JPH05139577A - 移動ウエブを巻く方法と装置 - Google Patents
移動ウエブを巻く方法と装置Info
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- JPH05139577A JPH05139577A JP4112710A JP11271092A JPH05139577A JP H05139577 A JPH05139577 A JP H05139577A JP 4112710 A JP4112710 A JP 4112710A JP 11271092 A JP11271092 A JP 11271092A JP H05139577 A JPH05139577 A JP H05139577A
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- B65H18/00—Winding webs
- B65H18/08—Web-winding mechanisms
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- B65H18/20—Mechanisms in which power is applied to web roll, e.g. to effect continuous advancement of web the web roll being supported on two parallel rollers at least one of which is driven
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- Winding Of Webs (AREA)
- Replacement Of Web Rolls (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 ウェブが最初に新コアに巻かれる時から、巻
きロールに完成するまで巻きロールがベルトによって連
続的に支持されるようにした移動ウェブを巻きとる。 【構成】 ２個のドラム型ベルトワインダーは２個の固
定支持ドラム１２，１４上にループをなしたベルト１６
を有する。ベルトの張力は、両支持ドラム間のノッチの
ベルトにくぼみが形成されるような最初にゆるんだ張力
状態から調整自在である。このくぼみに新コア１０が挿
入され、そのコアに紙ウェブＷが巻かれて紙の巻きロー
ルを形成する。紙の巻きロールの直径が増す時、ループ
ベルト１６の張力が増大して支持ドラムに対してベルト
１６上の巻きロールのニップ間のスパンにおける支持が
一層増大する。最初に、ライダーロール４０は、紙の巻
きロールとニップ接触する。紙の巻きロールの直径の増
大に伴ってライダーロールのニップ負荷は次第にゆる
む。最後にライダーロールは紙の巻きロールに接する名
目的な圧力のみを働かせ、該ロールに巻かれる支持ドラ
ムのニップにおける紙の張力は紙の巻きロールの重量に
よって発生する。
きロールに完成するまで巻きロールがベルトによって連
続的に支持されるようにした移動ウェブを巻きとる。 【構成】 ２個のドラム型ベルトワインダーは２個の固
定支持ドラム１２，１４上にループをなしたベルト１６
を有する。ベルトの張力は、両支持ドラム間のノッチの
ベルトにくぼみが形成されるような最初にゆるんだ張力
状態から調整自在である。このくぼみに新コア１０が挿
入され、そのコアに紙ウェブＷが巻かれて紙の巻きロー
ルを形成する。紙の巻きロールの直径が増す時、ループ
ベルト１６の張力が増大して支持ドラムに対してベルト
１６上の巻きロールのニップ間のスパンにおける支持が
一層増大する。最初に、ライダーロール４０は、紙の巻
きロールとニップ接触する。紙の巻きロールの直径の増
大に伴ってライダーロールのニップ負荷は次第にゆる
む。最後にライダーロールは紙の巻きロールに接する名
目的な圧力のみを働かせ、該ロールに巻かれる支持ドラ
ムのニップにおける紙の張力は紙の巻きロールの重量に
よって発生する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は接近してくるウェブ材料
を巻きロールに巻く方法及び装置に関する。特に、本発
明は、移動する紙ウェブを紙ロールに巻くため製紙業界
で使用されるような２個のドラムで成るワインダーに関
する。さらに、本発明は巻きロールが支持ドラムにかけ
られたループをなした弾性ベルトに支持される２個のド
ラム型の製紙用ワインダーに関する。
を巻きロールに巻く方法及び装置に関する。特に、本発
明は、移動する紙ウェブを紙ロールに巻くため製紙業界
で使用されるような２個のドラムで成るワインダーに関
する。さらに、本発明は巻きロールが支持ドラムにかけ
られたループをなした弾性ベルトに支持される２個のド
ラム型の製紙用ワインダーに関する。
【０００２】
【従来の技術，発明が解決しようとする課題】一対の平
行な基本的に水平に配置された支持ドラムによって巻き
紙ロールが支持されている２個のドラム型のワインダー
は、製紙技術ではよく知られている。また、支持ドラム
の表面に配置された弾性カバー又はループ状の弾性ベル
トを有する支持ドラムを使用することもまたよく知られ
ている。最後に、ロールに巻かれる時、そのロールの一
側で別個の引っぱりベルトによって巻き紙ロールを支持
することもよく知られている。そのような装置の側は、
英国特許第４１７，７６９号及び米国特許第３，０９
８，６１９号に図示かつ説明されている。
行な基本的に水平に配置された支持ドラムによって巻き
紙ロールが支持されている２個のドラム型のワインダー
は、製紙技術ではよく知られている。また、支持ドラム
の表面に配置された弾性カバー又はループ状の弾性ベル
トを有する支持ドラムを使用することもまたよく知られ
ている。最後に、ロールに巻かれる時、そのロールの一
側で別個の引っぱりベルトによって巻き紙ロールを支持
することもよく知られている。そのような装置の側は、
英国特許第４１７，７６９号及び米国特許第３，０９
８，６１９号に図示かつ説明されている。
【０００３】ベルトを使用した２個のドラム型のワイン
ダーの改良は、最近市場に出され、また特許されてい
る。そのような装置は、一般に、２個のドラムの一側に
巻かれる紙ロールを支持するために固定支持された金属
表面の支持ドラムを使用し、巻かれるロールの他側はベ
ルトのかかったドラムとのニップによって又は互いに間
隔をおいて位置する支持ドラムに巻かれた張力を与えら
れたベルトによって支持され、通常支持ドラムの片方又
は両方は張力を与えられたベルトを介してニップ接触す
ることによって巻きロールを支持することを特徴とす
る。そのような装置の例は、米国特許第４，８４２，２
０９号、第４，８８３，２３３号及び第４，９２１，１
８３号に図示かつ説明されている。
ダーの改良は、最近市場に出され、また特許されてい
る。そのような装置は、一般に、２個のドラムの一側に
巻かれる紙ロールを支持するために固定支持された金属
表面の支持ドラムを使用し、巻かれるロールの他側はベ
ルトのかかったドラムとのニップによって又は互いに間
隔をおいて位置する支持ドラムに巻かれた張力を与えら
れたベルトによって支持され、通常支持ドラムの片方又
は両方は張力を与えられたベルトを介してニップ接触す
ることによって巻きロールを支持することを特徴とす
る。そのような装置の例は、米国特許第４，８４２，２
０９号、第４，８８３，２３３号及び第４，９２１，１
８３号に図示かつ説明されている。
【０００４】しかしながら、２個のドラム型の製紙用ワ
インダーの支持ドラムに関連してベルトの使用が広く示
されているが、この技術にはいくつかの欠点があり、こ
れらの欠点はこの技術に熟達した人によりまだ克服され
ていない。かくして一対の支持ドラムのまわりに配置さ
れた単一のループ状のベルトの使用と同様に、一対の間
隔をおいて位置する張力を与えられたベルトが使用さ
れ、その中心の一側で紙ウェブロールを支持するために
一対の間隔をおいて位置する支持ドラムに前記各ベルト
がループをなして配置される例も知られているが、最初
にコアとベルトでニップを形成し、ベルトの張力を調整
して接近する紙ウェブをそのコアに巻き完全な巻き紙ロ
ールにするために一対の間隔をおいて位置する支持ドラ
ムに関連して単一のループ状ベルトを使用する方法は、
従来まだ考えられていない。
インダーの支持ドラムに関連してベルトの使用が広く示
されているが、この技術にはいくつかの欠点があり、こ
れらの欠点はこの技術に熟達した人によりまだ克服され
ていない。かくして一対の支持ドラムのまわりに配置さ
れた単一のループ状のベルトの使用と同様に、一対の間
隔をおいて位置する張力を与えられたベルトが使用さ
れ、その中心の一側で紙ウェブロールを支持するために
一対の間隔をおいて位置する支持ドラムに前記各ベルト
がループをなして配置される例も知られているが、最初
にコアとベルトでニップを形成し、ベルトの張力を調整
して接近する紙ウェブをそのコアに巻き完全な巻き紙ロ
ールにするために一対の間隔をおいて位置する支持ドラ
ムに関連して単一のループ状ベルトを使用する方法は、
従来まだ考えられていない。
【０００５】一側に、巻きロールを支持するために固定
支持された金属支持ドラムを使用し、他側にベルトによ
って巻かれた横方向へ移動自在な支持ドラムを利用する
というもっと工夫をこらした形態は、特に、巻きロール
形成の早期の段階において、顧客の仕様を充足させるた
めに６０インチ（１５２．４ｃｍ）以上の直径を有する
巻きロールが必要とされるような今日の競争市場で望ま
しいとされ、かつ、必要とされる操作への順応性、操作
特性の範囲及び巻きロールのパラメータを満足させるも
のではない。
支持された金属支持ドラムを使用し、他側にベルトによ
って巻かれた横方向へ移動自在な支持ドラムを利用する
というもっと工夫をこらした形態は、特に、巻きロール
形成の早期の段階において、顧客の仕様を充足させるた
めに６０インチ（１５２．４ｃｍ）以上の直径を有する
巻きロールが必要とされるような今日の競争市場で望ま
しいとされ、かつ、必要とされる操作への順応性、操作
特性の範囲及び巻きロールのパラメータを満足させるも
のではない。
【０００６】全ての従来のベルト式ドラムワインダーで
は、ウェブの張力及びニップ圧を、又はその両方の組合
わせを維持する能力が制限されている。この能力は、新
しく切断されたウェブが新コア又は新リールスプールに
係合して巻かれる時から巻きロールがその所望の最大直
径に達する時までその巻き操作を通してその範囲に十分
な融通性を有するものでなければならない。特に、従来
のベルト付き支持ドラムを用いた装置は、初期に巻きロ
ールの表面を弾性ベルトとだけに接触させるというもの
ではなく、また、ベルトの可変張力とライダーロールの
ニップ力で巻きロール支持体を調整しながら、全巻き工
程中、巻き紙ロールを弾性ベルトとだけに接触させて支
持し続けるというものでもなかった。
は、ウェブの張力及びニップ圧を、又はその両方の組合
わせを維持する能力が制限されている。この能力は、新
しく切断されたウェブが新コア又は新リールスプールに
係合して巻かれる時から巻きロールがその所望の最大直
径に達する時までその巻き操作を通してその範囲に十分
な融通性を有するものでなければならない。特に、従来
のベルト付き支持ドラムを用いた装置は、初期に巻きロ
ールの表面を弾性ベルトとだけに接触させるというもの
ではなく、また、ベルトの可変張力とライダーロールの
ニップ力で巻きロール支持体を調整しながら、全巻き工
程中、巻き紙ロールを弾性ベルトとだけに接触させて支
持し続けるというものでもなかった。
【０００７】従って、本発明の目的は、ウェブが最初に
新コアに巻かれる時から巻きロールが完成するまで、巻
きロールがベルトによって連続して支持されるようにし
た移動ウェブを巻きロールに巻く方法と装置を提供する
ことである。
新コアに巻かれる時から巻きロールが完成するまで、巻
きロールがベルトによって連続して支持されるようにし
た移動ウェブを巻きロールに巻く方法と装置を提供する
ことである。
【０００８】本発明のもうひとつの目的は、ベルトの張
力が最初にゆるめられ、巻きロールがその完全な直径に
近ずくにつれて連続して増大するようにベルトの張力が
順次段階的に変化する移動ウェブを巻きロールに巻く方
法と装置を提供することである。
力が最初にゆるめられ、巻きロールがその完全な直径に
近ずくにつれて連続して増大するようにベルトの張力が
順次段階的に変化する移動ウェブを巻きロールに巻く方
法と装置を提供することである。
【０００９】本発明のもうひとつの目的は、支持ドラム
が全巻き工程中、固定支持されたままであり、両支持ド
ラムにかかってループをなしているベルトが巻きロール
のサイズの関数として徐々に増大する張力を有する２個
のドラム型のベルトワインダーを提供することである。
が全巻き工程中、固定支持されたままであり、両支持ド
ラムにかかってループをなしているベルトが巻きロール
のサイズの関数として徐々に増大する張力を有する２個
のドラム型のベルトワインダーを提供することである。
【００１０】本発明のもうひとつの目的は、巻きロール
にかかる最大ニップ圧が所定値以下に保持されるような
２個のドラムベルトワインダーを提供することである。
にかかる最大ニップ圧が所定値以下に保持されるような
２個のドラムベルトワインダーを提供することである。
【００１１】
【課題を解決するための手段，作用】前記の課題を解決
するために、本発明は特許請求の範囲の各請求項に記載
した構成を具備している。
するために、本発明は特許請求の範囲の各請求項に記載
した構成を具備している。
【００１２】本発明の特徴は、紙ウェブがコアに最初に
巻かれる時から巻きロールが完成するまでの巻き工程を
通して、巻きロールとそのニップ支持体との間に配置さ
れたループ状の弾性ベルトをもつ２個のドラム型のワイ
ンダーの各ドラムとニップ接触して巻きロールを連続的
に支持することである。
巻かれる時から巻きロールが完成するまでの巻き工程を
通して、巻きロールとそのニップ支持体との間に配置さ
れたループ状の弾性ベルトをもつ２個のドラム型のワイ
ンダーの各ドラムとニップ接触して巻きロールを連続的
に支持することである。
【００１３】本発明では、調整されたウェブの張力とニ
ップのコントロールは、移動ウェブが新コアに巻かれる
ように接触する時に最初にベルトの張力をゆるめ、それ
から、完全なロールに巻かれる早期の段階で巻きが進行
する時、ライダーロールでコアに対してウェブを押し付
けることによって達成される。巻き作用が進む時、コア
と巻きロールをゆるんだベルトにより比較的張力がかか
らないで支持している状態から持ち上げるために、ルー
プ状ベルトに中程度（中立）の張力が支持ドラム上でか
けられる。巻きロールがその最終的サイズと重量の実質
に達した巻き工程の後段階においては、ループ状ベルト
はその最大限まで張力がかけられ、ライダーロールは、
徐々にゆるめられ、巻きロールの頂部に対するニップ力
がほとんどなくなるか、又は全くなくなる。かくして、
コアと巻き紙ロールは、それがロールに巻かれる最初の
時から巻きロールとして完成するまでベルトのニップを
軟化させる材料を介して支持ドラムによりその下方周面
の両側で連続的に支持される。巻きロールは、また、両
支持ドラム間の張力をかけられたベルトのスパンにより
連続的に支持される。弾力ベルトの張力は、新しいコア
を支持するために必要な最少限度の値から、間隔をおい
て位置する両ドラム上の完成された巻きロールの両ニッ
プ間のスパンで完成された巻きロールを支持するのに必
要な最大値まで変化する。さらに、ライダーロールは、
そのような巻き時間の大部分の間コアに対して可変ニッ
プを形成する。
ップのコントロールは、移動ウェブが新コアに巻かれる
ように接触する時に最初にベルトの張力をゆるめ、それ
から、完全なロールに巻かれる早期の段階で巻きが進行
する時、ライダーロールでコアに対してウェブを押し付
けることによって達成される。巻き作用が進む時、コア
と巻きロールをゆるんだベルトにより比較的張力がかか
らないで支持している状態から持ち上げるために、ルー
プ状ベルトに中程度（中立）の張力が支持ドラム上でか
けられる。巻きロールがその最終的サイズと重量の実質
に達した巻き工程の後段階においては、ループ状ベルト
はその最大限まで張力がかけられ、ライダーロールは、
徐々にゆるめられ、巻きロールの頂部に対するニップ力
がほとんどなくなるか、又は全くなくなる。かくして、
コアと巻き紙ロールは、それがロールに巻かれる最初の
時から巻きロールとして完成するまでベルトのニップを
軟化させる材料を介して支持ドラムによりその下方周面
の両側で連続的に支持される。巻きロールは、また、両
支持ドラム間の張力をかけられたベルトのスパンにより
連続的に支持される。弾力ベルトの張力は、新しいコア
を支持するために必要な最少限度の値から、間隔をおい
て位置する両ドラム上の完成された巻きロールの両ニッ
プ間のスパンで完成された巻きロールを支持するのに必
要な最大値まで変化する。さらに、ライダーロールは、
そのような巻き時間の大部分の間コアに対して可変ニッ
プを形成する。
【００１４】本発明の以上の目的と特徴と利点及びその
他の目的と特徴と利点は添付図面に関連した好ましい実
施例の説明からこの技術に熟達した人々にとって容易に
明らかとなるであろう。
他の目的と特徴と利点は添付図面に関連した好ましい実
施例の説明からこの技術に熟達した人々にとって容易に
明らかとなるであろう。
【００１５】
【実施例】ここで、図１を参照すれば、或る時にはスプ
ールと呼ばれる新しいコア１０は、全体を符号８で示す
ノッチ内に挿入され、そのノッチは製紙機械からくる紙
ウェブを巻きとるワインダーの枠組（図示せず）に回転
自在に支持された一対の間隔をおいて水平に配置された
支持ドラム１２，１４の対面する上部周面間に形成され
る。例えば、ビームや、軸受ハウジング及び、支持ドラ
ムを駆動モータに回転自在に接続する装置のようなワイ
ンダーの構造は製紙業界でよく知られているので、本発
明の説明と理解をし易くするために、ここには示さない
ことにする。
ールと呼ばれる新しいコア１０は、全体を符号８で示す
ノッチ内に挿入され、そのノッチは製紙機械からくる紙
ウェブを巻きとるワインダーの枠組（図示せず）に回転
自在に支持された一対の間隔をおいて水平に配置された
支持ドラム１２，１４の対面する上部周面間に形成され
る。例えば、ビームや、軸受ハウジング及び、支持ドラ
ムを駆動モータに回転自在に接続する装置のようなワイ
ンダーの構造は製紙業界でよく知られているので、本発
明の説明と理解をし易くするために、ここには示さない
ことにする。
【００１６】固定支持ドラム１２，１４と、その支持ド
ラムの下方でループ状ベルト内に配置されたベルト引っ
ぱりロール１８とに連続するループ状のベルト１６が巻
かれている。駆動モータ２０，２２は、矢印２４，２６
で示すように、各支持ドラムに接続され、それらの支持
ドラムを矢印方向２８，３０へ回転させ、接近する紙ウ
ェブＷをコアに巻きとる紙ロールの巻き取りを開始す
る。それらのモータは、また、制御装置２３を介して符
号１９，２０に示すように電気的に接続され、各モータ
の速度とトルクを他方のモータに関係なく制御すること
ができる。かくして、例えば、モータ２２は、ロールに
巻かれるウェブの張力を増すために、モータ２０より速
く又はより大きなトルクを出すように運転することがで
きる。
ラムの下方でループ状ベルト内に配置されたベルト引っ
ぱりロール１８とに連続するループ状のベルト１６が巻
かれている。駆動モータ２０，２２は、矢印２４，２６
で示すように、各支持ドラムに接続され、それらの支持
ドラムを矢印方向２８，３０へ回転させ、接近する紙ウ
ェブＷをコアに巻きとる紙ロールの巻き取りを開始す
る。それらのモータは、また、制御装置２３を介して符
号１９，２０に示すように電気的に接続され、各モータ
の速度とトルクを他方のモータに関係なく制御すること
ができる。かくして、例えば、モータ２２は、ロールに
巻かれるウェブの張力を増すために、モータ２０より速
く又はより大きなトルクを出すように運転することがで
きる。
【００１７】符号３２で示すベルト引っぱり装置は、ベ
ルト引っぱりロール１８に操作的に連結され、ベルトの
張力をゆるい張力状態から、中間的／中立的な張力状態
へ、そして比較的強い張力状態へと変化させる。これら
のベルトの張力は、巻かれる紙ロールの直径及び重量に
従って徐々に変化し、かつ、増加する。ベルト引っぱり
装置３２は、油圧ピストンやジャッキねじのような周知
の装置とすることができ、これは、ベルトの張力を比較
的低レベルまでゆるめるためにベルト引っぱりロールを
矢印３６（図１）の方向へ上方に移動させ、それから、
ベルトの張力が比較的高い位置へ向って矢印方向（３
８）（図３）へベルト引っぱりロールを下方へ移動させ
ることができる。これらの位置の中間では、図１に示す
ゆるいベルト張力に比べれば比較的高いが、図３の比較
的高いベルト張力に比べれば比較的低い中間的／中立的
ベルト張力を発生する。
ルト引っぱりロール１８に操作的に連結され、ベルトの
張力をゆるい張力状態から、中間的／中立的な張力状態
へ、そして比較的強い張力状態へと変化させる。これら
のベルトの張力は、巻かれる紙ロールの直径及び重量に
従って徐々に変化し、かつ、増加する。ベルト引っぱり
装置３２は、油圧ピストンやジャッキねじのような周知
の装置とすることができ、これは、ベルトの張力を比較
的低レベルまでゆるめるためにベルト引っぱりロールを
矢印３６（図１）の方向へ上方に移動させ、それから、
ベルトの張力が比較的高い位置へ向って矢印方向（３
８）（図３）へベルト引っぱりロールを下方へ移動させ
ることができる。これらの位置の中間では、図１に示す
ゆるいベルト張力に比べれば比較的高いが、図３の比較
的高いベルト張力に比べれば比較的低い中間的／中立的
ベルト張力を発生する。
【００１８】ベルト１６は、好ましくは弾力性のないベ
ース層と、少くとも巻かれる紙ロールに対面する側が例
えばゴム（非圧縮性）又は微小孔のあるエラストマー
（圧縮性）のような弾性のある変形可能な材料でなる外
層とで形成される。このベルトは、連続的なものとする
か、又は、支持ドラム４を片持ちばり式にする必要がな
く、かつ、支持ドラムの支持されない端部にループ状ベ
ルトを装着する必要がなく、支持ドラムの面にある長さ
の新しいベルトを装着することを容易にするために、マ
ークのない継ぎ合わせたものとすることができる。この
ベルトは好ましくは、ニップ軟化型（ｎｉｐ−ｓｏｆｔ
ｅｎｉｎｇ）（即ち圧力分散型）材料で成るが、鋼ベル
トとしてもよい。その共通の概念は、支持ドラム上のニ
ップ間に巻きロール支持圧を分配することである。
ース層と、少くとも巻かれる紙ロールに対面する側が例
えばゴム（非圧縮性）又は微小孔のあるエラストマー
（圧縮性）のような弾性のある変形可能な材料でなる外
層とで形成される。このベルトは、連続的なものとする
か、又は、支持ドラム４を片持ちばり式にする必要がな
く、かつ、支持ドラムの支持されない端部にループ状ベ
ルトを装着する必要がなく、支持ドラムの面にある長さ
の新しいベルトを装着することを容易にするために、マ
ークのない継ぎ合わせたものとすることができる。この
ベルトは好ましくは、ニップ軟化型（ｎｉｐ−ｓｏｆｔ
ｅｎｉｎｇ）（即ち圧力分散型）材料で成るが、鋼ベル
トとしてもよい。その共通の概念は、支持ドラム上のニ
ップ間に巻きロール支持圧を分配することである。
【００１９】また、そのベルトを多数のベルトとし、各
ベルトが別個の引っぱりローラを有するようにすること
もできる。これによって、機械の幅方向においてニップ
又は重量の補償を可変的にすることが可能になる。
ベルトが別個の引っぱりローラを有するようにすること
もできる。これによって、機械の幅方向においてニップ
又は重量の補償を可変的にすることが可能になる。
【００２０】コア１０の上にはライダーロール４０が配
設され、このライダーロール４０は、それがコア及び巻
きロールに対して実質的に鉛直方向へ並進移動すること
ができるように、ここには図示していない装置によって
枠組内に装着される。
設され、このライダーロール４０は、それがコア及び巻
きロールに対して実質的に鉛直方向へ並進移動すること
ができるように、ここには図示していない装置によって
枠組内に装着される。
【００２１】図４は、例えば米国特許第３，４２５，２
６７号に図示かつ説明されているように硬度計によって
生じるＲｈｏのような或る任意の値によって表わされる
巻き紙ロールの硬さをグラフで表わすものである。製紙
業界では、硬さは紙ウェブが巻かれる時のその紙ウェブ
の張力の関数として表わされ、またそれはシートの密度
や多孔性及び紙質といったような他の要素によって影響
されることは周知のことである。図４に示すように、通
常巻きロールの望ましい硬さは、ロールの直径が増大す
る時に減少する。
６７号に図示かつ説明されているように硬度計によって
生じるＲｈｏのような或る任意の値によって表わされる
巻き紙ロールの硬さをグラフで表わすものである。製紙
業界では、硬さは紙ウェブが巻かれる時のその紙ウェブ
の張力の関数として表わされ、またそれはシートの密度
や多孔性及び紙質といったような他の要素によって影響
されることは周知のことである。図４に示すように、通
常巻きロールの望ましい硬さは、ロールの直径が増大す
る時に減少する。
【００２２】図５は、ロールの直径が増大する時、紙ロ
ールの重量と共に巻きロールに対するライダーロールの
ニップ圧の影響を示すグラフであり、その両方が協力し
て、ベルトに対する巻きロールの総圧力負荷（曲線４
４）を生じさせ、また、ベルトのない支持ドラムに対す
る巻きロールの総圧力負荷（曲線４６）を生じさせる。
図示のように、ライダーロールの負荷作用は、巻きロー
ルがベルト無し支持ドラムによって専ら支持されるか、
又は支持ドラムにかかるベルトによって支持されるかに
拘らず、巻きロールの直径が小さい時にピークとなる。
巻きロールが、専ら支持ドラムによって支持される場合
（即ち、ベルトを使用しない従来の２個のドラムで成る
ワインダーの場合）、巻きロールの合計ニップは、巻き
ロールの直径の増大と共に増大する。かくして、巻き工
程における張力が連続して増大する。直径がより小さい
巻きロールの場合及び／または、引っぱり強度がもっと
強い紙質の巻きロールの場合には、問題は起らない。し
かしながら、１０１．６ｃｍ（４０インチ）以上の大径
の場合、典型的には、１５２．４ｃｍ（６０インチ）近
い直径の場合、又は引っぱり強度がもっと低い場合、ニ
ップ／巻きロール内の張力が増大することによって、巻
きロールに欠陥が生じることがある。これらの欠陥に
は、押しつぶれや、破裂やしわが含まれる。或る時点で
は、巻きロールの重量が十分に重くなって支持ドラムに
対して所望のニップ負荷を与え、巻き工程中所望の張力
がウェブに保持されるようになるので、ライダーロール
でさらにニップ負荷をかける必要がなくなる。ライダー
ロールのニップ負荷は巻きロールに対して名目的な値ま
で弱められ、その巻きロールと支持ドラム１２，１４と
の間のニップ負荷の一固となるほど大きなニップ負荷を
生じさせることはない。ライダーロールは、巻きロール
と接触状態に保持され、その巻きロールを支持ドラム上
の適所に保持するのに役立つ。
ールの重量と共に巻きロールに対するライダーロールの
ニップ圧の影響を示すグラフであり、その両方が協力し
て、ベルトに対する巻きロールの総圧力負荷（曲線４
４）を生じさせ、また、ベルトのない支持ドラムに対す
る巻きロールの総圧力負荷（曲線４６）を生じさせる。
図示のように、ライダーロールの負荷作用は、巻きロー
ルがベルト無し支持ドラムによって専ら支持されるか、
又は支持ドラムにかかるベルトによって支持されるかに
拘らず、巻きロールの直径が小さい時にピークとなる。
巻きロールが、専ら支持ドラムによって支持される場合
（即ち、ベルトを使用しない従来の２個のドラムで成る
ワインダーの場合）、巻きロールの合計ニップは、巻き
ロールの直径の増大と共に増大する。かくして、巻き工
程における張力が連続して増大する。直径がより小さい
巻きロールの場合及び／または、引っぱり強度がもっと
強い紙質の巻きロールの場合には、問題は起らない。し
かしながら、１０１．６ｃｍ（４０インチ）以上の大径
の場合、典型的には、１５２．４ｃｍ（６０インチ）近
い直径の場合、又は引っぱり強度がもっと低い場合、ニ
ップ／巻きロール内の張力が増大することによって、巻
きロールに欠陥が生じることがある。これらの欠陥に
は、押しつぶれや、破裂やしわが含まれる。或る時点で
は、巻きロールの重量が十分に重くなって支持ドラムに
対して所望のニップ負荷を与え、巻き工程中所望の張力
がウェブに保持されるようになるので、ライダーロール
でさらにニップ負荷をかける必要がなくなる。ライダー
ロールのニップ負荷は巻きロールに対して名目的な値ま
で弱められ、その巻きロールと支持ドラム１２，１４と
の間のニップ負荷の一固となるほど大きなニップ負荷を
生じさせることはない。ライダーロールは、巻きロール
と接触状態に保持され、その巻きロールを支持ドラム上
の適所に保持するのに役立つ。
【００２３】図５は、専ら２個の支持ドラムで支持され
た巻き紙ロールのニップ負荷（曲線４６）と、支持ドラ
ムのニップＮ1 ，Ｎ2 とそれらの支持ドラム間の引っぱ
りのかかったベルトとによって支持された巻きロールの
ニップ負荷（曲線４４）との基本的相違を示す。曲線４
４は急激に増大することはなく、巻きロールが所定サイ
ズまでその直径を次第に増す間のベルトの張力及び速度
差とトルク差によってその巻き行程を通して比較的一定
した低レベルを保持する。巻きロール上のニップは予め
定められた臨界レベルをこえないようにコントロールさ
れる。従って、ウェブの巻き取り張力もそれに応じてコ
ントロールされる。
た巻き紙ロールのニップ負荷（曲線４６）と、支持ドラ
ムのニップＮ1 ，Ｎ2 とそれらの支持ドラム間の引っぱ
りのかかったベルトとによって支持された巻きロールの
ニップ負荷（曲線４４）との基本的相違を示す。曲線４
４は急激に増大することはなく、巻きロールが所定サイ
ズまでその直径を次第に増す間のベルトの張力及び速度
差とトルク差によってその巻き行程を通して比較的一定
した低レベルを保持する。巻きロール上のニップは予め
定められた臨界レベルをこえないようにコントロールさ
れる。従って、ウェブの巻き取り張力もそれに応じてコ
ントロールされる。
【００２４】逆に、巻きロールと支持ドラム間のニップ
は、最初は主にライダーロールの負荷作用によるもので
あり、巻かれる紙の重量による負荷作用はほとんどな
い。従って、巻きロールに巻かれる紙ウェブの張力は、
巻きロールが比較的小径ロールから中サイズ直径のロー
ルへ、そして完全な巻きロールまで増大する各段階で、
その巻きロールが適切な硬さとなるように支持ドラムの
トルクに関連してコントロールすることができる。
は、最初は主にライダーロールの負荷作用によるもので
あり、巻かれる紙の重量による負荷作用はほとんどな
い。従って、巻きロールに巻かれる紙ウェブの張力は、
巻きロールが比較的小径ロールから中サイズ直径のロー
ルへ、そして完全な巻きロールまで増大する各段階で、
その巻きロールが適切な硬さとなるように支持ドラムの
トルクに関連してコントロールすることができる。
【００２５】操作時、ウェブ拡げ装置９をまわって移動
するウェブＷは、ベルトそれ自体の重量によって生じる
張力を殆ど超過することがない張力をかける幾分のゆる
みをもって支持ドラム１２，１４とベルト引っぱりロー
ル１８をまわってループをなしたベルト１６の外面へ案
内される。ベルト引っぱり装置３２は、ベルト１６の張
力をゆるめるように矢印３６の方向へ上向きに作動され
る。この状態では、両支持ドラム間のノッチ８の所でベ
ルトにくぼみ７を生じさせる。そのくぼみにはコア１０
が挿入され、そこへ接近するウェブがコアに巻かれ、紙
の新しい巻きロールＷＲの巻きが開始される。この時点
では、コアと新しくスタートした紙ウェブは、ニップＮ
1 ，Ｎ2 の所でコア／巻きロールと支持ドラム１２，１
４との間にはさまれたベルトによって支持される。かく
して、コアはベルトによって軽く支持され、かつ、主と
してニップＮ1 ，Ｎ2 により支持ドラム上に支持され
る。その後直ちに、又はほぼ直ちに、ライダーロール４
０は新しくスタートした巻きロールにニップ状に接触す
るように移動して巻きロールに巻かれたウェブの外面と
接触し、ウェブの張力を増大し、支持ドラムに対するニ
ップ負荷を高める。駆動モータ２０，２２が作動されて
トルクを与え、同一速度で又はわずかの速度差又はトル
ク差をもって支持ドラム１２，１４を回転させ、ウェブ
が巻かれる紙ロールに当接して保持される時ウェブの張
力に影響を与える。
するウェブＷは、ベルトそれ自体の重量によって生じる
張力を殆ど超過することがない張力をかける幾分のゆる
みをもって支持ドラム１２，１４とベルト引っぱりロー
ル１８をまわってループをなしたベルト１６の外面へ案
内される。ベルト引っぱり装置３２は、ベルト１６の張
力をゆるめるように矢印３６の方向へ上向きに作動され
る。この状態では、両支持ドラム間のノッチ８の所でベ
ルトにくぼみ７を生じさせる。そのくぼみにはコア１０
が挿入され、そこへ接近するウェブがコアに巻かれ、紙
の新しい巻きロールＷＲの巻きが開始される。この時点
では、コアと新しくスタートした紙ウェブは、ニップＮ
1 ，Ｎ2 の所でコア／巻きロールと支持ドラム１２，１
４との間にはさまれたベルトによって支持される。かく
して、コアはベルトによって軽く支持され、かつ、主と
してニップＮ1 ，Ｎ2 により支持ドラム上に支持され
る。その後直ちに、又はほぼ直ちに、ライダーロール４
０は新しくスタートした巻きロールにニップ状に接触す
るように移動して巻きロールに巻かれたウェブの外面と
接触し、ウェブの張力を増大し、支持ドラムに対するニ
ップ負荷を高める。駆動モータ２０，２２が作動されて
トルクを与え、同一速度で又はわずかの速度差又はトル
ク差をもって支持ドラム１２，１４を回転させ、ウェブ
が巻かれる紙ロールに当接して保持される時ウェブの張
力に影響を与える。
【００２６】図２を参照すれば、紙の巻きロールの直径
が増大する時、矢印３６（図１）方向へウェブの張力を
ゆるめるように最初に作動されたウェブ引っぱり装置３
２は、反対方向へ作動されてベルト引っぱりロール３４
を次第に下方へ移動させ、ベルトの張力を次第に高め、
巻きロールを支持ドラム上のベルト上で巻きロールのニ
ップＮ1 ，Ｎ2 間のスパン３５において支持する。ベル
トの張力は、図１のベルト位置で示すゆるめた張力レベ
ルに対して中程度まで増加される。巻きロールの直径が
増大するあいだ、ライダーロール加圧装置４２は、ライ
ダーロール４０の絶えず減少するニップ力Ｎ3 を巻きロ
ールＷＲの表面に対して保持する。
が増大する時、矢印３６（図１）方向へウェブの張力を
ゆるめるように最初に作動されたウェブ引っぱり装置３
２は、反対方向へ作動されてベルト引っぱりロール３４
を次第に下方へ移動させ、ベルトの張力を次第に高め、
巻きロールを支持ドラム上のベルト上で巻きロールのニ
ップＮ1 ，Ｎ2 間のスパン３５において支持する。ベル
トの張力は、図１のベルト位置で示すゆるめた張力レベ
ルに対して中程度まで増加される。巻きロールの直径が
増大するあいだ、ライダーロール加圧装置４２は、ライ
ダーロール４０の絶えず減少するニップ力Ｎ3 を巻きロ
ールＷＲの表面に対して保持する。
【００２７】最後に、巻きロールＷＲが予め定められた
直径に近づき、そして遂に、図３に示すようにその最大
の所望の直径に達する時、ライダーロール加圧装置４２
は紙の巻きロールの表面に対するライダーロールニップ
をゆるめ、例えば約０．３４ｋｇ／ｃｍ（２ポンド／直
線インチ）の巻きロールの力のように小さな値で巻きロ
ールに対するライダーロールのニップ負荷を安定させ
る。この作用と整合して、ベルト引っぱり装置３２はベ
ルト引っぱりロール３４を矢印３８の方向へ下向きに次
第に移動させ、ニップＮ1 ，Ｎ2 間に巻きロールを支持
するスパン３５において、次第にベルトに張力をかけ
る。駆動モータが同一速度で又は所望により速度差をつ
けて支持ドラム１２，１４を連続的に駆動し、巻きロー
ルに巻かれるウェブの張力をさらに調節する。ワインダ
ーの支持ドラム装置のこの整合操作、即ち、種々の操作
段階でベルトに生じる張力の変化は、巻きロールが例え
ば５０．８ｃｍ（２０インチ）以下のように比較的小さ
い直径を有する時のウェブの巻き工程の最初の段階又は
そのあたりにおけるベルトの張力が比較的ゆるんでいる
状態から、例えば巻きロールが約５０．８ｃｍ（２０イ
ンチ）から約１０１．６ｃｍ（４０インチ）の直径を有
してベルト張力が相対的に中間レベルへ次第に増大する
時の中間段階を経て、巻きロールが例えば約１０１．６
ｃｍ（４０インチ）から約１５２．４ｃｍ（６０イン
チ）の直径のようにその最大サイズに達する時の段階ま
で行われ、これらの段階で、ベルト引っぱり装置は次第
にベルト引っぱりロールを下方へ押圧してベルトに張力
を付加し、遂に、ベルト張力を最大にする。種々の構成
要素のこの整合操作は、ウェブが最初に新しいコアに巻
かれる時からその巻きロールが完成するまでの操作範囲
を通して支持ドラムの上で巻きロールのニップＮ1 ，Ｎ
2 間のサドルスパンに所望のニップ負荷の輪郭ＮＰを生
じさせる。このニップ負荷の輪郭の領域は、また、図１
に示すように小さなスパン３５ａにかかる比較的小さい
範囲から、図２に示すように、比較的大きいスパン３５
ｂにかかる比較的大きい範囲へ増大し、それから図３に
示すように、更に比較的大きいスパン３５ｃまで増大す
る。これは、支持ドラムが固定されているにも拘らず、
それに対応して整合するベルトの張力が比較的ゆるいレ
ベルから中間レベルを通って比較的に高い張力レベルま
で変化することにより可能となる。
直径に近づき、そして遂に、図３に示すようにその最大
の所望の直径に達する時、ライダーロール加圧装置４２
は紙の巻きロールの表面に対するライダーロールニップ
をゆるめ、例えば約０．３４ｋｇ／ｃｍ（２ポンド／直
線インチ）の巻きロールの力のように小さな値で巻きロ
ールに対するライダーロールのニップ負荷を安定させ
る。この作用と整合して、ベルト引っぱり装置３２はベ
ルト引っぱりロール３４を矢印３８の方向へ下向きに次
第に移動させ、ニップＮ1 ，Ｎ2 間に巻きロールを支持
するスパン３５において、次第にベルトに張力をかけ
る。駆動モータが同一速度で又は所望により速度差をつ
けて支持ドラム１２，１４を連続的に駆動し、巻きロー
ルに巻かれるウェブの張力をさらに調節する。ワインダ
ーの支持ドラム装置のこの整合操作、即ち、種々の操作
段階でベルトに生じる張力の変化は、巻きロールが例え
ば５０．８ｃｍ（２０インチ）以下のように比較的小さ
い直径を有する時のウェブの巻き工程の最初の段階又は
そのあたりにおけるベルトの張力が比較的ゆるんでいる
状態から、例えば巻きロールが約５０．８ｃｍ（２０イ
ンチ）から約１０１．６ｃｍ（４０インチ）の直径を有
してベルト張力が相対的に中間レベルへ次第に増大する
時の中間段階を経て、巻きロールが例えば約１０１．６
ｃｍ（４０インチ）から約１５２．４ｃｍ（６０イン
チ）の直径のようにその最大サイズに達する時の段階ま
で行われ、これらの段階で、ベルト引っぱり装置は次第
にベルト引っぱりロールを下方へ押圧してベルトに張力
を付加し、遂に、ベルト張力を最大にする。種々の構成
要素のこの整合操作は、ウェブが最初に新しいコアに巻
かれる時からその巻きロールが完成するまでの操作範囲
を通して支持ドラムの上で巻きロールのニップＮ1 ，Ｎ
2 間のサドルスパンに所望のニップ負荷の輪郭ＮＰを生
じさせる。このニップ負荷の輪郭の領域は、また、図１
に示すように小さなスパン３５ａにかかる比較的小さい
範囲から、図２に示すように、比較的大きいスパン３５
ｂにかかる比較的大きい範囲へ増大し、それから図３に
示すように、更に比較的大きいスパン３５ｃまで増大す
る。これは、支持ドラムが固定されているにも拘らず、
それに対応して整合するベルトの張力が比較的ゆるいレ
ベルから中間レベルを通って比較的に高い張力レベルま
で変化することにより可能となる。
【００２８】３５ａから３５ｃへのスパンのサイズの増
大は、ドラム１２，１４の回転軸１３，１５から放射方
向へ伸長するニップベクトルＮ1 ，Ｎ2 の方向と位置を
それに対応して変化させることに注目すべきである。
大は、ドラム１２，１４の回転軸１３，１５から放射方
向へ伸長するニップベクトルＮ1 ，Ｎ2 の方向と位置を
それに対応して変化させることに注目すべきである。
【００２９】操作パラメーターのサイズと範囲の例を次
の通りとすることができる。
の通りとすることができる。
【００３０】即ち、支持ドラム１２，１４は直径を６
０．１ｃｍ（２４インチ）にし、巻きロールの最終直径
の寸法を１５２．４ｃｍ（６０インチ）にする。支持ド
ラム上で巻きロールのニップＮ1 ，Ｎ2 間を伸長する張
力のかかったベルトサドルのスパンは、仕上げ巻きロー
ルの分布負荷がそのサドルスパンの幅の２．５４ｃｍ
（１インチ）当り約０．６８ｋｇ／ｃｍ（４ポンド／直
線インチ）の状態において、８．８８ｋｇ／ｃｍ（５２
ポンド／直線インチ）を支持する約１３インチとする。
０．１ｃｍ（２４インチ）にし、巻きロールの最終直径
の寸法を１５２．４ｃｍ（６０インチ）にする。支持ド
ラム上で巻きロールのニップＮ1 ，Ｎ2 間を伸長する張
力のかかったベルトサドルのスパンは、仕上げ巻きロー
ルの分布負荷がそのサドルスパンの幅の２．５４ｃｍ
（１インチ）当り約０．６８ｋｇ／ｃｍ（４ポンド／直
線インチ）の状態において、８．８８ｋｇ／ｃｍ（５２
ポンド／直線インチ）を支持する約１３インチとする。
【００３１】最初に、ライダーロールは約２．０５ｋｇ
／ｃｍ（１２ポンド／直径インチ（ＰＬＩ））のニップ
負荷で、新ウェブが巻かれる新しく配置されたコア（図
１）をはさむ。ロールが中程度の直径（即ち、約７６．
２ｃｍ（３０インチ））に達した時、ライダーロールの
ニップは約０．３４ｋｇ／ｃｍ（２ＰＬＩ）まで次第に
ゆるめられている。巻きロールがその所望の仕上げサイ
ズに達するまで、これがそのままに維持される。また、
巻きロールが次第に増大する間、ベルトには張力がかけ
られ、総支持力を増す。かくして、最初に、コアは約
２．０５ｋｇ／ｃｍ（１２ＰＬＩ）のニップでもって支
持ドラムに当接し、ベルトに張力がかかり、ニップ
Ｎ1 ，Ｎ2 間のスパンにおける巻きロールの支持力が次
第に増大する時、そのニップはわずかだけ減退し、約
１．８８ｋｇ／ｃｍ（１１ＰＬＩ）となる。
／ｃｍ（１２ポンド／直径インチ（ＰＬＩ））のニップ
負荷で、新ウェブが巻かれる新しく配置されたコア（図
１）をはさむ。ロールが中程度の直径（即ち、約７６．
２ｃｍ（３０インチ））に達した時、ライダーロールの
ニップは約０．３４ｋｇ／ｃｍ（２ＰＬＩ）まで次第に
ゆるめられている。巻きロールがその所望の仕上げサイ
ズに達するまで、これがそのままに維持される。また、
巻きロールが次第に増大する間、ベルトには張力がかけ
られ、総支持力を増す。かくして、最初に、コアは約
２．０５ｋｇ／ｃｍ（１２ＰＬＩ）のニップでもって支
持ドラムに当接し、ベルトに張力がかかり、ニップ
Ｎ1 ，Ｎ2 間のスパンにおける巻きロールの支持力が次
第に増大する時、そのニップはわずかだけ減退し、約
１．８８ｋｇ／ｃｍ（１１ＰＬＩ）となる。
【００３２】本発明の範囲を限定する請求項の本旨と範
囲から離脱することなしにこの技術に熟達した人々によ
って本発明は種々変形が可能である。
囲から離脱することなしにこの技術に熟達した人々によ
って本発明は種々変形が可能である。
【００３３】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、特許請
求の範囲の請求項に記載された構成を具備することによ
って、一対の間隔をおいて位置する支持ドラムに巻かれ
た単一のループ状のベルトの張力をコアに巻かれたウェ
ブの巻きロールの直径が増大するにつれて増加させ、ま
た、前記巻きロールにライダーロールをニップ接触させ
ることによって、一対の間隔をおいて位置する支持ドラ
ムとこれに巻かれた単一のループ状のベルトを用いてウ
ェブの巻きロールを支持し、かつ巻かれるウェブに適正
な張力を与えることができ、移動するウェブを円滑かつ
確実にコアに巻くことができる。
求の範囲の請求項に記載された構成を具備することによ
って、一対の間隔をおいて位置する支持ドラムに巻かれ
た単一のループ状のベルトの張力をコアに巻かれたウェ
ブの巻きロールの直径が増大するにつれて増加させ、ま
た、前記巻きロールにライダーロールをニップ接触させ
ることによって、一対の間隔をおいて位置する支持ドラ
ムとこれに巻かれた単一のループ状のベルトを用いてウ
ェブの巻きロールを支持し、かつ巻かれるウェブに適正
な張力を与えることができ、移動するウェブを円滑かつ
確実にコアに巻くことができる。
【図１】ループを形成するベルトがドラムのまわりにゆ
るんだ引っぱり状態にある本発明に係る２個のドラム型
のワインダーの概略側面図である。
るんだ引っぱり状態にある本発明に係る２個のドラム型
のワインダーの概略側面図である。
【図２】巻き紙ロールがその最終的サイズへの中間段階
にあって、中程度の張力をかけられたベルトをもつドラ
ムによって巻き紙ロールが支持された状態の本発明に係
る２個のドラム型のワインダーの概略側面図である。
にあって、中程度の張力をかけられたベルトをもつドラ
ムによって巻き紙ロールが支持された状態の本発明に係
る２個のドラム型のワインダーの概略側面図である。
【図３】巻き紙ロールがその所望の仕上げ直径近くに達
し、その最大張力より小さいか又はその最大張力の近く
に達しているループ状のベルトにより巻き紙ロールが支
持ドラム上に支持されている状態を示す本発明に係る２
個のドラム型のワインダーの概略側面図である。
し、その最大張力より小さいか又はその最大張力の近く
に達しているループ状のベルトにより巻き紙ロールが支
持ドラム上に支持されている状態を示す本発明に係る２
個のドラム型のワインダーの概略側面図である。
【図４】巻きロールの直径に対する望ましいロール硬さ
との関係を示すグラフである。
との関係を示すグラフである。
【図５】巻きロールの重量とライダーロールの負荷とに
従った支持ドラムに対する巻きロールのニップを巻きロ
ールの直径の関数として示すベルトなしの標準形成の２
個のドラム型のワインダーとベルト支持における総ニッ
プ負荷をも示すグラフである。
従った支持ドラムに対する巻きロールのニップを巻きロ
ールの直径の関数として示すベルトなしの標準形成の２
個のドラム型のワインダーとベルト支持における総ニッ
プ負荷をも示すグラフである。
１０ コア １２，１４ 支持ドラム １６ ループ状のベルト １８ ベルト引っぱりロール ２０，２２ 駆動モータ ３２ ベルト引っぱり装置 ３４ ベルト引っぱりロール ３５ スパン ４０ ライダーロール ４２ ライダーロール加圧装置 Ｗ 紙ウェブ
Claims (7)
- 【請求項１】 １）ワインダーの２個の支持ドラム、及びワインダーの
支持ドラムのまわりのループ状のベルトの最高の張力状
態と、中間状態と、張力をゆるめた状態との間で漸進的
な移行を選択的に生じさせる制御装置のまわりにループ
状のベルトをかけ； ２）ベルトの張力をゆるめ、両ドラム間のノッチ内のベ
ルトにコアを受入れるくぼみを形成するように前記制御
装置を作動させ； ３）コア受入れくぼみにコアを受入れ、同コアをベルト
を介して両ドラムにニップ接触する状態に保持し； ４）移動ウェブの端部をコアを巻くように係合させてウ
ェブを巻きロールに巻く巻き作用を開始し； ５）ウェブを巻きロールに巻く工程を連続させるように
支持ドラムを駆動し； ６）支持ドラムの駆動開始と実質的に同時にライダーロ
ールを巻きロールとニップ接触させる；工程で成ること
を特徴とする２個のドラム型のワインダーで移動ウェブ
を巻きロールに巻く方法。 - 【請求項２】 前記制御装置を作動させてドラム上で巻
きロールのニップ接触場所間にあるベルトのスパンにお
いてベルトに相対的な中程度の張力状態を徐々に生じさ
せる工程をさらに有することを特徴とする請求項１に記
載の移動ウェブを巻きロールに巻く方法。 - 【請求項３】 前記ベルトは少くとも外面を弾性にし、
支持ドラムとニップ接触する状態で巻きロールを弾力的
に支持することを特徴とする請求項１に記載の移動ウェ
ブを巻きロールに巻く方法。 - 【請求項４】 巻きロールが予め定められた直径に達し
た時、制御装置を作動させてベルトに相対的に最高の張
力状態を徐々に生じさせる工程をさらに有することを特
徴とする請求項１に記載の移動ウェブを巻きロールに巻
く方法。 - 【請求項５】 巻きロールが予め定められた直径に達し
た時、ライダロールを巻きロールとのニップ接触から名
目的な値のニップ力までゆるめる工程をさらに有するこ
とを特徴とする請求項１に記載の移動ウェブを巻きロー
ルに巻く方法。 - 【請求項６】 巻き工程中、巻きロールにかけられるウ
ェブの張力に影響を与えるように選択された速度差及び
／またはトルク差で支持ドラムを独立して駆動する工程
をさらに有することを特徴とする請求項１に記載の移動
ウェブを巻きロールに巻く方法。 - 【請求項７】 実質的に水平に配置され互いに相対的に
固定して支持された第１及び第２の回転する支持ドラ
ム；２個の支持ドラムのまわりに配置されたループ状ベ
ルト；コア受入れくぼみをもつループ状ベルトにゆるい
張力を与え、また、所望の相対的に中等度の張力と最高
の張力との間の漸進的な移行を選択的に与えるループ状
ベルト内に配置されたベルト引っぱり装置；巻きロール
に形成するためウェブが巻かれるコアにニップ負荷をか
け、ウェブが巻かれた巻きロールが予め定められた直径
に達した時に同ロールに名目的なニップ負荷をかけるこ
とを選択的に行うライダーロール手段；及び支持ドラム
を、支持ドラム間に所望の速度差及び／又はトルク差を
生じさせることを含む選択された速度で回転駆動する駆
動装置；を備え；これによって、コアはベルトにより支
持され、ベルトを通して支持ドラムによってはさまれ、
巻きロールの直径の関数として比較的ゆるい張力から中
等度の張力、更に比較的高い張力へ至る異なる張力をベ
ルトに与えるようにしたことを特徴とする移動ウェブを
巻きロールに巻く装置。
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