JPH05132630A - 非対称性イソインドリン顔料の製造方法 - Google Patents
非対称性イソインドリン顔料の製造方法Info
- Publication number
- JPH05132630A JPH05132630A JP4121449A JP12144992A JPH05132630A JP H05132630 A JPH05132630 A JP H05132630A JP 4121449 A JP4121449 A JP 4121449A JP 12144992 A JP12144992 A JP 12144992A JP H05132630 A JPH05132630 A JP H05132630A
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- alkyl
- dicyanobenzene
- isoindoline
- alkoxy
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09B—ORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
- C09B57/00—Other synthetic dyes of known constitution
- C09B57/04—Isoindoline dyes
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
- Indole Compounds (AREA)
- Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高い明色度及び色調強度並びに良好な光及び
天候に対する堅牢性を有する非対称性イソインドリン顔
料の改善された製造方法を提供する。 【構成】 式 【化1】 式中、R1は電子吸引性基であり、R2〜R7は水素、ア
ルキルなどである。の非対称性イソインドリン顔料は、
有機媒質中にて塩基の存在下で1,2−ジシアノベンゼ
ンとアルコールとを反応させ、生じるイミノ−イソイン
ドリン中間体組成物を単離せずにシアノメチレン化合物
と反応させて部分的に縮合された生成物を生じさせ、次
にこのものを随時単離せずに水の存在下でバルビツール
酸またはその誘導体と縮合させることによって、製造さ
れる。
天候に対する堅牢性を有する非対称性イソインドリン顔
料の改善された製造方法を提供する。 【構成】 式 【化1】 式中、R1は電子吸引性基であり、R2〜R7は水素、ア
ルキルなどである。の非対称性イソインドリン顔料は、
有機媒質中にて塩基の存在下で1,2−ジシアノベンゼ
ンとアルコールとを反応させ、生じるイミノ−イソイン
ドリン中間体組成物を単離せずにシアノメチレン化合物
と反応させて部分的に縮合された生成物を生じさせ、次
にこのものを随時単離せずに水の存在下でバルビツール
酸またはその誘導体と縮合させることによって、製造さ
れる。
Description
【0001】本発明は高い明色度及び色調強度並びに良
好な光及び天候に対する堅牢性を有する非対称性(as
ymmetric)イソインドリン顔料の改善された製
造方法に関する。
好な光及び天候に対する堅牢性を有する非対称性(as
ymmetric)イソインドリン顔料の改善された製
造方法に関する。
【0002】式Iの化合物は従来文献に記載される価値
ある有機顔料である。かかる化合物は例えば米国特許第
3,991,054号、同第3,923,806号、同
第3,987,045号、同第4,166,179号、
同第4,262,120号、同第4,316,023
号、同第4,400,507号、同第4,401,81
5号、同第4,599,113号、同第4,764,2
17号、及び同第4,970,310号並びにカナダ国
特許第1,140,130号に開示される。しかしなが
ら、製造方法を記載する場合、文献において開示される
方法は最初に1−アミノ−3−イミノイソインドリン
(1,3−ジイミノイソインドリンとしても公知)(式
A)
ある有機顔料である。かかる化合物は例えば米国特許第
3,991,054号、同第3,923,806号、同
第3,987,045号、同第4,166,179号、
同第4,262,120号、同第4,316,023
号、同第4,400,507号、同第4,401,81
5号、同第4,599,113号、同第4,764,2
17号、及び同第4,970,310号並びにカナダ国
特許第1,140,130号に開示される。しかしなが
ら、製造方法を記載する場合、文献において開示される
方法は最初に1−アミノ−3−イミノイソインドリン
(1,3−ジイミノイソインドリンとしても公知)(式
A)
【0003】
【化6】
【0004】またはその1,2−ジシアノベンゼン及び
アンモニアからの環置換された誘導体を製造することを
必要とする。F.バウマン(Baumann)ら、An
gew.Chem.,68、133〜150(195
6)参照。かくて本発明の方法と比較して、開示された
方法の技術的及び経済的欠点はアンモニアを取扱う必要
性に付随する安全性及び環境上の問題と共に、追加の工
程において1,2−ジシアノベンゼンをこの中間体に転
化する必要性を含む。加えて、これらの文献に開示され
る方法はすべての中間体の単離により代表される。
アンモニアからの環置換された誘導体を製造することを
必要とする。F.バウマン(Baumann)ら、An
gew.Chem.,68、133〜150(195
6)参照。かくて本発明の方法と比較して、開示された
方法の技術的及び経済的欠点はアンモニアを取扱う必要
性に付随する安全性及び環境上の問題と共に、追加の工
程において1,2−ジシアノベンゼンをこの中間体に転
化する必要性を含む。加えて、これらの文献に開示され
る方法はすべての中間体の単離により代表される。
【0005】1−アミノ−3−イミノ−イソインドリン
の代りにジアルコキシイソインドリンを用いることによ
りアンモニアが必要でなくなる。例えば、米国特許第
4,426,533号及び同第4,500,718号に
1,2−ジシアノベンゼンとアルコラート塩基(アルコ
ール中の強塩基からその場で生成される)との反応によ
り製造される式VIII(下記参照)と類似のジアルコ
キシ中間体の使用が開示される。しかしながら、これら
の特許は純粋に非対称性の化合物の製造を開示していな
い。その代りに、その参考例にはジアルコキシ中間体と
単一のシアノメチレン化合物または2つの異ったシアノ
メチレン化合物の混合物との反応による非対称性及び対
称性の両方のビス(シアノメチレン)化合物を含む混合
物との反応による対称性ビス(シアノメチレン)化合物
の製造方法が記載される。
の代りにジアルコキシイソインドリンを用いることによ
りアンモニアが必要でなくなる。例えば、米国特許第
4,426,533号及び同第4,500,718号に
1,2−ジシアノベンゼンとアルコラート塩基(アルコ
ール中の強塩基からその場で生成される)との反応によ
り製造される式VIII(下記参照)と類似のジアルコ
キシ中間体の使用が開示される。しかしながら、これら
の特許は純粋に非対称性の化合物の製造を開示していな
い。その代りに、その参考例にはジアルコキシ中間体と
単一のシアノメチレン化合物または2つの異ったシアノ
メチレン化合物の混合物との反応による非対称性及び対
称性の両方のビス(シアノメチレン)化合物を含む混合
物との反応による対称性ビス(シアノメチレン)化合物
の製造方法が記載される。
【0006】米国特許第3,646,033号及び同第
3,794,659号に非対称性イソインドリン誘導体
を製造するための1−アミノ−3−イミノ−イソインド
リン、ジアルコキシイソインドリン及び他のかかる反応
性イソインドリン誘導体の段階的使用法が開示される。
しかしながら、これらの特許は中間体を単離することに
よる不純物の除去の重要性を教示し、かくて中間体を単
離しない方法を示唆するものではない。例えば実施例7
6及び実施例25(1−アルコキシ−3−イミノイソイ
ンドリンの単離を教示するドイツ国特許出願第879,
102号に記載)。
3,794,659号に非対称性イソインドリン誘導体
を製造するための1−アミノ−3−イミノ−イソインド
リン、ジアルコキシイソインドリン及び他のかかる反応
性イソインドリン誘導体の段階的使用法が開示される。
しかしながら、これらの特許は中間体を単離することに
よる不純物の除去の重要性を教示し、かくて中間体を単
離しない方法を示唆するものではない。例えば実施例7
6及び実施例25(1−アルコキシ−3−イミノイソイ
ンドリンの単離を教示するドイツ国特許出願第879,
102号に記載)。
【0007】従って、本発明の目的は純粋な非対称状態
で、アンモニア及び1−アミノ−3−イミノ−イソイン
ドリンを用いない、そして中間体の単離を必要としない
式Iのイソインドリン顔料の合成方法を開発することで
あった。
で、アンモニア及び1−アミノ−3−イミノ−イソイン
ドリンを用いない、そして中間体の単離を必要としない
式Iのイソインドリン顔料の合成方法を開発することで
あった。
【0008】本発明は式I
【0009】
【化7】
【0010】式中、R1は好ましくは(1)シアノ、
(2)アミノカルボモルまたはC1〜C6アルキル、C5
〜C7シクロアルキル、C7〜C15アラルキルもしくはC
6〜C10アリールでN−置換されたアミノカルボニル、
(3)(C1〜C6アルコキシ)カルボニル、(4)(C
6〜C10アリールオキシ)カルボニル、(5)好ましく
は(a)式II
(2)アミノカルボモルまたはC1〜C6アルキル、C5
〜C7シクロアルキル、C7〜C15アラルキルもしくはC
6〜C10アリールでN−置換されたアミノカルボニル、
(3)(C1〜C6アルコキシ)カルボニル、(4)(C
6〜C10アリールオキシ)カルボニル、(5)好ましく
は(a)式II
【0011】
【化8】
【0012】式中、A1及びA2は独立して水素、ハロゲ
ン、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシまたは(C
1〜C6アルコキシ)カルボニルであるか、或いはA1及
びA2は一緒になって融合したベンゼン環を形成する、
の基、及び(b)式III
ン、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシまたは(C
1〜C6アルコキシ)カルボニルであるか、或いはA1及
びA2は一緒になって融合したベンゼン環を形成する、
の基、及び(b)式III
【0013】
【化9】
【0014】式中、A1及びA2は上記のものであり、そ
してBはO、S、NHまたはN(C1〜C4アルキル)で
ある、の基よりなる群から選ばれるヘテロアリール、よ
りなる群から選ばれる電子吸引性基(electron
−withdrawing group)であり;R2
及びR3は独立して(1)水素、(2)C1〜C6アルキ
ル、または(3)C6〜C10アリールであり;そして
R4、R5、R6及びR7は独立して(1)水素、(2)ハ
ロゲン、(3)C1〜C6アルキル、(4)C1〜C6アル
コキシ、または(5)C6〜C10アリールオキシであ
る、の非対称性イソインドリン顔料を製造する際に、 (a)式IV
してBはO、S、NHまたはN(C1〜C4アルキル)で
ある、の基よりなる群から選ばれるヘテロアリール、よ
りなる群から選ばれる電子吸引性基(electron
−withdrawing group)であり;R2
及びR3は独立して(1)水素、(2)C1〜C6アルキ
ル、または(3)C6〜C10アリールであり;そして
R4、R5、R6及びR7は独立して(1)水素、(2)ハ
ロゲン、(3)C1〜C6アルキル、(4)C1〜C6アル
コキシ、または(5)C6〜C10アリールオキシであ
る、の非対称性イソインドリン顔料を製造する際に、 (a)式IV
【0015】
【化10】
【0016】式中、R4、R5、R6及びR7は上記のもの
である、の1,2−ジシアノベンゼンを有機媒質中にて
塩基の存在下でアルコールと反応させ、これによりイミ
ノ−イソインドリン中間体組成物を生成させ; (b)イミノ−イソインドリン中間体組成物を該組成物
を最初に単離せずに1,2−ジシアノベンゼンを基準と
して0.9〜1.5モル部の式V
である、の1,2−ジシアノベンゼンを有機媒質中にて
塩基の存在下でアルコールと反応させ、これによりイミ
ノ−イソインドリン中間体組成物を生成させ; (b)イミノ−イソインドリン中間体組成物を該組成物
を最初に単離せずに1,2−ジシアノベンゼンを基準と
して0.9〜1.5モル部の式V
【0017】
【化11】NC−CH2−R1 V 式中、R1は上記のものである、のシアノメチレン化合
物と反応させ、これにより式VI
物と反応させ、これにより式VI
【0018】
【化12】
【0019】式中、R1、R4、R5、R6及びR7は上記
のものである、の半縮合生成物を生じさせ;そして (c)好ましくは最初に単離せずに、半縮合生成物を水
の存在下にて約30〜約100℃の温度及び約1乃至約
6間のpH値で1,2−ジシアノベンゼンを基準として
約1〜約3モル部の式VII
のものである、の半縮合生成物を生じさせ;そして (c)好ましくは最初に単離せずに、半縮合生成物を水
の存在下にて約30〜約100℃の温度及び約1乃至約
6間のpH値で1,2−ジシアノベンゼンを基準として
約1〜約3モル部の式VII
【0020】
【化13】
【0021】式中、R2及びR3は上記のものである、の
バルビツール酸誘導体と縮合し、これにより式Iの非対
称性イソインドリン顔料を生成させることからなる、式
Iの非対称性イソインドリン顔料の製造方法に関する。
バルビツール酸誘導体と縮合し、これにより式Iの非対
称性イソインドリン顔料を生成させることからなる、式
Iの非対称性イソインドリン顔料の製造方法に関する。
【0022】本明細書に用いる際に、「C1〜C6アルキ
ル」なる用語は炭素原子1〜6個を有する直鎖状もしく
は分枝鎖状の脂肪族炭化水素基を表わし、また低級アル
キルを表わす。C1〜C6アルキルの例にはメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル及びその異
性体形がある。
ル」なる用語は炭素原子1〜6個を有する直鎖状もしく
は分枝鎖状の脂肪族炭化水素基を表わし、また低級アル
キルを表わす。C1〜C6アルキルの例にはメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル及びその異
性体形がある。
【0023】「C5〜C7シクロアルキル」なる用語は炭
素原子5〜7を有する環式脂肪族炭化水素基を表わす。
C5〜C7シクロアルキルの例にはシクロペンチル、シク
ロヘキシル及びシクロヘプチルがある。
素原子5〜7を有する環式脂肪族炭化水素基を表わす。
C5〜C7シクロアルキルの例にはシクロペンチル、シク
ロヘキシル及びシクロヘプチルがある。
【0024】「C6〜C10アリール」なる用語はフェニ
ル及び1−または2−ナフチルを表わす。本明細書に用
いる際に、「アリール」なる用語はまた更に本実施例に
定義されるハロゲン、アルキル、アルコキシ、アルコキ
シカルボニル、アリールオキシカルボニルまたはニトロ
で置換されたフェニル及びナフチル基を表わす。
ル及び1−または2−ナフチルを表わす。本明細書に用
いる際に、「アリール」なる用語はまた更に本実施例に
定義されるハロゲン、アルキル、アルコキシ、アルコキ
シカルボニル、アリールオキシカルボニルまたはニトロ
で置換されたフェニル及びナフチル基を表わす。
【0025】「C7〜C15アラルキル」なる用語は炭素
原子の総数が6〜15になるようにC6〜C10アリール
で置換されたC1〜C6アルキルを表わす。C7〜C15ア
ラルキルの例にはベンジル、フェネチル及びナフチルメ
チルがある。
原子の総数が6〜15になるようにC6〜C10アリール
で置換されたC1〜C6アルキルを表わす。C7〜C15ア
ラルキルの例にはベンジル、フェネチル及びナフチルメ
チルがある。
【0026】「C1〜C6アルコキシ」なる用語は炭素原
子1〜6個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル
オキシ基を表わす。C1〜C6アルコキシの例にはメトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキ
シ、ヘキシルオキシ及びその異性体形がある。
子1〜6個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル
オキシ基を表わす。C1〜C6アルコキシの例にはメトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキ
シ、ヘキシルオキシ及びその異性体形がある。
【0027】「C6〜C10アリールオキシ」なる用語は
フェノキシ及び1−または2−ナフトキシを表わす。本
明細書に用いる際に、「アリールオキシ」なる用語はま
た更に本明細書に定義されるハロゲン、アルキル、アル
コキシ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボ
ニルまたはニトロで置換されたフェノキシ及びナフトキ
シを表わす。
フェノキシ及び1−または2−ナフトキシを表わす。本
明細書に用いる際に、「アリールオキシ」なる用語はま
た更に本明細書に定義されるハロゲン、アルキル、アル
コキシ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボ
ニルまたはニトロで置換されたフェノキシ及びナフトキ
シを表わす。
【0028】「(C1〜C6アルコキシ)カルボニル」な
る用語はアルコキシ部分に炭素原子1〜6個を有する直
鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシカルボニル基を表わ
す。C1〜C6アルコキシカルボニルの例にはメトキシカ
ルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニ
ル、ブトキシカルボニル、ペンチルオキシカルボニル、
ヘキシルオキシカルボニル及びその異性体形がある。
る用語はアルコキシ部分に炭素原子1〜6個を有する直
鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシカルボニル基を表わ
す。C1〜C6アルコキシカルボニルの例にはメトキシカ
ルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニ
ル、ブトキシカルボニル、ペンチルオキシカルボニル、
ヘキシルオキシカルボニル及びその異性体形がある。
【0029】「(C6〜C10アリールオキシ)カルボニ
ル」なる用語はアリール部分を随時更にハロゲン、アル
キル、アルコキシ、アルコキシカルボニルまたはニトロ
で置換し得るフェノキシカルボニル及び1−または2−
ナフトキシカルボニルを表わす。
ル」なる用語はアリール部分を随時更にハロゲン、アル
キル、アルコキシ、アルコキシカルボニルまたはニトロ
で置換し得るフェノキシカルボニル及び1−または2−
ナフトキシカルボニルを表わす。
【0030】「ヘテロアリール」なる用語は1個または
それ以上の環ヘテロ原子例えば窒素、酸素及び硫黄を有
する5員もしくは6員の芳香族基及びその融合環同族体
を表わす。また「ヘテロアリール」なる用語は更にヒド
ロキシ(互変異性オキソ形を含む)、ハロゲン、アルキ
ル、アルコキシ、アルコキシカルボニルまたはアリール
オキシカルボニルで置換されたヘテロアリール基を表わ
す。適当なヘテロアリール基には1個または2個(好ま
しくは2個)の環ヘテロ原子に隣接する環炭素原子でシ
アノメチレンに結合されるもの、例えば2−ピリミジニ
ル、2−イミダゾリル、2−ジアゾリル、2−チアゾリ
ル、2−オキサゾリルなどが含まれる。殊に好適なヘテ
ロアリール基は式II及びIIIを有するものである。
それ以上の環ヘテロ原子例えば窒素、酸素及び硫黄を有
する5員もしくは6員の芳香族基及びその融合環同族体
を表わす。また「ヘテロアリール」なる用語は更にヒド
ロキシ(互変異性オキソ形を含む)、ハロゲン、アルキ
ル、アルコキシ、アルコキシカルボニルまたはアリール
オキシカルボニルで置換されたヘテロアリール基を表わ
す。適当なヘテロアリール基には1個または2個(好ま
しくは2個)の環ヘテロ原子に隣接する環炭素原子でシ
アノメチレンに結合されるもの、例えば2−ピリミジニ
ル、2−イミダゾリル、2−ジアゾリル、2−チアゾリ
ル、2−オキサゾリルなどが含まれる。殊に好適なヘテ
ロアリール基は式II及びIIIを有するものである。
【0031】ハロゲンの例にはフッ素、塩素、臭素及び
ヨウ素がある。
ヨウ素がある。
【0032】基R1は行われる反応条件下で分解しない
か、または重大な化学反応を行ってそれ自体電子吸引性
基を生成させない本分野で公知のいずれかの電子吸引性
基であり得る。好適な基R1はこれらの条件下で全く化
学反応しないものである。好適な具体例において、R1
はアミノカルボニル;N−(C1〜C4アルキル)アミノ
カルボニル;N−フェニルアミノカルボニルまたはフェ
ニル環においてハロゲン、アルキル、アルコキシもしく
はアルコキシカルボニルで置換されたN−フェニルアミ
ノカルボニル;A1及びA2が水素である式IIの基;或
いはA1及びA2が水素であり、そしてBがNHである式
IIIの基である。殊に好適な式Iの化合物はR1がア
ミノカルボニル、N−メチルアミノカルボニル、N−エ
チルアミノカルボニルまたはN−フェニルアミノカルボ
ニル(随時フェニル環において塩素化されていてもよ
い)であるものである。
か、または重大な化学反応を行ってそれ自体電子吸引性
基を生成させない本分野で公知のいずれかの電子吸引性
基であり得る。好適な基R1はこれらの条件下で全く化
学反応しないものである。好適な具体例において、R1
はアミノカルボニル;N−(C1〜C4アルキル)アミノ
カルボニル;N−フェニルアミノカルボニルまたはフェ
ニル環においてハロゲン、アルキル、アルコキシもしく
はアルコキシカルボニルで置換されたN−フェニルアミ
ノカルボニル;A1及びA2が水素である式IIの基;或
いはA1及びA2が水素であり、そしてBがNHである式
IIIの基である。殊に好適な式Iの化合物はR1がア
ミノカルボニル、N−メチルアミノカルボニル、N−エ
チルアミノカルボニルまたはN−フェニルアミノカルボ
ニル(随時フェニル環において塩素化されていてもよ
い)であるものである。
【0033】基R2及びR3は水素、アルキルまたはアリ
ールであり得る。好適な具体例において、R2及びR3は
独立して水素、C1〜C4アルキル、フェニルまたはC1
〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、ハロゲンもしく
はニトロで置換されたフェニルである。殊に好適な式I
の化合物はR2が水素であり、そしてR3が水素、メチ
ル、フェニルまたはC1〜C4アルキル、C1〜C4アルコ
キシ、ハロゲンもしくはニトロで置換されたフェニルで
ある。
ールであり得る。好適な具体例において、R2及びR3は
独立して水素、C1〜C4アルキル、フェニルまたはC1
〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、ハロゲンもしく
はニトロで置換されたフェニルである。殊に好適な式I
の化合物はR2が水素であり、そしてR3が水素、メチ
ル、フェニルまたはC1〜C4アルキル、C1〜C4アルコ
キシ、ハロゲンもしくはニトロで置換されたフェニルで
ある。
【0034】基R4、R5、R6及びR7は水素、ハロゲ
ン、アルキル、アルコキシまたはアリールオキシであり
得る。好適な具体例はR4、R5、R6及びR7が独立して
水素またはハロゲン(好ましくは塩素)であるもの及び
R4、R5、R6及びR7のいずれか1つまたは2つがC1
〜C6アルキル(好ましくはメチルまたはエチル)、C1
〜C6アルコキシ(好ましくはメトキシまたはエトキ
シ)またはC6〜C10アリールオキシ(好ましくはフェ
ノキシ)であり、そして残りのかかる基が水素であるも
のである。殊に好適な式Iの化合物はR4、R5、R6及
びR7が全て水素であるものである。
ン、アルキル、アルコキシまたはアリールオキシであり
得る。好適な具体例はR4、R5、R6及びR7が独立して
水素またはハロゲン(好ましくは塩素)であるもの及び
R4、R5、R6及びR7のいずれか1つまたは2つがC1
〜C6アルキル(好ましくはメチルまたはエチル)、C1
〜C6アルコキシ(好ましくはメトキシまたはエトキ
シ)またはC6〜C10アリールオキシ(好ましくはフェ
ノキシ)であり、そして残りのかかる基が水素であるも
のである。殊に好適な式Iの化合物はR4、R5、R6及
びR7が全て水素であるものである。
【0035】特に好適な式Iの化合物はR2、R3、
R4、R5、R6及びR7が全て水素であり、そしてR1が
アミノカルボニル、N−(C1〜C4アルキル)アミノカ
ルボニル、随時フェニル環においてハロゲン、アルキ
ル、アルコキシもしくはアルコキシカルボニルで置換さ
れていてもよいN−フェニルアミノカルボニル、A1及
びA2が水素である式IIの基、またはA1及びA2が水
素であり、そしてBがNHである式IIIの基であるも
のである。勿論、R1がアミノカルボニル、N−メチル
アミノカルボニル、N−エチルアミノカルボニルまたは
N−フェニルアミノカルボニル(随時フェニル環におい
て塩素化されていてもよい)である式Iの化合物が最も
好ましい。
R4、R5、R6及びR7が全て水素であり、そしてR1が
アミノカルボニル、N−(C1〜C4アルキル)アミノカ
ルボニル、随時フェニル環においてハロゲン、アルキ
ル、アルコキシもしくはアルコキシカルボニルで置換さ
れていてもよいN−フェニルアミノカルボニル、A1及
びA2が水素である式IIの基、またはA1及びA2が水
素であり、そしてBがNHである式IIIの基であるも
のである。勿論、R1がアミノカルボニル、N−メチル
アミノカルボニル、N−エチルアミノカルボニルまたは
N−フェニルアミノカルボニル(随時フェニル環におい
て塩素化されていてもよい)である式Iの化合物が最も
好ましい。
【0036】本発明の方法は最初に式IVの1,2−ジ
シアノベンゼンを有機媒質中にて塩基の存在下で好まし
くは約0〜約100℃の温度でアルコールと反応させ、
式VIIIの化合物及び/または式IXの化合物
シアノベンゼンを有機媒質中にて塩基の存在下で好まし
くは約0〜約100℃の温度でアルコールと反応させ、
式VIIIの化合物及び/または式IXの化合物
【0037】
【化14】
【0038】式中、Rはヒドロキシル水素原子が反応中
に除去されるアルコールの残基(ヒドロキシル部分を含
まない)を表わす、またはその互変異性形であると考え
られるイミノイソインドリン中間体組成物を生成させる
ことを含む。I.チャンブリエル(Chambrie
r)及びM.J.クック(Cook)、J.Chem.
Research、322〜323(1990)参照;
またF.バウマン(Baumann)ら、Angew.
Chem.,68、133〜150(1956)参照。
成分はいずれかの所望の順序で混合し得る。用いる化合
物のタイプ及び濃度に依存して、冷却により反応熱を除
去するか、または加熱により反応を加速することが必要
であり得る。一般に、反応は過剰の冷却または加熱を避
ける温度範囲、好ましくは0〜100℃の範囲(より好
ましくは15〜35℃の範囲)で行い得る。
に除去されるアルコールの残基(ヒドロキシル部分を含
まない)を表わす、またはその互変異性形であると考え
られるイミノイソインドリン中間体組成物を生成させる
ことを含む。I.チャンブリエル(Chambrie
r)及びM.J.クック(Cook)、J.Chem.
Research、322〜323(1990)参照;
またF.バウマン(Baumann)ら、Angew.
Chem.,68、133〜150(1956)参照。
成分はいずれかの所望の順序で混合し得る。用いる化合
物のタイプ及び濃度に依存して、冷却により反応熱を除
去するか、または加熱により反応を加速することが必要
であり得る。一般に、反応は過剰の冷却または加熱を避
ける温度範囲、好ましくは0〜100℃の範囲(より好
ましくは15〜35℃の範囲)で行い得る。
【0039】適当なアルコールは好ましくはC1〜C6ア
ルカノール及びC2〜C6アルカンジオールまたはそのモ
ノ(C1〜C4アルキル)エーテルである。適当なアルコ
ールの例にはメタノール、エタノール、プロパノール、
イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブチルアル
コール、t−ブチルアルコール並びにグリコール及びグ
リコール誘導体例えばエチレングリコール及びエチレン
グリコールモノメチルエーテルが含まれる。
ルカノール及びC2〜C6アルカンジオールまたはそのモ
ノ(C1〜C4アルキル)エーテルである。適当なアルコ
ールの例にはメタノール、エタノール、プロパノール、
イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブチルアル
コール、t−ブチルアルコール並びにグリコール及びグ
リコール誘導体例えばエチレングリコール及びエチレン
グリコールモノメチルエーテルが含まれる。
【0040】適当な塩基はイミノ−イソインドリン中間
体組成物の生成を誘導するに十分塩基性でなければなら
ず、そして例えば反応に用いるアルコールのアルカリ金
属アルコラートを含む。かかる塩基の例にはナトリウム
メチラート、ナトリウムエチラート及びカリウムt−ブ
チラートが含まれる。他の適当な塩基にはアルカリ金属
水酸化物及びアルカリ土金属水酸化物例えば水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム及び水酸化カ
ルシウム並びにアルカリ金属炭酸塩またはアルカリ土金
属炭酸塩例えば炭酸ナトリウム、例えばカリウム及び炭
酸カルシウムが含まれる。好適な塩基はアルカリ金属ア
ルコラート及びアルカリ金属水酸化物である。塩基は触
媒として作用し、かくて化学量論比で加える必要はな
い。しかしながら、塩基の量が少な過ぎる場合、反応は
遅過ぎ、従って非経済的である。従って、1,2−ジシ
アノベンゼン1モルを基準として約0.1〜約1モルの
塩基を用いることが好ましい。
体組成物の生成を誘導するに十分塩基性でなければなら
ず、そして例えば反応に用いるアルコールのアルカリ金
属アルコラートを含む。かかる塩基の例にはナトリウム
メチラート、ナトリウムエチラート及びカリウムt−ブ
チラートが含まれる。他の適当な塩基にはアルカリ金属
水酸化物及びアルカリ土金属水酸化物例えば水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム及び水酸化カ
ルシウム並びにアルカリ金属炭酸塩またはアルカリ土金
属炭酸塩例えば炭酸ナトリウム、例えばカリウム及び炭
酸カルシウムが含まれる。好適な塩基はアルカリ金属ア
ルコラート及びアルカリ金属水酸化物である。塩基は触
媒として作用し、かくて化学量論比で加える必要はな
い。しかしながら、塩基の量が少な過ぎる場合、反応は
遅過ぎ、従って非経済的である。従って、1,2−ジシ
アノベンゼン1モルを基準として約0.1〜約1モルの
塩基を用いることが好ましい。
【0041】塩基の存在下での式IVの1,2−ジシア
ノベンゼンとアルコールとの反応に適する有機媒質は好
ましくは水混和性有機溶媒例えば環式または開鎖エーテ
ル(例えばジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレン
グリコールジエチルエーテル、並びにオリゴ−及びポリ
グリコール及びそのエーテル);双極性−非プロトン性
溶媒例えばジメチルホルムアミド、N−メチルアセトア
ミド及びジメチルスルホキシド;及び他の溶媒との混合
物を含む、その混合物である。しかしながら、殊に好適
な有機媒質はアルコールが有機媒質として作用するもの
である。
ノベンゼンとアルコールとの反応に適する有機媒質は好
ましくは水混和性有機溶媒例えば環式または開鎖エーテ
ル(例えばジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレン
グリコールジエチルエーテル、並びにオリゴ−及びポリ
グリコール及びそのエーテル);双極性−非プロトン性
溶媒例えばジメチルホルムアミド、N−メチルアセトア
ミド及びジメチルスルホキシド;及び他の溶媒との混合
物を含む、その混合物である。しかしながら、殊に好適
な有機媒質はアルコールが有機媒質として作用するもの
である。
【0042】イミノ−イソインドリン中間体組成物を生
成させる反応が完了した後、生じる中間体を単離せず、
式IVの1,2−ジシアノベンゼンを基準として約0.
9:1〜約1.5:1のモル比(好ましくは約1:1の
ほぼ等モル比)で式Vのシアノメチレン化合物と反応さ
せることにより直接式VIの半縮合生成物に転化する。
式Vのシアノメチレン化合物は随時最初の反応混合物中
に存在させ得る。この反応は水の存在下か、または不在
下のいずれかで行うことができ、そして約30乃至約1
00℃間(好ましくは30乃至50℃間)の温度で行
う。反応は適当量の酸を加えることにより加速し得る。
適当な酸には鉱酸(例えば塩酸及び硫酸)、脂肪族及び
芳香族カルボン酸並びに酸の混合物が含まれる。好適な
酸は脂肪族の水溶性カルボン酸例えばギ酸、酢酸及びプ
ロピオン酸である。
成させる反応が完了した後、生じる中間体を単離せず、
式IVの1,2−ジシアノベンゼンを基準として約0.
9:1〜約1.5:1のモル比(好ましくは約1:1の
ほぼ等モル比)で式Vのシアノメチレン化合物と反応さ
せることにより直接式VIの半縮合生成物に転化する。
式Vのシアノメチレン化合物は随時最初の反応混合物中
に存在させ得る。この反応は水の存在下か、または不在
下のいずれかで行うことができ、そして約30乃至約1
00℃間(好ましくは30乃至50℃間)の温度で行
う。反応は適当量の酸を加えることにより加速し得る。
適当な酸には鉱酸(例えば塩酸及び硫酸)、脂肪族及び
芳香族カルボン酸並びに酸の混合物が含まれる。好適な
酸は脂肪族の水溶性カルボン酸例えばギ酸、酢酸及びプ
ロピオン酸である。
【0043】更に縮合して非対称的に二置換されたイソ
インドリン生成物を生成させる前に、式VIの半縮合生
成物(即ち、一置換された中間体)をできる限り純粋な
状態で得ることが殊に有利である。この目的は半縮合生
成物をこの時点で単離することにより達成し得るが、驚
くべきことに本発明の方法は一置換された中間体を単離
しない場合でも所望の非対称性顔料を高収率で、且つ高
純度で生成させることが見い出された。かくて、単離工
程の必要性及び最終の縮合工程に対する追加の有機媒質
の添加に対する必要性を避けることができる。従って、
本発明の最終縮合工程は一置換された中間体を最初に単
離せずに行うことが殊に好ましい。しかしながら、中間
体を単離するか否かにかかわらず、続いて縮合反応を行
う前に、式Vのシアノメチレン化合物の縮合を完全に進
行させることが重要である。
インドリン生成物を生成させる前に、式VIの半縮合生
成物(即ち、一置換された中間体)をできる限り純粋な
状態で得ることが殊に有利である。この目的は半縮合生
成物をこの時点で単離することにより達成し得るが、驚
くべきことに本発明の方法は一置換された中間体を単離
しない場合でも所望の非対称性顔料を高収率で、且つ高
純度で生成させることが見い出された。かくて、単離工
程の必要性及び最終の縮合工程に対する追加の有機媒質
の添加に対する必要性を避けることができる。従って、
本発明の最終縮合工程は一置換された中間体を最初に単
離せずに行うことが殊に好ましい。しかしながら、中間
体を単離するか否かにかかわらず、続いて縮合反応を行
う前に、式Vのシアノメチレン化合物の縮合を完全に進
行させることが重要である。
【0044】式Iの非対称的に二置換されたイソインド
リンは水の存在下での式VIの半縮合生成物とバルビツ
ール酸またはバルビツール酸の適当な誘導体との反応に
より製造される。式VIの半縮合生成物を最初に単離す
る場合、追加量の有機媒質(好ましくは必ずしも前の工
程で使用されたものと同じではない)及び水を加えなけ
ればならない。他方、式VIの半縮合生成物を単離しな
い場合、追加の有機媒質は加える必要はない。その代
り、バルビツール酸または適当なバルビツール酸の誘導
体を水の存在下で(前工程で未だ存在しない場合)未単
離の半縮合生成物を含む反応混合物に加える。バルビツ
ール酸またはその誘導体は式IVの1,2−ジシアノベ
ンゼンを基準として約1:1〜約3:1(好ましくは
1:1〜2:1)のモルにて約1乃至約6間(好ましく
は2乃至5間)のpH値で加える。式Vのシアノメチレ
ン化合物の反応中か、またはバルビツール酸または式V
IIの誘導体の縮合前もしくは後に、陰イオン性、陽イ
オン性または中性界面活性剤を随時加え得る。縮合反応
は約30〜約100℃、好ましくは50〜80℃の温度
で行う。反応を還流条件下で行う場合、50〜80℃の
好適な温度範囲は有機媒質の適当な選択により容易に維
持し得る。しかしながら、揮発性有機媒質(例えば低級
アルコール)を除去する場合、約100℃までの温度
(水の沸点)を使用し得る。
リンは水の存在下での式VIの半縮合生成物とバルビツ
ール酸またはバルビツール酸の適当な誘導体との反応に
より製造される。式VIの半縮合生成物を最初に単離す
る場合、追加量の有機媒質(好ましくは必ずしも前の工
程で使用されたものと同じではない)及び水を加えなけ
ればならない。他方、式VIの半縮合生成物を単離しな
い場合、追加の有機媒質は加える必要はない。その代
り、バルビツール酸または適当なバルビツール酸の誘導
体を水の存在下で(前工程で未だ存在しない場合)未単
離の半縮合生成物を含む反応混合物に加える。バルビツ
ール酸またはその誘導体は式IVの1,2−ジシアノベ
ンゼンを基準として約1:1〜約3:1(好ましくは
1:1〜2:1)のモルにて約1乃至約6間(好ましく
は2乃至5間)のpH値で加える。式Vのシアノメチレ
ン化合物の反応中か、またはバルビツール酸または式V
IIの誘導体の縮合前もしくは後に、陰イオン性、陽イ
オン性または中性界面活性剤を随時加え得る。縮合反応
は約30〜約100℃、好ましくは50〜80℃の温度
で行う。反応を還流条件下で行う場合、50〜80℃の
好適な温度範囲は有機媒質の適当な選択により容易に維
持し得る。しかしながら、揮発性有機媒質(例えば低級
アルコール)を除去する場合、約100℃までの温度
(水の沸点)を使用し得る。
【0045】本発明により製造する場合、式Iの顔料は
例えば米国特許第3,794,659号に記載の方法に
より得られるものの赤外スペクトルの比較により、高純
度で得られる。本発明の方法により得られる生成物は良
好な収率で得られ、高い明色度及び色調強度を示し、良
好な光及び天候に対する堅牢性を有し、そして容易に分
散する。
例えば米国特許第3,794,659号に記載の方法に
より得られるものの赤外スペクトルの比較により、高純
度で得られる。本発明の方法により得られる生成物は良
好な収率で得られ、高い明色度及び色調強度を示し、良
好な光及び天候に対する堅牢性を有し、そして容易に分
散する。
【0046】次の実施例は本発明の方法を更に詳細に説
明する。前の開示において示される本発明はこれらの実
施例によりその精神または範囲のいずれにおいても限定
されない。本分野に精通せる者は続いての方法の条件の
公知の変化を使用し得ることを容易に理解するであろ
う。特記せぬ限り、すべての温度は℃であり、そしてす
べての部及び%は重量%である。
明する。前の開示において示される本発明はこれらの実
施例によりその精神または範囲のいずれにおいても限定
されない。本分野に精通せる者は続いての方法の条件の
公知の変化を使用し得ることを容易に理解するであろ
う。特記せぬ限り、すべての温度は℃であり、そしてす
べての部及び%は重量%である。
【0047】
[実施例1]1,2−ジシアノベンゼン(24.8g、
0.194モル)を撹拌しながら20〜25℃でメタノ
ール130mlに加え、続いてメタノール中の30重量
%ナトリウムメチラート18g(0.10モル)を20
〜25℃で徐々に加えた。反応混合物を20〜25℃で
4時間撹拌した。反応を1,2−ジシアノベンゼンが検
出されなくなるまでシリカゲル上にて溶離液として9
5:5(容量)クロロホルム/エタノールを用いて薄層
クロマトグラフィー(tlc)により監視した。生じた
溶液に2−シアノアセトアミド(18.1g、0.21
5モル)、続いて氷酢酸11.5ml(0.20/モ
ル)を加えた。混合物を40℃で2時間、次に65℃で
7時間撹拌した。反応をジメトキシ中間体が検出されな
くなるまでシリカゲル上にて溶離液として80:20
(容量)トルエン/メタノールを用いてtlcにより監
視した。生じた懸濁液を40℃に冷却した。バルビツー
ル酸(27.3g、0.213モル)を加え、続いて氷
酢酸15ml(0.262モル)及び水385mlを加
えた。次に懸濁液を65℃に加熱し、そしてこの温度で
5時間保持した。生成物を熱い内に濾過し、そして塩が
含まれなくなるまで水で洗浄し、式
0.194モル)を撹拌しながら20〜25℃でメタノ
ール130mlに加え、続いてメタノール中の30重量
%ナトリウムメチラート18g(0.10モル)を20
〜25℃で徐々に加えた。反応混合物を20〜25℃で
4時間撹拌した。反応を1,2−ジシアノベンゼンが検
出されなくなるまでシリカゲル上にて溶離液として9
5:5(容量)クロロホルム/エタノールを用いて薄層
クロマトグラフィー(tlc)により監視した。生じた
溶液に2−シアノアセトアミド(18.1g、0.21
5モル)、続いて氷酢酸11.5ml(0.20/モ
ル)を加えた。混合物を40℃で2時間、次に65℃で
7時間撹拌した。反応をジメトキシ中間体が検出されな
くなるまでシリカゲル上にて溶離液として80:20
(容量)トルエン/メタノールを用いてtlcにより監
視した。生じた懸濁液を40℃に冷却した。バルビツー
ル酸(27.3g、0.213モル)を加え、続いて氷
酢酸15ml(0.262モル)及び水385mlを加
えた。次に懸濁液を65℃に加熱し、そしてこの温度で
5時間保持した。生成物を熱い内に濾過し、そして塩が
含まれなくなるまで水で洗浄し、式
【0048】
【化15】
【0049】を有する黄色の顔料60.5g(96.5
%、ジシアノベンゼンをベース)を生成させた。
%、ジシアノベンゼンをベース)を生成させた。
【0050】この物質の赤外スペクトルは米国特許第
3,794,659号の実施例76に記載の方法に従っ
てアミノ−イミノ−イソインドリンから合成される顔料
[式(A)参照]と同様であった。この物質の質量スペ
クトル法によりm/e323に分子イオンが示され、対
称的に置換された生成物からの不純物は示されなかっ
た。分析データにより所望の非対称性イソインドリン顔
料が合成されたことが示された。
3,794,659号の実施例76に記載の方法に従っ
てアミノ−イミノ−イソインドリンから合成される顔料
[式(A)参照]と同様であった。この物質の質量スペ
クトル法によりm/e323に分子イオンが示され、対
称的に置換された生成物からの不純物は示されなかっ
た。分析データにより所望の非対称性イソインドリン顔
料が合成されたことが示された。
【0051】[実施例2]ナトリウムメチラート溶液の
代りに水酸化ナトリウム5.0g及びメタノールの代り
にエタノールを用いる以外は実施例1に記載の方法を繰
り返して行った。最初の2工程を実施例1のとおりにt
lcにより監視した。実施例1の物質と同様のIRスペ
クトルを有する黄色の顔料が得られた。
代りに水酸化ナトリウム5.0g及びメタノールの代り
にエタノールを用いる以外は実施例1に記載の方法を繰
り返して行った。最初の2工程を実施例1のとおりにt
lcにより監視した。実施例1の物質と同様のIRスペ
クトルを有する黄色の顔料が得られた。
【0052】[実施例3]ナトリウムメチラートの代り
に炭酸カリウム10.4gを用いる以外は実施例1に記
載の方法を繰り返して行った。最初の2工程を実施例1
のとおりにtlcにより監視した。実施例1の物質と同
様のIRスペクトルを有する黄色顔料が生成された。顔
料は実施例1と同様の量で得られ、そして表に示される
色調を示した。
に炭酸カリウム10.4gを用いる以外は実施例1に記
載の方法を繰り返して行った。最初の2工程を実施例1
のとおりにtlcにより監視した。実施例1の物質と同
様のIRスペクトルを有する黄色顔料が生成された。顔
料は実施例1と同様の量で得られ、そして表に示される
色調を示した。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】本発明の主なる特徴及び態様は以下のとお
りである。
りである。
【0056】1.式
【0057】
【化16】
【0058】式中、R1は電子吸引性基であり;R2及び
R3は独立して(1)水素、(2)C1〜C6アルキル、
または(3)C6〜C10アリールであり;そしてR4、R
5、R6及びR7は独立して(1)水素、(2)ハロゲ
ン、(3)C1〜C6アルキル、(4)C1〜C6アルコキ
シ、または(5)C6〜C10アリールオキシである、の
非対称性イソインドリン顔料を製造する際に、 (a)式
R3は独立して(1)水素、(2)C1〜C6アルキル、
または(3)C6〜C10アリールであり;そしてR4、R
5、R6及びR7は独立して(1)水素、(2)ハロゲ
ン、(3)C1〜C6アルキル、(4)C1〜C6アルコキ
シ、または(5)C6〜C10アリールオキシである、の
非対称性イソインドリン顔料を製造する際に、 (a)式
【0059】
【化17】
【0060】式中、R4、R5、R6及びR7は上記のもの
である、の1,2−ジシアノベンゼンを有機媒質中にて
塩基の存在下でアルコールと反応させ、これによりイミ
ノ−イソインドリン中間体組成物を生成させ; (b)イミノ−イソインドリン中間体組成物を該組成物
を最初に単離せずに1,2−ジシアノベンゼンを基準と
して0.9〜1.5モル部の式
である、の1,2−ジシアノベンゼンを有機媒質中にて
塩基の存在下でアルコールと反応させ、これによりイミ
ノ−イソインドリン中間体組成物を生成させ; (b)イミノ−イソインドリン中間体組成物を該組成物
を最初に単離せずに1,2−ジシアノベンゼンを基準と
して0.9〜1.5モル部の式
【0061】
【化18】NC−CH2−R1 式中、R1は上記のものである、のシアノメチレン化合
物と反応させ、これにより式
物と反応させ、これにより式
【0062】
【化19】
【0063】式中、R1、R4、R5、R6及びR7は上記
のものである、の半縮合生成物を生じさせ;そして (c)半縮合生成物を水の存在下にて30〜100℃
(好ましくは50〜80℃)の温度及び1乃至6間のp
H値で1,2−ジシアノベンゼンを基準として1〜3モ
ル部の式
のものである、の半縮合生成物を生じさせ;そして (c)半縮合生成物を水の存在下にて30〜100℃
(好ましくは50〜80℃)の温度及び1乃至6間のp
H値で1,2−ジシアノベンゼンを基準として1〜3モ
ル部の式
【0064】
【化20】
【0065】式中、R2及びR3は上記のものである、の
バルビツール酸誘導体と縮合し、これにより非対称性イ
ソインドリン顔料を生成させることからなる、非対称性
イソインドリン顔料の製造方法。
バルビツール酸誘導体と縮合し、これにより非対称性イ
ソインドリン顔料を生成させることからなる、非対称性
イソインドリン顔料の製造方法。
【0066】2.式
【0067】
【化21】
【0068】式中、R1は電子吸引性基であり;R2及び
R3は独立して(1)水素、(2)C1〜C6アルキル、
または(3)C6〜C10アリールであり;そしてR4、R
5、R6及びR7は独立して(1)水素、(2)ハロゲ
ン、(3)C1〜C6アルキル、(4)C1〜C6アルコキ
シ、または(5)C6〜C10アリールオキシである、の
非対称性イソインドリン顔料を製造する際に、 (a)式
R3は独立して(1)水素、(2)C1〜C6アルキル、
または(3)C6〜C10アリールであり;そしてR4、R
5、R6及びR7は独立して(1)水素、(2)ハロゲ
ン、(3)C1〜C6アルキル、(4)C1〜C6アルコキ
シ、または(5)C6〜C10アリールオキシである、の
非対称性イソインドリン顔料を製造する際に、 (a)式
【0069】
【化22】
【0070】式中、R4、R5、R6及びR7は上記のもの
である、の1,2−ジシアノベンゼンを有機媒質中にて
塩基の存在下でアルコールと反応させ、これによりイミ
ノ−イソインドリン中間体組成物を生成させ; (b)イミノ−イソインドリン中間体組成物を該組成物
を最初に単離せずに1,2−ジシアノベンゼンを基準と
して0.9〜1.5モル部の式
である、の1,2−ジシアノベンゼンを有機媒質中にて
塩基の存在下でアルコールと反応させ、これによりイミ
ノ−イソインドリン中間体組成物を生成させ; (b)イミノ−イソインドリン中間体組成物を該組成物
を最初に単離せずに1,2−ジシアノベンゼンを基準と
して0.9〜1.5モル部の式
【0071】
【化23】NC−CH2−R1 式中、R1は上記のものである、のシアノメチレン化合
物と反応させ、これにより式
物と反応させ、これにより式
【0072】
【化24】
【0073】式中、R1、R4、R5、R6及びR7は上記
のものである、の半縮合生成物を生じさせ;そして (c)半縮合生成物を該生成物を最初に単離せずに水の
存在下にて30〜100℃(好ましくは50〜80℃)
の温度及び1乃至6間のpH値で1,2−ジシアノベン
ゼンを基準として1〜3モル部の式
のものである、の半縮合生成物を生じさせ;そして (c)半縮合生成物を該生成物を最初に単離せずに水の
存在下にて30〜100℃(好ましくは50〜80℃)
の温度及び1乃至6間のpH値で1,2−ジシアノベン
ゼンを基準として1〜3モル部の式
【0074】
【化25】
【0075】式中、R2及びR3は上記のものである、の
バルビツール酸誘導体と縮合し、これにより非対称性イ
ソインドリン顔料を生成させることからなる、非対称性
イソインドリン顔料の製造方法。
バルビツール酸誘導体と縮合し、これにより非対称性イ
ソインドリン顔料を生成させることからなる、非対称性
イソインドリン顔料の製造方法。
【0076】3.R1が(1)シアノ、(2)アミノカ
ルボニルまたはC1〜C6アルキル、C5〜C7シクロアル
キル、C7〜C15アラルキルもしくはC6〜C10アリール
でN−置換されたアミノカルボニル、(3)(C1〜C6
アルコキシ)カルボニル、(4)(C6〜C10アリール
オキシ)カルボニル、(5)(a)式
ルボニルまたはC1〜C6アルキル、C5〜C7シクロアル
キル、C7〜C15アラルキルもしくはC6〜C10アリール
でN−置換されたアミノカルボニル、(3)(C1〜C6
アルコキシ)カルボニル、(4)(C6〜C10アリール
オキシ)カルボニル、(5)(a)式
【0077】
【化26】
【0078】式中、A1及びA2は独立して水素、ハロゲ
ン、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシまたは(C
1〜C6アルコキシ)カルボニルであるか、或いはA1及
びA2は一緒になって融合したベンゼン環を形成する、
の基、及び(b)式
ン、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシまたは(C
1〜C6アルコキシ)カルボニルであるか、或いはA1及
びA2は一緒になって融合したベンゼン環を形成する、
の基、及び(b)式
【0079】
【化27】
【0080】式中、A1及びA2は上記のものであり、そ
してBはO、S、NHまたはN(C1〜C4アルキル)で
ある、の基よりなる群から選ばれるヘテロアリール、よ
りなる群から選ばれる電子吸引性基である、上記1また
は2に記載の方法。
してBはO、S、NHまたはN(C1〜C4アルキル)で
ある、の基よりなる群から選ばれるヘテロアリール、よ
りなる群から選ばれる電子吸引性基である、上記1また
は2に記載の方法。
【0081】4.R2及びR3は独立して水素、C1〜C4
アルキル、フェニルまたはC1〜C4アルキル、C1〜C4
アルコキシ、ハロゲンもしくはニトロで置換されたフェ
ニルである、上記1または2に記載の方法。
アルキル、フェニルまたはC1〜C4アルキル、C1〜C4
アルコキシ、ハロゲンもしくはニトロで置換されたフェ
ニルである、上記1または2に記載の方法。
【0082】5.R4、R5、R6及びR7が独立して水素
またはハロゲンである、上記1または2に記載の方法。
またはハロゲンである、上記1または2に記載の方法。
【0083】6.R4、R5、R6及びR7のいずれか1つ
または2つがC1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシま
たはC6〜C10アリールであり、そして残りのR4、
R5、R6及びR7が水素である。
または2つがC1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシま
たはC6〜C10アリールであり、そして残りのR4、
R5、R6及びR7が水素である。
【0084】7.非対称性イソインドリン顔料が式
(a)
(a)
【0085】
【化28】
【0086】式中、R1はN−(C1〜C4アルキル)ア
ミノカルボニル;N−フェニルアミノカルボニルまたは
フェニル環においてハロゲン、アルキル、アルコキシも
しくはアルコキシカルボニルで置換されたN−フェニル
アミノカルボニル;式
ミノカルボニル;N−フェニルアミノカルボニルまたは
フェニル環においてハロゲン、アルキル、アルコキシも
しくはアルコキシカルボニルで置換されたN−フェニル
アミノカルボニル;式
【0087】
【化29】
【0088】の基;または式
【0089】
【化30】
【0090】の基である、或いは(b)
【0091】
【化31】
【0092】を有する、上記1または2に記載の方法。
【0093】8.アルコールがC1〜C6アルカノール、
C2〜C6アルカンジオールまたはC2〜C6アルカンジオ
ールのモノ(C1〜C4アルキル)エーテルである、上記
1または2に記載の方法。
C2〜C6アルカンジオールまたはC2〜C6アルカンジオ
ールのモノ(C1〜C4アルキル)エーテルである、上記
1または2に記載の方法。
【0094】9.塩基がアルカリ金属アルコラート、ア
ルカリ金属水酸化物、アルカリ土金属水酸化物、アルカ
リ金属炭酸塩またはアルカリ土金属炭酸塩である、上記
1または2に記載の方法。
ルカリ金属水酸化物、アルカリ土金属水酸化物、アルカ
リ金属炭酸塩またはアルカリ土金属炭酸塩である、上記
1または2に記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 バーバラ・ジエイ・ワグナー アメリカ合衆国サウスカロライナ州29405 チヤールストン・アイビーデイルドライブ 4703 (72)発明者 ベルント・カレツタ ドイツ連邦共和国デー5090レーフエルクー ゼン1・ハイマンシユトラーセ40
Claims (1)
- 【請求項1】 式 【化1】 式中、R1は電子吸引性基であり;R2及びR3は独立し
て(1)水素、(2)C1〜C6アルキル、または(3)
C6〜C10アリールであり;そしてR4、R5、R6及びR
7は独立して(1)水素、(2)ハロゲン、(3)C1〜
C6アルキル、(4)C1〜C6アルコキシ、または
(5)C6〜C10アリールオキシである、の非対称性イ
ソインドリン顔料を製造する際に、 (a)式 【化2】 式中、R4、R5、R6及びR7は上記のものである、の
1,2−ジシアノベンゼンを有機媒質中にて塩基の存在
下でアルコールと反応させ、これによりイミノ−イソイ
ンドリン中間体組成物を生成させ; (b)イミノ−イソインドリン中間体組成物を該組成物
を最初に単離せずに1,2−ジシアノベンゼンを基準と
して0.9〜1.5モル部の式 【化3】NC−CH2−R1 式中、R1は上記のものである、のシアノメチレン化合
物と反応させ、これにより式 【化4】 式中、R1、R4、R5、R6及びR7は上記のものであ
る、の半縮合生成物を生じさせ;そして (c)半縮合生成物を水の存在下にて30〜100℃
(好ましくは50〜80℃)の温度及び1乃至6間のp
H値で1,2−ジシアノベンゼンを基準として1〜3モ
ル部の式 【化5】 式中、R2及びR3は上記のものである、のバルビツール
酸誘導体と縮合し、これにより非対称性イソインドリン
顔料を生成させることからなる、非対称性イソインドリ
ン顔料の製造方法。
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---|---|---|---|
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US07/843,591 US5326872A (en) | 1991-04-22 | 1992-03-06 | Process for preparation of asymmetric isoindoline pigments |
US689398 | 1992-03-06 | ||
US843591 | 1992-03-06 |
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JP2019104822A (ja) * | 2017-12-12 | 2019-06-27 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | イソインドリン顔料、該顔料を含む印刷用インキ、カラーフィルタ用着色組成物及びカラーフィルタ |
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US7776108B2 (en) | 2005-06-07 | 2010-08-17 | S.C. Johnson & Son, Inc. | Composition for application to a surface |
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DE2914086B1 (de) * | 1979-04-07 | 1980-09-18 | Basf Ag | Isoindolinfarbstoffe und deren Verwendung |
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-
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- 1992-03-06 US US07/843,591 patent/US5326872A/en not_active Expired - Lifetime
- 1992-04-09 DE DE69205321T patent/DE69205321T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1992-04-09 EP EP92106116A patent/EP0510436B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1992-04-13 CA CA002065915A patent/CA2065915A1/en not_active Abandoned
- 1992-04-15 JP JP4121449A patent/JPH05132630A/ja active Pending
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JP2020026503A (ja) * | 2018-08-16 | 2020-02-20 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | イソインドリン顔料、カラーフィルタ用着色組成物、カラーフィルタおよび印刷用インキ |
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