JPH0513454U - 医療用接続プロテクタ - Google Patents

医療用接続プロテクタ

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JPH0513454U
JPH0513454U JP6887291U JP6887291U JPH0513454U JP H0513454 U JPH0513454 U JP H0513454U JP 6887291 U JP6887291 U JP 6887291U JP 6887291 U JP6887291 U JP 6887291U JP H0513454 U JPH0513454 U JP H0513454U
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Inventor
貴彦 渡辺
伸和 田野倉
Original Assignee
テルモ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1接続体と第2接続体との医療用接続部を
細菌汚染から保護すると共に、それらの接続状態を確実
に維持すること。 【構成】 複数のセグメント101、102をヒンジ結
合し、第1連結具15と第2連結具18との医療用接続
部回りにて全セグメント101、102を筒状に閉鎖
し、該閉鎖状態を第1と第2の両係合部104、105
の係合によって維持可能とすると共に、セグメント10
1、102の少なくとも一部のものが第1連結具15と
第2連結具18の少なくとも一方と軸方向に係合するよ
うに構成されてなる医療用接続プロテクタ100におい
て、セグメント101、102の少なくとも一部のもの
が第1連結具15と第2連結具18のそれぞれと、それ
らの軸回りの回転方向に係合するように構成されている
ようにしたものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、医療用接続プロテクタに係り、例えば持続型腹膜透析法に用いられ て好適な医療用接続プロテクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
持続型腹膜透析法は、腹膜を透析膜として用いるものであり、患者の腹腔内に 外科手術により植え込んだ腹腔カテーテルに接続したトランスファチューブの先 端に設けた第1連結具と、潅流液の入ったプラスチックバッグに接続したバッグ チューブの先端に設けた第2連結具とを螺着することにて、潅流液を腹腔内に注 入する。
【0003】 そして、該潅流液を腹腔内に例えば4 〜8 時間停留させ、この間に、腹腔内に 注入した潅流液と腹膜内に分布する毛細血管内の血液との間に生ずる溶質濃度勾 配及び浸透圧格差によって、溶質と水とを生体内より除去して血液浄化を行なう 。
【0004】 その後、腹腔内の溶液を空のプラスチックバッグに排出し、この使用済プラス チックバッグと潅流液の入ったプラスチックバッグとを交換する。
【0005】 ここで、潅流液の入ったプラスチックバッグの交換は、上述の第1連結具と、 と使用済プラスチックバッグに連なる旧第2連結具とを無菌的に分離し、該第1 連結具と新規プラスチックバッグに連なる新第2連結具とを無菌的に螺着し、腹 腔への雑菌の侵入を防止する必要がある。
【0006】 また、上述の持続型腹膜透析法においては、潅流液を腹腔内に注入した後、血 液浄化を行なっている間、空のプラスチックバッグを患者に携帯させて良いが、 携帯させないようにすることもできる。携帯させない場合には、プラスチックバ ッグ内の潅流液を腹腔内に注入した後、上述の第1連結具から空のプラスチック バッグが連なる第2連結具を無菌的に分離し、該第1連結具にキャップを無菌的 に螺着する。そして、血液浄化終了後、該第1連結具からキャップを無菌的に取 り外し、空のプラスチックバッグが連なる第2連結具を該第1連結具に無菌的に 螺着した後、腹腔内の溶液を空のプラスチックバッグに排出することとなる。
【0007】 然るに、上述の持続型腹膜透析法において、潅流液を腹腔内に注入した後、血 液浄化を行なっている間、空のプラスチックバックを患者に携帯させる場合には 、第1連結具と第2連結具との接続部を細菌汚染から保護すると共に、それらの 接続状態を維持する必要があり、空のプラスチックバックを患者に携帯させない 場合には、第1連結具とキャップとの接続部を細菌汚染から保護するとと共に、 それらの接続状態を維持する必要がある。
【0008】 そこで従来、持続型腹膜透析法等の医療用接続プロテクタとして、特開昭58-4 1561号公報、或いは特表昭61-501960 号公報に記載の如くのものが提案されてい る。これらの医療用接続プロテクタは、 2個の半割円筒状セグメントをヒンジ結 合し、一方のセグメントの自由端に第1係合部を設け、他方のセグメントの自由 端に第2係合部を設け、第1連結具と第2連結具の如くの医療用接続部回りにて 2個のセグメントを筒状に閉鎖し、該閉鎖状態を第1と第2の両係合部の係合に よって維持可能とすると共に、セグメントに設けたリブが第1連結具と第2連結 具の少なくとも一方に設けたフランジと軸方向に係合するように構成したもので ある。
【0009】 上記従来の医療用接続プロテクタによれば、閉鎖状態にあるセグメントが第1 連結具と第2連結具との医療用接続部を包囲し、細菌汚染から保護する。そして 、セグメントは第1連結具と第2連結具の少なくとも一方のものと軸方向に係合 しているから、引抜外力等が作用しても、上記医療用接続部回りからの位置ずれ を生ずることがなく、上記細菌汚染に対する保護機能を維持する。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
然しながら、上記従来の医療用接続プロテクタにあっては、第1連結具と第2 連結具との医療用接続部をそれらの軸回りにて回り止めするところが一切ない。 このため、第1連結具と第2連結具との医療用接続部は、たとえプロテクタにて 閉鎖されていたとしても、互いに回転して、螺着連結状態に緩み乃至は脱落を生 ずる虞れがある。
【0011】 本考案は、第1接続体と第2接続体との医療用接続部を細菌汚染から保護する と共に、それらの接続状態を確実に維持することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本考案は、複数のセグメントをヒンジ結合し、一端側のセグ メントの自由端に第1係合部を設け、他端側のセグメントの自由端に第2係合部 を設け、第1接続体と第2接続体との医療用接続部回りにて全セグメントを筒状 に閉鎖し、該閉鎖状態を第1と第2の両係合部の係合によって維持可能とすると 共に、セグメントの少なくとも一部のものが第1接続体と第2接続体の少なくと も一方と軸方向に係合するように構成されてなる医療用接続プロテクタにおいて 、セグメントの少なくとも一部のものが第1接続体と第2接続体のそれぞれと、 それらの軸回りの回転方向に係合するようにしたものである。
【0013】 請求項2に記載の本考案は、請求項1に記載の本考案において更に、前記セグ メントが軸方向の両端を縮径状とされており、セグメントの一端縮径部がセグメ ント内に位置することとなる第1接続体の径大部と軸方向に係合し、且つセグメ ントの他端縮径部がセグメント内に位置することとなる第2接続体の径大部と軸 方向に係合するように構成したものである。
【0014】 請求項3に記載の本考案は、請求項1又は2記載の本考案において更に、前記 セグメントが軸方向の両端に当該軸回りにて凹凸をなす凹凸係合部を備えており 、セグメントの一端凹凸係合部が第1接続体の凹凸部と軸回りの回転方向に係合 し、セグメントの他端凹凸係合部が第2接続体の凹凸部と軸回りの回転方向に係 合するように構成したものである。
【0015】
【作用】
本考案によれば、下記〜の作用効果がある。 閉鎖状態にあるセグメントが第1接続体と第2接続体との医療用接続部を包 囲し、細菌汚染から保護する。そして、セグメントは第1接続体と第2接続体の 少なくとも一方のものと軸方向に係合しているから、引抜外力等が作用しても、 上記医療用接続部回りからの位置ずれを生ずることがなく、上記細菌汚染に対す る保護機能を維持する。
【0016】 また、セグメントは第1接続体と第2接続体のそれぞれと、それらの軸回りの 回転方向に係合しているから、第1接続体と第2接続体との医療用接続部をそれ らの軸回りにて回り止めし、螺着連結状態に緩み乃至は脱落を生ずることがなく 、第1接続体と第2接続体との接続状態を確実に維持する。
【0017】 セグメントの一端縮径部がセグメント内に位置することとなる第1接続体の 径大部と軸方向に係合し、且つセグメントの他端縮径部がセグメント内に位置す ることとなる第2接続体の径大部と軸方向に係合するように構成することにより 、簡素な構成により、セグメントを第1接続体と第2接続体のそれぞれと、軸方 向に係合し得ることとなる。
【0018】 セグメントの一端凹凸係合部が第1接続体の凹凸部と軸回りの回転方向に係 合し、且つセグメントの他端凹凸係合部が第2接続体の凹凸部と軸回りの回転方 向に係合するように構成することにより、簡素な構成により、セグメントを第1 接続体と第2接続体のそれぞれと、それらの軸回りの回転方向に係合し得ること となる。
【0019】
【実施例】 図1は第1実施例に係るプロテクタの使用状態を示す模式図、図2は第1実施 例に係るプロテクタを示す模式図、図3は第2実施例に係るプロテクタの使用状 態を示す模式図、図4は第2実施例に係るプロテクタを示す模式図、図5は第1 連結具と第2連結具との医療用接続部を示す半断面図、図6は第1連結具を示す 半断面図、図7は第2連結具を示す半断面図、図8は第1連結具とキャップとの 医療用接続部を示す半断面図、図9はキャップを示す半断面図、図10は持続型 腹膜透析法システムを示す模式図である。
【0020】 持続型腹膜透析システム10は、図10に示す如く、腹膜を透析膜として用い るものであり、下記(1) 〜(4) の如くに使用される。
【0021】 (1) 患者11の腹腔12内に外科手術により植え込んだ腹腔カテーテル13に 接続したトランスファチューブ14の先端に設けた第1連結具15と、潅流液の 入ったプラスチックバッグ16に接続したバッグチューブ17の先端に設けた第 2連結具18とを接続する。
【0022】 (2) プラスチックバッグ16を腹腔12よりも高位置に設定し、トランスファ ーチューブ14の中間部に取付けられたクランプ8及びバッグチューブ17の中 間部に取付けてあるクランプ19をゆるめることにて、潅流液を腹腔12内に注 入する。その後、クランプ8及びクランプ19を閉め、バッグチューブ17を適 当に丸めてプラスチックバッグ16を腰等に取付ければ、患者11は歩行や作業 ができる。
【0023】 このとき、第1連結具15から空のプラスチックバッグ16が連なる第2連結 具18を分離し、該第1連結具15にキャップ20を被着しても良く、この場合 、患者11は、プラスチックバッグ16を携帯することなく、歩行や作業ができ る。
【0024】 尚、患者11においてプラスチックバッグ16を携帯する場合には、プロテク タ100により、第1連結具15と第2連結具18との接続部を細菌汚染から保 護すると共にそれらの接続状態を維持する。
【0025】 また、患者11にプラスチックバッグ16を携帯させない場合には、プロテク タ200により、第1連結具15とキャップ20との接続部を細菌汚染から保護 すると共にそれらの接続状態を維持する。 プロテクタ100、200については後に詳述する。
【0026】 (3) 腹腔12内に注入された潅流液は、所定時間停留される。そして、その間 、腹腔12内に注入した潅流液と腹膜内に分布する毛細血管内の血液との間に生 ずる溶質濃度勾配及び浸透圧格差によって、溶質と水とを生体内より除去して血 液浄化を行なう。
【0027】 (4) 上記(3) の所定時間、例えば4 〜8 時間の経過後、プラスチックバッグ1 6を交換する必要を生ずる。この場合には、丸めてあったバッグチューブ17を 伸ばし、或いはキャップ20を取り外した第1連結具15に空プラスチックバッ グ16が連なっている第2連結具18を連結し、該空プラスチックバッグ16を を腹腔12よりも低位置に設定し、クランプ8及びクランプ19をゆるめること にて、15分間ほどで腹腔12内の潅流液を空プラスチックバッグ16に排出でき る。その後、クランプ8及びクランプ19を閉める。そして、第1連結具15と 使用済プラスチックバッグ16に連なる旧第2連結具18との接続を分離し、該 第1連結具15と新規プラスチックバッグ16に連なる新第2連結具18とを接 続する。以後、新規プラスチックバッグ16を用いて、上記(2) 、(3) を繰り返 す。
【0028】 以下、第1連結具15と第2連結具18からなる医療用連結具21と、そのプ ロテクタ100について説明する。
【0029】 まず、医療用連結具21について説明する。 医療用連結具21を構成する第1連結具15は、図5、図6に示す如く、第1 環流通路31回りの一端に設けられる第1チューブ接続部32と、第1貫通流路 31回りの他端に設けられる第1環状突部33と、第1環状突部33回りに設け られる第1環状溝部34と、第1環状突部33回りに第1環状溝部34を介して 第1環状突部33よりも軸方向に突出して設けられる第1環状カバー部35と、 第1環状カバー部35の外面側に設けられる雄ねじ部36とを有して構成される 。
【0030】 尚、第1チューブ接続部32にはトランスファチューブ14が接続され、この トランスファチューブ14の接続部回りにはカバー37が被冠される。
【0031】 また、第1環状カバー部35の外面側で、雄ねじ部36の基端部にはOリング 38のための嵌着溝39が設けられている。
【0032】 第1連結具15は、例えば、ポリカーボネイト(以下PCとする)、ポリ塩化 ビニル(以下PVCとする)等の合成樹脂にて構成されるが、金属、セラミック ス等の他の材料によって構成することもできる。
【0033】 医療用連結具21を構成する第2連結具18は、図5、図7に示す如く、第2 貫通流路41回りの一端に設けられる第2チューブ接続部42と、第2貫通流路 41回りの他端に設けられ、第1環状溝部34に装入し得る第2環状突部43と 、第2環状突部43回りに設けられ、第1環状カバー部35が装入し得る第2環 状溝部44と、第2環状突部43回りに第2環状溝部44を介して第2環状突部 43よりも軸方向に突出して設けられる第2環状カバー部45と、第2環状カバ ー部45の内面側に設けられ、第1連結具15の雄ねじ部36と螺着し得る雌ね じ部46とを有して構成される。 尚、第2貫通流路41にはバッグチューブ17が接続される。
【0034】 そして、医療用連結具21にあっては、第1連結具15と第2連結具18とを 連結して第1と第2の貫通流路31、41を導通するに際し、第2連結具18の 第2環状カバー部45内にて雄ねじ部36と雌ねじ部46とを螺着し、第1環状 カバー部35を第2環状溝部44に装入し、第2環状突部43を第1環状溝部3 4に装入するとき、第1環状突部33回りと第2環状突部43回りとの間にて挟 着されるOリング47を有する。尚、Oリング47は、第2連結具18における 第2環状突部43の基端内周部に設けられた装着溝48に装着され、第1連結具 15の第1環状突部33先端面に密着し得る。
【0035】 第2連結具18は、例えば、PC、PVC等の合成樹脂にて構成されるが、金 属、セラミックス等の他の材料によって構成することもできる。
【0036】 また、医療用連結具21にあっては、第1連結具15と第2連結具18とが上 述の如くに連結されるとき、第1連結具15における第1環状カバー部35回り の嵌着溝39に嵌着してあるOリング38を、第2連結具18の第2環状カバー 部45先端内周部にて挟着し得る。
【0037】 次に、プロテクタ100について説明する。 プロテクタ100は、図1、図2に示す如く、 2個の半割円筒状セグメント1 01、102をヒンジ103にて結合し、一方のセグメント101の自由端に枠 状の第1係合部104を設け、他方のセグメント102の自由端に突状の第2係 合部の105を設け、第1連結具15と第2連結具18との接続部回りにて 2個 のセグメント101、102を筒状に閉鎖し、該閉鎖状態を第1と第2の両係合 部104、105の係合によって維持可能とするものである。
【0038】 また、プロテクタ100は、セグメント101、102の軸方向の両端を縮径 状としており、セグメント101、102の一端縮径部106が該セグメント1 01、102内に位置することとなる第1連結具15のフランジ状径大部107 と軸方向に係合し、且つセグメント101、102の他端縮径部108が該セグ メント101、102内に位置することとなる第2連結具18のフランジ状径大 部109と軸方向に係合するように構成されている。
【0039】 更に、プロテクタ100は、セグメント101、102が軸方向の両端の合面 に当該軸回りにて凹凸をなす切欠状凹凸係合部111、112を備えており、セ グメント101、102の一端凹凸係合部111が第1連結部15の外面の翼状 凹凸部113と軸回りの回転方向に係合し、セグメント101、102の他端凹 凸係合部112が第2連結具18の外面の翼状凹凸部114と軸回りの回転方向 に係合するように構成されている。
【0040】 尚、セグメント101、102の両端内面には補強リブ115、116が設け られている。
【0041】 プロテクタ100は、例えばポリプロピレン(PP)等の合成樹脂にて構成さ れるが、金属等の他の部材によって構成することもできる。
【0042】 医療用連結具21及びプロテクタ100によれば、下記〜の作用効果があ る。 第1連結具15において、第1貫通流路31回りに繋り位置する第1環状突 部33が第1環状カバー35部の内部に没する如くに配設されている。従って、 第1連結具15と第2連結具18とを着脱するとき、第1環状突部33が外部空 間に広く露出することがなく、この第1環状突部33が手指等との接触により汚 染されることがない。
【0043】 第2連結具18においても、第2貫通流路41回りに繋り位置する第2環状 突部43が第2環状カバー部45の内部に没する如くに配設されている。従って 、第1連結具15と第2連結具18とを着脱するとき、第2環状突部43が外部 空間に広く露出することがなく、この第2環状突部43が手指等との接触により 汚染されることがない。
【0044】 上記、により、第1連結具15及び第2連結具18との連通領域、例え ば腹腔カテーテル13に接続したトランスファチューブ14等を無菌維持でき、 腹膜炎を引き起こす等の虞れがなくなる。
【0045】 尚、プロテクタ100の内壁に消毒剤保有材110を内貼することにより、無 菌維持効果を高めることもできる。
【0046】 閉鎖状態にあるセグメント101、102が第1連結具15と第2連結具1 8との医療用接続部を包囲し、細菌汚染から保護する。そして、セグメント10 1、102は第1連結具15と第2連結具18それぞれと軸方向に係合している から、引抜外力等が作用しても、上記医療用接続部回りからの位置ずれを生ずる ことがなく、上記細菌汚染に対する保護機能を維持する。
【0047】 また、セグメント101、102は第1連結具15と第2連結具18のそれぞ れと、それらの軸回りの回転方向に係合しているから、第1連結具15と第2連 結具18との医療用接続部をそれらの軸回りにて回り止めし、螺着連結状態に緩 み乃至は脱落を生ずることがなく、第1連結具15と第2連結具18との接続状 態を確実に維持する。
【0048】 セグメント101、102の一端縮径部106がセグメント101、102 内に位置することとなる第1連結具15の径大部107と軸方向に係合し、且つ セグメント101、102の他端縮径部108がセグメント101、102内に 位置することとなる第2連結具18の径大部109と軸方向に係合するように構 成することにより、簡素な構成により、セグメント101、102を第1連結具 15と第2連結具18のそれぞれと、軸方向に係合し得ることとなる。
【0049】 セグメント101、102の一端凹凸係合部111が第1連結具15の凹凸 部113と軸回りの回転方向に係合し、且つセグメント101、102の他端凹 凸係合部112が第2連結具18の凹凸部114と軸回りの回転方向に係合する ように構成することにより、簡素な構成により、セグメント101、102を第 1連結具15と第2連結具18のそれぞれと、それらの軸回りの回転方向に係合 し得ることとなる。
【0050】 以下、第1連結具15とキャップ20とからなるキャップ装置22と、そのフ ロテクタ200について説明する。
【0051】 まず、キャップ装置22について説明する。 キャップ装置22を構成する第1連結具15は、医療用連結具21を構成する 第1連結具15と同一であり、前述の通りである。
【0052】 キャップ装置22を構成するキャップ20は、図8、図9に示す如く、中央閉 塞内端部51と、中央閉塞内端部51回りに設けられ、第1環状溝部34に装入 し得る第3環状突部52と、第3環状突部52回りに設けられ、第1環状カバー 部35が装入し得る第3環状溝部53と、第3環状突部52回りに第3環状溝部 53を介して第3環状突部52よりも軸方向に突出して設けられる第3環状カバ ー部54と、第3環状カバー部54の内面側に設けられ、第1連結具15の雄ね じ部36と螺着し得る雌ねじ部55とを有し、第3環状溝部53の溝底部には消 毒剤保有材56が装填されたものである。
【0053】 そして、キャップ装置22にあっては、第1連結具15にキャップ20を螺着 して第1貫通流路31を閉塞するに際し、キャップ20の第3環状カバー部54 内にて雄ねじ部36と雌ねじ部55とを螺着し、第1環状カバー部35を第3環 状溝部53内の消毒剤保有材56に接する位置まで装入し、第3環状突部52を 第1環状溝部34に装入するとき、第1環状突部33回りと第3環状突部52回 りとの間にて挟着されるOリング57を有する。尚、Oリング57は、キャップ 20における第3環状突部52の基端内周部に設けられた装着溝58に装着され 、第1連結具15の第1環状突部33先端面に密着し得る。
【0054】 キャップ20は、例えば、PP等の合成樹脂にて構成されるが、金属等の他の 材料によって構成することもできる。
【0055】 また、消毒剤保有材は、ウレタンスポンジ、綿等の消毒液吸収材料等にて構成 される。
【0056】 また、キャップ装置22にあっては、第1連結具15とキャップ20とが上述 の如くに連結されるとき、第1連結具15における第1環状カバー部35回りの 嵌着溝39に嵌着してあるOリング38を、キャップ20の第3環状カバー部5 4先端内周部にて挟着し得る。
【0057】 次に、プロテクタ200について説明する。 プロテクタ200は、図3、図4に示す如く、 2個の半割円筒状セグメント2 01、202をヒンジ203にて結合し、一方のセグメント201の自由端に枠 状の第1係合部204を設け、他方のセグメント202の自由端に突状の第2係 合部205を設け、第1連結具15とキャップ20との接続部回りにて 2個のセ グメント201、202を筒状に閉鎖し、該閉鎖状態を第1と第2の両係合部2 04、205の係合によって維持可能とするものである。
【0058】 また、プロテクタ200は、セグメント201、202の軸方向の両端を縮径 状としており、セグメント201、202の一端縮径部206が該セグメント2 01、202内に位置することとなる第1連結具15のフランジ状径大部107 と軸方向に係合し、且つセグメント201、202の他端縮径部208が該セグ メント201、202内に位置することとなるキャップ20のフランジ状径大部 209と軸方向に係合するように構成されている。
【0059】 更に、プロテクタ200は、セグメント201、202が軸方向の一端の合面 に当該軸回りにて凹凸をなす切欠状凹凸係合部111を備えると共に、軸方向の 他端の内面に当該軸回りにて凹凸をなす溝状凹凸係合部212を備えており、セ グメント201、202の一端凹凸係合部211が第1連結具15の外面の翼状 凹凸部113と軸回りの回転方向に係合し、セグメント201、202の他端凹 凸係合部212がキャップ20の外面のリブ状凹凸部214と軸回りの回転方向 に係合するように構成されている。
【0060】 尚、セグメント201、202の一端内面には補強リブ215が設けられてい る。
【0061】 プロテクタ200は、例えばポリプロピレン(PP)等の合成樹脂にて構成さ れるが、金属等の他の材料によって構成することもできる。
【0062】 キャップ装置22及びプロテクタ200によれば、下記〜の作用効果があ る。
【0063】 第1連結具15において、第1貫通流路31回りに繋り位置する第1環状突 部33が第1環状カバー部35の内部に没する如くに配設されている。従って、 第1連結具15とキャップ20とを着脱するとき、第1環状突部33が外部空間 に広く露出することがなく、この第1環状突部33が手指等との接触により汚染 されることがない。
【0064】 キャップ20においても、中央閉塞内端部51回りに繋り位置する第3環状 突部52が第3環状カバー部54の内部に没する如くに配設されている。従って 、第1連結具15とキャップ20とを着脱するとき、第3環状突部52が外部空 間に広く露出することがなく、この第2環状突部52が手指等との接触により汚 染されることがない。
【0065】 上記、により、キャップ20が被着される第1連結具15との連通領域 、例えば腹腔カテーテル13に接続したトランスファチューブ14等を無菌維持 でき、腹膜炎を引き起こす等の虞れがなくなる。
【0066】 キャップ20内に設けた消毒剤保有材56は、第1連結具15の第1環状カ バー部35に接触して外部からの菌侵入経路を遮断するものであり、第1貫通流 路31回りに繋り位置する第1環状突部33に接触するものでない。従って、消 毒剤が第1環状突部33の外面から内面に伝わって第1貫通流路31に流れ込む 如くがなく、第1連結具15との連通領域、例えば腹腔カテーテル13に接続し たトランスファチューブ14等に流入することがなく、腹腔内を消毒剤によって 汚染する等の虞れがない。
【0067】 閉鎖状態にあるセグメント201、202が第1連結具15とキャップ20 との医療用接続部を包囲し、細菌汚染から保護する。そして、セグメント201 、202は第1連結具15とキャップ20ぞれぞれと軸方向に係合しているから 、引抜外力等が作用しても、上記医療用接続部回りからの位置ずれを生ずること がなく、上記細菌汚染に対する保護機能を維持する。
【0068】 また、セグメント201、202は第1連結具15とキャップ20のそれぞれ と、それらの軸回りの回転方向に係合しているから、第1連結具15とキャップ 20との医療用接続部をそれらの軸回りにて回り止めし、螺着連結状態に緩み乃 至は脱落を生ずることがなく、第1連結具15とキャップ20との接続状態を確 実に維持する。
【0069】 セグメント201、202の一端縮径部206がセグメント201、202 内に位置することとなる第1連結具15の径大部107と軸方向に係合し、且つ セグメント201、202の他端縮径部208がセグメント201、202内に 位置することとなるキャップ20の径大部209と軸方向に係合するように構成 することにより、簡素な構成により、セグメント201、202を第1連結具1 5とキャップ20のそれぞれと、軸方向に係合し得ることとなる。
【0070】 セグメント201、202の一端凹凸係合部211が第1連結具15の凹凸 部113と軸回りの回転方向に係合し、且つセグメント201、202の他端凹 凸係合部212がキャップ20の凹凸部204と軸回りの回転方向に係合するよ うに構成することにより、簡素な構成により、セグメント201、202を第1 連結具15とキャップ20のそれぞれと、それらの軸回りの回転方向に係合し得 ることとなる。 尚、本考案は、持続型腹膜透析法以外においても広く有用である。
【0071】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、第1接続体と第2接続体との医療用接続部を細 菌汚染から保護すると共に、それらの接続状態を確実に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は図1は第1実施例に係るプロテクタの使
用状態を示す模式図である。
【図2】図2は第1実施例に係るプロテクタを示す模式
図である。
【図3】図3は第2実施例に係るプロテクタの使用状態
を示す模式図である。
【図4】図4は第2実施例に係るプロテクタを示す模式
図である。
【図5】図5は第1連結具と第2連結具との医療用接続
部を示す半断面図である。
【図6】図6は第1連結具を示す半断面図である。
【図7】図7は第2連結具を示す半断面図である。
【図8】図8は第1連結具とキャップとの医療用接続部
を示す半断面図である。
【図9】図9はキャップを示す半断面図である。
【図10】図10は持続型腹膜透析法システムを示す模
式図である。
【符号の説明】
15 第1連結具(第1接続体) 18 第2連結具(第2接続体) 100 プロテクタ 101、102 セグメント 103 ヒンジ 104 第1係合部 105 第2係合部 106 一端縮径部 108 他端縮径部 111 一端凹凸係合部 112 他端凹凸係合部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のセグメントをヒンジ結合し、一端
    側のセグメントの自由端に第1係合部を設け、他端側の
    セグメントの自由端に第2係合部を設け、第1接続体と
    第2接続体との医療用接続部回りにて全セグメントを筒
    状に閉鎖し、該閉鎖状態を第1と第2の両係合部の係合
    によって維持可能とすると共に、セグメントの少なくと
    も一部のものが第1接続体と第2接続体の少なくとも一
    方と軸方向に係合するように構成されてなる医療用接続
    プロテクタにおいて、セグメントの少なくとも一部のも
    のが第1接続体と第2接続体のそれぞれと、それらの軸
    回りの回転方向に係合するように構成されていることを
    特徴とする医療用接続プロテクタ。
  2. 【請求項2】 前記セグメントが軸方向の両端を縮径状
    とされており、セグメントの一端縮径部がセグメント内
    に位置することとなる第1接続体の径大部と軸方向に係
    合し、且つセグメントの他端縮径部がセグメント内に位
    置することとなる第2接続体の径大部と軸方向に係合す
    るように構成されている請求項1記載の医療用接続プロ
    テクタ。
  3. 【請求項3】 前記セグメントが軸方向の両端に当該軸
    回りにて凹凸をなす凹凸係合部を備えており、セグメン
    トの一端凹凸係合部が第1接続体の凹凸部と軸回りの回
    転方向に係合し、セグメントの他端凹凸係合部が第2接
    続体の凹凸部と軸回りの回転方向に係合するように構成
    されている請求項1又は2記載の医療用接続プロテク
    タ。
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JP2017176358A (ja) * 2016-03-29 2017-10-05 テルモ株式会社 包材およびキャップ包装体

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JPS58502187A (ja) * 1982-01-11 1983-12-22 バクスター、インターナショナル、インコーポレイテッド 連続的歩行可能腹膜透析クランピングシステム

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