JPH05133113A - 膨張剤による脆性被破砕体の破砕方法および膨張剤への注水治具 - Google Patents

膨張剤による脆性被破砕体の破砕方法および膨張剤への注水治具

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JPH05133113A
JPH05133113A JP28133391A JP28133391A JPH05133113A JP H05133113 A JPH05133113 A JP H05133113A JP 28133391 A JP28133391 A JP 28133391A JP 28133391 A JP28133391 A JP 28133391A JP H05133113 A JPH05133113 A JP H05133113A
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Japan
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brittle
water
crushing
water injection
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JP28133391A
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English (en)
Inventor
Yoshiichi Fujieda
芳一 藤枝
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ASAHI S K B KK
Asahi SKB Co Ltd
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ASAHI S K B KK
Asahi SKB Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 生石灰等からなる膨張剤の水和エネルギーを
利用してコンクリート、岩石等の脆性被破砕体を水平方
向に破砕する方法。 【構成】 可撓部4aを有する管体の一端を岩石等の脆
性被破砕体1′に穿孔され、かつ膨張剤3の充填された
装填孔2′に挿入嵌着し、他端を立ち上げて水を注入し
膨張剤3の水和反応により岩石等の脆性被破砕体1′を
破砕する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は生石灰等からなる膨張剤
の水和エネルギーを利用してコンクリート、あるいは岩
石等の脆性被破砕体を水平方向に破砕する方法および水
和反応に必要とする水を膨張剤に注水する注水治具に関
する。
【0002】
【従来の技術】コンクリートあるいは岩石等の脆性被破
砕体に装填孔を穿孔し、この孔に充填した膨張剤の水和
エネルギーを利用して脆性被破砕体を静的に破砕する方
法が実用化されている。この破砕方法には、粉末状の膨
張剤を用いあらかじめ装填孔に装填し破砕する方法があ
った。
【0003】また、他の方法としては、粉粒混合の膨張
剤を用いる方法で、その使用方法は、上記粉末状膨張剤
同様装填孔外で水と混練した湿状膨張剤を充填する方
法、またはあらかじめ装填孔内に適当な水を注入した後
で粉粒混合の膨張剤を充填する方法でいずれも細い木製
または金属性の棒にて軽く突きゆすりながら充填して破
砕する方法とがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの方法
は脆性被破砕体を垂直方向に沿い破砕するためには、垂
直方向の装填孔に上記の粉末膨張剤または粉粒混合膨張
剤を自由に選択して破砕を行なうことができる。しか
し、水平方向に破砕するために水平方向の装填孔を穿孔
した場合には、開口端から液が流れ出てしまうので垂直
方向の場合のように膨張剤を充填できなかった。
【0005】水平方向の装填孔に膨張剤を充填するに
は、通常装填孔の開口端に栓を嵌め、この栓に穿孔した
孔から予め装填孔外で粉末状膨張剤と水とを混練して得
られたスラリーを圧入する等の手段がとられていた。し
かし粉粒混合の膨張剤では、上記のように開口端が液が
流れ出すという問題のため水平方向装填孔への充填方法
は実用化されてなかった。
【0006】粉末状の膨張剤を予め水と混練して用いる
場合は、混練容器内での水和反応が早く進行するので手
早く装填孔に充填しなくてはならない。また、気温が高
い(15℃以上)場合や穿孔径が大きい(50mmφ)
場合等には水和反応による熱エネルギーが孔内の膨張剤
内に蓄積され、水分の一部が水蒸気となり、これが孔外
に爆発的に突出する危険があった。従って、予め水と混
練した粉末状膨張剤を、比較的手間のかかる水平方向の
装填孔に充填する作業は危険性があり、これに代わる安
全性が高い方法が求められていた。
【0007】このような問題を解決するために、上記、
粉末状膨張剤に代わる方法として近年、粒状膨張剤を空
気圧送方式にて水平方向装填孔内に充填し、L型管体か
らなる注水装置の一端を装填孔口へ嵌着し、その他端部
を垂直方向に立ち上げて取付け、上記他端開口部より装
填孔内の膨張剤に注水する方向が提案されている(特開
平3−69773号公報)。
【0008】この方法は前記粉末状膨張剤に比べ、予め
装填孔外での水との混練を行う必要がなく、乾状した膨
張剤を充填した後に注水し、装填孔内で膨張剤と水とが
はじめて接触して水和反応がはじまるため安全性は著し
く向上され、また、水との混練作業等がなくなり作業性
も向上される。しかしながら、この破砕方法では、水平
方向の装填孔に対し垂直な壁面を有する脆性被破砕体
(コンクリート構造物等の人工定形物)では有効である
が、岩石等の天然不定形物の壁面は凹凸があり、そのた
めL型注水装置の装填孔口への嵌着の困難さ、または嵌
着時の密栓効果の低下による注水漏れによる破砕失敗等
の問題があり、未だ不十分なものであった。
【0009】本発明は上記問題点に着目しなされたもの
である。その目的は、粒状膨張剤による脆性被破砕体の
水平方向に沿った破砕作業の作業効果が優れた粒状膨張
剤への注水装置を用いた安全性の高い破砕方法を提案す
るにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は脆性被破砕体に
略水平方向に装填孔を穿孔し、この装填孔内に粒状の膨
張剤を充填し、管体の一端を上記装填孔の開口端部に嵌
着すると共に、上記管体の他端部開口端から装填孔内の
膨張剤に注水して水和反応せしめる膨張剤による脆性被
破砕体の破砕方法において、可撓部を有する管体を用
い、該管体の他端部を脆性被破砕体の壁面に沿って立ち
上げることを特徴とする膨張剤による脆性被破砕体の破
砕方法、及び可撓部を有する管体からなり該管体の一方
の開口端部分が弾性体により被覆されてなることを特徴
とする膨張剤への注水治具である。
【0011】以下、本発明を説明する。本発明の破砕方
法で用いる膨張剤は粒状のものであり、粒径1mm〜1
0mmの範囲のものが好適である。より好ましくは、ア
ーモンド程度の大きさの高密度成形体を解砕してなった
粒状の膨張剤である。このような膨張剤は、圧縮空気に
より容易に装填孔内に充填でき、粒子間に形成された空
隙は水和反応に必要とする水が容易に浸入することがで
き、水和反応を適度な速度に制御することができる。
【0012】つぎに、本発明で用いる可撓部を有する管
体はポリプロピレン、ポリエチレン等の合成樹脂、ゴ
ム、紙、及び紙に樹脂を含浸又はコーティングしたもの
等のものが用いられ、その中では性能、価格的に適度な
剛性をもつポリプロピレン樹脂の一体成形品(ブロー成
形)のものがよい。また、可撓部は屈曲できる構造のも
のであればよく、とくに蛇腹式のものが好ましい。この
蛇腹のピッチは目的、対称物によって任意に決められ
る。
【0013】さらに管体は透明であることが管内に滞留
する水量を観察できる上で望ましい。
【0014】
【実施例】以下、図示する実施例により説明する。
【0015】
【実施例1】図1において、コンクリート造りの脆性被
破砕体(1)の垂直な壁面に開口した水平方向の装填孔
(2)(孔径40mmφ、長さ100cm)を穿孔し、
この孔(2)内に圧縮空気により高密度成形体を破砕し
た粒状の膨張剤(3)を充填する。その開口端に可撓部
(4a)を有する管体からなる注水治具(4)の一端を
嵌着し、他端を壁面に沿い垂直に立ち上げて取付ける。
取付けられた注水治具(4)の立ち上った他端(4b)
開口部より水(5)を注入する。この水(5)は管体内
を流下し、装填孔(2)内の粒状膨張剤(3)の流体間
の空隙容量に見合った量だけ流入し、水和反応を起こさ
しめ、その水和エネルギーによる膨張圧で脆性被破砕体
(1)を水平方向に沿い破砕する。注入した水(5)の
余剰分は注水装置(4)る立ち上り部分に滞留する。
【0016】
【実施例2】図2において、岩石等の脆性被破砕体
(1′)の凹凸のある壁面に開口した水平方向の装填孔
(2′)(孔径40mmφ、長さ100cm)を穿孔
し、上記実施例1と同方法にて粒状膨張剤(3)を充填
し、そき開口端に可撓部(4a)を有する管体からなる
注水装置(4)の一端を嵌着し、他端(4b)を壁面に
沿い立ち上げて取付ける。取付けられた注水治具(4)
の立ち上った他端(4b)開口部より水(5)を注入し
て上記実施例1同様に脆性被破砕体(1′)を水平方向
に沿い破砕する。
【0017】図3は可撓部(4a)を有する管体からな
る上記実施例1、2に用いた注水治具(4)であり、ポ
リプロピレン樹脂製の一端に低密度ポリエチレン発泡体
等の弾性体(6)からなる外径50mmの筒を嵌着接合
して構成されている。この注水治具(4)は、弾性体
(6)からなる筒部を図1、2の装填孔(2)、
(2′)の開口端に差し込み、可撓部(4a)を折り曲
げ注水治具(4)の透明な他端部(4b)を壁面に沿っ
て立ち上げて取り付けられる。この際に、脆性被破砕体
(1)、(1′)に穿孔された装填孔(2)、(2′)
の面は著しく粗面であるにもかかわらず筒状の弾性体
(6)は装填孔(2)、(2′)内面に密に嵌着し、水
密性とすることができる。従って、立ち上った透明な他
端(4b)開口部から注入した水(5)は漏出すること
なく確実に装填孔(2)、(2′)内に流入せしめるこ
とができる。
【0018】透明な他端(4b)部は長さ20cm、経
40mmφで、立ち上った上端開口部から容易に、かつ
迅速に装填孔(2)、(2′)内に充填した粒状膨張剤
(3)が必要とする水量を送り込むことができる。上記
他端(4b)部が透明であると注入水量、管内に滞留す
る余剰水量、あるいは粒状膨張剤(3)の水和反応時に
発生する気泡等が観測でき好適である。
【0019】注水治具(4)は合成樹脂あるいはその発
泡体等の軽量材を用いると、万一装填孔(2)、
(2′)内の粒状膨張剤(3)が噴出し、これに伴って
注水装置(4)が突出しても、これに当って受ける人体
への損傷を極めて軽いものにとどめることができ好まし
い。
【0020】
【作用】この破砕方法は、粒状の膨張剤を充填した水平
方向の装填孔に可撓部を有する管体の注水治具を用いる
ことにより、脆性被破砕体の垂直方向壁面の形状に左右
されることなく、容易に、かつ迅速に粒状膨張剤の水和
反応に必要にして充分な量の水を供給し、水和反応を行
なわしめ、水平方向に沿って破砕ができる。
【0021】従って、従来のように装填孔の開口端に栓
を嵌込み、水と混練して得られたスラリーを注入する繁
雑で忙しい作業や、脆性被破砕体の水平方向装填孔に対
する壁面の状況によって破砕作業が限定される等の欠点
がなくなり、能率よく、安全に破砕作業を行うことがで
きる。
【0022】
【発明の効果】粒状の膨張剤による脆性被破砕体の破砕
方法は、水平方向に沿って破砕する方法において、可撓
部を有する注水装置を用いることで脆性被破砕体の水平
方向に穿孔した装填孔に対する壁面の状況にかかわらず
容易に破砕作業ができる。また、乾燥した膨張剤を充填
して用いることができるから、粉末状膨張剤のような装
填孔外での水との混練による水和反応の進行したスラリ
ーの使用による突発の噴出事故による作業者への被災が
ない。また、作業者は装填孔の正面から外れた位置で注
水作業ができる等、コンクリートあるいは岩石等脆性被
破砕体を破砕する作業の能率化と安全性を著しく高める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に示すものであり、粒状の膨張
剤によるコンクリート造りの垂直な壁面を有する脆性被
破砕体の破砕方法を示す断面図である。
【図2】本発明の岩石等の垂直方向の壁面が不定形な脆
性被破砕体の破砕方法を示す断面図である。
【図3】本発明の可撓部を有する注水治具の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 コンクリート造脆性被破砕体 1′ 岩石等脆性被破砕体 2,2′装填孔、 3 粒状膨張剤 4 注水装置 4a 可撓部 4b 透明他端部 5 水 6 筒状弾性体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脆性被破砕体に略水平方向に装填孔を穿
    孔し、この装填孔内に粒状の膨張剤を充填し、管体の一
    端を上記装填孔の開口端部に嵌着すると共に、上記管体
    の他端部開口端から装填孔内の膨張剤に注水して水和反
    応せしめる膨張剤による脆性被破砕体の破砕方法におい
    て、可撓部を有する管体を用い、該管体の他端部を脆性
    被破砕体の壁面に沿って立ち上げることを特徴とする膨
    張剤による脆性被破砕体の破砕方法。
  2. 【請求項2】 可撓部を有する管体からなり、該管体の
    一方の開口端部分が弾性体により被覆されてなることを
    特徴とする膨張剤への注水治具
JP28133391A 1991-10-28 1991-10-28 膨張剤による脆性被破砕体の破砕方法および膨張剤への注水治具 Withdrawn JPH05133113A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106437197A (zh) * 2016-07-29 2017-02-22 上海建工四建集团有限公司 一种用于拆除混凝土的静力破碎结构及其施工方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106437197A (zh) * 2016-07-29 2017-02-22 上海建工四建集团有限公司 一种用于拆除混凝土的静力破碎结构及其施工方法

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Effective date: 19990107