JPH0514258B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0514258B2
JPH0514258B2 JP57097865A JP9786582A JPH0514258B2 JP H0514258 B2 JPH0514258 B2 JP H0514258B2 JP 57097865 A JP57097865 A JP 57097865A JP 9786582 A JP9786582 A JP 9786582A JP H0514258 B2 JPH0514258 B2 JP H0514258B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mode
circuit
value
input
transistor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP57097865A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58215636A (ja
Inventor
Yoshihisa Yonetani
Katsuhiko Tsunefuji
Masabumi Yamazaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP57097865A priority Critical patent/JPS58215636A/ja
Publication of JPS58215636A publication Critical patent/JPS58215636A/ja
Publication of JPH0514258B2 publication Critical patent/JPH0514258B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B7/00Control of exposure by setting shutters, diaphragms or filters, separately or conjointly
    • G03B7/28Circuitry to measure or to take account of the object contrast

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)
  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、カメラ、更に詳しくは、平均測光撮
影モードと部分測光撮影モードとを切換可能なカ
メラに関する。
周知のように、従来のカメラにおける測光方法
は、平均測光方法と部分(スポツト)測光方法と
に大別される。
上記平均測光方法は、さらに全画面平均測光方
法と、中央重点平均測光方法とに別けられるが、
一般には中央重点平均測光方法が採用されてい
る。この平均測光方法は、通常の被写体に対して
は無難な結果が得られるため、部分測光方法に較
べて使い易さで勝り、一般のカメラではほとんど
この方法が採用されている。
上記部分測光方法は、明暗比の大きい被写体の
いずれか一方に露出を合わせたい場合等に有効で
あるが、操作が面倒であると共に、不適正露出の
写真を撮影してしまうおそれが大きいという欠点
がある。
このように、平均測光方法は、通常の被写体を
撮影するうえにおいては、部分測光方法に較べて
優れた方法であるといえる。
しかし、実際の被写体は、明暗比の少ない被写
体ばかりではなく、逆光の被写体、舞台撮影の場
合の被写体、窓から外を眺めた構図の被写体等の
ように、明暗比の大きい被写体が数多く存在す
る。特に、撮影者の技術が向上すればするほど、
このような明暗比の大きな被写体を撮影する機会
が多くなる。ところが、明暗比の大きな被写体を
平均測光方法を採用する自動露出カメラで撮影し
た場合には、平均化された被写体輝度に基づいて
露出が制御されてしまうので、明暗比の大きい被
写体のいずれか一方に露出を合わせたい場合等
に、撮影者の作画意図を充分反映させることがで
きない。
従つて、従来はこのような特殊な被写体を撮影
する場合には、極めて狭角の測光角を有する、い
わゆるスポツト露出計で、撮影する被写体の複数
個所を測光し、得られた被写体輝度情報と、適正
露出を与える部分をどこにするか、暗部をどの程
度の暗部とするか等の撮影意図とに基づいて、絞
り、シヤツター秒時等の露出要素を決定し、カメ
ラをマニユアル操作状態にして写真撮影を行なう
ようにしていた。また、スタジオ撮影等の被写体
に近づくことができるときは、入射光式露出計で
撮影する被写体の所望の複数個所を測光し、同じ
ように露出要素を決定して、マニユアル操作状態
で写真撮影を行なつていた。
しかし、このようなカメラとは別体の露出計を
用いて部分測光を行なつて露出要素を決定する方
法は、手順が面倒で時間がかかると共に、複雑な
計算を必要とするという欠点があつた。
そこで、平均測光手段および部分測光手段を配
設して、両測光手段を選択的に測光状態にするこ
とにより、平均測光撮影モードと部分測光撮影モ
ードとを切換可能なカメラが、既に提案されてい
る。このカメラは、別体の露出計を用いることな
しに平均測光撮影モードでも部分測光撮影モード
でも任意に選択して簡単に写真撮影を行なうこと
ができるという利点がある。しかし、従来のこの
種カメラは、平均測光撮影モードと部分測光撮影
モードとの切換を、撮影モード切換用の操作部材
を操作することにより行なうようになつていたの
で、平均測光撮影モードに比べてきわめて稀にし
か撮影を行なわない部分測光撮影モードで撮影し
た後に、上記操作部材を平均測光撮影モードを選
択する位置に戻し忘れた場合には、次回以降の撮
影が部分測光撮影モードで行なわれて、撮影者の
意図しない不適正露出の写真が撮影されてしまう
というおそれがあつた。
本発明の目的は、上述の点に鑑み、部分測光撮
影モードから平均測光撮影モードへの切換が、部
分測光撮影動作の完了に関連して自動的に行なわ
れるようにしたカメラを提供するにある。
本発明によれば、部分測光撮影の後はカメラが
自動的に平均測光撮影モードに戻るので、撮影モ
ード切換用の操作部材を操作しない限り、次回以
降の撮影が、部分測光撮影モードに比べて一般に
無難な写真が得られる平均測光撮影モードで行な
われる。よつて、上記操作部材を戻し忘れた部分
測光撮影モードのままで撮影が行なわれて、不適
正露出の写真を撮影してしまうというおそれがな
くなる。
以下、本発明を図示の一実施例基づいて説明す
る。
第1図および第2図は、本発明の一実施例を示
すカメラの正面図および平面図をそれぞれ示して
いる。このカメラ10は、いわゆる一眼レフレツ
クスカメラであつて、カメラ本体1の前面の中央
部に撮影レンズ鏡筒2が着脱自在に装着されてい
ると共に、上面の中央部にはペンタプリズム収納
部3が三角屋根型に突設されている。上記撮影レ
ンズ鏡筒2には、周知のように撮影レンズ4が収
納されて保持されていると共に、同鏡筒2の外周
部には、前部から後部にかけて、絞り値設定環
5、撮影距離設定環6およびマニユアルシヤツタ
ー秒時設定環7が、回転操作可能に順次配設され
ている。また、カメラ本体1の上面の、上記ペン
タプリズム収納部3で仕切られた左半部には、フ
イルム巻上レバー8、フイルム駒数表示窓9、シ
ヤツターレリーズ釦11、セルフタイマー指令操
作ノブ12、メモリー指令操作ノブ13、スポツ
ト入力釦14、ハイライト指令釦15およびシヤ
ドウ指令釦16がそれぞれ設けられている。一
方、カメラ本体1の上面の右半部には、フイルム
巻戻ノブ17、フイルム感度設定ダイヤル18、
フイルム感度表示窓19、撮影モード切換用操作
ノブ21、露出補正用操作ノブ22、およびバツ
テリーチエツク表示用発光窓23がそれぞれ設け
られている。また、上記ペンタプリズム収納部3
の上面の後端部寄りには、ストロボ取付用シユー
24が配設されており、更に、カメラ本体1の前
面の右端上部寄りには、ストロボ(図示されず)
を接続コード(図示されず)を介して接続するた
めのコネクター25が設けられている。なお、第
1図および第2図中、符号26は撮影レンズ鏡筒
2をカメラ本体1に装着するための操作釦を、2
7はカメラ本体1にストラツプ(図示されず)を
取り付けるための金具を、28はフアインダー接
眼窓枠を、それぞれ示している。
上記メモリー指令操作ノブ13は、シヤツター
レリーズ釦11の台座の基部に回動操作可能に配
設されていて、平生は自己の復帰習性によつて、
カメラ本体1の上面に表記された「MEMORY」
指標と「CLEAR」指標との中間位置に、同ノブ
13に表記された指標を対応させて停止してい
る。このメモリー指令操作ノブ13は、一旦記憶
された露出レベルで複数駒に亘つて撮影を行なう
メモリー撮影モード(以下、単にメモリーモード
と称す。)を選択したり、解除したりするための
操作部材であつて、後述するメモリースイツチ
SW6(第7図参照)およびクリアースイツチSW7
(第7図参照)に連動するようになつている。メ
モリー指令操作ノブ13を回動操作して同ノブ1
3の指標を「MEMORY」指標に合わせると、
メモリースイツチSW6が閉成されてメモリー撮影
モードが選択され、「CLEAR」指標に合わせる
と、クリアースイツチSW7が閉成されてメモリー
撮影モードが解除されるようになつている。操作
ノブ13から回動力を取り去ると、同ノブ13は
自己の習性で平生位置に自動的に復帰するが、メ
モリー撮影モードやこれを解除した状態はそのま
ま保持される。この点については、後に第7図の
説明において詳述する。
上記スポツト入力釦14は、撮影レンズ4を通
じて部分測光された被写体の輝度値をカメラ10
の電気回路に入力させて記憶させる役目をする自
己復帰型の押釦であつて、後述するスポツト入力
スイツチSW8(第7図参照)に連動するようにな
つている。このスポツト入力釦14を押し込む
と、スポツト入力スイツチSW8が閉成して、記憶
された部分測光値に基づいて露出レベルを制御す
るスポツト撮影モードが選択されると同時に、部
分測光された輝度値が記憶されるようになつてい
る。スポツト入力釦14を複数回押し込むと、そ
の都度部分測光された輝度値が記憶されて、複数
個の測光値がカメラ10内に保持されるようにな
つている。なお、スポツト入力釦14の自己復帰
によつてはスポツト撮影モードは解除されず、同
撮影モードの解除は、1回の撮影動作の完了に関
連して行なわれるようになつている。
上記ハイライト指令釦15は、上記スポツト入
力釦14の操作により記憶された部分測光値のう
ちの最高輝度値を基準として、これより21/3Ev だけ低い露出値で露出を行なうハイライト基準撮
影モード(以下、単にハイライトモードと称す。)
を選択するための自己復帰型の押釦であつて、後
述するハイライトスイツチSW9(第7図参照)に
連動するようになつている。このハイライト指令
釦15を奇数回押し込むと、ハイライトモードが
選択され、偶数回押し込むと、ハイライトモード
が解除されるようになつている。また、上記シヤ
ドウ指令釦16は、上記スポツト入力釦14の操
作により記憶された部分測光値のうちの最低輝度
値を基準として、これより22/3Evだけ高い露出 値で露出を行なうシヤドウ基準撮影モード(以
下、単にシヤドウモードと称す。)を選択するた
めの自己復帰型の押釦であつて、後述するシヤド
ウスイツチSW10(第7図参照)に連動するように
なつている。このシヤドウ指令釦16を奇数回押
し込むと、シヤドウモードが選択され、偶数回押
し込むと、シヤドウモードが解除されるようにな
つている。なお、上記ハイライト指令釦15およ
びシヤドウ指令釦16を押し込んだ時点で部分測
光値が記憶されていない場合には、ハイライトモ
ードおよびシヤドウモードは選択されないように
なつている。また、ハイライトモードの状態でシ
ヤドウ指令釦16が押された場合には、ハイライ
トモードが解除されてシヤドウモードが選択さ
れ、シヤドウモードの状態でハイライト指令釦1
5が押された場合には、シヤドウモードが解除さ
れてハイライトモードが選択されるようになつて
いる。
上記撮影モード切換用操作ノブ21は、フイル
ム巻戻ノブ17の台座の基部に回動操作自在に配
設されていて、カメラ本体1の上面に表記された
「MANUAL」,「OFF」,「AUTO」および
「CHECK」の各指標に対応する位置で、それぞ
れクリツクストツプをかけられて暫定的に停止す
るようになつている。そして、この撮影モード切
換用操作ノブ21は、マニユアルスイツチSW3
(第7図参照)、オートスイツチSW4(第7図参照)
およびバツテリーチエツクスイツチSW5(第11
図参照)にそれぞれ連動するようになつており、
操作ノブ21を「MANUAL」指標に対応させ
たときには、マニユアルスイツチSW3が閉成され
て、手動設定されたマニユアルシヤツター秒時で
シヤツター(図示されず)を作動させて露出を制
御するマニユアル露出撮影モード(以下、単にマ
ニユアルモードと称す。)が、「OFF」指標に対
応させたときには、回路的に一定のシヤツター秒
時でシヤツターが作動されるオフ撮影モード(以
下、単にオフモードと称す。)が、「AUTO」指
標に対応させたときには、オートスイツチSW4
閉成されて、被写体の測光輝度値からシヤツター
秒時を演算し、このシヤツター秒時でシヤツター
を作動させて露出を制御するオート露出撮影モー
ド(以下、単にオートモードと称す。)が、
「CHECK」指標に対応させたときには、バツテ
リーチエツクスイツチSW5が閉成されて、電源電
圧Vccが規定電圧以上あることが上記バツテリー
チエツク表示用発光窓23に点灯表示されるバツ
テリーチエツク状態が、それぞれ得られるように
なつている。
第3図は、本発明のカメラ10内に配設された
一眼レフレツクスカメラの光学系を示している。
周知のように一眼レフレツクスカメラの光学系に
は、平生は撮影光路に対して45°傾いた可動反射
ミラー31が回動自在に配設されていて、このフ
アインダー光路形成位置において、撮影レンズ4
を通じてカメラ10内に入射した被写体光を直角
上方に向けて反射して、フアインダー光学系に入
射させるようになつている。フアインダー光学系
は、撮影フイルム34の感光面に対して光学的に
共役となる位置に配設されたピントグラス35
と、このピントグラス35の直上に配置されたコ
ンデンサーレンズ36と、更にこのコンデンサー
レンズ36の直上に配設されたペンタプリズム3
7と、このペンタプリズム37の光出射端面であ
る後端面に対向するように配設されたフアインダ
ー接眼レンズ38とで構成されており、上記ピン
トグラス35とコンデンサーレンズ36との間の
後端縁部がわには、後述する光透過型の液晶表示
板である撮影情報表示装置39が配設されてい
る。また、上記可動反射ミラー31の中央部は、
ハーフミラー加工が施されて、または、全透過の
スリツトが列設されて、半透過部31aとなつて
おり、この半透過部31aと対応する可動反射ミ
ラー31の背面がわには、全反射ミラー32が可
動反射ミラー31と所定の角度をなすように可動
自在に取り付けられている。この全反射ミラー3
2は、可動反射ミラー31の半透過部31aを通
過した被写体光をカメラ10の底部がわに配置さ
れた測光用受光装置41に向けて反射させる役目
をする。測光用受光装置41は、第4図に示すよ
うに、長方形状に形成されていて、カメラ本体1
の後部に配置された撮影フイルム34の感光面な
いしはフオーカスプレンシヤツター33の表面、
および上記全反射ミラー32を仰ぎ見るように、
カメラ本体1の底部前端寄りに傾けられて配設さ
れている。この測光用受光装置41は、N型半導
体基板42の表面に、〓形状および四角形状のP
型半導体領域43a,43bを形成した後、N型
半導体基板42にカソード電極44を、P型半導
体領域43a,43bにアノード電極45a,4
5bを、それぞれ付設して構成されており、領域
43aと基板42とは、撮影フイルム34の感光
面ないしはフオーカスプレンシヤツター33の表
面で反射された被写体光を平均ダイレクト測光す
る光起電力素子PD1(第8図参照)を形成し、ま
た、領域43bと基板42とは、全反射ミラー3
2で反射された被写体光をスポツト記憶測光する
光電変換素子PD2(第8図参照)を形成している。
第5図は、本発明のカメラ10における電気回路
の構成の概要を示すブロツク図である。この電気
回路は、回路全体を制御する中央処理装置として
のマイクロコンピユーター(以下、CPUと略記
する。)50と被写体光を測光して、測光積分出
力S2および輝度値信号S6を出力するヘツドアン
プ回路51と、トリガー信号S1を出力して、ヘ
ツドアンプ回路51の測光開始時機を制御するト
リガータイミング調整回路52と、絞り値、フイ
ルム感度値、補正値等のアナログ露出情報を回路
に入力させるためのアナログ露出情報導入回路5
3と、上記ヘツドアンプ回路51からの測光積分
出力S2とアナログ露出情報導入回路53からの
出力を比較して、ダイレクト測光時のシヤツター
制御信号S17を出力する第1の比較回路54と、
この第1の比較回路54からのダイレクト測光時
のシヤツター制御信号S17とCPU50から出力さ
れるメモリーモード、マニユアルモード、スポツ
トモード時のシヤツター制御信号S16とのいずれ
かを選択して出力する第1の選択回路55と、こ
の第1の選択回路55から出力されるシヤツター
制御信号によつて制御されるマグネツト駆動回路
56と、上記ヘツドアンプ回路51からの輝度値
信号S6とアナログ露出情報導入回路53からの
(フイルム感度値−絞り値)信号(SV−AV)と
のいずれか一方を、CPU50からの入力選択信
号S7に基づいて選択的に出力する第2の選択回
路57と、上記CPU50からの8ビツトをデジ
タル情報をD−A変換するD−A変換回路58
と、このD−A変換回路58から出力されるアナ
ログ信号と上記第2の選択回路57から出力され
る被A−D変換アナログ信号S8とを比較してデ
ジタル情報としてCPU50に入力する第2の比
較回路59と、マニユアルシヤツター秒時および
補正値をデジタル露出情報としてCPU50内に
入力するためのデジタル露出情報導入回路60
と、CPU50からの出力を受けて駆動される上
記撮影情報表示装置39とで、その主要部が構成
されている。また、この他に、ストロボの充電完
了を表示させるためのストロボ判定回路62と、
電源電圧Vccが規定電圧以上あるか否かを判定す
るバツテリーチエツク回路63と、電源の自己保
持を解除する電源ホールド解除回路64と、スト
ロボ光による露出がオーバーであつたかアンダー
であつたかを判定するストロボオーバーアンダー
判定回路65と、ストロボの自動調光信号を発生
するストロボ制御回路66とが、それぞれ付設さ
れている。さらに、回路全体への給電を保持する
電源ホールド回路67、各種時間信号を発生する
タイマー回路68および各種基準電圧を作り出す
基準電圧回路69がそれぞれ設けられている。
第6図は、本発明のカメラ10における制御シ
ムテムの中枢となる上記CPU50の内部構成を
示すブロツク図である。図において、クロツク発
生器(CLOCK)71は、CPU50の動作の基準
となるパルスを発生する部分であり、制御回路
(CONT)72は、CPU50の全体の動作を制御
する中枢となる部分である。CPU50は、決め
られたプログラム順序に従つて、いろいろな2進
数のデータを順序よく転送処理して行く必要があ
るが、そのためには、CPU50内部のゲートを
いつ、どれだけの時間開いたらよいか、またどの
フリツプフロツプをセツトあるいはリセツトした
ら良いのか等をCPU50の状態と入力の状態と
によつて決定する部分をCPU50の内部に持つ
ている必要がある。この仕事をするのがCONT
72である。インストラクシヨンレジスター
(INR)73は、後述するランダムアクセスメモ
リー(RAM)84の内容を一時的に保持する部
分であり、CONT72はこのINR73の内容に
よりCPU50の各部の状態を決定する。プログ
ラムカウンター(PC)76は、プログラムを順
序正しく行なうために、これから実行しようとす
る番地を記憶する部分であり、実行する順序にメ
モリー番地の小さい方から大きい方へと1つずつ
大きくなつてゆく。スタツクポインター(SP)
77は、割込み命令が発生した場合や、サブルー
チンへの飛び越し命令が発生した場合などに、
PC76、後述するアキユムレーター(ACC)7
9、同じく後述するインデツクスレジスター
(IX)78等の内容を壊さずに、それらの命令か
ら復帰して再び使いたいときに、内容を一時的に
保持しておくためのレジスターである。IX78
は、インデツクスアドレス形式で命令を実行する
場合の命令実行番地を記憶するためのレジスター
である。演算処理回路(ALU)81は、命令の
実行のうち演算に関する操作を行なう部分であ
り、加算や減算を行なつたり、メモリーの内容
(“1、か“0”か)を反転させるインバート命令
を実行したり、2つのメモリーの論理和あるいは
論理積等を求める論理演算を行なつたりする。コ
ンデイシヨンコードレジスター(CCR)82は、
分岐命令等の判断を要する命令を実行する際に、
状態検出に用いるコードをフラツグに蓄えておく
ためのレジスターである。CPU50にとつて判
断機能は重要な位置を占めており、本発明のカメ
ラ10の制御においても、後述するように、各入
力ポートの状態(“1”か“0”か)を判断して、
次に実行するプログラムの流れを変えるか、ある
いは流れを変えないでそのまま命令を実行するか
の分岐命令を実行する箇所が頻繁に出てくる。こ
れは、CCR82にあるフラツグの状態を判別す
ることにより行なつている。CCR82は、命令
の実行によつてその結果が2の補数でマイナスに
なつたときに“1”、プラスになつたときに“0”
になるネガテイブフラツグ、結果が“0”のとき
に“1”,“0”でないときに“0”となるゼロフ
ラツグ、結果が2の補数のオーバーフローを起こ
したときに“1”、そうでないときに“0”とな
るオーバーフローフラツグ、演算の結果、符号な
し2進数からキヤリーあるいはボローが生じたと
きに“1”、生じなかつたときに“0”となるキ
ヤリーフラツグ等の各種フラツグで構成されてい
る。メモリーバツフアレジスター(MBR)75
は、ストレージアドレスレジスター(SAR)7
4に読み出すべきアドレスが入つた段階で、メモ
リーに対して読み出しを指示すると、指示した番
地の内容が読み出されるレジスターである。
リードオンリーメモリー(ROM)83は、
CPU50に内容を順次読み出させながら命令を
実行させて行くためのものである。また、ランダ
ムアクセスメモリー(RAM)84は、演算処理
途中の値やその結果を、あるいは各種入力情報を
一時的に記憶するメモリーである。表示用ランダ
ムアクセスメモリー(DRAM)85は、後に第
19図aの説明において詳述する撮影情報表示装
置39を形成する液晶表示板の各セグメントに1
対1に対応するエリアを有していて、DRAM8
5のある特定番地の内容が“1”となれば、それ
に対応した液晶表示板のセグメントが発色するよ
うに構成されている。液晶駆動回路(LCDD)6
1は、前述したように、液晶表示板でなる撮影情
報表示装置39を発色駆動するための回路であつ
て、本発明のカメラ10では、後述するように、
表示装置39の1/3デユーテイ・1/3バイアス駆動
制御方法を採用している関係上、セグメントライ
ンは39本、コモンラインは3本それぞれ引き出さ
れている。入力ポート(INPP)88は、後述す
るように、17個の入力ポートI0〜I16で、出
力ポート(OUTPP)89は、同じく後述するよ
うに、10個の出力ポートO0〜O9で、それぞれ
形成されている(第7図参照)。なお、OUTPP
89の出力は、すべてラツチ出力である。
次に、以上のように構成されたCPU50の制
御の流れを簡単に説明する。
CPU50は、まずPC76が指示したメモリー
内のアドレスに格納されている命令をロードする
フエツチサイクルと、次にその命令を実行するエ
グゼキユートサイクルとの2つのサイクルを繰り
返している。そして、初めに、PC76の値が
SAR74に転送される。それと同時に、PC76
には、今までPC76に入つていた内容に1を加
えたものが格納される。SAR74に読み出すべ
きアドレスが入つた段階で、メモリーに対して読
み出しを指示すると、しばらくしてMBR75に
指示した番地の内容が読み出される。そのうちの
インストラクシヨンコード部分を、INR73に
転送する。これがフエツチサイクルである。これ
に続いてエグゼキユートサイクルに入るのである
が、この動作はINR73の内容によつて異なる。
一例として、いまINR73にACC79にメモリ
ーの内容をロードする命令(LDA命令)が入つ
ていたとする。MBR75に残つている命令のア
ドレス部分をSAR74に転送し、続いてメモリ
ーに読み出しを指令し、しばらくしてMBR75
に得られたデーターをACC79に転送して命令
を終了する。もう1つの例として、後に述べるフ
ローチヤートの中でも頻繁に出てくる条件分岐命
令がどのように実行されるかを示す。いま、入力
ポートのあるポート(Aポートとする。)の状態
を判別して条件分岐したい場合、上例の場合と同
様に、フエツチサイクルにおいてMBR75にA
ポートの内容が読み出される。Aポートのビツト
は、メモリーの最上位ビツトにあるものとする。
いま、INR73にACC79にメモリーの内容を
格納するLDA命令が入つていたとすると、上例
の場合と同様にして、Aポートの内容がACC7
9に転送される。続いて、PC76により次に実
行すべきアドレスが指示され、全く同様にして命
令がMBR75に格納される。いま、INR73に
ACC79の最上位ビツトをCCR82のうちのキ
ヤリーフラツグにシフトする命令(ROL命令)
が入つていたとすると、次のエグゼキユートサイ
クルにおいて、キヤリーフラツグにはAポートの
状態(“0”か“1”か)が格納されたことにな
る。次に同様にして、キヤリーフラツグの状態を
判別して、もしキヤリーフラツグが“1”であれ
ば分岐し、そうでなければそのまま次のプログラ
ムを実行する命令(BCS命令)を実行すること
によつて目的を果すことができる。後者の例で
は、LDA,ROLおよびBCS命令の3命令を使つ
たが、このように数十種類の命令を任意に組み合
わせることにより、所望の制御を行なうことがで
きる。
なお、後に述べるフローチヤートにおいては、
第6図に示した各ブロツクを具体的にどのように
使つてプログラムを実行して行くかを、機械語の
レベルでは示していないが、プログラム中にある
転送命令、加減算等は、公知の方法で簡単に実現
できるものである。
第7図は、上記CPU50の周辺のインターフ
エースを示している。この図で、符号I0〜I1
6はCPU50の入力ポートを、符号O0〜O9
は出力ポートをそれぞれ示している。入力ポート
I0は、オートモードであるか否かを検出するた
めのものであつて、上記撮影モード切換用操作ノ
ブ21に連動するオートスイツチSW4の一端に接
続されていると共に、プルダウン抵抗R1を通じ
て接地されている。オートスイツチSW4の他端に
は、電源電圧Vccが印加されている。よつて、入
力ポートI0は、オートスイツチSW4が開放した
状態で“L”レベルとなつて“0”を採り、閉成
した状態で“H”レベルとなつて“1”を採る。
そして、“1”となつたときに、オートモードが
検出されたことを示す。上記オートスイツチSW4
の一端は、ノツト回路G1を介して後述するノア
回路G4の第1の入力端にも接続されている。ま
た、入力ポートI1は、マニユアルモードである
か否かを検出するためのものであつて、上記撮影
モード切換用操作ノブ21に連動するマニユアル
スイツチSW3の一端に接続されていると共に、プ
ルダウン抵抗R2を通じて接地されている。マニ
ユアルスイツチSW3の他端には、電源電圧Vccが
印加されている。従つて、入力ポートI1は、マ
ニユアルスイツチSW3が開放した状態で“L”レ
ベルとなつて、“0”となり、閉成した状態で
“H”レベルとなつて“1”を採る。そして、
“1”となつたときに、マニユアルモードが検出
されたことを示す。
入力ポートI6は、メモリーモードであるか否
かを検出するためのものであつて、ナンド回路
G3の出力端に接続されている。ナンド回路G3
出力端は、ナンド回路G5の一方の入力端にも接
続され、ナンド回路G5の出力端は、ナンド回路
G3の他方の入力端に接続されていて、両回路G3
G5はメモリーモード検出用のRSフリツプフロツ
プ回路を構成している。このRSフリツプフロツ
プ回路のリセツト入力端となるナンド回路G3
一方の入力端は、ナンド回路G2の出力端に接続
されており、セツト入力端となるナンド回路G5
の他方の入力端は、ノア回路G4の出力端に接続
されている。ノア回路G4の出力端は、ナンド回
路G2の他方の入力端にも接続されている。ナン
ド回路G2の一方の入力端は、上記メモリー指令
操作ノブ13に連動するメモリースイツチSW6
一端に接続されていると共に、抵抗R3を通じて
接地されている。メモリースイツチSW6は自己復
帰型のスイツチであつて、他端には電源電圧Vcc
が印加されている。上記ノア回路G4の第2の入
力端には、ストロボ電源オン信号S14が印加され
るようになつており、第3の入力端には、メモリ
ータイマー信号T7が印加されるようになつてい
る。また、第4の入力端は、後述するクリアース
イツチSW7の一端に接続されている。上記ノア回
路G4は、リセツト用のゲートであり、入力ポー
トI0が“0”のとき、即ちオートモードでない
場合、カメラ10にストロボが装着され、ストロ
ボの電源が投入されている場合、メモリータイマ
ーが切れている場合、および手動でクリアー信号
が入力されている場合には、メモリーモードが解
除されるようにするためのゲートである。また、
ナンド回路G2は、メモリーモード選択信号に優
先してノア回路G4の出力でRSフリツプフロツプ
回路をリセツトするためのゲートである。
入力ポートI2は、スポツトモードであるか否
かを検出するためのものであつて、ナンド回路
G9の出力端に接続されており、同出力端が“H”
レベルとなつたときに“1”となり、スポツトモ
ードであることを示す。ナンド回路G9は、ナン
ド回路G7と共に、上記ナンド回路G3,G5の場合
と同様に、RSフリツプフロツプ回路を構成して
いる。このスポツトモード検出用のRSフリツプ
フロツプ回路のセツト入力端となるナンド回路
G7の一方の入力端は、ノア回路G6の出力端に接
続されており、リセツト入力端となるナンド回路
G9の他方の入力端は、ナンド回路G8の出力端に
接続されている。また、ノア回路G6の出力端は、
ナンド回路G8の一方の入力端にも接続されてい
る。ノア回路G6の一方の入力端は、スポツトモ
ード解除用の出力ポートO0に接続されており、
他方の入力端は、上記メモリー指令操作ノブ13
に連動する自己復帰型のクリアースイツチSW7
一端に接続されていると共に、抵抗R4を通じて
接地されている。クリアースイツチSW7の他端に
は、電源電圧Vccが印加されている。ノア回路G6
は、リセツト用のゲートであり、クリアースイツ
チSW7が押されたとき、または、プログラムによ
つてソフトウエア的にO0にパルス信号が出力さ
れたときに、スポツトモードが解除されるように
している。また、ナンド回路G8の他方の入力端
は、スポツト入力スイツチSW8の一端に接続され
ており、このナンド回路G3は、スポツト入力信
号に優先してノア回路G6の出力でRSフリツプフ
ロツプ回路をリセツトするためのゲートの役目を
する。
入力ポートI3は、スポツト入力の有無を検出
するためのものであつて、ナンド回路G11の出力
端に接続されており、同出力端が“H”レベルと
なつたときに“1”となつて、スポツト入力があ
る状態を示す。ナンド回路G11は、ナンド回路
G12と共に、上記ナンド回路G3,G5の場合と同様
に、RSフリツプフロツプ回路を構成している。
このスポツト入力検出用のRSフリツプフロツプ
回路のリセツト入力端となるナンド回路G11の一
方の入力端は、ノツト回路G10の出力端に接続さ
れており、セツト入力端となるナンド回路G12
他方の入力端は、ノツト回路G13の出力端に接続
されている。上記ノツト回路G10の入力端は、コ
ンデンサーC3を介して自己復帰型のスポツト入
力スイツチSW8の一端に接続されていると共に、
抵抗R6を通じて接地されている。また、NPN型
トランジスターQ70のコレクタにも接続されてお
り、同トランジスターQ70のエミツタは接地され
ている。さらに、同トランジスターQ70のベース
は、抵抗R11を通じて、スポツト入力解除用の出
力ポートO1に接続されており、この出力ポート
O1は、上記ノツト回路G13の入力端にも接続さ
れている。また、上記スポツト入力スイツチSW8
の一端は、既述したように、ナンド回路G8の他
方の入力端に接続されていると共に、抵抗R5
通じて接地されており、同スイツチSW8の他端に
は電源電圧Vccが印加されている。上記ナンド回
路G11,G12でなるRSフリツプフロツプ回路は、
スポツトモード状態にあって、複数回のスポツト
測光操作信号を入力するために、スポツト入力ス
イツチSW8が閉成されるたびにその信号を保持す
るためのものである。スポツト測光操作信号が入
力され、CPU50の内部でシヤツター秒時の演
算が終了すると、出力ポートO1に正のパルス信
号を出力して、RSフリツプフロツプ回路をセツ
トし、再びスポツト測光操作信号入力待ちの状態
となる。
入力ポートI4は、ハイライトモード検出用の
もので、ナンド回路G15の出力端に接続されてお
り、同出力端が“H”レベルとなつたときに
“1”となつて、ハイライトモードであることを
示す。また、自己復帰型スイツチSW9は、ハイラ
イト基準撮影のための指令スイツチであつて、同
スイツチSW9が閉成されると、ナンド回路G15
G16でなるRSフリツプフロツプ回路の出力が
“H”レベルとなり、ハイライトモードが選択さ
れる。このハイライトモードの解除は、出力ポー
トO2に正のパルスを出力することによつて行な
われる。一方、入力ポートI5は、シヤドウモー
ド検出用のもので、ナンド回路G19の出力端に接
続されており、同出力端が“H”レベルになつた
ときに“1”となつて、シヤドウモードであるこ
とを示す。また、自己復帰型スイツチSW10は、
シヤドウ基準撮影のための指令スイツチであつ
て、同スイツチSW10が閉成されると、ナンド回
路G19,G21でなるRSフリツプフロツプ回路の出
力が“H”レベルとなり、シヤドウモードが選択
される。このシヤドウモードの解除は、出力ポー
トO3に正のパルスを出力することによつて行な
われる。なお、スイツチSW9、抵抗R7,R8
R12、コンデンサーC4、NPN型トランジスター
Q71、ノツト回路G14,G17およびナンド回路G15
G16でなるハイライトモード検出回路、並びに、
スイツチSW10、抵抗R9,R10,R13、コンデンサ
ーC5、NPN型トランジスターQ72、ノツト回路
G18,G20およびナンド回路G19,G21でなるシヤ
ドウモード検出回路の接続態様は、上記スイツチ
SW8、抵抗R5,R6,R11、コンデンサーC3
NPN型トランジスターQ70、ノツト回路G10,G13
およびナンド回路G11,G12でなるスポツト測光
操作信号入力検出回路とほぼ同様に構成されてい
るので、その詳しい説明を茲に省略する。
次に、上記スポツト測光操作信号入力検出回
路、ハイライトモード検出回路、シヤドウモード
検出回路の動作を、スポツト測光操作信号入力検
出回路を例にとつて説明する。まず、スポツト入
力スイツチSW8が閉成されると、コンデンサー
C3を介してノツト回路G10の入力端に“H”レベ
ルの短いパルス信号が発生する。すると、ナンド
回路G11,G12でなるRSフリツプフロツプ回路の
出力端は“H”レベルとなり、入力ポートI3が
“1”となつて、CPU50はスポツト測光操作が
なされたことを検出し、所定時間t経過後に、出
力ポートO1に“H”レベルのパルス状のリセツ
ト信号を出力して、RSフリツプフロツプ回路を
リセツトする。ここで、もし、コンデンサーC3
抵抗R6の時定数が上記所定時間tよりも長いと、
リセツト信号が出力されても、RSフリツプフロ
ツプ回路は、再びセツト状態になり、CPU50
は再びスポツト測光操作信号が入力されたものと
誤認するおそれがある。このため、抵抗R6と並
列にトランジスターQ70を接続し、リセツト信号
により同トランジスターQ70をオンさせて、コン
デンサーC3を強制的にフル充電するようにして
いる。
出力ポートO4は、測光モード指令信号S3を
出力するポートであり、同信号S3が“1”であ
るとき、後述するヘツドアンプ回路51(第8図
参照)において平均測光モードが選択され、“0”
であるとき、スポツト測光モードが選択されるよ
うになつている。また、出力ポートO5は、入力
選択信号S7を出力するポートであり、同信号S7
が“1”であるとき、後述する第2の選択回路5
7(第9図参照)において、輝度値信号S6が被
A−D変換アナログ信号S8として出力され、
“0”であるとき、フイルム感度値と絞り値との
アナログ演算値信号(SV−AV)が被A−D変
換アナログ信号S8として出力されるようになつ
ている。出力ポートO6は、上記D−A変換回路
(DAC)58の各ビツトの符号を決めるための出
力ポートで、並列8ビツトで構成されている。入
力ポートI7は、A−D変換されたデジタル情報
を入力するためのポートであつて、上記D−A変
換回路58と共に、逐次比較型のA−D変換回路
を形成する第2の比較回路59としてのコンパレ
ーターA12の出力端に接続されている。このコン
パレーターA12の反転入力端子はD−A変換回路
58の出力端に接続され、非反転入力端には被A
−D変換アナログ信号S8が印加されるようにな
つている。
出力ポートO7は、液晶駆動回路61のコモン
出力端となつていて、3本のラインで形成されて
おり、撮影情報表示装置39の液晶表示板
(LCD)に接続されている。また、出力ポートO
8は液晶駆動回路61のセグメント出力端となつ
ていて、39本のラインで形成されていて、撮影情
報表示装置39の液晶表示板(LCD)に接続さ
れている。入力ポートI8は、マニユアルシヤツ
ター秒時入力用のポートであり、4本の入力ライ
ンでなつている。また、入力ポートI9は補正値
入力用のポートであり、4本の入力ラインでなつ
ている。この両入力ポートI8およびI9は、上
記デジタル露出情報導入回路60に接続されてい
る。入力ポートI10は、レリーズ信号検出用の入
力ポートであり、レリーズ信号S0が印加される
ようになつている。また、入力ポートI11は、
トリガー信号検出用の入力ポートであり、ノツト
回路G100を通じてトリガー信号S1の反転信号が
印加されるようになつている。さらに、入力ポー
トI12は、露出終了信号検出用の入力ポートで
あり、露出終了信号S13が印加されるようになつ
ている。さらにまた、入力ポートI13は、スト
ロボ電源オン信号検出用入力ポートで、ストロボ
電源オン信号S14が印加されるようになつてい
る。入力ポートI14は、ストロボ撮影において
露出がオーバーであつたか否かを検出するための
ストロボ撮影オーバー信号検出用入力ポートで、
ストロボ撮影オーバー信号S9が印加されるよう
になつている。また、入力ポートI15は、スト
ロボ撮影において露出がアンダーであつたか否か
を検出するためのストロボ撮影アンダー信号検出
用入力ポートで、ストロボ撮影アンダー信号S10
が印加されるようになつている。出力ポートO9
は、メモリーモード、マニユアルモード、スポツ
トモード時のシヤツター制御信号S16を出力する
ためのポートである。また、入力ポートI16
は、ストロボ撮影において露出が適正であつた場
合に、ストロボ発光後約2秒間の間適正表示を行
なわせるためのストロボ発光適正信号S20を入力
するポートである。
第8図は、上記ヘツドアンプ回路51の詳細な
電気回路を示している。このヘツドアンプ回路5
1は、基本的には、開放平均測光における輝度情
報と開放スポツト測光における輝度情報とを発生
する回路、ダレクト測光時の積分回路およびアナ
ログスイツチとで構成されている。オペアンプ
A1はバイポーラートランジスター入力のオペア
ンプで、非反転入力端には基準電圧V0が印加さ
れ、反転入力端はオペアンプA2の出力端に接続
されている。このオペアンプA1は、オフセツト
調整しなくとも、入力オフセツト電圧を1mV以
内に抑えることができる。オペアンプA1の出力
端は、PNP型トランジスターQ1のエミツタに接
続されており、トランジスターQ1のコレクタは、
抵抗R16を通じてオペアンプA2の出力端に接続さ
れていると共に、対数圧縮用トランジスターQ2
のコレクタおよびベースに接続されている。対数
圧縮用トランジスターQ2は、マルチエミツタの
PNP型トランジスターで、一方のエミツタは平
均測光用光起電力素子PD1のアノードに、他方の
エミツタはスポツト測光用の光起電力素子PD2
アノードに、それぞれ接続されている。トランジ
スターQ2のベースおよびコレクタはオペアンプ
A3の非反転入力端にも接続されている。上記光
起電力素子PD1,PD2のカソードは、オペアンプ
A2の反転入力端に接続され、アノードは、オペ
アンプA2の一方の非反転入力端および他方の非
反転入力端にそれぞれ接続されている。オペアン
プA2は、MOS型トランジスター入力のオペアン
プで2つの非反転入力端を有しており、制御信号
入力端に印加される測光モード指令信号S3が
“H”レベルか“L”レベルかによつて、有効と
なる非反転入力端が切り換えられるようになつて
いる。即ち、測光モード指令信号S3が“H”レ
ベルのとき、他方の非反転入力端が有効となり、
光起電力素子PD1のアノード・カソード間が零バ
イアスに保たれて、トランジスターQ2のベー
ス・コレクタ間の電位は光起電力素子PD1の受光
量に応じて変化することになる。また、測光モー
ド指令信号S3が“L”レベルのとき、一方の非
反転入力端が有効となり、光起電力素子PD2のア
ノード・カソード間が零バイアスに保たれて、ト
ランジスターQ2のベース・コレクタ間の電位は
光起電力素子PD2の受光量に応じて変化すること
になる。なお、オペアンプA2のバイアス切換信
号入力端には、抵抗R17を通じてバイアス切換信
号S4が印加されるようになつていて、この信号
S4がダイレクト測光時に“H”レベルになると、
オペアンプA2のバイアス電流が増加してオペア
ンプA2は高速動作が可能となり、信号S4が記憶
測光時に“L”レベルになると、オペアンプA2
のバイアス電流は減少して消費電力が節減され
る。
コンデンサーC1,C2は、ダイレクト測光時の
積分コンデンサーで、両コンデンサーC1,C2
一端は、上記平均測光用の光起電力素子PD1のア
ノードにそれぞれ接続されている。また、コンデ
ンサーC1の他端は接地され、コンデンサーC2
他端は、NPN型トランジスターQ6のコレクタに
接続されている。トランジスターQ6は、積分容
量切換用のトランジスターで、エミツタが接地さ
れていると共に、ベースには抵抗R19を通じて積
分容量切換信号S5が印加されるようになつてい
る。また、トランジスターQ6のコレクタは、抵
抗R18を通じてオペアンプA2の出力端にも接続さ
れている。上記積分容量切換信号S5は、フイル
ム感度に応じて切り換えられる信号で、ラツチ回
路DF0(第9図参照)の出力端Qから出力され
る。ダイレクト測光は、積分回路の測光積分出力
S2(オペアンプA2の出力)がフイルム感度に応じ
た所定の電圧レベルになつたときに露出を終了さ
せるものであるが、その判定電圧は高フイルム感
度になれば、数mVのオーダーとなり、静電気な
どのノイズの影響を受け易くなる。このため、本
回路では、高フイルム感度のときには、積分容量
切換信号S5を“L”レベルにしてトランジスタ
ーQ6をオフし、積分コンデンサーの容量をコン
デンサーC1のみの容量として少なくすることに
より、逆に積分電圧の判定レベルを高くしてい
る。また、低フイルム感度のときには、積分容量
切換信号S5を“H”レベルにしてトランジスタ
ーQ6をオンし、積分コンデンサーの容量をコン
デンサーC1,C2の並列容量とすることにより、
積分電圧の判定レベルを低くしてダイナミツクレ
ンジを広げている。トランジスターQ6のコレク
タを抵抗R18を通じてオペアンプA2の出力端に接
続したのは、トランジスターQ6がオフのときに、
コンデンサーC2の容量を実質的に零にするため
である。
上記オペアンプA3は、バツフア用のオペアン
プで、その出力端は同アンプA3の反転入力端に
接続されていると共に、PNP型のトランジスタ
ーQ7のコレクタに接続されている。トランジス
ターQ7のベースは、オペアンプA3の非反転入力
端に接続され、エミツタは、上記第2の選択回路
57を形成するオペアンプA9(第9図参照)の一
方の非反転入力端に接続されていると共に、定電
流回路CC1の一端に接続されている。定電流回路
CC1の他端には、電源電圧Vccが印加されてい
て、同電流回路CC1には、一定電流I0が流れるよ
うになつている。上記トランジスターQ7のエミ
ツタには、光起電力素子PD1またはPD2に発生し
た光電流の対数圧縮値の絶対温度に比例した電圧
が現われ、この電圧が輝度値信号S6として導出
されるようになつている。
上記トランジスターQ1のベースは、NPN型ト
ランジスターQ5のコレクタに接続されている。
トランジスターQ5のベースには、抵抗R14を通じ
て電源電圧Vccが印加されており、トランジスタ
ーQ5のエミツタは接地されている。また、トラ
ンジスターQ5のベース・エミツタ間には、ダイ
オード接続されたNPN型トランジスターQ4と、
NPN型トランジスターQ3がそれぞれ接続されて
いる。トランジスターQ3のベースは、抵抗R15
通じてノツト回路G101(第12図参照)の出力端
に接続されており、同回路101からトリガー信号
S1の印加を受けるようになつている。
次に、このように構成されたヘツドアンプ回路
51の動作について簡単に説明する。いま、トリ
ガー信号S1が“L”レベルであつたとすると、
トランジスターQ3がオフ、トランジスターQ5
オンし、トランジスターQ1がオンする。これに
より、オペアンプA1の出力は、トランジスター
Q1,Q2およびオペアンプA2を介してオペアンプ
A1の反転入力端にフイードバツクされるように
なり、負帰還回路が形成される。従つて、オペア
ンプA2の出力電圧は、基準電圧V0に等しくなる。
ここで、トランジスターQ7のエミツタには、光
起電力素子PD1またはPD2の受光光量に応じた電
圧が発生する。ダイレクト測光時には、露出開始
とともに、トリガー信号S1が“H”レベルに転
じ、トランジスターQ3がオン、トランジスター
Q5がオフして、トランジスターQ1がオフし、オ
ペアンプA1およびA2で主体が形成される負帰還
回路は断たれて、トランジスターQ2のベース・
コレクタ電位は、オペアンプA2の出力と同電位
となる。よつて、コンデンサーC1,C2の電荷は、
光起電力素子PD1に発生する光電流に応じて充電
を開始する。この際、トランジスターQ2のエミ
ツタ・ベース間の電圧は、オペアンプA2のオフ
セツト電圧だけとなり、トランジスターQ2のベ
ース・エミツタ間およびエミツタ・コレクタ間の
リーク電流は非常に少ない。また、オペアンプ
A2は、MOS型トランジスター入力のオペアンプ
であるので、コンデンサーC1,C2の充電電流は
ほとんど光電流によるものだけとなり、長時間露
出秒時を高精度に創り出すことができる。そし
て、コンデンサーC1,C2が充電を続け、オペア
ンプA2の出力端に、ダイレクト測光の積分出力
S2が出力される。そして、この積分出力S2の電
圧が、トランジスターQ20(第9図参照)のコレ
クタ電位より高くなれば、オペアンプA8(第10
図参照)の出力が反転し、露出が終了する。
第9図は、上記アナログ露出情報導入回路53
および第2の選択回路57の詳細な電気回路図を
示している。オペアンプA4の非反転入力端には
基準電圧V0が印加されており、オペアンプA4
反転入力端には、補正値入力用可変抵抗RV0を通
じて、定電流回路CC2により絶対温度に比例した
電流I1が流れている。そして、オペアンプA4の出
力端と反転入力端との間には、フイルム感度入力
用可変抵抗RV1、ダイレクト測光の露出レベル調
整用半固定抵抗RV2、表示レベル調整用半固定抵
抗RV3および絞り情報入力用可変抵抗RV4の直列
回路が接続されている。このため、オペアンプ
A4の出力端には、フイルム感度値Svと絞り値Av
との差のアナログ演算値(SV−AV)に対応す
る電圧が現われ、これが第2の選択回路57を形
成するオペアンプA9の他方の非反転入力端に印
加されるようになつている。オペアンプA9の一
方の非反転入力端には、上記輝度値信号S6がト
ランジスターQ7(第8図参照)のエミツタより印
加されている。オペアンプA9の出力端は、同ア
ンプA9の反転入力端に接続されていると共に、
コンパレーターA12(第7図参照)の非反転入力
端に接続されている。また、オペアンプA9の制
御信号入力端には、出力ポートO5(第7図参
照)より、入力選択信号S7が印加されており、
同信号S7が“H”レベルのとき、一方の非反転
入力端が有効となつて、オペアンプA9の出力端
には、輝度値信号S6が被A−D変換アナログ信
号S8として出力され、同信号S7が“L”レベル
のとき、他方の非反転入力端が有効となつて、オ
ペアンプA9の出力端には、演算値(SV−AV)
に対応する電圧が被A−D変換アナログ信号S8
として出力されるようになつている。
オペアンプA5およびその後段のトランジスタ
ー群は、ダイレクト測光時の積分回路出力S2の
判定電圧を発生したり、フイルム感度に応じて積
分コンデンサーC1,C2の容量を切り換えるため
の信号を発生したりするために設けられている。
オペアンプA5の非反転入力端は、基準電圧V0
抵抗R30およびR31によつて分圧されている、両
抵抗R30,R31の接続点に接続されている。また、
オペアンプA5の反転入力端には、抵抗R32を通じ
て基準電圧V0が印加されている。オペアンプA5
の出力端と反転入力端との間には、NPN型トラ
ンジスターQ10が、エミツタを出力端に、コレク
タを非反転入力端に接続されて介挿されており、
トランジスターQ10のベースは、補正値入力用可
変抵抗RV0と定電流回路CC2との接続点に接続さ
れている。また、オペアンプA5の出力端はNPN
型トランジスターQ11のエミツタにも接続されて
おり、このトランジスターQ11のベースは、半固
定抵抗RV2とRV3との接続点に接続されている。
そして、トランジスターQ11のコレクタは、PNP
型トランジスターQ13のコレクタおよびPNP型ト
ランジスターQ12のベースに、それぞれ接続され
ている。トランジスターQ13はエミツタに電源電
圧Vccを印加されており、ベースをPNP型トラ
ンジスターQ14のベースに接続されていると共
に、トランジスターQ12のエミツタにも接続され
ている。トランジスターQ12のコレクタは、接地
されている。トランジスターQ14は、エミツタに
電源電圧Vccを印加されており、コレクタを
NPN型トランジスターQ22のコレクタおよびベー
スに接続されている。上記トランジスターQ13
Q14とは、トランジスターQ11のコレクタに流れ
る電流と等しい電流を、トランジスターQ22のコ
レクタに流すためのカレントミラー回路を構成し
ている。トランジスターQ22は、エミツタを接地
されており、ベースをNPN型トランジスターQ81
のコレクタに接続すると共に、n個のNPN型ト
ランジスター群Q80の各々のトランジスターのベ
ースにそれぞれ接続されている。トランジスター
群Q80の各々のトランジスターのエミツタは接地
されており、コレクタはPNP型トランジスター
Q15のコレクタに接続されていると共に、PNP型
トランジスターQ16のベースに接続されている。
トランジスターQ22とトランジスター群Q80
各々のトランジスターとは、カレントミラー回路
を構成しており、トランジスターQ15のコレクタ
には、トランジスターQ22のコレクタに流れる電
流のn倍の電流が流れるようになつている。トラ
ンジスターQ81は、エミツタを接地され、ベース
を抵抗R33を通じてラツチ回路DF0の出力端Qに
接続されている。ラツチ回路DF0から出力される
積分容量切換信号S5が“H”レベルのときには、
トランジスターQ81がオンして、トランジスター
Q22およびトランジスター群Q80がオフし、トラ
ンジスターQ15のコレクタ電流が零となる。
トランジスターQ15は、エミツタに電源電圧
Vccを印加され、ベースをPNP型トランジスタ
ーQ17およびQ18のベースにそれぞれ接続されて
いると共に、PNP型トランジスターQ16のエミツ
タにも接続されている。トランジスターQ16のコ
レクタは接地されている。トランジスターQ17
は、エミツタに電源電圧Vccを印加され、コレク
タをPNP型トランジスターQ20のコレクタに接続
されると共に、コンパレーターA8(第10図参
照)の非反転入力端に接続されている。また、ト
ランジスターQ18は、エミツタに電源電圧Vccを
印加され、コレクタをPNP型トランジスターQ19
のコレクタに接続されると共に、コンパレーター
A7(第10図参照)の非反転入力端に接続されて
いる。トランジスターQ15とトランジスターQ17
およびQ18とは、カレントミラー回路を構成して
いて、トランジスターQ17およびQ18のコレクタ
には、トランジスターQ15のコレクタ電流と同じ
電流が流れる。上記トランジスターQ19および
Q20は、エミツタに電源電圧Vccを印加され、コ
レクタに抵抗R34およびR35を通じて基準電圧V0
を印加されている。そして、トランジスターQ19
およびQ20は、ベースをトランジスターQ13のベ
ースにそれぞれ接続されて、同トランジスター
Q13とそれぞれカレントミラー回路を構成してい
る。従つて、トランジスターQ19およびQ20のコ
レクタには、トランジスターQ13のコレクタ電流
と同じ電流が流れる。上記トランジスターQ13
ベースは、また、PNP型トランジスターQ21のベ
ースにも接続されており、トランジスターQ21
は、エミツタに電源電圧Vccの印加を受けている
と共に、コレクタを積分コンデンサーC1,C2
容量の切替点の調整用の半固定抵抗RV5を通じて
接地されている。そして、トランジスターQ21
コレクタは、コンパレーターA6の非反転入力端
に接続されている。コンパレーターA6の反転入
力端は、基準電圧V0を分圧する抵抗R36とR37
の接続点に接続されており、出力端はラツチ回路
DF0の入力端Dに接続されている。このコンパレ
ーターA6は、フイルム感度に応じて積分容量を
切換えるか否かを判別する役目をする。上記ラツ
チ回路DF0の制御信号入力端には、トランジスタ
ーQ32(第11図参照)のコレクタよりレリーズ
信号S0が印加されるようになつていて、ラツチ
回路DF0は、シヤツターレリーズ時には、出力端
Qから出力される積分容量切換信号S5が反転し
ないように保持する役目をする。なお、上記抵抗
R34の抵抗値は、上記抵抗R35の抵抗値の√2倍
に設定されている。
次に、このように構成されたアナログ露出情報
導入回路53の動作について簡単に説明する。オ
ペアンプA4の出力端には、基準電圧V0を基準に、
抵抗RV1〜RV4の直列抵抗値に絶対温度に比例し
た定電流I1を掛けた値の電圧降下分が加算された
電圧が発生する。絞りまたはフイルム感度の1段
当りの変化に相当する電圧は、定温で約18mVで
ある。従つて、オペアンプA4の出力は、補正値
入力用可変抵抗RV0による電圧降下の影響はな
い。トランジスターQ10のベース電位は、基準電
圧V0より抵抗RV0の電圧降下分だけ低い値であ
る。一方、トランジスターQ11のベース電位は、
基準電圧V0よりフイルム感度入力用可変抵抗
RV1および露出レベル調整用半固定抵抗RV2の直
列抵抗の電圧降下分だけ高い電圧となり、トラン
ジスターQ10とQ11のベース間電圧は、フイルム
感度と補正値に相応した値となる。いま、トラン
ジスターQ11のコレクタ電流をIcとすれば、トラ
ンジスターQ81がオンのとき、抵抗R34,R35に流
れる電流はいずれも(1+n)Icとなる。ここ
で、フイルム感度入力用可変抵抗RV1が低い値の
とき、即ち、高感度フイルムを使用したときは、
トランジスターQ11のコレクタ電流Icは少なくな
り、従つて、(可変抵抗RV5の抵抗値)×(トラン
ジスターQ21のコレクタ電流Ic)の値であるトラ
ンジスターQ21のコレクタ電位は低くなり、コン
パレーターA6の出力は“L”レベルとなる。よ
つて、トランジスターQ81はオフとなり、抵抗
R34,R35の電圧降下は大きくなる。このため、
コンパレーターA7,A8の反転入力端に印加され
る電圧が上昇する。このことは、ダイレクト測光
時の積分回路の判定電圧レベルが上がつて、判定
電圧幅が広がつたことを意味する。判定電圧の幅
が広がつても、同時に積分コンデンサーの容量が
一方のコンデンサーC1のみの容量となるので、
正しい露出が得られる。どのフイルム感度レベル
で切替を行なうかは、半固定抵抗RV5を調節する
ことによつてあらかじめ設定しておく。ところ
で、コンパレーターA6の2つの入力端の電位差
が少なく、露出中にノイズ等によりコンパレータ
ーA6の出力が不安定になると、露出に誤差を与
えるので、シヤツターレリーズ操作後はレリーズ
信号S0が“H”レベルとなつて、ラツチ回路DF0
の出力をラツチする。
第10図は、上記ストロボオーバーアンダー判
定回路65および第1の比較回路54の詳細な電
気回路を示している。ストロボオーバーアンダー
判定回路65は、ダイレクト測光でストロボ撮影
を行なつたときに、露出レベルがオーバーであつ
たか、アンダーであつたかを判定する部分であ
る。コンパレーターA7およびA8の反転入力端は、
前述したように、トランジスターQ18およびQ17
(第9図参照)のコレクタにそれぞれ接続されて
おり、非反転入力端には、上記オペアンプA2(第
8図参照)の出力端からダイレクト測光の積分出
力S2がそれぞれ印加されている。コンパレータ
ーA7の出力端は、3入力ナンド回路G22の第1の
入力端に接続されており、コンパレーターA8
出力端は、ナンド回路G22の第2の入力端、D型
フリツプフロツプ回路DF1の入力端D、およびノ
ツト回路G28の入力端にそれぞれ接続されてい
る。上記コンパレーターA8は、ダイレクト測光
時の露出制御用のコンパレーターであつて、ヘツ
ドアンプ回路51からの積分出力S2と、アナロ
グ露出情報導入回路53からの出力を比較して、
ダイレクト測光時の露出レベルを決定する第1の
比較回路54を形成している。また、コンパレー
ターA7も積分出力S2の判定用コンパレーターで
あるが、このコンパレーターA7の判定レベルは
コンパレーターA8の判定レベルの√2倍に設定
されている。即ち、上記抵抗R34とR35との抵抗
値の比が√2倍に設定されているため、コンパレ
ーターA7の反転入力端の電位は、コンパレータ
ーA8のそれの√2倍となつている。上記D型フ
リツプフロツプ回路DF1は、クロツク入力端にク
ロツクパルスCKが印加されていると共に、反転
出力端がナンド回路G22の第3の入力端に接続
されている。ナンド回路G22の出力端は、ナンド
回路G23,G24で形成されるRSフリツプフロツプ
回路の、リセツト入力端であるナンド回路G23
一方の入力端に接続されている。また、RSフリ
ツプフロツプ回路のセツト入力端であるナンド回
路G24の他方の入力端は、RSフリツプフロツプ回
路RSF4(第16図参照)の反転出力端からスト
ロボ充電ゲート信号T4の印加を受けるようにな
つている。そして、RSフリツプフロツプ回路の
出力端であるナンド回路G23の出力端からは、ダ
イレクト測光でストロボ撮影したときに露出オー
バーであれば、“H”レベルのストロボ撮影オー
バー信号S9が、ストロボ充電ゲート信号T4が
“H”レベルの間だけCPU50の入力ポートI1
4に出力されるようになつている。また、RSフ
リツプフロツプ回路の反転出力端であるナンド回
路G24の出力端は、3入力アンド回路G98の第1
の入力端に接続されている。一方、上記ノツト回
路G28の出力端からは、ダイレクト測光時のシヤ
ツター制御信号S17が第1の選択回路55(第1
5図参照)に向けて出力されるようになつてお
り、この信号S17はナンド回路G27の他方の入力
端にも入力されている。ナンド回路G27の一方の
入力端には、RSフリツプフロツプ回路RSF6(第
16図参照)の反転出力端からストロボアンダー
リミツト信号T6が印加されるようになつている。
そして、ナンド回路G27の出力端は、ナンド回路
G25,G26で形成されるRSフリツプフロツプ回路
の、リセツト入力端であるナンド回路G26の他方
の入力端に接続されている。また、RSフリツプ
フロツプ回路のセツト入力端であるナンド回路
G25の一方の入力端には、上記ストロボ充電ゲー
ト信号T4が印加されるようになつている。RSフ
リツプフロツプ回路の出力端であるナンド回路
G26の出力端からは、ダイレクト測光でストロボ
撮影したときに露出がアンダーであれば、“H”
レベルのストロボ撮影アンダー信号S10が、スト
ロボ充電ゲート信号T4が“H”レベルの間だけ、
CPU50の入力ポートI15に入力されるよう
になつている。また、RSフリツプフロツプ回路
の反転出力端であるナンド回路G25の出力端は、
上記アンド回路G98の第3の入力端に接続されて
いる。アンド回路G98の第2の入力端には、上記
ストロボ充電ゲート信号T4が印加されており、
アンド回路G98の出力端は入力ポートI16に接
続されていて、ストロボ発光後ストロボ適正の場
合にのみ約2秒間の間“H”レベルになるストロ
ボ発光適正信号S20を出力する。なお、上記スト
ロボ充電ゲート信号T4は、第18図gに示すよ
うに、ストロボ同調秒時信号T3が“L”レベル
に反転すると同時に“H”レベルに転じ、この後
2秒間“H”レベルとなる信号である。また、上
記ストロボアンダーリミツター信号T6は、第1
8図hに示すように、トリガー信号S1が“H”
レベルに反転してから22ms経過後に“H”レベ
ルに転ずる信号である。さらに、上記クロツクパ
ルスCKは、第18図aに示すように、32.768K
Hzで“H”レベル、“L”レベルを繰り返す矩形
波信号である。
次に、このように構成されたストロボオーバー
アンダー判定回路65の動作について簡単に説明
する。シヤツターのレリーズ直後、積分出力S2
が小さいので、コンパレーターA8の出力は“L”
レベルとなつている。従つて、この時点で、D型
フリツプフロツプ回路DF1の反転出力端の出力
およびノツト回路G28の出力は、“H”レベルと
なつている。しかし、ナンド回路G22の第2の入
力端およびナンド回路G27の一方の入力端は、そ
れぞれ“L”レベルとなつており、ナンド回路
G22およびG27の出力は、“H”レベルとなつてい
る。また、第18図gから判るように、レリーズ
直後ストロボ充電ゲート信号T4は“L”レベル
であるので、RSフリツプフロツプ回路の出力で
あるストロボ撮影オーバー信号S9およびストロ
ボ撮影アンダー信号S10は、それぞれ“L”レベ
ルにリセツトされた状態にある。いま、カメラ1
0の撮影モードがダイレクト測光撮影モードであ
つたとする。第12図に示すトリガースイツチ
SW2が開くと、第8図に示すヘツドアンプ回路5
1の積分出力S2の電位が次第に上昇してくる。
シヤツターが全開となり、第15図に示すX接点
の役目をするストロボトリガー用サイリスター
SCR1がオンすると、ストロボの閃光発光が行な
われる。積分出力S2の電位がコンパレーターA8
の非反転入力端の電位よりも高くなると、コンパ
レーターA8の出力が“H”レベルに反転すると
同時に、D型フリツプフロツプ回路DF1の反転出
力端の出力は、クロツクパルスCKの1パルス
分だけ遅れて“L”レベルに転ずる。その結果、
ナンド回路G22の出力端には、コンパレーターA7
の出力の反転出力がコンパレーターA8の出力が
“H”レベルに転じてからクロツクパルスCKの一
周期分だけ出力されることになる。ここで、前述
したように、コンパレーターA7の判定レベルは、
コンパレーターA8の判定レベルの√2倍に設定
されているので、ノツト回路G28を通じてシヤツ
ター制御信号S17となるコンパレーターA8の出力
が“H”レベルに転じてから、クロツクパルス
CKの1周期である100μs以内に露出が0.5Ev以上
であれば、コンパレーターA7の出力が“H”レ
ベルとなり、従つて、ナンド回路G22の出力が
“L”レベルとなつて、RSフリツプフロツプ回路
の出力であるストロボ撮影オーバー信号S9が
“H”レベルにセツトされ、後述するように露出
オーバーの警告表示がなされる。
一方、ストロボ発光後、6ms以後もコンパレー
ターA8の出力が“L”レベルのままであるとき、
即ち、まだ露出レベルがアンダーのとき、ストロ
ボアンダーリミツト信号T6が“H”レベルに転
ずることにより、ナンド回路G27の出力が“L”
レベルに反転し、RSフリツプフロツプ回路の出
力であるストロボ撮影アンダー信号S10は“H”
レベルに設定され、後述するように露出アンダー
の警告表示が行なわれる。シヤツター制御信号
S17が発生してからシヤツター後幕が撮影画枠内
に走行してくるまで、約6msの時間がかかるの
で、露出アンダーの判定もそれまで遅らせている
のである。
なお、露出オーバーおよび露出アンダーの警告
表示は、CPU50における撮影モードの判断に
より、ダイレクト測光によるストロボ撮影時にの
み、これを行なうようにしている。また、露出オ
ーバーおよび露出アンダーの警告表示は、ストロ
ボ発光後2秒間が経過すると、ストロボ充電ゲー
ト信号T4が“L”レベルに転ずるので、ナンド
回路G23,G24でなるRSフリツプフロツプ回路お
よびナンド回路G25,G26でなるRSフリツプフロ
ツプ回路が、それぞれリセツトされ、ストロボ撮
影オーバー信号S9およびストロボ撮影アンダー
信号S10がそれぞれ“L”レベルに反転すること
によつて停止される。
また、ストロボ発光後、露出オーバーでも露出
アンダーでもなかつた場合には、アンド回路G98
の第1および第3の入力端が“H”レベルとなつ
ているので、ストロボ充電ゲート信号T4が“H”
レベルである2秒間の間、アンド回路G98の出力
端からは“H”レベルのストロボ発光適正信号
S20が出力される。これにより、CPU50のプロ
グラムによつて、ダイレクト測光によるストロボ
撮影時には、露出適正の表示が2秒間の間行なわ
れる。
第11図は、上記電源ホールド回路67の詳細
な電気回路を示している、この電源ホールド回路
67は、シヤツターレリーズ後、マグネツト駆動
回路56およびストロボ制御回路66に電源を供
給し、露出終了後は、自動的に遮断する回路であ
る。電源電池E1の正極からは動作電圧供給ライ
ンL1が、負極からは共通アースラインL0がそれ
ぞれ引き出されており、アースラインL0は接地
されている。そしてラインL1,L0間には、バツ
テリーチエツクスイツチSW5、抵抗R38および
R39の直列回路が接続されている。上記バツテリ
ーチエツクスイツチSW5は、上記モード切換用操
作ノブ21の「CHECK」指標への対応操作に連
動して閉成される自己復帰型のスイツチであり、
同スイツチSW5と抵抗R38との接続点は、アンド
回路G38(第13図参照)の一方の入力端に接続
されている。また、上記抵抗R38とR39との接続
点は、NPN型トランジスターQ23のベースに接続
されている。トランジスターQ23のコレクタは抵
抗R40を通じてトランジスターQ34のベースに接
続されており、エミツタは接地されている。ま
た、トランジスターQ23のベースは、NPN型トラ
ンジスターQ24のコレクタに接続されており、ト
ランジスターQ24のエミツタは接地され、ベース
は抵抗R41を通じて、PNP型トランジスターQ25
のコレクタに接続されている。トランジスター
Q25は、エミツタをラインL1に接続され、ベース
をPNP型トランジスターQ28,Q29,Q30,Q31
Q32およびQ33のベースにそれぞれ接続されてお
り、各トランジスターQ25,Q29,Q30,Q31,Q32
およびQ33はエミツタをそれぞれラインL1に接続
されていて、トランジスターQ28とカレントミラ
ー回路を構成している。
また、ラインL1,L0間には、レリーズスイツ
チSW1、コンデンサーC6、抵抗R44およびR43
直列回路が接続されている。上記レリーズスイツ
チSW1は、上記可動反射ミラー31に連動して開
閉するスイツチで、ミラー31の上昇初期で閉成
し、下降終期で開放するようになつている。この
レリーズスイツチSW1とコンデンサーC6の接続
点は、抵抗R42を通じて接地されている。また、
抵抗R44とR43との接続点は、NPN型トランジス
ターQ26のベースに接続されており、同トランジ
スターQ26のエミツタは接地され、コレクタは
NPN型トランジスターQ27のエミツタに接続され
ている。トランジスターQ27は、ベースが抵抗
R99を通じてトランジスターQ39(第12図参照)
のエミツタに接続されており、コレクタがNPN
型トランジスターQ35のコレクタに接続されてい
る。トランジスターQ35は、コレクタが抵抗R45
を通じて上記トランジスターQ28のコレクタおよ
びベースにも接続されており、エミツタが接地さ
れ、ベースが抵抗R46を通じて、抵抗R48とR47
の接続点に接続されている。抵抗R48の一端は上
記トランジスターQ29のコレクタに接続され、抵
抗R47の他端は接地されている。また、抵抗R48
とR47との接続点は、NPN型トランジスターQ36
のコレクタにも接続されており、同トランジスタ
ーQ36のエミツタは接地され、ベースは抵抗R59
(第13図参照)を通じて、ナンド回路G33(第1
3図参照)の出力端に接続されている。上記トラ
ンジスターQ30のコレクタは、抵抗R49を通じて、
トランジスターQ46(第12図参照)のベースに
接続されている。また、上記トランジスターQ31
のコレクタは、抵抗R50を通じて接地されている
と共に、ノツト回路G102(第13図参照)の入力
端にも接続されている。さらに、上記トランジス
ターQ32のコレクタは、抵抗R51を通じて接地さ
れていると共に、上記ラツチ回路DF0(第9図参
照)の制御信号入力端に接続されていて、同トラ
ンジスターQ32のコレクタ電圧がレリーズ信号S0
として供給されるようになつている。さらにま
た、上記トランジスターQ33のコレクタは、PNP
型トランジスターQ34のコレクタに接続されてい
ると共に、抵抗R52を通じてNPN型トランジスタ
ーQ37のベースに接続されている。トランジスタ
ーQ37のエミツタは接地されており、コレクタは
マグネツト駆動回路56およびストロボ制御回路
66の一端にそれぞれ接続されている。マグネツ
ト駆動回路56およびストロボ制御回路66の他
端は、ラインL1にそれぞれ接続されている。従
つて、トランジスターQ37は、マグネツト駆動回
路56およびストロボ制御回路66への給電を制
御するスイツチングトランジスターの役目をす
る。また、トランジスターQ37のコレクタは、バ
ツテリーチエツク表示用の発光ダイオードD0(第
13図参照)のカソードおよび抵抗R58(第13
図参照)の一端にもそれぞれ接続されている。上
記トランジスターQ34は、エミツタをラインL1
に、ベースを抵抗R40を通じて、トランジスター
Q23のコレクタに接続されており、バツテリーチ
エツク動作中に強制的にオンされ、マグネツト駆
動回路56およびストロボ制御回路66に電源を
供給した最大消費電流の状態でバツテリーチエツ
クが行なわれるようにするためのものである。
第12図は、上記トリガータイミング調整回路
52の詳細な電気回路を示している。このトリガ
ータイミング調整回路52は、上記ヘツドアンプ
回路51での測光開始時期を調整するための回路
である。トリガースイツチSW2は、シヤツター先
幕の走行開始に連動して開放し、フイルムの巻上
完了に連動して閉成するスイツチであり、一端に
電源電圧Vccの印加を受けていると共に、他端が
NPN型トランジスターQ39のベースに接続されて
いる。トランジスターQ39は、コレクタをPNP型
トランジスターQ38のコレクタに、エミツタを抵
抗R99(第11図参照)を通じてトランジスター
Q27(第11図参照)のベースに接続されている。
トランジスターQ38は、エミツタに電源電圧Vcc
の印加を受け、ベースがPNP型トランジスター
Q40,Q48のベースにそれぞれ接続されている。
上記トリガースイツチSW2と並列にトリガータイ
ミング遅延用コンデンサーC7が接続されており、
このコンデンサーC7の、トランジスターQ39のベ
ースがわの一端は、PNP型トランジスターQ41
ベースおよび上記コンデンサーC7とともにトリ
ガー遅延時間を決定する時定数用半固定抵抗RV6
の一端にそれぞれ接続されている。トランジスタ
ーQ41のコレクタは接地され、エミツタはPNP型
トランジスターQ42のベースに接続されている。
トランジスターQ42のエミツタは、上記トランジ
スターQ40のコレクタに接続され、トランジスタ
ーQ40のエミツタは電源電圧Vccが印加されてい
る。また、トランジスターQ42のコレクタは、
NPN型トランジスターQ47のベースに接続されて
いると共に、NPN型トランジスターQ43のコレク
タに接続されている。トランジスターQ43のエミ
ツタは接地されており、ベースはNPN型トラン
ジスターQ44のベースおよびコレクタに接続され
ている。トランジスターQ44のエミツタは接地さ
れており、コレクタはPNP型トランジスターQ49
のコレクタに接続されている。トランジスター
Q49のエミツタは、上記トランジスターQ40のコ
レクタに接続され、ベースはPNP型トランジス
ターQ45のエミツタに接続されている。トランジ
スターQ45のコレクタは接地され、ベースは抵抗
R53を通じて電源電圧Vccの印加を受けていると
共に、抵抗R54を通じてNPN型トランジスター
Q46のコレクタに接続されている。トランジスタ
ーQ46のエミツタは接地され、ベースは抵抗R49
(第11図参照)を通じてトランジスターQ30(第
11図参照)のコレクタに接続されている。ま
た、トランジスターQ46のコレクタは、上記時定
数用半固定抵抗RV6の他端に接続されていると共
に、抵抗R61を通じて上記トランジスターQ48
コレクタおよびベースに接続されている。トラン
ジスターQ48のエミツタには電源電圧Vccが印加
されており、同トランジスターQ48は、上記トラ
ンジスターQ38およびQ40とそれぞれカレントミ
ラー回路を形成している。また、上記トランジス
ターQ47は、エミツタを接地されており、コレク
タに抵抗R55を通じて電源電圧Vccの印加を受け
ていると共に、このコレクタがナンド回路G32
(第13図参照)の一方の入力端およびノツト回
路G101の入力端にそれぞれ接続されている。上記
トランジスターQ40〜Q49および抵抗R53〜R55
R61は、差動増幅回路を構成しており、トランジ
スターQ41のベースが非反転入力端、トランジス
ターQ46のベースが反転入力端、トランジスター
Q47のコレクタが出力端となつている。この出力
トランジスターQ47のコレクタが入力端に接続さ
れた上記ノツト回路G101の出力端は、抵抗R15(第
8図参照)を通じてトランジスターQ3(第8図参
照)のベースに接続されていて、同トランジスタ
ーQ3にトリガースイツチSW2の開放後所定の経
過時間で“H”レベルに反転するトリガー信号
S1を供給する(第18図b参照)。
第13図は、上記バツテリーチエツク回路63
および電源ホールド解除回路64の詳細な電気回
路を示している。まず、電源ホールド解除回路6
4の構成から説明する。電源ホールド解除回路6
4は、上記電源ホールド回路67の電源ホールド
状態を解除するための回路であるが、電源ホール
ドを解除する場合としては、電源電圧Vccが規定
電圧以下であつた場合、シヤツターが閉成されて
所定時間が経過した場合、および長時間露光のと
きこれを強制的に切る場合の3つの態様があるの
で、電源ホールド解除回路64の出力端となるナ
ンド回路G33には、3つの入力端が設けられてい
る。第1の入力端には、ナンド回路G32の出力端
が接続され、ナンド回路G32の一方の入力端は、
トランジスターQ47(第12図参照)のコレクタ
に、他方の入力端はノツト回路G34を介してコン
パレーターA10の出力端に接続されている。電源
電圧Vccが規定レベル以下であつたときには、コ
ンパレーターA10の出力が“L”レベルとなるの
で、ナンド回路G32の出力は“L”レベルとな
り、電源ホールドが解除される。ただし、電源電
圧Vccの低下による電源ホールドの解除は、露出
中に電源電圧Vccが低下して電源ホールドが解除
された場合には、露出誤差が大きくなつたり、後
幕保持用マグネツトMG1(第15図参照)の動作
が不安定になつたりするので、露出動作がなされ
る以前にのみ行なわれるようにしている。即ち、
トランジスターQ47(第12図参照)のコレクタ
電圧(トリガー信号)とノツト回路G34の出力と
の論理積の反転信号を1つの電源ホールド解除の
ための信号としている。また、上記ナンド回路
G33の第2の入力端には、デイレイ回路DL0(第1
5図参照)から露出終了信号S13の遅延信号でな
る電源ホールド解除信号S12が印加されるように
なつている。さらに、ナンド回路G33の第3の入
力端は、RSフリツプフロツプ回路RSF2(第16
図参照)の出力端Qに接続されていて、電源リミ
ツター信号の役目を兼ねるオートリミツター信号
T2の印加を受けるようになつている。そして、
ナンド回路G33の出力端は、抵抗R59を通じてト
ランジスターQ36(第11図参照)のベースに接
続されている。
一方、バツテリーチエツク回路63は、電源電
圧Vccが規定電圧以上あるか否かを検出するため
の回路である。この回路には、一端に電源電圧
Vccが印加された抵抗R56,R57およびR58の直列
回路が設けられており、抵抗R56とR57との接続
点はコンパレーターA10の非反転入力端に、抵抗
R57とR58との接続点はコンパレーターA11の非反
転入力端に、それぞれ接続されている。また、両
コンパレーターA10およびA11の反転入力端には、
基準電圧V1がそれぞれ印加されている。コンパ
レーターA10の出力端は、3入力ナンド回路G35
の第2の入力端、3入力ナンド回路G36の第3の
入力端およびノツト回路G34の入力端に、それぞ
れ接続されている。また、コンパレーターA11
出力端は、上記ナンド回路G36の第2の入力端に
接続されている。ナンド回路G35の第1の入力端
には、第16図に示すタイマー回路68から約10
Hzのパルス信号でなる点滅周期信号T8が印加さ
れている。また、ナンド回路G35の第3の入力端
およびナンド回路G36の第1の入力端には、アン
ド回路G38の出力端が接続されており、アンド回
路G38の一方の入力端はバツテリーチエツクスイ
ツチSW5(第11図参照)の一端に接続され、他
方の入力端はノツト回路G102を介してトランジス
ターQ31(第11図参照)のコレクタに接続され
ている。上記ナンド回路G35およびG36の出力端
は、ナンド回路G37の一方および他方の入力端に
それぞれ接続されており、ナンド回路G37の出力
端は抵抗R60を通じてバツテリーチエツク表示用
発光ダイオードD0のアノードに接続されている。
この発光ダイオードD0は、上記バツテリーチエ
ツク表示用発光窓23に対応するように配設され
ていて、そのカソードはトランジスターQ37(第
11図参照)のコレクタに接続されている。
次に、上記第11図ないし第13図に示した電
源ホールド回路67,トリガータイミング調整回
路52、電源ホールド解除回路64およびバツテ
リーチエツク回路63の動作について簡単に説明
する。いま、シヤツターレリーズ釦11(第1,
2図参照)が押下されると、これに連動するレリ
ーズスイツチSW1が閉成され、コンデンサーC6
および抵抗R44を通じてトランジスターQ26がオ
ンする。この時点では、トリガースイツチSW2
閉じているので、トランジスターQ27はオンして
おり、抵抗R45を通じてトランジスターQ28がオ
ンし、トランジスターQ29およびQ35がオンする。
トランジスターQ35は一旦オンすると、それ以降
はトランジスターQ29のコレクタからベース電流
が供給されるので、電源ホールド状態を維持す
る。そして、トランジスターQ28がオンすると、
トランジスターQ29〜Q33がすべてオンするので、
トランジスターQ37もオンし、マグネツト駆動回
路56およびストロボ制御回路66に電源が供給
される。一方、トリガータイミング調整回路52
にも、トランジスターQ30を通じてトランジスタ
ーQ46にベース電流が供給される。そして、次
に、可動反射ミラー31が上昇を完了し、シヤツ
ター先幕が走行を開始してトリガースイツチSW2
が開放すると、トランジスターQ41のベース電位
が次第に低下し、コンデンサーC7と半固定抵抗
RV6でなる遅延回路の時定数と、抵抗R53,R54
比とで決まる遅延時間の後、出力トランジスター
Q47がオンし、ノツト回路G101の出力は“H”レ
ベルに反転する(第18図b参照)。この“H”
レベルの信号は、トリガー信号S1として抵抗R15
(第8図参照)を通じてトランジスターQ3のベー
スに印加され、同トランジスターQ3がオンしト
ランジスターQ5,Q1がオフして、ダイレクト測
光による光電流の積分が可能となる。続いて、後
幕保持用マグネツトMG1(第15図参照)が消磁
され、シヤツター後幕が走行を開始してから所定
の遅延時間が経過すると、デイレイ回路DL0(第
15図参照)から“L”レベルの電源ホールド解
除信号S12が出力されて、ナンド回路G33の出力
は“H”レベルとなり、トランジスターQ36がオ
ンし、トランジスターQ35のベース電流が遮断さ
れて、電源ホールド状態が解除される。即ち、ト
ランジスターQ35がオフすると、トランジスター
Q28,Q33,Q37が順次オフし、マグネツト駆動回
路56およびストロボ制御回路66への通電が断
たれる。
また、電源電圧Vccが規定電圧以下のときに
は、コンパレーターA10の出力が“L”レベルと
なり、ナンド回路G32の一方の入力端は平生は
“H”レベルなので、ナンド回路G32の出力は
“L”レベルに反転する。このため、トランジス
ターQ36がオフされ、前述したのと同様に、電源
ホールド状態が解除される。ところで、この電源
電圧Vcc低下による電源ホールド状態の解除は、
露出中に電源電圧Vccが低下した場合、電源ホー
ルドが断たれると露出誤差が大きくなつたり、後
幕保持用マグネツトMG1(第15図参照)の動作
が不安定になつたりするので、これを防止するた
めに、露出中には行なわれないようになつてい
る。即ち、露出中は、トリガー信号となるトラン
ジスターQ47のコレクタ電圧が“L”レベルとな
るので、この信号とコンパレーターA10の出力の
反転信号との論理積の反転出力を電源ホールドを
解除するための1つの信号としてナンド回路G33
の第1の入力端に入力するようにしている。従つ
て、電源電圧Vccの低下による電源ホールドの解
除は、トリガースイツチSW2が開くまでの間に行
なつているが、この間に電源ホールドが解除され
た場合には、機械的に可動反射ミラー31を上昇
途中位置でロツクするようにしている。
さらに、電源ホールド回路67は、非常に暗い
ところで撮影し、長時間露出になるような場合、
所定時間が経過すると電源ホールドが強制的に断
たれるようになつている。これは露出時間が数分
にも及ぶような場合には、撮影よりも電源電池
E1の消耗を防いだ方が親切との配慮からである。
このため、ナンド回路G33の第3の入力端に電源
リミツター信号を兼ねるオートリミツター信号
T2が入力されるようになつており、この信号T2
が、第18図eに示すように、トリガーが開放し
てから所定時間(120s)経過後に“L”レベルに
反転して、前述と同様にして電源ホールドが断た
れる。
なお、トランジスターQ39のエミツタからトラ
ンジスターQ27に抵抗R99を通じて信号が供給さ
れるようになつているが、これは、レリーズスイ
ツチSW1が可動反射ミラー31の降下時に開放す
る際、チヤタリングが発生して電源ホールド回路
67が再び電源ホールド状態になることがあるの
で、トリガースイツチSW2の開放時には、トラン
ジスターQ27をオフして、電源ホールド状態とな
るのを防止するためである。
一方、バツテリーチエツクを行なう場合には、
上記撮影モード切換用操作ノブ21(第2図参
照)を「CHECK」指標に対応させる。すると、
バツテリーチエツクスイツチSW5がオンし、ナン
ド回路G38の一方の入力端が“H”レベルとな
る。いま、電源ホールド回路67が電源ホールド
状態以外の場合、即ち、シヤツターレリーズ動作
中以外の平生時には、ノツト回路G102の出力は
“H”レベルであるので、ナンド回路G38の出力
は“H”レベルとなる。まず、第1の場合とし
て、電源電圧Vccが規定電圧以上ある正常時に
は、コンパレーターA10およびA11の出力がとも
に“H”レベルとなるので、ナンド回路G35の出
力端には点滅周期信号T8が出力され、ナンド回
路G36の出力端は“L”レベルとなる。従つて、
ナンド回路G36の“L”レベル出力が優先され、
ナンド回路G37の出力端は“H”レベルとなつ
て、バツテリーチエツク表示用発光ダイオード
D0は点灯状態になる。よつて、電源電圧Vccが規
定電圧以上ある旨の表示がなされる。次に、第2
の場合として、電源電圧Vccがある規定電圧以上
あるが、他の規定電圧より低い場合には、即ち、
基準電圧V1に比べて、抵抗R56とR57との接続点
の電位は高いが、抵抗R57とR58との接続点の電
位が低いときには、コンパレーターA10の出力は
“H”レベル、コンパレーターA11の出力は“L”
レベルとなり、ナンド回路G36の出力が“H”レ
ベルとなる一方、ナンド回路G35の出力端には点
滅周期信号T8が出力される。従つて、こんどは
ナンド回路G37に点滅周期信号T8が出力され、発
光ダイオードD0は、約10Hzで点滅を繰り返す状
態となる。よつて、電源電圧Vccが低下してきた
旨が表示され、電源電池E1の交換を促す。さら
に、第3の場合として、電源電圧Vccが上記他の
規定電圧以下に低下して、カメラ10の電気回路
が作動できないようになつた場合には、コンパレ
ーターA10およびA11の出力がともに“L”レベ
ルとなり、ナンド回路G35,G36の出力がいずれ
も“H”レベルとなつて、ナンド回路G37の出力
は“L”レベルとなる。このため、発光ダイオー
ドD0は点灯することなく消灯状態を継続し、電
源電圧Vccが規定電圧以下である旨が表示され
る。
なお、シヤツターレリーズ動作中に撮影モード
切換用操作ノブ21が操作されてバツテリーチエ
ツクスイツチSW5が閉じられた場合には、ノツト
回路G102の出力が“L”レベルとなるので、ナン
ド回路G38の出力が“L”レベルとなり、従つ
て、ナンド回路G37の出力が“L”レベルとなつ
て、発光ダイオードD0によるバツテリーチエツ
ク表示はなされない。また、バツテリーチエツク
時には、トランジスターQ23を通じてトランジス
ターQ34を強制的にオンさせて、マグネツト駆動
回路56およびストロボ制御回路66に強制的に
通電し、消費電流が最大の状態でバツテリーチエ
ツクが行なわれるようにしている。
第14図は、上記ストロボ判定回路62の詳細
な電気回路を示している。このストロボ判定回路
62は、ストロボの電源がオンされているか否
か、充電が完了しているか否かを、ストロボから
の1本の信号線を通じて入力される信号S15の電
流レベルを判定することによつて検出するための
回路である。NPN型トランジスターQ50はダイオ
ード接続されたトランジスターであつて、エミツ
タに電源電圧Vccが印加されていると共に、コレ
クタおよびベースは上記ストロボ取付用シユー2
4またはストロボ接続用コネクタ−25(第1,
2図参照)の電気接点を通じてストロボ(図示さ
れず)の電気回路に接続されるようになつてい
る。そして、このトランジスターQ50と並列に抵
抗R67とR65との直列回路が接続されており、さ
らに抵抗R67には、PNP型トランジスターQ51
エミツタを電源がわ、コレクタをストロボがわと
して並列に接続されている。このトランジスター
Q51のコレクタはPNP型トランジスターQ52のベ
ースにも接続されており、ベースはトランジスタ
ーQ52のエミツタおよびPNP型トランジスター
Q77,Q56のベースに、それぞれ接続されている。
上記トランジスターQ52のコレクタは抵抗R68
通じて接地されており、トランジスターQ77のエ
ミツタには電源電圧VCCが印加され、コレンタは
抵抗R70,R69を直列に介して接地されている。
抵抗R70,R69の接続点は、NPN型トランジスタ
ーQ53のベースに接続されており、同トランジス
ターQ53のエミツタは接地され、コレクタは抵抗
R71,R72を直列に通じて電源電圧VCCの印加を受
けている。抵抗R71とR72との接続点は、PNP型
トランジスターQ54およびQ55のベースにそれぞ
れ接続されており、トランジスターQ54のエミツ
タには電源電圧VCCが印加され、コレクタは抵抗
R79を通じて接地されている。また、トランジス
ターQ54のコレクタからは、ストロボ電源オン信
号S14を伝達するための信号線が引き出されてお
り、CPU50(第7図参照)の入力ポートI13に
接続されている。上記トランジスターQ55は、エ
ミツタに電源電圧VCCを印加され、コレクタは抵
抗R73を通じて、NPN型トランジスターQ57のベ
ースおよびコレクタ、並びに、NPN型トランジ
スターQ58のベースに、それぞれ接続されてい
る。トランジスターQ57のエミツタは接地されて
おり、トランジスターQ58のコレクタは上記トラ
ンジスターQ56のコレクタに接続され、エミツタ
は抵抗R74を通じて接地されている。トランジス
ターQ56は、エミツタに電源電圧VCCを印加され、
コレクタをさらに抵抗R75を通じて接地されてい
ると共に、抵抗R76を通じてNPN型トランジスタ
ーQ59のベースに接続されている。トランジスタ
ーQ59は、コレクタに抵抗R77を通じて電源電圧
VCCを印加されていると共に、コレクタを接地さ
れている。また、トランジスターQ59は、コレク
タをノツト回路G39の入力端に接続されており、
ノツト回路G39の出力端は、アンド回路G40の一
方の入力端に接続されている。アンド回路G40
他方の入力端は、ノツト回路G41を介してRSフリ
ツプフロツプ回路RSF4(第16図参照)の反転出
力端に接続されており、ストロボ充電ゲート信
号T4の反転信号を受けるようになつている。そ
して、アンド回路G40の出力端は、抵抗R78を通
じてNPN型トランジスターQ60のベースに接続さ
れており、トランジスターQ60のエミツタは接地
され、コレクタはストロボ充電完了表示用発光ダ
イオードD1のカソードに接続されている。この
発光ダイオードD1は、上記撮影情報表示装置3
9内に組み込まれていて、フアインダー内にスト
ロボの充電完了を“〓”状に発光表示するように
なつている。発光ダイオードD1のアノードは定
電流回路CC3の一端に接続され、定電流回路CC3
の他端は電源電圧VCCが印加されている。
次に、このように構成されたストロボ判定回路
62の動作について簡単に説明する。まず、図示
しないストロボの電源スイツチが投入されると、
ストロボがわに向けて約10μAの電流がストロボ
電源信号S15として流れる。すると、トランジス
ターQ52がオンし、続いて、トランジスターQ51
Q77,Q53,Q54の各トランジスターが順次オンす
る。従つて、トランジスターQ54のコレクタが
“H”レベルとなる。また、トランジスターQ55
Q56,Q58もオンするが、ストロボ電源信号S15が
10μA程度ではトランジスターQ56のベース電流が
小さく、コレクタ電位がトランジスターQ59のベ
ースに電流を充分供給できる程高くないため、ト
ランジスターQ59はオフのままである。よつて、
ノツト回路G39の出力は、“L”レベルとなり、
アンド回路G40の出力も“L”レベルとなつてト
ランジスターQ60がオンせず、充電完了表示用発
光ダイオードD1は点灯しない。次に、ストロボ
の充電が完了すると、ストロボがわに向けて約
100μAの電流がストロボ充電信号S15として流れ
るようになる。すると、トランジスターQ56のコ
レクタ電位は充分に高くなり、トランジスター
Q59に充分なベース電流が流れてトランジスター
Q59がオンする。これにより、トランジスター
Q59のコレクタ電位は低下し、ノツト回路G39
出力は“H”レベルとなる。上記ストロボ充電ゲ
ート信号T4は、ストロボが発光してから約2秒
間“H”レベルとなる信号であるので、ストロボ
発光後2秒間はアンド回路G40の出力は“L”レ
ベルであるが、これ以外の期間はアンド回路G40
の出力は“H”レベルとなり、トランジスター
Q60がオンする。よつて、発光ダイオードD1に定
電流回路CC3から電流が流れて同ダイオードD1
発光し、ストロボの充電完了が表示される。スト
ロボ発光後2秒間の間ストロボの充電完了表示を
行なわないようにしたのは、上記ストロボ電源信
号、ストロボ充電信号S15と同じ信号線を通じ
て、ストロボ発光後ストロボがわから約100μAで
オン、オフを繰り返えす露出適正信号が送られて
くるので、この間発光ダイオードD1の作動を不
能にする必要があるからである。なお、ストロボ
撮影適正表示は、後述するように撮影情報表示装
置39の液晶表示板を点滅駆動することによつて
行なう。
第15図は、上記第5図の選択回路55、マグ
ネツト駆動回路56およびストロボ制御回路66
の詳細な電気回路を示している。上記第1の選択
回路55は、撮影モードに応じてマグネツト駆動
回路56を、ダイレクト測光によるシヤツター制
御信号S17で制御すべきか、CPU50から出力さ
れるシヤツター制御信号S16で制御すべきかを選
択するための回路である。ナンド回路G48の第1
の入力端はオートスイツチSW4(第7図参照)の
一端に接続され、CPU50の入力ポートI0へ入
力されるのと同じオートモード時にのみ“H”レ
ベルとなる信号が印加されるようになつている。
また、ナンド回路G48の第2の入力端は、ノツト
回路G46を介してナンド回路G3(第7図参照)の
出力端に接続されており、CPU50の入力ポー
トI6へ入力されるのと同じメモリーモード時にの
み“H“レベルとなる信号の反転信号が印加され
るようになつている。さらに、ナンド回路G48
第3の入力端は、ノツト回路G47を介してナンド
回路G9(第7図参照)の出力端に接続されてお
り、CPU50の入力ポートI2に入力されるのと
同じスポツトモード時のみ“H”レベルとなる信
号の反転信号が印加されるようになつている。従
つて、ナンド回路G48は、オートモードであつ
て、メモリーモードでもなく、かつスポツトモー
ドでもないモード、即ち、平均ダイレクトオート
モードが選択されたときにのみ全入力が“H”レ
ベルとなり、その出力が“L”レベルとなる。ナ
ンド回路G51の一方の入力端には、ノツト回路
G49を介して上記ナンド回路G48の第1の入力端
に印加される信号の反転信号が入力されるように
なつており、他方の入力端は、ノツト回路G50
介してマニユアルスイツチSW3(第7図参照)の
一端に接続されていて、CPU50の入力ポート
I1に入力されるのと同じマニユアル時にのみ
“H”レベルとなる信号の反転信号が入力される
ようになつている。従つて、ナンド回路G51の出
力は、オートモードでもなく、かつ、マニユアル
モードでもない撮影モード、即ち、オフモード時
にのみ“L”レベルとなる。ナンド回路G48の出
力端は、ナンド回路G52の一方の入力端に接続さ
れ、ナンド回路G51の出力端は、ナンド回路G52
の他方の入力端に接続されると共に、ナンド回路
62の一方の入力端およびノツト回路G63を通じ
てナンド回路G64の一方の入力端にもそれぞれ接
続されている。ナンド回路G52の出力端は、アン
ド回路G70の他方の入力端、並びに、ナンド回路
G66およびアンド回路G69の一方の入力端にそれ
ぞれ接続されていると共に、ナンド回路G54の一
方の入力端およびノツト回路G53を通じてナンド
回路G55の他方の入力端にそれぞれ接続されてい
る。このナンド回路G52の出力は、ナンド回路
G48またはG51のいずれかの出力が“L”レベル
のとき“H”レベルとなる。即ち、平均ダイレク
トオートモードまたはオフモードか、それ以外の
撮影モードかが判別され、平均ダイレクトオート
モードまたはオフモードのときにのみナンド回路
G52の出力が“H”レベルとなる。従つて、結果
的には、オフモード時には、最長露出時間が規制
されるだけで、平均ダイレクトオートモードと同
じ測光方式で撮影が行なわれることになる。な
お、このナンド回路52の出力は、バイアス切換
信号S4として、オペアンプA2(第8図参照)に入
力され、前述したように撮影モードに応じてオペ
アンプA2のバイアス電流を切り換える役目もす
る。
上記ナンド回路G54の他方の入力端は、ノツト
回路G28(第10図参照)の出力端に接続され、
ダイレクト測光によるシヤツター制御信号S17が
入力されるようになつており、また、上記ナンド
回路G55の一方の入力端は、CPU50(第7図参
照)の出力ポートO9に接続され、メモリー、マ
ニユアル、スポツトの各モード時におけるシヤツ
ター制御信号S16が入力されるようになつてい
る。ナンド回路G54の出力端は、3入力ナンド回
路G57の第2の入力端に接続され、ナンド回路
G55の出力端は、ナンド回路G57の第3の入力端
に接続されている。また、ナンド回路G57の第1
の入力端は、ノツト回路G56を介して、RSフリツ
プフロツプ回路RSF0(第16図参照)の出力端Q
に接続されており、トリガーが開いてから約
500μsの間“H”レベルを保持する高速リミツタ
ー信号T0(第18図c参照)の反転信号が入力さ
れるようになつている。この高速リミツター信号
T0は、シヤツターの最短秒時を決めるための信
号である。即ち、いま、平均ダイレクトオートモ
ードまたはオフモードが選択されているとする
と、ナンド回路G54の出力はダイレクト測光によ
るシヤツター制御信号S17が“H”レベルの期間
のみ“L”レベルとなる。一方、ナンド回路G55
の出力は、マニユアルモード時等のシヤツター制
御信号S16のレベルによらず“H”レベルである
ので、ナンド回路G57の出力は、ノツト回路G56
の出力が“H”レベルであれば、ナンド回路G54
の出力により規制され、シヤツター制御信号S17
が“H”レベルのときにのみ“H”レベルとな
る。換言すれば、ナンド回路G57の出力端には、
ダイレクト測光によるシヤツター制御信号S17が
出力される。同様にして、メモリーホールド、マ
ニユアルモード、スポツトモード時には、ナンド
回路G57の出力端には、シヤツター制御信号S16
が出力される。ここで、高速リミツター信号T0
は、第18図cに示すように、トリガーが開いて
から約500μsの間“H”レベルを保持するので、
ナンド回路G57の出力は、ナンド回路G54,G55
出力の如何に拘らず、この間“H”レベルとな
り、後幕保持用マグネツトMG1が消磁されるこ
とがない。つまり、シヤツターの最短秒時が信号
T0によつて1/2000秒に限定される。
上記アンド回路G70の一方の入力端は、トラン
ジスターQ54(第14図参照)のコレクタに接続
されていて、ストロボ電源オン信号S14が入力さ
れるようになつている。そして、アンド回路G70
の出力端は、ナンド回路G60り一方の入力端およ
びノツト回路G59を通じてナンド回路G58の他方
の入力端に接続されている。ナンド回路G58の一
方の入力端は、上記ナンド回路G57の出力端に接
続されており、ナンド回路G60の他方の入力端
は、RSフリツプフロツプ回路RSF1(第16図参
照)の出力端Qに接続されていて、ストロボ同調
秒時信号T3が入力されるようになつている。こ
のストロボ同調秒時信号T3は、第18図fに示
すように、トリガーが開いてからも16msの間
“H”レベルを持つ信号である。上記ナンド回路
G58の出力端は、ナンド回路G61の一方の入力端
に接続され、ナンド回路G60の出力端は、ナンド
回路G61の他方の入力端に接続されている。い
ま、平均ダイレクトオートモードまたはオフモー
ドであつて、ストロボの電源が投入されていない
か、またはストロボがカメラ10に装着されてい
ないとき、ストロボ電源オン信号S14は“L”レ
ベルであり、従つて、ナンド回路G61の出力端に
は、ナンド回路G57の出力信号と同じ信号が出力
される。また、この状態からストロボが装着され
て電源が投入されると、ストロボ電源オン信号
S14が“H”レベルとなり、ナンド回路G61の出
力端には、ストロボ同調秒時信号T3が出力され
るようになる。このため、シヤツター秒時は、定
速の1/60秒となる。なお、平均ダイレクトオート
モードまたはオフモード以外の撮影モードのとき
には、アンド回路G70の出力が“L”レベルとな
り、ストロボ同調秒時信号T3はシヤツター制御
に関与しなくなる。ところで、ストロボの電源が
オンされている限り、シヤツター秒時をかならず
ストロボ同調秒時にしてストロボを発光させるよ
うにしたのは、従来のカメラではシヤツター秒時
が約1/60秒以上の高速のときにはストロボを発光
させない方式を採用していたが、この方式では撮
影者の撮影意図に反することになるので、これを
是正するためである。即ち、従来のカメラでは、
被写体が明るい高速シヤツター秒時の場合には、
ストロボを発光させる必要がほとんどないので、
ストロボの電源の消費節約になるとの観点からス
トロボを発光させないようにしていたが、このよ
うにしたときには、撮影者の作画意図と反する場
合も生じ不都合であるので、シヤツター秒時を強
制的にストロボ同調秒時にして、ストロボを発光
させるようにしたものである。
上記ナンド回路G61の出力端は、抵抗R91を通
じて、マグネツト駆動回路56のマグネツト制御
用トランジスターQ66のベースに接続されてい
る。このマグネツト制御用トランジスターQ66
は、NPN型トランジスターで形成されていて、
そのエミツタは接地され、コレクタは後幕保持用
マグネツトMG1のコイルを通じて電源電圧VCC
印加を受けるようになつている。この電源電圧
VCCの印加が、電源ホールド回路67(第11図
参照)の電源ホールド時にのみ行なわれること
は、前述した通りである。また、ナンド回路G61
の出力端は、CPU50(第7図参照)の入力ポ
ートI12に接続されていて、同回路G61の出力が露
出終了信号S13として入力ポートI12に入力される
ようになつている。さらに、ナンド回路G61の出
力端は、デイレイ回路DL0を通じてナンド回路
G33(第13図参照)の第2の入力端に接続され
ており、同回路G61の出力がデイレイ回路DL0
所定時間遅延されて、電源ホールド解除信号S12
としてナンド回路G33に入力されるようになつて
いる。上記デイレイ回路DL0を設けたのは、シヤ
ツター駆動回路56およびストロボ制御回路66
は、電源ホールド回路67(第11図参照)を通
じて電源が供給されているものであり、もし、ナ
ンド回路G61から出力される露出終了信号S13で
直接電源ホールド回路67を解除させるようにす
ると、ストロボ制御回路66が正常に作動し得な
いおそれが生ずるので、これを防止するためであ
る。
前述したように、ナンド回路G51の出力端は、
ナンド回路G62の一方の入力端およびノツト回路
G63を通じてナンド回路G64の一方の入力端にも
接続されている。上記ナンド回路G62の他方の入
力端は、RSフリツプフロツプ回路RSF2(第16
図参照)の出力端Qに接続されていて、同回路
RSF2よりオートリミツター信号T2が入力される
ようになつている。このオートリミツター信号
T2は、第18図eに示すように、トリガー開放
後も120sの間“H”レベルを保持する信号であつ
て、オートモードでの最長露出秒時を規制する信
号である。また、上記ナンド回路G64の他方の入
力端は、RSフリツプフロツプ回路RSF3(第16
図参照)の出力端Qに接続されていて、同回路
RSF3よりオフリミツター信号T1が入力されるよ
うになつている。このオフリミツター信号T1は、
第18図dに示すように、トリガー開放後、
24msの間“H”レベルを保持する信号で、オフ
モードでのシヤツター秒時を決定する信号であ
る。ナンド回路G62の出力端は、アンド回路G65
の一方の入力端に接続され、ナンド回路G64の出
力端は、アンド回路G65の他方の入力端に接続さ
れている。そして、アンド回路G65の出力端は、
抵抗R80を通じてNPN型トランジスターQ63のベ
ースに接続されており、トランジスターQ63のエ
ミツタは接地され、コレクタは上記トランジスタ
ーQ66のベースに接続されている。いま、ナンド
回路G51の出力が“L”レベルのとき、即ちオフ
モードのとき、ノツト回路G63の出力が“H”レ
ベルとなり、アンド回路G65の出力端にはオフリ
ミツター信号T1の反転信号が出力される。従つ
て、トリガー開放後、24ms経過するとトランジ
スターQ63がオンし、ナンド回路G61の出力の如
何にかかわらず、トランジスターQ66がオフし、
マグネツトMG1が消磁されてシヤツターが閉成
する。また、オフモード以外のときは、アンド回
路G65の出力端にはオートリミツター信号T2の反
転信号が出力される。従つて、トリガー開放後、
約2分間が経過すると、トランジスターQ63がオ
ンし、同様にしてシヤツターが強制的に閉成され
る。
次に、ストロボ制御回路66について述べる。
PNP型トランジスターQ64は、ベースを抵抗R85
を通じて、RSフリツプフロツプ回路RSF1(第1
6図参照)の出力端Qに接続されており、ストロ
ボ同調秒時信号T3の印加を受けるようになつて
いる。そして、このトランジスターQ64のコレク
タは、接地され、エミツタは、抵抗R86を通じて
PNP型トランジスターQ65のベースに接続されて
いる。トランジスターQ65のベースは、抵抗R87
通じて同トランジスターQ65のエミツタに接続さ
れており、このエミツタには電源電圧VCCが印加
されている。また、トランジスターQ65のコレク
タは、抵抗R88,R89の直列回路を通じて接地さ
れていて、両抵抗R88,R89の接続点は、コンデ
ンサーC8を介してストロボトリガー用サイリス
ターSCR1のゲートに接続されている。サイリス
ターSCR1のゲートは、抵抗R90を通じて接地され
ており、カソードは直接接地されている。また、
サイリスターSCR1のアノードは、上記ストロボ
取付用シユー24(第2図参照)または接続用コ
ネクター25(第1図参照)の電気接点を通じて
ストロボの電気回路に接続されるようになつてお
り、サイリスターSCR1の点弧時には、ストロボ
発光信号S19をストロボに伝達するようになつて
いる。いま、カメラ10にストロボを装着して充
電完了後、シヤツターレリーズ釦11(第1,2
図参照)を押下したとする。すると、シヤツター
先幕が走行してトリガー開放後、約16msが経過
すると、ストロボ同調秒時信号T3が“L”レベ
ルとなるので、トランジスターQ64がオンし、ト
ランジスターQ65がオンして、サイリスターSCR1
のゲートにはコンデンサーC8を通じてパルス電
圧が印加され、同サイリスターSCR1はオンする。
すると、サイリスターSCR1を通じてストロボか
らトリガ電流がストロボ発光信号S19として流
れ、ストロボが発光する。
他方、ナンド回路G68の一方の入力端は、トラ
ンジスターQ54(第14図参照)のコレクタに接
続されて、ストロボ電源オン信号S14を入力され
るようになつており、また、他方の入力端は、ノ
ツト回路G28(第10図参照)の出力端に接続さ
れていて、ダイレクト測光によるシヤツター制御
信号S17を入力されるようになつている。そし
て、ナンド回路G68の出力端は、アンド回路G69
の他方の入力端およびノツト回路G67を介してナ
ンド回路G66の他方の入力端にそれぞれ接続され
ている。ナンド回路G66およびアンド回路G69
一方の入力端は、ナンド回路G52の出力端にそれ
ぞれ接続されている。ナンド回路G66の出力端
は、抵抗R81を通じてPNP型トランジスターQ61
のベースに接続され、アンド回路G69の出力端
は、抵抗R82を通じてNPN型トランジスターQ62
のベースに接続されている。トランジスターQ61
のエミツタには電源電圧VCCが印加されており、
コレクタは抵抗R83,R84の直列回路を通じてト
ランジスターQ62のコレクタに接続されている。
トランジスターQ62のエミツタは接地されてい
る。そして、上記抵抗R83,R84の接続点は、上
記ストロボ取付用シユー24(第2図参照)また
は接続用コネクター25(第1図参照)の電気接
点を通じてストロボの電気回路に接続されるよう
になつており、ストロボにストロボ調光信号S18
を伝達するようになつている。いま、平均ダイレ
クトオートモードまたはオフモードのとき、ナン
ド回路G52の出力は“H”レベルとなつているの
で、ナンド回路G66およびアンド回路G69のゲー
トが開き、アンド回路G69の出力端には、ナンド
回路G68の出力信号が、ナンド回路G66の出力端
には、ナンド回路G68の出力の反転信号が、それ
ぞれ出力される。カメラ10にストロボを装着し
てダイレクト測光によるストロボ撮影を行なうと
き、ストロボ電源オン信号S14は“H”レベルで
あるので、ナンド回路G68の出力端には、ダイレ
クト測光時のシヤツター制御信号S17の反転信号
が出力される。いま、この状態からシヤツターレ
リーズ釦11(第1,2図参照)を押下し、シヤ
ツター先幕が走行して露出が開始されたとする。
露出レベルが適正に達しない間は、シヤツター制
御信号S17は“H”レベルであり、従つて、ナン
ド回路G66の出力は“L”レベル、アンド回路
G69の出力も“L”レベルとなる。従つて、トラ
ンジスターQ61がオンし、トランジスターQ62
オフして、抵抗R83とR84の接続点は、抵抗R83
通じて電源がわに電気的に接続され、ストロボ調
光信号S18は“H”レベルとなる。ストロボが発
光して、露出光量が適正レベルに達すると、シヤ
ツター制御信号S17が“L”レベルに反転し、こ
んどは、トランジスターQ61がオフ、トランジス
ターQ62がオンして、ストロボ調光信号S18は
“L”となる。これにより、図示しないストロボ
の調光回路が作動し、ストロボの発光が停止され
る。なお、カメラ10が平均ダイレクトオートモ
ードでもなく、オフモードでもないときには、ナ
ンド回路G52の出力は“L”レベルとなるので、
ナンド回路G66の出力は“H”レベル、アンド回
路G69の出力は“L”レベルとなり、トランジス
ターQ61およびQ62がいずれもオフとなり、スト
ロボ調光信号S18は、ストロボがわの調光回路に
何らの影響も及ぼすことがなくなる。
第16図は、上記タイマー回路68の詳細な電
気回路を示している。このタイマー回路68は、
本発明のカメラ10を制御するための各種タイマ
ー信号を創り出す回路であつて、32.768KHzの基
本周波数のクロツクパルスCK(第18図a参照)
をもとに、縦続接続された27個のT型フリツプフ
ロツプ回路TF0〜TF26と、このT型フリツプフ
ロツプ回路TF0〜TF26の出力を選択ないし組合
せて、所望のタイマー信号を創り出す選択回路
と、タイマー回路68の初期設定のためのリセツ
ト回路とから構成されている。上記縦続接続され
たT型フリツプフロツプ回路TF0〜TF26は、2
進カウンターを形成しており、各T型フリツプフ
ロツプ回路TF0〜TF26の出力端Q0〜Q26には、
2-(n+1)×32.768KHz(ただし、nは0≦n≦26の
任意の整数で、回路TFnの添字に対応する。)の
パルス信号が出力される。一方、D型フリツプフ
ロツプ回路DF2のデーター入力端Dは、ナンド回
路G3(第7図参照)の出力端に接続されていて、
CPU50の入力ポートI6に入力される信号と同
じメモリーモード検出信号を入力されている。ま
た、このD型フリツプフロツプ回路DF2のクロツ
ク入力端CKには、基本周波数32.768KHzのクロ
ツクパルスCKが入力されている。D型フリツプ
フロツプ回路DF2の反転出力端は、ナンド回路
G79の一方の入力端に接続されており、ナンド回
路G79の他方の入力端には、上記入力ポートI6に
入力されるメモリーモード検出信号が入力されて
いる。上記D型フリツプフロツプ回路DF2とナン
ド回路G79とは、周知の同期微分回路を形成して
いて、フリツプフロツプ回路DF2のデータ入力端
が“H”レベルになつた瞬間から、クロツクパル
スCKに同期した負のパルスをナンド回路G79
出力端に発生する。また、D型フリツプフロツプ
回路DF3のデーター入力端Dは、トランジスター
Q32(第11図参照)のコレクタに接続されてい
て、レリーズ信号S0を入力されるようになつて
おり、クロツク入力端CKにはクロツクパルスCK
が印加されている。このフリツプフロツプ回路
DF3の反転出力端は、ナンド回路G80の一方の
入力端に接続され、ナンド回路G80の他方の入力
端にはレリーズ信号S0が印加されて、フリツプ
フロツプ回路DF3とナンド回路G80は、上記回路
DF2,G79と同様に、同期微分回路を形成してい
る。さらに、D型フリツプフロツプ回路DF4のデ
ーター入力端Dは、ノツト回路G90を介してノツ
ト回路G101の出力端に接続されていて、トリガー
信号S1の反転信号が入力されるようになつてお
り、クロツク入力端CKにはクロツクパルスCKが
印加されている。このフリツプフロツプ回路DF4
の反転入力端は、ナンド回路G81の一方の入力
端に接続され、ナンド回路G81の他方の入力端に
は、上記トリガー信号S1の反転信号が印加され
るようになつていて、フリツプフロツプ回路DF4
とナンド回路G81は、上記回路DF2,G79と同様
に、同期微分回路を形成している。上記3つの同
期微分回路は、タイマー回路68をリセツトする
ための回路であつて、メモリーモードが選択され
たとき、シヤツターがレリーズされたとき(実際
には電源ホールド回路67に通電が行なわれたと
き)、露出が開始されたとき(トリガー信号が
“L”レベルとなつたとき)の各場合に、リセツ
トパルスを発生する。タイマー回路68は、どの
時点からタイマーの作動を開始するかの基準時点
を指示してやる必要があるが、上記リセツトパル
スによつてタイマー回路68をリセツトすること
によりこれを行なうためである。リセツトパルス
が出力されるナンド回路G79,G80およびG81の出
力端は、3入力アンド回路G82の各入力端に接続
されており、アンド回路G82の出力端は、ノツト
回路G91を通じてT型フリツプフロツプ回路TF0
〜TF26の各リセツト入力端に接続されている。
また、アンド回路G82の出力端は、選択回路を形
成するRSフリツプフロツプ回路RSF0〜RSF3
RSF6,RSF7の各リセツト入力端Rに、それぞれ
接続されており、オア回路G84の一方の入力端に
も接続されている。
上記RSフリツプフロツプ回路RSF0のセツト入
力端には、T型フリツプフロツプ回路TF3の反転
出力端3が接続されていて、出力端Qからは、
第18図cに示すように、トリガー信号S1が
“H”レベルに反転してからも0.5msの間“H”
レベルを保持し、しかる後に“L”レベルを反転
する高速リミツター信号T0が出力されるように
なつている。また、RSフリツプフロツプ回路
RSF3のセツト入力端Sには、ナンド回路G83の出
力端が接続されていて、ナンド回路G83の一方の
入力端にはT型フリツプフロツプ回路TF8の出力
端Q3が接続され、他方の入力端にはT型フリツ
プフロツプ回路TF7の出力端Q7が接続されてい
る。このため、RFフリツプフロツプ回路RSF3
出力端Qには、第18図dに示すように、トリガ
ー信号S1が“H”レベルに反転してからも24ms
の間“H”レベルを維持し、しかるのちに“L”
レベルに反転するオフリミツター信号T1が出力
されるようになつている。さらに、RSフリツプ
フロツプ回路RSF2のセツト入力端Sには、T型
フリツプフロツプ回路TF21の反転出力端21が接
続されていて、出力端Qには、第18図eに示す
ように、トリガー信号S1が“H”レベルに反転
してからも120sの間“H”レベルを維持し、しか
る後に“L”レベルに反転するオートリミツター
信号T2が出力されるようになつている。さらに
また、RSフリツプフロツプ回路RSF1のセツト入
力端Sには、T型フリツプフロツプ回路TF8の反
転出力端8が接続されていて、出力端Qには、
第18図fに示すように、トリガー信号S1が
“H”レベルに反転してからも16msの間“H”レ
ベルを維持し、しかる後に“L”レベルに反転す
るストロボ同調秒時信号T3が出力されるように
なつている。そして、このRSフリツプフロツプ
回路RSF1の反転出力端は、D型フリツプフロ
ツプ回路DF5のデーター入力端Dに接続されると
共に、ナンド回路G89の一方の入力端にも接続さ
れている。D型フリツプフロツプ回路DF5のクロ
ツク入力端CKには、クロツクパルスCKが印加さ
れており、同回路DF5の反転出力端は、ナンド
回路G89の他方の入力端に接続されている。ナン
ド回路G89の出力端は、RSフリツプフロツプ回路
RSF4のセツト入力端Sに接続されており、RSフ
リツプフロツプ回路RSF4のリセツト入力端Rは、
上記オア回路G84の出力端に接続されている。オ
ア回路G84の他方の入力端は、T型フリツプフロ
ツプ回路TF15の反転出力端15に接続されてい
る。従つて、RSフリツプフロツプ回路RSF4の反
転出力端からは、第18図gに示すように、ス
トロボ同調秒時信号T3が“L”レベルに反転す
ると同時に“H”レベルに転じ、この後約2秒間
が経過すると“L”レベルに復帰するストロボ充
電ゲート信号T4が出力されるようになつている。
また、RSフリツプフロツプ回路RSF6のセツト入
力端Sには、3入力ナンド回路G85の出力端が接
続されており、ナンド回路G85の各入力端には、
T型フリツプフロツプ回路TF8,TF6およびTF5
の各出力端Q8,Q6およびQ5がそれぞれ接続され
ている。従つて、RSフリツプフロツプ回路RSF6
の反転出力端には、第18図hに示すように、
トリガー信号S1が“H”レベルに反転してから
22ms経過後に“H”レベルに反転するストロボ
アンダーリミツター信号T6が出力されるように
なつている。さらにまた、RSフリツプフロツプ
回路RSF7のセツト入力端Sには、T型フリツプ
フロツプ回路TF26の反転出力端26が接続されて
おり、よつて出力端Qには、第18図iに示すよ
うに、トリガー信号S1が“H”レベルに反転し
てから約70分で“L”レベルに反転するメモリー
リミツター信号T7が出力されるようになつてい
る。なお、T型フリツプフロツプ回路TF11の出
力端Q11からは、約10Hzに近い上記点滅周期信号
T8が出力されるようになつている。
第17図は、上記D−A変換回路58の詳細な
電気回路を示している。このD−A変換回路58
は、第2の比較回路59を形成するコンパレータ
ーA12(第7図参照)と共に逐次比較型のA−D
変換回路を構成し、輝度値信号S6またはフイル
ム感度値SVと絞り値AVとのアナログ演算値
(SV−AV)をデジタル信号に変換して、CPU5
0に入力させる役目をする。このD−A変換回路
58は、公知の8ビツトラダー型D−A変換回路
であり、16個のアナログスイツチAS0〜AS7
AS10〜AS17と、8個のノツト回路G150〜G157と、
16個の抵抗R149〜R157,R160〜R166と、オペアン
プA21とで構成されている。上記アナログスイツ
チAS0〜AS7,AS10〜AS17のうちの半数のアナ
ログスイツチAS0〜AS7の入力端には、基準電圧
Vr1がそれぞれ印加されており、残りの半数のア
ナログスイツチAS10〜AS17の入力端には、上記
基準電圧Vr1より高い基準電圧Vr2がそれぞれ印
加されている。また、アナログスイツチAS0
AS7の一方の制御入力端およびアナログスイツチ
AS10〜AS17の他方の制御入力端には、CPU50
の出力ポートO6より各ビツト信号b0〜b7がそれ
ぞれ印加されており、アナログスイツチAS0
AS7の他方の制御入力端およびアナログスイツチ
AS10〜AS17の一方の制御入力端には、ノツト回
路G150〜G157を通じて上記各ビツト信号b0〜b7
反転信号がそれぞれ印加されるようになつてい
る。さらに、アナログスイツチAS0〜AS7の出力
端と、アナログスイツチAS10〜AS17の出力端と
は、それぞれ一対ずつ接続されて、抵抗R150
R157の一端にそれぞれ接続されている。抵抗R150
〜R157の他端は、直列に接続された抵抗R149
R160〜R166の各接続点に接続されている。即ち、
抵抗R150の他端は抵抗R149とR160との接続点に、
抵抗R151の他端は抵抗R160とR161との接続点に、
抵抗152の他端は抵抗R161とR162との接続点に、抵
抗R153の他端は抵抗R162とR163との接続点に、抵
抗R154の他端は抵抗R163とR164との接続点に、抵
抗R155の他端は抵抗R164とR165との接続点に、抵
抗R156の他端は抵抗R165とR166との接続点に、抵
抗R157の他端は抵抗R166とオペアンプA21の非反
転入力端との接続点に接続されている。抵抗R149
の一端には上記基準電圧Vr1が印加されており、
各抵抗R149〜R157の抵抗値は、各抵抗R160〜R166
の抵抗値の2倍となるように設定されている。上
記オペアンプA21は、反転入力端が出力端に接続
されていてボルテージホロア回路を形成してお
り、その出力端はコンパレーターA12(第7図参
照)の反転入力端に接続されている。
このように構成されたD−A変換回路58の出
力端となるオペアンプA21の出力端には、CPU5
0から出力される各ビツト信号の採る値によつ
て、 VDA=Vr1+Vr2−Vr1/2(b720 +b62-1+b52-2+b42-3+b32-4 +b22-5+b12-6+b02-7) なる出力電圧VDAが得られる。なお、このD−A
変換回路58は、既に公知のものであり、かつ、
本発明の主旨とも関係しないので、その詳しい動
作の説明を茲に省略する。また、このD−A変換
回路58とコンパレーターA12との組合せでなる
逐次比較型のA−D変換回路の動作については、
後のフローチヤートの説明のところで詳しく述べ
る。
第19図AおよびBは、上記撮影情報表示装置
39を形成する液晶表示板の電極構造をそれぞれ
示しており、第19図Aは表示用のセグメント電
極のパターンを、第19図Bは上記セグメント電
極に液晶層を介して対向される背面電極のパター
ンを、それぞれ示している。この撮影情報表示装
置39においては、後に詳述するように、1/3デ
ユーテイ・1/3バイアスの駆動方法を採用してお
り、上記背面電極は、第1ないし第3の背面電極
RE1〜RE3に分割されている。また、この第1な
いし第3の背面電極RE1〜RE3に対応するセグメ
ント電極は、最大3つを1組として1本の信号ラ
インで接続されていて、第20図に示すように、
同一の信号ラインで接続された各セグメント電極
はそれぞれ異なる背面電極RE1〜RE3にのみ対応
するようになつている。従つて、セグメント電極
は、第1の背面電極RE1に対応する第1のセグメ
ント電極群と、第2の背面電極RE2に対応する第
2のセグメント電極群と、第3の背面電極RE3
対応する第3のセグメント電極群とに区別するこ
とができる。第1のセグメント電極群に含まれる
セグメント電極としては、最上位に横方向に直線
状に順次列設された横長の長方形状のポイント表
示用セグメント電極(“OVER”電極、“LONG”
電極の上位に形成されたものを含む)、および補
正表示用の“±”電極がある。また、第2のセグ
メント電極群に含まれるセグメント電極として
は、中程に横方向に直線状に順次列設された横長
の長方形状のバー表示用セグメント電極、
“OVER”電極、“LONG”電極、“MEMO”電
極、および“SPOT”電極がある。さらに、第3
のセグメント電極群としては、“1”〜“2000”
のシヤツター秒時電極、このシヤツター秒時電極
の下位に円形および三角形状に形成された定点合
致指標電極、この定点合致指標電極の左右の対応
する位置に設けられたストロボ撮影時の露出オー
バー、露出アンダー表示用の“−”および“+”
電極、並びに“MANUAL”、“AUTO”、
“HIGH”、“SHDW”の各モード表示用電極があ
る。1ないし3個のセグメント電極を接続する信
号ラインは全部で39本設けられていて、各信号ラ
インは後述するレベル変換回路(第23図参照)
の出力端であるMOS型電界効果トランジスター
Q106,Q107の接続点に接続され、セグメント駆動
信号J0〜J38が印加されるようになつてい
る。一方、第1ないし第3の背面電極RE1〜RE3
は、後述するコモン信号出力回路(第24図参
照)の出力端であるMOS型電界効果トランジス
ターQ100,Q101,Q102,Q103およびQ104,Q105
接続点にそれぞれ接続されており、コモン信号H
0〜H2を印加されている。なお、“〓”には、
信号ラインが接続されていないが、このマーク
は、液晶表示されるものではなく、上記ストロボ
の充電完了表示用発光ダイオードD1(第14図参
照)によつて表示されるものであるので、液晶表
示用の信号ラインの接続は必要ない。また、上記
セグメント電極、信号ラインおよび背面電極RE1
〜RE3は、透明電極で創られていて、撮影情報表
示装置39は光透過形に形成されている。さら
に、以下、上記セグメント電極ないしはセグメン
ト電極に対応して発色される液晶の表示領域を、
単にセグメントということにする。
第21図は、上記液晶駆動回路61の詳細な電
気回路図を示している。この液晶駆動回路61
は、上記撮影情報表示装置39を形成する液晶表
示板を発色駆動する回路である。JKフリツプフ
ロツプ回路JKF0とJKF1とは、回路JKF0の出力
端Qが回路JKF1の入力端Jに、回路JKF1の反転
出力端が回路JKF0の入力端Jにそれぞれ接続
され、入力端Kに電源電圧VCCがそれぞれ印加さ
れると共に、クロツク入力端Tにクロツクパルス
CKがそれぞれ印加されて、公知の周期式の3進
カウンターを構成しており、各回路JKF0,JKF1
の出力A0,A1は、それぞれ第25図b,cに示
すようになる。また、JKフリツプフロツプ回路
JKF2は、入力端Jを上記JKフリツプフロツプ回
路JKF1の出力端Qに接続され、入力端Kをノツ
ト回路G199を介して上記回路JKF1の出力端Qに
接続されており、クロツク入力端Tにクロツクパ
ルスCKの印加を受けて、D型フリツプフロツプ
回路を形成している。このD型フリツプフロツプ
回路は、JKフリツプフロツプ回路JKF1の出力
A1を、クロツクパルスCKの1周期分だけ遅らせ
る回路で、その出力A2は第25図dに示すよう
になる。さらに、JKフリツプフロツプ回路JKF3
は、入力端JおよびKに電源電圧VCCがそれぞれ
印加され、クロツク入力端TがJKフリツプフロ
ツプ回路JKF2の出力端Qに接続されて、2進カ
ウンターを形成しており、その出力A3は、第2
5図eに示すように、回路JKF2の出力A2を1/2
に分周したものとなる。
表示用RAM(DRAM)85は、CPU50によ
りアドレスバスおよびデーターバスを通じて直接
アクセスされるメモリーであつて、DRAM85
の各メモリーエリアと、撮影情報表示装置39の
表示用セグメントとは一対一に対応している。撮
影情報表示装置39は、102個の表示用セグメン
トを有して構成されているので、DRAM85に
は、102個のメモリーエリアSEG0〜SEG101が確
保されていて、これらメモリーエリアSEG0
SEG101の内容が102個の出力端より信号合成回路
100に出力されるようになつている。
上記信号合成回路100は、撮影情報表示装置
39を1/3デユーテイ・1/3バイアスで駆動するた
めに、DRAM85の出力端から出力される102個
の信号を時分割により39本のラインに出力信号
K0〜K38として出力するための回路である。1/3
デユーテイ・1/3バイアスの駆動方法を採用する
ことにより、撮影情報表示装置39と液晶駆動回
路61との間の接続ライン数を少なくしている。
この信号合成回路100は、その一部を第22図
に示すように、原則的には、4つのナンド回路と
1つのエクスクルーシヴオア回路とを1単位と
し、これらが複数個設けられて構成されている。
例えば、ナンド回路G200の一方の入力端には、上
記JKフリツプフロツプ回路JKF2の出力A2が印
加されており、他方の入力端はDRAM85から
メモリーエリアSEG0の内容に対応する信号を印
加されている。また、ナンド回路G201の一方の入
力端には、上記JKフリツプフロツプ回路JKF1
出力A1が印加されており、他方の入力端は
DRAM85からメモリーエリアSEG1の内容に対
応する信号を印加されている。更に、ナンド回路
G202の一方の入力端には、上記JKフリツプフロ
ツプ回路JKF0の出力A0が印加されており、他方
の入力端はDRAM85からメモリーエリアSEG2
の内容に対応する信号を印加されている。各ナン
ド回路G200,G201,G202の出力端は、3入力ナン
ド回路G209の各入力端にそれぞれ接続されてお
り、ナンド回路G209の出力端は、エクスクルーシ
ヴオア回路G212の一方の入力端に接続されてい
る。エクスクルーシヴオア回路G212の他方の入力
端には、JKフリツプフロツプ回路JKF3の出力
A3が印加されていて、エクスクルーシヴオア回
路G212の出力端からは信号K0が出力されるよう
になつている。この信号K0は、例えば第25図
iに示すように、DRAM85の出力端から出力
される信号を、1/3に時分割する信号となつてい
る。同様にして、ナンド回路G203〜G205、3入力
ナンド回路G210およびエクスクルーシヴオア回路
G213により、DRAM85のメモリーエリアSEG3
〜SEG5の内容に対応する信号が、1/3に時分割さ
れて信号K1として出力され、ナンド回路G206
G208、3入力ナンド回路G211およびエクスクルー
シヴオア回路G214により、DRAM85のメモリ
ーエリアSEG6〜SEG8の内容に対応する信号が、
1/3に時分割されて信号K2として出力される。こ
のようにして、DRAM85の102個のメモリーエ
リアSEG0〜SEG101の内容に対応する信号は、全
部で39個の信号K0〜K38として出力される。そ
して、信号K0〜K38は、第23図に示すレベル
変換回路を通じて、それぞれセグメント駆動信号
J0〜J38として変換され、撮影情報表示装置
39の表示用セグメントに印加されるようになつ
ている。第25図jには、セグメント駆動信号の
一例として、信号J0の波形が示されている。上
記レベル変換回路は、ノツト回路G225、Pチヤン
ネルMOS型電界効果トランジスターQ106および
nチヤンネルMOS型電界効果トランジスター
Q107で構成されている。ノツト回路G225の入力端
には、上記信号Kn(n=0〜38)が印加されてお
り、ノツト回路G225の出力端は、トランジスター
Q106,Q107のゲートにそれぞれ接続されている。
トランジスターQ106のソースは定電圧V0が印加
され、トランジスターQ107のソースは−V0の定
電位となつている。また、トランジスターQ106
Q107のドレインは互いに接続され、この接続点よ
り上記セグメント駆動信号Jn(n=0〜38)が
取り出されるようになつている。このようなレベ
ル変換回路がセグメント駆動信号J0〜J38の
数だけ、即ち39個設けられていることは云うまで
もない。
第24図は、上記液晶駆動回路61におけるコ
モン信号出力回路を示している。このコモン信号
出力回路は、ノツト回路G215,G222〜G224と、ナ
ンド回路G216〜G221と、PチヤンネルMOS型電
界効果トランジスターQ100,Q102,Q104と、nチ
ヤンネルMOS型電界効果トランジスターQ101
Q103,Q105と、抵抗R200〜R202とで構成されてい
る。ナンド回路G216の一方の入力端には、JKフ
リツプフロツプ回路JKF3の出力A3が印加されて
おり、他方の入力端には、JKフリツプフロツプ
回路JKF0の出力A0が印加されている。そして、
ナンド回路G216の出力端は、PチヤンネルMOS
型電界効果トランジスターQ100のゲートに接続さ
れている。また、ナンド回路G217の一方の入力端
には、ノツト回路G215を通じて上記出力A3の反
転信号が印加されており、他方の入力端には、上
記出力A0が印加されている。そして、ナンド回
路G217の出力端は、ノツト回路G222を通じてnチ
ヤンネルMOS型電界効果トランジスターQ101
ゲートに接続されている。上記トランジスター
Q100のソースには定電圧+2V0が印加されてお
り、トランジスターQ101のソースは−2V0の定電
位となつている。そして、トランジスターQ100
Q101のドレインは互いに接続されていて、この接
続点は、抵抗R200を通じて接地されている。第1
のコモン信号H0は、トランジスターQ100,Q101
のドレインの接続点から取り出されるようになつ
ている。また、まつたく同様にして、第2のコモ
ン信号H1を出力する回路が、ナンド回路G218
G219、ノツト回路G223、トランジスターQ102
Q103および抵抗R201で構成され、第3のコモン信
号H2を出力する回路が、ナンド回路G220
G221、ノツト回路G224、トランジスターQ104
Q105および抵抗R202で構成されている。上記第1
ないし第3のコモン信号H0〜H2の波形は、第
25図fないしhのようになる。
次に、液晶駆動回路61の動作を、第25図a
〜mのタイムチヤートを参照しながら説明する。
一例として、セグメントSEG0,SEG1,SEG2(以
下、DRAM85のメモリーエリアSEG0〜SEG101
に対応する表示用セグメントを、メモリーエリア
の符号と同一の符号を付して示す。)の動作に着
目して、セグメントSEG0,SEG2が発色、セグメ
ントSEG1が発色しない状態の動作について説明
する。いま、セグメントSEG0,SEG2は発色する
ので、DRAM85の対応するメモリーエリアの
内容は“1”である。一方、セグメントSEG1
対応するメモリーエリアの内容は“0”である。
出力A2,A1,A0は、メモリーエリアSEG0
SEG1,SEG2の内容に相応する信号を順次ナンド
回路G209の出力端に出力させるためのゲート信号
の役目をする(第25図b,c,d参照)。ナン
ド回路G209の出力は、出力A3(第25図e参照)
とエクスクルーシヴオアされて回路G212の出力端
より信号K0として出力される(第25図i参
照)。信号K0は、コモン信号H0〜H2(第25
図f,g,h参照)のいずれかが“H”レベルの
区間は、ナンド回路G209の出力が“H”レベルで
あれば“L”レベルとなり、ナンド回路G209の出
力が“L”レベルであれば“H”レベルとなる。
また、信号K0は、コモン信号H0〜H2のいず
れかが“L”レベルの区間は、ナンド回路G209
出力が“H”レベルであれば“H”レベルとな
り、ナンド回路G209の出力が“L”レベルであれ
ば“L”レベルとなる。これにより、ナンド回路
G209の出力が“H”レベルならば、後で述べるセ
グメント駆動信号J0とコモン信号H0〜H2と
の電位差が3V0となることにより、セグメントに
対応する液晶が発色する。また、ナンド回路G209
の出力が“L”レベルならば、セグメント駆動信
号J0とコモン信号H0〜H2との電位差がV0
となることにより、セグメントに対応する液晶は
発色しない。いま、セグメントSEG0,SEG2に対
応するDRAM85のメモリーエリアの内容は
“1”で、セグメントSEG1に対応するDRAM8
5のメモリーエリアの内容は“0”であるので、
信号K0の波形は第25図iに示すようになる。
従つて、レベル変換後のセグメント駆動信号J0
は、第25図jに示すようになる。よつて、コモ
ン信号H0とセグメント駆動信号J0との電位差
H0〜J0は、第25図kに示すようになり、セ
グメントSEG0は1/3デユーテイで発色することに
なる。また、コモン信号H1とセグメント駆動信
号J0との電位差H1〜J0は、第25図lに示
すように常にV0となり、セグメントSEG1は発色
しない。さらに、コモン信号H2とセグメント駆
動信号J0との電位差H2〜J0は、第25図m
に示すようになり、セグメントSEG2は1/3デユー
テイで発色することになる。他のセグメント
SEG3〜SEG101についても、全く同様にして発色
が制御される。なお、上述のようにセグメントが
1/3デユーテイで発色されても、人の眼には連続
的に発色しているように見えることは云うまでも
ない。また、上記メモリーエリアSEG0〜SEG101
の添字は、説明のために付されたもので、メモリ
ーエリアSEG0〜SEG101の番地とは直接的には関
係がない。
ここで、表示用セグメントとDRAM85のメ
モリーエリアの番地との対応関係について簡単に
説明する。原則として、ポイント表示用データー
は、そのままDRAM85のメモリーエリアの番
地を指定する。例えば、ポイント表示用のセグメ
ント列の最左端(高速秒時がわ)のセグメント
が、DRAM85のメモリーエリアの0番地に対
応していたとする。右に1つずつセグメントが移
動するごとに、そのセグメントに対応するメモリ
ーエリアの番地は1番地ずつ増えてゆくことにな
る。いま、ポイント表示用データーが“4”だつ
たとすると、DRAM85のメモリーエリアの4
番地に“1”をストアすることにより、ポイント
表示用セグメント列の最左端から5番目のセグメ
ントを発色表示することになる。この番地の指定
は、任意に設定することができ、本発明のカメラ
10では、後述するプログラムからも判る通り、
ポイント表示用セグメント列の、“OVER”セグ
メントの上位に対応する最左端のセグメントをメ
モリーエリアのC41番地に、“LONG”セグメン
トの上位に対応する最右端のセグメントをC40
(=C41+35)番地に指定している。なお、後述
するプログラムでは、ポイント表示用データーと
バー表示用データーとを同じ演算式を用いて求め
ており、その番地指定のまま表示すると重複す
る。これは、バー表示の場合には、表示データー
にある定数を加算してDRAM85のメモリーエ
リアの番地指定をずらすことにより解決される
が、プログラム上はその定数の加算については、
特に明示しなかつた。
第26図は、メモリー撮影を行なう場合のシヤ
ツター秒時の計数方法をグラフで示したものであ
る。実際には、CPU50の内部でソフトウエア
的に行なわれるもので、後に詳細に説明するが、
ここではまず簡単にその概要について説明してお
く。メモリーモードは、実際にダイレクト測光で
撮影した実露出時間を計数し、これに基づいて露
出制御を行なうものであるが、露光量を記憶する
ため、メモリーモード撮影中に絞りあるいはフイ
ルム感度を変更した場合は、それに応じて露光量
が一定となるように記憶値を変更する必要があ
る。この場合、絞り値およびフイルム感度値は、
本発明のカメラ10では、最小有効ビツト
(Least Sigificant Bit、LBS)1/12EVの精度を
もつた対数圧縮情報であるので、上記実露出時間
も絞り値、フイルム感度値と同系列の数値に変換
する必要がある。このための方法としては、(1)実
露出時間を同一の周期のパルスで計数した後、
CPU50でLBS1/12EVのTV値に変換する方法、
(2)計数の基準となるクロツクのパルス周期を時間
と共に変え、計数値そのものをLSB1/12EVの時
間値(以下、TV値と記す。)相当の値となるよう
にする方法、の2つの方法が考えられる。本発明
のカメラ10では、後者の方法を採用している。
実露出時間を厳密にTV値に変換するには、クロ
ツク周波数の制御が非常に複雑になる。このた
め、本発明のカメラ10では、露出時間が倍々に
なるごとにクロツク周期も倍々になるように制御
している。第26図は、実露出時間をTV値に変
換するための理想曲線Aと、本発明のカメラ10
が採用する方法による変換曲線Bとの関係を示し
ており、本発明のカメラ10の採用する方法によ
れば、理想曲線Aからの誤差は、量子化誤差を含
めても最大約0.08EV程度しかなく、カメラとして
は充分な精度を発揮することができるものであ
る。
なお、第5図中に示したデジタル露出情報導入
回路60は、マニユアルシヤツター秒時および補
正値CVをCPU50内にデジタル量のまま入力さ
せる回路であるが、既に周知の回路手段を用いて
容易に構成することができるので、詳しい説明お
よび図示を茲に省略する。また、基準電圧回路6
9についても同様に、詳しい説明および図示を茲
に省略する。
以上のように、本発明のカメラ10は構成され
ている。
次に、このカメラ10の動作の説明に入る前
に、本発明のカメラ10における撮影モードにつ
いて簡単に概説する。まず、カメラ10の撮影モ
ードは、オートモードと、マニユアルモードと、
オフモードとの3つの基本的な撮影モードに大別
される。オートモードは、被写体の明るさを測光
してシヤツター秒時を自動的に決定するいわゆる
自動露出撮影モードであつて、撮影モード切換用
操作ノブ21を「AUTO」指標に対応させるこ
とによつて選択される。このオートモードは、さ
らに、平均ダイレクトオートモード、スポツトオ
ートモード、ストロボオートモードに分けられ
る。平均ダイレクトオートモードは、露出中にフ
イルム面およびシヤツター幕面から反射する被写
体光を平均測光して適正露出となつた時点で自動
的にシヤツターを閉成する撮影モードであり、こ
のモードにおいては、上記メモリー指令操作ノブ
13の指標を「MEMORY」指標に対応させる
ことによつて、メモリーモードの選択が可能であ
る。このメモリーモードが選択されると、選択後
1駒目の撮影時のシヤツター秒時がカメラ10内
に記憶され、以降は、上記メモリー指令操作ノブ
13の指標を「CLEAR」指標に対応させること
によつてメモリーモードがクリアーされない限
り、何駒分でも同一の露出レベルで撮影が行なわ
れる。また、上記スポツトオートモードは、撮影
前に複数の被写体部位をスポツト測光して、各被
写体部位の輝度値の平均値を用いて適正露出とな
るようにシヤツターが自動的に作動させる撮影モ
ードであり、オートモードの状態で上記スポツト
入力釦14を押下することによつてスポツトオー
トモードが選択されると同時に、スポツト測光値
の入力および記憶もなされるようになつている。
なお、スポツト測光値としては、上記部分測光用
の光起電力素子PD2に光学的に対応するようにフ
アインダー内に設けられたスポツト測光指標(図
示されず)に映し出された被写体部位の測光値が
入力される。このスポツトオートモードにおいて
は、ハイライト指令釦15またはシヤドウ指令釦
16を押下することによつて、さらにハイライト
モードまたはシヤドウモードの選択が可能であ
る。ハイライトモードの場合には、複数のスポツ
ト測光値のうちで、最大輝度のスポツト測光値を
基準として、これにより21/3EVだけ露出が低下
するようにシヤツター秒時が決定されて露出制御
が行なわれる。また、シヤドウモードの場合に
は、複数のスポツト測光値のうちで最小輝度のス
ポツト測光値を基準として、これより22/3EV
け露出が高くなるようにシヤツター秒時が決定さ
れて撮影が行なわれる。さらに、上記ストロボオ
ートモードは、オートモードの状態でストロボ取
付用シユー24にストロボを装着しあるいは接続
用コネクター25にストロボを接続し、かつ、同
ストロボの電源をオンさせたときに選択される撮
影モードであり、シヤツターがストロボ同調秒時
である1/60秒で作動されると共に、適正露出でス
トロボが自動調光される。
上記マニユアルモードは、上記マニユアルシヤ
ツター秒時設定環7によつて設定されたシヤツタ
ー秒時でシヤツターを作動させる撮影モードであ
つて、上記撮影モード切換用操作ノブ21を
「MANUAL」指標に対応させることによつて選
択される。このマニユアルモードは通常マニユア
ルモードと、スポツトマニユアルモードと、スト
ロボマニユアルモードとに分けられる。しかし、
この3つのモードは、撮影情報表示装置39にお
ける表示の態様が異なるだけで、シヤツターがマ
ニユアルシヤツター秒時で作動される点において
は同じである。なお、マニユアルモードではメモ
リーモードの選択はできず、また、スポツトマニ
ユアルモードでは、ハイライトモード、シヤドウ
モードの選択が可能である。
上記オフモードは、撮影モード切換用操作ノブ
21を「OFF」指標に対応させることによつて
選択される撮影モードで、平均ダイレクト測光で
被写体光が測光され、シヤツター秒時が1/40秒よ
り短い場合にはそのシヤツター秒時でシヤツター
が閉成され、1/40秒より長い場合には、1/40秒で
強制的にシヤツターが閉成される。
次に、第27図のフローチヤートを参照しなが
ら、カメラ10の動作およびCPU50における
プログラムの流れについて概説する。まず、カメ
ラ10に電源が投入されると、CPU50および
インターフエースが初期状態にリセツトされ、次
に、カメラ10の撮影モードに応じて所定のプロ
グラムへの分岐が行なわれる。まず、カメラ10
がダイレクトオートモードであつた場合には、オ
ートであるか否かの判定をイエス(以下、フロー
チヤート上ではイエスの分岐方向をYで示す。)
で、ストロボ電源オンであるか否かの判定をノー
(以下、フローチヤート上ではノーの分岐方向を
Nで示す。)で、スポツトモードであるか否かの
判定をノーで、それぞれ抜けて、ダイレクトオー
トモードのためのプログラムに入る。なお、いま
メモリーモードは選択されていないとする。この
プログラムでは、まずモード切換直後であるか否
かの判定が行なわれ、モード切換直後の場合に
は、フアインダー内表示、インターフエースおよ
びCPU50の内部レジスターのリセツトが行な
われる。次に、開放測光による平均輝度値(以
下、輝度値をBVと記す。)、(フイルム感度値−絞
り値)の演算値(以下、SV−AV値と記す。)およ
び補正値(以下、CV値と記す。)が順次入力さ
れ、この後メモリーホールドであるか否かの判定
が行なわれる。メモリーホールドとは、ダイレク
ト測光による実露出時間が既に記憶された状態を
いい、同じメモリーモードでありながら、単にメ
モリーモードが選択されただけで実露出時間が記
憶されていないメモリーセツトの状態とは区別さ
れる。メモリーホールド状態であればTV値の演
算に用いる平均BV値等を既にホールドしたもの
と変更し、しかる後にTV値の演算を行なう。そ
してTV値の演算が終了したならば、このTV値を
バー表示する(第45図参照)。そして、シヤツ
ターがレリーズされたか否かの判定が行なわれ、
シヤツターレリーズがされていなければ、−
を通じてフローチヤートの初めに戻り、シヤツタ
ーがレリーズされるまで、ループを繰り返す。こ
のため、撮影情報表示装置39には、常に最新の
適正シヤツター秒時(TV値)がバー表示される。
シヤツターがレリーズされると、トリガー開か否
かの判定でループして露出が開始されるまで待機
し、トリガーが開くと、メモリーモードでなけれ
ばダイレクト測光による積分出力が所定レベルに
達した時点でシヤツターが閉じて露出が終了され
る。また、メモリーモードであつてメモリーホー
ルドでなければ、実露出時間のカウントが同時に
行なわれる。さらに、メモリーモードであつてメ
モリーホールドであれば、既に記憶されている
TV値に基づいてシヤツター秒時が制御される。
そして、露出終了後は、−を通じてフローチ
ヤートの初めに戻つて、次の撮影のための表示を
繰り返す。
また、カメラ10がスポツトオートモードであ
つた場合には、オートモードであるか否かの判定
をイエスで、ストロボ電源オンであるか否かの判
定をノーで、スポツトモードであるか否かの判定
をイエスでそれぞれ抜けて、スポツトオートモー
ドのためのプログラムに入る。このプログラムで
は、まずスポツト入力があるか否かの判定が行な
われるが、スポツトモード選択時にはかならずス
ポツト入力があつたことになるので、まず、スポ
ツトオートモードでスポツト入力ありのプログラ
ムに入り、次に、モード切換直接であるか否かの
判定が行なわれ、切換直後の場合には、フアイン
ダー内表示、インターフエースおよびCPU50
の内部レジスターのリセツトが行なわれる。次
に、開放測光によるスポツトBV値、SV−AV値が
順次入力され、TV値の演算を行なつた後、この
TV値を記憶すると共に、ポイント表示する(第
48図参照)。続いて、ハイライトモードまたは
シヤドウモードかの判定を行ない、これらのモー
ドでなければ、CV値の入力を行ない、補正を加
味したうえで、TV値の単純平均の演算を行なつ
た後、これをバー表示する(第50図参照)。こ
こで、TV値のポイント表示においては、CV値を
加えず、バー表示においてはこれを加味したの
は、ポイント表示は被写体輝度の表示が原則であ
つて、実際はスポツト入力時の被写体輝度をもと
に適正レベルのTV値演算の表示を行なつている
ためであり、一方、バー表示は実露出時間レベル
の表示なので補正を加味してこれを表示するよう
にしたためである。平均値のバー表示の後、レリ
ーズか否かの判定が行なわれ、レリーズされてい
なければ、−を通じてモード判別のプログラ
ムに戻り、再びスポツト入力があるか否かの判定
に入る。スポツト入力後2回目のループでは、ス
ポツト入力状態が1回目のループの中で解除され
ているので、こんどは、スポツト入力なしのプロ
グラムに入る。ここでは、まず、SV−AV値が入
力され、記憶された複数のスポツトBV値に基づ
いてTV値がそれぞれ演算され、各TV値のポイン
ト表示の変更がなされる。即ち、スポツト入力操
作による記憶はあくまでも露光量の記憶であるの
で、露光量が一定となるように入力ポイントの変
更を行なう。次に、ハイライトモードまたはシヤ
ドウモードであるか否かの判定が行なわれ、これ
らの各モードでなければ、CV値を入力した後に、
補正を加味してTV値の単純平均を演算し、この
平均値をバー表示する(第50図参照)。続いて、
現在測光中のスポツトBV値を入力し、このBV
を適正な露出を与えるTV値に換算してポイント
表示する。このポイント表示は、点滅表示によつ
て行なわれ、既に入力したBV値に基づくTV値と
区別される。次に、メモリーホールドであるか否
かの判定を行ない、メモリーホールドであればレ
リーズか否かの判定に抜け、そうでなければ、ハ
イライトモードであるか否か、およびシヤドウモ
ードであるか否かの判定に入る。もし、ハイライ
トモードでもシヤドウモードでもなければ、レリ
ーズであるか否かの判定に抜ける。
次に、スポツトオートモードで、ハイライトモ
ードまたはシヤドウモードであつた場合について
述べる。いま、スポツト入力操作がなされ、TV
値のポイント表示が終つたとする。次に、ハイラ
イトモードまたはシヤドウモードであれば、バー
表示の変更は行なわず、シヤツターレリーズの判
定により再びモード判別のプログラムへ分岐す
る。そして、再びスポツト入力の判定に至ると、
こんどはスポツト入力なしのプログラムに入り、
露光量が一定となるように、ポイント表示のシフ
トが行なわれ、しかる後に、ハイライトモードま
たはシヤドウモードの判別が行なわれる。いま、
ハイライトモードまたはシヤドウモードであるの
で、バー表示のシフトは行なわず、現測光値のポ
イント表示を行なつた後、メモリーホールドでな
ければ、次にハイライトモードであるか否かを判
別する。もし、ハイライトモードであれば、スポ
ツト入力操作により記憶した複数の輝度値のうち
の最高輝度値に対し21/3EVだけオーバーとなる
TV値をバー表示する(第52図参照)。このバー
表示の際には、撮影者画どの測光ポイントを基準
に21/3EVオーバーがわなのかを明確に知ること
ができるようにするため、バー表示の先端は、一
旦最高輝度値に対応するTV値まで伸び(第51
図参照)、この後、その点から21/3EVオーバー
がわに停止する(第52図参照)。他方、もし、
シヤドウモードであれば、スポツト入力操作によ
り記憶した複数の輝度値のうちの最低輝度値に対
し22/3EVアンダーとなるTV値をバー表示する
(第56図参照)。この場合でも、バー表示の先端
は、一旦最低輝度値に対応するTV値まで戻り
(第55図参照)、この後、その点から22/3EV
ンダーがわに停止する(第56図参照)。
そして、スポツトオートモードで、シヤツター
がレリーズされると、次に、トリガーが開いたか
否かの判定でループして露出が開始されるまで待
機し、トリガーが開くと、タイマーカウンターに
設定されたバー表示情報に相応する露出時間情報
に基づき、露出時間の計時を行なう。そして、こ
のタイマーカウンターの値が所定値に達すると、
シヤツターが閉じて露出が終了される。この後、
−を通じて、再びモード判別のプログラムに
戻る。
次に、ダイレクトオートモードで、かつ、メモ
リーモードがセツトされた場合について説明す
る。いま、メモリーホールドでないものとする。
すると、オートモードであるか否かの判定をイエ
スで、ストロボ電源オンであるか否かの判定をノ
ーで、ダイレクトオートかつ、メモリーホールド
の判定をノーで、スポツトモードであるか否かの
判定をノーでそれぞれ抜けて、ダイレクトオート
モードのプログラムに入る。そして、レリーズ前
は、通常のダイレクトオートモードの場合と全く
同様にTV値のバー表示が行なわれる(第57図
参照)。シヤツターがレリーズされると、トリガ
ー開まで待期した後、メモリーホールドの判定を
ノーに抜けることにより、ダイレクトオートモー
ドでの実露出時間のカウントを行なうと同時に、
アペツクス値への変更を行なう。この後露出が終
了すると、再びモード判別のプログラムへ分岐す
る。ここで、もし、メモリーホールドが解除され
なければ、自動的にメモリーホールド状態とな
る。なお、メモリーホールド状態となれば、バー
表示および“MEMO”の表示が低速で点滅表示
される(第58図参照)。これにより、撮影者に
対しメモリーモードによる撮影状態であることを
積極的に表示し、誤つたモードで撮影するおそれ
を少なくしている。次に、ダイレクトオートモー
ドであり、かつ、メモリーホールド状態であると
いう判定をイエスに抜け、新たな平均BV値を入
力することなしに、SV−AV値、CV値を入力する
ステツプに入る。ここで、新たな平均BV値を入
力しないのは、メモリーホールドは露光量記憶で
あるので、BV値は既に入力されて記憶されてお
り、SV−AV値およびCV値の情報だけが入力され
ればよいからである。CV値の入力が終ると、メ
モリーホールドであるか否かの判別を行ない、い
まメモリーホールドであるので、ダイレクト測光
によるメモリーホールド時のSV−AV値およびCV
値から現在のSV−AV値およびCV値に変更があつ
た場合には、これに応じてバー表示の変更を行な
う。これは、メモリーホールドは露出時間の記憶
ではなく、露光量の記憶を行なつているからであ
る。次に、シヤツターがレリーズされると、メモ
リーホールドであるので、バー表示情報に相応し
た値が設定されているタイマーカウンターによ
り、メモリー撮影情報による露出制御が行なわれ
る。つまり、メモリーホールド前のダイレクト測
光撮影時の露光量と同じレベルでの撮影が行なわ
れる。なお、CV値に応じてバー表示はシフトす
るので、露光量は補正可能であり、厳密には露光
量記憶とはいえないが、補正をかけたときにフア
インダー内表示および実露出においてバー表示が
変化しないのはカメラ10の故障ではないのかと
まちがえられるおそれがあるので、メモリーモー
ドでも補正が可能となるようにしている。
次に、スポツトオートモードにおけるメモリー
撮影について述べる。この場合、スポツト入力操
作は無効となり、プログラムは、直接スポツトオ
ートモードでスポツト入力なしのフローに分岐す
る。また、ハイライト基準のTV値のバー表示お
よびシヤドウ基準のTV値のバー表示は行なわれ
ない。その他のプログラムの流れは、上記スポツ
トオートモードのところで説明したのとほとんど
同様である。このスポツトモードにおけるメモリ
ーホールド状態では、“MEMO”表示、入力ポイ
ント表示、およびバー表示が低速で点滅し、現測
光値のポイント表示はより速い通常の速度で点滅
する。なお、露出制御はあくまでもバー表示デー
ターに基づいて行なわれる。
次に、オートモードにおけるストロボ撮影につ
いて説明する。オートモードにおいてストロボの
電源をオンすると、自動的にダイレクト測光によ
り露出制御がなされる。まず、プログラムは、オ
ートモードであるか否かの判定をイエスで、スト
ロボ電源オンであるか否かの判定をイエスで抜け
て、ストロボオートモードのためのフローに入
る。そして、初めに、モード切換直後であるか否
かが判断され、切換直後であれば、フアインダー
内表示の初期設定を行なつた後、平均BV値、SV
−AV値、CV値がそれぞれ入力される。次に、こ
の平均BV値、SV−AV値、CV値からTV値がアペツ
クス演算される。ここで、ストロボ撮影時のフア
インダー内表示は、ストロボ同調秒時“60”の表
示と定点指標の表示とを行なう(第68図参照)。
即ち、シヤツター秒時1/60秒の露出レベルに対す
る偏差のポイント表示を行なう。次に、ストロボ
撮影が露出オーバーかアンダーかの判定が行なわ
れ、露出オーバー、アンダーまたは適正が表示さ
れる。この表示は、ストロボ発光後2秒間だけ行
なわれ、露出オーバーであれば“+”マークを点
滅させ、アンダーであれば“−”マークを点滅さ
せる(第70図および第71図参照)。そして、
いずれでもなければ、適正露出ということで、定
点指標“▲”を点滅させる(第73図参照)。な
お、ストロボ発光後2秒間以外の平生時には、た
んに定点指標“▲”を連続表示させる。次に、レ
リーズされているか否かを判別し、もしレリーズ
されていなければ、再びモード判別のプログラム
に戻り、もしレリーズされていれば、トリガー開
の判定でループして露出開始まで待機する。そし
て、トリガーが開くと、ダイレクト測光による積
分を開始すると共に、シヤツターが全開になつた
ところでストロボを発光させる。このダイレクト
測光による露出制御とストロボ制御は、前述した
ようにハード的に行なう。
モード判別のプログラムにおいて、オートモー
ドでなかつた場合には、次に、マニユアルモード
であるか否かの判別が行なわれ、マニユアルモー
ドでもなかつた場合には、オフモードであるの
で、オフモードのフローに分岐する。オフモード
では、フアインダー内表示がすべて消去されて電
源の消耗が防止されたうえで、−を通じてモ
ード判別のプログラムに戻る。そして、シヤツタ
ーがレリーズされた場合には、前述したように最
長露出時間が限られた範囲内でダイレクト測光に
よる露出制御が行なわれる。この露出制御は、
CPU50のプログラムではなく、ハード的に行
なわれる。
次に、マニユアルモードが選択されていた場合
には、続いて、ストロボの電源が投入されている
か否かの判別が行なわれる。いま、ストロボの電
源がオンされていないときには、次に、スポツト
モードか否かの判定が行なわれ、スポツトモード
でなければ、プログラムは通常マニユアルモード
のフローに分岐する。ここでは、まず、モード切
換直後か否かの判定が行なわれ、直後であれば、
変数の初期設定や表示の初期設定が行なわれる。
続いて、マニユアル設定秒時に対応したマニユア
ルデーターの入力を行ない、マニユアルシヤツタ
ー秒時の表示を行なう。第61図においては、シ
ヤツター秒時が1/60秒に設定された状態が示され
ている。次に、平均BV値、SV−AV値、CV値がそ
れぞれ順次入力され、上記マニユアルデーター、
平均BV値、SV−AVおよびCV値から標準露出レベ
ルに対するずれ量(以下、偏差という。)が演算
され、これがバー表示される(第61図)。続い
て、レリーズされているか否かが判別され、レリ
ーズされていなければ再びモード判別のプログラ
ムに戻り、もしレリーズされていれば、トリガー
開の判定のループで露出開始まで待期する。そし
て、トリガーが開かれると、タイマーカウンター
に設定されたマニユアルデーターに基づき、露出
時間をカウントし、タイマーカウンターの値が所
定値に達したら露出を終了し、再びモード判別の
プログラムに分岐する。
上記スポツトモードの判別において、スポツト
モードが選択されていた場合には、スポツトマニ
ユアルモードなので、スポツトマニユアルモード
のためのフローに分岐する。ここでは、まず、ス
ポツト入力操作がなされているか否かが判定され
るが、スポツトモード選択後1回目のプログラム
の流れでは、かならず同時にスポツト入力がなさ
れているので、続いて、モード切換直後か否かの
判別が行なわれる。モード切換直後であれば、変
数のリセツト、表示のリセツト、インターフエー
スのリセツトが行なわれる。次に、マニユアル設
定秒時に対応したマニユアルデーターの入力が行
なわれ、マニユアルシヤツター秒時の表示が行な
われる(第63図“125”の表示参照)。続いて、
スポツトBV、SV−AV値の入力を順次行ない、上
記マニユアルデーター、BV値、SV−AV値とから
標準露出レベルに対する偏差の演算および記憶が
行なわれ、これがポイント表示される(第63図
参照)。次に、ハイライトモードまたはシヤドウ
モードか否かを判別し、いずれのモードの場合に
は、直接レリーズか否かの判断に入る。いずれの
モードでもなければ、CV値を入力し、記憶され
たスボツト入力値の単純平均値の標準露出レベル
に対する偏差の演算を行なつて、これをバー表示
する(第63図参照)。レリーズされているか否
かを判別する。もしレリーズされていなければ、
モード判別のプログラムに戻る。そして、再びス
ポツト入力の判断までくると、この間にスポツト
モードの解除がなされていない限り、次に、スポ
ツト入力なしのフローに分岐する。ここでは、ま
ず、マニユアルデーターの入力を行ない、マニユ
アルシヤツター秒時の表示を行なう。次に、SV
−AV値を入力した後、SV−AV値の変化量に応じ
て露光量が一定となるようにポイント表示の変更
を行なう。続いて、ハイライトモードまたはシヤ
ドウモードか否かの判別を行ない、いずれでもな
ければ、CV値の入力を行なつた後に、SV−AV値、
CV値の変化量に応じて露光量が一定となるよう
にバー表示の変更を行なう。ここで、ポイント表
示には、CV値が加味されず、バー表示にはCV
が加味されている。これは、オートモードの説明
において述べたのと同様に、ポイント表示はあく
までも被写体輝度の表示を原則としているが、実
際にはスポツト入力時の被写体輝度をもとに、標
準露出レベルに対する偏差を表示している。これ
に対し、バー表示は、実露出レベルの指標となる
ものなので、CV値を加味している。次に、スポ
ツトBV値の入力を行なつた後に、このBV値とSV
−AV値とから標準露出レベルに対する偏差のポ
イント表示を行なう。この表示は、現測光ポイン
トの表示であるので、既入力ポイントと区別する
ために、点滅表示となつている(第63図参照)。
いま、ハイライトモードでも、シヤドウモードで
もないとすると、次に、レリーズされているか否
かの判断に入り、レリーズされていなければ、再
びモード判別のプログラムへ戻る。第64図は、
入力ポイントの単純平均値の偏差がバー表示され
ている状態を、第65図は、補正が入力されてい
る状態を、それぞれ示している。
次に、スポツトマニユアルモードでのハイライ
トモードまたはシヤドウモードが選択されている
場合について述べる。いま、スポツトモードは選
択されているが、スポツト入力操作がなされてい
ないとき、前記のように、スポツト入力のポイン
ト表示の変更を行なつた後に、ハイライトモード
かまたはシヤドウモードかの判別を行なう。い
ま、ハイライトモードであるとすると、スポツト
入力値の単純平均に対するバー表示の変更は行な
わず、前記したように、現測光ポイントの点滅表
示を行なつた後に、ハイライトモードか否かの判
別を行なう。いまハイライトモードであるので、
多点入力ポイントの最高輝度値より21/3EVマイ
ナスがわにバー表示を行なう(第66図参照)。
この場合、オートモードでの表示と同様に、どの
スポツト入力ポイントを基準に21/3EVマイナス
がわなのかを撮影者に知らせるため、バー表示の
先端は一旦最高輝度値まで伸び、この後多点入力
ポイントの最高輝度値より21/3EVマイナス側に
バー表示を変更する。次に、レリーズされている
か否かを判別し、レリーズされていなければ、再
びモード判別のプログラムへ分岐する。
次に、シヤドウモードが選択されていた場合に
ついて述べる。現測光ポイントの点滅表示まで
は、ハイライトモードの場合と同様であるので、
それ以降のプログラムについて説明する。いま、
シヤドウモードであるので、多点入力ポイントの
最低輝度値より22/3EVだけプラスがわにバー表
示を行なう(第67図参照)。この場合、バー表
示の先端は、一旦最低輝度値まで退き、この後最
低輝度値より22/3EVプラスがわにバー表示が伸
びる。つぎに、レリーズされているか否かが判別
され、レリーズされていなければ、再びモード判
別のプログラムに戻る。
スポツトモードにおいて、レリーズされていた
ときには、つぎにトリガーが開いているか否かを
判別し、トリガーが開いていれば、タイマーカウ
ンターに設定されたマニユアルデーターに基づき
露出時間を計時し、タイマーカウンターが所定値
に達したときに露出を終了する。露出終了後は再
びモード判別のプログラムへ戻る。
次に、マニユアルモードでストロボの電源がオ
ンされている場合について説明する。いま、スト
ロボの電源がオンされてストロボマニユアル撮影
を行なうとき、まずモード切換直後か否かを判別
し、切換直後であれば、表示のリセツトを行な
う。第73図に示す“MANU”の表示と定点指
標の表示とがこれにあたる。次に、マニユアルデ
ーターの入力を行なつた後に、シヤツター秒時の
表示を行なう。第73図では、マニユアルシヤツ
ター秒時として1/30秒が設定されている状態を示
す。続いて、平均BV値、SV−AV値、CV値の順に
入力され、これらの値から、標準露出レベルに対
する偏差を演算し、これをポイント表示する(第
73図参照)。次に、レリーズされているか否か
を判別し、レリーズされていなければモード判別
のプログラムへ分岐する。なお、オートモードま
たはオフモードでは、ストロボ撮影においては、
シヤツター秒時はすべてストロボ同調秒時となる
が、マニユアル撮影では、マニユアルで設定され
たシヤツター秒時でシヤツターが制御される。
次に、本発明のカメラ10の動作を、第28図
〜第44図の詳細なフローチヤートを参照にしな
がら、CPU50におけるプログラムの流れと共
に説明する。まず、第28図に示すように電源を
投入する。これはカメラ10の電池収納室内に規
定電圧以上の起電力および容量をもつた電池を収
納したことに相当する。次に、表示のクリアを行
なう。これはDRAM85の内容をすべて“0”
にすることに相当する。また、インターフエース
のリセツトを行なう。ここでは、出力ポートO0
〜O3に正のパルスを出力し、スポツトモード検
出用フリツプフロツプ回路G7,G9、スポツト入
力検出用フリツプフロツプ回路G11,G12、ハイ
ライトモード検出用フリツプフロツプ回路G15
G16およびシヤドウモード検出用フリツプフロツ
プ回路G19,G21の各フリツプフロツプ回路をリ
セツトする。これにより、各入力ポートI2〜I5が
“0”になる。次に、変数のリセツトを行なう。
ここでは、まず、フラツグM10の内容(M10)を
“1”にする。このフラツグM10はメモリーホー
ルド検出フラツグであり、M10=0でメモリーホ
ールド状態を示す。次に、撮影モード検出フラツ
グM13にオフモード定数C22をストアする。この
撮影モード検出フラツグM13は、各撮影モードに
応じた定数が設定されるもので、同じ撮影モード
検出フラツグM12とペアで撮影モードの変更直後
か否かの判別等を行なうに用いられる。続いて、
ハイライト入力直後検出フラツグM17に“0”を
ストアする。このハイライト入力直後検出フラツ
グM17は、ハイライト入力直後か否かを判別する
ためのフラツグである。次に、シヤドウ入力直後
検出フラツグM18に“0”をストアする。このシ
ヤドウ入力直後検出フラツグM18は、シヤドウ入
力直後か否かの検出フラツグである。前述したよ
うに、ハイライト基準撮影またはシヤドウ基準撮
影のときには、そのモードが選択された直後、一
度入力ポイントの最高輝度値または最低輝度値ま
でバー表示の先端が伸び、この後所定の露出レベ
ルにバー表示が設定される。従つて、一旦ハイラ
イトモードまたはシヤドウモードが選択される
と、それ以後に入力されたスポツト入力ポイント
に対するバー表示のシフトにおいては、定められ
た所定の露出レベルにバー表示を変更するのみ
で、最高輝度値または最低輝度値にバー表示を再
び設定するという動作は行なわない。このため、
ハイライト入力、シヤドウ入力がなされた直後か
否かの判別が必要になる。ハイライト入力直後検
出フラツグM17、シヤドウ入力直後検出フラツグ
M18は、この検出のためのフラツグである。続い
て、点滅表示フラツグM22に“1”をストアす
る。この点滅表示フラツグM22は、点滅表示を行
なわせるためのフラツグであつて、このフラツグ
M22の符号を反転させることにより、表示を行な
つたり消去したりして、点滅表示が行なわれるよ
うになつている。
このようにして、電源投入後の初期設定が行な
われると、続いて、入力ポートI0が“1”である
か否かの判定により、オートモードであるか否か
が判別される。いま、I0=1であつた、即ち、オ
ートモードが選択されていたとすると、次に、入
力ポートI13が“1”であるか否かの判別が行な
われる。入力ポートI13は、ストロボの電源が投
入されているときにI13=1となるが、いま、ス
トロボの電源が投入されておらず、I13=0であ
つたとする。すると、次に、メモリーモード検出
用入力ポートI6が“1”であるか否かの検出が行
なわれる。この入力ポートI6は、メモリーモード
のときにI6=1となる。いま、メモリーモードが
選択されておらず、I6=0だつたとする。次に、
メモリーホールド検出フラツグM10の内容を
“1”にする。これは、いまメモリーホールド状
態でないので、フラツグM10の内容をリセツトす
るために行なわれる。続いて、“MEMO”の表示
がクリアされる。これは、“MEMO”のセグメン
トに対応するDRAM85のメモリーエリアの内
容を“0”にすることにより行なわれる。次に、
メモリーモード検出フラツグM11に非メモリー定
数C26をストアする。この非メモリー定数C26は、
後述する定数C20〜C24,C30,C31とは異なる値
の定数である。次に、フラツグM11の内容
(M11)が平均ダイレクトオートモード定数C21
と同じか否かの判定が行なわれる。メモリーホー
ルドには、オートモードでダイレクト測光による
露出制御を行なう平均ダイレクトオートメモリー
の場合と、オートモードでスポツト測光による露
出制御を行なうスポツトオートメモリーの場合と
があることは前述した通りであるが、平均ダイレ
クトオートメモリーモードの場合には、メモリー
モード検出フラツグM11には、平均ダイレクトオ
ートモード定数C21がストアされ、また、スポツ
トオートメモリーモードの場合には、メモリーモ
ード検出フラツグM11には、スポツトオートモー
ド定数C20がストアされている。いま、いずれで
もないので、次に、スポツトモード検出用入力ポ
ートI2が“1”であるかどうかが判定される。ス
ポツトモードのとき、I2=1となるが、いま、ス
ポツトモードでないといすると、撮影モードは、
平均ダイレクトオートモードになり、プログラム
は、−を通じて、第29図に示す平均ダイレ
クトオートモードのためのフローに分岐する。こ
こでは、まず、撮影モード検出フラツグM12に平
均ダイレクトオートモード定数C21をストアす
る。次に、撮影モード検出フラツグM13の内容
(M13)がオフモード定数C22であるか否かを判
別する。このフラツグM13には、電源投入直後の
変数のリセツトにおいて、定数C22が設定されて
いるので、いま、電源投入直後の1回目のプログ
ラムの流れであるとすれば、次に変数のリセツト
が行なわれる。また、(M13)=C22でなければ、
次に、撮影モード検出フラツグM12とM13との内
容(M12)と(M13)とが互いに等しいい否かの
判別が行なわれ、(M13)=(M12)でないときに
は、他の撮影モードから平均ダイレクトオートモ
ードに変更された直後であるので、次に変数のリ
セツトが行なわれる。(M13)=(M12)のときに
は、平均ダイレクトオートモードに切換後、1回
目以降のプログラムの流れであるので、変数のリ
セツト、表示のリセツトを行なう必要がなく、こ
れらのリセツトは行なわれない。いま、平均ダイ
レクトオートモードに変更後1回目のプログラム
の流れであつたとする。このときには、まず変数
のリセツトとして、バー表示スタートポイントの
初期設定を行なう。これは、バー表示スタート番
地格納エリアM14に、第19図aに示すバー表示
用セグメントの最右端に対応するDRAM85の
メモリーエリアの番地をストアすることによつて
行なわれる。モード変更直後のバー表示において
は、セグメントの表示は最右端のセグメントから
スタートし、新しいモードでの撮影が始まつたこ
とを撮影者に積極的に知らせるので、このための
スタートポイントを指示する必要があるからであ
る。次に、表示のリセツトが行なわれる。ここで
は、第45図に示す“AUTO”セグメントおよ
び“LONG”、“1”〜“2000”、“OVER”の各
セグメントに対応するDRAM85のメモリーエ
リアに“1”をストアすると共に、他のDRAM
85のメモリーエリアをすべて“0”にすること
が行なわれる。
次に、撮影モード検出フラツグM13に、撮影モ
ード検出フラツグM12の内容(M12)が転送さ
れ、撮影モードの記憶が行なわれる。このため、
2回目以降のプログラムの流れでは、かならず
(M13)=(M12)となり、変数のリセツトおよび
表示のリセツトは行なわれない。次に、メモリー
ホールド検出フラツグM10の内容(M10)が
“0”か否かの判別が行なわれる。いま、メモリ
ーホールド状態でないのでフラツグM10の内容
(M10)は“1”となつており、このため(M10)
=0の内容をノー(N)で抜け、続いて、平均
BV値格納エリアM0に、入力ポートI7より入力さ
れた平均BV値BV1がストアされる。
ここで、ヘツドアンプ回路51から出力される
アナログ信号の平均BV値がどのようにして、デ
ジタル値に変換されるかについて説明する。ま
ず、CPU50は、出力ポートO4を“1”にして
平均BV値入力であることを指定する。次に、出
力ポートO5を“1”にして、BV値の入力である
ことを指定する。ちなみに、被A−D変換アナロ
グ信号S8の内容と、出力ポートO4およびO5から
出力される信号S3およびS7との関係は、信号S3,
S7が“1”,“1”のとき、信号S8は平均BV値、
“1”,“0”のときスポツトBV値、“0”,“1”
のときSV−AV値、“0”,“0”のとき信号入力禁
止となる。いま、信号S3,S7を“1”,“1”と
したので、被A−D変換アナログ信号S8は、平
均BV値となる。A−D変換が開始されるまえに
は、第17図に示すD−A変換回路58の各入力
はすべて“0”である。A−D変換開始ととも
に、まず最上位ビツトb7のみを“1”にし、次
に、D−A変換回路58の出力電圧VDAと被A−
D変換アナログ信号S8の電圧VAGとを比較する。
いま、もし、VAG≧VDAのときコンパレーターA12
の出力は、“1”となる。CPU50は、次にA−
D変換信号入力ポートI7が“1”ならば最上位ビ
ツトb7を“1”にしたままにすると共に、A−D
変換結果をストアするレジスターの最上位ビツト
に“1”を立てる。もし、VAG<VDAのときは、
最上位ビツトb7を“0”にすると共に、A−D変
換結果をストアするレジスターの最上位ビツトを
“0”にする。以上の動作をb7〜b0まで繰り返す
ことにより、最終的にA−D変換結果をストアす
るレジスターに平均BV値に対応したデジタル値
がストアされる。次に、この平均BV値に対応し
たデジタル値は、一旦アキユムレーター(ACC)
79を介して、M0番地にストアされる。なお、
後に説明するスポツトBV値およびSV−AV値のA
−D変換も全く同様にして行なわれる。
再び第29図に戻つて、平均BV値格納エリア
M0に平均BV値がストアされると、次に、再び
(M10)=0か否かの判別を行ない、メモリーホー
ルド状態でないので、SV−AV値格納エリアM1に
SV−AV値SV−AVをストアする。そして、再び
(M10)=0の判別を行ない、メモリーホールド状
態でないので、入力ポートI9からCV値CVをCV
格納エリアM2にストアする。そして、(M2)=0
であるか否かの判定を行なつて、補正入力がない
ときには(M2)=0であるので“±”セグメント
の表示を消去し、補正入力があるときには(M2)
≠0であるので“±”セグメントの表示を行な
う。次に、再び(M10)=0の判定によつてメモ
リーホールドであるか否かの判別を行なつて、い
まメモリーホールドでないので、続いてTV値の
演算に入る。まず、平均BV値(M0)とSV−AV
値(M1)とを加算した後、加算値を1/4にする。
これは、BV値、SV−AV値がLSB1/12EVの分解能
でストアされているのに対し、表示は1/3EVの単
位で行なつているためである。次に、CV
(M2)を加える。CV値はLSB1/3EVの分解能で入
力されているので、補正の必要はない。次に、定
数C2を加えてレベル補正を行なつたのち、この
演算結果値をバー表示データー格納エリアM3に
ストアする。次に、バー表示用セグメントは34個
で表示できる範囲は111/3EVの範囲しかないのに
対して、エリアM3にストアされる演算結果値は、
約0〜20EVにもなるので、表示用できる範囲に
あるか否かの判断が必要となる。そこで、次に、
演算結果値(M3)を表示用データーに変換する
ために、データー変換用のサブルーチンf
{(M3)}を実行する。
上記サブルーチンf{(M3)}は、値(M3)の
表示用データーへの変換用関数プログラムであつ
て、具体的には、第43図に示すようなフローチ
ヤートで示される。次に、このフローチヤートに
ついて説明する。
定数C41は、“OVER”セグメントに対応する
DRAM85のメモリーエリアの番地を示す定数
である。(M3)≦C41のとき、バー表示データー
格納エリアM3にストアされたTV値はすべてオー
バー領域にあるので、エリアM3の内容をC41に
する。いま、(M3)≦C41でないとき、次に、エ
リアM3の内容(M3)と定数C40とを比較する。
定数C40は“LONG”セグメントに対応する
DRAM85のメモリーエリアの番地を示す定数
である。(M3)≧C40のとき、エリアM3にストア
されたTV値はすべてアンダー領域にあるので、
エリアM3の内容(M3)をC40にする。もし、
C41<(M3)<C40であれば、TV値はバー表示で
きる領域内にあることを意味し、そのままサブル
ーチンf{(M3)}を終える。この後、サブルーチ
ンf{(M3)}は、元のプログラムへリターンす
る。
再び、第29図の平均ダイレクトオートモード
のプログラムに戻つて、サブルーチンf{(M3)}
が終了すると、次にある所定時間の遅延命令(イ
ンターバル命令)を実行した後、レリーズ信号入
力ポートI10が“1”かどうかの判定に入る。こ
こで、インターバル命令の役割については、特に
メモリー撮影において重要になるので、その説明
のところで述べることにする。上記入力ポート
I10は、“1”でレリーズされたことを示すが、い
まレリーズされていなかつたとすると、次にバー
表示データー(M3)にもとづき、バー表示を行
なう。このバー表示は、第44図に示すバー表示
用のサブルーチンで行なわれる。バー表示の方法
は各撮影モードによつて多種多様であるので、バ
ー表示用サブルーチンのプログラムについては、
全体のプログラムの説明を終えてから説明するも
のとし、それまではバー表示の態様についてのみ
説明する。いま、C41<(M3)<C40のとき、第4
5図に示すような表示がなされる。この場合、モ
ード変更直後の1回目のプログラムの流れにおい
ては、バー表示は最右端のセグメントから順次発
色してゆき、第45図では、シヤツター秒時1/15
秒を示す“15”セグメントに対応する位置で停止
する。モード変更直後から2回目以降のプログラ
ムの流れにあつては、バー表示は前回のバー表示
の先端からスタートして所定の表示位置で停止す
る。もし、(M3)=C41のときには、第46図に
示すように、バー表示は最左端まで伸び、
“OVER”セグメントを点滅表示する。また、
(M3)=C40のときには、第47図に示すように、
バー表示はなされず、“LONG”セグメントのみ
が点滅表示される。
次に、平均ダイレクトオートモードのプログラ
ムの流れの中で、シヤツターがレリーズされたと
すると、I10=1の判定をイエスに抜け、続いて、
メモリーモード検出用入力ポートI6が“1”であ
るか否かの判定が行なわれる。入力ポートI6は
“1”でメモリーモードを示すが、いまはメモリ
ーモードが選択されていないとしているので、判
定をノーで抜け、続いて露出終了信号入力ポート
I12の判別を行なう。入力ポートI12は、露出終了
信号S13が入力されるポートで、後幕保持用マグ
ネツトMG1が消磁されるまでは“1”であるの
で、プログラムの流れは露出終了までI12=1の
判定でループし入力ポートI12が“0”に転じて
露出が終了すると、判定I12=1をノーで抜ける。
そして、次に、遅延のためのインターバル命令を
実行する。このインターバル命令は、例えば、レ
ジスターにある数値を記憶した後、“1”ずつ減
算命令を実行し、それが所定値に達したときに実
行を終了するようにしたものである。測光は可動
反射ミラー31が降下し、測光光学系が安定して
から行なう必要があるが、後幕保持用マグネツト
MG1の消磁信号である露出終了信号S13が“L”
レベルになつてからミラー31が完全に降下し、
測光光学系が安定するのに数十msを要するため、
インターバル命令が必要となる。このインターバ
ル命令が終了すると、次に、出力ポートO0,O1
にそれぞれ正のパルスを出力する。これは、スポ
ツトオートモードまたはスポツトマニユアルモー
ドの撮影が終了すると、自動的に平均撮影モード
にするためである。次に、−を通じて、再び
第28図に示すモード判別のプログラムに戻る。
次に、スポツトオートモードのプログラムの流
れについて説明する。カメラ10がオートモード
の状態でスポツト入力釦(第2図参照)を押圧し
たとすると、スポツト入力スイツチSW8(第7図
参照)が閉成し、CPU50のスポツトモード検
出用入力ポートI2およびスポツト入力検出用ポー
トI3が、それぞれ“1”となる。従つて、オート
モードにおいて、スポツトオートモードが選択さ
れ、かつ、スポツト入力がなされたことになる。
このスポツトオートモードは、上記平均ダイレク
トオートモードと同様にオートモードであること
には変わりないので、第28図のモード判別のプ
ログラムでは、上記平均ダイレクトオートモード
がを通じて分岐したI2=1の判定まで達して、
この判定をこんどはイエスで抜けて、次に撮影モ
ード検出フラツグM13の内容(M13)がスポツト
マニユアルモード定数C24と等しいか否かの判別
が行なわれる。この判別は、カメラ10の電気回
路の構成上次のような場合が生ずるので必要とな
る。マニユアルモードには通常マニユアルモード
とスポツトマニユアルモードとがある。スポツト
マニユアルモードの状態では、スポツトモード検
出用入力ポートI2が“1”となつており、この状
態からオートスイツチSW4を閉成してオートモー
ドに変更したとすると、スポツトマニユアルモー
ドから直接スポツトオートモードに変更されるこ
とになる。一般に、スポツトモードで撮影する場
合は、全体の撮影頻度に比べると比較的少なく、
特にスポツト操作を行なわない限り、平均ダイレ
クトオートモード、または通常マニユアルモード
にするのが適切である。従つて、本発明のカメラ
10では、マニユアルモードからオートモードへ
の切換においては平均ダイレクトオートモード
に、オートモードからマニユアルモードへの切換
においては通常マニユアルモードに切り換わるよ
うにしている。いま、スポツトマニユアルモード
からオートモードへの変更直後には、後述するス
ポツトオートモードのプログラム(第35図参
照)の初期で、撮影モード検出フラツグM13がス
ポツトマニユアルモード定数C24に設定されてい
るので、このときは出力ポートO0,O1に“1”
のパルスを送り、スポツトモード検出用フリツプ
フロツプ回路G7,G9と、スポツト入力検出用フ
リツプフロツプ回路G11,G12とをリセツトし、
入力ポートI2,I3を“0”にしている。スポツト
マニユアルモードからオートモードへの変更直後
でなかつた場合には、次に、(M10)=0の判定を
行なう。いま、メモリーホールド状態でないの
で、メモリーホールド検出フラツグM10の内容
(M10)は“1”となつており、この判定をノー
で抜ける。続いて、I3=1の判定が行なわれる。
いま、スポツト入力検出用入力ポートI3が“1”、
即ち、スポツト入力があつたことになつているの
で、プログラムは、−を通じて、第30図に
示すスポツトオートモードであつてスポツト入力
ありのフローチヤートに分岐する。ここでは、ま
ず、Bv値格納エリアM0にスポツトBv値BV2を
ストアする。A−D変換してからデジタル値とし
てスポツトBv値BV2をエリアM0にストアする方
法は、平均Bv値BV1をにストアする際の説明の
ところで述べた通りである。次に、スポツトBv
値の値(M0)がある設定値C1より小さいか否か
を判別し、もし(M0)≧C1のときには、エリア
M0に定数C1を転送する。一般に、測光回路にお
いて測光できる被写体輝度には限界があり、特に
微弱光の方が問題となる。それは、被写体の輝度
が低くなると、光電流が小さくなり、リーク電
流、ノイズによる誤差や、対数圧縮ダイオードの
直線性が失われることによる誤差が大きくなるか
らである。そのため、スポツトBv値(M0)が本
来は低輝度を示す大きな値であるにもかかわらず
小さな値になり、この値に基づいて露出制御を行
なつたとき、大きな誤差を生ずる心配がある。そ
こで、スポツトBv値(M0)がある測光限界値C1
以上である場合には、スポツトBv値(M0)をそ
の限界値にこていするようにしたものである。次
に、撮影モード検出フラツグM12にスポツトオー
トモード定数C20をストアして、撮影モードを記
憶する。続いて、上記平均ダイレクトオートモー
ドのときと同様に、電源投入直後か、モード切換
直後かの判別を(M13)=C22および(M13)=
(M12)の判定によつて行ない、該当する場合に
は、変数のリセツト、表示のリセツト、インター
フエースのリセツトに入る。なお、前記した撮影
モード検出フラグM13の内容(M13)が、スポツ
トマニユアルモード定数C24に等しいか否かの判
定は、ここで行なうようにしてもよいことは言う
までもない。上記半数、即ち内部レジスターのリ
セツトであるが、ここでは最初に重なり検出フラ
ツグM5の内容を“1”にする。スポツトモード
では、現測光ポイントの演算結果を高速点減表示
することにしているので、この表示の際、現測光
ポイントの表示とスポツト入力ポイントの表示と
が重なつた場合、現測光ポイントの表示を優先し
て点滅表示させる。重なり検出フラツグM5は、
このための検出フラツグである。これについて
は、後に詳述する。次に、ハイライト入力検出フ
ラツグ6の内容を“1”にする。また、シヤドウ
入力検出フラツグM7の内容を“1”にする。両
検出フラツグM6,M7,は、“1”でハイライト
およびシヤドウモードでないことを示す。続い
て、バー表示スタート番地格納エリアM14に、バ
ー表示のスタートセグメントのアドレスをストア
する。モード変更直後のバー表示のスタートセグ
メントが最右端のセグメントであることは、前述
した通りである。また、スポツト入力データー数
格納エリアM15の内容を“0”にする。エリア
M15は、スポツト入力データー数をカウントして
ストアするためのものである。次に、表示の初期
設定を行なう。ここでは、第48図に示すよう
に、“SPOT”,“LONG”,“OVER”,“AUTO”
および“1”〜“2000”の各セグメントの表示を
行なう。スポツトオートモードでは、これらの表
示は不可欠であるので、モード変更直後にこれら
の表示を行なわせるものである。次に、インター
フエースの初期設定を行なう。ここでは、出力ポ
ートO2,O3に“1”のパルスを出力して、ハイ
ライトモード検出用フリツプフロツプ回路G15
G16およびシヤードウモード検出用フリツプフロ
ツプ回路G19,G21のリセツトを行なう。また、
出力ポートO9に“1”を出力し、シヤツター制
御信号S16を通電待期状態にする。
次に、撮影モード検出フラツグM13に、撮影モ
ード検出フラツグM12にストアされたスポツトオ
ートモード定数C20を転送する。これで、次回の
プログラムの流れからは、初期設定が行なわれな
いようになる。続いて、スポツト入力データー数
格納エリアM15の内容を1つインクリメントす
る。次に、Bv値格納エリアM0にストアされたス
ポツトBv値BV2を、レジスターのMBN番地に
転送する。ここで、MBN番地のNは、エリア
M15の内容に対応したアドレスを意味するものと
する。次に、Sv−AV値格納エリアM1にSv−
AV値(SV−AV)をストアする。続いて、スポ
ツトBv値(M0)と、Sv−AV値(M1)とを加
算し、その結果を1/4にした後、定数C2を加えて
レジスターのMTN番地にストアする。ここで、
MTN番地のNは、エリアM15の内容に対応した
アドレスを意味するものとする。また、上記演算
式の意味するところは、平均ダイレクトオートモ
ードの説明で述べた通りである。次に、MTN番
地の内容を変数として前記サブルーチンf
{(MTN)}(第43図参照)を実行し、演算結果
を表示データーに変換して、再びMTN番地にス
トアする。次に、スポツト入力ポイントのTv値
(MTN)のポイント表示を行なう(第48図参
照)。この段階では、バー表示および現測光ポイ
ントの点滅表示はいまだなされていない。続い
て、出力ポートO1に正のパルスを出力する。ス
ポツトモードでは、スポツトモード検出用フリツ
プフロツプ回路G7,G9と、スポツト入力検出用
フリツプフロツプ回路G11,G12との2つのフリ
ツプフロツプ回路が働くがスポツト入力に対する
シーケンスが終了したら、スポツト入力検出用フ
リツプフロツプ回路G11,G12をリセツトし、再
びスポツト入力状態を待期する必要がある。出力
ポートO1に正のパルスを出力するのはこのため
である。次に、ハイライト入力検出フラツグM6
の内容(M6)が“−1”であるか否かの判定、
およびシヤドウ入力検出フラツグM7の内容
(M7)が“−1”であるか否かの判定を行なう。
もし、(M6)=−1または(M7)=−1であつた
場合には、ハイライトモードまたはシヤドウモー
ドであるので、スポツト入力データーの加算平均
によるバー表示は行なわない。いま、ハイライト
モードでもなく、シヤドウモードでもなくて、
(M6)≠−1かつ(M7)≠−1であれば、次に、
スポツト入力データーの加算平均によるバー表示
のプログラムへ入る。ここでは、まず、スポツト
入力操作によりられたスポツトBv値(MBn)
(n=1〜N)の加算平均値Nn=1 (MBn)/Nを
求め、これをバー表示データー格納エリアM3に
ストアする。次に、補正値Cv値CVを、Cv値格納
エリアM2にストアする。そして、補正操作がな
されているか否かを、補正値(M2)が“0”で
あるか否かを判別することによつて判定し、補正
がある場合には、“±”セグメントの表示を行な
い(第50図参照)、補正がない場合には、“±”
セグメントの表示を消去する(第48図参照)。
続いて、スポツトBv値の加算平均値(M3)と、
Sv−Av値(M1)と、Cv値を4倍にした値4
(M2)と、定数C3とを加えた値を、シヤツター
秒時格納エリアM8にストアする。ここで、Cv値
(M2)を4倍にして加え合せるのは、LSBの重
みを等しくするためである。即ち、Bv値(M3),
Sv−Av値(M1)のLSBは、1/12Evであり、Cv
値(M2)のLSBは1/3Evであるので、Cv値
(M2)を4倍にして、Bv値(M3),Sv−Av値
(M1)との重みを一致させるためである。従つ
て、エリアM8の内容(M8)は、露出制御のため
のシヤツタースピード情報となるもので、レリー
ズ後に、内容(M8)に相応した値をタイマーカ
ウンターに設定して、露出制御を行なう。これに
ついては、後に詳述する。次に、Sv−Av値
(M1)とスポツトBv値の加算平均値(M3)とを
加算し、1/4にした後に、Cv値(M2)と定数C2
とを加えて、バー表示データー格納エリアM3に
ストアする。続いて、エリアM3の内容(M3)を
変数としてサブルーチンf{(M3)}を実行し、内
容(M3)をバー表示のためのTv値に変換した
後、バー表示のためのサブルーチンを実行し、
Tv値(M3)のバー表示を行なう(第48図参
照)。ここでは、スポツト入力が1回目の入力で
あれば、バー表示は最右端のセグメントの表示か
ら始まり、2回目以降の入力であれば、前回のバ
ー表示の先端のセグメントから所望の位置のセグ
メントまで移動する。そして、もし、バー表示デ
ーター変換後のTv値(M3)が定数C41に等しい
ときには、第49図に示すように、バー表示は最
左端のセグメントまで延びると同時に、
“OVER”のセグメントを点滅表示する。また、
バー表示データー変換後のTv値(M3)が定数
C40に等しいときには、バー表示は消え、
“LONG”のセグメントが点滅表示される。な
お、バー表示の詳細については後述する。
バー表示が終了するか、または上記(M6)=−
1あるいは(M7)=−1の判定をイエスで抜けた
ときは、次に、I10=1の判定によつてシヤツタ
ーがレリーズされているか否かの判別が行なわれ
る。レリーズされていないときには、入力ポート
I10は“0”であるので、判定I10=1をノーで抜
け、−を通じて再び第28図のモード判別の
プログラムに戻る。また、シヤツターがレリーズ
されたときには、−を通じて、第29図中の
露出制御のためのプログラムに入る。このプログ
ラムについては、後述する。
次に、同じスポツトオートモードであつても、
スポツト入力がされないとき、即ち、I2=1の状
態でI3=0のときのプログラムの流れについて説
明する。この場合には、第28図のモード判別の
プログラムにおいて、I2=1の判定をイエスで抜
け、I3=1の判定をノーで抜け、−を通じて
第31図に示すプログラムへ分岐する。ここで
は、まず、Sv−Av値格納エリアM1にSv−Av値
(SV−AV)がストアされる。次に、Cv値格納エ
リアM2にCv値CVが入力される。いま、スポツ
ト入力状態ではないので、スポツトBv値が入力
されないことは言うまでもない。続いて、(M2)
=0の判定を行ない、補正があれば“±”セグメ
ントの表示を行ない(第50図参照)、補正がな
ければ“±”セグメントの消去を行なう(第48
図参照)。次に、表示用のスポツト入力データー
(MTn)(n=1〜N)の表示をすべて消去する。
これは、スポツト入力データーのポイント表示
は、スポツト入力操作が行なわれた直後の被写体
輝度(スポツトBV値)と各時点のSv−Av値と
から得られるTv値のポイント表示であるため、
Sv−Av値の変化に応じて、ポイント表示を変更
する必要があるからである。各々のスポツト入力
によるスポツトBv値が個々のレジスターMBn
(n=1〜N)にストアされていることは前述し
た。次に、レジスターMBn(n=1〜N)にスト
アされたスポツトBv値に対するTv値を、1/4
{(M1)+(MBn)}+C2(n=1〜N)により演算
し、各MBn番地にストアされたスポツトBv値に
対応する個々のレジスターMTnにストアする。
そして、各レジスターMTnの内容(MTn)に対
し、サブルーチンf{(MTn)}を実行し、Tv値
(MTn)(n=1〜N)をそれぞれ表示データー
に変換する。次に、表示データー変換後のTv値
(MTn)(n=1〜N)をそれぞれポイント表示
する。次に、ハイライト入力検出フラツグM6の
内容(M6)が“−1”であるか否かの判定、お
よびシヤドウ入力検出フラツグM7の内容(M7)
が“−1”であるか否かの判定を行なう。もし、
(M6)=−1または(M7)=−1であつた場合に
は、ハイライトモードまたはシヤドウモードであ
るので、次に述べるスポツト入力データーの加算
平均によるバー表示は行なわず、後述するスポツ
トBv値の入力(M0←BV2)のステツプまで飛
ぶ。いま、ハイライトモードでもなく、シヤドウ
モードでもない場合には、次に、スポツト入力デ
ーターの加算平均によるバー表示のプログラムに
入る。まず、スポツト入力されたスポツトBv値
(MBn)(n=1〜N)の加算平均値Nn=1
(MBn)/Nを演算し、これをバー表示データー
格納エリアM3にストアする。次に、スポツトBv
値の加算平均値(M3),Sv−Av値(M1)、4倍
のCv値4(2)および定数C3を加え、シヤツター
秒時格納エリアM8にストアする。このエリアM8
の内容(M8)は、前述したのと同様に、露出制
御データーとなる。なお、以後、演算式の意味に
ついては、既に説明したものは詳細な説明を省略
する。次に、1/4{(M1)+(M3)}+(M2)+C2に
より、Tv値を求め、これをバー表示データー格
納エリアM3にストアする。続いて、サブルーチ
ンf{(M3)}の実行によりエリアM3の内容
(M3)を表示用データーに変換した後、バー表示
のサブルーチンを実行することにより、バー表示
させる。
次に、現測光ポイントの点滅表示のプログラム
に入る。ここでは、現測光ポイントの表示データ
の演算と、現測光ポイントの点滅表示がスポツト
入力ポイントと重なつたときに、現測光ポイント
の表示の態様、即ち、点滅表示を優先させる処理
と、ある点滅周期で現測光ポイントを点滅表示さ
せる処理とを行なつている。まず、現測光ポイン
トの表示データー演算について述べる。始めに、
Bv値格納エリアM0に、スポツトBv値BV2をス
トアする。次に、1/4{(M0)+(M1)}+C2によ
りTv値を演算した後、これをポイント表示デー
ター格納エリアM4にストアする。続いて、サブ
ルーチンf{(M4)}の実行により、エリアM4の
内容(M4)を表示データーに変更後、再びエリ
アM4にストアする。現在ポイント表示されてい
る現測光ポイントの表示が更新されるとき、古い
ポイント表示は、消去する必要がある。即ち、そ
のポイント表示に対応したDRAM85のメモリ−
エリアの番地の内容を“0”にする必要がある。
しかし、現測光ポイントの表示とスポツト入力ポ
イントの表示が重なつていたが、現測光ポイント
が更新されて表示位置が変わつたような場合に
は、古い現測光ポイントはスポツト入力ポイント
として表示されたままにしなければならない。次
に行なわれるのが、この処理のためのプログラム
である。まず、重なり検出フラツグM5の内容
(M5)が“1”であるか否かを判別し、(M5)≠
1で重なりがあるときには、これから表示しよう
としている現測光ポイントの表示データー(M4)
と、現在表示されている現測光ポイントの表示デ
ーター(M5)とが等しいか否かの判別を行なう。
もし、データー(M4)と(M5)とが等しくない
ときには、現在表示されている現測光ポイントの
表示データー(M5)と複数のスポツト入力ポイ
ントデーター(MTn)(n=1〜N)のいずれか
と等しくないかの判別を行なう。もし、等しいも
のがあれば、データー(M5)のポイント表示を
行ない、等しいものがなければ、新たな表示に更
新するためにデーター(M5)の表示をクリアす
る。また、上記(M5)=1の判定で、イエスのと
きには、最初の現測光ポイントの表示であるとい
うことを意味するので、更新する必要がない。続
いて、M5番地に新たな現測光ポイントの表示デ
ーター(M4)を転送する。次に、I10=1の判定
により、レリーズされているか否かの判別を行な
い、I10=1のときには、−を通じて、第2
9図中に示す露出制御のプログラムに分岐する。
また、I10≠1のときには、レリーズされていな
いので、次に、現測光ポイントの点滅表示を行な
うプログラムに入る。まず、表示点滅周期格納エ
リアM23に、表示点滅周期定数C50をストアす
る。続いて、第41図に示す点滅表示のためのサ
ブルーチンWAIT3に移る。このサブルーチン
WAIT3においては、まず、点滅表示のためのフ
ラツグM22の反転と、点滅周期のカウントを行な
う第40図に示すサブルーチンWAIT2に飛び、
遅延のためのプログラムが実行される。このサブ
ルーチンWAIT2とスポツトオートモード時のプ
ログラム実行時間とによつて表示の点滅周期が決
定される。まず、サブルーチンWAIT2において
は、表示点滅周期格納エリアM23の内容を1つず
つデクリメントして再びエリアM23にストアす
る。次にエリアM23の内容(M23)が“0”か否
かを判別し、(M23)≠0のときは、再び内容
(M23)をデクリメントする。そして、(M23)=
0となると判定をイエスに抜けて、次に、点滅表
示フラツグM22の符号の反転を行なつた後、リタ
ーンする。このサブルーチンWAIT2の実行によ
り、所定の遅延時間が得られる。このサブルーチ
ンWAIT2の実行後、サブルーチンWAIT3では、
フラツグM22が“1”であるか否かを判別し、イ
エスならば、現測光ポイントの表示データー
(M5)のポイント表示を行ない、ノーならばデー
ター(M5)の表示のクリアを行なう。なお、次
回のプログラムの流れでは、フラツグM22がサブ
ルーチンWAIT2内で反転されるので、表示され
たポイントが消されるか、また消されたポイント
が表示される。このようにして、毎回のプログラ
ムの流れごとに表示状態が反転され、現測光ポイ
ントの点滅表示が行なわれる。そして、データー
(M5)の表示またはクリアが行なわれたら、サブ
ルーチンWAIT3の処理は終了し、リターンす
る。ここで、データー(M5)の表示とは、
DRAM85のメモリーエリアの(M5)番地に
“1”をストアすることであり、データー(M5)
のクリアとは、DRAM85のメモリーエリアの
(M5)番地に“0”をストアすることである。
次に、第31図のプログラムは、−を通じ
て、第32図に示すハイライトモードおよびシヤ
ドウモードのための処理のプログラムに入る。ま
ず、(M10)=0の判定により、メモリーホールド
状態であるか否かの判別が行なわれる。いま、メ
モリーホールドでない((M10)=1)ので、判定
をノーで抜け、次にI4=1の判定により、ハイラ
イト入力があるか否かの判別が行なわれる。い
ま、ハイライト入力がなく、I4=0であるので、
次に、I5=1の判定により、シヤドウ入力がある
か否かの判別が行なわれる。いま、シヤドウ入力
がなく、I5=0であるので、続いて、ハイライト
入力検出フラツグM6およびシヤドウ入力検出フ
ラツグM7の検出が行なわれる。ハイライトまた
はシヤドウモードにおいては、ハイライト入力ま
たはシヤドウ入力が偶数回入力されると、そのモ
ードが解除されると共に、ハイライトからシヤド
ウまたはシヤドウからハイライトにモードが切り
換えられたときには、最後に選択されたモードに
切り換えられる方法を採つている。ハイライト入
力検出フラツグM6およびシヤドウ入力検出フラ
ツグM7は、このために必要となるフラツグであ
る。いま、ハイライトモードでもシヤドウモード
でもなく、(M6)=1,(M7)=1であるので、次
に、I10=1の判定によりレリーズされているか
否かの判別が行なわれる。レリーズされていない
場合には、−を通じて、再び第28図のモー
ド判別プログラムに戻る。リレーズされていた場
合には、−を通じて、第29図中の露出制御
のプログラムに分岐する。
次に、第29図における露出制御のプログラム
について説明する。まず、シヤツター秒時格納エ
リアM8の内容(M8)をタイマーカウンターに設
定する。ここで、Tv値(M8)は、LSB1/12Ev
の精度であるので、Tv値(M8)に次のような近
似変換を行つてタイマーカウンターに設定してや
る必要がある。いま、エリアM8の内容であるTv
値を、12進数で表わすと、 Tv=12(12X+Y+1/12Z)… (1) (ただし、X,Y,Zは整数) と表わすことができる。従つて、露出時間Tは、 T=(1/f)2(Tv/12) =(1/f)212X+Y+1/12Z… (2) (ただし、fはクロツクパルスCKの周波数) で表わされ、これは近似的に、 T=(1/f)(1+Z/12)・212X+Y… (3) となる。従つて、Tv値(M8)をタイマーカウン
ターに設定するときには、まず、Tv値(M8)を
1/12にして、小数点以下(ここでは4ビツトとす
る)を求める。次に、タイマータカウンターの最
下位ビツトに“1”をたて、続いて、上記小数点
以下4ビツトをタイマーカウンターの最下位から
上位がわに1ビツトずつシフトしながらロードす
る。従つて、最下位ビツトから5ビツト目には必
ず“1”がロードされ、下位4ビツトには、上記
小数点以下4ビツトがロードされたことになる。
次に、この5ビツトを上位側にさらに12X+Y−
4ビツトだけシフトする。これにより、Tv値
(M8)が上記(3)式を満たすようにロードされ、タ
イマーカウンターの設定が終了したことになる。
次に、I11=0の判定により、トリガーが開くま
で待期し、トリガーが開くと入力ポートI11が
“1”となるので、次にタイマーカウンターを1/f の周期で減算し、露出時間の計時を行なう。そし
て、タイマーカウンターの内容が“0”になつた
ら、露出を終了しなければならないので、出力ポ
ートO9に“0”を出力して、露出を終了させる。
次に、インターバル命令を実行した後、−を
通じて、再び第28図のモード分別プログラムに
戻る。インターバル命令の実行は、シャツター制
御信号S16が出力され、後幕保持用マグネツト
MG1が消磁されてから可動反射ミラー31が降
下し、再び測光可能になるには、数十msを要す
るので、この時間を創り出すために行なわれる。
次に、スポツトオートモードにおして、ハイラ
イトモードが選択されている場合のプログラムの
流れについて説明する。いま、スポツトオートモ
ードにおいて、スポツト入力でなくI3=0であつ
たとすると、この場合には、第28図のモード判
別のプログラムにおいて、I3=1の判定をノーで
抜け、−を通じて第31図のスポツトオート
モードでスポツト入力なしのためのプログラムに
分岐する。以下、通常のスポツトオートモードと
共通するプログラムについては、その説明を省略
する。いま、プログラムの流れが進行し、スポツ
ト入力ポイントの表示の変更が終了したものとす
る。つまり、第31図のフローにおいて、データ
ー(MTn)(n=1〜N)のポイント表示のステ
ツプが終了したものとする。次に、(M6)=−1,
(M7)=−1の判定により、ハイライト入力があ
るか否か、シヤドウ入力があるか否かの判別が行
なわれるが、この段階ではいまだ(M6)=1,
(M7)=1であるので、通常のスポツトオートモ
ードのプログラムを実行し、バー表示データー
(M3)のバー表示は、行なわれる。更にプログラ
ムの流れが進行すると、−を通じて第32図
のプログラムに入る。ここでは、まず(M10)=
0の判定により、メモリーホールドであるか否か
が判別されるが、いまメモリーホールド状態でな
いので判定をノーで抜け、次に、ハイライトモー
ド検出用入力ポートI4のレベル検出を行なう。い
ま、ハイライト入力されており、I4=1であるの
で、判定I4=1をイエスで抜け、次に、ハイライ
ト入力直後検出フラツグM17に“1”をストアす
る。このフラツグM17は、ハイライトモード選択
後、1回目のプログラムの実行であるかどうかを
検出するためのフラツグである。次に、ハイライ
ト入力検出用フリツプフロツプ回路G15,G16
リセツトするため、出力ポートO2に正のパルス
を出力する。続いて、ハイライト入力検出フラツ
グM6の内容を反転する。いま、(M6)=−1のと
きハイライトモードとなり、(M6)=1のときハ
イライトモードは解除される。即ち、ハイライト
入力検出用フリツプフロツプ回路G15,G16が偶
数回設定されると(M6)=1となり、ハイライト
モードは解除され、奇数回設定されると(M6)=
−1となり、ハイライトモードが選択される。い
ま、(M6)=−1でハイライトモードが選択され
ていたとする。次に、“HIGH”セグメントの表
示を行なう(第51図参照)。続いて、スポツト
入力されたスポツトBv値MBn(n=1〜N)の
うちの最小値MIN(MBn)(n=1〜N)を求
め、シヤツター秒時格納エリアM8にストアする。
次に、ハイライト入力直後検出フラツグM17の内
容(M17)が“1”であるか否かの判別を行な
い、(M17)=1の場合、即ち、ハイライトモード
に切換後1回目のプログラムの流れである場合に
は、前述したように、バー表示がまず最小値
MIN(MBn)に対応したスポツト入力ポイント
まで伸びる必要がある(第51図)。次に、この
処理のためのプログラムについて説明する。ま
ず、1/4{(M1)+(8)}+C5により、Tv値を演
算し、バー表示データー格納エリアM3にストア
する。ここで、(M1)はSv−Av値、(M8)はス
ポツト入力されたスポツトBv値の最小値、C5は
定数である。次に、Tv値(M3)をサブルーチン
f{(M3)}の実行により表示データーに変換した
後、Tv値(M3)のバー表示を行なう。続いて、
インターバル命令を実行する。このインターバル
命令は、最高輝度値(M8)を示す上記Tv値
(M3)のバー表示を行なつた後に、この値(M3)
より21/3Evオーバーのシヤツター秒時のバー表 示を実行するまでの待期時間を創り出す役目をす
る。このインターバル命令を行なわないと、バー
表示が最高輝度値まで伸びた後、すぐに21/3Ev オーバー表示に移ることにより、表示の確認が困
難となるので、これを防止するためである。も
し、(M17)=−1のときには、上記最高輝度値の
バー表示は行なわず、次に述べる命令の実行に移
る。続いて、最高輝度値に対応したスポツト入力
データーのポイント表示から21/3Evオーバーの バー表示を行なう。まず、1/4{(M1)+(M8)}+
(M2)+C5+7によりTv値を演算し、これをエ
リアM3にストアする。ここで、加算される数
“7”は、21/3Evに相当する。また、この演算 には補正値(M2)が加味される。そして、サブ
ルーチンf{(M3)}の実行により、データー
(M3)を表示用データーに変換した後、再びエリ
アM3にストアし、データー(M3)のバー表示を
行なう(第52図参照)。次に(M1)+4(M2)+
(M8)+C6により、ハイライトモードにおける露
出時間を求め、これをシヤツター秒時格納エリア
M8にストアする。ここで、(M1)はSv−Av値、
(M2)はCv値、(M8)は最高輝度のBv値、C6は
定数である。以上は、ハイライトモード検出フラ
ツグM6の判別において、(M6)=−1であつた場
合についての説明であるが、(M6)=1の場合に
は、“HIHG”セグメントの表示の消去が行なわ
れる。続いて、ハイライト入力直後検出フラツグ
M17を“0”にし、ハイライトモードに移つて1
回目のプログラムの流れが終了した旨が、フラツ
グM17に設定される。次に、シヤドウ入力検出フ
ラツグM7を“1”にし、同フラツグM7をリセツ
トする。しかる後、I10=1の判定により、シヤ
ツターレリーズか否かが判別され、−または
−を通じて、プログラムが所定のフローチヤ
ートにそれぞれ分岐されることは、通常のスポツ
トオートモードの場合と同様である。
次に、スポツトオートモードにおいて、シヤド
ウモードが選択されている場合について説明す
る。通常のスポツトオートモードおよびハイライ
トモードと同じプログラムの流れについては、詳
細な説明を省略する。第32図のフローチヤート
においてシヤドウモードの場合には、(M10)=0
およびI4=1の判定をそれぞれノーで抜け、I5=
1の判定に入る。シヤドウ入力があると、I5=1
となるので、次に、シヤドウ入力直後検出フラツ
グM18に“1”をストアする。このフラツグM18
は、シヤドウモードに変更後1回目のプログラム
の流れであるか否かを検出するためのフラツグで
あり、“1”で1回目であるこを示す。次に、出
力ポートO3に正のパルスを出力し、シヤドウモ
ード検出用フリツプフロツプ回路G19,G21のリ
セツトを行なう。これにより、I5=0となる。続
いて、シヤドウ入力検出フラツグM7の符号を反
転する。これは、ハイライトモードの場合と同様
に、偶数回シヤドウモードを連続して選択したと
きには、シヤドウモードがクリアされるようにす
るためである。第30図の変数のリセツトにおい
て、(M7)=1としたので、いま1回目のプログ
ラムの流れにおいては、(M7)=−1となり、次
の(M7)=1の判定はノーとなる。よつて、次に
まず“SHDW”セグメントの表示が行なわれる
(第55図参照)。続いて、スポツト入力された最
低輝度値MAX(MBn)(n=1〜N)を求める。
ここで、データー(MBn)が大きくなるほど、
輝度値は小さくなるので、データー(MBn)の
最大値が最低輝度値に相当する。求められた最低
輝度値MAX(MBn)は、シヤツター秒時格納エ
リアM8にストアされる。次に、(M18)=1の判
定によりシヤドウモード変更後1回目のプログラ
ムの流れであるか否かが判別され、いま、1回目
のプログラムの流れで(M18)=1であるので、
続いて、最低輝度値MAX(MBn)に対応したバ
ー表示データーの演算を行なう。これは、1/4
{(M1)+(M8)}+C5によつて求められ、バー表
示データー格納エリアM3にストアされる。ここ
で、(M1)はSv−Av値,(M8)は最低輝度値
MAX(MBn),(M2)はCv値、C5は、定数であ
る。次に、サブルーチンf{(M3)}の実行によ
り、データー(M3)のバー表示データーへの変
換を行なつた後、最低輝度値MAX(MBn)に対
応するバー表示を行なう(第55図参照)。次に
インターバル命令を実行するが、この命令の目的
は、ハイライトモードの説明のところで述べたの
と同様である。このように、シヤドウモード切換
後、1回目のプログラムの流れでは、一旦最低輝
度値に対応したスポツトポイント表示に対応する
位置までバー表示を戻す。2回目以降のプログラ
ムの流れにおいては、この表示は必要ないので、
この場合には、(M18)=1の判定をノーで抜けて
直接次に述べるプログラムに分岐する。次は、最
低輝度値より、22/3Evアンダーのバー表示を行 なうためのプログラムが実行される。ここでは、
まず、最低輝度値より22/3Evアンダーに対応し たTv値の演算が1/4{(M1)+(M8)}+(M2)+
C5−8により行なわれ、この結果がバー表示デ
ーター格納エリアM3にストアされる。ここで、
(M1)はSv−Av値、(M8)は最低輝度値MAX
(MBn),(M2)はCv値、C5は定数である。ま
た、減算される“8”は22/3Evに対応する。次 に、サブルーチンf{(M3)}の実行によりデータ
ー(M3)をバー表示データーに変換した後、デ
ーター(M3)のバー表示を行なう(第56図参
照)。続いて、(M1)+(M8)+4(M2)+C6によ
り、シヤドウモードにおける露出時間情報を求
め、これをシヤツター秒時格納エリアM8にスト
アする。一方、上記(M7)=1の判定において、
シヤドウ入力検出フラツグM7が“1”のときに
は、シヤドウモード解除であるので、“SHDW”
セグメントの表示を消去して、上記最低輝度値に
対応するバー表示およびこれより22/3Evアンダ ーのバー表示は行なわない。続いて、シヤドウ入
力直後兼津フラツグM18に“0”をストアする。
これにより、次回以降のシヤドウモードのプログ
ラムにおいては、フラツグM18の内容(M18)を
判別して、最低輝度値に対応するバー表示は行な
わない。また、ハイライトモード検出フラツグ
M6を“1”にリセツトし、次に、I10=1の判別
によりシヤツターレリーズか否かを判別して、
−または−を通じてそれぞれのプログラム
に分岐する。
上記ハイライトおよびシヤドウモードにおい
て、2回目以降のプログラムの流れでは、I4=
0,I5=0となつている。このときには、I4=
0,I5=0の判定をそれぞれノーで抜け、続い
て、(M6)=−1,(M7)=−1の判定を行なう。
(M6)=−1のときには、ハイライトモードが選
択されている状態であるので、前記ハイライトモ
ードのプログラムが実行される。また、(M7)=
−1のときには、シヤドウモードが選択されてい
るので、前記シヤドウモードのプログラムが実行
される。いずれでもない場合には、I10=1の判
定に直接抜ける。そして、I10=1の判定により、
シヤツターレリーズであるか否かの判別が行なわ
れ、−または−を通じて、それぞれのプ
ログラムに分岐する。
次に、メモリーモードについて述べる。メモリ
ーモードには、ダイレクトオートメモリーモード
と、スポツトオートメモリーモードとがあること
については、既に述べた通りである。まず、ダイ
レクトオートメモリーモードについて説明する。
いま、第28図のモード判別のプログラムの流れ
の中で、オートモードでのI13=1のストロボ電
源オンの判定の後に、メモリーモード検出用入力
ポートI6のレベル判別が行なわれる。この入力ポ
ートI6は、メモリースイツチSW6を閉成してメモ
リーモードを選択するとI6=1となるので、判定
I6=1をイエスで抜け、次にメモリーホールド検
出フラツグM10の判別が行なわれる。このフラツ
グM10は、メモリーセツトの状態では“1”、メ
モリーホールドでは“0”になるフラツグであ
る。いま、メモリーセツトであつたとすると、
(M10)=1であるので、続いて、実露出時間のア
ペツクス値を格納するためのエリアM21が“0”
に初期設定される。次に、“MEMO”セグメント
の表示が行なわれる(第57図参照)。続いて、
メモリーモード検出フラツグM11の判別が行なわ
れる。このフラツグM11は、メモリーモードにお
ける撮影モード、即ち、ダイレクトオートメモリ
ーモードか、スポツトオートメモリモードかのモ
ード定数をストアするためのエリアである。い
ま、フラツグM11には、通常のオートモードのプ
ログラムで定数C26がストアされているので、
M11≠C21,(M11)≠C20である。ここで、C21
は平均ダイレクトオートモード定数、C20はスポ
ツトオートモード定数である。従つて、次に入力
ポートI2のレベルの判別が行なわれる。いま、平
均ダイレクトオートメモリーモードでI2=0であ
るので、−を通じて第29図の平均ダイレク
トオートモードのプログラムへ分岐する。ここで
は、まず、撮影モード検出フラツグM12に平均ダ
イレクトオートモード定数C21がストアされる。
以下、メモリーモードに特有な部分についてだけ
説明し、平均ダイレクトオートモードと共通の部
分については説明を省略する。メモリーセツトの
状態では、レリーズまでは“MEMO”表示がな
されている以外、平均ダイレクトオートモードと
差はない。いま、シヤツターがレリーズされたと
すると、I10=1の判定をイエスで抜け、さらに、
I6=1の判定をイエスで抜けて、(M10)=0の判
定に到る。いま、メモリーセツトの状態であるの
で、(M10)=0の判定をノーで抜け、続いて、
I11=0の判定によつてトリガーが開いているか
どうかの検出を行なう。トリガーが開くとI11=
0の判定をイエスで抜けて、実露出時間のカウン
トを行なう。この場合、露出制御は平均ダイレク
ト測光による。上記実露出時間のカウントは、第
42図に示す実露出時間カウントのサブルーチン
を実行することによつて行なわれる。次に、この
サブルーチンのプログラムについて説明する。実
露出時間のカウント方法の概要については、既に
第26図を用いて説明した通りであるが、もう一
度簡単に再説すると、実露出時間のカウントは、
カウントパルス12個をカウントするごとにカウン
トパルスの周期を倍々にして行くことによつて行
なわれる。こうすることによつて、最終的なカウ
ント値そのものが、LSB1/12Evの重みを持つた
アペツクス値相当の値となる。このサブルーチン
においては、まず、基準パルス周期格納エリア
M32に、定数C60をストアすると共に、基準パル
スカウント数格納エリアM30に“0”を初期設定
する。次に、エリアM31に基準パルス周期
(M32)をストアする。そして、エリアM31の内
容(M31)を1ずつデクリメントしながら、これ
をエリアM31にストアし、(M31)=0の判定によ
りエリアM31の内容が“0”になるまで、デクリ
メントが繰り返される。エリアM31の内容が
“0”になると、(M31)=0の判定をイエスで抜
け、続いて、実露出時間のアペツクス演算値格納
エリアM21および基準パルスカウント数格納エリ
アM30を、それぞれ1だけインクリメントする。
次に、露出終了信号入力ポートI12のレベルの検
出を行なう。露出が終了していなければI12=1
であるので、I12=0の判定を抜け、続いて、
(M30)=12の判定が行われる。この判定はパルス
が12個数えられたか否かを判別するもので、カウ
ント数が12に満たない場合には、再びエリアM31
に基準パルス周期(M32)をストアするプログラ
ムに戻る。そして、このループが12回繰り返され
て、(M30)=12となると、こんどは、基準パルス
周期(M32)を2倍に設定しなおした後、カウン
ト数格納エリアM30を“0”にリセツトし、再び
エリアM31に基準パルス周期(M32)をストアす
るプログラムまで戻る。以上のプログラムをダイ
レクト測光による露出が終了するまで繰り返し、
露出が終了するとI12=0の判定をイエスで抜け
てリターンし、第2図のプログラムに戻る。よつ
て、エリアM21には、露出時間のアペツクス演算
値相当の値がストアされたことになる。次に、平
均ダイレクトオート撮影による実露出時間をメモ
リーホールドしたことを示すために、メモリーホ
ールド検出フラツグM10に“0”をストアし、イ
ンターバル命令を実行した後、−を通じて第
28図に示すモード判別のプログラムへ戻る。
続いて行なわれるメモリーホールド状態での1
回目のプログラムでは、メモリーセツトのときと
同様に、第28図のI6=1の判定をイエスで抜け
た後、(M10)=0の判定に入る。こんどはメモリ
ーホールドでM10=0となつているので、この判
定をイエスで抜け、メモリーホールド検出フラツ
グM11に、撮影モード検出フラツグM12の内容
(M12)をストアする。いま、フラツグM12には、
平均ダイレクトオートモード定数C21がストアさ
れているので、フラツグM11には定数C21が設定
される。次に、シヤツター制御信号出力ポート
O9を“1”にして、シヤツター制御信号S16
を“H”レベルにする。続いて、(M11)=C21の
判定に入るが、上記の如く、フラツグM11の内容
は定数C21となつているので、この判定をイエス
で抜け、−を通じて、第29図の平均ダイレ
クトオートモードプログラムにおける、撮影モー
ド検出フラツグM12の内容を撮影モード検出フラ
ツグM13に転送するステツプに分岐する。いま、
メモリーホールド状態でM10=0であるので、以
下の(M10)=0の判定においてはイエスとなり、
エリアM19にSv−Av値(SV−AV)がストアさ
れ、エリアM20にCv値DVがストアされる。次
に、(M2)=0の判定によりCv値が入力されて
(M2)≠0であれば、“±”セグメントの表示を
行ない、そうでなければ“±”セグメントの表示
を消去する。続いて、再び(M10)=0の判定を
イエスで抜け、まず、メモリーセツト時に入力さ
れたSv−Av値(M1)とメモリーホールド時に
入力されたSv−Av値(M19)との差を求め、こ
れをエリアM19にストアする。次に、メモリーセ
ツト時に入力されたCv値(M2)とメモリーホー
ルド時に入力されたCv値(M20)との差を求め、
これをエリアM20にストアする。続いて、(M21)
+(M19)+4(M20)+C40により、ダイレクトオ
ートメモリーモードによる露出時間を演算し、こ
れをシヤツター秒時格納エリアM8にストアする。
ここで、この式の意味するところを説明する。上
述したように、(M21)は、ダイレクト測光によ
る実露出時間のアペツクス演算値である。この値
は、Bv値,Sv−Av値,Cv値を含んだ値であり、
従つて、(M21)+(M19)+4(M20)+C40は、絞
りやフイルム感度を変えても、メモリーセツト状
態でのダイレクト測光撮影のときと露出レベルが
同じになるような演算式である。また、4(M20)
を加えることにより、メモリーホールドに補正を
かけることができるようにしたが、その理由につ
いては既に述べた通りである。次に、1/4{(M0)
+(M1)}+(M2)+C2により、バー表示のための
Tv値の演算を行なう。ここで、(M0)は、メモ
リーセツト状態でシヤツターレリーズされる直前
の平均Bv値で、メモリーホールドである限り変
わることはない。続いて、サブルーチンf
{(M3)}を実行することによつて、演算値(M3)
のバー表示データーへの変換を行ない、この後バ
ー表示を行なう。このバー表示においては、バー
表示全体が点滅される(第58図参照)。次に、
実行するインターバル命令は、メモリーセツト時
に特に必要となるもので、ここで、この目的につ
いて述べる。入力ポートI10のレベルは、シヤツ
ターレリーズに同期してレリーズ信号S0が投入
されて“1”になるものであるが、実際には、可
動反射ミラー31の上昇過度時にI10=1になる
ようにしている。表示の測光は、ミラーの反射光
によつて行なつているので、もし入力された平均
Bv値(M0)が、このミラー上昇過渡時のもので
あれば、メモリーホールド時の表示データーと、
メモリーホールドによる実露出時間データーとが
一致しなくなる。従つて、レリーズ直前にホール
ドされるBv値は必ずミラー上昇直前のものでな
ければならない。プログラムは、大まかにいえ
ば、平均Bv値入力→レリーズの判別→平均Bv値
データーの記憶の繰り返しになるのであるが、こ
の平均Bv値の入力からレリーズ判別までの時間
を、ミラー31が上昇を開始してから入力ポート
I10のレベルが“1”になるまでの時間より長く
すれば、この問題を解決できる。インターバル命
令の実行は、このために必要となる。次に、平均
ダイレクトオートメモリーモードでレリーズされ
ていたときには、I10=1の判定をイエスで抜け
て続いて入力ポートI6のレベル判別を行なう。い
ま、メモリーモードでI6=1であるので、次に
(M10)=0の判定に入り、メモリーホールドなの
でこの判定をイエスで抜けて、続いて、シヤツタ
ー秒時格納エリアM8の内容(M8)をタイマーカ
ウンターに設定する。このタイマーカウンターの
設定方法については、既に述べた通りである。ま
た、以降のプログラムについては、既に説明した
ので、ここではその詳しい説明を省略する。
次に、スポツトオートメモリーモードについて
説明する。スポツトオートモードは、もともと記
憶測光で、しかも露出は手動操作により入力され
た測光値に基づいてのみ行なわれるものであるか
ら、原則的には、スポツトオートメモリーモード
は新たな測光値が入力されないようにするだけで
よい。まず、メモリーセツトの状態においては、
“MEMO”表示がなされるだけでスポツトオート
モードのフローと何ら差はない。上記“MEMO”
表示については、ダイレクトオートメモリーの場
合と同様に行なわれるので説明を省略する。ま
た、メモリーモード検出フラツグM11には、スポ
ツトオートモード定数C20がセツトされているの
で、第28図のモード判別のプログラム中の
(M11)=C20の判定によつて、かならず−を
通じて、第31図に示すスポツトオートモードで
スポツト入力なしのプログラムに分岐する。即
ち、スポツトオートメモリーモードでは、スポツ
ト入力は無視される。また、ハイライト入力、シ
ヤドウ入力の検出も行なわない。即ち、第32図
のプログラムにおいて、(M10)=0の判定をイエ
スで抜けることにより、I4=1,I5=1の判別は
無視される。さらに、バー表示を点滅させる。以
上述べたこと以外については、スポツトオートモ
ード時とすべて同じである。なお、バー表示につ
いては、後に一括して詳細に説明する。
次に、オートモードにおいてストロボの電源を
オンした場合について説明する。ストロボの電源
がオンされると、ストロボ電源オン信号S14が
“H”レベルになることにより、入力ポートI13が
“1”となる。このため、第28図のモード判別
のプログラムにおいて、判定I13=1をイエスで
抜け、−を通じて、第33図に示すストロボ
オートモードのプログラムに分岐する。ここで
は、まず、出力ポートO0〜O3に正のパルスを出
力し、インターフエースの対応する各フリツプフ
ロツプ回路をリセツトする。次に、メモリーホー
ルド検出フラツグM10に“1”を転送し、同フラ
ツグM10をリセツトする。続いて、撮影モード検
出フラツグM12に、ストロボオートモード定数
C30をストアする。次に、(M13)=C22および
(M13)=(M12)の判定を行ない、電源投入直後
か否か、および、モード切換直後か否かの判別を
それぞれ行ない、電源投入直後またはモード切換
直後であれば、表示のリセツトを行なう(第68
図参照)。この表示のリセツトにおいては、
“AUTO”セグメント、定点指標およびストロボ
同調秒時の“60”セグメントの表示をそれぞれ行
なう。これは、ストロボオートモードにおいて
は、、ストロボ同調秒時1/60秒に対する測光値の
偏差を、バー表示用セグメント列にポイント表示
するためである。次に、Bv値格納エリアM0に平
均Bv値BV1を、Sv−Av値格納エリアM1にSv−
Av値(SV−AV)を、Cv値格納エリアM2にCv
値CVを、それぞれストアする。続いて、(M2)=
0の判定により、補正があるときには、“±”セ
グメントの表示を行ない、補正がないときには
“±”セグメントの表示を消去する。次に、1/4
{(M0)+(M1)}+(M2)+C100により、1/60秒の
シヤツター秒時に対する測光値の偏差を求め、こ
れをポイント表示データー格納エリアM4にスト
アする。次に、サブルーチンg{(M4)}の実行に
より、データー(M4)を表示データーに変換し
た後、これをバー表示用のセグメント列にポイン
ト表示する(第68図参照)。ここで、g{(M4)}
は、表示データー範囲外のデーターを限界値に設
定するサブルーチンで、上記サブルーチンf
{(M3)}において限界設定値C40,C41だけが異
なるものと考えてよい。従つて、このサブルーチ
ンg{(M4)}の詳細のフローチヤートは、図示お
よび説明を茲に省略する。次に、表示点滅周期格
納エリアM23に、表示点滅周期定数C35をストア
する。この定数C35は、ストロボオート撮影後
の、露出アンダー、露出オーバー、露出適正など
の点滅表示の周期を決めるための定数である。続
いて、サブルーチンWAIT1のプログラム(第3
9図参照)に移り、これの実行が開始される。ま
ず、サブルーチンWAIT2に飛び、定数C35に応
じたインターバルを創り出したのち、点滅表示フ
ラツグM22を反転させてサブルーチンWAIT1に
戻つてくる。続いて、フラツグM22が“1”かど
うかの判別を行ない、(M22)=1のときには、オ
ーバー、アンダーまたは適正の表示のためのレベ
ル判定、並びに表示のプログラムを実行する。ま
ず、入力ポートI14が“1”であるか否かの判定
を行ない、I14=1であるときには、露出オーバ
ーであるので、“+”セグメントの表示(第70
図参照)を行ない、リターンする。また、I14≠
1であるときには、入力ポートI15が“1”であ
るか否かの判定に入る。I15=1であれば、露出
アンダーであるので、“−”セグメントの表示
(第71図参照)を行なつてからリターンし、I15
≠1であればストロボ適正であるので、“▲”セ
グメント表示を行なつてリターンする。そして、
次回のプログラムの流れでは、サブルーチン
WAIT2内でフラツグM22の符号が反転されるの
で、(M22)=−1となり、“−”,“+”セグメン
トの表示が消去される。さらに、I16=1のとき
には、I16=1の判定により、“▲”表示が消去さ
れて、リターンする。上記入力ポートI14,I15,
I16は、ストロボ発光後約2秒間だけ“1”とな
るものであるから、この間は、プログラムの流れ
によつて、露出アンダー、露出オーバー、露出適
正に応じて“−”,“+”,“▲”の表示がそれぞれ
点滅するものである。また、ストロボ発光後2秒
間以外のときには、“▲”の表示のみが連続的に
表示されるものである。サブルーチンWAIT1の
実行後第33図に示すプログラムに戻ると、続い
て、I10=1の判定により、シヤツターレリーズ
がされているか否かの判別が行なわれる。レリー
ズされていなければ、−を通じて直接第28
図のモード判別のプログラムに戻り、レリーズさ
れていれば、前述したように、シヤツター制御お
よびストロボの制御はハードウエアで行なわれる
ので、プログラムは、I11=0の判定によりトリ
ガーの解放をまつて、−を通じて第28図の
モード判別のプログラムに戻る。
次に、マニユアルモードについて述べる。い
ま、撮影モード切換用操作ノブ21を
「MANUL」指標に合わせてマニユアルモードを
選択したとすると、マニユアルスイツチSW3が閉
成して、入力ポートI1が“1”となる。よつて、
第28図のモード判別のプログラムにおいて、I0
=1の判定をノーで抜け、I1=1の判定をイエス
で抜けて、I13=1の判定に入る。いま、ストロ
ボの電源がオンされていないとすると、I13=0
なり、次にスポツトモード検出用入力ポートI2の
レベル判定に入る。いま、スポツトモードも選択
されておらず、通常のマニユアルモードとする
と、I2=0となるので、プログラムは、−を
通じて、第34図に示す通常マニユアルモードの
ためのフローチヤートに分岐する。ここでは、ま
ず、出力ポートO9に“1”を出力する。このこ
とにより、後幕保持用マグネツトMG1に通電さ
れ、後幕が保持待期状態となる。次に、撮影モー
ド検出フラツグM12に、通常マニユアルモード定
数C23がストアされる。次に、(M13)=C22およ
び(M13)=(M12)の判定により、電源投入直後
か、モード切換直後かの判別を行ない、電源投入
直後またはモード切換直後の場合には、変数のリ
セツトおよび表示のリセツトを行なう。まず、変
数のリセツトにおいては、バー表示スタート番地
格納エリアM14にバー表示スタートポイントのア
ドレスを設定する。次に、表示のリセツトにおい
ては、“MANU”および定点指標の表示(“+”,
“−”の表示を含む。)を行なう(第61図参照)。
続いて、撮影モード検出フラツグM13に撮影モー
ド検出フラツグM12の内容(M12)を転送する。
次に、エリアM0,M1およびM2に、平均Bv値
BV1,Sv−Av値(SV−AV)およびCv値CVを、
それぞれストアする。続いて、(M2)=0の判定
を行ない、補正が入力されているときは“±”の
表示を行ない(第62図参照)、補正が入力され
ていないときには“±”の表示を消去する。次
に、マニユアル設定秒時(M8)の表示のクリア
を行なう。なお、この表示のクリアは、後に述べ
るマニユアル設定秒時(M8)の表示の更新直前
に行なうようにしてもよい。次に、エリアM8に
バイナリーコードで入力されたマニユアル設定秒
時を入力する。マニユアル設定秒時は、LSB1Ev
の重みを持つので、次の表示のため、LSB1/3Ev
の値に変換する目的で、内容(M8)を3倍にし
て再びエリアM8にストアする。次に、マニユア
ル設定秒時(M8)の表示を行なう。第61図に
おいては、マニユアル設定秒時が1/60秒に設定さ
れていた場合が示されている。即ち、各シヤツタ
ー秒時を表示するためのセグメント“1”〜
“2000”に対応したDRAM85のメモリーエリアの
番地と、マニユアル設定秒時とは1対1に対応し
ている。次に、標準露出レベル(第61図では1/
60秒にのシヤツター秒時)に対する偏差のバー表
示データーを求める演算1/4{(M0)+(M1)}+
(M2)−(M8)+C8を行ない、これをエリアM3に
ストアする。ここで、(M0)は平均Bv値、(M1)
はSv−Av値、(M2)はCv値、(M8)はマアニユ
アル設定秒時、C8は定数である。続いて、演算
(M3)を表示データーに変換するために、サブル
ーチンh{(M3)}を実行する。ここで、サブルー
チンh{(M3)}は、標準露出レベルに対する偏差
が表示データー範囲外にあるときに、これを範囲
内に限定するためのサブルーチンであつて、上記
サブルーチンf{(M3)}において限界設定値
C40,C41だけが異なるものと考えてよい。従つ
て、このサブルーチンh{(M3)}の詳細なフロー
チヤートについては、図示および説明を茲に省略
する。このサブルーチンh{(M3)}は、標準露出
レベルに対する偏差(M3)がある値より大きい
ときには、その限界値にデーター(M3)を固定
し、偏差がある値より小さいときには、その限界
値にデーター(M3)を固定する。即ち、バー表
示は、第61図に示す“+”,“−”のセグメント
間に対応する範囲内で行なわれることになる。次
に、I10=1の判定により、シヤツターレリーズ
の有無が判別され、シヤツターレリーズでないと
きには、偏差(M3)のバー表示を行なつた後に、
−を通じて、第28図に示すモード判別のプ
ログラムに戻る。また、シヤツターレリーズのと
きには、−を通じて第29図中に示す露出制
御のプログラムに入る。ここでは、まずタイマー
カウンターの設定が行なわれるが、カウンターに
設定される値はエリアM8にストアされたマニユ
アル設定秒時である。この場合、上記(3)式におけ
るZは“0”となり、スポツトオート時の露出制
御の場合と同様な演算によりタイマーカウンター
の設定がなされる。以下のプログラムの流れは、
スポツトオート時と変わらないので、ここでは説
明を省略する。
次に、マニユアルモードにおいて、スポツト入
力がされた場合について説明する。マニユアルモ
ードにおいてスポツト入力スイツチSW8がオンさ
れ、スポツト入力が行なわれた場合には、スポツ
トモード検出用入力ポートI2が‘1'となる。従つ
て、第28図のモード判別のプログラムにおい
て、通常マニユアルモード時にに向けて分岐し
た判定I2=1がイエスとなり、続いて(M13)=
C20の判定が行なわれる。いま、(M13)=C20の
ときには、直前の撮影モードがスポツトオートモ
ードであつたことを示すので、この場合には、出
力ポートO0,O1に正のパルスを出力し、スポツ
トモード検出用フリツプフロツプ回路(G7,G9
およびスポツト入力検出用フイツプフロツプ回路
(G11,G12)をリセツトする。これは、スポツト
オートモードのところでも説明したが、スポツト
オートモードから直接マニユアルモードが選択さ
れた場合にスポツトマニユカルモードになるのを
防止するためである。即ち、オートモードトマニ
ユアルモードとの基本的な撮影モード間の変更に
おいては、必ず単なるオートモードまたはマニユ
アルモードが選択されるようにして、変更後スポ
ツトモードにならないようにしている。そして、
出力ポートO0,O1への正のパルスの出力の後に
は、−を通じて、モード判別のプログラムの
初めの方に戻るようにして、再びモード判別をや
り直させるようにしている。一方、直前の撮影モ
ードがスポツトマニユアルモードでなかつた場合
には、(M13)=C20の判定をノーで抜け、次に入
力ポートI3のレベル判定を行なう。スポツト入力
スイツチSW8を閉じると、スポツトマニユアルモ
ードが選択されると同時に、スポツト入力検出用
フリツプッスロツプ回路(G11,G12)もセツト
されるので、I3=1となり、−を通じて、第
35図に示すスポツトマニユアルモードでスポツ
ト入力ありのプログラムに分岐する。ここでは、
まずBv値格納エリアM0にスポツトBv値BV2を
ストアする。次に、撮影検出フラツグM12にスポ
ツトマニユアルモード定数C24をストアする。次
に、(M13)=C22および(M13)=(M12)の判定
により、電源投入直後か、モード切換直後かの判
別を行ない、電源投入直後またはモード切換直後
の場合には、変数のリセツト、表示のリセツト、
インターフエースのリセツトをそれぞれ行なう。
まず、表示のリセツトにおいては、重なり検出フ
ラツグM5、ハイライト入力検出フラツグM6およ
びシヤドウ入力検出フラツグM7に、それぞれ
“1”をストアする。次に、バー表示スタート番
地格納エリアM14にバー表示のスタートセグメン
トのアドレスをストアする。また、スポツト入力
データー数格納エリアM16に、“0”にストアし
てリセツトする。次に、表示のリセツトにおいて
は、“MANU”,“SPOT”および定数指標の表示
(“+”,“−”の表示を含む。)が行なわれる(第
63図参照)。続いて、インターフエースのリセ
ツトにおいては、出力ポートO2,O3に正のパル
スを出力し、ハイライト入力検出用フリツプフロ
ツプ回路G15,G16およびシヤドウ入力検出用フ
リツプフロツプ回路G19,G21のリセツトを行な
う。
次に、撮影モード検出フラツグM13に、撮影モ
ード検出フラツグM12の内容(M12)を転送す
る。これにより、次回以降の同一のプログラムの
流れでは、(M13)=(M12)となるので、変数、
表示およびインターフエースのリセツトは行なわ
れない。次に、スポツト入力データー数格納エリ
アM16を1つインクリメントする。続いて、レジ
スターMBNおよびエリアM1に、スポツトBv値
(M0)およびSv−Av値(SV−AV)をストアす
る。ここで、レジスターMBNのNは、スポツト
入力回数に対応した値、即ちエリアM16の内容
(M16)に対応した値で、最初のスポツト入力に
おいては“1”となる。従つて、複数回のスポツ
ト入力によるスポツトBv値は、それぞれ別個の
レジスターに記憶されることになる。続いて、マ
ニユアル設定秒時(M8)の表示のクリアを行な
う。次に、エリアM8に、入力ポートI8に設定さ
れたマニユアル設定秒時データー(I8)をストア
する。続いて、マニユアル設定秒時(M8)を3
倍にして重み変換し、再びエリアM8にストアす
る。そして、エリア(M8)の内容を表示する。
第63図においては、マニユアル設定秒時が1/12
5秒に設定されていた場合が示されている。次に、
標準露出レベル(第63図では1/125秒のシヤツ
ター秒時)に対する偏差の演算1/4{(MBN)+
(M1)}−(M8)+C8を行ない、これをレジスター
MTNにストアする。ここで、レジスターMTN
のNは、上記レジスターMBNのNと同様に、ス
ポツト入力回数に対応した値である。続いて、サ
ブルーチンh{(MTN)}を実行し、偏差
(MTN)を表示用データーに変換した後、これ
をポイント表示する(第63図参照)。
次に、スポツト入力値の加算平均値によるバー
表示を行なうのであるが、もし、ハイライトモー
ドまたはシヤドウモードで、(M6)=−1または
(M7)=−1の場合には、以下に述べる加算平均
値の演算を行なわず、直接スポツト入力状態の解
除(O1←〓)のプログラムへ飛ぶ。いま、ハイ
ライトモードでもなくシヤドウモードでもなく、
(M6)=1,(M7)=1であるので、次に、これま
で入力されたスポツトBv値(MBn)(n=1〜
N)の加算平均値Nn=1 (MBn)/Nを演算し、こ
れをエリアM3にストアする。続いて、エリアM2
にCv値CVをストアし、(M2)≠0であれば
“±”の表示を行ない(第65図参照)、(M2)=
0であれば“±”の表示を消去する。次に標準露
出レベルに対する、加算平均値(M3)によつて
得られる露出レベルの偏差の演算1/4{(M1)+
(M3)}+(M2)−(M8)+C8を行ない、これをエ
リアM3にストアする。続いてサブルーチンh
{(M3)}を実行し、演算値(M3)のバー表示デ
ーターへの変換を行なう。次に、出力ポートO1
に正のパルスを出力して、スポツト入力検出用フ
リツプフロツプ回路(G11,G12)のリセツトを
行ないスポツト入力状態を解除する。続いて、
I10=1の判定により、シヤツターレリーズの有
無を判別し、レリーズされていなければ偏差
(M3)のバー表示を行なつた後(第64図参照)、
−を通じて第28図のモード判別のプログラ
ムへ戻る。また、レリーズされていれば、−
を通じて、第29図中の露出制御のプログラムに
分岐する。ここでは、マニユアル設定秒時(M8)
がタイマーカウンターに設定され、この値に基づ
いて露出制御が行なわれる。そして、既に述べた
プログラムの実行を終え、−を通じて、第2
8図のモード判別のプログラムに戻る。
次に、スポツトモード選択後の2回目以降のプ
ログラムの流れでは、スポツトモードが解除され
ず、かつ、スポツト入力がないものとすれば、I2
=1,I3=0となるので、第28図のモード判別
のプログラムにおいて、I2=1の判定をイエス、
I3=0の判定をノーで抜け、−を通じて、第
36図に示すスポツトマニユアルモードでスポツ
ト入力なしのプログラムへ分岐する。ここでは、
まず、エリアM1およびM2に、Sv−Av値(SV−
AV)およびCv値(CV)をそれぞれ入力する。
続いて(M2)=0の判定を行ない、補正があれば
“±”の表示を行ない、補正がなければ“±”の
表示を消去する。次に、マニユアル設定秒時
(M8)の表示を消去する。続いて、エリアM8に
マニユアル設定秒時データー(I8)をストアした
後、エリアM8の内容(M8)を3倍にした再びエ
リアM8にストアする。次にマニユアル設定秒時
(M8)の表示を行なう(第63図参照)。続いて、
Sv−Av値の変更に伴うスポツト入力ポイント表
示の変更のため、一旦すべてのスポツト入力ポイ
ント(MTn)(n=1〜N)の表示を消去する。
次に、スポツト入力された各スポツトBv値
(MBn)(n=1〜N)による標準露出レベルに
対する偏差の演算1/4{(MBn)+(M1)}−(M8)
+C8(n=1〜N)を行ない、これらをレジスタ
ーMTn(n=1〜N)にそれぞれストアする。次
に、各偏差(MTn)(n=1〜N)に対してサブ
ルーチンh{(MTn)}を実行することにより、こ
れらを表示データーに変換し、再びレジスター
MTn(n=1〜N)にストアする。続いて、各表
示データー(MTn)(n=1〜N)に基づいて、
各偏差のポイント表示を行なう。即ち、スポツト
入力のポイント表示は、常に露出レベルが一定と
なるように変更される。次に、(M6)=−1,
(M7)=−1の判定により、ハイライトモードか
シヤドウモードかの判別を行ない、ハイライトモ
ードまたはシヤドウモードのときは、後述するス
ポツトBv値の入力(M0←BV2)のプログラムへ
飛ぶ。ハイライトモードおよびシヤドウモードの
いずれでもない場合には、次に、スポツト入力さ
れたスポツトBv値の加算平均値に対する、Cv値
を含めた標準露出レベルに対するバー表示のプロ
グラムに入る。まず、スポツト入力されたスポツ
トBv値(MBn)(n=1〜N)の加算平均値Nn=1
(MBn)/Nを求め、これをエリアM3にストア
する。次に、1/4{(M1)+(M3)}+(M2)−(M8)
+C8により、スポツト入力されたスポツトBv値
の加算平均値に対する、標準露出レベルの偏差の
演算を行ない、これをエリアM3にストアする。
次に偏差(M3)をサブルーチンh{(M3)}の実
行により、表示データーに変換した後、偏差
(M3)のバー表示を行なう。
次に、エリアM0にスポツトBv値BV2をストア
する。これは、スポツト入力操作によらず、自動
的に行なわれるもので、現測光ポイントの偏差の
ポイント表示のためのBv値である。続いて、前
回入力したSv−Av値(M1)、マニユアル設定秒
時データー(M8)および定数C8との間で、1/4
{(M0)+(M1)}−(M8)+C8の演算を行ない、こ
れをエリアM4にストアする。次に、サブルーチ
ンh{(M4)}を実行して、偏差(M4)を表示デ
ーターに変換する。次に、現測光ポイントの偏差
のポイント表示と、スポツト入力による偏差のポ
イント表示との重なりを検出するプログラムが実
行される。現測光ポイントの偏差のポイント表示
とスポツト入力による偏差のポイント表示とは、
スポツトオートモードの場合と同様に、ポイント
表示用のセグメント列を共通に用いて表示するた
め、現測光ポイントの偏差のポイント表示の変更
に際し、それがスポツト入力による偏差のポイン
ト表示と重なつていた場合は、その表示を残し、
もし重なつていなかつた場合は、その表示を消去
する必要がある。この重なりを検出するのが次に
プログラムである。まず、(M5)=1の判定を行
ない、重なり検出フラツグM5が“1”であつた
場合には、スポツトモードに変更後1回目のブロ
グラムの流れであるので、いまだ現測光ポイント
の偏差の表示がなされておらず、重なりの心配が
ない。よつてフラツグM5へのポイント表示デー
ター(M4)の転送プログラムに直接飛び、フラ
ツグM5にデーター(M4)をストアする。これ
で、2回目以降のプログラムの流れにおいては、
フラツグM5には前回のプログラムの流れにおい
て求められた現測光ポイントの偏差の表示データ
ーがストアされていることになる。従つて、2回
目以降のプログラムの流れでは、(M5)=1の判
定をノーで抜け、次に、(M4)=(M5)の判定に
入る。(M4)=(M5)のときには、現測光ポイン
トの偏差の表示には変更がないということである
ので、直接データー転送(M5←(M4))のプロ
グラムに入る。また(M4)〓(M5)のときに
は、現測光ポイントの偏差の表示に変更があると
いうことなので、次に、現在表示している現測光
ポイントの偏差の表示データー(M5)が、スポ
ツト入力による偏差のポイント表示データー
(MTn)(n=1〜N)のいずれかと等しいかど
うかの判別を順次行なう。そして、もし、
(MTn)=(M5)なるものがあれば、データー
(M5)のポイント表示を行ない、(MTn)=(M5)
なるものがなければ、データー(M5)のポイン
ト表示はクリアする。続いて、新たな現測光ポイ
ントの偏差(M4)をフラツグM5に転送する。次
に、I10=1の判定により、シヤツターレリーズ
されているか否かの判別を行なう。シヤツターが
レリーズされていなければ、現測光ポイントの偏
差(M5)のポイント表示を点滅表示で行なうた
め、表示点滅周期格納エリアM23に表示点滅周期
定数C50を転送し、しかる後、第41図のサブル
ーチンWAIT3を実行する。このサブルーチン
WAIT3のプログラムの流れおよび点滅動作の目
的については、スポツトオートモードのところで
詳細に述べたので、ここでは省略する。一方、シ
ヤツターがレリーズされていなければ、−を
通じて、第29図中に示す露出制御のプログラム
に飛び、このプログラムの実行の後、−を通
じて、第28図のモード判別のプログラウに戻
る。
上記サブルーチンWAIT3の実行が終了する
と、プログラムは、次に−を通じて、第37
図に示すハイライトモードまたはシヤドウモード
のためのフローチヤートに移る。ここでは、ま
ず、I4=1の判定により、ハイライト入力である
か否かの判別が行なわれる。いま、ハイライト入
力されていないとすると、I4=0であるので、判
定をノーで抜け、次にI5=1の判定により、シヤ
ドウ入力であるか否かの判別が行なわれる。い
ま、シヤドウ入力でもないとすると、I5=0であ
るので、判定をノーで抜け、続いて、ハイライト
入力検出フラツグM6が“−1”であるか否かを
判別する。また、(M6)≠−1であれば、続いて
シヤドウ入力検出フラツグM7が“−1”である
か否かを判別する。ハイライト入力またはシヤド
ウ入力においては、入力ポートI4またはI5が
“1”に設定されるが、これはハイライトモード
またはシヤドウモードの1回目のプログラムの流
れの中ですぐに“0”にリセツトされてしまう。
そこで、ハイライトモード状態またはシヤドウモ
ード状態は、ハイライト入力検出フラツグM6ま
たはシヤドウ入力検出フラツグM7という内部フ
ラツグに記憶保持させるようにしている。従つ
て、ここで、フラツグM6およびM7の判別を行な
つている。いま、ハイライトモードでもシヤドウ
モードでもないとすれば、(M6)=1,(M7)=1
となつて、ハイライトモードおよびシヤドウモー
ドの処理のプログラムを通過せず、直接I10=1
の判定に到り、シヤツターレリーズか否かの判別
を行なう。レリーズされていないとすると、I10
=0であるので、−を通じて、第28図のモ
ード判別のプログラムへ戻る。また、レリーズさ
れているとすると、I10=1であるので、−
を通じて、第29図中の露出制御のプログラムに
分岐する。ここでは、タイマーカウンターにマニ
ユアル設定秒時データー(M8)を設定し、この
タイマーカウンターの内容に応じて露出制御が行
なわれる。そして、露出終了後は、−を通じ
て、第28図のモード判別のプログラムに戻る。
次に、上記スポツトマニユアルモードでハイラ
イトモードが選択されている場合のプログラムの
流れについて説明する。いま、プログラムが進行
して、現測光ポイントの偏差のポイント表示が終
了し、第37図のまで達したとする。次に、I4
=1の判定により、ハイライト入力検出のための
入力ポートI4のレベルの判別が行なわれる。い
ま、ハイライトモード選択後、1回目のプログラ
ムの流れであつたとすると、I4=1となつている
ので、判定をイエスで抜け、次にハイライト入力
直後検出フラツグM17に“1”がストアされる。
このフラツグM17は、ハイライトモードが選択さ
れた後の1回目のプログラムの流れであるかどう
かを検出するためのフラツグであり、これが
“1”であるとき、1回目のプログラムの流れで
あることを示す。次に、出力ポートO2に正のパ
ルスを出力し、ハイライト入力検出用フリツプフ
ツプ回路G15,G16をリセツトする。続いて、ハ
イライト入力検出フラツグM6の符号を反転させ
る。いま、シヤドウスイツチSW10を閉成した後
または閉成するこなく、ハイライトスイツチSW9
を奇数回閉成したとすると、フラツグM6は“−
1”となり、(M6)=1の判定をノーで抜けて、
続いて“HIGH”の表示が行なわれる。また、ハ
イライトスイツチSW9を偶数回閉成したとする
と、フラツグM6は“1”となり、(M6)=1の判
定イエスで抜けて、続いて“HIGH”表示の消去
が行なわれる。この“HIGH”表示の消去の後
は、後述するハイライト入力直後検出フラツグ
M17のリセツト(M17←0)のプログラムへ飛
ぶ。いま、ハイライトスイツチSW9が奇数回閉成
されていて、“HIGH”表示がなされたとする。
次には、スポツト入力値(MBn)(n=1〜N)
のうちの最高輝度値MIN(MBn)を求め、これ
を輝度値格納エリアM9にストアする。次に、
(M17)=1の判定により、ハイライトモード選択
後1回目のプログラムの流れであるか否かの判別
が行なわれ、(M17)=1のときには、1回目のプ
ログラムの流れであるので、スポツトオートモー
ドのところで述べたのと同様に、まず、最高輝度
値MIN(MBn)に対応した標準露出レベルに対
する偏差のバー表示を行なう。このため、1/4
{(M1)+(M9)}−(M8)+C9により、MIN
(MBn)に対応した標準露出レベルに対する偏差
の演算を行ない、これをエリアM3にストアする。
そして、偏差(M3)をサブルーチンh{(M3)}
の実行によりバー表示データーに変換した後、こ
れをバー表示する。しかる後に、インターバル命
令を実行し、続いて1/4{(M1)+(M9)}+(M2)
−(M8)+C9+7により、最高輝度値MIN
(MBn)から21/3Evマイナスがわに対応した標 準露出レベルに対する偏差を演算し、この結果を
エリアM3にストアする。ここで、演算式に加え
られる“7”は、21/3Evに対応するデーターで ある。次に、サブルーチンh{(M3)}を実行し
て、偏差(M3)を表示データーに変換した後、
これをバー表示する(第66図参照)。続いて、
ハイライト入力直後検出フラツグM17を“0”に
リセツトする。次に、シヤドウ入力検出フラツグ
を“1”にリセツトする。そして、I10=1の判
定によりレリーズされたか否かを判別し、レリー
ズされていなかつた場合には、−を通じて第
28図のモード判別のプログラムに戻り、レリー
ズされていた場合には、−を通じて第29図
中の露出制御のプログラムに戻る。露出制御のプ
ログラムの終了後は、−を通じて第28図の
モード判別のプログラムに戻る。ハイライトモー
ドでの2回目以降のプログラムの流れにおいて
は、I4=0となつているので、I4=1の判定をノ
ーで抜け、(M6)=−1の判定を通じて“HIGH”
表示のプログラムに入ることになり、(M17)=1
の判定により、最高輝度値MIN(MBn)に対応
した標準露出レベルに対する偏差のバー表示は行
なわれず、最高輝度値MIN(MBn)より21/3Ev マイナスがわに対応した標準露出レベルに対する
偏差のバー表示のみが行なわれる。
次に、上記スポツトマニユアルモードでシヤド
ウモードが選択されている場合のプログラムの流
れについて説明する。いま、プログラムの流れ
が、現測光のポイントの偏差のポイント表示まで
進行し、第37図のまで達したとする。次に、
I4=1の判定をノーで抜け、I5=1の判定によ
り、シヤドウ入力であるか否かの判別が行なわれ
る。いま、シヤドウモード選択後、1回目のプロ
グラムの流れであつたとすると、I5=1となつて
いるので、判定をイエスで抜け、次に、シヤドウ
入力直後検出フラツグM18に“1”がストアされ
る。このフラツグM18は、シヤドウモードが選択
された後の1回目のプログラムの流れであるかど
うかを検出するためのフラツグであり、これが
“1”であるとき、1回目のプログラムの流れで
あることを示す。次に、出力ポートO3に正のパ
ルスを出力し、シヤドウ入力検出用フリツプフロ
ツプ回路G19,G21をリセツトする。続いて、シ
ヤドウ入力検出フラツグM7の符号を反転させる。
いま、ハイライトスイツチSW9を閉成した後また
は閉成することなく、シヤドウスイツチSW10
奇数回閉成したとすると、フラツグM7は、“−
1”となり、(M7)=1の判定をノーで抜けて、
続いて、“SHDW”の表示が行なわれる(第67
図参照)。また、シヤドウスイツチSW10を偶数回
閉成したとすると、フラツグM7は“1”となり、
(M7)=1の判定をイエスで抜けて、続いて
“SHDW”表示の消去が行なわれる。この
“SHDW”表示の消去の後は、後述するシヤドウ
入力直後検出フラツグM18のリセツト(M18)←
0)のプログラムへ飛ぶ。いま、シヤドウスイツ
チSW10が奇数回閉成されていて、“SHDW”表
示がなされたとする。次には、スポツト入力値
(MBn)(n=1〜N)のうちの最低輝度値MAX
(MBn)を求め、ハイライトモードの場合と同様
にして、この最低輝度値MAX(MBn)に対応し
た標準露出レベルに対する偏差のバー表示が行な
われる。また、最低輝度値MAX(MBn)より2
2/3Evプラスがに対応した標準露出レベルに対す る偏差のバー表示が行なわれる。シヤドウモード
での2回目以降のプログラムの流れにおいては、
I5=0となつているので、(M7)=−1の判定を
通じて“SHDW”表示のプログラムに入ること
になり、(M18)=1の判定により、最低輝度値
MAX(MBn)に対応した標準露出レベルに対す
る偏差のバー表示は行なわれず、最低輝度値
MAX(MBn)より22/3Evプラスがわに対応し た標準露出レベルに対する偏差のバー表示のみが
行なわれる。
ここで、以上述べたスポツトマニユアルモード
におけるハイライトモードまたはシヤドウモード
のプログラムの流れを要約すると、まず、モード
選択においては、ハイライト指令釦15が連続し
て奇数回押されたらハイライトモードが選択さ
れ、シヤドウ指令釦16が連続して奇数回押され
たらシヤドウモードが選択される。偶数回連続し
て押されると、いずれのモードも解除される。ま
た、ハイライトモード選択後最初のフローにおい
ては、一旦スポツト入力値の最高輝度値に対応し
た標準露出レベルに対する偏差のバー表示を行な
つた後に、スポツト入力値の最高輝度値より2
1/3Evマイナスがわに対応した標準露出レベルに 対する偏差のバー表示を行なう。連続した2回目
以降のフローにおいては、スポツト入力値の最高
輝度値より21/3Evマイナスがわに対応した標準 露出レベルに対する偏差のバー表示のみを行な
う。また、シヤドウモード選択後最初のフローに
おいては、一旦スポツト入力値の最低輝度値に対
応した標準露出レベルに対する偏差のバー表示を
行なつた後に、スポツト入力値の最低輝度値より
22/3Evプラスがわに対応した標準露出レベルに 対する偏差のバー表示を行なう。連続した2回目
以降のフローにおいては、スポツト入力値の最低
輝度値より22/3Evプラスがわに対応した標準露 出レベルに対する偏差のバー表示のみを行なう。
ハイライトモードまたはシヤドウモードのプログ
ラムの実行を終了すると、次に、シヤツターがレ
リーズされているかどうかを判別する。レリーズ
されていなければ、モード判別のプログラムへ戻
る。レリーズされていれば、マニユアル設定秒時
(M8)をタイマーカウンターに設定した後、タイ
マーカウンターの内容に応じた露出制御を行な
い、しかる後、モード判別のプログラムへ戻る。
次に、マニユアルモードにおけるストロボ撮影
のプログラムについて説明する。マニユアルモー
ドでストロボを装着し、ストロボの電源をオンす
ると、入力ポートI13が“1”となる。従つて、
第28図のモード判別のプログラムにおいて、
I13=1の判定がイエスとなり、−を通じて、
第38図に示すストロボマニユアルモードのプト
グラムに分岐する。ここでは、まず、出力ポート
O0〜O3に正のパルスを出力し、スポツトモード
検出用、スポツト入力検出用、ハイライト入力検
出用およびシヤドウ入力検出用の各フリツプフロ
ツプ回路G7,G9;G11,G12;G15,G16および
G19,G21をそれぞれリセツトする。次に、撮影
モード検出フラツグM12に、ストロボマニユアル
モード定数C31をストアする。続いて、(M13)=
C22および(M13)=(M12)の判定により、電源
投入直後か、モード切換直後かの判別を行ない、
電源投入直後またはモード切換直後の場合には、
表示のリセツトを行なう。この表示のリセツトに
おいては、第73図に示すように、“MANU”
の表示、“+”,“−”を除く定点指標の表示を行
なう。なお、“〓”の表示は、ストロボ充電完了
表示でこれが発光ダイオードD1の発光により表
示されることについては、電気回路のところで既
に述べた。電源投入直後でなく、かつ、モード切
換直後でもない場合には、上記表示のリセツトを
行なわず、直ちに次のマニユアル設定秒時(M8)
の表示の消去に入る。続いて、エリアM8にマニ
ユカル設定秒時データー(I8)を入力する。次
に、データー(M8)を3倍にしたのち、これを
再びエリアM8にストアする。そして、このマニ
ユアル設定秒時データー(M8)の表示を行なう。
第73図においては、マニユアル設定秒時が1/30
秒に設定されていた場合が示されている。次に、
各エリアM0,M1およびM2に、平均Bv値BV1,
Sv−Av値(SV−AV)およびCv値CVをそれぞ
れ入力する。続いて1/4{(M0)+(M1)}+(M2)
−(M8)+C8により、標準露出ベルに対する偏差
の演算を行なつた後に、この結果をエリアM4に
ストアする。次に、サブルーチンh{(M4)}の実
行により、偏差(M4)をバー表示データーに変
換した後、これをバー表示用のセグメント列にポ
イント表示する(第73図参照)。次に、I10=1
の判定により、レリーズされているか否かを判別
し、レリーズされていなければ、−を通じて
第28図のモード判別のプログラムに戻り、レリ
ーズされていれば、−を通じて、第29図中
の露出制御のプログラムに分岐する。露出制御の
プログラムにおいては、マニユアル設定秒時
(M8)に基づいて露出が制御され、しかる後、モ
ード判別のプログラムに戻る。
次に、オフモードのプログラムの流れについて
説明する。オフモードでは、オートモードでもな
く、マニユアルモードでもないので、I0≠1,I1
≠1となり、第28図に示すモード判別のプログ
ラムにおいて、I0=1およびI1=1の判定をそれ
ぞれノーで抜ける。従つて、次に、表示が全部消
去され、続いて、撮影モード検出フラツグM12に
オフモード定数C22がストアされる。次に、メモ
リーホールド検出フラツグM10が“1”にリセツ
トされ、出力ポートO0〜O3にそれぞれ正のパル
スが出力されて、スポツトモード検出用、スポツ
ト入力検出用、ハイライト入力検出用およびシヤ
ドウ入力検出用の各フリツプフロツプ回路(G7
G9;G11,G12;G15,G16およびG19,G21)がそ
れぞれリセツトされる。そして、しかる後に、
−を通じてモード判別のプログラムの初めに戻
り、ループを繰り返す。なお、シヤツターの制御
はすべて電気回路によつてハード的に行なわれ
る。
次に、第44図に示すバー表示のためのサブル
ーチンのプログラムについて説明する。このプロ
グラムにおいて、まず、入力ポートI6のレベルの
判別が行なわれる。メモリーモードが選択されて
いると、I6=1となり、次に、M10=0の判定が
行なわれる。メモリーモードにおいて、(M10)=
1でメモリーセツト、(M10)=0でメモリーホー
ルドとなる。いま、メモリーセツトの状態であつ
たとすると、次に、“MEMO”の表示が行なわれ
る。続いて、(M3)=C40の判定により、表示デ
ーター(M3)が露出アンダーのデーターである
か否かが判別され、イエスの場合には、バー表示
スタート番地格納エリアM14にスタート番地
(C40−1)をストアし、“LONG”の表示を行な
つた後にリターンする。(M3)≠C40で露出アン
ダーでないときには、次にスタート番地格納エリ
アM14に定数C55をストアする。ここで、定数
C55は、バー表示スタートポイントの番地より1
だけ大きい定数である。ところで、バー表示用の
セグメント列および“OVER”,“LONG”のセ
グメントに対応するDRAM85のメモリーエリア
の番地は、“OVER”のセグメントをX番地とす
ると、最左端のセグメントがX+1番地に対応し
ていて、右に移るに従い、1番地ずつ増えて行
く。従つて、最右端のセグメントは、X+34番地
に対応し、“LONG”のセグメントがX+35番地
に対応する。ポイント表示のためのセグメント列
に対応するDRAM85のメモリーエリアの番地も
同様になつており、“OVER”の対応するセグメ
ントをY番地とすると、右に移るに従つて、セグ
メントに対応したDRAM85のメモリーエリアの
番地も1番地ずつ増えていき、最右端の
“LONG”に対応するセグメントの、DRAM85に
おけるメモリーエリアの地は、Y+35番地となつ
ている。上記エリアM14への定数C55のストアの
後、番地(M14)から1だけ減算され、結果が再
びエリアM14にストアされる。続いて、
DRAM85の(M14)番地のメモリーエリアに
“1”がストアされる。これにより、DRAM85の
(M14)番地のメモリーエリアに対応したバー表
示を構成するセグメントが発色する。次に、
(M14)=C41の判定により、番地(M14)が
“OVER”のセグメントに対応したDRAM85のメ
モリーエリアの番地であるか否かが判別され、
(M14)≠C41であれば、続いて(M14)=(M3)
の判定により、バー表示終了か否かの判別が行な
われる。バー表示終了のときには、そのままリタ
ーンし、バー表示が終了していないときには、再
び番地減算のプログラム(M14←(M14)−1)
に戻り、番地(M14)に対応した次にセグメント
を発色させる。一方、もし、(M14)=C41となつ
たら、最左端のセグメントまでバー表示されたこ
とになるので、次に、エリアM14に定数C41に1
を加えた数をストアし、“OVER”表示を行なつ
た後に、リターンする。以上のプログラムの流れ
を要約すれば、バー表示はバー表示データー
(M3)に対応したセグメントまで、右がわから順
次発色してゆくことになる。しかし、このプログ
ラムは瞬時のうちに実行されるので、人の眼には
あたかもバー表示全体が一度に表示されたかのよ
うに感知される。
次に、メモリーホールドの場合には、M10=0
の判定がイエスとなり、続いて、表示点滅周期格
納エリアM23に、表示点滅周期定数C80がストア
される。次に、第40図に示すサブルーチン
WAIT2が実行され、所定の遅延時間が創り出さ
れると共に、点滅表示フラツグM22が反転され
る。続いて、(M22)=1の判定により、発色周期
であるか消去周期であるかの判別が行なれ、発色
周期であつた場合には、上記“MEMO”表示以
下のプログラムの実行に入る。また、消去周期で
あつた場合には、“MEMO”表示およびバー表示
全体を一瞬のうちに消去し、しかる後にリターン
する。次回のバー表示サブルーチンのプログラム
の流れでは、フラツグM22の符号が反転するの
で、消去されていた“MEMO”表示およびバー
表示が発色され、または、発色していた
“MEMO”表示およびバー表示が消去されて、こ
れを繰り返すことにより、メモリーホールドにお
いては、“MEMO”およびバー表示全体が定数
C80で決まる周期で点滅表示されることになる。
他方、メモリーモード以外のときには、I6=0
となるので、I6=1の判定がノーで抜け、次に、
(M3)<(M14)の判定により、表示するデータ
(M3)が前回表示したデーター(M14)より小さ
いか否かが判別される。いま、モード変更後最初
のバー表示のためのプログラムの流れであつたと
すると、エリアM14には初期設定において、バー
表示スタートセグメントに対応するDRAM85の
メモリーエリアの番地がストアされている。この
ため、通常は(M3)<(M14)となり、続いて、
“LONG”の表示が行なわれる。次に番地
(M14)から1だけ減算され、結果が再びエリア
M14にストアされる。続いて、DRAM85の
(M14)番地のメモリーエリアに“1”がストア
され、これにより、バー表示用のセグメント列の
最右端のセグメントが発色される。次に、インタ
ーバル命令を実行した後、(M14)=C41の判定に
より、バー表示を最左端のセグメントまで行な
い、“OVER”のセグメントを表示したか否かの
判定が行なわれる。ここで定数C41は、“OVER”
のセグメントに対応したDRAM85のメモリーエ
リアの番地を示す。(M14)≠(M14)C41のと
き、次に(M14)=(M3)の判定により、バー表
示が終了したか否かの判別が行なわれる。(M14)
≠(M3)のとき、再び番地(M14)から“1”
を減算し、結果をエリアM14にストアする。以
下、前述したのと同様のプログラムを実行し、
(M14)=C41になると、“OVER”表示がなされ
たことになるので、次回のバー表示のためのバー
表示スタートセグメントに対応するDRAM85の
メモリーエリアの番地(C41+1)をエリアM14
にストアする。このとき、バー表示が、最左端の
セグメントまで伸びていることは云うまでもな
い。また、(M4)≠C41のときに、(M14)=
(M3)となれば、バー表示は終了し、そのまま以
下のプログラムに向う。ここで、バー表示の態様
を要約すると、モード切換後最初のバー表示にお
いては、バー表示は最右端のセグメントからスタ
ートし、順に所定の位置まで1セグメントずつ伸
びてゆく。インターバル命令は、バー表示の移動
が確認できるようにするための遅延命令である。
次のバー表示においては、現在表示されているバ
ー表示の先端からバー表示が移動を開始すること
になる。次に、(M3)=C41の判定により、表示
データ(M3)が露出オーバーに対応するか否か
を判別し、イエスの場合には、“OVER”表示を
点滅させるために、以下のプログラムを実行す
る。まず、表示点滅周期格納エリアM23に点滅周
期定数C70をストアする。次に、第40図に示す
サブルーチンWAIT2を実行し、所定の遅延時間
を創り出すと共に、点滅表示フラツグM22の符号
を反転させる。続いて、フラツグM22の内容を判
別し、(M22)=1のときには“OVER”表示を
行ない、M22≠1のときには“OVER”表示を
クリアする。毎回のプログラムの流れのごとに、
フラツグM22の符号が反転するので、“OVER”
表示は点滅することになる。また、(M3)≠C41
のときには、単に“OVER”の連続表示が行な
われる。そして、上記“OVER”の表示または
消去の後は、プログラムはリターンする。
次に、(M3)<(M14)でなかつた場合のプログ
ラムの流れについて説明する。(M3)<(M14)で
なかつた場合には、次に、(M3)>(M14)の判定
により、表示するデーター(M3)が前回表示し
たデータ(M14)より大きいか否かが判別され
る。(M3)>(M14)でなかつた場合には、表示す
るデーターが前回表示したデーターと同じである
ので、そのままリターンする。また、(M3)>
(M14)の場合には、まず、DRAM85の(M14)
番地のメモリーエリアに“0”にストアし、バー
表示の先端セグメントを消去する。次に、インタ
ーバル命令を実行した後、次に、(M14)=C40の
判定により、バー表示の最右端のセグメントまで
消去したか否かの判別を行ない、(M14)=C40で
あれば、エリアM14に次回のバー表示のスタート
セグメントに対応するDRAM85のメモリーエリ
アの番地(C40−1)をストアして、後段のプロ
グタムへ抜ける。また、(M14)≠C40であれば、
番地(M14)に“1”を加算してエリアM14にス
トアし、番地(M14)を更新する。次に、(M14)
=(M3)の判定により、バー表示の先端がデータ
ー(M3)に対応した位置まで達したか否かを判
別し、(M14)≠(M3)の場合には、再び
DRAM85の番地(M14)のメモリーエリアに
“0”をストアし、以上述べたプログラムを繰り
返す。上記インターバル命令の実行により、所定
の遅延時間が創り出され、バー表示を構成するセ
グエントの表示が左端から順次視認できる速さで
消去され、所定のバー表示が行なわれる。続いて
(M3)=C40の判定により、表示データー(M3)
が露出アンダーに対応するか否かが判別され、ア
ンダーの場合には“LONG”表示が点滅され、
そうでない場合には“LONG”表示が連続的に
表示されたままとなる。このプログラムについて
は、前記露出オーバーの場合と同様のプログラム
となるので、その詳しい説明は省略する。バー表
示の態様を要約すれば、エリアM14には、バー表
示の先端のセグメントに対応したDRAM85のメ
モリーエリアの番地がストアされ、モード変更が
ない限り、バー表示はその先端から移動する。モ
ード変更直後においては、エリアM14は初期設定
され、バー表示は最右端のセグメントからスター
トする。
本願発明と実施例の対応関係を説明すると、平
均測光手段は実施例では第4図及び第8図中の光
起電子素子PD1が相当し、第1演算手段は第8
図のコンデンサC1・オペアンプA2等からなる
TTLダイレクト測光のための回路および第29
図の平均ダイレクトのフローチヤートが相当す
る。部分測光手段は実施例では第4図および第8
図中の光起電子素子PD2が相当し、第2演算手
段は第30図および第31図のスポツトオートの
フローチヤートが相当する。手動操作部材は実施
例ではスポツト入力釦14が相当し、記憶指示手
段は第7図中のナンドG11,G12等が相当
し、状態保持手段は同じく第7図中のナンドG6
〜G9等が相当する。制御手段は実施例では第2
8図中I2=1かの判定で第1演算手段と第2演算
手段とが切替わるフローチヤートが相当し、露光
手段は第28図〜第31図等のフローチヤートお
よびシヤツタ制御用のマグネツト駆動回路56が
相当し、表示手段は第49図〜第56図中の
“SPOT”の表示が相当する。
以上述べたように、本発明によれば、明細書冒
頭に述べた従来の不具合を解消し、種々の撮影モ
ードが簡単な操作で選択できて、撮影者の作画意
図を充分に反映させることができる。使用上甚だ
便利なカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示すカメラの正
面図、第2図は、上記第1図に示したカメラの平
面図、第3図は、上記第1図に示したカメラ内に
配設された光学系を示す要部側面図、第4図は、
上記第3図に示した光学系中に配設された測光用
受光装置の正面図、第5図は、上記第1図に示し
たカメラ内に配設された電気回路の構成の概要を
示すブロツク図、第6図は、上記第5図中に示さ
れた中央処理装置としてのマイクロコンピユータ
ーの内部構成を示すブロツク図、第7図は、上記
第6図に示したマイクロコンピユーター周辺のイ
ンターフエースを示す電気回路図、第8図は、上
記第5図中に示したヘツドアンプ回路の電気回路
図、第9図は、上記第5図中に示したアナログ露
出情報導入回路および第2の選択回路の電気回路
図、第10図は、上記第5図中に示したストロボ
オーバーアンダー判定回路および第1の比較回路
の電気回路図、第11図は、上記第5図中に示し
た電源ホールド回路の電気回路図、第12図は、
上記第5図中に示したトリガータイミング調整回
路の電気回路図、第13図は、上記第5図中に示
したバツテリーチエツク回路および電源ホールド
解除回路の電気回路図、第14図は、上記第5図
中に示したストロボ判定回路の電気回路図、第1
5図は、上記第5図中に示した第1の選択回路、
マグネツト駆動回路およびストロボ制御回路の電
気回路図、第16図は、上記第5図中に示したタ
イマー回路の電気回路図、第17図は、上記第5
図中に示したD−A変換回路の電気回路図、第1
8図はa〜iは、上記第16図に示したタイマー
回路から出力される各種タイマー信号の波形を示
すタイムチヤート、第19図AおよびBは、上記
第4図中に示した撮影情報表示装置39の主体を
形成する液晶表示板の、表示用セグメント電極お
よび背面電極を、それぞれ示す平面図、第20図
は、上記第19図AおよびBに示した表示用セグ
メント電極と背面電極との対応関係を示す要部平
面図、第21図は、上記第6図中に示した液晶駆
動回路の電気回路図、第22図は、上記第21図
中に示した信号合成回路を示す要部電気回路図、
第23図は、上記第22図に示した電気回路が接
続されるレベル変換回路の要部電気回路図、第2
4図は、上記第6図中に示した液晶駆動回路にお
けるコモン信号出力回路の電気回路図、第25図
a〜mは、上記第21図ないし第24図に示した
液晶駆動回路における各種信号の出力波形を示す
タイムチヤート、第26図は、メモリーモード撮
影におけるシヤツター秒時の計数方法を示す線
図、第27図は、第6図に示したマイクロコンピ
ユーターにおけるプログラムの概要を示すフロー
チヤート、第28図は、上記第27図に示したフ
ローチヤートにおける、モード判別のプログラム
を詳細に示すフローチヤート、第29図は、上記
第27図に示したフローチヤートにおける、平均
ダイレクトオート撮影モードのプログラムを詳細
に示すフローチヤート、第30図は、上記第27
図に示したフローチヤートにおける、スポツトオ
ート撮影モードでスポツト入力ありの場合の詳細
なフローチヤート、第31図は、上記第27図に
示したフローチヤートにおける、スポツトオート
撮影モードでスポツト入力なしの場合の詳細なフ
ローチヤート、第32図は、上記第31図に示し
たスポツトオート撮影モードでスポツト入力なし
の場合のフローチヤートに続いて実行される、ハ
イライト基準撮影モードおよびシヤドウ基準撮影
モードのためのプログラムを詳細に示すフローチ
ヤート、第33図は、上記第27図に示したフロ
ーチヤートにおける、ストロボオート撮影モード
のプログラムを詳細に示すフローチヤート、第3
4図は、上記第27図に示したフローチヤートに
おける、通常マニユアル撮影モードのプログラム
を詳細に示すフローチヤート、第35図は、上記
第27図に示したフローチヤートにおける、スポ
ツトマニユアル撮影モードでスポツト入力ありの
場合の詳細なフローチヤート、第36図は、上記
第27図に示したフローチヤートにおける、スポ
ツトマニユアル撮影モードでスポツト入力なしの
場合の詳細なフローチヤート、第37図は、上記
第36図に示したスポツトマニユアル撮影モード
でスポツト入力なしの場合のフローチヤートに続
いて実行される、ハイライト基準撮影モードおよ
びシヤドウ基準撮影モードのためのプログラムを
詳細に示すフローチヤート、第38図は、上記第
27図に示したフローチヤトにおける、ストロボ
マニユアル撮影モードのプログラムを詳細に示す
フローチヤート、第39図は、上記第33図に示
したフローチヤト中で実行される、サブルーチン
WAIT1の詳細なプログラムを示すフローチヤー
ト、第40図は、上記第39図に示したサブルー
チンWAIT1、後記第41図に示すサブルチン
WAIT3および第44図に示すバー表示のサブル
ーチン中で実行される、サブルーチンWAIT2の
詳細なプログラムを示すフローチヤート、第41
図は、上記第31図および第36図に示したフロ
ーチヤート中で実行される、サブルーチン
WAIT3の詳細なプログラムを示すフローチヤー
ト、第42図は、上記第29図に示したフローチ
ヤート中で実行される、実露出時間カウントのた
めのサブルーチンの詳細なプログラムを示すフロ
ーチヤート、第43図は、上記第28図ないし第
38図に示すフローチヤート中で実行される、サ
ブルーチンf{(M3)}の詳細なプログラムを示す
フローチヤート、第44図は、上記第28図ない
し第38図に示すフローチヤート中で実行され
る、バー表示のためのサブルーチンの詳細なプロ
グラムを示すフローチヤート、第45図ないし第
47図は、平均ダイレクトオート撮影モードにお
ける撮影情報表示装置の表示の態様をそれぞれ示
していて、第45図はTv値のバー表示が表示範
囲内でなされた場合、第46図はTv値のバー表
示が表示範囲よりオーバーであつた場合、第47
図はTv値のバー表示が表示範囲よりアンダーで
あつた場合をそれぞれ示す、第48図ないし第5
0図は、スポツトオート撮影モードにおける撮影
情報表示装置の表示の態様をそれぞれ示してい
て、第48図は平均Tv値のバー表示が表示範囲
内でなされた場合、第49図は平均Tv値のバー
表示が表示範囲よりオーバーであつた場合、第5
0図は補正が加えられた場合を、それぞれ示す、
第51図ないし第54図は、スポツトオート撮影
モードでハイライト基準撮影モードを選択したと
きの撮影情報表示装置の表示の態様をそれぞれ示
していて、第51図は平均Tv値のバー表示が一
旦最高輝度値に対応する位置まで延びた状態、第
52図は、第51図に示した状態から平均Tv値
のバー表示が21/3Evだけマイナスがわに移動し
た状態、第53図は、第52図に示した状態から
Sv−Av値を変化させて平均Tv値のバー表示をシ
フトさせた状態、第54図は、第53図に示した
状態から補正を加えた状態を、それぞれ示す、第
55図および第56図は、スポツトオート撮影モ
ードでシヤドウ基準撮影モードを選択したときの
撮影情報表示装置の表示の態様をそれぞれ示して
いて、第55図は平均Tv値のバー表示が一旦最
低輝度値に対応する位置まで戻つた状態、第56
図は、第55図に示した状態から平均Tv値のバ
ー表示が、22/3Evだけプラスがわに移動した状
態を、それぞれ示す、第57図ないし第59図
は、ダイレクトオートメモリー撮影モードにおけ
る撮影情報表示装置の表示の態様をそれぞれ示し
ていて、第57図はメモリーセツトの状態、第5
8図はメモリーホールドの状態、第59図はメモ
リーホールドで補正を加えた状態を、それぞれ示
す、第60図は、スポツトオートメモリー撮影モ
ードにおける撮影情報表示装置の表示の態様を示
す図、第61図および第62図は、通常マニユア
ル撮影モードにおける撮影情報表示装置の表示の
態様をそれぞれ示していて、第61図は標準露出
レベルに対する偏差のバー表示がなされている状
態、第62図は、標準露出レベルに対する偏差の
バー表示に補正が加えられた状態を、それぞれ示
す、第63図ないし第65図は、スポツトマニユ
アル撮影モードにおける撮影情報表示装置の表示
の態様をそれぞれ示していて、第63図は標準露
出レベルに対する偏差の加算平均のバー表示がな
されている状態、第64図は、第63図に示した
状態から新たにスポツト入力を行なつた状態、第
65図は、第64図に示した状態から補正を加え
た状態を、それぞれ示す、第66図は、スポツト
マニユアル撮影モードでハイライト基準撮影モー
ドで選択したときの撮影情報表示装置の表示の態
様を示す図、第67図は、スポツトマニユアル撮
影モードでシヤドウ基準撮影モードを選択したと
きの撮影情報表示装置の表示の態様を示す図、第
68図ないし第72図は、ストロボオート撮影モ
ードにおける撮影情報表示装置の表示の態様をそ
れぞれ示していて、第68図は、標準露出レベル
に対する偏差のポイント表示がなされている状
態、第69図は、第68図に示す状態から補正が
加えられた状態、第70図は、撮影後露出オーバ
ーであつた状態、第71図は、撮影後露出アンダ
ーであつた状態、第72図は、撮影後露出適正で
あつた状態を、それぞれ示す、第73図は、スト
ロボマニユアル撮影モードにおける撮影情報表示
装置の表示の態様を示す図である。 5……絞り値設定環、7……マニユアルシヤツ
ター秒時設定環、10……カメラ、11……シヤ
ツターレリーズ釦、13……メモリー指令操作ノ
ブ、14……スポツト入力釦、15……ハイライ
ト指令釦、16……シヤドウ指令釦、18……フ
イルム感度設定ダイヤル、21……撮影モード切
換用操作ノブ、22……露出補正用操作ノブ、3
9……撮影情報表示装置(撮影情報表示部)、4
1……測光用受光装置、50……マイクロコンピ
ユータ(CPU)、BV1……平均測光による輝度
値、BV2……スポツト側光による輝度値、CV…
…補正値、D1……充電完了表示用発光ダイオー
ド、H0〜H2……コモン信号、J0〜J38…
…セグメント駆動信号、PD1……平均測光用光起
電力素子、PD2……スポツト測光用起電力素子、
RE0〜RE2……背面電極、SEG1〜SEG101……セ
グメント(表示領域)、SV−AV……フイルム感
度値と絞り値との演算値、SW1……レリーズスイ
ツチ、SW2……トリガースイツチ、SW3……マイ
ユアルスイツチ、SW4……オートスイツチ、SW5
……バツテリーチエツクスイツチ、SW6……メモ
リースイツチ、SW7……クリアースイツチ、SW8
……スポツト入力スイツチ、SW9……ハイライト
スイツチ、SW10……シヤドウスイツチ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 撮影画面の平均輝度を測光する平均測光手段
    と、 該平均輝度値に基づいて露光量を演算する第1
    演算手段と、 撮影画面の中央付近の部分輝度を測光する部分
    測光手段と、 該部分輝度値を記憶する記憶手段を含み、該記
    憶値に基づいて露光量を演算する第2演算手段
    と、 手動操作部材と、 上記手動操作部材の操作に応じて、上記記憶手
    段に対して上記部分測光値の記憶タイミングを指
    示する記憶指示手段と、 通常撮影時はリセツト状態にあり、上記手動操
    作部材の操作に応じてセツトされ、露光動作の終
    了直後に再度リセツトされる状態保持手段と、 上記状態保持手段がリセツト状態にある時は上
    記第1演算手段を動作状態とし、セツト状態にあ
    る時は上記第2演算手段を動作状態にする制御手
    段と、 上記2つの演算手段に接続され、動作状態とな
    つたいずれか一方の演算手段で演算された露光量
    に基づいて、露光動作を実行する露光手段と、 上記手動操作部材の操作に応じて上記第2演算
    手段に基づいて露光制御されることをフアインダ
    中に表示し、上記露光動作の終了直後に上記表示
    を消去する表示手段と、 を具備することを特徴とするカメラ。
JP57097865A 1982-06-09 1982-06-09 カメラ Granted JPS58215636A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57097865A JPS58215636A (ja) 1982-06-09 1982-06-09 カメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57097865A JPS58215636A (ja) 1982-06-09 1982-06-09 カメラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58215636A JPS58215636A (ja) 1983-12-15
JPH0514258B2 true JPH0514258B2 (ja) 1993-02-24

Family

ID=14203644

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP57097865A Granted JPS58215636A (ja) 1982-06-09 1982-06-09 カメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS58215636A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49131129A (ja) * 1973-04-05 1974-12-16
JPS5570822A (en) * 1978-11-21 1980-05-28 Minolta Camera Co Ltd Automatic exposure control unit
JPS5738423A (en) * 1980-08-19 1982-03-03 Minolta Camera Co Ltd Exposure display device of camera
JPS5833229A (ja) * 1981-08-20 1983-02-26 Canon Inc カメラ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49131129A (ja) * 1973-04-05 1974-12-16
JPS5570822A (en) * 1978-11-21 1980-05-28 Minolta Camera Co Ltd Automatic exposure control unit
JPS5738423A (en) * 1980-08-19 1982-03-03 Minolta Camera Co Ltd Exposure display device of camera
JPS5833229A (ja) * 1981-08-20 1983-02-26 Canon Inc カメラ

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58215636A (ja) 1983-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0514257B2 (ja)
US6339510B1 (en) Camera having a varifocal lens
US4779117A (en) Exposure control device for a camera
US5119122A (en) Camera capable of providing a pseudo print format
JPH0477297B2 (ja)
JP3084730B2 (ja) カメラ
JP3021566B2 (ja) カメラ
JPH0514258B2 (ja)
JPH0337169B2 (ja)
JPH0561620B2 (ja)
JPH0664280B2 (ja) カメラの露出制御装置
US4688922A (en) Display method and apparatus for camera
JPS592021A (ja) カメラ
KR100210005B1 (ko) 카메라의 노출제어장치
JP3238493B2 (ja) 学習機能を備えたカメラ
JP4136320B2 (ja) カメラの絞り値表示装置
JPS58215637A (ja) カメラ
JPS5812571B2 (ja) ソツコウキコウ
JPS592024A (ja) カメラ
JPH0284623A (ja) カメラシステム
JPH0224105Y2 (ja)
JPH0337170B2 (ja)
JP3231422B2 (ja) 学習機能を備えたカメラ
JP3467048B2 (ja) カメラの露出制御装置
JP2586775Y2 (ja) 自動露出制御カメラ