JP2622529B2 - 脆性物体への穿孔兼膨張性破砕剤充填装置及び脆性物体への膨張性破砕剤充填方法 - Google Patents

脆性物体への穿孔兼膨張性破砕剤充填装置及び脆性物体への膨張性破砕剤充填方法

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四郎 石井
俊春 桧田
謙一 田中
高志 磯田
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株式会社小野田
サーキュラーメンテナンス株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、海底、川底等水中に存在する脆弱物体へ
の穿孔又は破砕除去に適し、かつ膨張性破砕剤を充填す
るようにした脆性物体への穿孔兼膨張性破砕剤充填装置
及び脆性物体への膨張性破砕剤充填方法に関するもので
ある。
〈従来の技術及びその問題点〉 水中に存在する岩石やコンクリート構造物等の脆弱物
体を破砕除去する工事において、火薬類の使用は爆発が
伴なうことにより漁業や生態への悪影響が懸念されるた
め、工事そのものが制約される等、その条件が非常に厳
しくなっている。そのため爆発の伴なわない膨張性破砕
剤を使用する工事が周辺環境への影響が少く、画期的工
法として注目されているのである。
かかる工法として従来一般に用いられていたものは、
第2図に示すように、長手方向に向けて形成した孔a及
びこの孔aに連通する横方向の孔bを形成したシャンク
ロッドcと、同様に長手方向に孔dを形成した穿孔用ロ
ッドeを、貫通孔fを有するスリーブgで連結するとと
もに、前記シャンクロッドcに形成した孔bの部分にウ
ォータースイベルhを配設し、かつシャンクロッドcを
ドリフターiに配設して構成した穿孔装置により、前記
ドリフターiを作動せしめることにより、前記ウォータ
ースイベルhから水を圧送しながら穿孔用ロッドeを回
転せしめ、もって脆性物体に穿孔していたのであった。
このようにして穿孔した後に、潜水夫が潜水して、この
孔内に膨張性破砕剤を充填していたのである。このよう
に穿孔作業と破砕剤を充填する作業を分けて行なうの
は、次の理由にもとずくのである。すなわち前記従来例
にあっては、送水用の孔をシャンクロッドcにも形成し
ていたため、シャンクロッドcにかかる振動、衝撃等の
外部的圧力を考慮すると、肉厚を大きく確保しなければ
ならないため前記送水用の孔aの内径を大きくとること
ができず、したがってこのような小径の孔に粘性の高い
膨張性破砕剤スラリー、セメントミルク等の流動性物質
を挿入することができないためであった。したがって水
中工事での前記流動性物質の充填作業は、水中という環
境も影響し、潜水夫でなければ行なうことができない
等、作業効率も大幅に低下していたのである。
〈問題点を解決するための手段〉 そこでこの発明にかかる脆性物体への穿孔兼膨張性破
砕剤充填装置及び脆性物体への膨張性破砕剤充填方法は
前記の問題点を解決するために、穿孔兼膨張性破砕剤充
填装置をドリフターに連結されたシャンクロッド及び長
手方向に貫通孔を穿設した穿孔用ロッドを直接又は間接
にそれぞれ連結可能に構成してあるとともに、前記穿孔
用ロッドに形成した貫通孔に連通する連続孔を側面から
形成したカップリングと、筒形で内部に径大な空隙部と
この空隙部に連結する孔を側面に形成するとともに、内
部に前記カップリングを係合せしめることにより水密性
を保持するように固定したウォータースイベルで構成
し、シャンクロッドには孔を形成せず、したがってカッ
プリングに形成した連続孔及び穿孔用ロッドに形成した
貫通孔等の内径を大とすることを可能とし、その結果、
穿孔作業時における送水はもちろんのこと、穿孔後にお
ける膨張性破砕剤等粘性の高い流動性物質や粉末状、顆
粒状膨張性破砕剤をも同一装置で挿入することができる
ようにし、したがって潜水夫の必要性を解消できるよう
にしたものである。
〈実 施 例〉 次にこの発明の係る脆性物体への穿孔兼膨張性破砕剤
充填装置及び脆性物体への膨張性破砕剤充填方法の一実
施例を第1図にもとずいて述べると、1はカップリン
グ、2はウォータースイベル、3はドリフター、4はシ
ャンクロッド、5は中間ロッドであるが、そのうちカッ
プリング1は前記シャンクロッド4及び中間ロッド5と
それぞれ連結可能に形成してあるとともに、連続孔6を
形成してある。この連続孔6は、カップリング1の側面
に伸びる流路と、連結した中間ロッド5に伸びる流路と
から構成されているとともに、中間ロッド5に形成した
貫通孔7に連通している。中間ロッド5はその先端に、
図示しない穿孔用ロッドが連結されており、したがって
前記カップリング1は間接的に穿孔用ロッドに連結され
ていることになるとともに、中間ロッド5を用いずに直
接穿孔用ロッドをカップリング1に連結することもあ
る。尚、この場合シャンクロッド4にはその内部に孔を
形成していない。ウォータースイベル2は大略筒形に形
成してあるとともに、内部に径大な空隙部8が形成され
ている。また9は前記ウォータースイベル2の空隙部8
に連通するように形成した孔であり、この孔9は水源又
は膨張性破砕剤供給部に連結するためのものである。ま
たこのウォータースイベル2は図示するように前記カッ
プリング1に係合せしめるためのものであるが、このよ
うに係合せしめた状態において、シール材10により水密
性を保持するように形成されている。11は前記ウォータ
ースイベル2を固定するための取付台であり、この取付
台11はドリフター3に固定されており、したがってシャ
ンクロッド4,カップリング1及び中間ロッド5(穿孔用
ロッド)が回転しても、ウォータースイベル2は回転す
ることはない。
〈作用〉 そこでまず脆弱物体に孔を穿設するときは、ドリフタ
ー3を作動せしめる。するとシャンクロッド4,カップリ
ング1及びこれに連結されている中間ロッド5(穿孔用
ロッド)が回転することになる。この場合、あわせてウ
ォータースイベル2の孔9から空隙部8内に水を圧送す
るのであるが、カップリング1が回転していても、空隙
部8内に送られた水はカップリング1内に形成した連続
孔6を経由して中間ロッド5の貫通孔7を経て穿孔用ロ
ッドから噴出することになる。穿孔作業中に水を送り出
すのは、穿孔作業中に生ずる削り屑を排出せしめるため
である。また以上における穿孔作業中には、カップリン
グ1,シャンクロッド4,中間ロッド5(穿孔用ロッド)等
は振動、衝撃等の外部的圧力が加わることになるが、こ
れによる損傷を防止するために、カップリング1に対す
るシャンクロッド4,中間ロッド5(穿孔用ロッド)の連
結凹部及び連続孔6等は、鋭利な角部を形成せずに、湾
曲した状態に形成しておくものとする。また前記の事情
により、カップリング1の材質を考慮したり、内部の連
続孔5の孔径はカップリング1の肉厚と同一又はそれ以
上に形成してある。
かようにして穿孔作業が終了した後に、ドリフター3
の作動を停止し、ウォータースイベル2の孔9から送水
するときと同様の要領で膨張性破砕剤を充填する。この
膨張性破砕剤も水と同じ経路を経て脆性物体に形成され
た孔中に充填されることになるのである。またこの場合
膨張性破砕剤を供給する前に、圧縮空気を送り、本装置
内にある水を系外に排水する。そしてこの圧縮空気を用
いて粉体、顆粒状の膨張性破砕剤を圧送し、脆性物体中
に穿孔された孔中に充填されるのである。すなわち、穿
孔作業時に使用した水が穿孔作業が終了した後に装置内
に残留していることがあるので、まず圧縮空気を送り、
これによって水を除去し、再び圧縮空気を用いて膨張性
破砕剤を孔9から空隙部8連続孔6貫通孔7を経由
して脆性物体に形成した孔に充填するのである。
〈発明の効果〉 前記のようにこの発明にかかる脆性物体への穿孔兼膨
張性破砕剤充填装置及び脆性物体への膨張性破砕剤充填
方法によれば、穿孔兼膨張性破砕剤充填装置をドリフタ
ーに連結されたシャンクロッド及び長手方向に貫通孔を
穿設した穿孔用ロッドを直接又は間接にそれぞれ連結可
能に構成してあるとともに、前記穿孔用ロッドに形成し
た貫通孔に連通する連続孔を側面から形成したカップリ
ングと、筒形で内部に径大な空隙部とこの空隙部に連通
する孔を側面に形成するとともに、内部に前記カップリ
ングを係合せしめることにより水密性を保持するように
固定したウォータースイベルで構成してあるので、シャ
ンクロッドには孔を形成せず、したがってカップリング
に形成した連続孔、穿孔用ロッドに形成した貫通孔等の
内径を大とすることを可能とし、その結果、穿孔作業時
における送水はもちろんのこと、穿孔後における膨張性
破砕剤等粘性の高い流動性物質や粉末状、顆粒状膨張性
破砕剤をも同一装置で挿入することができ、したがって
潜水夫の必要性を解消できるという効果を有するのであ
る。
またこの発明を用いてロックアンカー,アースアンカ
ー等のボルト、ストランド設置工事等におけるセメント
スラリー充填用にも使用できる等、その応用範囲も広
い。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明にかかる脆性物体への穿孔兼膨張性破
砕剤充填装置の一実施例を示す断面図、第2図は従来例
を示す断面図である。 1……カップリング 2……ウォータースイベル 3……ドリフター 4……シャンクロッド 5……中間ロッド 6……連続孔 7……貫通孔 8……空隙部 9……孔 10……シール材 11……取付台

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドリフターに連結されたシャンクロッド及
    び長手方向に貫通孔を穿設した穿孔用ロッドを直接又は
    間接にそれぞれ連結可能に構成してあるとともに、前記
    穿孔用ロッドに形成した貫通孔に連通する連続孔を側面
    から形成したカップリングと、 筒形で内部に径大な空隙部とこの空隙部に連通する孔を
    側面に形成するとともに、内部に前記カップリングを係
    合せしめることにより水密性を保持するように固定した
    ウォータースイベル から成ることを特徴とする脆性物体への穿孔兼膨張性破
    砕剤充填装置。
  2. 【請求項2】ドリフターに連結されたシャンクロッド及
    び長手方向に貫通孔を穿設した穿孔用ロッドを直接又は
    間接にそれぞれ連結可能に構成してあるとともに、前記
    穿孔用ロッドに形成した貫通孔に連通する連続孔を側面
    から形成したカップリングと、筒形で内部に径大な空隙
    部とこの空隙部に連通する孔を側面に形成するととも
    に、内部に前記カップリングを係合せしめることにより
    水密性を保持するように固定したウォータースイベルで
    構成した脆性物体への穿孔兼膨張性破砕剤充填装置で、
    脆性物体に穿孔した後、前記ウォータースイベルに形成
    した孔から膨張性破砕剤を脆性物体の孔中に圧入するよ
    うにしたことを特徴とする脆性物体への膨張性破砕剤充
    填方法。
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