JPH05142420A - 多機能型ウオラストンプリズムとこれを利用した光ピツクアツプ - Google Patents
多機能型ウオラストンプリズムとこれを利用した光ピツクアツプInfo
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- JPH05142420A JPH05142420A JP3334058A JP33405891A JPH05142420A JP H05142420 A JPH05142420 A JP H05142420A JP 3334058 A JP3334058 A JP 3334058A JP 33405891 A JP33405891 A JP 33405891A JP H05142420 A JPH05142420 A JP H05142420A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】偏光ビームスプリッタ及びシリンドリカルレン
ズの機能を兼ね備えた多機能型ウォラストンプリズムを
小型化し、これを用いた小型化した光ピックアップを提
供することを目的とする。 【構成】入射光の光軸と一の結晶体の光学軸とを含む面
が、前記光軸と他の少なくとも一の結晶体の光学軸とを
含む平面に対し非直角である所定の角度を有するように
少なくとも2個の結晶体を結合したウォラストンプリズ
ムの入射面上に偏光分離膜を設けると共に少なくとも一
の結晶体を他の2角が45°以外である直角プリズムと
した多機能型ウォラストンプリズムと光学記録媒体に集
光するための対物レンズを備え記録媒体にて反射した光
束を前記入射面に照射せしめ、該入射面を透過した光束
をその偏光成分に応じて少なくとも3本の光束に分割
し、これらを受光素子にて検出する光ピックアップ。
ズの機能を兼ね備えた多機能型ウォラストンプリズムを
小型化し、これを用いた小型化した光ピックアップを提
供することを目的とする。 【構成】入射光の光軸と一の結晶体の光学軸とを含む面
が、前記光軸と他の少なくとも一の結晶体の光学軸とを
含む平面に対し非直角である所定の角度を有するように
少なくとも2個の結晶体を結合したウォラストンプリズ
ムの入射面上に偏光分離膜を設けると共に少なくとも一
の結晶体を他の2角が45°以外である直角プリズムと
した多機能型ウォラストンプリズムと光学記録媒体に集
光するための対物レンズを備え記録媒体にて反射した光
束を前記入射面に照射せしめ、該入射面を透過した光束
をその偏光成分に応じて少なくとも3本の光束に分割
し、これらを受光素子にて検出する光ピックアップ。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学部品、殊に光ディス
ク等の情報の記録及び読取り装置に関する。
ク等の情報の記録及び読取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報の高度化及び大量化に伴い、
フロッピーディスクの如き磁気記録媒体に比べ記憶容量
が極めて大きい光ディスク等の光学記録媒体、殊に書き
込み読み出し可能な光磁気ディスクが普及しつつある。
図4は従来用いられている光磁気ディスク装置の光ピッ
クアップの構成を示す概略図であって、レーザ光源1よ
り出射した光束は偏光ビームスプリッタ2に入射し、該
偏光ビームスプリッタ2の偏光分離膜3によって所定の
偏光成分例えばP偏光成分のみに分離出射され、対物レ
ンズ4はこの光束を集束し垂直磁化膜を有する光磁気デ
ィスク5に照射する。光磁気ディスク5に照射された光
束は前記垂直磁化膜の磁化方向に応じて、所謂カー効果
によって偏光面が所定角度回転を生じた状態で反射され
る。該反射光は前記対物レンズ4を介して偏光ビームス
プリッタ2に入射し前記偏光分離膜3によって所定の比
率の偏光成分に分離、反射されウォラストンプリズム6
に入射する。
フロッピーディスクの如き磁気記録媒体に比べ記憶容量
が極めて大きい光ディスク等の光学記録媒体、殊に書き
込み読み出し可能な光磁気ディスクが普及しつつある。
図4は従来用いられている光磁気ディスク装置の光ピッ
クアップの構成を示す概略図であって、レーザ光源1よ
り出射した光束は偏光ビームスプリッタ2に入射し、該
偏光ビームスプリッタ2の偏光分離膜3によって所定の
偏光成分例えばP偏光成分のみに分離出射され、対物レ
ンズ4はこの光束を集束し垂直磁化膜を有する光磁気デ
ィスク5に照射する。光磁気ディスク5に照射された光
束は前記垂直磁化膜の磁化方向に応じて、所謂カー効果
によって偏光面が所定角度回転を生じた状態で反射され
る。該反射光は前記対物レンズ4を介して偏光ビームス
プリッタ2に入射し前記偏光分離膜3によって所定の比
率の偏光成分に分離、反射されウォラストンプリズム6
に入射する。
【0003】該ウォラストンプリズム6は入射光の光軸
とプリズム7の光学軸とを含む平面が前記光軸とプリズ
ム8の光学軸とを含む平面に対し非直角である所定の角
度を有するように2個の結晶体例えば水晶からなる他の
2角が45°である直角プリズム7、8を結合したウォ
ラストンプリズムであり、前記光学軸の一と入射した光
束の偏光面を0°乃至90°傾けることによって、入射
光と平行であってP偏光成分とS偏光成分とが合成され
た光束9及び入射光とは所定の角度を有するP偏光成分
の光束10、S偏光成分の光束11の3成分に分離する
ものである。(特願昭61−260093)
とプリズム7の光学軸とを含む平面が前記光軸とプリズ
ム8の光学軸とを含む平面に対し非直角である所定の角
度を有するように2個の結晶体例えば水晶からなる他の
2角が45°である直角プリズム7、8を結合したウォ
ラストンプリズムであり、前記光学軸の一と入射した光
束の偏光面を0°乃至90°傾けることによって、入射
光と平行であってP偏光成分とS偏光成分とが合成され
た光束9及び入射光とは所定の角度を有するP偏光成分
の光束10、S偏光成分の光束11の3成分に分離する
ものである。(特願昭61−260093)
【0004】この3本の光束9乃至11は中央に位置す
る光束9はシリンドリカルレンズ12を介した上で夫々
受光素子13乃至15に入射される。光束10、11は
受光素子14、15によって夫々その光量を例えば電圧
として検出し処理部16に於いてその差をとることによ
って前記光磁気ディスク5に於ける反射の際の回転角が
検出され情報を読取ることができる。光束9は前記光磁
気ディスク5上に於ける集光状態を前記シリンドリカル
レンズ12を通過せしめることにより検知するものであ
って、合焦した時は円形の像を結び、この状態からずれ
た時にはその度合いに応じて像が楕円に変形する所謂非
点収差を利用したものであり、複数の光検出素子からな
る例えば4分割フォトダイオードを受光素子13に用い
てこの結像の形状を検出し、その検出信号を処理部16
にて処理することによってフォーカスサーボ信号を生成
する。
る光束9はシリンドリカルレンズ12を介した上で夫々
受光素子13乃至15に入射される。光束10、11は
受光素子14、15によって夫々その光量を例えば電圧
として検出し処理部16に於いてその差をとることによ
って前記光磁気ディスク5に於ける反射の際の回転角が
検出され情報を読取ることができる。光束9は前記光磁
気ディスク5上に於ける集光状態を前記シリンドリカル
レンズ12を通過せしめることにより検知するものであ
って、合焦した時は円形の像を結び、この状態からずれ
た時にはその度合いに応じて像が楕円に変形する所謂非
点収差を利用したものであり、複数の光検出素子からな
る例えば4分割フォトダイオードを受光素子13に用い
てこの結像の形状を検出し、その検出信号を処理部16
にて処理することによってフォーカスサーボ信号を生成
する。
【0005】ところが、現在大容量でしかも頭出しが高
速に行えるという利点が注目され、光磁気ディスクを産
業用のみならずより一般的な例えば携帯用録音機の如き
記録装置への応用の要望があるが、上述の如く構成した
光磁気ディスク装置の光ピックアップはこれを構成する
部品点数が多く、小型化が困難であると共に高価である
という問題があった。そこで、本願発明者等は偏光ビー
ムスプリッタ及びシリンドリカルレンズの機能を兼ね備
えた多機能型ウォラストンプリズムとこれを用いた部品
点数が少なく安価な光ピックアップを考え出した。
速に行えるという利点が注目され、光磁気ディスクを産
業用のみならずより一般的な例えば携帯用録音機の如き
記録装置への応用の要望があるが、上述の如く構成した
光磁気ディスク装置の光ピックアップはこれを構成する
部品点数が多く、小型化が困難であると共に高価である
という問題があった。そこで、本願発明者等は偏光ビー
ムスプリッタ及びシリンドリカルレンズの機能を兼ね備
えた多機能型ウォラストンプリズムとこれを用いた部品
点数が少なく安価な光ピックアップを考え出した。
【0006】図5(a)はその多機能型ウォラストンプ
リズムの構成を示した図であり、本図に於いて6は前述
した従来のウォラストンプリズムであって2個の結晶体
例えば水晶からなる他の2角が45°である直角プリズ
ム7、8を前述した条件で結合したものであり、この従
来のウォラストンプリズム6の入射面に誘電体薄膜を屈
折率の高低が交互となるように多層構成した偏光分離膜
17を具備せしめ、該偏光分離膜17にて入射光を所定
の割合で分離すると共にこれを透過した光束を3分割す
るものである。尚、前記偏光分離膜17はこれに入射す
る直線偏光のS成分及びP成分を夫々所定の割合で透過
或は反射するものであり、例えばP成分の100%を透
過、S成分の30%を透過、70%を反射するといった
割合で分離するものである。
リズムの構成を示した図であり、本図に於いて6は前述
した従来のウォラストンプリズムであって2個の結晶体
例えば水晶からなる他の2角が45°である直角プリズ
ム7、8を前述した条件で結合したものであり、この従
来のウォラストンプリズム6の入射面に誘電体薄膜を屈
折率の高低が交互となるように多層構成した偏光分離膜
17を具備せしめ、該偏光分離膜17にて入射光を所定
の割合で分離すると共にこれを透過した光束を3分割す
るものである。尚、前記偏光分離膜17はこれに入射す
る直線偏光のS成分及びP成分を夫々所定の割合で透過
或は反射するものであり、例えばP成分の100%を透
過、S成分の30%を透過、70%を反射するといった
割合で分離するものである。
【0007】図5(b)は上述の如く構成した多機能型
ウォラストンプリズムを用いた光磁気ディスク装置の光
ピックアップの構成を示す図であり、図4と同じ符号は
同一の意味を持つものとしその説明を省略する。本図に
於いて、18は上述した多機能型ウォラストンプリズム
であって、該多機能型ウォラストンプリズム18の前記
偏光分離膜17に所定の角度で光束を入射せしめ、上述
した割合でこれを分離しS偏光成分のみからなる反射光
を対物レンズ4を介し光磁気ディスク5に照射し、反射
時に垂直磁化膜の磁化方向に応じて偏光面が所定角度回
転した光束を対物レンズ4を介して偏光分離膜17に所
定の角度で斜入射させこれを分離する。更に、偏光分離
膜17を透過した光束は従来のウォラストンプリズムと
同様に3本の光束に分割されて出射され、これらを受光
素子13乃至15にて検出すると共にその検出信号を処
理部16に於いて処理してディスクの情報及びフォーカ
スサーボ信号を得る。
ウォラストンプリズムを用いた光磁気ディスク装置の光
ピックアップの構成を示す図であり、図4と同じ符号は
同一の意味を持つものとしその説明を省略する。本図に
於いて、18は上述した多機能型ウォラストンプリズム
であって、該多機能型ウォラストンプリズム18の前記
偏光分離膜17に所定の角度で光束を入射せしめ、上述
した割合でこれを分離しS偏光成分のみからなる反射光
を対物レンズ4を介し光磁気ディスク5に照射し、反射
時に垂直磁化膜の磁化方向に応じて偏光面が所定角度回
転した光束を対物レンズ4を介して偏光分離膜17に所
定の角度で斜入射させこれを分離する。更に、偏光分離
膜17を透過した光束は従来のウォラストンプリズムと
同様に3本の光束に分割されて出射され、これらを受光
素子13乃至15にて検出すると共にその検出信号を処
理部16に於いて処理してディスクの情報及びフォーカ
スサーボ信号を得る。
【0008】上述の如く構成する光ピックアップは、多
機能型ウォラストンプリズム18の入射面上の偏光分離
膜17が図4の従来の光ピックアップに於ける偏光ビー
ムスプリッタ2の機能を有すると共に、多機能型ウォラ
ストンプリズム18に入射する光磁気ディスク5からの
反射光を斜入射させることによる非点収差の作用によっ
て、透過する光束の断面形状を光磁気ディスク5上に於
ける集光状態に応じて図4のシリンドリカルレンズ12
なしに変形せしめ前記集光状態を得ることによって部品
点数を減じたものである。しかしながら、上述の如く構
成した多機能型ウォラストンプリズムは、偏光ビームス
プリッタをはじめ他の光学部品に於いても広く用いられ
ているため入手し易いとの理由から、他の2辺を45°
とする直角プリズムを用いて構成していたが、例えば携
帯用録音装置等にこれを利用した光ピックアップを用い
る場合には小型化及び軽量化が十分であるとは言えず、
更なる小型化が必要であるという問題点があった。
機能型ウォラストンプリズム18の入射面上の偏光分離
膜17が図4の従来の光ピックアップに於ける偏光ビー
ムスプリッタ2の機能を有すると共に、多機能型ウォラ
ストンプリズム18に入射する光磁気ディスク5からの
反射光を斜入射させることによる非点収差の作用によっ
て、透過する光束の断面形状を光磁気ディスク5上に於
ける集光状態に応じて図4のシリンドリカルレンズ12
なしに変形せしめ前記集光状態を得ることによって部品
点数を減じたものである。しかしながら、上述の如く構
成した多機能型ウォラストンプリズムは、偏光ビームス
プリッタをはじめ他の光学部品に於いても広く用いられ
ているため入手し易いとの理由から、他の2辺を45°
とする直角プリズムを用いて構成していたが、例えば携
帯用録音装置等にこれを利用した光ピックアップを用い
る場合には小型化及び軽量化が十分であるとは言えず、
更なる小型化が必要であるという問題点があった。
【0009】
【発明の目的】本発明は上述した如き従来の光ピックア
ップの問題点を除去すべくなされたものであって、偏光
ビームスプリッタ及びシリンドリカルレンズの機能を兼
ね備えた多機能型ウォラストンプリズムを小型且つ軽量
にし、これを用いて小型化及び軽量化した光ピックアッ
プを提供することを目的とする。
ップの問題点を除去すべくなされたものであって、偏光
ビームスプリッタ及びシリンドリカルレンズの機能を兼
ね備えた多機能型ウォラストンプリズムを小型且つ軽量
にし、これを用いて小型化及び軽量化した光ピックアッ
プを提供することを目的とする。
【0010】
【発明の概要】上述の目的を達成するため本発明に係る
光ピックアップは、入射光の光軸と一の結晶体の光学軸
とを含む面が、前記光軸と他の少なくとも一の結晶体の
光学軸とを含む平面に対し非直角である所定の角度を有
するように少なくとも2個の結晶体を結合したウォラス
トンプリズムの入射面上にP偏光及びS偏光の成分をそ
れぞれ所定の割合で透過及び反射するための偏光分離膜
を設けると共に少なくとも一の結晶体を他の2角が45
°以外である直角プリズムとした多機能型ウォラストン
プリズムを用い、前記入射面に照射した光束のうち反射
光を対物レンズにて光学記録媒体に集光し該記録媒体に
て反射した光束を再び前記対物レンズを介して前記入射
面に照射せしめ、該入射面を透過した光束をその偏光成
分に応じて少なくとも3本の光束に分割し、これらを受
光素子にて検出するものである。
光ピックアップは、入射光の光軸と一の結晶体の光学軸
とを含む面が、前記光軸と他の少なくとも一の結晶体の
光学軸とを含む平面に対し非直角である所定の角度を有
するように少なくとも2個の結晶体を結合したウォラス
トンプリズムの入射面上にP偏光及びS偏光の成分をそ
れぞれ所定の割合で透過及び反射するための偏光分離膜
を設けると共に少なくとも一の結晶体を他の2角が45
°以外である直角プリズムとした多機能型ウォラストン
プリズムを用い、前記入射面に照射した光束のうち反射
光を対物レンズにて光学記録媒体に集光し該記録媒体に
て反射した光束を再び前記対物レンズを介して前記入射
面に照射せしめ、該入射面を透過した光束をその偏光成
分に応じて少なくとも3本の光束に分割し、これらを受
光素子にて検出するものである。
【0011】
【実施例】以下本発明を実施例を示す図面によって詳細
に説明する。図1(a)、(b)は本発明に係る多機能
型ウォラストンプリズムの一実施例の構成を示す斜視図
及び側面図であって、2個の結晶体例えば水晶からなる
他の2角が45°以外である直角プリズム19、20
を、例えば入射面と結合面とのなす角度ψが45°未満
且つ従来と同様の光学軸の関係を有するよう構成し結合
すると共に前記入射面に偏光分離膜17を具備せしめ、
その形状を板状とし小型且つ軽量にしたものである。ま
た図2は上述の如く構成した多機能型ウォラストンプリ
ズム21を用いた光磁気ディスク装置の光ピックアップ
の構成を示す概略図であり、図5と同じ符号は同一の意
味を持つものとしその説明を省略する。本図に於いて多
機能型ウォラストンプリズムから分割出射される3本の
光束の分割角度は図4に示した通常のウォラストンプリ
ズム6に於いて入射面に垂直な光束が入射した場合とほ
ぼ等しく又は広くすることが可能である。これは多機能
型ウォラストンプリズムの結合面とこれを透過する光束
の光軸とがなす角度によって、分割出射される3本の光
束の分割角度が変化する周知の特性を利用するものであ
り、例えば図1(b)中の角ψを約13°とし、入射光
の光軸と入射面の法線とのなす角度が約60°であれば
前記結合面とこれを透過する光束の光軸とのなす角度が
図4の場合とほぼ一致し、受光素子による検出に支障の
ない分割角度を有する3本の光束に分割することが可能
となる。即ち、直角プリズムの他の2角と入射光と入射
面とのなす角度を適当に選択することにより多機能型ウ
ォラストンプリズムを小型且つ軽量にすると共に多機能
型ウォラストンプリズムから出射される3本の光束の分
割角度を広げ受光素子との距離を短縮せしめ光ピックア
ップを小型化することができる。
に説明する。図1(a)、(b)は本発明に係る多機能
型ウォラストンプリズムの一実施例の構成を示す斜視図
及び側面図であって、2個の結晶体例えば水晶からなる
他の2角が45°以外である直角プリズム19、20
を、例えば入射面と結合面とのなす角度ψが45°未満
且つ従来と同様の光学軸の関係を有するよう構成し結合
すると共に前記入射面に偏光分離膜17を具備せしめ、
その形状を板状とし小型且つ軽量にしたものである。ま
た図2は上述の如く構成した多機能型ウォラストンプリ
ズム21を用いた光磁気ディスク装置の光ピックアップ
の構成を示す概略図であり、図5と同じ符号は同一の意
味を持つものとしその説明を省略する。本図に於いて多
機能型ウォラストンプリズムから分割出射される3本の
光束の分割角度は図4に示した通常のウォラストンプリ
ズム6に於いて入射面に垂直な光束が入射した場合とほ
ぼ等しく又は広くすることが可能である。これは多機能
型ウォラストンプリズムの結合面とこれを透過する光束
の光軸とがなす角度によって、分割出射される3本の光
束の分割角度が変化する周知の特性を利用するものであ
り、例えば図1(b)中の角ψを約13°とし、入射光
の光軸と入射面の法線とのなす角度が約60°であれば
前記結合面とこれを透過する光束の光軸とのなす角度が
図4の場合とほぼ一致し、受光素子による検出に支障の
ない分割角度を有する3本の光束に分割することが可能
となる。即ち、直角プリズムの他の2角と入射光と入射
面とのなす角度を適当に選択することにより多機能型ウ
ォラストンプリズムを小型且つ軽量にすると共に多機能
型ウォラストンプリズムから出射される3本の光束の分
割角度を広げ受光素子との距離を短縮せしめ光ピックア
ップを小型化することができる。
【0012】図3は本発明に係る多機能型ウォラストン
プリズムの変形実施例を示す図であって、図1と同じ符
号は同一の意味を持つものとしその説明を省略する。こ
れは本図に示す如く、偏光分離膜17を透過し3分割さ
れたうちの一の光束が出射面と垂直となるよう出射面側
のプリズム22を構成したものであり、図3に示す実施
例の如く、出射する光束が出射面の法線に対して所定の
角度を有する場合、出射面に於ける光束の反射を防ぐた
め従来から出射面に付着していた反射防止膜の構成は光
束が出射面と垂直な場合より複雑且つ高価となるのに対
し、前述の如く構成することによって、比較的安価な従
来の反射防止膜をそのまま適用可能とすることができ
る。
プリズムの変形実施例を示す図であって、図1と同じ符
号は同一の意味を持つものとしその説明を省略する。こ
れは本図に示す如く、偏光分離膜17を透過し3分割さ
れたうちの一の光束が出射面と垂直となるよう出射面側
のプリズム22を構成したものであり、図3に示す実施
例の如く、出射する光束が出射面の法線に対して所定の
角度を有する場合、出射面に於ける光束の反射を防ぐた
め従来から出射面に付着していた反射防止膜の構成は光
束が出射面と垂直な場合より複雑且つ高価となるのに対
し、前述の如く構成することによって、比較的安価な従
来の反射防止膜をそのまま適用可能とすることができ
る。
【0013】以上説明した如く、本発明に係る多機能型
ウォラストンプリズムは小型且つ軽量であると共に出射
する3本の光束の光軸同士のなす角度を従来とほぼ同様
或は広くすることができるから、多機能型ウォラストン
プリズムと受光素子13乃至15との距離は従来と同じ
か或はそれ以下にできるため光ピックアップを構成する
際の小型化及び軽量化が可能となる。尚、本発明の如き
形状のプリズムを形成するには治具を変更するのみで実
現可能であり、量産に於いても従来の他の2角が45°
である直角プリズムと比しても製造上格別の困難はな
い。又、上述した実施例に於いては水晶をプリズムに用
いて構成した多機能型ウォラストンプリズムについて述
べたが本発明の多機能型ウォラストンプリズムはこれの
みに限定されるものではなく、他の結晶体例えば方解石
或はルチル等で構成したものあってもよいこと周知の通
りである。
ウォラストンプリズムは小型且つ軽量であると共に出射
する3本の光束の光軸同士のなす角度を従来とほぼ同様
或は広くすることができるから、多機能型ウォラストン
プリズムと受光素子13乃至15との距離は従来と同じ
か或はそれ以下にできるため光ピックアップを構成する
際の小型化及び軽量化が可能となる。尚、本発明の如き
形状のプリズムを形成するには治具を変更するのみで実
現可能であり、量産に於いても従来の他の2角が45°
である直角プリズムと比しても製造上格別の困難はな
い。又、上述した実施例に於いては水晶をプリズムに用
いて構成した多機能型ウォラストンプリズムについて述
べたが本発明の多機能型ウォラストンプリズムはこれの
みに限定されるものではなく、他の結晶体例えば方解石
或はルチル等で構成したものあってもよいこと周知の通
りである。
【0014】
【発明の効果】本発明は、以上説明した如く構成するも
のであるから、偏光ビームスプリッタ及びシリンドリカ
ルレンズの機能を兼ね備えた多機能型ウォラストンプリ
ズムを小型且つ軽量にすると共にこれを用いることによ
って光ピックアップの小型化及び軽量化を可能とする上
で著しい効果を奏する。
のであるから、偏光ビームスプリッタ及びシリンドリカ
ルレンズの機能を兼ね備えた多機能型ウォラストンプリ
ズムを小型且つ軽量にすると共にこれを用いることによ
って光ピックアップの小型化及び軽量化を可能とする上
で著しい効果を奏する。
【0015】
【図1】(a)、(b)は夫々本発明に係る多機能型ウ
ォラストンプリズムの構成を示す斜視図及び側面図。
ォラストンプリズムの構成を示す斜視図及び側面図。
【図2】図1の多機能型ウォラストンプリズムを用いた
光ピックアップの構成を示す概略図。
光ピックアップの構成を示す概略図。
【図3】本発明に係る多機能型ウォラストンプリズムの
変形実施例の構成を示す図。
変形実施例の構成を示す図。
【図4】従来の光ピックアップの構成を示す概略図。
【図5】従来の多機能型ウォラストンプリズムを用いた
光ピックアップの構成を示す概略図。
光ピックアップの構成を示す概略図。
1・・・レーザー光源 4・・・対物レンズ 5・・・光磁気ディスク 13乃至15・・・受光素子 16・・・処理部 17・・・偏光分離膜 18、21・・・多機能型ウォラストンプリズム
Claims (4)
- 【請求項1】入射光の光軸と一の結晶体の光学軸とを含
む面が、前記光軸と他の少なくとも一の結晶体の光学軸
とを含む平面に対し非直角である所定の角度を有するよ
うに少なくとも2個の結晶体を結合したウォラストンプ
リズムの入射面上にP偏光及びS偏光の成分をそれぞれ
所定の割合で透過及び反射するための偏光分離膜を設け
ると共に少なくとも一の結晶体を他の2角が45°以外
である直角プリズムとしたことを特徴とする多機能型ウ
ォラストンプリズム。 - 【請求項2】前記光学軸の一を入射光の偏光面方向に対
し0°乃至90°傾けたことを特徴とする請求項1記載
の多機能型ウォラストンプリズム。 - 【請求項3】少なくとも一の出射光の光軸と出射面とが
直交するよう構成したことを特徴とする請求項1或は2
記載の多機能型ウォラストンプリズム。 - 【請求項4】前記入射面に照射した光束のうち反射光を
対物レンズにて光学記録媒体に集光し、該記録媒体にて
反射した光束を再び前記対物レンズを介して前記入射面
に照射せしめ、該入射面を透過した光束をその偏光成分
に応じて少なくとも3本の光束に分割し、これらを受光
素子にて検出することを特徴とする請求項1乃至3記載
の多機能型ウォラストンプリズムを利用した光ピックア
ップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3334058A JPH05142420A (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 多機能型ウオラストンプリズムとこれを利用した光ピツクアツプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3334058A JPH05142420A (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 多機能型ウオラストンプリズムとこれを利用した光ピツクアツプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05142420A true JPH05142420A (ja) | 1993-06-11 |
Family
ID=18273040
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3334058A Pending JPH05142420A (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 多機能型ウオラストンプリズムとこれを利用した光ピツクアツプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05142420A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5422866A (en) * | 1993-07-15 | 1995-06-06 | Konica Corporation | Magneto-optical head with birefringent polarizer |
US5508992A (en) * | 1993-09-29 | 1996-04-16 | Tdk Corporation | Magneto-optical recording/reproducing pickup head with a diffraction grating and a wollaston prism |
US6094412A (en) * | 1997-10-06 | 2000-07-25 | Fujitsu Limited | Optical information storage unit |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63113503A (ja) * | 1986-10-31 | 1988-05-18 | Toyo Commun Equip Co Ltd | ウオ−ラストンプリズム |
JPH03192305A (ja) * | 1989-12-22 | 1991-08-22 | Toshiba Corp | 光学素子 |
-
1991
- 1991-11-22 JP JP3334058A patent/JPH05142420A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS63113503A (ja) * | 1986-10-31 | 1988-05-18 | Toyo Commun Equip Co Ltd | ウオ−ラストンプリズム |
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