JPH05137588A - 3’−ホスホアデノシン−5’−ホスホ硫酸の製造方法 - Google Patents

3’−ホスホアデノシン−5’−ホスホ硫酸の製造方法

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JPH05137588A
JPH05137588A JP3326951A JP32695191A JPH05137588A JP H05137588 A JPH05137588 A JP H05137588A JP 3326951 A JP3326951 A JP 3326951A JP 32695191 A JP32695191 A JP 32695191A JP H05137588 A JPH05137588 A JP H05137588A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 アデノシン−5'−3リン酸からアデノシン−
5'−3リン酸スルフリラーゼ及びアデノシン−5'−ホス
ホ硫酸キナーゼの二種の酵素を触媒とする二段階反応に
より3'−ホスホアデノシン−5'−ホスホ硫酸を製造する
に際し、触媒として用いる二つの酵素が耐熱性酵素であ
る方法、及びアデノシン−5'−3リン酸からアデノシン
−5'−3リン酸スルフリラーゼ及びアデノシン−5'−ホ
スホ硫酸キナーゼの二種の酵素を触媒に用いて、3'−ホ
スホアデノシン−5'−ホスホ硫酸を製造する際に、アデ
ノシン−5'−2リン酸をアデノシン−5'−3リン酸に変
換する酵素を共存させる方法。 【効果】従来、きわめて困難であった3'−ホスホアデノ
シン−5'−ホスホ硫酸PAPSの合成の工業的製造が可
能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酵素法による3'−ホス
ホアデノシン−5'−ホスホ硫酸(以下、PAPSと略称
する。)の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】PAPSは化1に示す構造をしており、
生体内では、芳香族化合物の解毒や神経伝達物質である
モノアミンの代謝、さらにはコレシストキニンやガスト
リンなどのホルモンの活性発現に必要な硫酸基供与体で
あるといわれている。
【0003】
【化1】
【0004】したがって、その生体内での役割は非常に
重要であり医薬品などの分野に高い利用価値がある。し
かしその製造方法は工業的に実施できるものがなく実用
化されていない。
【0005】PAPSの化学的な合成法はたとえば19
64年にロバートらが報告している〔アール チェルナ
ク(R.Cherniak)他、ジェービーシー(J.B.
C.),vol.239、p.2986(196
4)〕。発酵法としてはたとえばストレプトミセス属の
細菌を用いる方法が報告されている(特公昭41−17
632号公報参照)。また酵素法としてたとえばパン酵
母〔エス ピー クローイック(S.P.Colowick)、エヌ
オウ カプラン(N.O.Kaplan)、ピー・ダブリュウ・
ロビンズ(P.W.Robbins )編、メソッズインエンザイモ
ロジー(Methods in Enzymology )第5巻、964頁、
アカデミックプレスインク(Academic Press Inc.)ニ
ューヨークアンドロンドン(NewYork and London)、1
962〕やラット肝臓〔エス エス シンガー、アナリ
チカルバイオケミストイリー(Anal.Biochem.)vo
l.96、p.34(1979)〕から抽出したアデノ
シン−5'―3リン酸スルフリラーゼ(以下、ATPスル
フリラーゼと略称する。)とアデノシン−5'−ホスホ硫
酸キナーゼ(以下、APSキナーゼと略称する。)の二
つの酵素を用いた二段階反応により、ATPから製造す
る方法が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれらの
方法は総て数ミリグラムから数十ミリグラムのPAPS
しか製造することができず、工業的には実用性に欠けて
いた。すなわち化学的な方法では取り扱いが難しい試薬
と複雑な反応のためスケールアップできないことが問題
であり、発酵法では蓄積するPAPSの量が微量であり
これを菌体あるいは培地から単離することはたいへん困
難であることが問題であった。また酵素法によるPAP
Sの合成では、下記(式4)に示すように2分子のアデ
ノシン−5'−3リン酸(以下、ATPと略称する。)か
ら1分子のPAPSが生成し、そのときに1分子のアデ
ノシン−5'−2リン酸(以下、ADPと略称する。)が
副生する。したがって酵素法ではATPに対するPAP
Sの収率はたかだか50%にとどまるという欠点を有し
ていた。
【0007】
【0008】以上のようにPAPSの製造の実用化はき
わめて困難であった。本発明は、ATPからATPスル
フリラーゼ及びAPSキナーゼの二種の酵素を触媒とす
る二段階反応によりPAPSを製造する方法において、
PAPSを多量に製造でき、しかも容易に単離すること
ができる方法を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記のよ
うな課題達成の為鋭意研究の結果、本物質を酵素法で合
成する際に、触媒として用いるATPスルフリラーゼ及
びAPSキナーゼの二種の酵素として耐熱性の酵素を用
いると驚くべきことに飛躍的にPAPSの生成量が増加
し、単離精製も簡単にできること、さらに高濃度の基質
ATPを用いることが可能になり工業的生産に有利であ
ることを見出し本発明の第一発明を完成し、又、本物質
を酵素法で合成する際に、ATPスルフリラーゼ及びA
PSキナーゼの二種の酵素と伴に、ADPをATPに変
換する酵素を共存させることによりATPに対するPA
PSの収率が飛躍的に増大することを見いだし、本発明
の第二発明を完成するに至った。
【0010】すなわち本第一発明は、ATPからATP
スルフリラーゼ及びAPSキナーゼを触媒とする二段階
反応によりPAPSを製造するに際し、触媒として用い
る二つの酵素が耐熱性酵素であることを特徴とするPA
PSの製造方法を要旨とするものであり、本第二発明
は、ATPからATPスルフリラーゼ及びAPSキナー
ゼを触媒とする二段階反応によりPAPSを製造するに
際し、ADPをATPに変換する酵素を共存させること
を特徴とするPAPS製造方法を要旨とするものであ
る。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。本第一及
び第二発明のPAPSの製造方法に関与する酵素反応
は、上記したように、ATPと硫酸塩からATPスルフ
リラーゼの触媒作用によりATPの5'−リン酸を硫酸化
し(式1)、生じるアデノシン−5'−ホスホ硫酸(以
下、APSと略称する。)の3'−水酸基を、ATPをリ
ン酸基供与体としてAPSキナーゼの触媒作用によりリ
ン酸化する(式2)際に、式2で生じたADPを、アセ
チルリン酸(以下、AcOPと略称する。)をリン酸供
与体として、ATPに変換する酵素を共存させるという
方法である。
【0012】また通常、(式3)に示すように、反応の
平衡をいっそうPAPS生成の方向に傾けるためにピロ
リン酸をリン酸に加水分解する酵素、すなわちピロフォ
スファターゼ(以下、PPaseと略称する。)を共存
させることが好ましい。
【0013】本第一発明においては、ATPスルフリラ
ーゼとAPSキナーゼは、耐熱性を有している必要があ
る。そのような酵素の由来等は特に限定されるものでは
ないが、そのようなものとしては、好熱性の細菌から得
られるものが挙げられ、特に40℃以上に酵素活性の至
適温度を示す酵素であることが好ましい。
【0014】このような好熱性細菌としてはバチルス・
ステアロサーモフイルス、バチルス・プレビス、バチル
ス・コアギユランス、バチルス・サーモプロテオリテイ
クス、バチルス・アシドカルダリウスなどのバチルス
属、クロストリジウム属、サーモアクチノマイセス属、
アクロモバクター属、ストレプトマイセス属、ミクロポ
リスポラ属、サーマス・アクアテイクス、サーマス・サ
ーモフイルス、サーマス・フラプスなどのサーマス属、
サーモミクロビウム属、カルデリア属好熱性細菌などが
あげられる。具体的な菌株名としては、例えばバチルス
・ステアロサーモフイルス(NCA1503株)やバチ
ルス・コアギュランス(ATCC7050株)などが挙
げられる。また、これら微生物の遺伝子を導入した常温
生育細菌も含まれる。
【0015】本第二発明において用いられるATPスル
フリラーゼとAPSキナーゼは、これらを組み合わせて
PAPSを合成する能力を有するものであればいかなる
ものでもよい。例えば、エシエリキア・コリ由来の酵
素、酵母由来の酵素、バチルス属やサーマス属などの好
熱性細菌由来の酵素などを具体例としてあげることがで
き、特に好熱性細菌由来の耐熱性酵素が好ましく、この
ような好熱性細菌としては前記したようなものが挙げら
れる。
【0016】また本第二発明に用いられるADPをAT
Pに変換する酵素としては、酢酸キナーゼ、カルバミン
酸キナーゼ、クレアチンキナーゼ、3―ホスホグリセリ
ン酸キナーゼ、ピルビン酸キナーゼ、ポリリン酸キナー
ゼなど多くのものが使用できるが、酵素の入手の容易さ
などを勘案すると、酢酸キナーゼを使用するのが最も有
利である。またADPをATPに変換する酵素の由来と
しては、エシエリキア・コリ由来の酵素、酵母由来の酵
素、バチルス属やサーマス属などの好熱性細菌由来の酵
素などを具体例としてあげることができ、特に好熱性細
菌由来の耐熱性酵素が好ましく、このような好熱性細菌
としては前記したようなものが挙げられる。
【0017】エシエリキア・コリ、酵母、バチルス属や
サーマス属等の好熱性細菌等の培養は周知の方法で行う
ことができる。本発明における細菌を培養するに際して
用いられる栄養培地において、炭素源として、例えば、
グルコース、シュークロース、フルクトース、殿粉加水
分解物、糖密、亜硫酸パルプ廃液の糖類、酢酸、乳酸等
の有機酸類、さらには使用する細菌が資化しうるアルコ
ール類、油脂、脂肪酸およびグリセリン等が使用でき、
窒素源として、例えば、硫酸アンモニウム、塩化アンモ
ニウム、リン酸アンモニウム、アンモニア、アミノ酸、
ペプトン、肉エキス、酵母エキス等の無機または有機物
が使用できる。さらに無機塩類として、例えば、カリウ
ム、ナトリウム、リン酸、亜鉛、鉄、マグネシウム、マ
ンガン、銅、カルシウム、コバルト等の各塩類、必要に
応じて微量金属塩、コーンスティープリカー、ビタミン
類、核酸等を使用してもよく、細菌の一般的栄養培地が
使用できる。これらの培地を用いて、細菌を20〜80
℃、好ましくは40〜70℃、最適には60℃で、2〜
6時間、好気的に培養すればよい。
【0018】これらの菌体から上記の三種の酵素を得る
ためには、例えば、先ず培養物から菌体を集菌したの
ち、ホモジナイザー、ブレンダー、マントンゴーリン、
ダイノミル、フレンチプレス、超音波処理、凍結融解、
リゾチーム処理等により細胞を破砕して得ることが出来
る。次に上記細胞破砕液(細胞抽出液)にカチオン系高
分子凝集剤を添加して、細胞破砕片及び核酸を沈澱させ
る。本発明に用いられるカチオン系高分子凝集剤として
は、例えば、ポリアミノアルキルメタアクリレート類、
ポリアミノアルキルメタアクリレートとアクリルアミド
の共重合物類、ポリアクリルアミドのマンニツヒ変性物
類、ポリジメチルジアリルアンモニウム塩類、ポリビニ
ルイミダゾリン類、ポリアクリルアミド類、アミン系重
縮合物類などがあげられる。その際の高分子凝集剤の添
加量としては、凝集剤の種類によって異なるが、破砕し
た微生物の乾燥重量100重量部に対し1〜40重量部
が好ましい。このカチオン系高分子凝集剤を予め水に溶
解した後、細胞破砕液に添加して10分から24時間撹
拌する。また、pHの調整が必要な場合には、適宜10
〜200mMになるように緩衝液を加えることもできる
し、蛋白質の安定化のために、グルコースを細胞破砕液
100重量部に対し、1〜50重量部添加してもよい。
次いで沈澱させた細胞破砕片及び核酸を分離する。その
ためには、例えば、静置するか、遠心分離するか、ある
いは濾過するかして行えばよい。これらの操作により、
粗酵素標品を得ることができる。さらに高度に精製され
た酵素標品を得るには、ゲル濾過クロマトグラフィー、
疎水性クロマトグラフィー、アフィニティークロマトグ
ラフィー、イオン交換クロマトグラフィ等の各種クロマ
トグラフィーを用いることができる。
【0019】本第一発明のPAPSの製造方法は、たと
えば同一の反応器の中に緩衝液、ATP、硫酸イオン
(SO4 2- )、マグネシウムイオン(Mg2+)、耐熱性
ATPスルフリラーゼ及び耐熱性APSキナーゼを共存
させて反応させればよく、必要に応じてPPaseを共
存させることができる。さらに、本第一発明のPAPS
の製造方法において、ADPをATPに変換する酵素及
びリン酸供与体を共存させて反応させることがより好ま
しい。
【0020】本第二発明のPAPSの製造方法は、たと
えば同一の反応器の中に緩衝液、ATP、硫酸イオン
(SO4 2- )、マグネシウムイオン(Mg2+)、ATP
スルフリラーゼ、APSキナーゼ、ADPをATPに変
換する酵素及びリン酸供与体を共存させて反応させれば
よく、必要に応じてPPaseを共存させることができ
る。
【0021】このときに用いられる反応器としては、反
応をスムーズに進行させ得るものであればいかなるもの
でもよく、各々の酵素量、基質液の濃度、pH及び供給
速度、反応温度などによって反応器の大きさ及び形状を
選定すればよい。その反応器の形状としては、例えば、
膜型の反応器、カラム型反応器を使用することができ
る。この中でも膜型反応器は、反応生成物が低分子であ
るので、特に有効に使用できる。この際、酵素は高分子
物質であるので、各酵素はそのまま反応器の中にとどま
った状態で使用することができる。
【0022】また、カラム型反応器の場合には、使用す
る酵素を適当な担体、例えばセルロース、デキストラ
ン、アガロースなどのような多糖類の誘導体、ポリスチ
レン、エチレン―マレイン酸共重合体、架橋ポリアクリ
ルアミドなどのようなビニルポリマーの誘導体、L―ア
ラニン、L―グルタミン酸共重合体、ポリアスパラギン
酸などのようなポリアミノ酸又はアミドの誘導体、ガラ
ス、アルミナ、ヒドロキシアパタイトなどのような無機
物の誘導体などに結合、包括あるいは吸着させて、いわ
ゆる固定化酵素としてカラムに充填して使用すればよ
い。
【0023】上述の反応器は、連続的に操作することを
前提として説明したものであるが、このような思想に基
づいて他の反応器を用いることもできるし、場合によっ
ては、バッチ式の反応器を使用してバッチ式に操作して
反応させることもできる。
【0024】次にバッチ式の反応器でPAPSを製造す
る場合を例にとり、反応条件について説明する。反応の
pHとしては、酵素によって異なるが、おおむね中性付
近、すなわち、pH5〜11、好ましくはpH6〜9の
範囲が使用され、緩衝液で調整することができる。この
緩衝液としては、これらのpHに適した通常のものを使
用することができる。また、反応の温度としては、酵素
の失活が起こらず、反応がスムーズに進行する範囲であ
れば特に限定されるものではないが、20℃から70
℃、特に25℃から45℃の範囲が好ましい。ATPの
濃度は特に限定されるものではないが200mM以下、
特に100mM以下が適当である。加える硫酸イオンと
マグネシウムイオンはどのような形のものでもよいが、
その濃度は硫酸イオンはATP濃度の2倍程度が、マグ
ネシウムイオンは1mM(当量)から100mM(当
量)が、好ましい。ATPスルフリラーゼは5mu/m
lから200mu/mlが適当である。APSキナーゼ
はユニット数にしてATPスルフリラーゼの2倍量が好
ましい。PPaseは5u/mlから100u/mlが
適当である。ADPをATPに変換する酵素は1u/m
lから100u/mlが好ましい。
【0025】リン酸供与体としてはAcOPが使用され
る。AcOPは、アンモニウム塩、カリウム・リチウム
塩、ナトリウム塩などの塩として使用することができる
が、入手のしやすさから二ナトリウム塩を用いることが
好ましい。アセチルリン酸はATPの濃度に対して1/
10ないし100倍当量、特に1ないし50倍当量の濃
度で用いるのが好ましい。その添加方法は特に限定され
るものではなく、反応スタート時に一括して添加しても
よいし、分割して添加してもよい。
【0026】以下に、本発明において用いられる測定法
及び使用酵素の活性測定法を解説する。 (1)ATPスルフリラーゼの活性測定法 下に示す組成の反応溶液を30℃に保ち適量の酵素試料
液を加えて反応を開始する。10分後に3Nの硫酸を
0.05ml加え反応を停止する。反応終了後のリン酸
濃度を、和光純薬工業株式会社製無機リン酸測定試薬ホ
スファC―テストワコーにより定量する。1分間に2μ
molのリン酸、すなわち1μmolのピロリン酸が生
成するATPスルフリラーゼの量を1u(ユニット)と
する。 反応溶液組成(総量0.5mlとする) トリス塩酸緩衝液(pH8) 100mM 塩化マグネシウム 10mM モリブデン酸ナトリウム 10mM ATP 10mM ピロフォスファターゼ 0.4u/ml 試料(ATPスルフリラーゼ溶液) 適量
【0027】
【0028】(2)APSキナーゼの活性測定法 下に示す組成の反応溶液を30℃に保ち適量の酵素試料
液を加えて反応を開始する。10分後に沸騰水浴中で1
分間加熱し反応を停止する。反応終了後、生成したPA
PSの量をHPLCで定量する。1分間に1μmolの
PAPSが生成するAPSキナーゼの量を1u(ユニッ
ト)とする。 反応溶液組成(総量0.5mlとする) トリス塩酸緩衝液(pH8) 100mM 硫酸マグネシウム 10mM ATP 1mM ATPスルフリラーゼ 0.5u/ml 試料(APSキナーゼ溶液) 適量
【0029】
【0030】(3)ピロホスファターゼの活性測定法 下に示す組成の反応溶液を30℃に保ち適量の酵素試料
液を加えて反応を開始する。10分後、3Nの硫酸を
0.05ml加えて反応を停止する。反応終了後のリン
酸濃度を、和光純薬工業株式会社製無機リン酸測定用ホ
スファC−テストワコーにより定量する。1分間に2μ
molのリン酸、すなわち1μmolのピロリン酸が生
成するピロホスファターゼの量を1u(ユニット)とす
る。 反応溶液組成(総量0.5mlとする) トリス塩酸緩衝液(pH8) 100mM 塩化マグネシウム 5mM ピロリン酸ナトリウム 5mM 試料(ピロフォスファターゼ) 適量
【0031】
【0032】(4)酢酸キナーゼ(AK)の活性測定法 下に示す組成の反応溶液を30℃に保ち3分間予備加温
する。 反応溶液組成(総量2.4mlとする) イミダゾール塩酸緩衝液(pH7.2) 70mM 塩化マグネシウム 250mM 塩化カリウム 94mM ATP 12.5mM ホスホエノールピルビン酸(PEP) 4.2mM NADH 3.3mM ピルビン酸キナーゼ(PK) 240u 乳酸脱水素酵素(LDH) 330u この反応溶液に2M酢酸ナトリウム溶液0.6mlを加
える。試料(酢酸キナーゼ)を50mMのリン酸バッフ
ァーに5〜10u/mlとなるように溶解し、その試料
溶液を反応溶液に0.01ml加える。UVの340n
mにおける吸光度を1分おきに測定し、直線部分の傾き
を求める。
【0033】 d.f.:希釈係数 6.22:NADHの分子吸光係数(cm2 /μmo
l) 酵素濃度:ブラッドフォード法により決定 1分間に1μmolのADPが生成する酢酸キナーゼの
量を1ユニットとする。
【0034】
【0035】(5)HPLCによるPAPSの定量法 ウォ―タ―ズ社製マイクロボンダパックC18カラムを
用いてPAPSの定量を行った。移動相は 過塩素酸テトラブチルアンモニウム 3mM リン酸1カリウム 30mM メタノール 25vol% 水 75vol% である。流速は0.6ml/分、検出はUVの吸収(λ
=254nm)を測定することにより行った。
【0036】
【実施例】次に、本発明を実施例により具体的に説明す
る。 参考例1 グルコース濃度1%、酵母エキス濃度1%、リン酸濃度
0.1%及び若干のミネラル類を含んだ培地を殺菌した
後、pHを6.5に調整し、バチルス・ステアロサーモ
フイルス(NCA1503株)を接種し、培養を行っ
た。60℃で3時間培養後、培地中のグルコースが消費
されたことを確認し、遠心分離にて菌体を得た。
【0037】参考例2 参考例1のようにして得られた湿菌体を凍結融解法で破
砕したのち、ポリアクリルアミド系の凝集剤を用いて除
核酸を行った。生じた沈澱を遠心分離により除去して、
粗酵素液を得た。あらかじめ50mMトリス塩酸緩衝液
(pH8.0)で平衡化したDEAE−セファロースカ
ラムに粗酵素液をアプライしたところ、ATPスルフリ
ラーゼが吸着されたので、同緩衝液で十分洗浄したの
ち、同緩衝液を用いて0から500mMの塩化ナトリウ
ムの直線濃度勾配にて溶出を行った。その活性画分を回
収し、1Mとなるよう硫酸アンモニウムを加えた。この
活性画分を、1M硫酸アンモニウムを含む50mMトリ
ス塩酸緩衝液(pH8.0)で平衡化したフェニルセフ
ァロースカラムにアプライした。同緩衝液で十分洗浄し
た後、50mMトリス塩酸緩衝液(pH8.0)で溶出
した。得られた活性画分を回収し、濃縮・透析後、50
mMトリス塩酸緩衝液(pH8.0)で平衡化したマト
レックスゲルブルーAカラムにアプライした。同緩衝液
で十分洗浄した後、1M塩化カリウムを含む同緩衝液で
溶出した。活性画分を回収し、濃縮後ポリアクリルアミ
ド電気泳動を行ったところ、単一なバンドが得られた。
酵素標品の比活性は11.1U/mgであった。
【0038】参考例3 参考例1のようにして得られた湿菌体を凍結融解法で破
砕したのち、ポリアクリルアミド系の凝集剤を用いて除
核酸を行った。生じた沈澱を遠心分離で除去して、粗酵
素液を得た。あらかじめ50mMトリス塩酸緩衝液(p
H8.0)で平衡化したDEAE−セファロースカラム
に粗酵素液をアプライしたところ、APSキナーゼが吸
着されたので、同緩衝液で十分洗浄したのち、同緩衝液
を用いて0から500mMの塩化ナトリウムの直線濃度
勾配にて溶出を行った。その活性画分を回収し、70%
飽和となるよう、硫酸アンモニウムを加えた。遠心分離
後、沈澱を同緩衝液に溶かし、透析した。これを同緩衝
液で平衡化したマトリックスブルーAカラムにアプライ
した後、同緩衝液で十分洗浄し、1.5M塩化カリウム
を含むリン酸緩衝液pH7.2を送液した。得られた活
性画分に800mMとなるように硫酸アンモニウムを加
え、800mM硫酸アンモニウムを含む50mMトリス
塩酸緩衝液pH8.0で平衡化したフェニルセルロファ
インカラムにアプライした。同緩衝液で十分洗浄した
後、50mMトリス塩酸緩衝液pH8.0を送液した。
活性画分を回収し、濃縮後、ポリアクリルアミド電気泳
動を行ったところ、単一なバンドが得られた。酵素標品
の比活性は1.1U/mgであった。
【0039】先ず、本第一発明について実施例を説明す
る。 実施例1 容量150Lの反応恒温槽に、5mMのトリス塩酸緩衝
液、100mMのATP、100mMの硫酸マグネシウ
ム、100mMの硫酸ナトリウムを含む100Lの水溶
液を調製し、水酸化ナトリウムにてpHを8に調整後、
30℃に保温した。これにバチルスステアロサーモフィ
ラス(Bacillus stearothermophilus,NCA-1503)由来
の耐熱性のATPスルフリラーゼを25000ユニッ
ト、同じ由来の耐熱性のAPSキナーゼを50000ユ
ニット、酵母由来のピロホスファターゼ50000ユニ
ットを加え反応を開始した。24時間反応後、限外ろ過
膜により酵素とその他を分離し、酵素液は次の使用のた
めに4℃にて保存した。反応液をHPLCにより分析し
たところ、4.46モルのPAPSが生成し1/2AT
Pに対する転化率は89.2%であった。
【0040】酵素液を除いた反応液を500LのDEA
Eセファロースカラムに供与した。0mMから400m
Mの塩化ナトリウム勾配溶液で展開し反応液からPAP
Sを分離した。PAPS水溶液はさらに逆浸透膜NTR
−7250(ユニチカ社製)にて濃縮脱塩しこれを凍結
乾燥した。2522gの白色粉末が得られ単離収率は9
5%であった。NMRおよびESCAにより分析したと
ころ99%の純度のPAPS・4Naであった。
【0041】実施例2 3つ首のガラス製酵素反応器(容量150ml)の2つ
の首に管をつけ平膜限外ろ過膜器(ミリポア社製)につ
ないだ。これに5mMのトリス塩酸緩衝液(pH8.
0)を250ml加え、1L/hrの流速で循環させ
た。反応器全体を40℃に保った。この反応器の別の入
口から、サーマスフラバス(ATCC 33923)由来のATP
スルフリラーゼ250uおよびAPSキナーゼ500u
とバチルスステアロサーモフィラス由来のピロホスファ
ターゼ500uを加え、そこへさらに管をつけ、循環液
と同じ緩衝液に溶かした50mMのATP、50mMの
硫酸マグネシウム、50mMの硫酸ナトリウム混合液を
50ml/hrの割合で加えた。上記の限外ろ過器膜を
通った溶液の一部を50ml/hrの割合で連続的に回
収し、2℃に保存した。この反応を62時間おこない、
3.1LのPAPS水溶液を得た。
【0042】このときのPAPSの転化率は1/2AT
Pに対して78%であった。実施例1と同様にPAPS
を単離精製したところ、単離収率97%となり、純度9
9%のPAPS・4Naが34.9g得られた。
【0043】実施例3 実施例2と同じ反応器により実施例2と同様に、しかし
バチルスステアロサーモフィラス(NCA-1503)由来のA
TPスルフリラーゼ、APSキナーゼを用いて反応を行
った。但し反応温度は30℃に保った。108時間の反
応により5.4LのPAPS水溶液が得られた。このと
きのPAPSの転化率は1/2ATPに対して84%で
あった。実施例1と同様にPAPSを単離精製したとこ
ろ単離収率95%となり、純度99%のPAPS・4N
aが64.1g得られた。
【0044】実施例4 サーマスフラバス(ATCC 33923)由来のATPスルフリ
ラーゼ100uを、10%のゼラチン10mlに練りこ
んだのち細目の金網で裏ごしした。得られた粒子を5%
のグルタルアルデヒドに4℃にて1時間浸したのちよく
水洗し固定化酵素を調製した。同じ由来のAPSキナー
ゼ200uおよび同じ由来のピロホスファターゼ200
uも同様に固定化酵素に調製した。それぞれの固定化酵
素酵素を、直径3cm、長さ6cmのカラムに充填し
た。次に100mMのATP、100mMの硫酸マグネ
シウム、100mMの硫酸ナトリウムをふくむ50mM
のトリス塩酸緩衝液(pH8.0)200mlを流速
0.5ml/分でカラムに通液した。カラムのジャケッ
トに40℃の温水を流し保温した。カラム通過液を調べ
たところPAPSの反応率は1/2ATPに対して92
%であった。7時間通液後に反応液から、実施例1と同
様にしてPAPSを単離精製したところ単離収率97%
で純度99%の5.31gのPAPS・4Naが得られ
た。
【0045】比較例1 実施例2と同じ反応器により実施例3と同様に、しかし
酵母(Saccharomyces cerevisiae, ATCC 7752)由来のA
TPスルフリラーゼ、APSキナーゼを用いて反応を行
った。60時間の反応により3.0LのPAPS水溶液
が得られた。このときのPAPSの反応率1/2ATP
に対して4.4%であった。実施例1と同様にPAPS
を単離精製したところ単離収率97%で純度99%の
1.91gのPAPS・4Naが得られた。
【0046】次に本第二発明について実施例を説明す
る。 実施例5 200mlのフラスコに下記のような組成の反応溶液を
準備し、30℃に保温した。反応溶液の総量は100m
lである。 トリス塩酸緩衝液(pH8.0) 25mM 硫酸マグネシウム 40mM ATP 20mM アセチルリン酸(AcOP) 20mM 酢酸キナーゼ(AK) 500u PPase 200u ATPスルフリラーゼ 10u APSキナーゼ 20u
【0047】AKはユニチカ社製、PPaseはベーリ
ンガー・マンハイム・山之内社製のものを用いた。AT
Pスルフリラーゼは参考例1に示す方法で培養したバチ
ルス・ステアロサーモフイルス菌由来の酵素を参考例2
に示す方法で精製したものを用いた。APSキナーゼは
参考例1に示す方法で培養したバチルス・ステアロサー
モフイルス菌由来の酵素を参考例3に示す方法で精製し
たものを用いた。
【0048】反応開始後、4時間おきに10mM相当分
のアセチルリン酸水溶液を加えた。反応を24時間行っ
たのち、反応液をHPLCにより分析したところ、1.
34mmolのPAPSが生成し、ATPに対する転化
率は68%であった。酵素を除いた反応液を1lのDE
AEセファロースカラムに供与し、0mMから400m
Mの塩化ナトリウム勾配溶液で展開し、反応液からPA
PSを分離した。
【0049】PAPS水溶液はさらに逆浸透膜NTR−
7250(ユニチカ社製)にて濃縮脱塩し、これを凍結
乾燥した。0.76gの白色粉末が得られ、精製収率は
95%であった。NMRおよびESCAにより分析した
ところ99%の純度のPAPS・4Naであった。
【0050】実施例6 3つ首のガラス製酵素反応器(容量150ml)の2つ
の首に管をつけ平膜限外ろ過器膜(ミリポア社製)につ
ないだ。これに5mMトリス塩酸緩衝液(pH8.0)
を250ml加え、1L/hrの流速で循環させた。反
応器全体を40℃に保った。この反応器の別の入口か
ら、バチルス・ステアロサーモフィラス由来のATPス
ルフリラーゼ20u、APSキナーゼ40u、酢酸キナ
ーゼ500u、PPase100uを加えた。AKはユ
ニチカ社製、PPaseはベーリンガー・マンハイム・
山之内社製のものを用いた。ATPスルフリラーゼは参
考例1に示す方法で培養したバチルス・ステアロサーモ
フイルス菌由来の酵素を参考例2に示す方法で精製した
ものを用いた。APSキナーゼは参考例1に示す方法で
培養したバチルス・ステアロサーモフイルス菌由来の酵
素を参考例3に示す方法で精製したものを用いた。そこ
へさらに管をつけ、循環液と同じ緩衝液に溶かした50
mMのATP、50mMの硫酸マグネシウム、30mM
のAcOP混合液を50ml/hrの割合で加えた。上
記の限外ろ過器膜を通った溶液の一部を50ml/hr
の割合で連続的に回収し、2℃に保存した。この反応を
40時間おこない、2.0LのPAPS水溶液を得た。
【0051】このときのPAPSの転化率はATPに対
して65%であった。実施例5と同様にPAPSを単離
精製したところ、単離収率95%となり、純度99%の
PAPS・4Naが36.7g得られた。
【0052】比較例2 実施例5と同じ反応器により、実施例5と同様に、しか
し酢酸キナーゼを加えずに反応を行った。24時間後の
PAPSの転化率はATPに対して33%であった。実
施例5と同様にPAPSを単離精製したところ、単離収
率94%となり純度99%のPAPS・4Naが0.3
6g得られた。
【0053】比較例3 実施例6と同じ反応器により、実施例6と同様に、しか
し酢酸キナーゼを加えずに反応を行った。40時間後に
2.0LのPAPS水溶液を得た。このときのPAPS
の転化率はATPに対して29%であった。実施例5と
同様にPAPSを単離精製したところ、単離収率92%
となり、純度99%のPAPS・4Naが15.9g得
られた。
【0054】比較例4 実施例6と同じ反応器により実施例6と同様に、しかし
酵母(Saccharomycescerevisiae,ATCC 7752)由来のA
TPスルフリラーゼ、APSキナーゼを用いて反応を行
った。60時間の反応により3.0LのPAPS水溶液
が得られた。このときのPAPSの反応率1/2ATP
に対して4.4%であった。実施例5と同様にPAPS
を単離精製したところ単離収率97%で純度99%の
1.91gのPAPS・4Naが得られた。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、従来のPAPS製造法
に比べ飛躍的にPAPSが増産でき、また容易にこれを
単離精製できるので、本発明は工業的なPAPSの製造
法としてきわめて有利である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アデノシン−5'−3リン酸からアデノシ
    ン−5'−3リン酸スルフリラーゼ及びアデノシン−5'−
    ホスホ硫酸キナーゼの二種の酵素を触媒とする二段階反
    応により3'−ホスホアデノシン−5'−ホスホ硫酸を製造
    するに際し、触媒として用いる二つの酵素が耐熱性酵素
    であることを特徴とする3'−ホスホアデノシン−5'−ホ
    スホ硫酸の製造方法。
  2. 【請求項2】 アデノシン−5'−3リン酸からアデノシ
    ン−5'−3リン酸スルフリラーゼ及びアデノシン−5'−
    ホスホ硫酸キナーゼの二種の酵素を触媒とする二段階反
    応により3'−ホスホアデノシン−5'−ホスホ硫酸を製造
    するに際し、アデノシン−5'−2リン酸をアデノシン−
    5'−3リン酸に変換する酵素を共存させることを特徴と
    する3'−ホスホアデノシン−5'−ホスホ硫酸の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 アデノシン−5'−3リン酸スルフリラー
    ゼ及びアデノシン−5'−ホスホ硫酸キナーゼの二種の酵
    素が耐熱性酵素である請求項2記載の3'−ホスホアデノ
    シン−5'−ホスホ硫酸の製造方法。
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