JPH05133075A - 外壁パネル - Google Patents
外壁パネルInfo
- Publication number
- JPH05133075A JPH05133075A JP32514091A JP32514091A JPH05133075A JP H05133075 A JPH05133075 A JP H05133075A JP 32514091 A JP32514091 A JP 32514091A JP 32514091 A JP32514091 A JP 32514091A JP H05133075 A JPH05133075 A JP H05133075A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wall panel
- cement
- panel
- wall
- base member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Finishing Walls (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は建物の壁面等に使用される外壁パネル
であって、特に使用時に返り、歪み、或いは剥離等の発
生防止を目的とするものである。 【構成】平板２の下面に所定の間隔を保って複数個の脚
部３を突設しかつ両上隅に切欠部１１を設けたセメント
系下地部材１の上表面に、比較的肉薄のセメント系外表
面パネル５を一体的に接着積層した外壁パネルである。
であって、特に使用時に返り、歪み、或いは剥離等の発
生防止を目的とするものである。 【構成】平板２の下面に所定の間隔を保って複数個の脚
部３を突設しかつ両上隅に切欠部１１を設けたセメント
系下地部材１の上表面に、比較的肉薄のセメント系外表
面パネル５を一体的に接着積層した外壁パネルである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は建物の外壁材等に使用さ
れる外壁パネルに係り、特に同質材よりなる２部材を一
体的に接着積層した外壁パネルに関するものである。
れる外壁パネルに係り、特に同質材よりなる２部材を一
体的に接着積層した外壁パネルに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種の外壁パネルは、下地部材
をスチール材或いは木質材で形成し、その上表面にセメ
ント系外表面パネル或いはその他の外装パネルを積層し
て構成するのが一般的であった。
をスチール材或いは木質材で形成し、その上表面にセメ
ント系外表面パネル或いはその他の外装パネルを積層し
て構成するのが一般的であった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】然るに、前述の従来の
外壁パネルは、下地部材とその上に積層された外表面パ
ネルとが夫々膨張率の異なる異質材料で構成されている
ために、外壁パネルを建物の外壁材として使用した場合
には、気温や湿度の変化によって外壁パネルに返りや歪
み或いは剥離が生じ、耐久性、防水性、意匠性等の点で
多くの問題が発生していた。また、前述の従来の外壁パ
ネルを施工する場合には、その裏側に断熱材等も積層さ
れるので、複雑な層構成となり、現場施工に手間取ると
共に、施工された外壁の層間は通気性が悪いために結露
が生じ、耐久性にも問題が生じていた。
外壁パネルは、下地部材とその上に積層された外表面パ
ネルとが夫々膨張率の異なる異質材料で構成されている
ために、外壁パネルを建物の外壁材として使用した場合
には、気温や湿度の変化によって外壁パネルに返りや歪
み或いは剥離が生じ、耐久性、防水性、意匠性等の点で
多くの問題が発生していた。また、前述の従来の外壁パ
ネルを施工する場合には、その裏側に断熱材等も積層さ
れるので、複雑な層構成となり、現場施工に手間取ると
共に、施工された外壁の層間は通気性が悪いために結露
が生じ、耐久性にも問題が生じていた。
【０００４】本発明に係る外壁パネルは、前述の従来の
問題点に鑑み開発された全く新しい技術であって、特
に、下地部材と表面部材とを夫々同質材料で構成して、
両者間の剥離、返り、歪み等が発生することを防止し、
更に下地部材の裏側に凹面を形成し、これによって通気
性或いは保温性等を付与することを可能とした新規な技
術を提供しようとするものである。
問題点に鑑み開発された全く新しい技術であって、特
に、下地部材と表面部材とを夫々同質材料で構成して、
両者間の剥離、返り、歪み等が発生することを防止し、
更に下地部材の裏側に凹面を形成し、これによって通気
性或いは保温性等を付与することを可能とした新規な技
術を提供しようとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明に係る外壁パネル
は前述の従来の問題点を根本的に改善した技術であっ
て、その要旨は下面に所定の間隔を保って複数個の脚部
を突設しかつ両上隅部に切欠部を設けた窯業系下地部材
の上表面に窯業系外表面パネルを一体的に接着積層して
構成したことを特徴とする外壁パネルである。
は前述の従来の問題点を根本的に改善した技術であっ
て、その要旨は下面に所定の間隔を保って複数個の脚部
を突設しかつ両上隅部に切欠部を設けた窯業系下地部材
の上表面に窯業系外表面パネルを一体的に接着積層して
構成したことを特徴とする外壁パネルである。
【０００６】
【作用】本発明に係る外壁パネルは、上述の如く、下地
部材と表面部材とが夫々同質材で構成されているので、
建物の外壁材として使用した場合にも、気温や湿度の変
化によって、外壁パネルに返り、歪み或いは剥離等が発
生することを防止することが出来る。更に、外壁パネル
の下地部材の裏側に凹面を形成したので、外壁パネルを
建物の壁面に取り付けた場合に、建物の躯体と壁面との
間に所定の通気空間を自動的に形成することが出来、こ
れによって壁面の通気性を良くして結露等の発生を防止
し、かつ建物の保温性を高めることが出来る。本発明の
外壁パネルは、下地部材の両上隅部に夫々切欠部が設け
られているので、これを利用することによって、外壁パ
ネルを建物の躯体側に体裁良く、しかも簡単に確実に取
り付けることが出来る。本発明に係る外壁パネルは、上
述の如く、外壁パネルに返り、歪み、或いは剥離が生じ
たり、又は外壁パネルの周りに結露が生ずることを防止
することが出来るので、外壁パネルの耐久性を著しく向
上せしめることが出来る。
部材と表面部材とが夫々同質材で構成されているので、
建物の外壁材として使用した場合にも、気温や湿度の変
化によって、外壁パネルに返り、歪み或いは剥離等が発
生することを防止することが出来る。更に、外壁パネル
の下地部材の裏側に凹面を形成したので、外壁パネルを
建物の壁面に取り付けた場合に、建物の躯体と壁面との
間に所定の通気空間を自動的に形成することが出来、こ
れによって壁面の通気性を良くして結露等の発生を防止
し、かつ建物の保温性を高めることが出来る。本発明の
外壁パネルは、下地部材の両上隅部に夫々切欠部が設け
られているので、これを利用することによって、外壁パ
ネルを建物の躯体側に体裁良く、しかも簡単に確実に取
り付けることが出来る。本発明に係る外壁パネルは、上
述の如く、外壁パネルに返り、歪み、或いは剥離が生じ
たり、又は外壁パネルの周りに結露が生ずることを防止
することが出来るので、外壁パネルの耐久性を著しく向
上せしめることが出来る。
【０００７】
【実施例】図により、本発明に係る外壁パネルの一実施
例を具体的に説明すると、図１（Ａ），（Ｂ）は夫々本
発明に係る外壁パネルの正面図、図２は図１（Ａ）の外
壁パネルを建物の躯体に取り付けた状態の断面説明図、
図３は図１（Ｂ）の外壁パネルを建物の躯体に取り付け
た状態の断面説明図、図４は図１（Ａ），（Ｂ）の外壁
パネルを相互に連結する状態の端部拡大断面図、図５は
外壁パネルの第２実施例を示す正面図、図６は外壁パネ
ルの第３実施例を示す断面説明図である。
例を具体的に説明すると、図１（Ａ），（Ｂ）は夫々本
発明に係る外壁パネルの正面図、図２は図１（Ａ）の外
壁パネルを建物の躯体に取り付けた状態の断面説明図、
図３は図１（Ｂ）の外壁パネルを建物の躯体に取り付け
た状態の断面説明図、図４は図１（Ａ），（Ｂ）の外壁
パネルを相互に連結する状態の端部拡大断面図、図５は
外壁パネルの第２実施例を示す正面図、図６は外壁パネ
ルの第３実施例を示す断面説明図である。
【０００８】図１（Ａ），（Ｂ）に於いて、１はセメン
ト系下地部材であって、平板２の下面には所定の間隔を
保って、複数個の脚部３が突設されて形成されている。
従って、この下地部材１の裏面には複数個の脚部３によ
って逆凹状の凹面４が形成されている。このセメント系
下地部材１はコンクリートを押出成形或いはプレス成形
することによって簡単に成形することが出来る。また、
セメント系ＰＣ板で構成することも可能である。
ト系下地部材であって、平板２の下面には所定の間隔を
保って、複数個の脚部３が突設されて形成されている。
従って、この下地部材１の裏面には複数個の脚部３によ
って逆凹状の凹面４が形成されている。このセメント系
下地部材１はコンクリートを押出成形或いはプレス成形
することによって簡単に成形することが出来る。また、
セメント系ＰＣ板で構成することも可能である。
【０００９】５はセンメント系外表面パネルであって、
前記セメント系下地部材１の平板２の上表面に積層され
ている。このセメント系外表面パネル５をセメント系下
地部材１に積層するに当たっては、エポキシ系、或いは
ウレタン系等の合成樹脂系接着剤６を用いて、両者を一
体的に接着させることが出来る。セメント系外表面パネ
ル５は、押出成形等で成形された比較的肉薄のコンクリ
ートパネルやスレート板で構成されている。
前記セメント系下地部材１の平板２の上表面に積層され
ている。このセメント系外表面パネル５をセメント系下
地部材１に積層するに当たっては、エポキシ系、或いは
ウレタン系等の合成樹脂系接着剤６を用いて、両者を一
体的に接着させることが出来る。セメント系外表面パネ
ル５は、押出成形等で成形された比較的肉薄のコンクリ
ートパネルやスレート板で構成されている。
【００１０】上述の如き構造を有する本発明の外壁パネ
ルは、例えば図２或いは図３に示すように、建物の躯体
に取り付けて使用することが出来る。即ち、図２に於い
て、７は建物の躯体であって、間柱８ａ，８ｂ等より構
成され、かつ間柱８ａ，８ｂ間には断熱材９等の充填さ
れて構成されている。また躯体と外壁パネルとの間には
防湿シート１０が介在されて構成されている。本発明に
係る外壁パネルは、図１（Ａ），（Ｂ）に示す如く、セ
メント系下地部材１の両上隅部に切欠部１１が設けられ
て構成されている。
ルは、例えば図２或いは図３に示すように、建物の躯体
に取り付けて使用することが出来る。即ち、図２に於い
て、７は建物の躯体であって、間柱８ａ，８ｂ等より構
成され、かつ間柱８ａ，８ｂ間には断熱材９等の充填さ
れて構成されている。また躯体と外壁パネルとの間には
防湿シート１０が介在されて構成されている。本発明に
係る外壁パネルは、図１（Ａ），（Ｂ）に示す如く、セ
メント系下地部材１の両上隅部に切欠部１１が設けられ
て構成されている。
【００１１】このように、下地部材１の両上隅部に切欠
部１１が設けられているので、この切欠部１１を利用す
ることによって、図４に示すように、並列された複数の
外壁パネルを相互に体裁良く、かつスムーズに連結する
ことが可能である。即ち、図４に於いて、１２はＴ型取
付金物であって、その下端は間柱８ａに固定され、かつ
上部両翼１２ａを夫々前記外壁パネルの切欠部１１に挿
入することによって、両側のセメント系下地部材１を間
柱８ａに挾持固定している。図中１３は、両側の外壁パ
ネル間に充填された目地材である。
部１１が設けられているので、この切欠部１１を利用す
ることによって、図４に示すように、並列された複数の
外壁パネルを相互に体裁良く、かつスムーズに連結する
ことが可能である。即ち、図４に於いて、１２はＴ型取
付金物であって、その下端は間柱８ａに固定され、かつ
上部両翼１２ａを夫々前記外壁パネルの切欠部１１に挿
入することによって、両側のセメント系下地部材１を間
柱８ａに挾持固定している。図中１３は、両側の外壁パ
ネル間に充填された目地材である。
【００１２】図４に示すように、切欠部１１を利用して
外壁パネルを間柱８ａ等の建物の躯体側に取り付けた場
合は、外壁パネルを安定した状態で強固に取り付けるこ
とが出来ると共に、取付金物等が外表面に現れないよう
に体裁良く取り付けることが出来る。図５に示す外壁パ
ネルは、外表面にタイル１４が積層されて構成されたも
のを示す実施例である。この場合に、タイル１４を外壁
パネルの外表面に積層するに当たっては、外表面パネル
５の所定位置に突出部１５を突出しておき、この突出部
１５をタイル１４の裏面に設けられた凹所に嵌着するこ
とによって両者を簡単に固着することが出来る。
外壁パネルを間柱８ａ等の建物の躯体側に取り付けた場
合は、外壁パネルを安定した状態で強固に取り付けるこ
とが出来ると共に、取付金物等が外表面に現れないよう
に体裁良く取り付けることが出来る。図５に示す外壁パ
ネルは、外表面にタイル１４が積層されて構成されたも
のを示す実施例である。この場合に、タイル１４を外壁
パネルの外表面に積層するに当たっては、外表面パネル
５の所定位置に突出部１５を突出しておき、この突出部
１５をタイル１４の裏面に設けられた凹所に嵌着するこ
とによって両者を簡単に固着することが出来る。
【００１３】上記実施例に於けるセメント系下地部材１
とセメント系外表面パネル５とを相互に強く固着させる
場合には、図６に示す如く、セメント系下地部材１の上
表面全面に凹凸１６を成形しておき、これに接着剤を塗
着した後、セメント系下地部材１にセメント系外表面パ
ネル５を積層させることによって、両者をより強固に一
体的に積層させることが出来る。
とセメント系外表面パネル５とを相互に強く固着させる
場合には、図６に示す如く、セメント系下地部材１の上
表面全面に凹凸１６を成形しておき、これに接着剤を塗
着した後、セメント系下地部材１にセメント系外表面パ
ネル５を積層させることによって、両者をより強固に一
体的に積層させることが出来る。
【００１４】
【発明の効果】本発明に係る外壁パネルは、上述の構造
と作用とを有するので、従来のこの種の外壁パネルのよ
うに、使用時に外壁パネルに返り、歪み或いは剥離が発
生することがなく、従って雨漏等の心配もなく、長期間
に渡って外壁パネルを安定した状態で使用することが出
来る。かつ、下地部材の両上隅に設けられた切欠き部を
利用することによって、並列された外壁パネルを体裁良
く、しかも簡単確実に建物の躯体側に取り付けることが
出来る。また、本発明に係る外壁パネルを使用した場合
には、外壁の裏側層間に結露や、カビ等が発生すること
もなく、しかも建物の保温効果も向上せしめることが出
来る等の特徴を有するものである。
と作用とを有するので、従来のこの種の外壁パネルのよ
うに、使用時に外壁パネルに返り、歪み或いは剥離が発
生することがなく、従って雨漏等の心配もなく、長期間
に渡って外壁パネルを安定した状態で使用することが出
来る。かつ、下地部材の両上隅に設けられた切欠き部を
利用することによって、並列された外壁パネルを体裁良
く、しかも簡単確実に建物の躯体側に取り付けることが
出来る。また、本発明に係る外壁パネルを使用した場合
には、外壁の裏側層間に結露や、カビ等が発生すること
もなく、しかも建物の保温効果も向上せしめることが出
来る等の特徴を有するものである。
【図１（Ａ），（Ｂ）】本発明に係る外壁パネルの正面
図である。
図である。
【図２】図１（Ａ）の外壁パネルを建物の躯体に取り付
けた状態の断面説明図である。
けた状態の断面説明図である。
【図３】図１（Ｂ）の外壁パネルを建物の躯体に取り付
けた状態の断面説明図である。
けた状態の断面説明図である。
【図４】図１（Ａ），（Ｂ）の外壁パネルを相互に連結
する状態の端部拡大断面図である。
する状態の端部拡大断面図である。
【図５】外壁パネルの第２実施例を示す正面図である。
【図６】外壁パネルの第３実施例を示す断面説明図であ
る。
る。
１ セメント系下地部材 ２ 平板 ３ 脚部 ４ 凹面 ５ セメント系外表面パネル ６ 接着剤 ７ 建物の躯体 8a,8b 間柱 ９ 断熱材 10 防湿シート 11 切欠部 12 Ｔ型取付金物 12a 上部両翼 13 目地材 14 タイル 15 突出部 16 凹凸面
Claims (1)
- 【請求項１】下面に所定の間隔を保って複数個の脚部を
突設しかつ両上隅部に切欠部を設けた窯業系下地部材の
上表面に窯業系外表面パネルを一体的に接着積層して構
成したことを特徴とする外壁パネル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32514091A JPH05133075A (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | 外壁パネル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32514091A JPH05133075A (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | 外壁パネル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05133075A true JPH05133075A (ja) | 1993-05-28 |
Family
ID=18173507
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32514091A Withdrawn JPH05133075A (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | 外壁パネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05133075A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1980544A2 (en) | 2007-04-06 | 2008-10-15 | Kao Corporation | Process for producing powder |
-
1991
- 1991-11-14 JP JP32514091A patent/JPH05133075A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1980544A2 (en) | 2007-04-06 | 2008-10-15 | Kao Corporation | Process for producing powder |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990204 |