JPH05139560A - 給紙カセツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】使用状況に応じて周辺スペースの有効利用を図
ることができ，かつ組立効率を向上させてコスト低減を
図る。 【構成】カセットケース（１１）を、用紙ガイド等が設
置された第１カセットケース部（１２）と，この第１カ
セットケース部（１２）に設けられた収容部（１３）に
セット用紙の長さに応じて引き出し可能に収容された第
２カセットケース部（１５）とから構成し、スキュー防
止部（４１）を用紙ガイド部（３１）と一体に形成した
構成である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複写機，レーザープリ
ンタおよびＬＥＤプリンタ等に適用される給紙カセット
に関する。

【０００２】

【従来の技術】通常、複写機等においては、給紙カセッ
トとして使用可能な最大サイズの用紙に合わせたものが
用いられる。

【０００３】かかる給紙カセットの従来構成を図７に示
す。

【０００４】図において、１１Ａはカセットケース，２
１は用紙を載置可能な載置板である。また、２５は載置
板２１上に載置された所定枚数の用紙を図示しない給紙
ローラ方向（例えば図中上方向）に付勢するバネ，３１
Ａ，３１Ａは載置板２１上に載置された用紙の幅方向位
置を規制する用紙ガイド部である。

【０００５】上記したカセットケース１１Ａ等は、使用
される用紙サイズのうちの最大のものに合わせて形成さ
れている。また、用紙ガイド部３１Ａ，３１Ａの内側に
は、スキュー防止部材４１Ａ，４１Ａが貼付されてい
る。このスキュー防止部材４１Ａ，４１Ａは、カセット
ケース１１Ａから送り出される用紙がスキューするのを
防止する役目を果たし，一般にはポリエステルフィルム
製とされている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した給
紙カセットでは、使用可能な最大サイズ用紙に合わせて
カセットケース１１Ａ等が形成されているために、小サ
イズの用紙を使用する場合においても大スペースが取ら
れ当該カセット周辺のスペースを有効利用できない不都
合を有する。

【０００７】また、ポリエステルフィルム製のスキュー
防止部材４１Ａを用紙ガイド部３１Ａに貼付するには、
確実に貼付できるように当該ガイド部３１Ａの貼付部分
をアルコール等を用いて脱脂しなければならない。その
ため、手間がかかり組立効率が低下するとともにコスト
高となる欠点を有する。

【０００８】本発明の目的は、上記事情に鑑み，使用状
況に応じて周辺スペースの有効利用を図ることができ，
かつ組立効率を向上させてコスト低減を図ることができ
る給紙カセットを提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は、用紙をセット
可能なカセットケースを有し、このカセットケース内に
配設されてセット用紙の幅方向位置を規制する用紙ガイ
ド部および当該セット用紙のスキューを防止するスキュ
ー防止部を含み構成された給紙カセットにおいて、前記
カセットケースを、前記用紙ガイド部等が設置された第
１カセットケース部と，この第１カセットケース部に設
けられた収容部にセット用紙の長さに応じて引き出し可
能に収容された第２カセットケース部とから構成し、前
記スキュー防止部を前記用紙ガイド部と一体に形成した
ことを特徴とする。

【００１０】

【作用】上記構成による本発明では、例えば小サイズの
用紙をセットする場合には、第２カセットケース部を第
１カセットケース部の収容部より引き出さずに収容して
おく。また、大サイズの用紙をセットする場合には、第
２カセットケース部を引き出して当該用紙を第１，第２
カセットケース部で支持する。このように、使用する用
紙のサイズに応じてカセットケースの大きさを増減する
ことができ，使用状況に応じた周辺スペースの有効利用
を図ることができる。

【００１１】また、スキュー防止部は用紙ガイド部と一
体に形成されているので、組立時にスキュー防止部を用
紙ガイド部に貼り付けるという面倒な作業を行っていた
従来に比し組立効率を向上させてコスト低減を図ること
ができる。

【００１２】したがって、使用状況に応じて周辺のスペ
ースの有効利用を図ることができ，かつ組立効率を向上
させてコスト低減を図ることができる。

【００１３】

【実施例】本発明の実施例を図面に基づき説明する。 （第１実施例）本実施例に係る給紙カセットは、図１に
示す如く，カセットケース１１，載置板２１，バネ２
５，用紙ガイド部３１，３１およびスキュー防止部４
１，４１を含み構成されている。なお、図７に示した構
成要素と同一のものについては同一の符号を付し、その
説明を省略もしくは簡略化する。

【００１４】ここで、カセットケース１１は、第１カセ
ットケース部１２および第２カセットケース部１５から
構成されている。本実施例においては、第１カセットケ
ース部１２には、載置板２１，バネ２５および用紙ガイ
ド部３１，３１等が設置されている。また、第１カセッ
トケース部１２の下部には、収容部１３が設けられてい
る。

【００１５】また、第２カセットケース部１５は、第１
カセットケース部１２の収容部１３にセット用紙の長さ
に応じて引き出し可能に形成されている。

【００１６】本実施例においては、第２カセットケース
部１５は、板状に形成され，小サイズ用紙セット時は第
１カセットケース部１２の収容部１３に収容され，大サ
イズ用紙セット時は収容部１３から引き出されて当該用
紙を第１カセットケース部１２と協働して支持するよう
に形成されている。

【００１７】なお、本実施例においては、第１カセット
ケース部１２の収容部１３には、第２カセットケース部
１５が位置決めされた位置より不用意に動き出してしま
うのを摩擦力等を利用して阻止する位置規制部材（図示
省略）が設けられている。また、特に第２カセットケー
ス部１５の先端部両側に設けられた係合突起１５ａ，１
５ａと係合して当該ケース部１５を図３に示す如く引き
出された位置に保持する係止部１３ａ，１３ａが設けら
れている。

【００１８】また、用紙ガイド部３１，３１は、載置板
２１の左右両側に配設され当該載置板２１上に載置され
た用紙の幅方向位置を規制する構成とされている。

【００１９】本実施例においては、用紙ガイド部３１
は、固定ガイド部材３２および可動ガイド部材３３から
構成されている。この可動ガイド部材３３の基端部は、
支持軸３９を介して固定ガイド部材３２に回転自在に連
結されている。

【００２０】また、スキュー防止部４１は、用紙ガイド
部３１と一体に形成されている。本実施例においては、
スキュー防止部４１は、可動ガイド部材３３の先端部と
一体形成されている。この可動ガイド部材３３（したが
ってスキュー防止部４１）は、弾性を有するプラスチッ
ク材料より形成されている。

【００２１】なお、用紙ガイド部３１，３１の固定ガイ
ド部材３２，３２は、用紙の幅方向に当該用紙の幅寸法
に合わせて適宜位置変更可能に第１カセットケース部１
２に取り付けられている。

【００２２】次に作用について説明する。本給紙カセッ
トに小サイズの用紙Ｐ１をセットする場合には当該用紙
Ｐ１を第１カセットケース部１２の載置板２１上に載置
する。この際、当該カセット周辺のスペースの有効利用
を図れるように，第２カセットケース部１５は、第１カ
セットケース部１２の収容部１３に収容しておく。ま
た、可動ガイド部材３３，３３に一体形成されたスキュ
ー防止部４１，４１は、小サイズ用紙Ｐ１の先端部の両
側端を押圧している。これにより、カセットケース１１
内より小サイズ用紙Ｐ１をスキューさせることなく送り
出すことができる。

【００２３】また、大サイズの用紙Ｐ２をセットする場
合には、第２カセットケース部１５を第１カセットケー
ス部１２の収容部１３より引き出し，当該用紙Ｐ２を両
カセットケース部１２，１５により支持する。また、可
動ガイド部材３３，３３を反転させてスキュー防止部４
１，４１で大サイズ用紙Ｐ２の後端部の両側端を押圧す
る。これにより、カセットケース１１内より大サイズ用
紙Ｐ２をスキューさせることなく送り出すことができ
る。

【００２４】しかして、この第１実施例によれば、カセ
ットケース１１を、用紙ガイド部３１等が設置された第
１カセットケース部１２と，この第１カセットケース部
１２の収容部１３にセット用紙の長さに応じて引き出し
可能に収容された第２カセットケース部１５とから構成
し、スキュー防止部４１を用紙ガイド部３１の可動ガイ
ド部材３３と一体に形成したので、使用状況に応じて周
辺のスペースの有効利用を図ることができる。また、ス
キュー防止部４１を用紙ガイド部３１と一体に設けたの
で、スキュー防止部（４１Ａ）を用紙ガイド部（３１
Ａ）に貼り付けるという面倒な作業を行っていた従来に
比し組立効率を向上させてコスト低減を図ることができ
る。

【００２５】なお、上記実施例では、小サイズ用紙Ｐ１
の場合にはその先端部，大サイズ用紙Ｐ２の場合にはそ
の後端部をスキュー防止部材４１，４１で押さえてスキ
ューを防止したが、用紙サイズに関係なくスキュー防止
部材４１，４１で用紙先端部あるいは用紙中央部等を押
さえる構成としてもよい。

【００２６】（第２実施例）第２実施例に係る給紙カセ
ットは、図４に示す如く，用紙ガイド部３１の可動ガイ
ド部材３３を固定ガイド部材３２に用紙長さ方向にスラ
イド可能に連結した構成とされている［なお、用紙ガイ
ド部３１以外の構成要素（カセットケース，載置板，バ
ネ等）は第１実施例の構成要素（カセットケース１１，
載置板２１，バネ２５等）と同一構成であるので、それ
らの説明を省略する。］。

【００２７】すなわち、本給紙カセットは、可動ガイド
部材３３に長穴３４を設けるとともに、固定ガイド部材
３２に位置決めピン３６，３６を長穴３４に嵌挿可能に
設けた構成とされている。ここで、可動ガイド部材３３
の長穴３４の幅寸法は、位置決めピン３６，３６の直径
より若干小さめに形成されており、当該長穴３４には所
定の間隔で係止部３５，３５が形成されている。この可
動ガイド部材３３の係止部３５，３５は、位置決めピン
３６の直径相当に形成されている。一方、固定ガイド部
材３２の位置決めピン３６，３６は、用紙長さ方向に所
定距離だけ離れて設けられている。

【００２８】しかして、可動ガイド部材３３を適宜用紙
長さ方向にスライドさせると、当該可動ガイド部材３３
の長穴３４と位置決めピン３６，３６とは相対移動す
る。そして、可動ガイド部材３３は、その長穴３４に形
成された任意の係止部３５，３５と位置決めピン３６，
３６とが係合された位置で保持される。

【００２９】かかる構成により、用紙（Ｐ１，Ｐ２）の
長さに応じて適宜可動ガイド部材３３をスライドさせ係
止部３５，３５と位置決めピン３６，３６との協働によ
り所定の位置に位置決めすることにより、用紙の後端部
をスキュー防止部材４１，４１で押さえてスキューを防
止することが可能となる。

【００３０】ここで、可動ガイド部材３３の長穴３４
に、多数の係止部３５，３５を設けることにより、各種
用紙の最適部分（例えば後端部）をスキュー防止部材４
１，４１で押さえてスキューを防止することが可能とな
り，用紙の多種類化に適応することができる。

【００３１】また、可動ガイド部材３３を入れ子状に形
成して無段階に可動部材３３（スキュー防止部材４１）
の位置を調整可能に構成することも可能である。

【００３２】なお、上記第１および第２実施例におい
て、第２カセットケース部１５に、例えば図１に２点鎖
線で示す如く，用紙を一段と確実にセットできるように
用紙の後端面を位置規制する位置規制面１６を設けても
よい。

【００３３】

【発明の効果】本発明によれば、カセットケースを、用
紙ガイド部等が設置された第１カセットケース部と，こ
の第１カセットケース部に設けられた収容部にセット用
紙の長さに応じて引き出し可能に収容された第２カセッ
トケース部とから構成し、スキュー防止部を用紙ガイド
部と一体に形成したので、使用状況に応じて周辺スペー
スの有効利用を図ることができ，かつ組立効率を向上さ
せてコスト低減を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例を示す分解斜視図である。

【図２】第１実施例のカセットケースに小サイズ用紙を
セットした様子を示す図である。

【図３】第１実施例のカセットケースに大サイズ用紙を
セットした様子を示す図である。

【図４】本発明の第２実施例の要部を示す図である。

【図５】第２実施例のカセットケースに小サイズ用紙を
セットした様子を示す図である。

【図６】第２実施例のカセットケースに大サイズ用紙を
セットした様子を示す図である。

【図７】従来の給紙カセットを示す分解斜視図である。

【符号の説明】

１１ カセットケース １２ 第１カセットケース部 １５ 第２カセットケース部 ３１ 用紙ガイド部 ４１ スキュー防止部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 用紙をセット可能なカセットケースを有
   し、このカセットケース内に配設されてセット用紙の幅
   方向位置を規制する用紙ガイド部および当該セット用紙
   のスキューを防止するスキュー防止部を含み構成された
   給紙カセットにおいて、 前記カセットケースを、前記用紙ガイド部等が設置され
   た第１カセットケース部と，この第１カセットケース部
   に設けられた収容部にセット用紙の長さに応じて引き出
   し可能に収容された第２カセットケース部とから構成
   し、 前記スキュー防止部を前記用紙ガイド部と一体に形成し
   たことを特徴とする給紙カセット。