JPH0513848A - 半導体発光素子の光強度制御回路 - Google Patents

半導体発光素子の光強度制御回路

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JPH0513848A
JPH0513848A JP16425091A JP16425091A JPH0513848A JP H0513848 A JPH0513848 A JP H0513848A JP 16425091 A JP16425091 A JP 16425091A JP 16425091 A JP16425091 A JP 16425091A JP H0513848 A JPH0513848 A JP H0513848A
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JP
Japan
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voltage
output
light emitting
laser diode
emitting element
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Application number
JP16425091A
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Inventor
Junji Mano
純司 真野
Yoshihide Okumura
佳秀 奥村
Yasunori Sakaguchi
康則 阪口
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的簡単な構成で半導体発光素子から発光
される光強度を高速に制御できる半導体発光素子の光強
度制御回路を得る。 【構成】 レーザーダイオード1から発光される光の強
度は、フォトダイオード3及び電流−電圧変換回路4を
介して、電圧出力S4として電圧比較器15の反転入力
部に出力される。電圧比較器15は、正転入力部に基準
電圧VRが付与され、出力部から比較結果出力電圧を出
力し、電圧比較器15の出力部は、サンプル/ホールド
信号S16のH,Lに基づきオン,オフが切り換わるス
イッチ16を介して駆動回路2の入力部に接続され、ス
イッチ16,駆動回路2の入力部間のノード17と接地
レベルとの間にキャパシタ18が設けられる。 【効果】 制御をハードウェア上で行うため、高速制御
が可能となり、各構成要素に大規模なものを用いないた
め、比較的簡単な回路構成となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はレーザーダイオード等
の半導体発光素子の光強度制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は半導体発光素子の1つであるレー
ザーダイオードの従来の光強度制御回路の一例を示した
回路図である。同図に示すように、レーザーダイオード
1のアノード及びフォトダイオード3のカソードは共通
に電源Vccに接続され、レーザーダイオード1のカソー
ドは駆動回路2に接続される。
【0003】駆動回路2は、NPNバイポーラトランジ
スタT1〜T3、抵抗R1,R2及び電圧比較器11か
ら構成される。トランジスタT1,T2は互いに差動対
をなし、トランジスタT1のコレクタはレーザーダイオ
ード1のカソードに接続され、ゲートに制御信号Aが印
加される。一方、トランジスタT2のコレクタは抵抗R
1を介して電源Vccに接続され、ゲートに反転制御信号
バーAが印加される。そして、トランジスタT1、T2
の両エミッタは共通に、トランジスタT3のコレクタに
接続される。トランジスタT3のゲートには電圧比較器
11の出力が印加され、エミッタは抵抗R2を介して接
地されるとともに、電圧比較器11の反転入力部に接続
される。
【0004】これらトランジスタT3、電圧比較器11
及び抵抗R2より定電流源が構成され、この定電流源で
規定される電流量は、電圧比較器11の正転入力部に印
加される電圧に基づき決定する。そして、定電流源で規
定された電流が駆動電流IDとなり、トランジスタT1
がオン状態の時、駆動電流IDと正の相関をもった光強
度でレーザーダイオード1を発光させる。
【0005】したがって、駆動回路2に印加される制御
信号AがHレベルに固定された期間が光強度調整期間T
1であり、制御信号Aが任意にHあるいはLとなる期間
がスイッチング動作期間T2である。
【0006】光強度調整期間T1では、制御信号AがH
で、反転制御信号バーAがLになるため、トランジスタ
T1が常にオン、トランジスタT2が常にオフする。し
たがって、レーザーダイオード1は駆動電流IDに基づ
く光強度で常に発光する。
【0007】なお、制御信号AがLレベルの時は、トラ
ンジスタT1がオフ、トランジスタT2が常にオンする
ため、レーザーダイオード1には電流が流れずレーザー
ダイオード1は発光しない。
【0008】レーザーダイオード1から発光される光の
強度は、フォトダイオード3により光電変換電流に光電
変換されて電流−電圧(I−V)変換回路4に出力され
る。電流−電圧変換回路4は、光電変換電流を電流−電
圧変換して電圧出力S4をA/D変換器5に出力する。
【0009】A/D変換器5はアナログ信号である電圧
出力S4をA/D変換してデジタル信号をマイクロコン
ピュータ6に付与する。
【0010】マイクロコンピュータ6は、あらかじめ格
納されているレーザーダイオードの光強度制御プログラ
ムに基づき、A/D変換器5より取り込んだデジタル信
号を参照して、レーザーダイオード1の光強度が規定値
であるか否かを判断し、光強度が規定値以下であれば駆
動回路2の駆動電流IDの増加を指示するデジタル信号
を、光強度が規定値以上であれば駆動回路2の駆動電流
IDの減少を指示するデジタル信号をD/A変換器7に
出力する。
【0011】D/A変換器7は、マイクロコンピュータ
6より得たデジタル信号をD/A変換して得られるアナ
ログ信号S7を駆動回路2内の電圧比較器11の正転入
力部に付与する。
【0012】図6は、図5で示したレーザーダイオード
の光強度制御回路の動作を示す波形図である。以下、同
図を参照しつつその動作説明を行う。
【0013】最初の光強度調整期間T1では、制御信号
AをHに固定して、マイクロコンピュータ6の制御下
で、レーザーダイオード1から発光される光を、電流−
電圧変換回路4の電圧出力S4としてモニタしながら、
D/A変換器7から出力されるアナログ信号S7を徐々
に上昇させ、レーザーダイオード1から発光される光の
強度を規定値V1に設定する。
【0014】光強度調整期間T1を終えると、スイッチ
ング動作期間T2に入り、制御信号AのH,L切り換え
を必要に応じて行い、レーザーダイオード1のスイッチ
ング動作を行う。
【0015】その後、スイッチング動作期間T2,T2
中に、マイクロコンピュータ6の制御下で自動的に光強
度調整期間T1を挿入することにより、スイッチング動
作期間T2中にレーザーダイオード1の光強度が規定値
V1を下回った場合等に、レーザーダイオード1の光強
度を規定値V1に設定し直す。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のレ
ーザーダイオード等の半導体発光素子の光強度制御回路
は、光強度調整期間T1において、マイクロコンピュー
タ6内に格納されたプログラム、つまりソフトウェア制
御下で、レーザーダイオード1の光強度を、最終的にA
/D変換器5でA/D変換されたデジタル信号としてモ
ニタし、制御信号であるマイクロコンピュータ6の出力
デジタル信号を、D/A変換器7で再びアナログ信号に
D/A変換して、該アナログ信号を駆動回路2に出力す
ることにより、レーザーダイオード1の光強度を規定値
V1に設定していた。
【0017】このため、レーザーダイオードの光強度制
御に、A/D変換器5、マイクロコンピュータ6及びD
/A変換器7等の比較的規模の大きい構成部を必要とす
る問題点があった。
【0018】また、制御信号であるマイクロコンピュー
タ6のデジタル信号をD/A変換器7でD/A変換する
ため、その制御精度はD/A変換器7の分解能に依存し
てしい、D/A変換器7の分解能が低ければ十分正確に
レーザーダイオード1の光強度を規定値V1に設定する
ことができないという問題点があった。同様のことが、
A/D変換器5の分解能においても当てはまる。
【0019】また、マイクロコンピュータ6はあらかじ
め格納されたプログラムに基づくソフトウェア制御を行
うため、その制御動作は高速処理とはいえず、加えて、
A/D変換器5のA/D変換時間、D/A変換器7によ
るD/A変換時間がかかるため、レーザーダイオード1
の光強度を高速に制御できないという問題点があった。
【0020】この発明は上記問題点を解決するためにな
されたもので、比較的簡単な構成で半導体発光素子から
発光される光の強度を高速に制御できる半導体発光素子
の光強度制御回路を得ることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる半導体
発光素子の光強度制御回路は、半導体発光素子から出力
される光の強度を所定レベルに制御する回路であって、
入力部に取り込む電圧量に正の相関のある光強度で、前
記半導体発光素子を発光させる半導体発光素子駆動回路
と、前記半導体発光素子から光を受け、該光を光電変換
して、前記光の強度と正の相関のある光電変換電圧を出
力する光電変換部と、前記光電変換電圧と基準電圧とを
取り込み、前記光電変換電圧が前記基準電圧より低い場
合に高電位レベルの比較結果出力電圧を出力部から出力
し、前記光電変換電圧が前記基準電圧より高い場合に低
電位レベルの前記比較結果出力電圧を前記出力部から出
力する電圧比較器と、前記電圧比較器の前記出力部と前
記駆動回路の前記入力部との間に介挿され、サンプル時
にオン状態となり前記電圧比較器の前記出力部と前記駆
動回路の前記入力部とを電気的に接続し、ホールド時に
オフ状態となり前記電圧比較器の前記出力部と前記駆動
回路の前記入力部とを電気的に遮断するスイッチと、一
方電極が前記駆動回路の前記入力部に、他方電極が接地
レベルに接続されたキャパシタとを備えて構成されてい
る。
【0022】
【作用】この発明における電圧比較器は、半導体発光素
子から出力される光の強度に正の相関のある光電変換電
圧が、基準電圧より低い場合に高電位レベルの比較結果
出力電圧を出力し、光電変換電圧が基準電圧より高い場
合に低電位レベルの比較結果出力電圧を出力する。
【0023】したがって、サンプル時においては、上記
比較結果出力電圧はスイッチを介して半導体発光素子駆
動回路の入力部に常に付与され、半導体発光素子駆動回
路は比較結果出力電圧に正の相関のある光強度で前記半
導体発光素子を発光させるため、半導体発光素子から発
光される光の強度は、電圧比較器が取り込む基準電圧を
中心として負帰還がかけられる。
【0024】一方、ホールド時においては、スイッチが
オフし電圧比較器の出力部と駆動回路の入力部とが電気
的に遮断されるため、サンプル時に充電されたキャパシ
タの一方電極より得られる固定電位が半導体発光素子駆
動回路の入力部に付与される。
【0025】
【実施例】図1はこの発明の一実施例であるレーザーダ
イオードの光強度制御回路の構成を示す回路図である。
同図に示すように、レーザーダイオード1のアノード及
びフォトダイオード3のカソードは共通に電源Vccに接
続され、レーザーダイオード1のカソードは駆動回路2
に接続される。なお、駆動回路2の内部構成及び動作は
図5で示した従来例と同様であるため、説明は省略す
る。
【0026】レーザーダイオード1から発光される光の
強度は、フォトダイオード3により、光強度に正の相関
のある光電変換電流に光電変換されて、電流−電圧変換
回路4に出力される。電流−電圧変換回路4は、光電変
換電流を電流−電圧変換して電圧出力S4を電圧比較器
15の反転入力部に出力する。
【0027】電圧比較器15は、その正転入力部に基準
電圧VRが付与され、出力部がスイッチ16を介して駆
動回路2の電圧比較器11の正転入力部に接続される。
そして、電圧比較器11は、反転入力部から取り込む電
圧出力S4と正転入力部から取り込む基準電圧VRとを
比較し、電圧出力S4が基準電圧VRより低い場合に電
源Vccレベルの比較結果出力電圧を出力し、電圧出力S
4が基準電圧VRより高い場合に接地レベルの比較結果
出力電圧を出力する。なお、基準電圧VRは、レーザー
ダイオード1の光強度が規定値V1の時に期待される電
流−電圧変換回路4の電圧出力S4に設定される。
【0028】スイッチ16はサンプル/ホールド信号S
16のH,Lに基づきオン,オフが切り換わる。また、
スイッチ16はノード17を介して駆動回路2内の電圧
比較器11の正転入力部に接続され、ノード17と接地
レベルとの間にキャパシタ18が設けられ、キャパシタ
18の一方電極がノード17に接続され、他方電極が接
地される。
【0029】図2は、図1で示したレーザーダイオード
の光強度制御回路の動作を示す波形図である。以下、同
図を参照しつつその動作説明を行う。
【0030】サンプル/ホールド信号S16がHでスイ
ッチ16がオン状態である、最初の光強度調整期間T1
では、制御信号AをHに固定して、レーザーダイオード
1から発光される光の強度を、電流−電圧変換回路4の
電圧出力S4としてモニタしながら、ノード17の電位
V17を徐々に上昇させ、レーザーダイオード1の光強
度を規定値V1に設定する。
【0031】すなわち、レーザーダイオード1の光強度
が規定値V1を下回る場合、電流−電圧変換回路4の電
圧出力S4は基準電圧VRより低くなるため、電圧比較
器15はキャパシタ18を充電しノード17の電位V1
7を上昇させる。その結果、駆動回路2内の電圧比較器
11の比較結果出力電圧の上昇に伴い駆動電流IDが上
昇するため、レーザーダイオード1の光強度が大きくな
る。一方、レーザーダイオード1の光出力が規定値V1
を上回る場合、電流−電圧変換回路4の電圧出力S4は
基準電圧VRより高くなるため、電圧比較器15はキャ
パシタ18を放電させてノード17の電位V17を下降
させる。その結果、駆動回路2の電圧比較器11の比較
結果出力電圧の下降に伴い駆動電流IDが下降するた
め、レーザーダイオード1の光出力が小さくなる。以上
の動作を繰り返すことにより、最終的にレーザーダイオ
ード1の光強度は規定値V1に設定される。
【0032】光強度調整期間T1を終えると、サンプル
/ホールド信号S16がLでスイッチ16がオフ状態で
あるスイッチング動作期間T2に入り、制御信号Aを必
要に応じてH,Lに切り換えて、レーザーダイオード1
のスイッチング動作を行う。
【0033】この際、駆動回路2内の電圧比較器11の
正転入力部であるノード17の電位V17がキャパシタ
18の一方電極より得られる電位に固定されるため、駆
動回路2の駆動電流IDを規定する電圧比較器11の出
力電位は一定値を維持し、レーザーダイオード1から発
光される光の強度はほぼ一定値を保つ。
【0034】その後、スイッチング動作期間T2,T2
中に、周期的に光強度調整期間T1を挿入することによ
り、スイッチング動作期間T2中にレーザーダイオード
1の光出力が規定値V1を下回た場合等に、レーザーダ
イオード1の光出力を規定値V1に設定し直す。
【0035】このように、本実施例のレーザーダイオー
ドの光強度制御回路は、レーザーダイオード1の光強度
制御を、マイクロコンピュータによるソフトウェア制御
を用いることなく、アナログ信号のみを用いたハードウ
ェア回路のみにより実現し、加えて、A/D変換器5の
A/D変換時間、D/A変換器7によるD/A変換時間
も必要としなくなるたため、高速に行うことができ
る。。
【0036】また、A/D変換器、D/A変換器及びマ
イクロコンピュータ等の比較的大規模な構成要素を用い
ないため、従来に比べ簡単な回路構成でレーザーダイオ
ード1の光強度を制御できる。
【0037】なお、図1で示した実施例では、電圧比較
器15とスイッチ16とをそれぞれ独立して設けたが、
図3に示すように、電圧比較器15とスイッチ16とが
一体となったスイッチング機能付電圧比較部30を構成
してもよい。
【0038】スイッチング機能付電圧比較部30は、P
NPバイポーラトランジスタ31,32,37〜40、
NPNバイポーラトランジスタ33〜36,41,4
2、電流源50から構成されており、トランジスタ32
のベースには基準電圧V16が印加され、トランジスタ
35のベースには電流−電圧変換回路4の電圧出力S4
が印加され、トランジスタ36のベースには基準電圧V
Rが印加される。なお、基準電圧V16はLレベルのサ
ンプル/ホールド信号S16よりも高く、Hレベルのサ
ンプル/ホールド信号S16よりも低い所定電位に設定
される。以下、図3を参照しつつスイッチング機能付電
圧比較部30の動作について説明する。
【0039】サンプル/ホールド信号S16がLのホー
ルド時、トランジスタ31はオンし、トランジスタ3
2,33はオフする。これに伴いトランジスタ33とカ
レントミラーを構成するトランジスタ34もオフするた
め、トランジスタ35、36、37及び39もオフす
る。そして、これに伴いトランジスタ37及び38とそ
れぞれカレントミラーを構成するトランジスタ38及び
40もオフする。
【0040】その結果、キャパシタ18の一方電極が接
続されるノード17には電流が供給されなくなり、図1
で示したスイッチ16がオフ状態の場合と同様に、ノー
ド17はフローティング状態となるため、ノード17の
電位はキャパシタ18の一方電極の電位にホールドされ
る。
【0041】サンプル/ホールド信号S16がHのサン
プル時、トランジスタ31はオフし、トランジスタ3
2,33はオンする。これに伴いトランジスタ33とカ
レントミラーを構成するトランジスタ34もオンするた
め、トランジスタ35及び36からなる差動回路が動作
状態となる。
【0042】差動回路が動作状態になると、トランジス
タ35のベースには電流−電圧変換回路4の電圧出力S
4が印加され、トランジスタ36のベースには基準電圧
VRが印加されるため、レーザーダイオード1の光強度
が規定値V1を下回り電流−電圧変換回路4の電圧出力
S4が基準電圧VRより低くなると、トランジスタ36
及び39がオンしトランジスタ35及び37がオフす
る。これに伴い、トランジスタ37及び39とそれぞれ
カレントミラーを構成するトランジスタ38及び40の
うち、トランジスタ40がオンしトランジスタ38がオ
フする。その結果、トランジスタ40を介して電源Vcc
がノード17と電気的に接続されるため、スイッチング
機能付電圧比較部30はキャパシタ18を充電しノード
17の電位V17を上昇させる。
【0043】一方、レーザーダイオード1の光強度が規
定値V1を上回り電流−電圧変換回路4の電圧出力S4
が基準電圧VRより高くなると、トランジスタ35及び
37がオンしトランジスタ36及び39がオフする。こ
れに伴い、トランジスタ37及び39とそれぞれカレン
トミラーを構成するトランジスタ38及び40のうち、
トランジスタ38がオンしトランジスタ40がオフす
る。そして、トランジスタ41及び42がオンする。そ
の結果、トランジスタ42を介してノード17が接地さ
れるため、スイッチング機能付電圧比較部30はキャパ
シタ18を放電させノード17の電位V17を下降させ
る。
【0044】このように、スイッチング機能付電圧比較
部30は図1の電圧比較器15とスイッチ16とを兼ね
た働きをする。
【0045】なお、本実施例では、アノードコモン構成
のレーザーダイオード1を例に挙げたが、図4に示すよ
うに、カソードコモン構成のレーザーダイオード1に対
しても本発明を適用することができる。なお、図4の駆
動回路2′において、T4及びT5はそれぞれカレント
ミラーを構成するPNPバイポーラトランジスタであ
り、T6及びT7はそれぞれカレントミラーを構成する
NPNバイポーラトランジスタであり、T8はスイッチ
ング用のショットキークランプドNPNバイポーラトラ
ンジスタであり、このトランジスタT8のベースに反転
制御信号バーAが印加される。
【0046】また、本実施例では半導体発光素子とし
て、レーザーダイオードを用いたが、発光ダイオード等
の他の半導体発光素子に対しても、本発明を適用するこ
とができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、電圧比較器は、半導体発光素子から発光される光の
強度に正の相関のある光電変換電圧が、基準電圧より低
い場合に高電位レベルの比較結果出力電圧を出力し、基
準電圧より高い場合に低電位レベルの比較結果出力電圧
を出力している。
【0048】したがって、サンプル時においては、上記
比較結果出力電圧はスイッチを介して半導体発光素子駆
動回路の入力部に常に付与されており、半導体発光素子
駆動回路は比較結果出力電圧に正の相関のある光強度で
前記半導体発光素子を発光させるため、半導体発光素子
の光強度には、基準電圧を中心として負帰還がかけら
れ、半導体発光素子の光強度は、基準電圧により規定さ
れる値になるように制御される。
【0049】この制御はすべてハードウェア上で行われ
るため、高速に行うことができる。また、各構成要素に
マイクロコンピュータ、A/D変換器等の比較的大規模
なものを用いないため、比較的簡単な回路構成となる。
【0050】一方、ホールド時においては、スイッチが
オフし電圧比較器の出力部と駆動回路の入力部とが電気
的に遮断されるため、サンプル時に充電されたキャパシ
タの一方電極より得られる固定電位が半導体発光素子駆
動回路の入力部に付与される。したがって、ホールド時
に支障なく、半導体発光素子のスイッチング動作を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるレーザーダイオード
の光強度制御回路の構成を示す回路図である。
【図2】図1で示したレーザーダイオードの光強度制御
回路の動作を示す波形図である。
【図3】この発明の他の実施例におけるスイッチング機
能付電圧比較部の構成を示す回路図である。
【図4】この発明の他の実施例であるレーザーダイオー
ドの光強度制御回路の構成を示す回路図である。
【図5】従来のレーザーダイオードの光強度制御回路の
構成を示す回路図である。
【図6】図5で示したレーザーダイオードの光強度制御
回路の動作を示す波形図である。
【符号の説明】
1 レーザーダイオード 2 駆動回路 3 フォトダイオード 11 電圧比較器 15 電圧比較器 16 スイッチ 18 キャパシタ 30 スイッチング機能付電圧比較部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年12月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】駆動回路2は、NPNバイポーラトランジ
スタT1〜T3、抵抗R1,R2及び演算増幅器11か
ら構成される。トランジスタT1,T2は互いに差動対
をなし、トランジスタT1のコレクタはレーザーダイオ
ード1のカソードに接続され、ベースに制御信号Aが印
加される。一方、トランジスタT2のコレクタは抵抗R
1を介して電源Vccに接続され、ベースに反転制御信号
バーAが印加される。そして、トランジスタT1、T2
の両エミッタは共通に、トランジスタT3のコレクタに
接続される。トランジスタT3のベースには演算増幅器
11の出力が印加され、エミッタは抵抗R2を介して接
地されるとともに、演算増幅器11の反転入力部に接続
される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】これらトランジスタT3、演算増幅器11
及び抵抗R2より定電流源が構成され、この定電流源で
規定される電流量は、演算増幅器11の正転入力部に印
加される電圧に基づき決定する。そして、定電流源で規
定された電流が駆動電流IDとなり、トランジスタT1
がオン状態の時、駆動電流IDと正の相関をもった光強
度でレーザーダイオード1を発光させる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】D/A変換器7は、マイクロコンピュータ
6より得たデジタル信号をD/A変換して得られるアナ
ログ信号S7を駆動回路2内の演算増幅器11の正転入
力部に付与する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】また、制御信号であるマイクロコンピュー
タ6のデジタル信号をD/A変換器7でD/A変換する
ため、その制御精度はD/A変換器7の分解能に依存し
おり、D/A変換器7の分解能が低ければ十分正確に
レーザーダイオード1の光強度を規定値V1に設定する
ことができないという問題点があった。同様のことが、
A/D変換器5の分解能においても当てはまる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】電圧比較器15は、その正転入力部に基準
電圧VRが付与され、出力部がスイッチ16を介して駆
動回路2の演算増幅器11の正転入力部に接続される。
そして、演算増幅器11は、反転入力部から取り込む電
圧出力S4と正転入力部から取り込む基準電圧VRとを
比較し、電圧出力S4が基準電圧VRより低い場合に電
源Vccレベルの比較結果出力電圧を出力し、電圧出力S
4が基準電圧VRより高い場合に接地レベルの比較結果
出力電圧を出力する。なお、基準電圧VRは、レーザー
ダイオード1の光強度が規定値V1の時に期待される電
流−電圧変換回路4の電圧出力S4に設定される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】スイッチ16はサンプル/ホールド信号S
16のH,Lに基づきオン,オフが切り換わる。また、
スイッチ16はノード17を介して駆動回路2内の演算
増幅器11の正転入力部に接続され、ノード17と接地
レベルとの間にキャパシタ18が設けられ、キャパシタ
18の一方電極がノード17に接続され、他方電極が接
地される。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】すなわち、レーザーダイオード1の光強度
が規定値V1を下回る場合、電流−電圧変換回路4の電
圧出力S4は基準電圧VRより低くなるため、電圧比較
器15はキャパシタ18を充電しノード17の電位V1
7を上昇させる。その結果、駆動回路2内の演算増幅器
11の比較結果出力電圧の上昇に伴い駆動電流IDが上
昇するため、レーザーダイオード1の光強度が大きくな
る。一方、レーザーダイオード1の光出力が規定値V1
を上回る場合、電流−電圧変換回路4の電圧出力S4は
基準電圧VRより高くなるため、電圧比較器15はキャ
パシタ18を放電させてノード17の電位V17を下降
させる。その結果、駆動回路2の演算増幅器11の比較
結果出力電圧の下降に伴い駆動電流IDが下降するた
め、レーザーダイオード1の光出力が小さくなる。以上
の動作を繰り返すことにより、最終的にレーザーダイオ
ード1の光強度は規定値V1に設定される。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】この際、駆動回路2内の演算増幅器11の
正転入力部であるノード17の電位V17がキャパシタ
18の一方電極より得られる電位に固定されるため、駆
動回路2の駆動電流IDを規定する演算増幅器11の出
力電位は一定値を維持し、レーザーダイオード1から発
光される光の強度はほぼ一定値を保つ。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1 レーザーダイオード 2 駆動回路 3 フォトダイオード 11 演算増幅器 15 電圧比較器 16 スイッチ 18 キャパシタ 30 スイッチング機能付電圧比較部
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 半導体発光素子から出力される光の強度
    を所定レベルに制御する回路であって、 入力部に取り込む電圧量に正の相関のある光強度で、前
    記半導体発光素子を発光させる半導体発光素子駆動回路
    と、 前記半導体発光素子から光を受け、該光を光電変換し
    て、前記光の強度と正の相関のある光電変換電圧を出力
    する光電変換部と、 前記光電変換電圧と基準電圧とを取り込み、前記光電変
    換電圧が前記基準電圧より低い場合に高電位レベルの比
    較結果出力電圧を出力部から出力し、前記光電変換電圧
    が前記基準電圧より高い場合に低電位レベルの前記比較
    結果出力電圧を前記出力部から出力する電圧比較器と、 前記電圧比較器の前記出力部と前記駆動回路の前記入力
    部との間に介挿され、サンプル時にオン状態となり前記
    電圧比較器の前記出力部と前記駆動回路の前記入力部と
    を電気的に接続し、ホールド時にオフ状態となり前記電
    圧比較器の前記出力部と前記駆動回路の前記入力部とを
    電気的に遮断するスイッチと、 一方電極が前記前記駆動回路の前記入力部に、他方電極
    が接地レベルに接続されたキャパシタとを備えた半導体
    発光素子の光強度制御回路。
JP16425091A 1991-07-04 1991-07-04 半導体発光素子の光強度制御回路 Pending JPH0513848A (ja)

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Citations (6)

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