JPH051417A - 組合せ鋼管杭およびその打設方法 - Google Patents

組合せ鋼管杭およびその打設方法

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JPH051417A
JPH051417A JP14851391A JP14851391A JPH051417A JP H051417 A JPH051417 A JP H051417A JP 14851391 A JP14851391 A JP 14851391A JP 14851391 A JP14851391 A JP 14851391A JP H051417 A JPH051417 A JP H051417A
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JP
Japan
Prior art keywords
pile
steel pipe
piles
pipe pile
length
Prior art date
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Pending
Application number
JP14851391A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Yamaguchi
昭 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
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Publication of JPH051417A publication Critical patent/JPH051417A/ja
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  • Piles And Underground Anchors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数本の鋼管杭をまとめて持ち運び、かつそ
のまま杭打ち機に装着して1本毎の吊り込み作業を削減
し、杭打ち作業を効率化する。 【構成】 長さがほぼ等しく、径が段階的に異なる4本
の鋼管杭1a、1b、1c、1dを、径の大きい杭の中経径の小
さい杭を順次入れこむことによりほぼ1本分の長さの組
合せ鋼管杭1とし、これを組合せたまま土中に打ち込
み、ほぼ1本分の長さを打ち込む毎に重なっている残り
の杭をすでに打ち込まれた杭とわずかに重なりだ残る高
さまで引き上げ、この重なりの部分で上下の杭を溶接し
て再び杭全体を打ち込み、ほぼ1本分の長さを打ち込む
毎にこの手順を繰り返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土木あるいは建築構造
物の基礎部分に使用する鋼管杭ならびにその打設方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の鋼管杭のうち、特に先端部分に加
工を行わない通常の先端開放杭にあっては、形状として
は単なる円筒体である。工場において通常約10m 程度の
長さに製作したものを打設現場に運搬し、充分な支持力
の得られる長さまで、継ぎ足しながら基礎地盤へ打ち込
むのであるが、継ぎ足し作業は、先行杭の上端が地表近
くまで打ち込まれたら次の杭を吊り込み、先行杭の上端
と後続杭の下端とを突き合わせ溶接するのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
鋼管杭は、外径800mm 、肉厚 9mmを例にとると10m もの
の重量は1.8t程度であるが、輸送するにあたって例えば
通常の40t 積みトレーラーで、重量的には余裕があるに
もかかわらず体積が嵩張るために6本程度しか積むこと
ができない。また、打設に際しては継ぎ足し時に次の杭
を吊り込むための手待ちが生じている。
【0004】本発明はこのような問題を解消した新規な
構成の鋼管杭の打設工法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、長さがほぼ等
しく、径が段階的に異なる複数本の鋼管杭を、径の大き
い杭の中へ径の小さい杭を順次入れ込むことによりほぼ
1本分の長さとなるよう組合せたことを特徴とする。
【0006】
【作 用】本発明によれば、複数本の杭を1本分の長さ
に重ねて組合せているから、従来の数倍の本数を同時に
運搬できる。また打設に際しては全長分が予めセットさ
れているから、1本分打設する毎に残りの杭を引き上げ
て溶接することにより、継ぎ足し作業が能率的に行え
る。
【0007】
【実施例】
実施例1 図1に本発明の組合わせ鋼管杭の1実施例を示す。この
例では杭の根入れ長を約40m とし、1本10m の鋼管杭4
本を継ぎ足して打設するものとする。そこで、図1
(a)に示す直径0.8m、0.7m、0.6m、0.5mの4とおりの
鋼管杭1a、1b、1c、1dを図1(b)のように組合せて入
れこみ、1本分の長さの組合せ鋼管杭1とする。この状
態でトレーラー等に積載すれば、従来の4倍の本数を運
搬できる。
【0008】図4に示すように、外側の1aを除く内側の
各鋼管杭1b、1c、1dは、それぞれその一端に半径方向に
外方に延びる係止片2b、2c、2dを備えているので、この
係止片のある側を上向きにして外側の鋼管杭1aを掴むこ
とにより、4本の鋼管杭を同時に持ち上げることがで
き、2番目の鋼管杭2bを掴むことにより、それより内側
の各鋼管杭1c、1dを同時に持ち上げることができる。つ
まり、常に掴んだ鋼管杭より内側の各鋼管杭を同時に持
ち上げることができる。
【0009】実施例2 本発明の組合わせ鋼管杭の他の実施例について説明す
る。各鋼管杭の直径および長さについてはさきの実施例
と同様とする。この実施例では、図6に示すように各鋼
管杭が、それぞれその一端の端部から一定の位置に、直
径方向に相対する1対以上のピン孔5を設けている。こ
の孔に図の矢印の方向に吊り上げ用のピン4を挿入する
が、持ち上げたい鋼管杭まではピン孔5の向きを一致さ
せ、残したい鋼管杭については孔の向きをずらすか、ピ
ン4の長さを短くしてその杭まで到達しないようにすれ
ば、常に掴んだ鋼管杭より内側の任意の本数の鋼管杭を
同時に持ち上げることができる。
【0010】実施例3 本発明の組合わせ鋼管杭を打設する第1の方法につい
て、図2により説明する。この場合は、組合わせ鋼管杭
としては実施例1で説明したものを使用する。まず
(a)のように、4本重ねたままこの杭を通常の杭のよ
うに杭打ち機にセットし、打設する。この時、従来の先
端開放鋼管杭に比較すると打設抵抗が大きいので、一番
外側の杭1aの長さを内側の3本に比較して長くするか、
オーガーを併設した杭打ち機を使用して適宜内掘りを行
うなどの措置を講ずるとよい。
【0011】所定深さまで打設したら、図(b)のよう
に一番外側の鋼管杭1aを残し、内側の3本1b、1c、1dを
引き上げる。図4に示すように、内側の各鋼管杭の係止
片2b、2c、2dは一番外側の杭1aよりも外方まで延びてい
るから、掴んだ杭より内側の杭は同時に引き上げること
ができる。わずかに重なりの残る高さまで内側の杭を引
き上げたら、この重なり部分に図5に示すような芯出し
兼溶接用治具3を全方向から打ち込み、隙間を均一にし
てから、この治具を介して鋼管杭1aの上端と1bの下端と
を溶接する。この治具は、内径は上側の杭の外径に等し
い円筒状で、外側は上端の最大部が下側の杭の外径に等
しいテーパ状の鋼製リングを複数の小片に分割したもの
である。溶接後、図(c)のようにこの杭を再び打設す
る。2本目の打ち込みを完了したら図(d)のように残
る内側2本を引き上げ、以後この手順を繰り返す。
【0012】実施例4 本発明の組合わせ鋼管杭を打設する第2の方法につい
て、図3により説明する。この場合は、組合わせ鋼管杭
としては実施例2で説明したものを使用する。まず、ピ
ンを全4本に貫通させて吊り上げ、杭打ち機にセットし
て、(a)のように、4本重ねたまま打設する。所定深
さまで打設したら、(b)のように一番内側の鋼管杭1d
を残し、外側の3本1a、1b、1cを同時に引き上げる。こ
のときピンは外側3本を貫通させ、一番内側の鋼管杭1d
にはかからないようにするのはいうまでもない。なお、
さきの実施例3と異なり、外側の鋼管杭を引き抜くのは
通常の杭打ち機では困難であり、例えばケーシングの圧
入・引き抜きを行うような機種が適当である。わずかに
重なりの残る高さまで外側の杭を引き抜いたら、この重
なりの部分にさきの実施例3と同様、図5の芯出し兼溶
接治具を打ち込み、鋼管杭1dの上端と1cの下端を溶接す
る。杭径の関係から、この場合は図5とは上下逆にして
使用する。溶接後、図(c)のようにこの杭を再び打設
する。2本目の打ち込みを完了したら、図(d)のよう
に残る外側2本を引き上げ、以後この手順を繰り返す。
【0013】以上の説明で明らかなように、本工法で組
合せる杭の本数は4本に限定する必要は全くないのであ
って、地層の状態と、杭製造工場の事情に合わせ、適宜
組合せ本数を定めればよい。例えば、支持層が深く、10
m の杭6本を継ぎ足す必要のある場合、6種類の径の鋼
管を組合せてもよいが、3本ずつ組合せた本発明の組合
せ鋼管杭を2本継ぎ足して打設してもよい。
【0014】また、杭強度ならびに溶接作業の面から
は、組み合わせる杭の直径の段差は少ないことが望まし
いが、一般に使用される鋼管杭、特にスパイラル鋼管を
素材とするものは溶接ビードを中心とする表面の平坦度
が必ずしも良好でないので、挿入可能な隙間をかなり見
込む必要があり、以上の実施例では直径で0.1mの段差と
した。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、鋼管杭の運搬や杭打ち
機への装着等において、複数本の杭を組合せて、1本と
して取り扱うことができるから、運送や杭打ち作業の能
率が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鋼管杭の実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の鋼管杭の第1の打設方法の施工手順を
示す断面図である。
【図3】本発明の鋼管杭の第2の打設方法の施工手順を
示す断面図である。
【図4】本発明に係わる係止金具を示す斜視図である。
【図5】本発明に係わる芯出し兼溶接治具を示す斜視図
である。
【図6】本発明に係わるピンならびにピン孔を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1a、1b、1c、1d 鋼管杭 2b、2c、2d 係止片 3 芯出し兼溶接治具 4 ピン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長さがほぼ等しく、径が段階的に異なる
    複数本の鋼管杭を、径の大きい杭の中へ径の小さい杭を
    順次入れ込むことによりほぼ1本分の長さとなるよう組
    合せたことを特徴とする組合せ鋼管杭。
  2. 【請求項2】 外側の1本を除く各鋼管杭が、それぞれ
    その一端に固定されて半径方向に外方に延びる係止片を
    備えてなる請求項1の組合せ鋼管杭。
  3. 【請求項3】 各鋼管杭が、それぞれその一端の端部か
    ら一定の位置に、直径方向に相対する1対以上のピン孔
    を設けてなる請求項1の組合せ鋼管杭。
  4. 【請求項4】 長さがほぼ等しく、径が段階的に異なる
    複数本の鋼管杭を、径の大きい杭の中へ径の小さい杭を
    順次入れ込むことによりほぼ1本分の長さとなるよう組
    合せ、これを組合せたまま土中に打ち込み、ほぼ1本分
    の長さを打ち込んでから、重なっている残りの杭を下方
    のすでに打ち込まれた杭とわずかに重なりが残る高さま
    で引き上げ、この重なり部分で上方杭の下端と下方杭の
    上端とを溶接して再び杭全体を打ち込み、ほぼ1本分の
    長さを打ち込む毎に以上の手順を繰り返すことを特徴と
    する組合せ鋼管杭の打設方法。
  5. 【請求項5】 内径は上方鋼管杭の外径に等しい円筒状
    で、外面は上端の最大部が下方鋼管杭の外径にほぼ等し
    いテーパ状の鋼製リングを複数の小片に分割したものを
    重なり部分に打ち込んで全方向の隙間を均一にし、しか
    る後に前記リングの上下縁を上下の鋼管杭と溶接するこ
    とを特徴とする請求項4における組合せ鋼管杭の打設方
    法。
JP14851391A 1991-06-20 1991-06-20 組合せ鋼管杭およびその打設方法 Pending JPH051417A (ja)

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JP14851391A Pending JPH051417A (ja) 1991-06-20 1991-06-20 組合せ鋼管杭およびその打設方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103334423A (zh) * 2013-07-09 2013-10-02 中国人民解放军后勤工程学院 一种组合式钢管桩

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