JPH05132807A - 香りを出す造花 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 継続して香りを放散させるようにした造花の
提供。 【構成】 香水２０を吸い上げる吸い上げ材となる綿糸
の束１３を有し吸い上げた香水２０の香りを大気中に放
散する放散部１５を有する菊の造花１と；前記造花１を
差し込み可能に形成されると共に、造花１の綿糸の束１
３に吸い上げられる香水２０を入れる香水ビン２と；を
備えた構成。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、香りを出す造花に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、気持ちの良い香りを大気中に放散
するものとして、香水を噴霧するエアスプレー式のもの
や、香水を入れた容器の蓋を只単に開放するだけのも
の、容器内に香水吸い上げ材を挿入し開放した容器の口
まで香水を吸い上げるようにしたもの等があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、従来のエアスプレー式のものでは、人が噴霧しなけ
れば何の効果もなく、また、部屋等にエアスプレーの存
在をしらなければ利用されないという問題があった。ま
た、容器の蓋を開放するものでは、常時香りを出せる利
点はあるが、如何にも人工的な感じがするという問題が
あった。本発明はこの従来の問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的とするところは、自然な
雰囲気の中で持続して良い香りを漂わせることができる
ようにした香りを出す造花を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記目的を解決するため
の手段として、本発明の香りを出す造花では、香水を吸
い上げる吸い上げ材を有し吸い上げた香水の香りを大気
中に放散する放散部を有する造花と；前記造花を差し込
み可能に形成されると共に、造花の吸い上げ材に吸い上
げられる香水を入れる容器と；を備えた構成とした。

【０００５】

【作用】本発明の香りを出す造花は、香水を入れた容器
に差し込まれて使用される。この状態で、造花は吸い上
げ材で香水を吸い上げ、放散部で香りを大気中に放散す
る。この場合、吸い上げ材は香水に浸っている限り香水
を吸い上げるので、休みなく香りを大気中に放散するこ
とになる。また、香りは花の方から漂ってくるので、如
何にも自然な感じを受ける。

【０００６】

【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。図１は本実施例の香りを出す造花を示す説明
図である。本実施例の香りを出す造花Ａは、菊の造花１
と、香水ビン２とを主要な構成としている。

【０００７】前記菊の造花１は、花部１０と、葉部１１
と、茎部１２とからなり、茎部１２は、その下端から花
部１０や葉部１１まで液体を毛管現象で良く吸い上げる
綿糸の束１３を連続して延設し、この綿糸の束１３を腰
の強いプラスチック材で被覆した被覆層１４で茎状に形
成している。また、葉部１１はプラスチック材で成形さ
れ、その内部には、前記綿糸の束１３から綿糸１３ａを
葉脈状に延設し、その先端部（綿糸１３ａの切り口）を
香りの放散部１５として大気に開放している。また、プ
ラスチック材で成形した花部１０にも前記綿糸を延設し
その放散部１５を設けている。

【０００８】前記香水ビン２は、前記造花１を活けるも
のであって、内部には菊の香りのする香水２０を入れて
いる。図中２１は、造花１を差し込むと共に余分な香水
の蒸発を防止するゴム栓であり、２２は同ゴム栓に設け
たエア抜き用の小孔である。

【０００９】次に、実施例の作用を説明する。香水ビン
２に差し込まれた菊の造花１は、茎部１２の綿糸の束１
３が香水２０を毛管現象により吸い上げる。そして、花
部１０や葉部１１まで吸い上げられた香水２０は、花部
１０や葉部１１の放散部１５から大気中に香りを放散さ
せる。この花部１０や葉部１１の放散部１５から香水２
０が蒸発する限り香水ビン２内の香水２０が吸い上げら
れ、休むことなく菊の香りを放散することになる。この
香りを出す造花Ａは、香水ビン２のゴム栓２１を取って
香水２０を供給すれば継続して使用することができる。

【００１０】以上説明してきたように、本実施例の香り
を出す造花Ａは、花部１０や葉部１１の放散部１５から
菊の香りを出すので、恰も自然の菊を活けた状態を作り
出すことができる。また、花は枯れず菊の香りは継続し
て出すことができるので、いつも新鮮な雰囲気を作り出
すことができる。

【００１１】以上、本発明の実施例を説明してきたが、
本発明の具体的な構成はこの実施例に限定されるもので
はなく、発明の要旨を逸脱しない設計変更等があっても
本発明に含まれる。例えば、実施例では、菊の香りは花
部１０や葉部１１から放散させるとしたが、これに限ら
ず花部１０のみから放散させるようにしてもよく、香り
の放散部位は任意に設定することができる。

【００１２】また、実施例では、香水２０を綿糸の束１
３によって吸い上げるとしたが、これに限らず、綿や濾
過紙、織物、多孔性物質等毛管現象の良好なものから任
意に設定することができる。

【００１３】また、実施例では、菊の造花１から菊の香
りを出すとしたが、これに限らず、バラの香りやキンモ
クセイの香り等花と異なった香りを設定することもでき
る。また、花部１０も菊の外、バラ、チューリップ、
桜、梅等任意に設定することができるし、その素材も任
意である。

【００１４】また、香水ビン２の使用状態も任意であ
り、例えばきれいなチェーン等で吊り下げたり、大きな
花器の中に入れたりして使用することができる。

【００１５】また、異種の花を多数集めて活けても良い
し、花束の代用とすることもできる。

【００１６】また、造花に果実を設け、この果実から果
実の香りがするようにしてもよい。

【００１７】

【発明の効果】以上、説明してきたように本発明の香り
を出す造花にあっては、香水を吸い上げる吸い上げ材を
有し吸い上げた香水の香りを大気中に放散する放散部を
有する造花と；前記造花を差し込み可能に形成されると
共に、造花の吸い上げ材に吸い上げられる香水を入れる
容器と；を備えたことにより、吸い上げ材で容器から香
水を吸い上げ、この容器から香水がなくなるまで香水の
香りを放散し続けることができる。また、香りは造花の
方からしてくるので、恰も香りの良い自然の花を活けた
ような雰囲気にすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明実施例の香りを出す造花を示す説明図で
ある。

【符号の説明】

Ａ 香りを出す造花 １ 菊の造花 ２ 香水ビン（容器） １０ 花部（造花） １１ 葉部（造花） １２ 茎部（造花） １３ 綿糸の束（吸い上げ材） １５ 香りの放散部 ２０ 香水

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 香水を吸い上げる吸い上げ材を有し吸い
   上げた香水の香りを大気中に放散する放散部を有する造
   花と；前記造花を差し込み可能に形成されると共に、造
   花の吸い上げ材に吸い上げられる香水を入れる容器と；
   を備えたことを特徴とする香りを出す造花。