JPH05132947A - 法面保護構造物の施工法 - Google Patents

法面保護構造物の施工法

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JPH05132947A
JPH05132947A JP32121391A JP32121391A JPH05132947A JP H05132947 A JPH05132947 A JP H05132947A JP 32121391 A JP32121391 A JP 32121391A JP 32121391 A JP32121391 A JP 32121391A JP H05132947 A JPH05132947 A JP H05132947A
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steel
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constructing
mold
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JP32121391A
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Akiyo Yamada
晃代 山田
Kunimitsu Yamada
邦光 山田
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Kensetsu Kiso Engineering Co Ltd
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Kensetsu Kiso Engineering Co Ltd
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造物の完成前にアンカーにプレストレス力
を導入でき、そのプレストレス力によって構造物を損傷
させない。 【構成】 溝形に成形した型枠1内にI型鋼などの型鋼
2を置く。溝形の型枠1の上端部は間隔保持材3によっ
て間隔を保持する。地山に打設したアンカー4に型鋼2
を固定してプレストレス力を与えて地山を押え、この時
点で法面の崩壊を防止する。その後型枠1内にコンクリ
ート6などのセメント系硬化材を打設して硬化させる。
硬化材にはプレストレス力が作用せず、構造物の損傷の
心配が一切ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は法面を保護するための
構造物の施工法に関するものであり、特に緊急を要する
工事にも対応できる法面保護構造物の施工法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】法面上に内側に鉄筋を配筋した型枠を組
み、この型枠にコンクリートなどのセメント系硬化材を
打設して構造物を構築する施工法が採用されている。こ
の構造物を地山に打設したアンカーに固定してプレスト
レス力を与え、法面の崩壊を防ぐものである。
【0003】
【この発明が解決すべき課題】このような施工法で最も
大きな課題となるのは、硬化材が硬化した後でしかプレ
ストレス力を導入できないことである。すなわち型枠組
みから硬化材打設・硬化完了までは最低数週間の日数が
必要であり、このことはつまり、今にも崩壊の危険があ
る現場で、迅速に法面の崩壊を防止しようとする場合に
は余りにも施工期間が長くかかるということである。ま
たセメント系硬化材の硬化後にプレストレス力を与える
ということは、構造物完成後に大きな圧縮力を与えるこ
とであり、この圧縮力によって構造物にクラックが発生
して雨水などの浸入を招き、鉄筋を錆び付かせるなどの
課題がある。また前述のような鉄筋の配筋には多大な労
力を要し、熟練した多くの鉄筋工が必要であるという課
題もある。
【0004】この発明は以上のような課題を解決するた
めになされたものであり、緊急を要する現場でも迅速に
法面の崩壊を防止できるとともに、構造物に損傷が発生
せず、施工の容易な法面保護構造物の施工法を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明では鉄筋の代わ
りに型鋼を使用し、型枠として溝形にした多孔性堰板を
使用するものである。多孔性堰板とは多数の孔が開いて
いるということであり、実施例ではクリンプ金網やエキ
スパンドメタルの網状材が使用できる。型枠は一枚の多
孔性堰板を溝形に屈曲して成形してもよいし、L型に屈
曲した二枚の多孔性堰板の各一面を重ね合せて溝形とし
たものでもよい。この溝形となった多孔性堰板を地山に
置き、この中に型鋼を長さ方向に沿って置く。型鋼とし
てI型鋼などが使用できるが、二本を左右に並べて使用
することもできる。
【0006】溝形の型枠の左右上端部は間隔保持材によ
って保持する。地山には予めアンカーを打設しておき、
このアンカーを型鋼に固定してプレストレス力を導入す
る。その後、型枠内にコンクリートなどのセメント系硬
化材を打設して施工を完了する。
【0007】このように型鋼を置いた時点で、硬化材の
硬化を待たずにプレストレス力を導入することができ
る。またプレストレス力を与えた後に硬化材を打設する
ものであり、硬化材には圧縮力が作用しない。
【0008】
【実施例】以下、図に示す一実施例に基づきこの発明を
詳細に説明する。図1において1は多孔性堰板であるク
リンプ金網を溝形に屈曲して形成した型枠である。この
型枠1を地山の上に置いて、その中に型鋼2を配置す
る。型鋼2としてI型鋼を使用して、これを二本左右に
置いて、型枠1の長さ方向に沿って配置する。その他型
鋼2としては、H型鋼や断面方形の型鋼など広く採用で
きる。型鋼2の長さを足したい場合には、型鋼2を添接
板などによって繋げればよい。型枠1の左右上端部間の
間隔は間隔保持材3によって保持する。型鋼2を使用し
たとき型枠1の下部に間隔保持材3を通すことができな
いが、型枠1を溝形に成形することで、型枠1の上端部
のみを保持すればよいことになる。
【0009】予め地山に打設しておいたアンカー4を型
鋼2の上に載せた支圧板5に通し、アンカー4の引張材
を緊張してプレストレス力を与える。このプレストレス
力によって型鋼2を地山に押し付けて、まず地山の崩壊
を防ぐ。この時点で地山の仮安定化が図れるものであ
り、硬化材の硬化を待つ必要がない。この後型枠1内に
セメント系硬化材であるコンクリート6を打設して硬化
させる。プレストレス力はコンクリート6に作用しない
ので、コンクリート6の損傷は一切生じない。
【0010】図3に示すのは多孔性堰板をL形に屈曲し
たL形堰板7二枚を使用して、溝形の型枠1を成形した
場合である。L形堰板7の各一面を重ね合せ、この重ね
合せた面を地山に沿わせ、ピンなどを網目に通して地山
に打ち固定できる。実施例ではアンカー4の地上から出
た部分を重ね合せた部分に通して、アンカー4に螺合し
たナット8によって固定している。
【0011】以上のようにして構造物を構築するのであ
るが、図4に示すのはこのような構造物を法面に適宜間
隔づつ離して平行に構築して縦梁9とし、この左右の縦
梁9・9間に交差する方向に横梁10も構築して、全体
として格子状に連続する法面保護構造物を構築した場合
である。横梁10を構築する場合にも鉄筋の代わりに型
鋼2を使用してもよいが、図に示すように鉄筋11を使
用して溶接によって縦梁9の型鋼2に連結してもよい。
この場合の型枠1は溝形でも二枚の平行な堰板でもよ
い。
【0012】
【発明の効果】この発明は以上のような構成を有し、鉄
筋の代わりに型鋼を使用して硬化材打設以前にプレスト
レス力を導入して法面を押えることができ、崩壊の危険
がある緊急な施工に対応できることになる。プレストレ
ス力を与えた後に硬化材を打設して硬化させるため、硬
化材にプレストレス力が作用せず、構造物の損傷の心配
が一切ない。型枠を溝形に成形したため、型鋼を使用し
た場合にも上端だけを間隔保持材によって保持すればよ
いことになる。鉄筋の代わりに型鋼を使用するため、小
さな労力で容易に施工できるとともに、熟練工も必要と
しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる法面保護構造物の施工法の一
実施例の斜視図である。
【図2】その断面図である。
【図3】他の実施例の断面図である。
【図4】法面保護構造物の全体斜視図である。
【符号の説明】
1 型枠 2 型鋼 3 間隔保持材 4 アンカー 5 支圧板 6 コンクリート 7 L形堰板 8 ナット 9 縦梁 10 横梁 11 鉄筋

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔性堰板を溝形に屈曲して形成した型
    枠を地山に置き、この型枠の中に長さ方向に沿って型鋼
    を配置し、型枠の左右上端部間を間隔保持材によって保
    持し、地山に打設したアンカーを型鋼に固定してプレス
    トレス力を与えた後、セメント系硬化材を型枠内に打設
    して構造物を構築する法面保護構造物の施工法。
  2. 【請求項2】 L型に屈曲した多孔性堰板二枚の各一面
    を重ね合せて溝形とした型枠を地山に置き、この型枠の
    中に長さ方向に沿って型鋼を配置し、型枠の上端部間を
    間隔保持材によって保持し、地山に打設したアンカーを
    型鋼に固定してプレストレス力を与えた後、セメント系
    硬化材を型枠内に打設して構造物を構築する法面保護構
    造物の施工法。
  3. 【請求項3】 多孔性堰板としてクリンプ金網を使用し
    たことを特徴とする請求項1または2記載の法面保護構
    造物の施工法。
  4. 【請求項4】 多孔性堰板としてエキスパンドメタルを
    使用したことを特徴とする請求項1または2記載の法面
    保護構造物の施工法。
  5. 【請求項5】 型鋼としてI型鋼を使用し、型枠の中に
    左右に二本を平行に並べたことを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の法面保護構造物の施工法。
JP32121391A 1991-11-08 1991-11-08 法面保護構造物の施工法 Expired - Lifetime JPH0678639B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114718094A (zh) * 2022-05-10 2022-07-08 中建八局第三建设有限公司 一种用于破碎山体边坡支护的方法

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