JPH05133936A - 自動電気泳動装置 - Google Patents

自動電気泳動装置

Info

Publication number
JPH05133936A
JPH05133936A JP3300783A JP30078391A JPH05133936A JP H05133936 A JPH05133936 A JP H05133936A JP 3300783 A JP3300783 A JP 3300783A JP 30078391 A JP30078391 A JP 30078391A JP H05133936 A JPH05133936 A JP H05133936A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support
support sheet
section
sample
electrophoretic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3300783A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3071908B2 (ja
Inventor
Hideo Suzuki
秀夫 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP3300783A priority Critical patent/JP3071908B2/ja
Priority to DE4238452A priority patent/DE4238452C2/de
Priority to ITMI922602A priority patent/IT1256385B/it
Publication of JPH05133936A publication Critical patent/JPH05133936A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3071908B2 publication Critical patent/JP3071908B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 1検体あたりの検査に必要なコストを低減で
きると共に、検査時間を減縮できる自動電気泳動装置を
提供する。 【構成】 自動電気泳動装置10は、支持体長尺体12を所
定長さ送り出す送りローラ部13と支持体長尺体12を所定
長さに切断して支持体シート17を得るカッター15を有す
る。ここで、制御部16により、任意に入力した支持体シ
ート17に塗布する検体数x に基づいて送りローラ部13を
駆動するステッピングモータ14及びカッター15を制御し
て支持体長尺体12を検体数x に応じた長さに切断する。
次に、緩衝液湿潤部19が支持体シート17を緩衝液18に湿
潤させた後検体塗布部23で支持体シート17表面上に複数
の検体を塗布する。この後、電気泳動部28が支持体シー
ト17に電流を通電させて検体を泳動させて、後処理部34
で、染色、脱色及び乾燥処理を順次施して電気泳動像を
得る。得られた電気泳動像をデンシトメータ35で測光す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動電気泳動装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、血清蛋白の検査のために
電気泳動法が用いられている。電気泳動法による検査
は、通常、自動電気泳動装置を使用して行われている。
自動電気泳動装置は、例えば、支持体を緩衝液に湿潤さ
せる緩衝液湿潤部と、支持体に検体を塗布する検体塗布
部と、検体が塗布された支持体に電気を通電させる泳動
部と、泳動終了後の支持体に染色、脱色、乾燥処理を施
す後処理部と、染色された電気泳動像を測光する測光部
とが、各処理部を支持体が順次搬送されるように順次連
設されている。
【0003】このような構成からなる自動電気泳動装置
を使用した電気泳動法による検査が、以下のようにして
行われている。まず、支持体を緩衝液湿潤部に供給し、
緩衝液で湿潤したローラの間に送通させて支持体を緩衝
液で湿潤させる。この後、支持体を、検体塗布部に搬送
する。次に、検体塗布部では、先端に検体を適量保持す
るペン先が複数個連設されてなるアプリケータにより、
支持体の表面上に複数の検体を同時に塗布する。次い
で、検体が塗布された支持体を電気泳動部に搬送し、こ
こで支持体に電流を通電して検体を泳動させる。さら
に、後処理部において、支持体に染色、脱色及び乾燥処
理を順次施して、検体の分画像を染色して電気泳動像を
得る。この後、支持体を測光部に搬送し、デンシトメー
タにより電気泳動像を測光走査するようにしている。
【0004】従来、このような自動電気泳動装置を用い
て、予め設定した検体数(例えば、10,15,20,
30,40検体、以下、規定検体数という)に応じて所
定の長さに切断した支持体を、緩衝液湿潤部に供給する
か、ロール状の支持体を、緩衝液湿潤部の前段に設けた
支持体切断部により、予め設定した長さで切断した後、
緩衝液湿潤部に供給している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際の
検査では、規定検体数を一単位として検査を行ったとき
に、検査を終了または中断する場合、規定検体数に満た
ない検体を検査する必要が生じる。このような場合、上
述の自動電気泳動装置では、たとえ1検体を検査する場
合であっても、規定検体数に応じた、予め設定した長さ
の支持体を使用しなければならない。このため、支持体
に検体が塗布されない無駄な部分が生じる。支持体は比
較的高価であり、1検体あたりの検査コストが高くな
る。
【0006】また、電気泳動部において、支持体の面積
が大きい場合には、支持体に通電させる電流(以下、泳
動電流と記す)も大きくしなければならない。このた
め、支持体の面積が大きいほど緩衝液が劣化しやすい。
また、後処理部では、支持体の面積が大きいほど必要な
染色液も多くなる。このため、規定検体数よりも少ない
検体を検査する場合には、緩衝液や染色液も無駄を生じ
る。
【0007】さらに、従来の自動電気泳動装置では、電
気泳動像の測光も、規定検体数に応じて行われている。
このため、検体数が規定検体数よりも少ない場合にも、
通常通り、規定検体数の検体の分だけデンシトメータで
測光走査が行われるため、操作時間に無駄が生じる。ま
た、従来の自動電気泳動装置では、このような問題を解
決するためには、検体数が規定検体数になるまで検査を
待たなければならず、さらに検査時間が延長する問題が
あった。
【0008】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、1検体あたりの検査に必要なコストを低減でき
ると共に、検査時間を減縮できる自動電気泳動装置を提
供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体長尺体
を供給する支持体供給部と、前記支持体供給部から供給
された支持体長尺体を切断して支持体シートを得る支持
体切断部と、前記支持体シートを緩衝液に湿潤させる緩
衝液湿潤部と、前記緩衝液で湿潤した支持体シートの表
面上に複数の検体を塗布する検体塗布部と、前記検体が
塗布された支持体シートに電流を通電させて前記検体を
泳動させる電気泳動部と、電気泳動後の支持体シート
に、染色、脱色及び乾燥処理を順次施して電気泳動像を
得る後処理部と、得られ電気泳動像を測光する測光部
と、任意に入力した前記支持体シート1枚あたりに塗布
する検体数に基づいて前記支持体供給部及び前記支持体
切断部を制御して前記支持体長尺体を前記検体数に応じ
た長さに切断する制御部とを具備する自動電気泳動装置
を提供する。
【0010】
【作用】本発明の自動電気泳動装置によれば、制御部に
よって支持体供給部及び支持体切断部を制御することに
より、支持体長尺体を支持体シート1枚あたりに塗布す
る検体数に応じた長さに切断できる。これにより、検体
数に応じた、適切な長さの支持体シートを使用して、検
体を電気泳動法に従って検査できるので、支持体の無駄
を著しく低減できる。また、実際に検査する検体数に応
じた支持体シートに必要なだけ、電気泳動、染色処理を
施せば足りると共に、実際に検査する検体数だけ測光を
行えば足りるので、各処理に必要な処理液や操作時間を
著しく低減できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して詳細に説明する。図1は、本発明の自動電気泳動装
置の一例を示す説明図である。
【0012】図中11は、例えば、セルロースアセテー
ト紙(AES310)よりなる支持体長尺体12を巻き
付けたロールである。ロール11の上方には、支持体長
尺体12を上ローラ13aと下ローラ13bの間に通し
て送り出す送りローラ部13が配置されている。下ロー
ラ13bの回転軸には、ステッピングモータ14が連結
されている。
【0013】送りローラ部13の支持体長尺体12の搬
送方向には、支持体長尺体12を切断して支持体シート
17を作成するカッター15が配置されている。カッタ
ー15は制御部16からの制御信号により駆動または停
止する。
【0014】また、カッター15の後段には、支持体シ
ート17を、例えば、ベロナール・ベロナールソーダ溶
液よりなる緩衝液18に湿潤させる支持体湿潤部19が
設けられている。支持体湿潤部19は、ケース20に収
容された緩衝液18に略半分が浸漬するよう配置された
ローラ21と、ローラ21の上方に配置されたローラ2
2からなる。ローラ21及び22の表面はスポンジで形
成されている。
【0015】支持体湿潤部19の後段には、緩衝液18
に湿潤させた支持体シート17に検体を塗布するための
検体塗布部23が設けられている。検体塗布部23は、
湿潤させた支持体シート17を載置し、かつ、必要に応
じて後段に配置された電気泳動部28に搬送するエンド
レスのベルト26と、複数の検体を収容するトレイ24
と、トレイ24に収容された検体を付着させてベルト2
6の上に載置した支持体シート17に塗布するアプリケ
ータ25からなる。トレイ24は、図2に示す如く、検
体を収容する凹部49(例えば、15個)が長手方向に
順次配置されている。
【0016】検体塗布部23の後段には、支持体シート
17に塗布した検体を泳動させる電気泳動部28が設け
られている。電気泳動部28は、支持体シート17を搬
送するエンドレスのベルト29と、ベルト29の下側に
配置された支持体シート17を昇降させる支持体昇降部
30と、支持体シート17に濾紙31を介して泳動電流
を通電させる緩衝液収容槽32を有する。
【0017】以下に、図3を参照して、電気泳動部28
をさらに詳細に説明する。図中51,52は、支持体シ
ート17の両縁部の下方に、その搬送方向に沿って設け
られた1対の受け台である。受け台51,52は、長い
板状の部材である。さらに、受け台51,52は、支持
腕53に取り付けられ、支持腕53は、図示しない駆動
手段により上下動し得る支柱54に取り付けられてい
る。
【0018】このような構成の支持体昇降部30の両側
の下方には、緩衝液収容槽32a,32bが夫々配置さ
れている。また、受け台51,52の上面には、濾紙3
1a,31bの一端部が夫々載置され、濾紙31a,3
1bの他端部は、夫々緩衝液収容槽32a,32bに収
容された緩衝液55に浸漬されている。
【0019】さらに、緩衝液収容槽32a,32bの底
部内壁には、電極56,57が夫々設けられている。電
極56,57は、スイッチ58を介して直流電源59に
接続されている。
【0020】上述の電気泳動部28の後段には、後処理
部34が設けられている。後処理部34は、電気泳動を
行った支持体シート17に、染色、脱色、乾燥処理を順
次施す、支持体垂直釣り下げ式の処理槽33を有する。
【0021】さらに、後処理部34の後段には、後処理
部34で得られた電気泳動像を測光走査するデンシトメ
ータ35が設けられている。デンシトメータ35は、支
持体シート17を透明化する透明化液36を収容する透
明化液槽37と、支持体シート17を透明化液36の中
に浸漬させながら移動させるように順次設けられた複数
のガイドロール38a,38b.38c,38dを有す
る。さらに、デンシトメータ35は、ガイドロール38
b,38cの間に位置する支持体シート17の表面上の
電気泳動像に対して測定光を照射するランプ39及びレ
ンズ筒40と、この電気泳動像を透過した光を測定する
受光部41を有している。
【0022】さらに、カッター15及び緩衝液湿潤部1
9の間、緩衝液湿潤部19及び検体塗布部23の間、検
体塗布部23及び電気泳動部28の間、並びに、電気泳
動部28及びデンシトメータ35の間であって、支持体
シート17の搬送経路には、支持体シート17の端部が
通過するのを検出するセンサ42,43,44,45が
夫々配置されている。各センサ42,43,44,45
は、制御部16に検出信号を出力する。
【0023】以下、上述のような構成からなる自動電気
泳動装置10の動作について説明する。まず、送りロー
ラ部13により、後述する制御部16で設定された長さ
の支持体長尺体12をロール11から送り出す。送り出
した支持体長尺体12を、カッター15により切断して
支持体シート17を作成する。次に、支持体シート17
を、緩衝液湿潤部19でローラ21,22の間を送通さ
せることにより緩衝液18に湿潤させる。この後、支持
体シート17を、検体塗布部23に搬送する。
【0024】検体塗布部23では、トレイ24の凹部4
9に収容された検体をアプリケータ25により、ベルト
26の上に搬送した支持体シート17の表面上に、支持
体シート17の搬送方向に順次配列されるように塗布す
る。次に、検体を塗布した支持体シート17を、電気泳
動部28に搬送する。
【0025】電気泳動部28では、支柱54を上方に押
し上げて受け台51,52を上昇させ、ベルト29の上
に載置された支持体シート17の両縁部を持ち上げる。
このとき、支持体シート17と受け台51,52の間に
は、濾紙31a,31bの一端部が挾まれた状態にな
る。このような状態で、電極56,57の間に泳動電流
を通電させて、支持体シート17に塗布した検体を電気
泳動させる。所定時間泳動させた後、支持体シート17
を後処理槽33内に搬入し、常法に従って染色、脱色、
乾燥処理を順次施して、各検体の電気泳動像を得る。こ
の後、デンシトメータ35において、支持体シート17
を透明化液36中に浸漬させて透明化した後、常法に従
って、電気泳動像の測光走査を行う。
【0026】以下、図4を参照して、自動電気泳動装置
10の制御について詳細に説明する。なお、図中61
は、ロール11、送りローラ部31、ステッピングモー
タ14、カッター15及び緩衝液湿潤部19からなる支
持体シート作成部を示す。
【0027】制御部16は、支持体シート作成部61、
検体塗布部23、電気泳動部28、後処理部34及びデ
ンシトメータ35に制御信号を出力すると共に、各処理
部に設けられたセンサ等から検体信号が入力される制御
回路62を有する。制御回路62には、演算処理回路6
3を介して入力装置64から後述する検体数などが入力
される。さらに、演算処理回路63は、記録装置65、
記憶装置66及び表示装置67に接続されている。この
ような制御部16により以下のように各処理部の制御を
行う。
【0028】(1)支持体シート作成部61では、次の
ようにして支持体シート17の長さを制御する。まず、
入力装置64に任意の検体数xを入力する。制御回路6
2は、ステッピングモータ14に制御信号を出力して駆
動させて、支持体長尺体12の送り出しを開始する。そ
して、支持体長尺体12の先端部をセンサ42が検出し
てからのステッピングモータ14の動作時間またはパル
ス数の出力信号に基づいて、制御回路62がステッピン
グモータ14に制御信号を出力して支持体長尺体12が
検体数xに応じた長さだけ送り出されたところでステッ
ピングモータ14を停止させる。この後、カッター15
が、制御回路62からの出力信号に従って支持体長尺体
12を切断し、支持体シート17が得られる。例えば、
検体数xが15検体である場合、支持体長尺体12は、
14.0cmに切断するように制御するのが好ましい。
【0029】このような支持体長尺体12の切断を何も
入力が無い場合には、検体数xを検査可能な最大検体数
1 に設定して、最大検体数x1に対応した長さに支持
体長尺体12を切断し、入力があった場合にのみ、入力
された検体数x2 に応じた長さに支持体長尺体12を切
断するように制御するのが特に好ましい。例えば、最大
検体数x1 が15検体のときに、測定する検体数が40
検体である場合、支持体長尺体12を、1シート目及び
2シート目は、何も入力せずに、15検体に応じた長さ
(例えば、14.0cm)に切断する。そして、残りの検
体数が10検体になるので、3シート目は、検体数“x
=10”を入力して、10検体に応じた長さ(例えば、
10cm)に切断するように制御できる。
【0030】また、検体数xを操作者が入力するかわり
に、トレイ24に収容された検体数をセンサで検出し
て、検出した検体数に応じた長さに支持体長尺体12を
切断するように制御することもできる。
【0031】(2)検体塗布部23での検体を支持体シ
ート17へ塗布する工程は、周知の方法に従って制御回
路62で制御する。ここで、支持体シート17の停止位
置は、制御回路62が、支持体シート17の末端部をセ
ンサ43が検出してから一定時間経過した後にベルト2
6を停止させて制御する。検体塗布部23では、入力し
た検体数xが最大検体数x1 よりも小さい場合にも、通
常と全く同じ操作を行う。例えば、最大検体数x1 が1
5検体で実際の検体数x2 が10検体である場合に、ト
レイ24のNo.1〜No.10 の凹部49には検体が収容され
ているが、No.11 〜No.15 の凹部49には検体は収容さ
れていないが、塗布操作には全く支障がなく、アプリケ
ータ25が空で動作するだけである。
【0032】(3)電気泳動部28における検体の電気
泳動操作は、周知の方法に従って制御回路62により制
御する。ここで、支持体シート17の停止位置は、制御
回路62が、支持体シート17の末端部をセンサ44が
検出してから一定時間経過した後にベルト29を停止さ
せて制御する。この際、好ましくは、形成される電気泳
動像に曲りや歪みが発生するのを防止するために、入力
された検体数xに基づいて支持体シート17が電気泳動
部28の略中央に停止するように制御する。さらに、同
一条件で検体の電気泳動を行うために、支持体シート1
7の長さに応じて、泳動電流を制御するのが好ましい。
すなわち、入力された検体数xに基づいて、制御回路6
2から制御信号を電気泳動部28に出力して泳動電流を
制御する。例えば、検体数が15検体であるとき、すな
わち支持体シート17の長さが14cmであるときに、泳
動電流を9mAに制御するのが最適であった場合、検体数
が10検体、すなわち支持体シート17の長さが10cm
に変更されたときは、泳動電流6.4mAに制御するのが
好ましい。従って、単位長さあたりの泳動電流の値を予
め設定し、制御回路62により入力された検体数xに基
づいて自動的に泳動電流が制御するのが特に好ましい。
例えば、上述の例では、0.64mA/cmに設定してお
く。
【0033】(4)後処理部34における染色、脱色、
乾燥処理は、周知の方法に従って制御回路62により制
御する。ここで、後処理槽33への搬送は、支持体シー
ト17の末端部をセンサ45が検出してから一定時間経
過した後に停止させて制御する。
【0034】(5)デンシトメータ35での電気泳動像
の測光走査は、周知の方法に従って制御回路62により
制御する。ここで、測光走査は、入力した検体数xの分
だけ行うように制御するのが好ましい。
【0035】上述のように自動電気泳動装置10によれ
ば、支持体シート17を、任意の検体数xに応じた長さ
で作成できる。これにより、例えば、最大検体数x1
15検体であるときに、155検体を順次検査した場
合、16シート目に測定する検体は5検体であるとき、
16シート目の支持体シート17の長さを5検体に対応
した長さに切断できる。この結果、支持体シート17を
10検体分だけ節約できる。この効果は、最大検体数x
1 が多い程顕著である。
【0036】さらに、必要に応じて、どの様な段階で検
査を終了又は中断しても、支持体シート17に無駄が生
じるのを防止できる。この結果、検体数が最大検体数x
1 になるまでの操作を待つ必要もない。
【0037】また、検体数に応じて、泳動電流や測光走
査の回数を制御できる。また、検体数に応じた適切な長
さの支持体シート17を使用できるので1検体あたりの
緩衝液、染色液等の消費量も低減できる。この結果、検
査に要する費用の低減や検査時間の減縮を達成できる。
【0038】以上、本実施例では、検体塗布部23、電
気泳動部28及び処理部34が別個に設けられた自動電
気泳動装置10を例に上げて説明したが、例えば、図5
に示すような、これらの各処理部が一体に処理部110
を有するものであっても構わない。すなわち、外筺体1
00の内部には、緩衝液を湿潤させた支持体シート10
1を保持しかつ搬送する逆三角形のベルト部102が配
設されている。ベルト部102の上方には、電気泳動部
104が配置されている。電気泳動部104のさらに上
方には、シャッタ111を介して外筺体100に出入可
能なアプリケータ105が設けられている。ベルト部1
02の上面部の下方には、支持体シート101を、シャ
ッタ106を介して電気泳動部104及びアプリケータ
105の近傍まで昇降させるリフト部103が配置され
ている。一方、ベルト部102の下方には、シャッタ1
07を介して、外筺体100に出入可能な後処理槽10
8が設けられている。後処理槽108には、染色、脱色
処理に必要な処理液109が適宜選択されて収容される
ようになっている。さらに、外筺体100の下側面に
は、乾燥処理を行うための通風孔112,113が設け
られている。
【0039】このような構成からなる処理部110を、
試料塗布部23、電気泳動部28及び後処理部34に代
えて有する自動電気泳動装置を、上述の実施例と同様に
制御することにより、同様の効果を奏することができ
る。
【0040】
【発明の効果】以上説明した如くに、本発明の自動電気
泳動装置によれば、制御部によって支持体供給部及び支
持体切断部を制御して、支持体長尺体を、支持体シート
1枚あたりに塗布する検体数に応じた長さに切断でき
る。これにより、支持体を節約できると共に、適切な長
さの支持体シートを使用して検査を行うことにより、処
理液の消費量、泳動電流、操作時間等を低減できる。こ
の結果、電気泳動法による検査をより低いコストで効率
よく行うことができる等顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動電気泳動装置の一例を示す説明
図。
【図2】同実施例のトレイを示す説明図。
【図3】同実施例の電気泳動部の要部を示す説明図。
【図4】同実施例の自動電気泳動装置の制御部を示す概
略図。
【図5】本発明の自動電気泳動装置の他の実施例の要部
を示す説明図。
【符号の説明】
10…自動電気泳動装置、11…ロール、12…支持体
長尺体、13…送りロール部、15…カッター、16…
制御部、19…支持体湿潤部、23…試料塗布部、28
…電気泳動部、34…後処理部、35…デンシトメー
タ、42,43,44,45…センサ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体長尺体を供給する支持体供給部
    と、前記支持体供給部から供給された支持体長尺体を切
    断して支持体シートを得る支持体切断部と、前記支持体
    シートを緩衝液に湿潤させる緩衝液湿潤部と、前記緩衝
    液で湿潤した支持体シートの表面上に複数の検体を塗布
    する検体塗布部と、前記検体が塗布された支持体シート
    に電流を通電させて前記検体を泳動させる電気泳動部
    と、電気泳動後の支持体シートに、染色、脱色及び乾燥
    処理を順次施して電気泳動像を得る後処理部と、得られ
    電気泳動像を測光する測光部と、任意に入力した前記支
    持体シート1枚あたりに塗布する検体数に基づいて前記
    支持体供給部及び前記支持体切断部を制御して前記支持
    体長尺体を前記検体数に応じた長さに切断する制御部と
    を具備する自動電気泳動装置。
JP3300783A 1991-11-15 1991-11-15 自動電気泳動装置 Expired - Fee Related JP3071908B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3300783A JP3071908B2 (ja) 1991-11-15 1991-11-15 自動電気泳動装置
DE4238452A DE4238452C2 (de) 1991-11-15 1992-11-13 Automatische Elektrophoresevorrichtung
ITMI922602A IT1256385B (it) 1991-11-15 1992-11-13 Apparecchiatura automatica di elettroforesi

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3300783A JP3071908B2 (ja) 1991-11-15 1991-11-15 自動電気泳動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05133936A true JPH05133936A (ja) 1993-05-28
JP3071908B2 JP3071908B2 (ja) 2000-07-31

Family

ID=17889044

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3300783A Expired - Fee Related JP3071908B2 (ja) 1991-11-15 1991-11-15 自動電気泳動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3071908B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3071908B2 (ja) 2000-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4204767A (en) Automatic cataphoresis apparatus
JP3071908B2 (ja) 自動電気泳動装置
JP3159499B2 (ja) 自動電気泳動装置
JPS6013136B2 (ja) デンシトメ−タの検定方法
JP3349752B2 (ja) 自動電気泳動装置
JPS6057536B2 (ja) 電気泳動装置
US4572671A (en) Densitometer for an electrophoresis apparatus
US4224529A (en) Automatic polarity changing device
JPS6339641Y2 (ja)
JPH0645250Y2 (ja) 電気泳動装置
JP2505179Y2 (ja) 電気泳動装置
JPS6339642Y2 (ja)
JP3960679B2 (ja) デンシトメータ
JPS6258457B2 (ja)
JPS60619B2 (ja) デンシトメ−タ−
JPS59171847A (ja) 生化学分析装置
JPS6015885B2 (ja) 電気泳動法における自動比色定量装置
JPS5830536B2 (ja) デンキエイドウニオケル シジタイトウメイカソウチ
JPS5815148A (ja) 電気泳動による生化学分析装置
JPS5916662B2 (ja) 電気泳動法における自動比色定量装置
JPS5911862B2 (ja) 電気泳動装置における染色・脱色方法及び装置
JPH0220684Y2 (ja)
JPS5815149A (ja) 電気泳動による生化学分析装置
JPS6293642A (ja) 電気泳動装置における支持体搬送装置
JPS645246Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000509

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080526

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090526

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100526

Year of fee payment: 10

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100526

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100526

Year of fee payment: 10

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100526

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110526

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees