JPH05138702A - 射出成形用金型のランナー材除去機構 - Google Patents

射出成形用金型のランナー材除去機構

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JPH05138702A
JPH05138702A JP30080891A JP30080891A JPH05138702A JP H05138702 A JPH05138702 A JP H05138702A JP 30080891 A JP30080891 A JP 30080891A JP 30080891 A JP30080891 A JP 30080891A JP H05138702 A JPH05138702 A JP H05138702A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
runner
plate
runner material
mold
fixed
Prior art date
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Pending
Application number
JP30080891A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Matsuda
淳一 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mita Industrial Co Ltd filed Critical Mita Industrial Co Ltd
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Publication of JPH05138702A publication Critical patent/JPH05138702A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】型開き時に、ランナーを構成する部分としての
段部4aによってランナー材rの端部のみを押して、ラ
ンナー材rを固定側取付板1から除去するランナー材取
外し部材4を設けた。このランナー材取外し部材4は、
型開き時に、係合部4bが固定側型板2によって引っ張
られて、移動する。 【効果】従来のランナーストリッパープレートのような
大型の部材を不要にでき、射出成形用金型を軽量化でき
る。成形品の位置に関係なく射出成形用金型に適用でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、型開き時に射出成形
用金型のランナー材を成形品及びランナー構成部材から
自動的に除去する射出成形用金型のランナー材除去機構
に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
上記のランナー材除去機構として、可動側型板との間に
キャビティを構成する固定側型板と、この固定側型板が
摺動自在に取付けられる固定側取付板との間に、いわゆ
るランナーストリッパープレートを設けたものがあっ
た。このランナ材除去機構を含んだ射出成形用金型は、
可動側型板、固定側型板及び上記ランナーストリッパー
プレートの3枚のプレートを有することから、スリープ
レート型と呼ばれている。このランナー材除去機構にお
いては、固定側取付板と固定側型板との間に、ランナー
材の全体を押すことのできる大型のランナーストリッパ
ープレートを介在させているので、射出成形用金型が大
型化するとともに、重量が重くなるという問題があっ
た。
【0003】そこで、図6に示すような、ランナースト
リッパープレートを不要としたランナー材除去機構Pが
提供されている。図6を参照して、固定側取付板91と
固定側型板92とによって、スプルーからゲートに至る
ランナーを構成している。また、固定側型板92と可動
側型板93とにって構成されたキャビティによって成形
品Fが成形されるようになっている。さらに、ランナー
材rの一端に、アンダカット部raを設けてランナー材
rの突出し(引抜き)を容易にしている。すなわち、ま
ず、固定側取付板91と固定側型板92との間が開く
と、アンダーカット部raがあるため、ランナー材r
は、固定側取付板91に引っ張られながらゲートポイン
トを分離する。さらに、型開き工程が進むと、成形機の
突出し棒94の先端が、まずスプルーロックピン95に
突き当たってピン96が突出され、ランナー材rは、そ
のスプルー材の部分が突出され自然落下する。
【0004】しかし、このランナーストリッパープレー
トを用いないタイプのランナー材除去機構Pは、成形品
Fが図において左右方向の中央部に位置されるような射
出成形金型には、適用できないという問題があった。こ
の発明は、上記両者の欠点を解消し、従来のランナース
トリッパープレートを不要にでき、且つ成形品の位置に
関係なく射出成形用金型に適用できる射出成形用金型の
ランナー材除去機構を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明に係るランナー材除去機構は、射出成形機
の可動盤に取り付けられる可動側型板と、射出成形機の
固定盤に固定された固定側取付板に、可動盤の型締め方
向に平行な方向に移動自在に取付けられ、可動側型板と
共にキャビティを構成する固定側型板とを備えた射出成
形用金型に装着され、ランナーに充填されたランナー材
を固定側取付板から取り外す射出成形用金型のランナー
材除去機構において、固定側取付板及び固定側型板に跨
がった状態で両者に対して型締め方向と平行な方向に摺
動自在に配置され、両者が当接した状態で両者と共にラ
ンナーを構成し、このランナーを構成する部分によっ
て、型開き時に、ランナー材の端部のみを押してランナ
ー材を固定側取付板から取り外すランナー材取外し部材
を設け、このランナー材取外し部材は、型開き時に、両
型板のうちの何れか一方に同伴移動されてランナー材を
取り外すように係合される係合部を有していることを特
徴とするものである。
【0006】
【作用】上記の構成のランナー材除去機構によれば、型
開き時に、固定側型板が移動して固定側取付板から所定
距離離れると、ランナー材取外し部材の係合部と両型板
のうちの何れか一方とが係合する。この状態で上記一方
の型板がさらに移動すると、ランナー材取外し部材が、
当該型板に同伴して移動され、これにより、ランナー材
取外し部材のランナーを構成する部分によって、ランナ
ー材の端部のみが押され、ランナー材が固定側取付板か
ら取り外される。
【0007】ランナー材の全体を押す従来のランナース
トリッパープレートは大型にならざるを得なかったのに
対して、ランナー材の端部のみを押すようにしたランナ
ー材取外し部材は、小型にできる。
【0008】
【実施例】以下実施例を示す添付図面によって詳細に説
明する。図1は、この発明の一実施例としてのランナー
材除去機構Aを含んだ射出成形用金型Bの型締め状態を
示す断面図である。この図を参照して、この射出成形用
金型Bは、射出成形機の固定盤B1に固定側取付板1を
介して取付けられる固定側型板2と、射出成形機の可動
盤(図示せず)側に取付けられる可動側型板3と、型開
き時に、ランナー材rを成形品F、固定側取付板1及び
固定側型板2から除去する上記ランナー材除去機構Aと
を備えている。
【0009】固定側取付板1は、サポートーピン(図示
せず)によって、固定側型板2を型開き方向に摺動可能
に支持するもので、固定盤B1に設けられた貫通孔B1
aを通して射出成形機のノズル(図示せず)が当接され
るスプルーブッシュ12と、このスプルーブッシュ12
に外嵌され、固定側取付板1の固定盤B1への取付け時
に外周が貫通孔B1aへの位置決めを行うロケートリン
グ13と、先端にアンダーカット部14aを有するピン
14と、後述するランナー材取外し部材4を摺動自在に
挿入する凹部1aとを備えている。
【0010】ランナー材除去機構Aは、固定側取付板1
に設けられた凹部1a及び固定側型板2に設けられた凹
部2aに跨がった状態で、固定側取付板1及び固定側型
板2に対して型締め方向と平行な方向に摺動自在に配置
され、型開き時にランナー材rを移動させてランナー材
rを除去する複数のランナー材取外し部材4と、固定側
型板2に設けられた凹部2a内に固定され、固定側型板
2に対するランナー材取外し部材4の摺動ストロークを
所定に規制する規制部材5と、固定側取付板1の凹部1
a内に配置され、ランナー材取外し部材4が凹部1aか
ら離脱しないように保持する引っ張りばね6とを備えて
いる。
【0011】上記ランナー材取外し部材4は、固定側取
付板1及び固定側型板2が当接した状態で、両者及び規
制部材5と共にランナーを構成する部分としての段部4
aを有している。この段部4aは、型開き時に、ランナ
ー材rを押してランナー材rを除去する。また、ランナ
ー材取外し部材4は、型開き時に、当該ランナー材取外
し部材4が固定側型板2に同伴移動されるように、上記
規制ガイド部材5のストッパ部5aに係止される係合部
4bを有している。
【0012】固定側型板2は、上記凹部2aと、固定側
取付板1の面と対向して、スプルーSからゲートGに至
るランナーRを構成するランナー凹部2bと、成形品の
外部形状に対応したキャビティ凹部2bを有している。
可動側型板3は、上記固定側型板2のキャビティ凹部2
bと共にキャビティCを構成する、成形品の内部形状に
対応したコア3aを備えている。上記射出成形機Bにお
いては、図1の型締め状態で、射出成形機のノズル(図
示せず)がスプルーブッシュ12に当接されて溶融樹脂
が射出され、スプルーSからランナーR及びゲートGを
介してキャビティC内に樹脂が充填され成形品Fが成形
される。
【0013】次に型開き工程を順次に示す図2〜図4を
参照して、ランナー材除去機構Aの動作について説明す
る。まず、図2に示すように、固定側型板2及び可動側
型板3を型開き方向Kに移動させることにより、共にラ
ンナーrを構成する固定側取付板1と固定側型板2とが
離間する。この際、スプルーS、ランナーR及びゲート
Gに充填された樹脂材料からなるランナー材rは、固定
側取付板2のピン14先端のアンダカット部14aによ
って保持されて固定側取付板2側に残され、キャビティ
C内の成形品Fから除去される。また、ランナー材取外
し部材4は、引っ張りばね6によって、型締め時と同様
の姿勢に保持されている。
【0014】さらに、固定側型板2が移動すると、図3
に示すように、ランナー材取外し部材4の係合部4b
が、規制部材5のストッパ部5aに当接することによ
り、ランナー材取外し部材4は、固定側型板2に対して
相対移動できなくなる。そして、さらに固定側型板2が
移動すると、図4に示すように、上記ストッパ部5a
が、引っ張りばね6に抗してランナー材取外し部材4を
移動させる。この移動に伴ってランナー材取外し部材4
の段部4aが、ランナー材rの端部を押すことにより、
アンダカット14aによるランナー材rの保持が解除さ
れて、ランナー材rが固定側取付板1から除去され、自
然落下する。
【0015】この実施例によれば、下記の効果を奏す
る。すなわち、ランナー材rの全体を押して離脱させる
大型のランナーストリッパープレートを使用することな
く、ランナー材rの端部のみを押して離脱させるランナ
ー材取外し部材4を設けた。このランナー材取外し部材
4は、ランナー材rの端部のみを押せば良いので、ラン
ナーストリッパープレートと比較して格段に小型のもの
で良い。したがって、射出成形用金型Bを軽量化するこ
とができる。
【0016】また、成形品の突出し棒94によりスプル
ーロックピン95を介してランナー材rを離脱させる、
ランナーストリッパープレートを用いないタイプの従来
のランナー材除去機構Pは、成形品Fが突出し棒94の
延長上に位置されるような射出成形用金型に適用できな
かったが、ランナー材rの端部のみを押す本実施例のラ
ンナー材除去機構Aであれば、成形品Fの位置に関係な
く適用することができる。
【0017】図5は、この発明の他の実施例のランナー
材除去機構を含む射出成形金型の型開き状態を示してい
る。同図を参照して、この実施例が図1の実施例と主に
異なるのは、図1の実施例においては、ランナー材取外
し部材4を固定側型板2によって引っ張るようにしてい
るのに対して、この実施例では、ランナー材取外し部材
4を可動側型板3によって引っ張るようにしている点で
ある。図5において、ランナー材取外し部材4は、可動
側型板3及び固定側型板2を摺動可能に貫通した状態で
配置されている。また、ランナー材取外し部材4の端部
の係合部4bは、可動側型板3の凹部3aの底部に突き
当てられることにより、ランナー取外し部材4を可動側
型板3と同伴移動させる。したがって、図1の実施例の
規制部材5は省略されている。他は図1の実施例と同様
であるので、図に同一符号を付してその説明を省略す
る。この実施例においても、図1の実施例と同様の作用
効果を奏する。
【0018】その他、この発明は、上記実施例に限定さ
れるものではなく、この発明の要旨を変更しない範囲で
種々の設計変更を施すことができる。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明の射出成形金型のラ
ンナー材除去機構によれば、型開き時に、何れか一方の
型板がランナー材取外し部材の係合部と係合して、ラン
ナー材取外し部材を同伴して移動させることにより、当
該ランナー材取外し部材のランナーを構成する部分によ
って、ランナー材の端部のみを押してランナー材を固定
側取付板から取り外すことができる。ランナー材の全体
を押す従来のランナーストリッパープレートは大型にな
らざるを得なかったのに対して、ランナー材の端部のみ
を押すようにしたランナー材取外し部材は、小型化で
き、したがって、射出成形金型の軽量化を図ることがで
きる。また、ランナー材の端部のみを押す本発明のラン
ナー材除去機構であれば、成形品の位置に関係なく射出
成形用金型に適用することができるという種々の特有の
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のランナー材除去機構を含む
射出成形用金型の型締め状態を示す断面図である。
【図2】その型開き工程を示す断面図である。
【図3】図2の状態からさらに進んだ型開き工程を示す
断面図である。
【図4】図3の状態からさらに進んだ型開き工程を示す
断面図である。
【図5】他の実施例を示すランナー材除去機構を含む射
出成形金型の型開き状態を示す断面図である。
【図6】従来のランナー材除去機構を含んだ射出成形用
金型の型締め状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 固定側取付板 2 固定側型板 3 可動側型板 4 ランナー材取外し部材 4a 段部(ランナーを構成する部分) 4b 係合部 r ランナー材 B 射出成形用金型 C キャビティ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】射出成形機の可動盤に取り付けられる可動
    側型板と、射出成形機の固定盤に固定された固定側取付
    板に、可動盤の型締め方向と平行な方向に移動自在に取
    付けられ、可動側型板と共にキャビティを構成する固定
    側型板とを備えた射出成形用金型に装着され、ランナー
    に充填されたランナー材を固定側取付板から取り外す射
    出成形用金型のランナー材除去機構において、 固定側取付板及び固定側型板に跨がった状態で両者に対
    して型締め方向と平行な方向に摺動自在に配置され、両
    者が当接した状態で両者と共にランナーを構成し、この
    ランナーを構成する部分によって、型開き時に、ランナ
    ー材の端部のみを押してランナー材を固定側取付板から
    取り外すランナー材取外し部材を設け、 このランナー材取外し部材は、型開き時に、両型板のう
    ちの何れか一方に同伴移動されてランナー材を取り外す
    ように係合される係合部を有していることを特徴とする
    射出成形用金型のランナー材除去機構。
JP30080891A 1991-11-15 1991-11-15 射出成形用金型のランナー材除去機構 Pending JPH05138702A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109177066A (zh) * 2018-11-14 2019-01-11 安徽宁国中鼎模具制造有限公司 一种反拉杆和注射模具
CN117774221A (zh) * 2023-09-05 2024-03-29 盐城立德塑业有限公司 一种洗衣机塑料盖板注塑装置

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