JPH05141185A - 小口径管推進機の自動推進装置およびその制御方法 - Google Patents

小口径管推進機の自動推進装置およびその制御方法

Info

Publication number
JPH05141185A
JPH05141185A JP3332891A JP33289191A JPH05141185A JP H05141185 A JPH05141185 A JP H05141185A JP 3332891 A JP3332891 A JP 3332891A JP 33289191 A JP33289191 A JP 33289191A JP H05141185 A JPH05141185 A JP H05141185A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
propulsion
automatic
conditions
sensor
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3332891A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Kato
豊 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP3332891A priority Critical patent/JPH05141185A/ja
Publication of JPH05141185A publication Critical patent/JPH05141185A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 自動的に推進を調整する小口径管推進機の自
動推進装置および方法を提供する。 【構成】 堀進屈曲方向を制御する制御装置30と、ジ
ャッキ油圧等の圧力センサー、カッタ回転センサー、レ
ーザターゲットの位置、角度センサー等のセンサー群5
0と、制御装置により作動するジャツキ伸縮切換弁等の
バルブ群70と、バルブ群70を介して作動するアクチ
ュエータ群80とからなる小口径管推進機において、制
御装置は、センサー群からの信号を計測をする自動計測
部30bと、入力装置からの指令と、センサー群から自
動計測部30bを介して入る信号とから堀進条件等を選
択するエキスパートシステム部30aと、エキスパート
システム部とセンサー群とからの信号によりバルブ群等
を制御する自動制御部30cと、自動制御部の制御をセ
ンサー群からの情報により自動制御を変更するフアジィ
推論部30dとからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小口径管推進機の自動
推進装置および制御方法に係わり、特には、小口径管推
進機の推進力、推進方向を検出する推進検知装置を設
け、自動的に推進を調整する小口径管推進機の自動推進
装置および方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、小口径管推進機の掘進方法として
は、図9に示すように、まず、先導管211と推進装置
212をセットした後に、カッタ213を回転させ、立
抗内の推進装置212の後部推進ジャッキ214で先導
管211を推進する。つぎに、後部推進ジャッキ214
を後退させ、次の埋設管215(スクリュー216内
蔵)を接続し、カッタ213を回転させ、後部推進ジャ
ッキ214で埋設管215を介して押し先導管211を
推進する。この作業を繰り返し、埋設管215を埋設し
ながら先導管211を到達立抗217に到達させる。こ
のとき、先導管211を推進させるとともに所定の掘進
計画線(A)に沿ってズレがないように方向を修正しな
がら、次々に埋設管215を接続して行く。この先導管
211が到達立抗217に到達すると、到達立抗217
より先導管211の回収を行う。先導管211の回収が
終了すると、スクリュー216を発進立抗内218へ引
き抜き、順次回収する。次に、ケーシング219を発進
立抗内218へ引き抜き順次回収した後に、推進装置2
12を撤去して作業を完了する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、小口径
管推進機の掘進において、先導管の掘進方向および堀進
速度はオペレータの経験と勘に頼っており、熟練したオ
ペレータでもほぼ計画線に沿って施工するのは非常に困
難である。特に、作業者も不足している今日では熟練し
たオペレータを確保することは難しく、操作の単純化お
よび省力化が求められている。また、単純化されるとと
もに、精度の向上も求められている。
【0004】本発明は上記問題に着目し、小口径管推進
機の自動推進装置および方法に係わり、特には、小口径
管推進機の推進力、推進方向を検出する推進検知装置を
設け、自動的に推進を調整する小口径管推進機の自動推
進装置および方法の改良を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
には、本発明に係わる第1の発明では、堀進方向のズレ
あるいは屈曲方向を修正する等の制御する制御装置30
と、推進ジャッキ装置、油圧モータ、の圧力センサー、
あるいは、カッタの回転センサー、レーザターゲット等
の位置、角度センサー等の各種センサー群50と、制御
装置30からの指令により作動するジャツキ伸縮切換
弁、ジャッキ速度制御弁、等のバルブ群70と、バルブ
の作動により圧力を受け各種のアクチュエータ群80
と、バルブ群70を介して作動する各種アクチュエータ
群80と、からなる小口径管推進機において、制御装置
30は、センサー群50からの信号により演算し、自動
計測をする自動計測部30bと、作業を始めるときの入
力装置からの指令と、作業中の土圧等のセンサー群から
自動計測部30bを介して入る信号とから堀進条件等を
選択するエキスパートシステム部30aと、エキスパー
トシステム部30aとセンサー群50とからの信号によ
りポンプ、あるいはバルブ群等を制御する自動制御部3
0cと、自動制御部の制御をセンサー群からの情報によ
り自動制御を変更するフアジィ推論部30dとからな
る。
【0006】また、第2の発明では、先導管の方向を計
測し修正しながら後方に設けた推進駆動部により推力を
与えて掘進する小口径管推進機において、堀進する土
質、N値、被水圧等の条件をエキスパートシステム部に
入力し、入力された条件により、推進速度、推進力、カ
ッタ回転速度、等の堀進条件をエキスパートシステム部
により選択し、選択された条件により堀進を行いながら
センサーからの信号により実際の前記堀進条件を測定
し、前記エキスパートシステム部により設定された条件
と実測された条件が異なるときには、ファジイ推論部に
より堀進条件を変更し、堀進を修正する。
【0007】
【作用】上記構成によれば、入力装置により、施工する
現場の土質条件等を入力し、その入力によってエキスパ
ートシステムが判断し、その条件に見合った掘削速度、
カッタヘッド種類等の施工条件を決定するとともに、条
件あるいは注意事項等をモニターに表示する。表示され
た条件等を見てオペレータが運転を開始すると、駆動装
置が作動し、堀進を開始する。この堀進をセンサーで検
出して、ファジー推論部による制御装置にフイードバッ
クし、制御装置よりアクチュエータに指令が出されるた
め、熟練しないオペレータでも簡単に操作ができるとと
もに、堀進中も堀進方向、堀進速度等の手動操作が必要
がなくなるために省力化ができる。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の小口径管推進機の自動推進
装置およびその制御方法の実施例につき、図面を参照し
て詳細に説明する。図1、図2は本発明の小口径管推進
機の自動推進装置の1実施例の概略を示す構成断面図を
示す。図3は本発明の小口径管推進機の自動推進装置の
ブロック図を示す。
【0009】図1、図2において、小口径管推進機1
は、地表から掘削された発進立抗2内に固設されるベー
ス3上に推進駆動部10が進退移動可能に設置されてい
る。上記推進駆動部10は、先導管4と、先導管4ある
いは埋設管(ヒューム管)5を押進する少なくとも2個
以上の推進ジャッキ6と、先導管4の先端に配設された
デイスクカッタ7および土砂を排出するスクリュー8を
回転する油圧モータ9と、スクリュー8の中に設けられ
先導管4の先端より吐出し土しょう材を排出するための
水を吐出する土しょうポンプ11と、からなる。
【0010】先導管4は、前部先導管4aと後部先導管
4bとから構成され、前部先導管4aと後部先導管4b
とは球部4cで連結され、搖動シリンダ12の伸縮によ
り屈曲する。屈曲角度はストロークセンサ12Aにより
検出されている。先導管4の先端部には、デイスクカッ
タ7が先導管4のケース4dに軸受13に支持され回転
自在に配設されている。デイスクカッタ7はスクリュー
8を介して油圧モータ9によりトルクを受け回転する。
スクリュー8の外側にはケーシング14が配設され、ケ
ーシング14の内部では土しょう材をスクリュー8の回
転により発進立抗より外部に排出している。また、スク
リュー8の途中で、後部先導管4bのほぼ中央部にはピ
ンチ弁15が配設され、土しょう材16の排出量を調整
している。
【0011】ケース4dの外周部には外部の土圧を測定
する土圧計17が配設されている。また、先導管4の前
方のヘッド内部18の土圧を測定するヘッド内部土圧計
19が配設されている。さらに、先導管4の先端より吐
出する土しょうポンプ11の吐出圧力を測定する水注入
圧力計21が配設されている。また、後部先導管4bの
ほぼ中央部の外周には、土砂と先導管4あるいは埋設管
との摩擦を低減する滑材吐出口22が配設され、図示し
ない滑材用ポンプからの滑材を滑材吐出口22から土砂
23と先導管4あるいは埋設管5の間に吐出している。
【0012】さらに、先導管4内の後方近傍にはレーザ
ターゲット25が配設され、発進立抗2内に配設された
レーザトランシット26からのレーザ光26aを受けて
当たった位置で掘進方向線との鉛直なズレ、ピッチン
グ、ローリング角度、あるいは、ヨーイング角度を検出
している。
【0013】推進ジャッキ6には、押し板27を介して
埋設管5が当接され、埋設管5を図示で左方に移動させ
るようになされている。また、推進ジャッキ6は発進立
抗2の側壁面にそって設置される反力受27に対し推進
ジャッキ6のピストンロッド6Aを伸長することにより
押し板27を図示で左方向に前進させるが、このとき、
埋設管5に対して先導管4の内部に少なくとも4本の搖
動シリンダ12a、12b、12c、12dが、例えば
図示4のごとく配設されているので、搖動シリンダの伸
長の組み合わせにより、搖動シリンダ12a、12b、
と搖動シリンダ12c、12dとを組み合わせて、埋設
管に紙面の上下方向の伸長に差をもたせたり、あるい
は、図示していないが紙面の前後方向に差を持たせたり
して前部先導管4aを後先導管4bに対して屈曲させ堀
進方向を曲げたり、ズレを修正したりしている。また、
先導管4は水平、垂直方向、あるいは斜め方向のいずれ
かの方向に、埋設管5を介して推進ジャッキ6により押
すことができる。また、このとき、前部先導管4aを後
部先導管4bに対する屈曲角度は搖動角度センサ(スト
ロークセンサでも良い。)12A、12Bにより検出さ
れている。この搖動角度センサ12A、12Bは搖動シ
リンダに設けて計測しても良い。
【0014】レーザトランシット26からのレーザ光2
6aによりレーザターゲット25が測定した位置ズレ、
ピッチング、ローリング角度、あるいは、ヨーイング角
度等の計測値は発進立抗2外に配設されたコンピュータ
30の自動計測部30bに送られて演算される。この演
算値は掘進の計画目標線と比較され、計画目標線に対し
てズレているときには、後述するように前部先導管4a
の方向を変えてデイスクカッタ7の方向を傾けてその推
進方向を修正しながら掘進をして行く。
【0015】図3は本発明の小口径管推進機の掘進方向
装置のブロック図を示す。小口径管推進機1には、例え
ば、土質特性、カッタヘッド型式等を入力する入力装置
40と、入力条件により堀進条件を選択し、小口径管推
進機1の堀進を制御するとともに、堀進中の速度、堀進
方向のズレあるいは屈曲方向を修正する等の制御する制
御装置30と、推進ジャッキ装置、油圧モータ、の圧力
センサー、あるいは、カッタの回転センサー、レーザタ
ーゲット等の位置、角度センサー等の各種センサー群5
0と、制御装置30からの指令により作動するジャツキ
伸縮切換弁、ジャッキ速度制御弁、等のバルブ群70
と、バルブの作動により圧力を受け各種のアクチュエー
タ群80と、バルブ群70を介して作動する各種アクチ
ュエータ群80と、各種アクチュエータ80を駆動する
圧力を発生するポンプおよびエアコンプレッサ群90
と、制御装置30の結果を表示する表示装置100と、
からなる。
【0016】制御装置30は、センサー群50からの信
号により演算し、自動計測をする自動計測部30bと、
作業を始めるときの入力装置からの指令と、作業中の土
圧等のセンサー群から自動計測部30bを介して入る信
号とから堀進条件等を選択するエキスパートシステム部
30aと、エキスパートシステム部30aとセンサー群
50とからの信号によりポンプ、あるいはバルブ群等を
制御する自動制御部30cと、自動制御部の制御をセン
サー群からの情報により自動制御を変更するフアジィ推
論部30dとからなる。
【0017】図5、図6は本発明の小口径管推進機の自
動推進装置の各装置の接続の詳細を示している。図3に
おいてセンサー群40は以下のセンサから構成されてい
る。推進ジャッキの推力を圧力で測定する圧力センサ4
1と、ディスクカッタの回転トルクを測定するトルクセ
ンサ42と、ディスクカッタの回転数を測定する回転セ
ンサ43と、推進ジャッキのストロークを測定するポテ
ンショメータ(リミットスイッチでも良い。)44と、
先導管の位置のズレ、ローリング等を測定するレーザタ
ーゲットセンサ25と、前部先導管の搖動角度を測定す
る搖動角度センサ12Aと、先導管および埋設管と土砂
との間を潤滑する滑材注入圧力センサ45と、先導管の
先端より水、土しょう材を吐出する土しょう材圧力セン
サ46と、先導管の前面の土圧を測定する前面土圧セン
サ47と、先導管のヘッド内部の土圧を測定する内部土
圧センサと、からなっている。各センサは、入出力チャ
ンネル51(I/O)を介して制御装置30に接続され
ている。
【0018】制御装置30からは、一つは入出力チャン
ネル52、リレーボード53あるいはアンプ54a、5
4b、・・を介して、バルブ群70(スイッチを含
む。)に接続されている。バルブ群70は以下のバルブ
より構成されている。推進ジャッキに接続され伸縮を制
御するジャッキ用切換弁71と、推進ジャッキに接続さ
れ伸縮の速度を制御するジャッキ速度用制御弁72と、
カッタモータ(油圧モータ)の回転方向を制御するモー
タ用切換弁73と、カッタモータ(油圧モータ)の回転
速度を制御するモータ回転速度用制御弁74と、先導管
の搖動角度を制御する搖動ジャッキ用の切換弁75と、
ピンチ弁の圧力を制御するピンチ弁用制御弁、滑材注入
圧力を制御する滑材注入用制御弁76と、土しょう材圧
力を制御する土しょう材用制御弁77と、排土量を調整
するピンチ弁を制御するピンチ弁用圧力制御弁78、と
からなっている。
【0019】また、制御装置30からは、他にキーボー
ド等の入力装置40、および、プリンタ100a、CR
T100b、ICカードリードライタ100c(施工デ
ータの保存)等の表示装置100が接続されている。さ
らに、制御装置30は無停電電源120に接続されてい
る。
【0020】アクチュエータ群80は図3に示すように
バルブ群70の各バルブに接続され以下のアクチュエー
タにより構成されている。ジャッキ速度用制御弁を介し
てジャッキ用切換弁に接続され先導管、埋設管を図示の
作法に堀進する推進用ジャッキ81と、モータ速度用切
換弁を介してモータ用切換弁に接続されたカッタモータ
(油圧モータ)9と、搖動ジャッキ用の切換弁に接続さ
れた搖動ジャッキ12と、ピンチ弁用制御弁に接続され
たピンチ弁15と、からなっている。
【0021】また、滑材注入用制御弁76は滑材注入用
ポンプ91に、土しょう材用制御弁77は土しょう材用
ポンプ92に接続されている。他の油圧により作動する
バルブ、アクチュエータは油圧ユニット93内の油圧ポ
ンプにそれぞれ接続されている。コンプレッサ94も同
様に空圧により作動するバルブ、アクチュエータにそれ
ぞれ接続されている。
【0022】上記構成において、作動について説明す
る。図8において、概略を説明する。ステップ1では、
掘削現場の環境により土質等の条件を入力装置40より
入力する。ステップ2では、入力条件に合わせてエキス
パートシステム部30aにより最適な堀進条件を選択す
る。ステップ3では、エキスパートシステム部30aに
より選択された最適な堀進条件が自動制御部30cに指
令される。ステップ4では、自動制御部30cより、各
条件に合わせて制御すべきバルブ群70のバルブに指令
が出される。ステップ5では、制御されたバルブに合わ
せてアクチュエータが作動し堀進が行われる。ステップ
6では、堀進中に測定される堀進速度、排土量等の堀進
状態、あるいは堀進計画線に対するズレ等が計測され
る。ステップ7では、自動計測部30bにて測定された
堀進中の測定値と当初エキスパートシステム部30aに
より選択された堀進条件の設定値と比較される。ステッ
プ8では、ステップ7の比較値が等しいか、小さいかあ
るいは大きいかが判定される。ステップ8で等しい場合
には、ステップ5に戻りそのままの条件で堀進される。
小さいかあるいは大きい場合には、ステップ9に行き、
フアジィ推論部30dにより堀進条件が変更される。変
更された条件はステップ2に戻り、エキスパートシステ
ム部30aにより再度最適な堀進条件を選択する。
【0023】具体的には、例えば次のように実施され
る。まず、オペレータが入力装置40により、例えば、
図7に示すような土質条件の土質(粘質土、シルト、砂
・砂質土、礫、等)のうちCRT100bに表示される
中から、これから堀進するのに該当するものを選択す
る。次に、モニターに表示される、N値、例えば、粘質
土あるいはシルトの場合にN値の、5〜20、21〜5
0、から何れかを選択する。さらに、被水圧を同様に表
示されたものから選択する。
【0024】この結果、エキスパートシステム部30a
により、礫質土用のデイスクカッタ式か、砂質土用のカ
ッタビット式か、あるいは粘質土用のカッタビット式か
の何れかがCRT100bに選別されて表示される。ま
た、エキスパートシステム部30aはピンチ弁15の使
用、及びコンプレッサ94の用意等を表示する。さら
に、カッタヘッド7の種類を選別するとエキスパートシ
ステム部30aは、粘質土、シルト、砂・砂質土、礫、
等のN値、被水圧等に応じて、例えば、礫が多量含まれ
ており、N値の大きいものにはカッタディスク7の推進
圧力は大きくし、かつカッタデイスク7の回転速度、及
び推進速度は遅くする値を表示し、また、砂などが多く
N値の小さいものには推進圧力は小さくし、カッタデイ
スク7の回転速度、及び推進速度を速くするなど、その
現場に合わせてデイスク7の回転速度、および堀進速度
すなわち推進ジャッキ6のジャッキ速度と、推進ジャッ
キ6の推進圧力が最適なものから順番に表示される。
【0025】また、同様にピンチ弁15の絞りも現場に
合わせて選択され、堀進条件に含まれて表示される。こ
のうちから、オペレータは現場の環境、日程等の条件を
考慮して現場に合った条件を選択する。この選択された
条件に合わせて、エキスパートシステム部30aより自
動制御部30cに最適な組み合わせを指令する。自動制
御部30cでは、その条件に合わせて、オペレータの起
動によりバルブ群70の制御を行い、各アクチュエータ
を作動させて堀進を開始する。
【0026】上記実施例では、粘質土等、あるいはN値
等を順番にCRT100bを見ながら指定したが、各条
件を入力すると、一度にエキスパートシステム部30a
が最適条件を指定するようにしても良い。また、CRT
100bを見ながら指定する場合と、条件を入力すると
一度で指定される場合を入力装置40から指定できるよ
うにしても良い。
【0027】エキスパートシステム部30aの指定によ
り堀進条件が設定され、オペレータが起動スイッチを操
作し、堀進を開始して行き堀進条件とズレが生じた場合
には、ファジィ推論部30dが作動し、堀進条件が土砂
に見合うように変更される。例えば、礫が多量に含まれ
ており、かつ、N値が大きいと仮定していたにも係わら
ず、現場の礫が普通であり、かつ、N値も中くらいのと
きには、推進圧力を若干下げ、かつカッタデイスク7の
回転速度、及び推進速度も若干上げる。また、現場の礫
が少なく、かつ、N値も小さいときには、推進圧力を下
げ、かつカッタデイスク7の回転速度、及び推進速度も
上げるなどがファジィ推論部30dより自動制御部30
cを介して、その条件に合わせてバルブ群70の制御を
行い、各アクチュエータを作動させて堀進する。
【0028】また、最初の指定が砂であり現場に礫が多
い場合には、推進圧力を若干上げ、かつカッタデイスク
7の回転速度、及び推進速度も下げるなど、同様な条件
の変更が行われ現場に適した堀進が行われる。上記と同
様に、被水圧、土圧等も最初仮定し設定した値より、小
さいかあるいは大きいかのときに、推進圧力、回転速
度、推進速度、あるいはピンチ弁の開度等を堀進中に変
更する。
【0029】なお、このとき、推進圧力、回転速度、推
進速度を制御した例を示したが、被水圧、土圧等を含め
て制御しても良い。また、推進圧力、回転速度、推進速
度を合わせて制御した例を記載したが、本実施例にとら
われることなく、一つ(推進圧力、回転速度、推進速度
の何れか)、二つ(推進圧力、回転速度、推進速度等の
うち、推進圧力と回転速度、あるいは回転速度と推進速
度、の何れか)、あるいは、三つと言う風に数を変え、
適宜組み合わせて制御しても良い。
【0030】さらに、先導管4、あるいは、埋設管5の
摩擦が当初設定した所定値よりももし大きいときには、
ファジィシ推論部30dにより推進ジャッキ6の圧力を
上げるとともに、滑材注入圧力を制御する滑材注入用制
御弁76の開きを大きくし滑材注入量を多くする。この
とき、滑材注入量と推進力はベテランオペレータの経験
をもとに、ファジィ推論部30dに別途数値シュミレー
ションを行いファジィコントローラに設計されており、
両者はバランスした所で維持される。また、推進ジャッ
キ6の圧力は前記の土質等と摩擦との組合せでもファジ
ィ推論部30dで制御されている。
【0031】次に、堀進中に堀進計画線と実際の堀進位
置にズレが生ずると、次の埋設管5を推進装置10に取
付け、先導管が堀進計画線に沿うように搖動シリンダ1
2で調整しながら推進して修正する。このときの調整を
以下に説明する。まず、前回の推進終了点におけるその
掘進方向の位置と掘進方向計画線との鉛直なズレ、ピッ
チング角、あるいはヨーイング角がレーザターゲット2
5とレーザトランシット26とからなる自動測定部30
bとで測定し求められるとともに、そのデータが表示装
置100bに表示される。
【0032】つぎに、自動制御部30cで次の目標点ま
でに修正する量、あるいは、ピッチング角、ヨーイング
角等の方向が、土質、N値、土と埋設管5との摩擦ある
いは推進方向の力を考慮した摩擦係数等を考慮してエキ
スパートシステム部30aにより演算され求められる。
例えば、前面土圧センサ47より土質が礫でN値が大き
いと判断されるときには、推進力を大きくするととも
に、方向修正を大きくするために搖動シリンダの搖動角
度を若干大き目に設定する。また、推進速度が遅くなる
ためにピンチ弁15の絞りを大きくする等をエキスパー
トシステム部30aにより決定する。
【0033】求められた方向に搖動シリンダ12が作動
して、前部先導管4aの方向が修正する方向に向けられ
る。つぎに、デイスクカツタ7を回転させる。デイスク
カッタ7を回転させながら、搖動シリンダ12を調整し
ながら推進する。この調整は、前部先導管4aがつぎの
推進終了点における修正方向に合わせて、前記少なくと
も4本の搖動シリンダ12のうちの調整方向に合わせた
該当する搖動シリンダ12の距離(ストローク)長さを
調整しながら作動させる。例えば、紙面の上下方向(ピ
ッチング方向)で上側に調整するときには、搖動シリン
ダ12a、12bの下側の2本の距離を上側の2本の搖
動シリンダ12c、12dの距離より長くして先導管4
がより上側を向くように搖動シリンダ12を作動させ
る。
【0034】エキスパートシステム部30aの指定によ
り位置ズレの修正条件が設定され、修正を開始して行き
修正条件とズレが生じた場合には、ファジィ推論部30
dが作動し、修正条件が土砂に見合うように変更され
る。例えば、礫が多量に含まれており、かつ、N値が大
きいと仮定していたにも係わらず、現場の礫が普通であ
り、かつ、N値も中くらいのときには、推進圧力を若干
下げ、かつ搖動シリンダ12の距離の差を小さくする。
また、ピンチ弁15の絞りを開き土砂の取り込み量を増
して行く。
【0035】また、ピンチ弁15は推進ジャッキ6の戻
し中は閉じ、推進ジャッキ6の伸ばし中は開いている
が、エキスパートシステム部30aの修正の予測に対し
て実際の修正量が小さい場合などにはファジィ推論部3
0dより自動制御部30cを介して、その条件に合わせ
てバルブ群70の制御を行い、各アクチュエータを作動
させて堀進する。例えば、指定の修正量に対して実際の
修正量が小さい場合には、ピンチ弁15を絞り土砂の取
り込み量を制限する。さらに、先導管4、あるいは、埋
設管5の摩擦が当初設定した所定値よりももし大きいと
きには、ファジィ推論部30dにより推進ジャッキ6の
圧力を上げるとともに、搖動シリンダ12の距離の差を
大きくする。また、同時に滑材注入圧力を制御する滑材
注入用制御弁76の開きを大きくし滑材注入量を多くす
る。このとき、滑材注入量と推進の差の力はベテランオ
ペレータの経験をもとに、ファジィ推論部30dに別途
数値シュミレーションを行いファジィコントローラに設
計されており、両者はバランスした所で維持される。ま
た、推進ジャッキ6の圧力は前記の土質等と摩擦との組
合せでもファジィ推論部30dで制御されている。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
入力装置より施工現場の土質条件等を入力し、その入力
によってエキスパートシステムが判断して、掘削速度、
カッタヘッド種類等の施工条件を決定するとともに、オ
ペレータが運転を開始すると、駆動装置が作動して堀進
し、堀進中をセンサーで検出して、ファジーシステムに
よる制御装置にフイードバックしている。制御装置より
自動的にアクチュエータに指令が出されるため、熟練し
ないオペレータでも簡単に操作ができるとともに、堀進
中も堀進方向、堀進速度等の手動操作が必要がなくなる
ために省力化ができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の小口径管推進機の自動推進装置の1実
施例の前方の一部を示す構成断面図。
【図2】本発明の小口径管推進機の自動推進装置の1実
施例の後方の一部を示す構成断面図。
【図3】本発明の小口径管推進機の自動推進装置のブロ
ック図。
【図4】本発明の小口径管推進機の自動推進装置の搖動
シリンダの配置の一例を示す図。
【図5】本発明の小口径管推進機の自動推進装置の構成
の連結の一部を示す図。
【図6】本発明の小口径管推進機の自動推進装置の構成
の連結の一部を示す図。
【図7】本発明の小口径管推進機の自動推進装置の土質
条件と堀進条件の関係を示す図。
【図8】本発明の小口径管推進機の自動推進装置のフロ
ーチャート図。
【図9】従来の小口径管推進機の推進装置を示す図。
【符号の説明】
1 小口径管推進機 4 先導管 5 埋設管 6 推進ジャッキ 7 デイスクカッタ 8 スクリュー 9 油圧モータ 12 搖動シリンダ 12A ストロークセンサ 15 ピンチ弁 17 土圧計 19 ヘッド内部土圧計 22 滑材吐出口 25 レーザターゲット 26 レーザトランシット 30 制御装置 30a エキスパートシステム部 30b 自動計測部 30c 自動制御部 30d フアジィ推論部 50 センサー群 70 バルブ群 80 アクチュエータ群 90 ポンプおよびエアコンプレッサ群 100 表示装置 120 無停電電源

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 堀進方向のズレあるいは屈曲方向を修正
    する等の制御する制御装置30と、推進ジャッキ装置、
    油圧モータ、の圧力センサー、あるいは、カッタの回転
    センサー、レーザターゲット等の位置、角度センサー等
    の各種センサー群50と、制御装置30からの指令によ
    り作動するジャツキ伸縮切換弁、ジャッキ速度制御弁、
    等のバルブ群70と、バルブの作動により圧力を受け各
    種のアクチュエータ群80と、バルブ群70を介して作
    動する各種アクチュエータ群80と、からなる小口径管
    推進機において、制御装置30は、センサー群50から
    の信号により演算し、自動計測をする自動計測部30b
    と、作業を始めるときの入力装置からの指令と、作業中
    の土圧等のセンサー群から自動計測部30bを介して入
    る信号とから堀進条件等を選択するエキスパートシステ
    ム部30aと、エキスパートシステム部30aとセンサ
    ー群50とからの信号によりポンプ、あるいはバルブ群
    等を制御する自動制御部30cと、自動制御部の制御を
    センサー群からの情報により自動制御を変更するフアジ
    ィ推論部30dとからなることを特徴とする小口径管推
    進機の自動推進装置。
  2. 【請求項2】 先導管の方向を計測し修正しながら後方
    に設けた推進駆動部により推力を与えて掘進する小口径
    管推進機において、堀進する土質、N値、被水圧等の条
    件をエキスパートシステム部に入力し、入力された条件
    により、推進速度、推進力、カッタ回転速度、等の堀進
    条件をエキスパートシステム部により選択し、選択され
    た条件により堀進を行いながらセンサーからの信号によ
    り実際の前記堀進条件を測定し、前記エキスパートシス
    テム部により設定された条件と実測された条件が異なる
    ときには、ファジイ推論部により堀進条件を変更し、堀
    進を修正することを特徴とする小口径管推進機の自動推
    進装置の制御方法。
JP3332891A 1991-11-22 1991-11-22 小口径管推進機の自動推進装置およびその制御方法 Pending JPH05141185A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3332891A JPH05141185A (ja) 1991-11-22 1991-11-22 小口径管推進機の自動推進装置およびその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3332891A JPH05141185A (ja) 1991-11-22 1991-11-22 小口径管推進機の自動推進装置およびその制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05141185A true JPH05141185A (ja) 1993-06-08

Family

ID=18259959

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3332891A Pending JPH05141185A (ja) 1991-11-22 1991-11-22 小口径管推進機の自動推進装置およびその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05141185A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000017487A1 (de) * 1998-09-23 2000-03-30 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Steuerung für ein horizontalbohrgerät
JP2016216984A (ja) * 2015-05-19 2016-12-22 東日本旅客鉄道株式会社 覆工エレメントの地山への貫入管理方法及び管理装置
JP2019533101A (ja) * 2016-09-21 2019-11-14 バウアー シュペチアルティーフバウ ゲーエムベーハー 土壌作業のための方法および建設装置
CN113898350A (zh) * 2021-09-13 2022-01-07 中铁工程装备集团有限公司 一种盾构机工作模式自动判别方法及盾构机

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03199597A (ja) * 1989-12-28 1991-08-30 Komatsu Ltd 小口径管用地中掘進機の操作方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03199597A (ja) * 1989-12-28 1991-08-30 Komatsu Ltd 小口径管用地中掘進機の操作方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000017487A1 (de) * 1998-09-23 2000-03-30 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Steuerung für ein horizontalbohrgerät
JP2016216984A (ja) * 2015-05-19 2016-12-22 東日本旅客鉄道株式会社 覆工エレメントの地山への貫入管理方法及び管理装置
JP2019533101A (ja) * 2016-09-21 2019-11-14 バウアー シュペチアルティーフバウ ゲーエムベーハー 土壌作業のための方法および建設装置
CN113898350A (zh) * 2021-09-13 2022-01-07 中铁工程装备集团有限公司 一种盾构机工作模式自动判别方法及盾构机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101932774B (zh) 工具控制系统
KR100221237B1 (ko) 건설기계의 궤적 제어장치
JP4198170B2 (ja) 掘削機
CN101821472A (zh) 用于动态钻孔过程重新配置的设备和方法
JP2011043002A (ja) 掘削支援装置
US5768811A (en) System and process for controlling an excavation implement
JPH05141185A (ja) 小口径管推進機の自動推進装置およびその制御方法
AU1740301A (en) Device and method for drilling in a subsurface
JPH07119551B2 (ja) 掘削式地中掘進機の運転支援装置
JP2520032B2 (ja) 小口径管用地中掘進機の操作方法
JP2991603B2 (ja) 埋設管推進型掘進機及びその方向制御方法
JP2615351B2 (ja) 推進工法及びその装置
JP3292525B2 (ja) 小口径管推進機およびその制御方法
CN220651509U (zh) 一种旋喷桩加固特殊地层盾构开挖模拟装置
JP3343395B2 (ja) 竪孔用水中掘削機の掘削径検出方法およびその装置
JP2869244B2 (ja) シールド掘進機の制御装置
JP3739571B2 (ja) ケーシングドライバ
JPH07189589A (ja) トンネル機械の制御装置及び制御方法
JPH07180483A (ja) 管推進工法
JPH1025992A (ja) シールド掘進機
JP3005872B2 (ja) 掘進ケーシングの掘進方向修正装置
JPH0492086A (ja) トンネル掘削機の方向制御装置
JPH07189586A (ja) シールド掘進機の制御方法および制御装置
JPH09177478A (ja) 掘進機の方向制御装置
JPH0586796A (ja) 小口径管推進機の推進方向検知装置および方法