JPH05139334A - リーチ型フオークリフトにおけるロードホイールの操舵装置 - Google Patents

リーチ型フオークリフトにおけるロードホイールの操舵装置

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JPH05139334A
JPH05139334A JP32992191A JP32992191A JPH05139334A JP H05139334 A JPH05139334 A JP H05139334A JP 32992191 A JP32992191 A JP 32992191A JP 32992191 A JP32992191 A JP 32992191A JP H05139334 A JPH05139334 A JP H05139334A
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steering shaft
bracket
gear
road wheel
fixed
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Shigeru Hirooka
茂 広岡
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 左右のロードホイールを操舵可能に支持する
ストラドルアームの幅寸法を極めて小さくするリーチ型
フォークリフトにおけるロードホイールの操舵装置を提
供する事。 [構成] ストラドルアーム10の車体幅方向における
外側位置に中心が位置しうるステアリング軸16を球面
すべり軸受24を介して支承し、該ステアリング軸16
に固着され、かつロードホイール12Lを車体内側から
支持し、その幅方向における中心を前記ステアリング軸
16の中心と所定距離隔てて支持するブラケット13に
扇形に切り欠かれた歯車20を固着し、該歯車20に噛
み合う駆動歯車19を前記左右のストラドルアーム10
内に収納配置し、さらに前記ブラケット13と、ストラ
ドルアーム10との接触部にスライドシュ25、27を
設けた構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ストラドルアームの先
端に支持されているロードホイールの操舵が可能なリー
チ型フォークリフトを提供するにあたり、ストラドルア
ームの幅寸法を拡大化することなく、極めて狭小な寸法
で、ロードホイールの操舵を実現し得る操舵装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ストラドルアームの先端に支持さ
れたロードホイールを操舵可能に設け、全方向に走行し
得るフォークリフトが提案されている。このフォークリ
フト1は、図6から図9に示す如く、本体部2と、該本
体部2から突出する左右のストラドルアーム10A、1
0Aの各々にロードホイール12L、12Rを操舵可能
に支持すると共に、前記本体部2にハンドル6にて操舵
可能なドライブホイール11を備えている。
【0003】ストラドルアーム10A、10A間には、
前後にスライドしうると共に、リフトシリンダ5にて昇
降動可能にフォーク或いは種々のアタッチメント等の荷
役具4、4を係止するマスト3が設けられる。尚、7は
荷役具4を操作する荷役操作レバー、8はドライブホイ
ールのアクセル指示を行う走行操作レバー、9はバッテ
リである。
【0004】次に、ロードホイールの操舵機構について
詳述すると、ロードホイール12Lは、支承軸14に軸
受を介して回動自在に支承され、該支承軸14は、正面
視が略「L」形からなるブラケット50に固着されてい
る。又、該ブラケット50の上面には、上方に突出する
ステアリング軸16Aが円すいころ軸受B、Bを介して
回動自在にストラドルアーム10Aに支承されている。
円すいころ軸受B、Bは、それぞれ背面に組み合わせて
ステアリング軸16Aに発生するモーメント荷重を負担
しうるよう配される。
【0005】ブラケット50の内側端部には、扇形に切
り欠かれた歯車20が、ボルト23にて固着され、該扇
形の歯車20に噛み合う駆動歯車19が駆動軸17に嵌
入されている。駆動軸17は、前記ステアリング軸16
Aと並設され、ボス22に回動自在に支承されると共
に、その上端にはタイミングプーリ18が固着されてい
る。また、前記ブラケット50の上端面と、ストラドル
アーム10Aとは接触することがないように構成されて
おり、従って、ステアリング軸16Aに作用するすべて
のラジアル荷重及びアキシアル荷重は、前記円すいころ
軸受B、Bにて負担されるものである。
【0006】又、ストラドルアーム10A内には、ステ
アリングモータ34Lが固定され、そのピニオン33に
は一段減速ギア31、これに同軸形成されたアイドルギ
ア32及び二段減速ギア30を介して回動軸29を回動
させ得る。
【0007】さらに、前記回動軸29の上端には、タイ
ミングプーリ25が固着され、タイミングベルト35を
介して前記駆動軸17のタイミングプーリ18にステア
リングモータ34Lのトルクが伝達され、ロードホイー
ル12Lを操舵する事ができる。尚、図8、9に示す2
8はエンコーダであり、検出軸の先端に設けられた歯車
27が、前記回動軸に固着された歯車26に噛み合うこ
とにより、ロードホイール12Lの操舵角を検出し得る
ように構成されている。
【0008】以上のようであるから、図7に示す如く、
ロードホイール12Lの操舵は、前記ステアリング軸1
6Aを中心として行われ、該ステアリング軸16Aの中
心と、ロードホイール12Lの中心とは、距離sだけ偏
心させて構成され、ロードホイールの操舵時の駆動トル
クの軽減が図られる。また、かかる構成のため、ストラ
ドルアーム16Aの幅及び高さ寸法は、通常のリーチ型
フォークリフト(ロードホイールの操舵を行なうことが
できないリーチ型フォークリフトをいう。)のそれに比
し、幅方向に拡大化されてしまう。
【0009】尚、他方のロードホイールについても同様
の構成を有しているもので、フォークリフト1の車体中
心線を中心として、左右対称に構成される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フォー
クリフトは、通常、幅狭な倉庫内通路での荷役走行作業
を強いられるものであるため、上述のようにストラドル
アームの幅が広くなると折角全方向に走行することがで
きても、結果的には、最小通路幅を大きくとらねばなら
ず、荷の保管スペースが削減されてしまうという問題が
ある。
【0011】一方、ロードホイール12L、12Rには
軸重量が作用し、特に、ステアリング軸16Aに作用す
るラジアル荷重及びアキシアル荷重は、上述の如く、す
べて円すいころ軸受B、Bにて負担される。また、荷役
具4に荷を積載している状態では、極めて大きなアキシ
アル荷重が作用するため、強度を踏まえた設計上の理由
から前述の円すいころ軸受B、Bを小型化にするにもお
のずと限界があり、これを支持するベアリングケース等
の大型化により、ストラドルアーム10Aの幅寸法も拡
大化するという問題がある。
【0012】本発明は上記実状に鑑み案出されたもの
で、その目的は、左右のロードホイールを操舵可能に支
持するストラドルアームの幅寸法を極めて小さくするこ
とが可能なリーチ型フォークリフトにおけるロードホイ
ールの操舵装置を提供する事にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、左右のストラ
ドルアーム各々の先端部近傍で、かつ車体幅方向におけ
る外側位置に中心が位置しうる垂直な軸と平行なステア
リング軸を前記左右のストラドルアーム各々に球面すべ
り軸受を介して回動自在に支承し、該ステアリング軸に
固着され、かつロードホイールを車体内側から支持し、
しかも該ロードホイールの幅方向における中心を前記ス
テアリング軸の中心と所定距離隔てて回動自在に支持す
る垂下部を備えたブラケットと、該ブラケットに扇形に
切り欠かれると共に円弧側を車体中心側に向けた歯車を
前記ブラケットに固着し、該扇形に切り欠かれた歯車に
噛み合う駆動歯車を前記扇形に切り欠かれた歯車よりも
車体中心側よりで、前記左右のストラドルアーム各々内
に収納配置してなり、さらに前記ブラケットと、ストラ
ドルアーム内との接触部にスライドシュを設けた構成と
したものである。
【0014】
【実施例】本発明の実施例を以下、図1乃至図5に基づ
き説明するが、従来と同一の箇所については同一の番号
を付し、その詳細説明は省略する。
【0015】図に示す如く、ステアリング軸16は、ス
トラドルアーム10に嵌入装着された球面すべり軸受2
4を介して回動自在に支承される。球面すべり軸受24
は、アウタレース24Aに球面状からなるインナレース
24Bを保持させてなり、後述するが、主としてステア
リング軸16に発生するラジアル荷重を負担しうるもの
である。
【0016】また、ステアリング軸16の下端は、略
「L」型からなるブラケット13の水平部13bに溶着
される。ストラドルアーム10の下端面には、フランジ
状をなすガイド部Cが形成され、該ガイド部Cに、図5
に示す如く、前記水平部13bにボルト23で固着され
た扇形の歯車20の内側に形成された突部20aと、ブ
ラケット13の水平部13bとで形成される間隙部が嵌
挿される。
【0017】前記ガイド部Cには、ブラケット13の同
水平部13b及び前記歯車20の突部20Aとそれぞれ
接触しうる表面部分に、スライドシュ25、27が固着
される。また、ブラケット13の同水平部13b側に
は、前記スライドシュ25と接触する箇所に、摺板26
が固着されて両者の接触によるブラケット13自体が摩
耗しうるのを防止している。尚、摺板26は、前記水平
部13bに切欠部を形成せしめ、当該切欠部に装着する
ことで、前記水平部13bの厚みが増加するのを防止し
得る。
【0018】以上のように構成されているため、スライ
ドシュ25及び摺板26にてドライブホイール12Lの
ステアリング軸16に作用するアキシアル荷重が負担さ
れることになり、前述の球面すべり軸受には、アキシア
ル荷重に比して、小さなラジアル荷重のみが作用するた
め、図に示すようにステアリング軸16を小径にし得る
と共に小さな球面すべり軸受24を用いることができ
る。
【0019】また、前記ブラケット13には、車体中心
側に、下方へ垂下する垂下部13aを有し、該垂下部1
3aに溶着された支承軸14に軸受を介してロードホイ
ール12Lが回動自在に軸支される。さらに前記ブラケ
ット13の垂下部13aは、ロードホイール12Lを車
体内側から支持するよう構成される。従って、ロードホ
イール12Lの外側面に一致させて、ストラドルアーム
10の幅を狭め得る。
【0020】前記ブラケット13の水平部13bには円
弧状をなし、外周縁に歯を形成した歯車20がボルト2
3にて固着され、また、前記歯車20には、これに噛み
合う駆動歯車19を前記歯車20よりも車体中心側で、
かつ前記ストラドルアーム10内に収納配置している。
【0021】尚、本例では、駆動歯車19を回動させる
手段として、従来と同様前記ステアリング軸16と並設
され、ボス22に回動自在に支承されると共に、その上
端にはタイミングプーリ18が固着され、ステアリング
モータ34Lからピニオン33、一段減速ギア31、こ
れに同軸形成されたアイドルギア32及び二段減速ギア
30を介して回動軸29を回動させ、タイミングプーリ
25、タイミングベルト35を介して前記駆動軸17を
回動させるものを例示する。
【0022】いま、図4に示す如く、タイミングベルト
35を図のように回転するようステアリングモータ34
Lを駆動すると、前記ガイド部Cにより案内されて、ロ
ードホイール12Lを枢支するブラケット13がステア
リング軸16を中心として回動し得る。この際、前述の
如くガイド部Cの周囲には、スライドシュ25、27が
張り付けられているため、ブラケット13は円滑に摺動
することができる。又、図4は最大操舵角の状態であ
り、前述のエンコーダ28にて、かかる状態が検知され
ると、ステアリングモータ34Lを停止させるようにし
ても良いし、他の機械的ストッパ等を設けて操舵角の制
限を行なうように構成することもできる。
【0023】さらに、図1に示す如く、ロードホイール
12Lの中心線と、ステアリング軸16の旋回中心と
は、いわゆるキングピンオフセットである距離eを偏心
させうる。これは、図10に示す如く、車体の向きはそ
のままの状態で、真横に走行させる場合、ロードホイー
ル12L、12Rの各々中心に操舵中心を位置させる
と、ホイールベースはLとなるが、前述の如く偏心距離
eを設けることによりL+2eのホイールベースを確保
することができるからである。また、フォークリフトが
停止している際にロードホイール12Lを操舵する、い
わゆる据切り時に、ロードホイール12Lと、地面との
摩擦を少なくして、ころがすことができるため操舵時の
駆動トルクの軽減を図り得るからである。
【0024】
【発明の効果】本発明は、上記の構成を採用した結果、
従来のようにステアリング軸に発生するすべてのラジア
ル荷重及びアキシアル荷重を、転がり軸受のみで負担す
ることなく、ラジアル荷重は球面すべり軸受で、アキシ
アル荷重はスライドシュと摺板にてそれぞれ負担する構
成を採用したため、ステアリング軸を小径にし得ると共
に、球面すべり軸受を小型化しうるため、ストラドルア
ームの幅寸法を小ならしめることができる。
【0025】又、ロードホイールを支承するブラケット
を該ロードホイールの車体内側に設けていることによ
り、ストラドルアームの拡大化を防止しうる。
【0026】更に、上述の偏心距離eを、ストラドルア
ームの幅寸法を狭めたにも拘らず、ステアリング軸の小
径化により、当該ステアリング軸をできる限り外側へ配
設可能として、従来の偏心距離sと略同距離を確保し得
る。従って、横走行時においても十分なホイールベース
を確保することができ、走行安定性、乗り心地の向上に
優れるという効果を奏しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の正面図である。
【図2】本発明の側面図である。
【図3】本発明の平面図である。
【図4】本発明の平面図である。
【図5】本発明の斜視図である。
【図6】従来のリーチ型フォークリフトの側面図であ
る。
【図7】従来のロードホイールの操舵機構を説明する正
面図である。
【図8】従来のロードホイールの操舵機構を説明する側
面図である。
【図9】従来のロードホイールの操舵機構を説明する平
面図である。
【図10】ホイールベースを説明するための平面図であ
る。
【符号の説明】
10 ストラドルアーム 12L ロードホイール 12R ロードホイール 13 ブラケット 13a 垂下部 13b 水平部 14 支承軸 16 ステアリング軸 19 駆動歯車 20 平歯車 24 球面すべり軸受 25 スライドシュ 26 摺板 27 スライドシュ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右のストラドルアーム各々の先端部近
    傍で、かつ車体幅方向における外側位置に中心が位置し
    うる垂直な軸と平行なステアリング軸を前記左右のスト
    ラドルアーム各々に球面すべり軸受を介して回動自在に
    支承し、該ステアリング軸に固着され、かつロードホイ
    ールを車体内側から支持し、しかも該ロードホイールの
    幅方向における中心を前記ステアリング軸の中心と所定
    距離隔てて回動自在に支持する垂下部を備えたブラケッ
    トと、該ブラケットに扇形に切り欠かれると共に円弧側
    を車体中心側に向けた歯車を前記ブラケットに固着し、
    該扇形に切り欠かれた歯車に噛み合う駆動歯車を前記扇
    形に切り欠かれた歯車よりも車体中心側よりで、前記左
    右のストラドルアーム各々内に収納配置してなり、さら
    に前記ブラケットと、ストラドルアーム内との接触部に
    スライドシュを設けたことを特徴とするリーチ型フォー
    クリフトにおけるロードホイールの操舵装置。
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