JPH0513335Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0513335Y2
JPH0513335Y2 JP16834187U JP16834187U JPH0513335Y2 JP H0513335 Y2 JPH0513335 Y2 JP H0513335Y2 JP 16834187 U JP16834187 U JP 16834187U JP 16834187 U JP16834187 U JP 16834187U JP H0513335 Y2 JPH0513335 Y2 JP H0513335Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
far
oil
heating element
resistance heating
emitting material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP16834187U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0172836U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP16834187U priority Critical patent/JPH0513335Y2/ja
Publication of JPH0172836U publication Critical patent/JPH0172836U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0513335Y2 publication Critical patent/JPH0513335Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cookers (AREA)
  • Frying-Pans Or Fryers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は遠赤外線による輻射加熱を応用したフ
ライヤーに関する。
〔従来の技術〕
一般に動植物油を使用しててんぷらやフライに
調理する揚物は油の温度を適温に保とともに、油
を常に新鮮な状態に維持することが大切である。
一方、加熱された動植物油中において揚物を加
熱する要素は伝導と対流であり、輻射加熱は利用
されていない。
しかしながら、てんぷら油中にセラミツクの焼
き物を浸漬して揚物を調理する方法が報告されて
いる。これは加熱されたセラミツクの焼き物から
放射される遠赤外線が揚物の内部に浸透して早く
調理することができ、また油の温度を低くしても
風味のよい揚物ができるので、油の酸化を防止
し、油の鮮度を新鮮に保つことができる輻射加熱
法である(特公昭50−2421号参照)。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、浸漬される遠赤外線放射体はセ
ラミツク製であり、多孔質であるので焼き物の内
部に入り込んだ古い油が付着していて、加熱冷却
の繰り返しの際に古い油が浸出してくる。そのた
めに新油を添加しても古い油が少しずつ残留する
状態になり、常に新鮮であるとは言えない。
本考案はこれらの欠点を除き、揚物を内部まで
低温で早く加熱でき、油は常に新鮮な状態に維持
することができるフライヤーを提供することを目
的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案の構成はガラス製容器の外周部に遠赤外
線放射物質を被着し、更にその外表面に抵抗発熱
体を配設したことを特徴とする。
〔作用〕 容器にガラスを使用する理由は遠赤外線を透過
することにあり、容器の外周に遠赤外線放射物質
を被着させても内部に照射することができるから
である。
遠赤外線は通常3μm以上1000μmまでの波長を
もつた電磁波であるとされている。被加熱物であ
る食品の遠赤外線の吸収波長は数μmから約50μm
位であり、てんぷらやフライの材料となる魚や
肉、野菜、小麦粉等もこの範囲の吸収波長を有し
ている。したがつて、遠赤外線が照射されると容
易に遠赤外線を吸収して内部まで加熱され、160
℃〜170℃の低温でもからつと風味よくしかも短
時間で揚がり、不良油による胸やけもない。即
ち、油の温度が低温であるため油の酸化や劣化が
少なく、また遠赤外線放射体が油槽内部にあるの
とは異なり、容器の外部から遠赤外線が放射され
るので、古い油が混入することがなく、油は常に
新鮮な状態に維持できる。また自動温度調節によ
り常に一定温度に維持することができるので、過
熱による油の酸化や劣化が起こることがなく、ま
たてんぷらやフライの過熱加減も一定に保つこと
ができる。
〔実施例 1〕 第1図は本考案の実施例を示す断面図である。
1はガラス製容器、2はガラス製容器1の外周に
被着した遠赤外線放射物質、3は遠赤外線放射物
質2の外表面に設けた抵抗発熱体で、シーズヒー
ターの外周に遠赤外線放射物質を溶射した遠赤外
線ヒーターであり、4はガラス製容器1内に配設
する温度センサーである。ガラス製容器1は耐熱
ガラスがよく、熱膨張係数が小さく熱衝撃強度に
優れ、また機械的衝撃にも強い厚み2〜10mmのも
のが好ましい。本実施例では厚み4mm、深さ200
mm、直径250mmのものを使用し、ガラス材として
NEOCERAM−Oを使用した。この耐熱ガラス
製容器1の外周面を表面粗度30μmになるまでプ
ラスト処理を行い、そのプラスト面に遠赤外線放
射物質2としてアルミナ−チタニアを60μmの厚
みでプラズマ溶射した。遠赤外線ヒーター3はシ
ーズヒーターの外周にアルミナ−チタニアを溶射
したものであり、スパイラル形状にして遠赤外線
放射物質2の外表面に巻着したものである。そし
て、遠赤外線ヒーター3は自動温度調節器からの
信号に基づいてオン・オフ制御されて、ガラス製
容器1内の油温を一定に保つことができる。抵抗
発熱体3としてのヒーターに遠赤外線ヒーターを
用いるのはガラス製容器1の外周に被着した遠赤
外線放射物質2との熱の授受をよくするためであ
る。
〔実施例 2〕 第2図において、ガラス製容器1は上記のもの
と同一であるが、容器1の外周に被着する遠赤外
線放射物質2はジルコニア−カルシアを使用し
た。
そして、更にその外表面に配設する抵抗発熱体
3としてNi(80重量%)−Cr(20重量%)の合金粉
末を外周に沿つてスパイラル状に厚み20μmまで
プラズマ溶射した。抵抗発熱体3としての合金は
Ni−Cr合金の他、例えばFe−Ni−Cr合金、Ni
−Cu−Mn合金等の電気抵抗の高い耐熱合金がよ
い。抵抗発熱体3と遠赤外線放射物質2が密接し
ているので熱効率がよく、また短時間に所要の温
度に昇温することができる。
〔実施例 3〕 第3図において、ガラス製容器1は油槽1aの
下方部に油槽1aよりも小さな水槽1bを一体に
設けたもので、通常揚物の付着物が揚物から離れ
て天カスとなり油中に浮遊するので、水槽1bを
設けて水中にこのカスを移動せしめて、水槽1b
の下端部に設けた排水栓5を開いて除去するもの
である。油槽1aの外周部に被着した遠赤外線放
射物質2の外表面には抵抗発熱体3が巻着され、
水槽1bの外周部に巻着した水冷パイプ6は油よ
り移動する熱により水が過度に過熱されるのを防
ぐための冷却パイプで、中に水を通して水冷する
ものである。水槽1b中の水は通常一日に一回位
の割合で交換するとよい。揚物の種類によつて油
温を高くする場合は水に食塩等を溶解させて沸点
を上昇させることができ、また水を循環させて熱
交換することも可能である。
なお、遠赤外線放射物質2はアルミナ−チタニ
アやジルコニア−カルシアに限らず、金属の酸化
物や炭化物、窒化物が用いられる。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、遠赤外線
を外部より照射することにより、揚物を内部まで
低温で早く加熱することができ、素材の風味を損
なわず、からつとしたてんぷらやフライを提供で
きる。そして、油の酸化や劣化が少なく、消費量
も少なく経済的であり、また油は常に新鮮な状態
に維持できるものである。また自動温度調節によ
り常に一定温度に維持することができるので、過
熱による油の酸化や劣化が起こることがなく、ま
たてんぷらやフライの加熱加減も一定に保つこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す断面図、第2図
及び第3図はそれぞれ別の実施例を示す断面図で
ある。 1はガラス製容器、1aは油槽、1bが水槽、
2は遠赤外線放射物質、3は抵抗発熱体、4は温
度センサー、5は排水栓、6は水冷パイプ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ガラス製容器の外周部に遠赤外線放射物質を
    被着し、更にその外表面に抵抗発熱体を配設し
    たことを特徴とするフライヤー。 (2) 前記抵抗発熱体が遠赤外線ヒーターであるこ
    とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項
    記載のフライヤー。 (3) 前記抵抗発熱体が溶射により合金を被着した
    ものであることを特徴とする実用新案登録請求
    の範囲第1項記載のフライヤー。 (4) 前記抵抗発熱体を自動温度調節することを特
    徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    フライヤー。
JP16834187U 1987-11-02 1987-11-02 Expired - Lifetime JPH0513335Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16834187U JPH0513335Y2 (ja) 1987-11-02 1987-11-02

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16834187U JPH0513335Y2 (ja) 1987-11-02 1987-11-02

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0172836U JPH0172836U (ja) 1989-05-16
JPH0513335Y2 true JPH0513335Y2 (ja) 1993-04-08

Family

ID=31457436

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16834187U Expired - Lifetime JPH0513335Y2 (ja) 1987-11-02 1987-11-02

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0513335Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012249912A (ja) * 2011-06-06 2012-12-20 Water Fryer-Eco Co Ltd フライヤー

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2726971B2 (ja) 1993-04-21 1998-03-11 忠義 佐藤 フライヤー
JP7474642B2 (ja) * 2020-06-05 2024-04-25 タニコー株式会社 加熱調理器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012249912A (ja) * 2011-06-06 2012-12-20 Water Fryer-Eco Co Ltd フライヤー

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0172836U (ja) 1989-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0513335Y2 (ja)
EP2470026B1 (en) Ready-to-eat farinaceous product and a method for the preparation thereof
EP0953307B1 (en) Indoor grill
US20090223379A1 (en) Smart anti burn cooking pot
KR100313190B1 (ko) 구이기의 바닥부구조
KR100241237B1 (ko) 눋거나 기름이 튀지 않는 바닥을 갖는 구이판
CN108814327A (zh) 一种砂石烤肉方法及其烧烤炊具
KR102469778B1 (ko) 돼지껍데기 조리방법
KR900000335Y1 (ko) 원 적외선 방사재로 코팅한 튀김솔
JP2887309B2 (ja) 調理器
EP3721761A2 (en) Fryer
FR2827146A1 (fr) Grill electrique
JP2001346695A (ja) 加熱調理器具
JPH033856Y2 (ja)
JPH0726987Y2 (ja) フライヤー
JPH0732064B2 (ja) 誘導加熱式調理器
JPH0824143A (ja) 遠赤外線加熱調理装置
JP2022171553A (ja) 加熱調理器
JPS6118840Y2 (ja)
JPH11346652A (ja) 揚物用食用油脂類の改質
KR20230124323A (ko) 다용도 식품 가열 장치
KR200227459Y1 (ko) 고기구이판
JPH01262811A (ja) レアメタル製遠赤外線調理器具
JP3029610U (ja) 調理器
JPS636873Y2 (ja)