JPH05136935A - フアクシミリ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は複数種類のサイズの定型記録紙を収
納できる１つのカセットトレイを用いても、使用される
定型記録紙の用紙サイズを判定することができるファク
シミリ装置を提供することを目的としている。 【構成】 本発明において、制御部１は記録部２の搬送
系にカセットレイ７が装着されるとローラ駆動部２１を
起動して前記カセットトレイ７から記録紙を１枚取り出
して搬送系に送る。この際、制御部１は前記搬送系を送
られてくる記録紙が位置検出器３にて検出されている間
の搬送ローラ（図示せず）の回転数をカウントし、この
カウント値から前記記録紙の長さを求め、更にこの長さ
に基づいてＲＯＭ４内の対応する用紙サイズを読み出す
ことにより、前記記録紙の用紙サイズを判定する構成を
有している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は定型記録紙を使用するフ
ァクシミリ装置に係わり、特に前記定型記録紙の用紙サ
イズの判定方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】定型記録紙に受信画像デ−タ等を印字し
て出力する従来のファクシミリ装置では、前記定型記録
紙のサイズに対応してそれぞれカセットトレイを用意
し、このトレイの中に対応するサイズの定型記録紙をセ
ットした後、これをファクシミリ装置の記録部に装着す
る構成のため、ファクシミリ装置は装着されたカセット
トレイの種別を判断することによって、現在セットされ
ている定型記録紙の用紙サイズが何であるかを判定して
いた。

【０００３】このような従来の構成では、定型記録紙の
サイズ毎にそれぞれ専用のカセットトレイを作る必要が
あり、例えばＡ４サイズの記録紙用のカッセトトレイ、
Ｂ４サイズの記録紙用のカセットトレイを作成する必要
があった。このため、カセットトレイを製造するコスト
が上昇すると共に、複数のカセットトレイを保管するた
めのスペ−スが必要となって、不経済であると共に省ス
ペ−ス化に逆行するという欠点があった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記の如く従来の定型
記録紙を用いて画像デ−タの記録を行うファクシミリ装
置では、装着されるカセットトレイの種類によって使用
される記録紙の用紙サイズを判断し、これに対応する画
像処理等を行っているため、複数のカセットトレイを用
意しなければならず、不経済であると共に省スペ−ス化
に反するという欠点があった。

【０００５】そこで本発明は上記の欠点を除去するもの
で、複数種類のサイズの定型記録紙を収納できる１つの
カセットトレイを用いても、使用される定型記録紙の用
紙サイズを判定することができるファクシミリ装置を提
供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明はカセットトレイ
に収納されている記録紙を取り出してこれを搬送系に供
給することによって、前記記録紙に画像データを印刷す
る記録部を備えたファクシミリ装置において、前記搬送
系を移動している１枚の記録紙の移動方向の長さを検出
する長さ検出手段と、記録紙の長さとこの長さを有する
前記記録紙の用紙サイズとの関係を示したデータを格納
している記憶手段と、前記長さ検出手段によって検出さ
れた記録紙の長さに基づいて前記記憶手段に格納されて
いるデータを参照することにより前記記録紙の用紙サイ
ズを判定するサイズ判定手段とを具備した構成を有す
る。

【０００７】

【作用】本発明のファクシミリ装置において、長さ検出
手段は搬送系を移動している１枚の記録紙の移動方向の
長さを検出する。記憶手段は記録紙の長さとこの長さを
有する前記記録紙の用紙サイズとの関係を示したデータ
を格納している。サイズ判定手段は前記長さ検出手段に
よって検出された記録紙の長さに基づいて前記記憶手段
に格納されているデータを参照することにより前記記録
紙の用紙サイズを判定する。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図１は本発明のファクシミリ装置の一実施例を
示したブロック図である。１は通信制御や画像デ−タの
記録制御及び使用される記録紙の用紙サイズの判定等を
行う制御部、２は画像デ−タを定型記録紙に印字して出
力する記録部で、前記定型記録紙を印字ヘッド部（図示
せず）に送る各種ロ−ラを制御するロ−ラ駆動部２１を
有している。３は定型記録紙が前記印字ヘッド部へ送ら
れてくる際に位置を検出する位置検出器、４は定型記録
紙の長さとそのサイズとの関係を示したデ−タを格納し
ているＲＯＭ、５は電話番号情報の入力及び各種動作指
令等の入力を行う入力部、６は発呼、着信及び画像デ−
タの送受信等を行う通信制御部、７は記録部２の搬送系
に供給される記録紙を複数枚収納しているカセットトレ
イである。

【０００９】図２は図１に示した記録部の搬送系を示し
た図である。７は各種サイズの定型記録紙（以下記録紙
と称す）を収納できるカセットトレイ、８はカセットト
レイ７に収納されている定型記録紙９の最上部の１枚を
取り出して搬送系に送る自給ロ−ラ、１０は記録紙９を
搬送系に沿って移動させる搬送ロ−ラ、１１は記録紙９
に画像デ−タを印字する印字ヘッド、１２は印字が終了
した記録紙９をストックするスタッカである。

【００１０】次に本実施例の動作について説明する。図
１の記録部２の記録紙搬送系にカセットトレイ７が装着
されると、制御部１はロ−ラ駆動部２１を起動して以下
に述べるようなセットされた定型記録紙の用紙サイズを
判定する処理を行う。ロ−ラ駆動部２１は図２の自給ロ
−ラ８を駆動してカセットトレイ７に収納されている定
型記録紙９の最上部の１枚を取り出して、これを搬送系
に送る。この搬送系に送られた記録紙９は更に前記ロ−
ラ駆動部２１により駆動される搬送ロ−ラ１０によって
位置検出器３及び印字ヘッド１１の方向へ送られる。位
置検出器３は記録紙９が送られてくると、これを検出し
て図１の制御部１へ知らせる。これにより、制御部１が
図３のフロ−チャ−トに示したような記録紙９の用紙サ
イズを判定する処理を行う。

【００１１】図３のステップ３０１にて制御部１はカセ
ットトレイ７の装着待ちを行い、このトレイがセットさ
れると、ステップ３０２に進む。ステップ３０２ではロ
ーラ駆動部２１により自給ローラ８や搬送ローラ１０を
駆動して各ローラを回転させて、カセットトレイ７の記
録紙９の搬送を開始する。その後、制御部１はステップ
３０３にて位置検出器３による記録紙９の先端位置の検
出待ちを行い、前記記録紙９の先端が検出されると、ス
テップ３０４にて搬送ローラ１０の回転数をカウントす
ると共に、ステップ３０５にて位置検出器３が記録紙９
を未検出するタイミングを待ち、この記録紙未検出まで
前記搬送ローラ１０の回転数のカウントを続行し、記録
紙９が未検出になるとステップ３０６へ進む。ステップ
３０６では搬送ローラ１０の回転数のカウントを停止
し、ステップ３０７にて前記搬送ローラの回転数から搬
送された記録紙９の長さを求め、この長さに基づいてＲ
ＯＭ４を参照することにより、前記記録紙のサイズを判
定した後、ステップ３０８へ進む。ステップ３０８では
更に搬送ローラ１０を回転させて記録紙９をスタッカ１
２に排出した後、処理を終了する。尚、上記ＲＯＭ４に
は記録紙９の長さとこの長さを有する記録紙のサイズの
関係を示したデータが格納されているため、上記の如く
記録紙９の長さが分かれば、このＲＯＭ内の前記データ
を参照することにより、前記記録紙９の用紙サイズを判
定することができる。尚、制御部１は搬送ローラ１０の
回転数をソフトウェアカウンタでカウントするものとす
る。又、前記搬送ローラ１０の回転数は位置検出器３の
所を通り過ぎる記録紙９の長さに比例する。

【００１２】こうして、セットされた記録紙のサイズが
分かると、制御部１は受信時に以下に示すような処理を
行う。図１の通信制御部６により受信された画像デ−タ
は復調された後制御部１に送られる。制御部１は送られ
てきた受信画像デ−タを復号化すると共に、セットされ
ている記録紙の用紙サイズに従って受信画像データの縮
小／拡大等の画像処理を行った後、これを記録部２に送
る。記録部２は図２に示した搬送系により送られてくる
記録紙９に制御部１から与えられる前記受信画像データ
を印字して出力する。

【００１３】本実施例によれば、カセットトレイ７が装
着されると収納されている記録紙９を１枚取り出してこ
の長さを求め、求まった長さに基づいてこの記録紙９の
用紙サイズを判定することができる。従って、カセット
トレイ７は各種サイズの記録紙８が兼用で収納できる物
として、これを１個用意すればよく、複数種類のカセッ
トトレイを作る必要がなくなって前記汎用のトレイだけ
を作ればよくなり、このトレイの製造価格を安価にする
ことができると共に、従来のように使用していないカセ
ットトレイを保管しておく場所が必要でなくなって、省
スペースとすることができる。尚、上記実施例では記録
紙９の長さのみでそのサイズを判定していたが、これで
は例えばＡ３の横長給紙とＡ４の縦長給紙時では、検出
される記録紙の長さが同じになって、両者の区別がつか
なくなる。そこで、オペレータが入力部５から制御部１
に予め記録紙を横長で供給するか、縦長で供給するかを
教えておけば、上記のような場合にも各記録紙の用紙サ
イズを正確に区別して判定することができる。又、上記
実施例ではファクシミリ装置の記録部を前提として述べ
たが、本発明はコピー装置やプリンタ装置等にも適用し
て同様の効果を得ることができる。

【００１４】

【発明の効果】以上記述した如く本発明のファクシミリ
装置によれば、複数種類のサイズの記録紙を収納できる
１つのカセットトレイを用いても、使用される記録紙の
用紙サイズを判定することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のファクシミリ装置の一実施例を示した
ブロック図。

【図２】図１に示した記録部の記録紙搬送系の一例を示
した図。

【図３】図１に示した制御部の記録紙の用紙サイズを判
定する処理を示したフローチャート。

【符号の説明】

１…制御部 ２…記録部 ３…位置検出器 ４…ＲＯＭ ７…カセットトレイ ８…自給ローラ ９…定型記録紙 １０…搬送ロー
ラ １２…スタッカ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 カセットトレイに収納されている記録紙
   を取り出してこれを搬送系に供給することによって、前
   記記録紙に画像データを印刷する記録部を備えたファク
   シミリ装置において、前記搬送系を移動している１枚の
   記録紙の移動方向の長さを検出する長さ検出手段と、記
   録紙の長さとこの長さを有する前記記録紙の用紙サイズ
   との関係を示したデータを格納している記憶手段と、前
   記長さ検出手段によって検出された記録紙の長さに基づ
   いて前記記憶手段に格納されているデータを参照するこ
   とにより前記記録紙の用紙サイズを判定するサイズ判定
   手段とを具備したことを特徴とするファクシミリ装置。