142923A JP 33276291 A JP33276291 A JP 33276291A JP 33276291 A JP33276291 A JP 33276291A JP H05142923 A JPH05142923 A JP H05142923A
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- Japan
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- photosensitive drum
- voltage
- image forming
- charged
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- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
[目的] 被帯電体の振動を抑制することができ、導電
部材に印加される交流電圧の周波数を高く設定しても、
帯電音を低く抑えることができる画像形成装置を提供す
ること。 [構成] 円筒状の感光ドラム(被帯電体)3の表面に
帯電ローラ(導電部材)4を当接せしめ、該帯電ローラ
4に電圧を印加することによって感光ドラム4の表面を
所定の電位に帯電させる接触帯電装置を備える画像形成
装置において、前記感光ドラム3内に剛体或いは弾性体
から成る挿入物5を挿入し、該挿入物5を機械的固定手
段(ネジ結合や溝係合)によって感光ドラム3に固定す
る。本発明によれば、挿入物5によって感光ドラム3の
重量と剛性が高められるため、該感光ドラム3の固有振
動数が高められてその共振が抑制され、帯電ローラ4に
印加される交流電圧の周波数を高く設定しても、帯電音
を低く抑えることができる。
部材に印加される交流電圧の周波数を高く設定しても、
帯電音を低く抑えることができる画像形成装置を提供す
ること。 [構成] 円筒状の感光ドラム(被帯電体)3の表面に
帯電ローラ(導電部材)4を当接せしめ、該帯電ローラ
4に電圧を印加することによって感光ドラム4の表面を
所定の電位に帯電させる接触帯電装置を備える画像形成
装置において、前記感光ドラム3内に剛体或いは弾性体
から成る挿入物5を挿入し、該挿入物5を機械的固定手
段(ネジ結合や溝係合)によって感光ドラム3に固定す
る。本発明によれば、挿入物5によって感光ドラム3の
重量と剛性が高められるため、該感光ドラム3の固有振
動数が高められてその共振が抑制され、帯電ローラ4に
印加される交流電圧の周波数を高く設定しても、帯電音
を低く抑えることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電圧を印加した導電部
材を被帯電体表面に当接することによって、被帯電体表
面を所定の電位に帯電させる接触帯電装置を備える画像
形成装置に関する。
材を被帯電体表面に当接することによって、被帯電体表
面を所定の電位に帯電させる接触帯電装置を備える画像
形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真装置等の画像形成装置に用いら
れる帯電装置としては、一般的にはコロナ放電装置が従
来から用いられてきた。
れる帯電装置としては、一般的にはコロナ放電装置が従
来から用いられてきた。
【0003】しかしながら、最近では、電源の低圧化を
図ることができ、更にはオゾンの発生が極々微量である
こと等の長所を有していることから、ローラ型やブレー
ド型の導電部材を用いた接触帯電装置が採用されつつあ
る。
図ることができ、更にはオゾンの発生が極々微量である
こと等の長所を有していることから、ローラ型やブレー
ド型の導電部材を用いた接触帯電装置が採用されつつあ
る。
【0004】図7はローラ型の導電部材である所謂帯電
ローラを用いた接触帯電装置の一例を示す概略構成図で
ある。図7において、103は被帯電体である感光ドラ
ムであって、これは図示矢印B方向に所定の周速度(プ
ロセススピード)で回転駆動される。この感光ドラム1
03は、アルミニウムから成る基体103aと、この基
体103aの外周面に形成された有機感光層103bと
で構成されている。又、図7において、104は感光ド
ラム103の表面に当接されて従動回転する接触帯電装
置としての帯電ローラであり、130は帯電ローラ10
4に電圧を印加するための高圧電源である。
ローラを用いた接触帯電装置の一例を示す概略構成図で
ある。図7において、103は被帯電体である感光ドラ
ムであって、これは図示矢印B方向に所定の周速度(プ
ロセススピード)で回転駆動される。この感光ドラム1
03は、アルミニウムから成る基体103aと、この基
体103aの外周面に形成された有機感光層103bと
で構成されている。又、図7において、104は感光ド
ラム103の表面に当接されて従動回転する接触帯電装
置としての帯電ローラであり、130は帯電ローラ10
4に電圧を印加するための高圧電源である。
【0005】ところで、上記帯電ローラ104は、鉄、
SUS等から成る導電性芯金104aの外周面を、カー
ボン含有のウレタンゴム等の導電性弾性層104bで被
覆して構成され、この帯電ローラ102は、導電性芯金
104aの長手方向両端部において不図示のバネ部材に
て感光ドラム103の表面に圧接されている。
SUS等から成る導電性芯金104aの外周面を、カー
ボン含有のウレタンゴム等の導電性弾性層104bで被
覆して構成され、この帯電ローラ102は、導電性芯金
104aの長手方向両端部において不図示のバネ部材に
て感光ドラム103の表面に圧接されている。
【0006】而して、帯電ローラ104には、高圧電源
130によって、直流電圧に、直流電圧のみ印加時にお
ける感光ドラム103表面の帯電開始電圧の2倍以上の
ピーク間電圧を有する交流電圧を重畳した振動電圧が印
加され、この帯電ローラ104によって感光ドラム10
3の表面が所定の電位に帯電される。
130によって、直流電圧に、直流電圧のみ印加時にお
ける感光ドラム103表面の帯電開始電圧の2倍以上の
ピーク間電圧を有する交流電圧を重畳した振動電圧が印
加され、この帯電ローラ104によって感光ドラム10
3の表面が所定の電位に帯電される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例
に示すような接触帯電装置においては、感光ドラム10
3の表面を均一に帯電するためには、感光ドラム103
の周速度が大きくなるに従って帯電ローラ104に印加
する交流電圧の周波数を上げなければならないが、周波
数が約200Hzを超えると、感光ドラム103と帯電
ローラ104の振動に起因して発生する所謂帯電音が大
きくなってしまうという問題がある。この帯電音が大き
くなるという現象は、以下のようなメカニズムによって
生じることが明らかとなった。
に示すような接触帯電装置においては、感光ドラム10
3の表面を均一に帯電するためには、感光ドラム103
の周速度が大きくなるに従って帯電ローラ104に印加
する交流電圧の周波数を上げなければならないが、周波
数が約200Hzを超えると、感光ドラム103と帯電
ローラ104の振動に起因して発生する所謂帯電音が大
きくなってしまうという問題がある。この帯電音が大き
くなるという現象は、以下のようなメカニズムによって
生じることが明らかとなった。
【0008】即ち、帯電ローラ104に交流電圧が印加
されると、感光ドラム103と帯電ローラ104との間
に静電気力による引力が作用し、交流電圧の最大値の部
分と最小値の部分では相互に引き合う力が大きくなり、
帯電ローラ104は弾性変形しつつ感光ドラム103に
引き付けられ、又、交流電圧の中央値の部分では相互に
引き合う力が小さくなり、帯電ローラ104の弾性変形
の復元力によって感光ドラム103と帯電ローラ104
とが離れようとする。このため、感光ドラム103と帯
電ローラ104とは、印加された交流電圧の2倍の周波
数で振動し合うことになる。
されると、感光ドラム103と帯電ローラ104との間
に静電気力による引力が作用し、交流電圧の最大値の部
分と最小値の部分では相互に引き合う力が大きくなり、
帯電ローラ104は弾性変形しつつ感光ドラム103に
引き付けられ、又、交流電圧の中央値の部分では相互に
引き合う力が小さくなり、帯電ローラ104の弾性変形
の復元力によって感光ドラム103と帯電ローラ104
とが離れようとする。このため、感光ドラム103と帯
電ローラ104とは、印加された交流電圧の2倍の周波
数で振動し合うことになる。
【0009】更に、感光ドラム103と帯電ローラ10
4とは、相互に摩擦し合いつつ回転するが、前記静電気
力により引力が作用し、交流電圧の最大値の部分と最小
値の部分で相互に引き合う力が大きくなり、帯電ローラ
104が弾性変形しつつ感光ドラム103に引き付けら
れる際には、相互の回転にブレーキがかかり、又、交流
電圧の中央値の部分で相互に引き合う力が小さくなり、
帯電ローラ104の弾性変形の回復力により、感光ドラ
ム103と帯電ローラ104が離れようとする際には、
相互の回転に対するブレーキが緩和される。このため、
あたかも濡れたガラス表面を指で擦ったときのようにス
テックスリップによる振動も発生する。そして、この振
動も前記と同様に、印加された交流電圧の2倍の周波数
で生じる。
4とは、相互に摩擦し合いつつ回転するが、前記静電気
力により引力が作用し、交流電圧の最大値の部分と最小
値の部分で相互に引き合う力が大きくなり、帯電ローラ
104が弾性変形しつつ感光ドラム103に引き付けら
れる際には、相互の回転にブレーキがかかり、又、交流
電圧の中央値の部分で相互に引き合う力が小さくなり、
帯電ローラ104の弾性変形の回復力により、感光ドラ
ム103と帯電ローラ104が離れようとする際には、
相互の回転に対するブレーキが緩和される。このため、
あたかも濡れたガラス表面を指で擦ったときのようにス
テックスリップによる振動も発生する。そして、この振
動も前記と同様に、印加された交流電圧の2倍の周波数
で生じる。
【0010】帯電音は以上のような振動に起因して発生
するが、これは印加された交流電圧の2倍の周波数を基
本として生じるため、例えば交流電圧の周波数が300
Hzの場合にあっては、600Hzの帯電音が観測され
る。この他にも、その整数倍の高調波成分や、稀には、
印加した交流電圧の周波数とその整数倍の高調波成分も
観測される場合がある。
するが、これは印加された交流電圧の2倍の周波数を基
本として生じるため、例えば交流電圧の周波数が300
Hzの場合にあっては、600Hzの帯電音が観測され
る。この他にも、その整数倍の高調波成分や、稀には、
印加した交流電圧の周波数とその整数倍の高調波成分も
観測される場合がある。
【0011】尚、斯かる帯電音は、感光ドラム103と
帯電ローラ104との当接部から直接音として発せられ
る他、感光ドラム103の振動が例えば不図示のプロセ
スカートリッジや画像形成装置本体に伝わり、そこで音
に変換されるために発生する場合もある。
帯電ローラ104との当接部から直接音として発せられ
る他、感光ドラム103の振動が例えば不図示のプロセ
スカートリッジや画像形成装置本体に伝わり、そこで音
に変換されるために発生する場合もある。
【0012】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、被帯電体の振動を抑制するこ
とができ、導電部材に印加される交流電圧の周波数を高
く設定しても、帯電音を低く抑えることができる画像形
成装置を提供することにある。
で、その目的とする処は、被帯電体の振動を抑制するこ
とができ、導電部材に印加される交流電圧の周波数を高
く設定しても、帯電音を低く抑えることができる画像形
成装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明は、円筒状の被帯電体の表面に導電部材を当接せし
め、該導電部材に電圧を印加することによって被帯電体
の表面を所定の電位に帯電させる接触帯電装置を備える
画像形成装置において、前記被帯電体内に剛体或いは弾
性体から成る挿入物を挿入し、該挿入物を機械的固定手
段によって被帯電体に固定したことを特徴とする。
発明は、円筒状の被帯電体の表面に導電部材を当接せし
め、該導電部材に電圧を印加することによって被帯電体
の表面を所定の電位に帯電させる接触帯電装置を備える
画像形成装置において、前記被帯電体内に剛体或いは弾
性体から成る挿入物を挿入し、該挿入物を機械的固定手
段によって被帯電体に固定したことを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明によれば、挿入物によって被帯電体の重
量と剛性が高められるため、該被帯電体の固有振動数が
高められてその共振が抑制され、導電部材に印加される
交流電圧の周波数を高く設定しても、帯電音を低く抑え
ることができる。
量と剛性が高められるため、該被帯電体の固有振動数が
高められてその共振が抑制され、導電部材に印加される
交流電圧の周波数を高く設定しても、帯電音を低く抑え
ることができる。
【0015】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
説明する。
【0016】図1は本発明に係る画像形成装置の接触帯
電装置の一例を示す概略構成図、図2は感光ドラムの断
面図、図3は本発明に係る画像形成装置の断面図、図4
はプロセスカートリッジの断面図である。
電装置の一例を示す概略構成図、図2は感光ドラムの断
面図、図3は本発明に係る画像形成装置の断面図、図4
はプロセスカートリッジの断面図である。
【0017】先ず、図3に基づいて画像形成装置の概略
構成を説明するに、該画像形成装置において、レーザ
ー、ポリゴンミラー補正系レンズ系を含むスキャナユニ
ット1からは画像信号に応じて変調されたレーザー光が
スキャン出力され、このレーザー光は折り返しミラー2
で反射して被帯電体である感光ドラム3上に照射され
る。そして、感光ドラム3は導電部材である帯電ローラ
4によって均一に帯電され、その表面上にはレーザー光
の照射によって静電潜像が形成される。この静電潜像は
現像装置15内のトナー24によってトナー像として現
像されて顕像化される。
構成を説明するに、該画像形成装置において、レーザ
ー、ポリゴンミラー補正系レンズ系を含むスキャナユニ
ット1からは画像信号に応じて変調されたレーザー光が
スキャン出力され、このレーザー光は折り返しミラー2
で反射して被帯電体である感光ドラム3上に照射され
る。そして、感光ドラム3は導電部材である帯電ローラ
4によって均一に帯電され、その表面上にはレーザー光
の照射によって静電潜像が形成される。この静電潜像は
現像装置15内のトナー24によってトナー像として現
像されて顕像化される。
【0018】一方、カセット7a内に収納された記録材
7は、給紙ローラpによって感光ドラム3での潜像の形
成と同期してレジストローラrまで供給される。そし
て、この記録材7は、レジストローラrによって感光ド
ラム3上に形成された潜像の先端と同期して、コロナ放
電器から成る転写帯電器6に搬送され、該転写帯電器6
によって前記トナー像が記録材7に転写される。トナー
像を転写された記録材7は搬送ガイドgに沿って搬送さ
れ、定着器8によってトナー像を永久定着された後、最
後に装置外部に排出される。尚、感光ドラム3上に残留
するトナーはクリーニング器9によって除去される。
7は、給紙ローラpによって感光ドラム3での潜像の形
成と同期してレジストローラrまで供給される。そし
て、この記録材7は、レジストローラrによって感光ド
ラム3上に形成された潜像の先端と同期して、コロナ放
電器から成る転写帯電器6に搬送され、該転写帯電器6
によって前記トナー像が記録材7に転写される。トナー
像を転写された記録材7は搬送ガイドgに沿って搬送さ
れ、定着器8によってトナー像を永久定着された後、最
後に装置外部に排出される。尚、感光ドラム3上に残留
するトナーはクリーニング器9によって除去される。
【0019】図4は主な画像形成手段である前記感光ド
ラム3、帯電ローラ4、現像装置15、クリーニング器
9及びカバー10を一括してユニット化されているプロ
セスカートリッジKの断面図である。それぞれの画像形
成手段はプロセスカートリッジK内で所定の相互配置関
係をもって組み付けられており、該プロセスカートリッ
ジKは画像形成装置本体内の所定部に対して所定の要領
で挿入装着され、又、逆に画像形成装置本体内から抜き
出される。尚、カバー10はプロセスカートリッジKを
装置本体から外した際の感光ドラム3に対する遮光及び
ゴミ付着防止機能を有する。
ラム3、帯電ローラ4、現像装置15、クリーニング器
9及びカバー10を一括してユニット化されているプロ
セスカートリッジKの断面図である。それぞれの画像形
成手段はプロセスカートリッジK内で所定の相互配置関
係をもって組み付けられており、該プロセスカートリッ
ジKは画像形成装置本体内の所定部に対して所定の要領
で挿入装着され、又、逆に画像形成装置本体内から抜き
出される。尚、カバー10はプロセスカートリッジKを
装置本体から外した際の感光ドラム3に対する遮光及び
ゴミ付着防止機能を有する。
【0020】ところで、前記感光ドラム3及び帯電ロー
ラ4の詳細は図1に示されるが、図示のように、感光ド
ラム3は、肉厚1mmのアルミニウムから成る基体3a
と、この基体3aの外周面に形成された有機感光層3b
とで構成され、その外径は30mmであって、図示矢印
A方向に所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動
される。
ラ4の詳細は図1に示されるが、図示のように、感光ド
ラム3は、肉厚1mmのアルミニウムから成る基体3a
と、この基体3aの外周面に形成された有機感光層3b
とで構成され、その外径は30mmであって、図示矢印
A方向に所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動
される。
【0021】又、帯電ローラ4は、SUSから成る導電
性芯金4aと、この芯金4aの外周面に形成された導電
性弾性層4bとで構成され、導電性弾性層4bはカーボ
ン含有のウレタンゴムから成る。この帯電ローラ4の外
径は12mmであって、該帯電ローラ4は、導電性芯金
4aの長手方向両端部において不図示のバネ部材によっ
て前記感光ドラム3の表面に圧接され、感光ドラム3の
回転に従って従動回転する。
性芯金4aと、この芯金4aの外周面に形成された導電
性弾性層4bとで構成され、導電性弾性層4bはカーボ
ン含有のウレタンゴムから成る。この帯電ローラ4の外
径は12mmであって、該帯電ローラ4は、導電性芯金
4aの長手方向両端部において不図示のバネ部材によっ
て前記感光ドラム3の表面に圧接され、感光ドラム3の
回転に従って従動回転する。
【0022】而して、高圧電源30によって帯電ローラ
2に所定の電圧が印加されると、この帯電ローラ4によ
って感光ドラム3の表面が所定の電位に帯電される。
尚、帯電ローラ4に印加する電圧としては、直流電圧に
交流電圧を重畳した振動電圧が好ましい。ここで言う振
動電圧とは、電圧値が時間と共に周期的に変化する電圧
であって、交流電圧は、直流電圧のみ印加時における感
光ドラム3表面の帯電開始電圧の2倍以上のピーク間電
圧を有することが望ましく、又、その波形としては、正
弦波に限らず、矩形波、三角波、パルス波でも良いが、
帯電音の低減という観点からは高調波成分を含まない正
弦波が好ましい。
2に所定の電圧が印加されると、この帯電ローラ4によ
って感光ドラム3の表面が所定の電位に帯電される。
尚、帯電ローラ4に印加する電圧としては、直流電圧に
交流電圧を重畳した振動電圧が好ましい。ここで言う振
動電圧とは、電圧値が時間と共に周期的に変化する電圧
であって、交流電圧は、直流電圧のみ印加時における感
光ドラム3表面の帯電開始電圧の2倍以上のピーク間電
圧を有することが望ましく、又、その波形としては、正
弦波に限らず、矩形波、三角波、パルス波でも良いが、
帯電音の低減という観点からは高調波成分を含まない正
弦波が好ましい。
【0023】ところで、本実施例では、図2に示すよう
に、感光ドラム3の内部には円柱状の挿入物5が螺着さ
れて嵌め込まれている。即ち、感光ドラム3の内周には
雌ネジ部3cが刻設され、挿入物5の外周には雄ネジ部
5aが刻設されており、挿入物5を、その雄ネジ部5a
を感光ドラム3の雌ネジ部3cに螺合してこれをネジ込
むことによって、該挿入物5は図示のように感光ドラム
3の内部に螺着された状態で収容保持される。尚、挿入
物5は剛体或いは弾性体で構成され、その材質として
は、アルミニウム、真鋳等の金属の他、セメント、石膏
等のセラミック、更には天然ゴム等のゴム材を使用する
ことができ、これらの中から生産性、加工性、重量の効
果、コスト等を考慮して適宜選択すれば良い。又、挿入
物5の形状としては、円柱に限らず、円筒状のものでも
良い。
に、感光ドラム3の内部には円柱状の挿入物5が螺着さ
れて嵌め込まれている。即ち、感光ドラム3の内周には
雌ネジ部3cが刻設され、挿入物5の外周には雄ネジ部
5aが刻設されており、挿入物5を、その雄ネジ部5a
を感光ドラム3の雌ネジ部3cに螺合してこれをネジ込
むことによって、該挿入物5は図示のように感光ドラム
3の内部に螺着された状態で収容保持される。尚、挿入
物5は剛体或いは弾性体で構成され、その材質として
は、アルミニウム、真鋳等の金属の他、セメント、石膏
等のセラミック、更には天然ゴム等のゴム材を使用する
ことができ、これらの中から生産性、加工性、重量の効
果、コスト等を考慮して適宜選択すれば良い。又、挿入
物5の形状としては、円柱に限らず、円筒状のものでも
良い。
【0024】而して、挿入物5によって感光ドラム3の
重量と剛性が高められるため、該感光ドラム3の固有振
動数が高められ、共振が抑えられる。
重量と剛性が高められるため、該感光ドラム3の固有振
動数が高められ、共振が抑えられる。
【0025】ここで、本発明者が帯電音に関して行なっ
た実験結果を表1に示す。尚、実験は、挿入物5の長さ
L(図2参照)を種々変えて音圧(帯電により生ずる
音)を測定することによってなされた。具体的には、暗
騒音30dB(A)の無響室にレーザビームプリンタ
「LBP−A404」(キヤノン株式会社製)用の帯電
ローラ内包のプロセスカートリッジを空回転機に装着、
設置し、プリンタ本体の前面より1mの位置に普通騒音
計「NL−02」(リオン株式会社製)を設置し、この
普通騒音計にて音圧を測定した。この場合、プリンタ
は、感光ドラムのみを自在に回転駆動することができる
ように改造されており、しかも帯電ローラに対しては外
部高圧電源により所望の電圧を印加することができるよ
うになっている。そして、単に感光ドラムを回転駆動し
たときの騒音レベルXdB(A)と、感光ドラムを回転
駆動しつつ、該感光ドラムに接触する帯電ローラに対し
てその周波数を変えた所定の交流電圧を印加したときの
各々の騒音レベルYdB(A)とを測定し、これらの差
Δ=Y−XdB(A)を帯電音による騒音レベルの増加
分として算出して比較した。ここで、感光ドラムの周速
度は50mm/sec、帯電ローラに印加する交流電圧
のピーク間電圧は2000Vに設定された。
た実験結果を表1に示す。尚、実験は、挿入物5の長さ
L(図2参照)を種々変えて音圧(帯電により生ずる
音)を測定することによってなされた。具体的には、暗
騒音30dB(A)の無響室にレーザビームプリンタ
「LBP−A404」(キヤノン株式会社製)用の帯電
ローラ内包のプロセスカートリッジを空回転機に装着、
設置し、プリンタ本体の前面より1mの位置に普通騒音
計「NL−02」(リオン株式会社製)を設置し、この
普通騒音計にて音圧を測定した。この場合、プリンタ
は、感光ドラムのみを自在に回転駆動することができる
ように改造されており、しかも帯電ローラに対しては外
部高圧電源により所望の電圧を印加することができるよ
うになっている。そして、単に感光ドラムを回転駆動し
たときの騒音レベルXdB(A)と、感光ドラムを回転
駆動しつつ、該感光ドラムに接触する帯電ローラに対し
てその周波数を変えた所定の交流電圧を印加したときの
各々の騒音レベルYdB(A)とを測定し、これらの差
Δ=Y−XdB(A)を帯電音による騒音レベルの増加
分として算出して比較した。ここで、感光ドラムの周速
度は50mm/sec、帯電ローラに印加する交流電圧
のピーク間電圧は2000Vに設定された。
【0026】
【表1】 表1の結果によれば、挿入物5の長さLが長く、従っ
て感光ドラム3の総重量が大きくなる程、音圧の減少効
果も大きくなることがわかる。尚、本発明者等が検討し
た結果、帯電音による騒音レベルの増加分Δが4dB
(A)以下であれば、実用上問題ないことが確認され
た。
て感光ドラム3の総重量が大きくなる程、音圧の減少効
果も大きくなることがわかる。尚、本発明者等が検討し
た結果、帯電音による騒音レベルの増加分Δが4dB
(A)以下であれば、実用上問題ないことが確認され
た。
【0027】尚、感光ドラム3の製造においては、従来
と同様に、アルミニウム等の基体3aの外周面に有機感
光層3bを形成、乾燥させた後、基体3a内に挿入物5
を挿入、固定すれば良いため、例えば、基体3aの熱容
量の増加に伴う有機感光層3bの形成、乾燥工程の長時
間化によって生産性の極度の低下を招くことはない。
と同様に、アルミニウム等の基体3aの外周面に有機感
光層3bを形成、乾燥させた後、基体3a内に挿入物5
を挿入、固定すれば良いため、例えば、基体3aの熱容
量の増加に伴う有機感光層3bの形成、乾燥工程の長時
間化によって生産性の極度の低下を招くことはない。
【0028】次に、本発明の第2実施例を図5及び図6
に基づいて説明する。尚、図5は感光ドラムの一部を破
断した分解斜視図、図6は同感光ドラムの斜視図であ
る。
に基づいて説明する。尚、図5は感光ドラムの一部を破
断した分解斜視図、図6は同感光ドラムの斜視図であ
る。
【0029】本実施例においては、挿入物5の外周に直
線状の溝501aが軸方向全長に亘って形成されてお
り、該溝501aの中間部からは一定深さの矩形状溝5
01bがラジアル方向に形成されている。
線状の溝501aが軸方向全長に亘って形成されてお
り、該溝501aの中間部からは一定深さの矩形状溝5
01bがラジアル方向に形成されている。
【0030】一方、感光ドラム3の内壁中央部には、挿
入物5に形成された前記溝501a,501bが係合す
べき突起502が突設されている。
入物5に形成された前記溝501a,501bが係合す
べき突起502が突設されている。
【0031】而して、挿入物5をその溝501aが突起
502の位相に一致するようにして感光ドラム3内にス
ラスト方向(図6の矢印a方向)に挿入し、溝501a
と突起502が嵌合した後も挿入物5を更に押し込む。
そして、図6に示すように、溝501bが突起502に
合致したとき、挿入物5をラジアル方向(図6の矢印b
方向)に回動させれば、突起502が溝501bに嵌ま
り込み、挿入物5のスラスト方向の移動が阻止され、該
挿入物5の感光ドラム3からの抜けが防止される。尚、
画像形成装置本体使用時においても、挿入物5にラジア
ル方向の力が作用することはないため、挿入物5が感光
ドラム3から外れることはない。ここで、溝501bと
突起502とのハメ合いは中間嵌め程度とされる。
502の位相に一致するようにして感光ドラム3内にス
ラスト方向(図6の矢印a方向)に挿入し、溝501a
と突起502が嵌合した後も挿入物5を更に押し込む。
そして、図6に示すように、溝501bが突起502に
合致したとき、挿入物5をラジアル方向(図6の矢印b
方向)に回動させれば、突起502が溝501bに嵌ま
り込み、挿入物5のスラスト方向の移動が阻止され、該
挿入物5の感光ドラム3からの抜けが防止される。尚、
画像形成装置本体使用時においても、挿入物5にラジア
ル方向の力が作用することはないため、挿入物5が感光
ドラム3から外れることはない。ここで、溝501bと
突起502とのハメ合いは中間嵌め程度とされる。
【0032】以上において、本実施例においても、挿入
物5によって感光ドラム3の重量と剛性が高められるた
め、該感光ドラム3の固有振動数が高められてその共振
が抑制され、帯電音が低く抑えられる。
物5によって感光ドラム3の重量と剛性が高められるた
め、該感光ドラム3の固有振動数が高められてその共振
が抑制され、帯電音が低く抑えられる。
【0033】
【発明の効果】以上の説明で明らかな如く、本発明によ
れば、円筒状の被帯電体の表面に導電部材を当接せし
め、該導電部材に電圧を印加することによって被帯電体
の表面を所定の電位に帯電させる接触帯電装置を備える
画像形成装置において、前記被帯電体内に剛体或いは弾
性体から成る挿入物を挿入し、該挿入物を機械的固定手
段によって被帯電体に固定したため、挿入物によって被
帯電体の重量と剛性が高め、これによって該被帯電体の
固有振動数が高められてその共振が抑制され、導電部材
に印加される交流電圧の周波数を高く設定しても、帯電
音が低く抑えられるという効果が得られる。
れば、円筒状の被帯電体の表面に導電部材を当接せし
め、該導電部材に電圧を印加することによって被帯電体
の表面を所定の電位に帯電させる接触帯電装置を備える
画像形成装置において、前記被帯電体内に剛体或いは弾
性体から成る挿入物を挿入し、該挿入物を機械的固定手
段によって被帯電体に固定したため、挿入物によって被
帯電体の重量と剛性が高め、これによって該被帯電体の
固有振動数が高められてその共振が抑制され、導電部材
に印加される交流電圧の周波数を高く設定しても、帯電
音が低く抑えられるという効果が得られる。
【図1】本発明に係る画像形成装置の接触帯電装置の一
例を示す概略構成図である。
例を示す概略構成図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る感光ドラムの断面図
である。
である。
【図3】本発明に係る画像形成装置の断面図である。
【図4】プロセスカートリッジの断面図である。
【図5】本発明の第2実施例に係る感光ドラムの一部を
破断した分解斜視図である。
破断した分解斜視図である。
【図6】本発明の第2実施例に係る感光ドラムの分解斜
視図である。
視図である。
【図7】従来の画像形成装置の接触帯電装置の一例を示
す概略構成図である。
す概略構成図である。
3 感光ドラム(被帯電体) 4 帯電ローラ(導電部材) 5 挿入物 30 高圧電源
Claims (3)
- 【請求項1】 円筒状の被帯電体の表面に導電部材を当
接せしめ、該導電部材に電圧を印加することによって被
帯電体の表面を所定の電位に帯電させる接触帯電装置を
備える画像形成装置において、前記被帯電体内に剛体或
いは弾性体から成る挿入物を挿入し、該挿入物を機械的
固定手段によって被帯電体に固定したことを特徴とする
画像形成装置。 - 【請求項2】 前記挿入物は、ネジ結合によって前記被
帯電体に固定されることを特徴とする請求項1記載の画
像形成装置。 - 【請求項3】 前記挿入物は、溝嵌合によって前記被帯
電体に固定されることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33276291A JPH05142923A (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33276291A JPH05142923A (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05142923A true JPH05142923A (ja) | 1993-06-11 |
Family
ID=18258563
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33276291A Pending JPH05142923A (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05142923A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6292639B1 (en) | 1999-07-21 | 2001-09-18 | Sharp Kabushiki Kaisha | Contact charging device, process cartridge and image forming device having the same |
-
1991
- 1991-11-22 JP JP33276291A patent/JPH05142923A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6292639B1 (en) | 1999-07-21 | 2001-09-18 | Sharp Kabushiki Kaisha | Contact charging device, process cartridge and image forming device having the same |
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