JPH05139006A - フイルムリボンカセツト - Google Patents

フイルムリボンカセツト

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Publication number
JPH05139006A
JPH05139006A JP13773591A JP13773591A JPH05139006A JP H05139006 A JPH05139006 A JP H05139006A JP 13773591 A JP13773591 A JP 13773591A JP 13773591 A JP13773591 A JP 13773591A JP H05139006 A JPH05139006 A JP H05139006A
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JP
Japan
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ribbon
film
gear
reel
film ribbon
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Application number
JP13773591A
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English (en)
Inventor
Minoru Mizutani
実 水谷
Eisaku Muto
栄作 武藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 印字寿命が長いフィルムリボンカセットを得
る。 【構成】 カセットケース20内で、下リボンプーリ2
5と上リボンプーリ26にフィルムリボン29の端部が
接着され、これらが反転ブロック21上に搭載される。
フィルムリボン29の送り出し側は反転ブロック20の
リボンアーム21aの端部に形成された軸21fに取り
付けられたリボンローラ27又は28に接触している。
フィルムリボン29を全部送り出すとフィルムリボン2
9は張力が高まり、反転ブロック21の位置を保とうと
するスプリング21eのバネ力に抗して反転ブロック2
1を回転させる回転力を送り出し側のリボンローラに与
え、左右で高さの異なるチェンジブロック21cも移動
し、ドライブギア43から各リボンリールのギアに回転
力を仲介するチェンジギア41を上下させて回転力を伝
達すべきリボンリール23、24を切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリアルプリンタにお
けるフィルムリボンカセットに関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来のフィルムリボンカセットの
機構を示す分解斜視図である。
【0003】図において、フィルムリボンカセットは、
カセットケース1及びカセットケース1の蓋となるカセ
ットカバー2を有する。
【0004】カセットケース1内のリールポスト1aに
は、リボンリール3が回転自在に取り付けられ、リボン
リール3に設けられた大径のフランジの外周にはノッチ
3aが形成されている。
【0005】同様に、リールポスト1aには、リボンリ
ール4が回転自在に取り付けられている。リボンリール
4は、リボンリール3の上方に位置しており、このリボ
ンリール3と干渉することなく回転可能である。リボン
リール4も大径のフランジを有すると共に、そのフラン
ジ上面より突出するポストには後述するベルトを欠ける
ための溝4bが設けられている。
【0006】リボンリール3のフランジ上面に突出した
ポストにはプーリ5が装着される。プーリ5内周の凹部
と、リボンリール3のポスト部の凸部が噛み合うこと
で、プーリ5は滑ることなくリボンリール3と一体に回
転する。
【0007】リボンリール4のポストにはプーリ6が装
着される。プーリ6内周の凹部と、リボンリール4のポ
スト部の凸部が噛み合うことで、プーリ6は滑ることな
くリボンリール4と一体に回転する。
【0008】プーリ5にはフィルムリボン7の一端が、
プーリ7にはその他端が接着される。フィルムリボン7
は、ベースとなるフィルムの片面にインクを塗布して構
成される。フィルムリボン7は、図示しない印字ヘッド
前面でインク塗布面が外側になるように巻かれている。
【0009】カセットケース1内に突出するストッパポ
スト1bには、リールストッパ8が回転可能に取り付け
られている。リールストッパ8の一端には、リボンリー
ル3のノッチ3aと噛み合う爪8aが形成され、中凹部
より板状のスプリング8bが突出している。スプリング
8bは弾性変形によってカセットケース1の側壁を押
し、リールストッパ8を反時計回りに回転させることに
より、爪8bはノッチと噛み合い、リボンリール3の回
転を抑制する。又、リールストッパ8の他端にはローラ
ポスト8cを有する。ローラポスト8cにはリボンロー
ラ9が回転可能に取り付けられている。
【0010】カセットケース1内には、図示しないキャ
リッジにより動力を受けて回転するフィードローラ10
及び、フィードローラ10に対向するアイドルローラ1
1が設けられている。これらフィードローラ10、アイ
ドルローラ11は、プーリ5よりリボンローラ9を経
て、図示していない印字ヘッドを囲むようにカセットケ
ース1前方に出たリボン通路を経たフィルムリボン7を
挟み、このフィルムリボン7をカセットケース1内に取
り込む。取り込まれたフィルムリボン7はプーリ6に巻
き取られる。
【0011】フィードローラ10の上部に設けられた溝
10bと、リボンリール4のポスト上部に設けられた溝
4bにはベルト12がかけられており、フィードローラ
10の回転により送られたフィルムリボン7をプーリ6
に巻き取るようリボンリール4へと回転が伝達される。
【0012】このような構成のフィルムリボンカセット
を図示しないシリアルプリンタに装着することにより、
シリアルプリンタのキャリッジより突出したドライブシ
ャフトとフィードローラ10が噛み合い、ドライブシャ
フトの回転によりフィードローラ10が回転して、フィ
ルムリボン7がプーリ6へフィードされ巻き取られる。
【0013】図7を用いて従来のフィルムリボンカセッ
トの作用、動作を説明する。
【0014】フィードローラ10が図示しないキャリッ
ジからの動力により反時計方向に回転することにより、
図7(a)と図7(b)の状態を繰り返しながら、フィ
ルムリボン7は積層された下側のプーリ5から左側のリ
ボン通路より印字ヘッドの前を通り、右側の通路を経て
フィードローラ10と連動して回転するプーリに巻き取
られる。
【0015】ここで、フィードローラ10が回転しない
ときは、図7(a)に示すようにリールストッパ8はス
プリング8bの弾性変形の反力により、その先端の爪8
aが下側のリボンリール3のノッチ3aと噛み合い、リ
ボンリール3が回転しないようになっている。これによ
り、リボンリール3と一体に回転するプーリ5も固定さ
れていることになる。
【0016】この状態でフィードローラ10によりフィ
ルムリボン7がフィードされると、リール5からフィル
ムリボン7は送り出されないためフィルムリボン7が張
って張力が増加し、一端にリボンローラ9が回転可能に
装着されているリールストッパ8を時計周りに回転させ
る。これによって、リールストッパ8の爪8aとリボン
リール3のノッチ3aとの噛み合いが外れ、リボンリー
ル3がリールストッパ8より解除された図7(b)の状
態となる。リボンリール3が回転自在となったことで一
体に指示されているプーリ5も回転可能であり、フィー
ドローラ10によりフィルムリボン7が送り出される。
【0017】フィルムリボン7は送り出されると緩み、
張力が減少するので、リールストッパ8はスプリング8
bの弾性により反時計方向に回転し、爪8aがリボンリ
ール3のノッチ3aと噛み合い、リボンリール3をロッ
クして、再度図7(a)の状態となる。
【0018】フィードローラ10を回転させ続けること
により、上記動作を繰り返しながらフィルムリボン7は
プーリ5からプーリ6へ巻き取られていく。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】以上のようなフィルム
リボンカセットには以下の様な課題がある。
【0020】まず、フィルムリボンの送りは1方向であ
り、フィルムリボンの送り出し側のリール巻き取り側の
リールにすべて巻き取られることで、フィルムリボン自
体の寿命とは関係なくフィルムリボンカセットが使用で
きなくなり、印字寿命が短い。
【0021】これに対し印字寿命を延ばすためにフィル
ムリボンの絶対量を多くすると、フィルムリボンの小型
化が困難となる。
【0022】又、通常のファブリックリボンカセットは
ファブリックリボンがエンドレスのため、プリンタは印
字ヘッドの移動に伴って常にリボンフィードを行なうこ
ととしているが、フィルムリボンは絶対量が決まってい
るため効率良くフィルムリボンをフィードする特別なリ
ボンフィード機構を必要とし、通常のファブリックリボ
ンとの共用ができない。
【0023】本発明の目的は、印字寿命が長いフィルム
リボンカセットを得ることである。
【0024】本発明の他の目的は、印字寿命が長く小型
のフィルムリボンカセットを得ることである。
【0025】本発明の他の目的は、印字時のみフィルム
リボンをフィードする様な特殊なリボンフィード機構を
不要とし、通常のファブリックリボンフィード機構を有
するリボンフィード機構との共用を可能としたフィルム
リボンカセットを得ることである。
【0026】本発明の他の目的は、上記のように構成し
たフィルムリボンカセットの寿命を客観的に判定するこ
とができる機構を備えたフィルムリボンカセットを得る
ことである。
【0027】本発明の他の目的は、リボンリールのロッ
ク解除やリボン送り方向の反転時における駆動の重さを
軽減し、フィルムリボンの巻き取り、送り方向の反転が
スムーズに行なえるフィルムリボンカセットを得ること
である。
【0028】本発明の他の目的は、フィルムリボンの反
転の際に必要とする力を小さくすることである。
【0029】本発明の他の目的は、フィルムリボンの巻
き径の変化を利用して巻き取りと反転をスムーズに行な
えるフィルムリボンカセットを得ることである。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明の第1は、フィル
ムの一の面にインクが塗布されてなるフィルムリボン
と、該フィルムリボンの一端が接着された第1のリボン
プーリと、該フィルムリボンの他端が接着された第2の
リボンプーリと、これらを収納するカセットケースを有
するフィルムリボンカセットにおいて、キャリッジから
動力を受け取るドライブギアと、上下に移動することに
より該ドライブギアの動力を選択的に前記第1又は第2
のリボンプーリに伝達するチェンジギアと、前記フィル
ムリボンの一の方向の巻き取りが終了とすることによる
該フィルムリボンの張力の増加に応答して前記チェンジ
ギアを移動させ、前記ドライブギアの動力が伝達される
リボンプーリを切り替えるリボン送り反転機構とを有す
るものである。
【0031】本発明の第2は、上記第1の発明のフィル
ムリボンカセットにおいて、該フィルムリボンカセット
は反転回数表示手段を有し、該反転回数表示手段は、数
字が記載されたプレートを有し、前記リボン送り反転機
構の反転動作に応答して該プレートが回転するよう構成
したものである。
【0032】本発明の第3は、上記第1のフィルムリボ
ンカセットにおいて、前記ドライブギアからチェンジギ
アへの動力の伝達は、該ドライブギアとチェンジギアと
の間に位置する調整ギアを介して行なわれ、該調整ギア
は一端で該調整ギアが前記ドライブギアに係合するが、
他端ではドライブギアに係合しないように形成されたガ
イドにより前記カセットケース内に保持されるととも
に、スプリングにより前記ガイドの前記一端方向に所定
の圧力を押しつけられ、該調整ギアがドライブギアより
前記所定の圧力以上の力を受けたときに該調整ギアは前
記ガイドの他端方向に移動し、該調整ギアとドライブギ
アとの係合がはずれるよう構成したものである。
【0033】
【作用】本発明の第1は、フィルムリボンの一の方向の
巻き取りが終了することによるフィルムリボンの張力の
増加に応答してチェンジギアを移動させ、ドライブギア
の動力が伝達されるリボンプーリを切り替えるよう構成
したので、容易にかつ確実にフィルムリボンの巻取方向
の反転ができる。
【0034】本発明の第2は、巻き取り方向の反転機構
を有するフィルムリボンカセットに巻取方向の反転回数
を表示する反転回数表示手段を設けたので、客観的に反
転回数を知ることができる。
【0035】本発明の第3は、巻き取り方向の反転機構
を有するフィルムリボンカセットのドライブギアからチ
ェンジギアへの動力の伝達を調整ギアを介して行ない、
この調整ギアに所定の圧力以上の力を受けたときに、ド
ライブギアと調整ギアの係合が外れるよう構成したので
チェンジギアの上下移動が軽くなるのである。
【0036】
【実施例】以下本発明の第1の実施例を説明する。
【0037】図1は本発明の第1の実施例を示すフィル
ムリボンカセットの分解斜視図である。
【0038】フィルムリボンカセットは、カセットケー
ス20と、反転ブロック21と、カセットカバー22
と、下リボンリール23と、上リボンリール24と、下
リボンプーリ25と、上リボンプーリ26と、リボンロ
ーラ27、28と、フィルムリボン29と、ギア40
と、チェンジギア41と、調整ギア42、ドライブギア
43とを有する。
【0039】カセットケース20は、フィルムリボン2
7を繰り出し、巻き取り可能に収納する。カセットケー
ス20は、リボンアーム軸20a、軸20b、チェンジ
ギア軸20c、軸20d、リールストッパ軸20e、チ
ェンジギア軸受20f及びストッパ20g、及び凹部2
0jを有する。
【0040】反転ブロック21は、リボン送り反転機構
であり、図2にその詳細を示す。図2は、反転ブロック
21の三面図であり、(a)は平面図、(b)は正面
図、(c)は側面図である。
【0041】図2に示すように、反転ブロック21は、
リボンアーム21aと、リールストッパ21bと、チェ
ンジブロック21cと、スプリング21eと、リボンロ
ーラ軸21fと、リボンアーム穴21gを有する。
【0042】リボンアーム21aは一端にリボンアーム
穴21gを有し、リボンアーム軸20aと回転可能に嵌
め合わされる。リボンアーム21aは、後述するように
フィルムリボン27の張力を受けて回転する。リボンア
ーム21aの回転の範囲は、リボンアーム軸20aの周
囲に突出し、後述する下リボンリール23の受けとなる
リボンリール軸受20fがリボンアーム21aのリボン
アーム穴21gの周囲に開けられた軸受穴21h及び2
1iに入ると共に、リボンアーム21aの周囲の後述す
るチェンジブロック21cとスプリング21eの間に位
置することにより規制される。
【0043】リールストッパ21bは、リボンアーム2
1aとヒンジをなして揺動可能に接続される。リールス
トッパ21bは、その先端にリボンアーム穴21gに向
けてリールストッパ溝21jが設けられ、このリールス
トッパ溝21jがカセットケース20から突出したリー
ルストッパ軸20eに嵌められており、リボンアーム2
1aがリボンアーム軸20aを中心に回転すると、リー
ルストッパ21bはリールストッパ軸20eを中心に揺
動する。リールストッパ21bは、リールストッパ溝2
1jの両側にそれぞれ異なった高さのノッチ21k及び
21lが設けられている。図2(a)及び(c)に示す
ように、リールストッパ溝21jの左側の長ノッチ21
lは右側の短ノッチ21kより高い。
【0044】チェンジブロック21cは、弾性部21d
を介してリールストッパ21bと対になってリボンアー
ム21aに接続される。チェンジブロック21cは、リ
ボンアーム穴21gを中心とする円弧状の長穴が開けら
れており、この長穴には後述するチェンジギア軸20c
が挿入される。又、この長穴の縁部は図2(a)及び
(c)に示す様に右方向に移動するに従い高さが高くな
るように傾斜が付けられている。チェンジブロック21
cの先端にはカセットケース20内に突出するストッパ
20gの両端の爪20h、20iに対応し、チェンジブ
ロック21cの回転を規制する2本の爪21m及び21
nが所定の間隔を開けて突出している。ここで、リボン
アーム21aが反時計回りに回転すると、チェンジブロ
ック21cの一方の爪21mがストッパ20gの一方の
爪20hに引っ掛かり、チェンジブロック21cは回転
することなく弾性部21dが変形しながらリボンアーム
21aが所定量回転するとこの引っ掛かりが外れ、弾性
部21dの弾性力により一気にチェンジブロック21c
も回転する。リボンアーム21aが上記と逆に時計回り
に回転する場合は、チェンジブロック21cの他方の爪
21nがストッパ20gの他方の爪20iに引っ掛か
り、チェンジブロック21cは回転することなく弾性部
21dが回転し、リボンアーム21aが所定量回転する
とこの引っ掛かりが外れ、弾性部21dの弾性力により
一気にチェンジブロック21cも回転する。
【0045】スプリング21eは、リールストッパ21
b、チェンジブロック21cと交する方向にヒンジをな
してリボンアーム21aに接続している。スプリング2
1eは、中抜き構造になっており、先端に設けられた凸
部21oがカセットケース20の凹部20j(図3
(a)に示されている)に嵌まり込み、弾性力が軸20
a方向に働く中立点以外の位置では、リボンアーム21
aを中立点方向と反対の何れかの方向に更に回転させる
弾性力を与えるよう構成されている。
【0046】リボンローラ軸21fは、スプリング21
eとリボンアーム穴21gに対向してリボンアーム21
aより突出して構成される。リボンローラ軸21fは、
後述する2個のリボンリール23、24に対応するよう
に異なった高さに位置している。
【0047】このような構成からなる反転ブロック21
はリボンアーム21a、リールストッパ21b、スプリ
ング21eの各部品を極薄板材で屈曲可能に接続し、リ
ボンアーム21aと、チェンジブロック21cを適当な
弾性体で形成しても良いし、全体を適当な弾性を有する
プラスチックによる一体形成としてもよい。
【0048】下リボンリール23は、反転ブロック21
上に位置し、円筒状の短軸と大径のフランジより構成さ
れ、リボンアーム軸20aの中心軸上に取り付けられ、
リボンリール軸受20fに支持されることで、反転ブロ
ック21と干渉することなしに回転可能である。下リボ
ンリール23は、大径フランジの外周にリールストッパ
21bの短ノッチ21kと対応する下リボンリールノッ
チ23kが設けられている。下リボンリール23は、フ
ランジの裏面に隠れているため図示されていないが、ギ
アを有する。このギアは、後述するチェンジギアと噛み
合う。
【0049】上リボンリール24は、下リボンリール2
3上に位置し、大径のフランジの外周にリールストッパ
21bの長ノッチ21lと対応する上リボンリールノッ
チ24lが設けられている。上リボンリール24は、フ
ランジの下面より上リボンリール軸24aが突出してい
る。上リボンリール軸24aは、下リボンリール23を
貫通してカセットケース20のリボンアーム軸20aに
回転可能に取り付けられ、下リボンリール23と上リボ
ンリール24はそれぞれ独立してリボンアーム軸20a
を中心に回転可能である。上リボンリール軸24aの外
周には上リボンリール軸ギア24bが形成されており、
上リボンリール軸ギア24bは下リボンリールの下から
表出する。
【0050】下リボンプーリ25は、下リボンリール2
3の上面の軸に嵌め合わせられ、下リボンリール23の
回転と一体に回転する。
【0051】上リボンプーリ26は、上リボンリール2
4の上面の軸に嵌め合わせられ、上リボンリール24の
回転と一体に回転する。
【0052】リボンローラ27及び28は反転ブロック
21のリボンローラ軸21fに回転可能に取り付けられ
る。ここでリボンローラ27は下リボンローラ23と対
応し、リボンローラ29は上リボンリール24と対応す
る。
【0053】フィルムリボン29は、フィルムの一方の
面にインクが塗布されその一端が下リボンプーリ25、
他端が上リボンプーリ26に接着され、下リボンプーリ
25からリボンローラ27を経て、図示しない印字ヘッ
ドを取り囲むようにカセットケース20の前方に設けら
れたリボン通路を通り、リボンローラ28を経て上リボ
ンプーリ26に続く。
【0054】ギア40はカセットケース20内の軸20
bに回転自在に取り付けられ、上リボンリール軸24a
に設けられたギアと噛み合っている。
【0055】チェンジギア41は下面に径が若干小さい
ギアが隣接して構成され、下面より突出した軸の周囲に
わたって凹部が形成され、この凹部がチェンジブロック
21cの長穴に回転自在に支持される。チェンジギア4
1はカセットケース内の軸20iに回転自在に取り付け
られており、反転ブロック21の回転に伴うチェンジブ
ロック21cの回転による水平方向の動きがチェンジギ
ア軸20cにより抑制されることで、チェンジブロック
21cの斜面に沿って上下動するようになっている。チ
ェンジギア41は、下の位置にあっては径の小さいギア
がギア40と噛み合って、後述するギア群からの動力を
上リボンリール24に伝達し、上の位置にあっては径の
小さいギアはギア40とは噛み合わず、径の大きいギア
が下リボンリール23の図示されていないギアと噛み合
って、後述するギア群からの動力を下リボンリール23
に伝達する。
【0056】調整ギア42は、カセットケース20内の
軸20dに回転自在に支持され、チェンジギア41の径
の大きいギアと噛み合っており、チェンジギア41の上
下動に対応して幅広となっている。
【0057】ドライブギア43は、調整ギア42と噛み
合っており、図示しないキャリッジより動力を受けて回
転し、上述した各ギアに動力を伝達する。又、カセット
カバー22からドライブギア43と同軸に設けられたノ
ブが突出しており、このノブを手で回転させることによ
りフィルムリボン29の緩みを取ることが可能となる。
【0058】カセットカバー22は、以上説明した各部
品を収納したカセットケース20に蓋をするものであ
る。
【0059】以下本実施例の作用を説明する。図3、図
4及び図5は、本発明のフィルムリボンカセットの第1
の実施例の作用を示す透視図で、それぞれ(a)は平面
図、(b)は側面図を示す。
【0060】図3は下リボンプーリ25に巻かれている
フィルムリボン29が上リボンプーリ26に巻き取られ
ている状態を示す。
【0061】下リボンプーリ25に巻かれているフィル
ムリボン29が上リボンプーリ26に巻き取られている
初期の状態では、リボンアーム21aはリボンアーム軸
20aを中心にして右下がりに傾いている。これによ
り、リボンアーム21aの側面から出ているチェンジブ
ロック21cも右に傾き、チェンジブロック21cと連
動して上下するチェンジギア41は下側(図3(b)で
は右寄り)の位置にあり、チェンジギア41の下側のギ
アが、上リボンリール軸ギア24bと噛み合っているギ
ア40と噛み合う。
【0062】リボンアーム21aと連動して揺動するリ
ールストッパ21bは、リールストッパ軸20eを中心
に左に傾き、下リボンリール23の外周部の下リボンリ
ールノッチ23kとそれに対応してリールストッパ21
bに設けられている短ノッチ21kが噛み合い、下リボ
ンリール23と一体に回転する下リボンプーリ25に巻
かれているフィルムリボン29の送り出しをロックして
いる。
【0063】この状態で図示されていないキャリッジの
移動により回転する回転軸から、ドライブギア43→調
整ギア42→チェンジギア41→ギア40→上リボンリ
ール軸ギア24bへと巻き取りの動力が伝達され、上リ
ボンリール24と一体に回転する上リボンプーリ26に
フィルムリボン29は巻き取られていく。
【0064】リボンアーム21aの一端に設けられたス
プリング21eは、リボンアーム21aに伸びようとす
る力が常に働いているため、リボンアーム21aを時計
周りに回転させるトルクとなり、リボンアーム21aは
図3の状態に保たれる。
【0065】下リボンリール23は、その回転をリール
ストッパ21bによりロックされているため、フィルム
リボン29が上リボンプーリ26に巻き取られると、フ
ィルムリボン29の張力が増し、リボンローラ28を通
してリボンアーム21aを反時計回りに回転させるトル
クとなり、このトルクがスプリング21eによる時計回
りのトルクより大きくなると、リボンアーム21aは反
時計回りに少し回転する。
【0066】リボンアーム21aの回転により、それと
連動してリールストッパ21bはリールストッパ軸20
eを中心に時計周りに少し回転し、下リボンリール23
のロックが解除され、下リボンプーリ25に巻かれてい
るフィルムリボン29が送り出される。これにより、フ
ィルムリボン29の張力は減少し、スプリング21eに
よる時計回りのトルクによりリボンアーム21aは初期
の位置に戻り、又再びリールストッパ21bもそれに連
動して回転し、再び下リボンリール23をロックし、初
期の状態に戻る。
【0067】以上説明した状態を繰り返しながら、フィ
ルムリボン29は下リボンプーリ25から上リボンプー
リ26へ巻き取られる。
【0068】図3に示す状態から、上記説明したよう
に、下リボンプーリ25から上リボンプーリ26へフィ
ルムリボン29が順次送られて行き、下側のフィルムリ
ボン29がその一端において下リボンプーリ25に接着
されているところまで送り出された場合、フィルムリボ
ン29の張力の増加によりリボンアーム21aが反時計
回りに回転し、それと連動してリールストッパ21bも
回転し下リボンリール23のロックが解除されるが、フ
ィルムリボン29は送り出されないため、リボンアーム
21aは更に反時計回りに回転する。
【0069】図4にリボンアーム21aが中立位置まで
回転した状態を示す。
【0070】この状態では、スプリング21eからリボ
ンアーム21aに働く力は軸20a方向になり、スプリ
ング21eによるリボンアーム21aの回転に必要なト
ルクは発生しない。
【0071】リボンアーム21aは上リボンプーリ26
がフィルムリボン29を巻き取る張力により発生するト
ルクにより反時計回りに回転していく。この時、リボン
アーム21aと弾性部21dで接続されているチェンジ
ブロック21cは、その先端に形成された一方の爪21
nがカセットケース20の内部に形成されているストッ
パ20gの一方の爪20hに引っ掛かり停止状態とな
り、リボンアーム21aの回転によって弾性部21dが
弾性変形していく。
【0072】チェンジブロック21cが停止しているた
め、チェンジギア31の噛み合いは変わらず、上リボン
プーリ26によりフィルムリボン29は巻き取られ、リ
ボンアーム21aは中立点を通過して左下がりの状態へ
と移る。
【0073】この状態になると、スプリング21eによ
るリボンアーム21aの回転トルクは反時計回りに発生
する。
【0074】又、弾性部21dの弾性変形も大きくな
り、ストッパ20gの爪20hからチェンジブロック2
1cは一気に反時計回りに回転する。
【0075】図5にリボンアーム21aとチェンジブロ
ックが反時計回りに回転し、フィルムリボン29の送り
が反転した状態を示す。
【0076】前述のようにチェンジブロック21cがス
トッパ20dの爪20hから外れて一気に反時計回りに
回転することにより、チェンジブロック21cに設けら
れた斜面によりチェンジギア41が押し上げられギア4
0との噛み合いは外れ、新たにチェンジギア41は下リ
ボンリール23の下面に設けられた下リボンリールギア
23bと噛み合うようになる。
【0077】ここで、ギア切替の際には、キャリッジか
らの動力が下リボンリール23、上リボンリール24の
いずれにも伝達されない箇所が存在し、この時フィルム
リボン29の張力は弱くなるが、反転ブロック21はス
プリング21eの弾性力によって回転し、チェンジブロ
ック21cはこの回転と共に弾性部21dの弾性を受け
て回転するので、ギアの切替はフィルムリボン29の張
力に関係なくスプリング21e及び弾性部21dの弾性
力により確実に行なうことができる。
【0078】前記ギアの切替により図示されないキャリ
ッジから伝達される動力は、ドライブギア43→調整ギ
ア42→チェンジギア41→ギア23bと伝達され、フ
ィルムリボン29は下リボンリール23と一体に回転す
る下リボンプーリ25に巻き取られるようになり、リボ
ン巻き方向が反転する。
【0079】同時にリールストッパ21bもリボンアー
ム21aと連動して右側に傾き、上リボンリール24の
外周に設けられている上リボンリールノッチ24lとそ
れに対応してリールストッパ21bに設けられたノッチ
が噛み合い、上リボンリール24の回転をロックする。
【0080】このリールストッパ21bによる上リボン
リール24のロックは前述したのと同様にフィルムリボ
ン29の巻き取りによるリボン張力により解除、ロック
を繰り返し、フィルムリボン29を送り出す。
【0081】このようにフィルムリボン29は上リボン
プーリ26から下リボンプーリ25に巻き取られ、送る
べきフィルムリボン29がすべて送り出されると、反転
ブロック21は時計周りに回転して中立状態になる。
【0082】更に送り続けると、リボンアーム21aは
下リボンプーリ25がフィルムリボンを巻き取る張力に
よって発生するトルクにより時計回りに回転する。この
時、リボンアーム21aと弾性部21dで接続されてい
るチェンジブロック20cは、その先端に形成された他
方の爪21mがカセットケース20の内部に形成されて
いるストッパ20gの他方の爪20iに引っ掛かり停止
状態となり、リボンアーム21aの回転により弾性部2
1dが弾性変形して行く。
【0083】チェンジブロック21cが停止しているた
め、チェンジギア41の噛み合いは変わらず、下リボン
プーリ25によりフィルムリボン29は巻き取られ、リ
ボンアーム21aは中立点を通過して左上がりの状態へ
と移る。
【0084】この状態になると、スプリング21eによ
るリボンアーム21aの回転トルクは時計回りに発生す
る。
【0085】また、弾性部21dの弾性変形も大きくな
り、ストッパ20gの爪20iからチェンジブロック2
1cの爪21mが外れてチェンジブロック21cも一気
に時計回りに回転する。
【0086】このように、チェンジブロック21cがス
トッパ20gの爪21iから外れて一気に時計周りに回
転することにより、チェンジブロック21cに設けられ
た斜面によりチェンジギア41が押し下げられ下リボン
リールギア23bとの噛み合いは外れ、新手にチェンジ
ギア31は上リボンリール24の下面に設けられた上リ
ボンリール軸ギア24bと噛み合うようになり、再びフ
ィルムリボン29の送り方向が反転する。
【0087】以後同様にフィルムリボン29はいずれか
のリボンプーリに巻き取られるとその送り方向が反転す
るので、フィルムリボン29は繰り返し使用することが
できる。
【0088】このように構成することにより、フィルム
リボン29を繰り返し使用することができるようになっ
たため、使フィルムリボン29の反転の度に印字品位は
劣化していく。しかしながら、自動的に反転可能である
ため反転した回数は不明となり、客観的に交換時期を判
断するのが困難である。これは以下に説明する第2の実
施例により解決することができる。
【0089】図8は、本発明の第2の実施例を説明する
ためのフィルムリボンカセットの分解斜視図である。本
実施例のフィルムリボンカセットは、第1の実施例のフ
ィルムリボンカセットに反転回数表示手段を設けたもの
である。
【0090】反転回数表示手段は、反転ブロック21に
設けられ反転時にタイミングを伝える反転カム21p
と、カセットケース20に取り付けられフィルムリボン
29の使用回数を表示するインジケータ51と、カセッ
トケース20に取り付けられ、反転カム21pの変位を
インジケータ51に伝えるプッシュロッド52とから構
成される。又、カセットカバー22にはインジケータ5
1の数字を読み取るための窓22aを有する。
【0091】反転カム21pの詳細は図9に示される。
図9は、反転ブロック21の三面図であり、(a)は平
面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【0092】図9に示すように、反転カム21pはリボ
ンアーム21aのリールストッパ21bとスプリング2
1eの間の周面に形成されている。反転カム21pは、
反転ブロック21がリボンアーム穴21gを中心に回転
したとき、この反転カム21pの描く軌跡は、リールス
トッパ21bとスプリング21bのほぼ中間点で、リボ
ンアーム穴21gからもっとも遠くなる位置に構成され
ている。
【0093】インジケータ51は図8に示すように、カ
セットカバー22の穴22rとカセットケースの穴20
rとにより両端を回転可能に支持される。インジケータ
51の詳細は図10に示される。図10は、インジケー
タ51の斜視図である。インジケータ51のカセットカ
バー22側には円盤状のプレート51aを有し、そのカ
セットカバー22に対向する面には、このインジケータ
51の回転軸と同心上にフィルムリボン29の使用回数
を表示するための数字が書かれている。インジケータ5
1のカセットケース20側には周囲にわたってインジケ
ータノッチ51bを有する。
【0094】プッシュロッド52は、図8に示すよう
に、プッシュロッド軸20kに嵌め合わされて支持され
る。プッシュロッド52の詳細は図11に示される。図
11は、プッシュロッド52を示す三面図で、(a)は
平面図、(b)は正面図、(c)は側面図を示す。プッ
シュロッド52は、弾性を有する支柱52aと、支柱5
2aに支持されるロッド52bと、プッシュロッド52
底部から側面を経て後方に突出したロッドストッパ52
eとから構成される。
【0095】支柱52aはロッド52bを弾性的に支え
るもので、このロッド52bは支柱52aの弾性の範囲
内で前後に移動可能となる。
【0096】ロッド52bは、ロッド先端部52cで反
転ブロック21の反転カム21pと接しており、ロッド
後端部52dでインジケータ51のインジケータノッチ
51bと噛み合う。
【0097】ロッドストッパ52eはインジケータノッ
チ51bと噛み合っており、インジケータ51の回転方
向を一方向に規制するために設けられる。上記のよう
に、ロッド後端部52dはインジケータノッチ51bと
噛み合っているので、ロッド52bの移動によりロッド
後端部52dがインジケータノッチ51bの垂直面を押
して、インジケータ51は回転させられる。この時、ロ
ッドストッパ52eもインジケータノッチ51bと噛み
合っているが、ロッドストッパ52eの先端がインジケ
ータノッチ51bの斜面を移動することで、ロッドスト
ッパ52e全体が弾性変形し、回転の妨げとなることは
ない。
【0098】窓22aは、カセットカバー22に設けら
れており、装填されたインジケータ51のプレート51
aに書かれた数字を1文字分読み取ることができる大き
さに形成されている。
【0099】反転回数表示手段は、以上のように構成し
たので、反転ブロック21が回転してプッシュロッド5
2はロッド先端部52cと反転カム21pとの接触箇所
が、リールストッパ21b側もしくはスプリング21e
側の基底部より中間点付近に移動するに従い、プッシュ
ロッド52は支柱52aを弾性変形させて反転ブロック
21のリボンアーム穴21gから離れる方向に移動す
る。ロッド先端部52cと反転カム21pとの接触箇所
が中間点を過ぎると、支柱52aが下の状態に復帰しよ
うとする弾性力によってロッド52bはリボンアーム穴
21gの方向に移動する。このとき、ロッド後端部52
dはインジケータノッチ51bと噛み合っているので、
ロッド52bの移動によりインジケータ51には逆の方
向に回転する力が加わるが、ロッドストッパ52eがイ
ンジケータノッチ51bの垂直な面に当たってこの回転
は阻止され、支柱52aを弾性変形させながらロッド後
端部52dはインジケータノッチ52bの斜面に沿って
インジケータノッチ51bを一歯分乗り越えて、次のイ
ンジケータノッチ15bと噛み合う。
【0100】このように、反転ブロック21が回転する
ことで、プッシュロッド52のロッド52bが移動しこ
の移動によりインジケータ51が回転するが、後述する
ように反転ブロック21が回転してフィルムリボン29
の送りが反転したときに、プッシュロッド52はロッド
先端部52cと反転カム21pとの接触箇所が、リール
ストッパ21b側の基底部から中間点を経てスプリング
21eの基底部まで、もしくはスプリング21e側の基
底部から中間点を経てリールストッパ21b側の基底部
まで移動するようにし、その移動によりインジケータ5
1がプレート51aに書かれた数字の一目盛り分回転す
るように、反転カム21pによるプッシュロッド52の
変位量、インジケータノッチ51bの数を構成すること
で、フィルムリボン29の使用回数が分かる。尚、フィ
ルムリボン29が未使用で上リボンプーリ26から下リ
ボンプーリ25の巻き取られる初期状態では、窓22a
に表示されるインジケータ51の表示は「1」となるよ
うに設定しておく。
【0101】次に、作用を説明する。
【0102】図12,13,14は本発明のフィルムリ
ボンカセットの第2の実施例の作用を示す透視図で、そ
れぞれ(a)は平面図、(b)は反転回数表示手段の拡
大図を示す。
【0103】図12(a)は下リボンプーリ25に巻か
れているフィルムリボン29が上リボンプーリ26に巻
き取られる状態を示し、フィルムリボン送りの作用、動
作は前述の図4で説明したものと同一である。
【0104】下リボンプーリ25に巻かれているフィル
ムリボン29が上リボンプーリ26に巻き取られている
初期の状態では、前述のようにチェンジギア41の下側
のギアが、上リボンリール軸ギア24bと噛み合ってい
るギア40と噛み合う。リールストッパ21bは、リー
ルストッパ軸20eを中心に左に傾き、下リボンリール
ノッチ23kと短ノッチ21kが噛み合い、下リボンプ
ーリ25に巻かれているフィルムリボン29の送り出し
をロックしている。
【0105】ここで、プッシュロッド52のロッド先端
部52cと反転カム21pの接触箇所は、スプリング2
1eの基底部となっている。
【0106】この状態で図示されていないキャリッジの
移動により回転する回転軸から、各ギア、上リボンリー
ル軸ギア24bを経て上リボンプーリ26へと巻き取り
の動力が伝達され、上リボンプーリ26にフィルムリボ
ン29は巻き取られていく。このとき、リボンアーム2
1aは、スプリング21eによりリボンアーム21aを
時計周りに回転させるトルクを受け、図12(a)の状
態に保たれる。
【0107】下リボンリール23は、その回転をリール
ストッパ21bによりロックされているため、フィルム
リボン29が上リボンプーリ26に巻き取られると、フ
ィルムリボン29の張力が増し、リボンローラ28を通
してリボンアーム21aを反時計回りに回転させるトル
クとなり、このトルクがスプリング21eによる時計回
りのトルクより大きくなると、リボンアーム21aは反
時計回りに少し回転する。
【0108】リボンアーム21aの回転により、それと
連動してリールストッパ21bはリールストッパ軸20
eを中心に時計周りに少し回転し、下リボンリール23
のロックが解除され、下リボンプーリ25に巻かれてい
るフィルムリボン29が送り出される。これにより、フ
ィルムリボン29の張力は減少し、スプリング21eに
よる時計回りのトルクによりリボンアーム21aは初期
の位置に戻り、又再びリールストッパ21bもそれに連
動して回転し、再び下リボンリール23をロックし、初
期の状態に戻る。
【0109】以上説明した状態を繰り返しながら、フィ
ルムリボン29は下リボンプーリ25から上リボンプー
リ26へ巻き取られる。
【0110】この時の反転ブロック21の回転によって
は、図12(b)に示すようにロッド先端部52cと反
転カム21pとの接触箇所は、反転カム21pの中間点
までは至らず、インジケータ51を回転させることはな
い。
【0111】図13にリボンアーム21aが中立位置ま
で回転した状態を示す。
【0112】フィルムリボン29が最後まで巻き取られ
ると、リボンアーム21aは上リボンプーリ26がフィ
ルムリボン29を巻き取る張力により発生するトルクに
より反時計回りに回転していく。この時、チェンジブロ
ック21cは、先端の一方の爪21nがストッパ20g
の一方の爪20hに引っ掛かり停止状態となり、リボン
アーム21aの回転によって弾性部21dが弾性変形し
ていく。
【0113】チェンジブロック21cが停止しているた
め、チェンジギア31の噛み合いは変わらず、上リボン
プーリ26によりフィルムリボン29は巻き取られ、リ
ボンアーム21aは中立点を通過して左下がりの状態へ
と移る。
【0114】反転ブロック21が回転してリボンアーム
21aが中立位置に至ったとき、プッシュロッド52の
ロッド先端部52cと反転カム21pとの接触箇所は、
スプリング21e側の基底部よりスプリング21eとリ
ールストッパ21b間の中間点に移動する。これによ
り、プッシュロッド52は支柱52aを変形させて反転
ブロック21から離れる方向に移動し、この移動によ
り、図13(b)に示すインジケータノッチ51bと噛
み合っているロッド後端部51dがインジケータノッチ
51bの垂直な方を押して、インジケータ51を回転さ
せる。この時、プッシュロッド52のロッドストッパ5
2eは、その先端がインジケータノッチ52bの斜面を
滑ることで弾性変形し、インジケータノッチ51bを一
歯分乗り越える。これにより、カセットカバー22の窓
22aに表示される数字は「1」から「2」になり、フ
ィルムリボン29が一回送られたことが表示される。
【0115】リボンアーム21aは中立点を通過して左
下がりの状態へ移ると、スプリング21eによるリボン
アーム21aの回転トルクは反時計回りに発生する。
又、弾性部21dの弾性変形も大きくなり、ストッパ2
0gの爪20hからチェンジブロック21cは一気に反
時計回りに回転する。
【0116】図14(a)にリボンアーム21aとチェ
ンジブロックが反時計回りに回転し、フィルムリボン2
9の送りが反転した状態を示す。
【0117】前述のようにチェンジブロック21cが反
時計回りに回転することにより、チェンジギア41のギ
アとの噛み合いが変化し、新たにチェンジギア41は下
リボンリールギア23bと噛み合うようになる。前記ギ
アの切替により図示されないキャリッジから伝達される
動力は、各ギア、下リボンリール23を経て下リボンプ
ーリ25へと伝達され、フィルムリボン29は下リボン
プーリ25に巻き取られるようになり、リボン巻き取り
方向が反転する。
【0118】同時にリールストッパ21bもリボンアー
ム21aと連動して右側に傾き、上リボンリールノッチ
24lとそれに対応してリールストッパ21bに設けら
れた長ノッチ21lが噛み合い、上リボンリール24の
回転をロックする。このリールストッパ21bによる上
リボンリール24のロックは前述したのと同様にフィル
ムリボン29の巻き取りによるリボン張力により解除、
ロックを繰り返し、フィルムリボン29を送り出す。こ
のようにフィルムリボン29は上リボンプーリ26から
下リボンプーリ25に巻き取られ、送るべきフィルムリ
ボン29がすべて送り出されると、反転ブロック21は
時計周りに回転して中立状態になる。
【0119】このように上記の図13(a)の位置から
リボンアームが更に回転して図14(a)の状態になる
ことにより、ロッド先端部52cと反転カム21pとの
接触箇所は、中間点よりリールストッパ21b側の基底
部に移動する。この時、支柱52aの弾性変形の回復に
よりプッシュロッド52のロッド52bは反転ブロック
21側に移動することにより、インジケータ51には上
述した回転と逆方向に回転させる力が加わることになる
が、図14(b)に示すように、逆方向に回転させよう
とすると、ロッドストッパ52eがインジケータノッチ
51bの垂直な面に突き当たることで逆回転は阻止さ
れ、支柱52aを弾性変形させながら、ロッド後端部5
2dはインジケータノッチ51bの斜面に沿ってこのイ
ンジケータノッチ51bを一歯分乗り越え次のノッチと
噛み合う。
【0120】更に送り続けると、リボンアーム21aは
下リボンプーリ25がフィルムリボンを巻き取る張力に
よって発生するトルクにより時計回りに回転する。この
時、チェンジブロック20cは、その先端の爪21mが
カセットケース20内の爪20iに引っ掛かり停止状態
となり、リボンアーム21aの回転により弾性部21d
が弾性変形して行く。
【0121】チェンジブロック21cが停止しているた
め、チェンジギア41の噛み合いは変わらず、下リボン
プーリ25によりフィルムリボン29は巻き取られ、リ
ボンアーム21aは中立点を通過して左上がりの状態へ
と移る。
【0122】この状態になると、スプリング21eによ
るリボンアーム21aの回転トルクは時計回りに発生す
る。
【0123】このように、チェンジブロック21cがス
トッパ20gの爪21iから外れて一気に時計周りに回
転することにより、チェンジブロック21cに設けられ
た斜面によりチェンジギア41が押し下げられ下リボン
リールギア23bとの噛み合いは外れ、新たにチェンジ
ギア31は上リボンリール24の下面に設けられた上リ
ボンリール軸ギア24bと噛み合うようになり、再びフ
ィルムリボン29の送り方向が反転する。
【0124】この際、反転ブロック21が回転してリボ
ンアーム21aが中立位置に至ったとき、プッシュロッ
ド52のロッド先端部52cと反転カム21pとの接触
箇所は、リールストッパ21b側の基底部よりリールス
トッパ21bとスプリング21e間の中間点に移動す
る。これにより、プッシュロッド52は支柱52aを変
形させて反転ブロック21から離れる方向に移動し、こ
の移動により、インジケータノッチ51bと噛み合って
いるロッド後端部51dがインジケータノッチ51bの
垂直な方を押して、インジケータ51を回転させる。こ
の時、プッシュロッド52のロッドストッパ52eは、
その先端がインジケータノッチ52bの斜面を滑ること
で弾性変形し、インジケータノッチ51bを一歯分乗り
越える。これにより、カセットカバー22の窓22aに
表示される数字は「2」から「3」になり、フィルムリ
ボン29が更に一回送られたことが表示される。
【0125】更に弾性部21dの弾性変形が大きくな
り、ストッパ20gの爪20iからチェンジブロック2
1cの爪21mが外れてチェンジブロック21cも一気
に時計回りに回転すると、ロッド先端部52cと反転カ
ム21pとの接触箇所は、中間点よりスプリング21e
側の基底部に移動する。この時、支柱52aの弾性変形
の回復によりプッシュロッド52のロッド52bは反転
ブロック21側に移動することにより、インジケータ5
1には上述した回転と逆方向に回転させる力が加わるこ
とになるが、逆方向に回転させようとすると、ロッドス
トッパ52eがインジケータノッチ51bの垂直な面に
突き当たることで逆回転は阻止され、支柱52aを弾性
変形させながら、ロッド後端部52dはインジケータノ
ッチ51bの斜面に沿ってこのインジケータノッチ51
bを一歯分乗り越え次のノッチと噛み合う。
【0126】以後同様にフィルムリボン29は何れかの
リボンプーリに巻き取られるとその送りが反転すること
で、リボンアーム21aの反転カム21pの変移により
移動するプッシュロッド52のロッド52bによって、
インジケータ51はインジケータノッチ51bの一歯分
回転し、カセットカバー22の窓22aに表示される数
字は1ずつ増加するようになり、フィルムリボンの使用
回数が客観的に判断できるようになる。
【0127】上記第1あるいは第2の実施例では、チェ
ンジギア41が上下に移動する際に、ドライブギア43
から調整ギア42を経て伝えられた回転を各ギアに伝え
つつ上下するので、比較的大きな力を必要とする。これ
は以下に説明する第3の実施例により解決することがで
きる。
【0128】図15は、本発明の第3の実施例を説明す
るためのフィルムリボンカセットの分解斜視図である。
本実施例のフィルムリボンカセットは、第1の実施例の
フィルムリボンカセットに調整ギア軸42qと調整ギア
スプリング42bを加えたものである。尚、図15で
は、図1の短ノッチ21k、長ノッチ21lのノッチ部
分を、スポンジに代えた例を図示している。
【0129】調整ギア軸42qは、調整ギア42の軸と
して取り付けられる。調整ギア軸42qは、カセットケ
ース20に設けられた調整ギア軸溝20qとカセットカ
バーに設けられた調整ギア軸溝22qとによりカセット
ケース20内に保持される。各調整ギア軸溝20q、2
2qはこの溝の一端で調整ギア42がドライブギア43
及びチェンジギア41に係合するが、他端ではドライブ
ギア43に係合しないように形成する。
【0130】調整ギアスプリング42bは、調整ギア軸
42qを各調整ギア軸溝20q、22qの上記一端方向
に押しつけて、調整ギア42がドライブギア43及びチ
ェンジギア41に係合させる。
【0131】スポンジに代えた短ノッチ21k、長ノッ
チ21lは、第1の実施例のように下リボンリール2
3、上リボンリール24のフランジの周囲を押圧し、こ
の間に摩擦抵抗を生じさせる。これにより、ノッチ同士
の係合開始時の不連続な抵抗や異常音の発生を防止でき
る。尚、スポンジに代えてフェルトでも同様である。
【0132】次に、作用を説明する。
【0133】図16は本発明のフィルムリボンカセット
の第3の実施例の作用を示す透視図で、それぞれ(a)
は平面図、(b)は側面図を示す。
【0134】第1の実施例と同様に、最初は下リボンプ
ーリ25に巻かれているフィルムリボン29が上リボン
プーリ26に巻き取られていく。この時、調整ギア42
は調整ギアスプリング42bに押されてドライブギア4
3及びチェンジギア41に噛み合わされており、ドライ
ブギア43の回転は調整ギア42を経てチェンジギア4
1に伝わる。
【0135】図に示すように、下リボンプーリ26に巻
かれたフィルムリボン29がすべて巻き取られると、フ
ィルムリボン29の張力が増し、リボンアーム21aが
反時計回りに回転する。この回転により、チェンジブロ
ック21cはチェンジギア41を上方向に押し上げチェ
ンジギア41の噛み合いが上リボンプーリ26に巻かれ
たフィルムリボン29を下リボンプーリ25に巻き取る
ように切り替わる。
【0136】チェンジギア41の切り替わり時は、通常
のフィルムリボン29の巻き取り時よりも調整ギア42
にかかる負荷が大きくなるため、ドライブギア43は調
整ギア42を調整ギアスプリングに抗して押され、調整
ギア軸溝20q及び22qに沿って押し戻される。これ
により、調整ギア42とドライブギア43との噛み合い
が外れ調整ギア42にかかる負荷は減少する。このよう
に、チェンジギア41の上下動は調整ギア42の噛み合
いが外れ、負荷が減少した状態で行なわれるのでチェン
ジギア41の噛み合いの切替をスムーズに行なうことが
できる。
【0137】リボンアーム21aの反時計回りの回転が
終了し、チェンジギア41の噛み合いが切り替えられる
と調整ギア42にかかる負荷は減少し、調整ギアスプリ
ング42bのバネ力によって調整ギア42とドライブギ
ア43との噛み合いが復活する。これにより、上リボン
プーリ26に巻かれているフィルムリボン29が下リボ
ンプーリ25に巻き取られるようになる。
【0138】このように、調整ギア42を移動可能にカ
セットケース20に装填することにより、フィルムリボ
ン29の送り方向反転時にかかる力を逃がしスムーズな
リボン送り方向反転が可能となる。
【0139】以上説明したフィルムリボンカセットは、
何れの実施例も図3からもわかるようにフィルムリボン
29がリボンアーム21aに形成されたリボンローラ2
7及び28の双方に常時接触した状態で巻き取り方向の
反転が行なわれる。巻き取り方向の反転は、フィルムリ
ボン29の張力の増加によりリボンローラ28が反時計
回りの力を受けて反時計回りに回転することにより行な
われるが、このときは同時にフィルムリボン29はリボ
ンローラ27に対して、時計回りの力を加える。このた
め、反転時に要する力が大きくなる。
【0140】これは、以下に説明する第4及び第5の実
施例により解決することができる。図17及び図18は
本発明のフィルムリボンカセットの第4及び第5の実施
例の作用を示す透視図で、それぞれ(a)は平面図、
(b)は側面図を示す。
【0141】図17は、下リボンプーリ25に巻かれて
いるフィルムリボン29が上リボンプーリ26に巻き取
られる状態を示し、フィルムリボン送りの作用、動作は
前述の図4で説明したものと同一である。
【0142】ここで、リボンアーム21aに設けられた
リボンローラ27,28間の距離及びリボンアーム21
aの長さ、リボンガイド20l,20m間の距離、リボ
ンプーリ25,26からリボンガイド20l,20mに
至る角度、フィルムリボン29が完全に巻かれたリボン
プーリ25,26のフィルムリボン29外周からリボン
ガイド20l,20mに至る角度を調整してフィルムリ
ボン29の送り出し側のみリボンローラ27あるいは2
8のリボンアーム内端側に接触するよう構成する。これ
は、フィルムリボンカセットの縦横比、用いるフィルム
リボン29の巻径により適宜変える必要がある。
【0143】このように構成することで、実線で記載さ
れた送り出し初期の場合、反転直前の場合の何れでもフ
ィルムリボン29の巻き取り側はリボンローラ27に触
れることがなく、リボンアーム21aを時計回り方向に
回転させる力の妨げとなることはない。
【0144】ここで、リボン送り反転直前では、フィル
ムリボン29送り出し側の巻径は小さくなり、リボンロ
ーラ28との接触角度が大きくなるため、リボンアーム
21aにより大きな力が加えられるようになる。一方、
フィルムリボン29巻き取り側では巻径は大きくなりフ
ィルムリボン29はリボンローラ27より遠ざかる。こ
れにより、リボンアーム29aの回転はよりスムーズに
行なうことができる。
【0145】反転後は、逆にフィルムリボン29はリボ
ンローラ27のリボンアーム21a内端に接触するが、
リボンローラ28には接触しない。
【0146】図18は、下リボンプーリ25に巻かれて
いるフィルムリボン29が上リボンプーリ26に巻き取
られる状態であり、本発明の第5の実施例を示す。
【0147】図17により説明した第4の実施例との違
いは、リボンアーム21aがV字状に形成され、そのV
字の股の部分にリールストッパ21bを形成したこと
と、フィルムリボン29がリボンアーム先端に取り付け
られたリボンローラの外側に接触するよう構成されてい
ることである。尚、リボンアーム21aの形状の変更に
合わせてドライブギア43を始めとする各種ギアの位置
も変更されている。このように構成したときも、第4の
実施例と同様の効果が得られる。
【0148】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、フィルムリボンの一の方向の巻き取りが終了する
ことによるフィルムリボンの張力の増加に応答してチェ
ンジギアを移動させ、ドライブギアの動力が伝達される
リボンプーリを切り替えるよう構成したので、容易にか
つ確実にフィルムリボンの巻取方向の反転ができる。
【0149】これにより、フィルムリボンを繰り返し使
用することが可能となるため、フィルムリボンカセット
の長寿命化が図れる。効率良いフィルムリボンの使用が
可能となるため、フィルムリボンの長さを減らし、フィ
ルムリボンカセットの小型化を図ることが可能となる。
フィルムリボンを繰り返し使用することが可能となるた
め、印字ヘッドの移動に連動して常にリボンフィードが
行なわれるファフリックリボンカセットを使用するプリ
ンタとの共用が図れるようになる。
【0150】本発明は又、巻き取り方向の反転機構を有
するフィルムリボンカセットに巻取方向の反転回数を表
示する反転回数表示手段を設けたので、客観的に反転回
数を知ることができる。
【0151】本発明は更に、巻き取り方向の反転機構を
有するフィルムリボンカセットのドライブギアからチェ
ンジギアへの動力の伝達を調整ギアを介して行ない、こ
の調整ギアに所定の圧力以上の力を受けたときに、ドラ
イブギアと調整ギアの係合が外れるよう構成したのでチ
ェンジギアの上下移動の際に調整ギアとチェンジギアと
の間の摩擦が小さくなりチェンジギアの移動に要する力
が小さくなる。そのため、チェンジギアの切替がスムー
ズになり巻取方向の反転が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフィルムリボンカセットの第1の実施
例を示す分解斜視図。
【図2】本発明のフィルムリボンカセットの第1の実施
例に用いる反転ブロックを示す三面図で、(a)は平面
図、(b)は正面図、(c)は側面図を示す。
【図3】本発明のフィルムリボンカセットの第1の実施
例の作用を示す透視図で、(a)は平面図、(b)は側
面図を示す。
【図4】本発明のフィルムリボンカセットの第1の実施
例の作用を示す透視図で、(a)は平面図、(b)は側
面図を示す。
【図5】本発明のフィルムリボンカセットの第1の実施
例の作用を示す透視図で、(a)は平面図、(b)は側
面図を示す。
【図6】従来のフィルムリボンカセットを示す分解斜視
図。
【図7】従来のフィルムリボンカセットの動作を説明す
るための説明図。
【図8】本発明のフィルムリボンカセットの第2の実施
例を示す分解斜視図。
【図9】本発明のフィルムリボンカセットの第2の実施
例に用いる反転ブロックを示す三面図で、(a)は平面
図、(b)は正面図、(c)は側面図を示す。
【図10】本発明のフィルムリボンカセットの第2の実
施例の用いるインジケータを示す斜視図。
【図11】本発明のフィルムリボンカセットの第2の実
施例に用いるプッシュロッドを示す三面図で、(a)は
平面図、(b)は正面図、(c)は側面図を示す。
【図12】本発明のフィルムリボンカセットの第2の実
施例の作用を示す平面図で、(a)は平面図、(b)は
反転回数表示手段の拡大図を示す。
【図13】本発明のフィルムリボンカセットの第2の実
施例の作用を示す平面図で、(a)は平面図、(b)は
反転回数表示手段の拡大図を示す。
【図14】本発明のフィルムリボンカセットの第2の実
施例の作用を示す平面図で、(a)は平面図、(b)は
反転回数表示手段の拡大図を示す。
【図15】本発明のフィルムリボンカセットの第3の実
施例の作用を示す分解斜視図。
【図16】本発明のフィルムリボンカセットの第3の実
施例の作用を示す透視図で、(a)は平面図、(b)は
側面図を示す。
【図17】本発明のフィルムリボンカセットの第4の実
施例の作用を示す透視図で、(a)は平面図、(b)は
側面図を示す。
【図18】本発明のフィルムリボンカセットの第5の実
施例の作用を示す透視図で、(a)は平面図、(b)は
側面図を示す。
【符号の説明】
20 カセットケース 20a リボンアーム軸 20b 軸 20c チェンジギア軸 20d 軸 20e リールストッパ軸 20f リボンリール軸受 20g ストッパ 20h 爪 20i 爪 20j 凹部 20k プッシュロッド軸 20l リボンガイド 20m リボンガイド 20q 調整ギア軸溝 20r 穴 21 反転ブロック 21a リボンアーム 21b リールストッパ 21c チェンジブロック 21d 弾性部 21e スプリング 21f リボンローラ軸 21g リボンアーム穴 21h 軸受穴 21i 軸受穴 21j リールストッパ溝 21k 短ノッチ 21l 長ノッチ 21m 爪 21n 爪 21o 凸部 21p 反転カム 22 カセットカバー 22a 窓 22q 調整ギア軸溝 22r 穴 23 下リボンリール 23b 下リボンリールギア 23k 下リボンリールノッチ 24 上リボンリール 24a 上リボンリール軸 24b 上リボンリール軸ギア 24l 上リボンリールノッチ 25 下リボンプーリ 26 上リボンプーリ 27 リボンローラ 28 リボンローラ 29 フィルムリボン 40 ギア 41 チェンジギア 42 調整ギア 42b 調整ギアスプリング 42q 調整ギア軸 43 ドライブギア 51 インジケータ 51a プレート 51b インジケータノッチ 52 プッシュロッド 52a 支柱 52b ロッド 52c ロッド先端部 52d ロッド後端部 52e ロッドストッパ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムの一の面にインクが塗布されて
    なるフィルムリボンと、該フィルムリボンの一端が接着
    された第1のリボンプーリと、該フィルムリボンの他端
    が接着された第2のリボンプーリと、これらを収納する
    カセットケースを有するフィルムリボンカセットにおい
    て、 キャリッジから動力を受け取るドライブギアと、 上下に移動することにより、前記ドライブギアの動力を
    選択的に前記第1又は第2のリボンプーリに伝達するチ
    ェンジギアと、 前記フィルムリボンの一の方向の巻き取りが終了するこ
    とによる該フィルムリボンの張力の増加に応答して前記
    チェンジギアを移動させ、前記ドライブギアの動力が伝
    達されるリボンプーリを切り替えるリボン送り反転機構
    とを有するフィルムリボンカセット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のフィルムリボンカセット
    において、該フィルムリボンカセットは反転回数表示手
    段を有し、 該反転回数表示手段は、数字が記載されたプレートを有
    し、前記リボン送り反転機構の反転動作に応答して該プ
    レートが回転するよう構成したフィルムリボンカセッ
    ト。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のフィルムリボンカセット
    において、前記ドライブギアからチェンジギアへの動力
    の伝達は、該ドライブギアとチェンジギアとの間に位置
    する調整ギアを介して行なわれ、 該調整ギアは一端で該調整ギアが前記ドライブギアに係
    合するが、他端ではドライブギアに係合しないように形
    成されたガイドにより前記カセットケース内に保持され
    るとともに、スプリングにより前記ガイドの前記一端方
    向に所定の圧力で押しつけられ、 該調整ギアがドライブギアより前記所定の圧力以上の力
    を受けたときに該調整ギアは前記ガイドの他端方向に移
    動し、該調整ギアとドライブギアとの係合がはずれるよ
    う構成したフィルムリボンカセット。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007502221A (ja) * 2003-08-12 2007-02-08 ブレイディー ワールドワイド インコーポレイテッド 枢動ギア機構を有するプリンタ
WO2021065466A1 (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 ブラザー工業株式会社 印刷用カセット

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