JPH05132470A - 3−アミノピラジン−2−カルボン酸の製造法および該カルボン酸のアルカリ金属塩の取得方法 - Google Patents

3−アミノピラジン−2−カルボン酸の製造法および該カルボン酸のアルカリ金属塩の取得方法

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JPH05132470A
JPH05132470A JP40651990A JP40651990A JPH05132470A JP H05132470 A JPH05132470 A JP H05132470A JP 40651990 A JP40651990 A JP 40651990A JP 40651990 A JP40651990 A JP 40651990A JP H05132470 A JPH05132470 A JP H05132470A
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aminopyrazine
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pterin
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Marcel Feld
フエルト マルセル
Artur Hunds
フンツ アルツール
Wilhelm Vogt
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Huels AG
Chemische Werke Huels AG
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    • C07D241/00Heterocyclic compounds containing 1,4-diazine or hydrogenated 1,4-diazine rings
    • C07D241/02Heterocyclic compounds containing 1,4-diazine or hydrogenated 1,4-diazine rings not condensed with other rings
    • C07D241/10Heterocyclic compounds containing 1,4-diazine or hydrogenated 1,4-diazine rings not condensed with other rings having three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プテリンを3−アミノピラジン−2−カルボ
ン酸もしくはその中間生成物として殊に製薬学的作用物
質、例えば利尿剤アミロリド(Amilorid)の合成にとっ
て重要である相応するアルカリ金属塩に分解する方法を
得ること。 【構成】 2−アミノ−4−ヒドロキシプテリジン(プ
テリン)を140〜220℃の温度で、場合によっては
付加的に有機溶剤を含有する苛性ソーダ液および/また
は苛性カリ液を用いて処理し、その後に選択的に該反応
溶液を酸性にすることによって3−アミノピラジン−2
−カルボン酸を沈澱させ、かつ常法の固体−液体分離に
よって単離するか、或いは場合によってはさらに濃縮し
た反応溶液から冷却後に3−アミノピラジン−2−カル
ボン酸のカリウム塩またはナトリウム塩を常法の固体−
液体分離によって分離すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3−アミノピラジン−
2−カルボン酸の製造法および中間生成物として殊に製
薬学的作用物質、例えば利尿剤アミロリド(Amilorid)
の合成にとって重要である相応するアルカリ金属塩の取
得方法に関する。
【0002】
【従来の技術】3−アミノピラジン−2−カルボン酸を
ルマジン(Limazin)(2,4-ジヒドロキシプテリジン)
を苛性ソーダ液と一緒に加水分解しかつこの場合に得ら
れた3−アミノピラジン−2−カルボン酸のナトリウム
塩の水溶液を酸性にすることによって製造することは、
公知である(J.Amer.Chem.Soc.67(1945),80
2)。このために、ルマジンは、公知方法で勿論多工程
の合成によってのみ入手可能な、ひいては相応して高価
な5,6−ジアミノ−2,4−ジヒドロキシピリミジンへ
のグリオキサール付加によって得られる。
【0003】経済的視点から見てより有利な出発物質
は、プテリン(2−アミノ−4−ヒドロキシプテリジ
ン)であることができ、これは、同様に公知方法で硫酸
塩の形で工業的規模で製造される2,4,5−トリアミノ
−6−ヒドロキシピリミジンへのグリオキサール付加に
よって得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、プテリンを3
−アミノピラジン−2−カルボン酸もしくはそのアルカ
リ金属塩に分解する方法を見い出すという課題が課され
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題は、本発明によ
る方法によって解決される。
【0006】従って、本発明の対象は、請求項1記載の
方法および請求項2から7までのいずれか1項に記載の
方法ならびに請求項8記載の取得方法である。
【0007】
【作用】本発明方法によれば、プテリンは、水性媒体中
で苛性ソーダ液および/または苛性カリ液を用いて14
0〜220℃の温度、特に150〜170℃で3−アミ
ノピラジン−2−カルボン酸のアルカリ金属塩に分解さ
れる。この塩の水溶液または懸濁液から、鉱酸を用いて
公知方法で難溶性3−アミノピラジン−2−カルボン酸
が沈澱し、かつ常法の固体−液体分離によって分離され
る。
【0008】濃度比を適当に選択した場合には、アルカ
リ性反応水溶液から本発明により3−アミノピラジン−
2−カルボン酸のアルカリ金属塩、特にカリウム塩を結
晶の形で分離することができる。
【0009】本発明によれば、プテリンのアルカリ性分
解により満足な収量および純度で3−アミノピラジン−
2−カルボン酸を取得することは、前記の加水分解の条
件下でOH基による目的生成物のNH2基の文献から公
知の置換を行なうことによって極めて困難になる。望ま
しいプテリン分解ならびに望ましくない置換反応は、そ
れぞれ高いアルカリ金属濃度、高い温度および長い反応
時間によって有利なものになる。従って、一面で水中で
殆ど不溶性のプテリンを十分に反応させるが、しかし他
面後続反応をできるだけ抑制するために特殊な反応条件
が必要となる。この課題は、明らかにプテリン分解の速
度が進行する反応によりプテリン濃度の減少によって低
下し、反対に望ましくない後続反応の速度が濃度の上昇
とともに増大することによってなお困難なものである。
【0010】この困難にも拘わらず、本発明方法によれ
ば、3−アミノピラジン−2−カルボン酸もしくは相当
するアルカリ金属塩は、良好な収率で部分的に極めて高
い純度で取得することができる。
【0011】生成物の収率を満足させるという目的に関
連して、プテリンの変換率が高い場合には、殊に目的生
成物のNH2基の前記置換は十分に回避されなければな
らない。アルカリ金属がより大きい過剰量であること
は、目的生成物の高い収率にとって特に不利であること
が判明した。従って、本発明によれば、プテリン1モル
当たりアルカリ金属水酸化物4モル未満が使用される。
有利には、プテリン1モル当たりアルカリ金属水酸化物
2〜3モルが使用される。
【0012】この場合、アルカリ金属は、プテリンと一
緒に装入することができるか、或いは全部または部分的
に反応条件下で初めて滴下法でかまたは連続的に、特に
水溶液の形で添加することができる。しかし、溶解挙動
を考慮しながら、少なくともプテリンに対して等モル量
のアルカリ金属を既にプテリンと一緒に装入すること
は、重要である。
【0013】また、反応温度は、アルカリ金属によるプ
テリン分解の場合にアルカリ金属/プテリン比とともに
満足な収率の達成にとって著しく重要である。プテリン
分解の速度は、140℃以下の温度で工業的に使用可能
な方法にとって僅かすぎることが見い出された。他面、
より高い温度は望ましい反応を有利なものにするだけで
なく、望ましくない後続反応をも有利なものにする。こ
の理由から、200℃を上廻る、殊に220℃を僅かに
上廻る温度は適当であり、その上温度が上昇するにつれ
て反応器物質の耐蝕性に対する要求は増大する。それに
応じて、本発明によるプテリン分解は、140〜220
℃の温度、特に150〜170℃で行なわれる。
【0014】使用混合物の水量は、本発明による方法の
場合には原理的に広い範囲内で変動することができる。
目的生成物を3−アミノピラジン−2−カルボン酸とし
て反応混合物から酸を用いて単離する場合には、多少と
も強い希釈度は、収率に対してあまり重大な影響を及ぼ
さない。このことは、3−アミノピラジン−2−カルボ
ン酸の水中で極めて良好な溶解性のアルカリ金属塩の場
合には勿論別の話である。本明細書中で溶解損失を減少
させるために、目的生成物は、目的生成物をできるだけ
高い濃度で含有する反応混合物から単離される。しか
し、水量は、目的生成物と一緒に生成される無機アルカ
リ金属塩およびアンモニウム塩を溶液で保持するために
十分なものでなければならない。
【0015】3−アミノピラジン−2−カルボン酸のア
ルカリ金属を直接に取得する場合に有利に高い塩濃度に
調節することは、反応後または反応中に反応溶液を濃縮
することによって行なうことができる。しかし、意図的
に高い空時収量に関連して、既に使用混合物の場合にで
きるだけ僅かな水量に規定することは、重要なことであ
る。従って、特に本発明による方法の場合、殊に3−ア
ミノピラジン−2−カルボン酸のカリウム塩を直接的に
取得する場合にはプテリン1重量部当たり水1.5〜3
重量部が使用される。
【0016】3−アミノピラジン−2−カルボン酸のカ
リウム塩を直接的に取得する場合には、熱い反応溶液の
カリウムイオン濃度は、事後にもなお目的生成物の結晶
化前に、例えば水酸化カリウムの添加前に上昇させるこ
とができ、こうして目的生成物の溶解損失は回避され
る。この場合には、フィルターケーキを洗浄除去するた
めにカリウムイオン含有水および/または水希釈したア
ルコールを使用することが設けられている。すなわち、
例えば強く着色された母液を十分に排除するために、ま
ず25〜35重量%のK2CO3水溶液を用いて洗浄する
ことができ、引続き55〜65重量%のメタノール水溶
液を用いて洗浄することができる。
【0017】目的生成物を3−アミノピラジン−2−カ
ルボン酸のアルカリ金属塩の形、特にカリウム塩の形で
取得することは、この場合望ましくない後続反応によっ
て形成されたヒドロキシピラジンカルボン酸をアルカリ
金属塩として溶液で残留させかつ母液と一緒に分離する
という利点を有する。3−アミノピラジン−2−カルボ
ン酸のカリウム塩は、反応溶液の冷却の際に結晶水1モ
ルと一緒に晶出するが、この結晶水は、100℃を上廻
る温度の際に消滅する。
【0018】精製のために、3−アミノピラジン−2−
カルボン酸の形または特に相応するアルカリ金属塩の形
で得られる粗製生成物は、精製処理を行なうことがで
き、この場合未反応のプテリンは、pH値を3〜10に
調節した後に選択的に分離される。しかし、本発明方法
の1つの好ましい変法によれば、未反応のプテリンの選
択的な沈澱および分離は、直接的に反応溶液から3−ア
ミノピラジン−2−カルボン酸の沈澱前もしくは相応す
るアルカリ金属塩の晶出前に行なわれる。そのために、
反応溶液は、3−アミノピラジン−2−カルボン酸のア
ルカリ金属塩を溶液で得るのに十分に高めた温度で10
以下および3以上のpH値にもたらされる。そのため
に、有利にはカルボン酸もしくは西ドイツ国特許第37
23874号明細書の記載によりカルボン酸エステル、
極めて有利に酢酸のアルキルエステルが使用される。適
当な温度は、30℃と、反応混合物の沸点との間にあ
る。
【0019】未反応のプテリンのこの種の選択的な沈澱
および3−アミノピラジン−2−カルボン酸のアルカリ
金属塩を溶液で保持するために十分に高い温度および希
釈度の際に常法の固体−液体分離による分離の後、濾液
から選択的に3−アミノピラジン−2−カルボン酸は鉱
酸を用いて沈澱させかつ分離することができるか、或い
は濾液から、場合によっては早期の濃縮および/または
カリウムイオン濃度の上昇および/または水と混合可能
な有機溶剤の添加の後に3−アミノピラジン−2−カル
ボン酸のアルカリ金属塩、特にカリウム塩を冷却によっ
て晶出させることができ、かつ常法の固体−液体分離に
よって分離する。分離されたプテリンは、再び出発物質
として使用することができる。
【0020】未反応のプテリンの記載した沈澱は、酢酸
エステルまたは場合によっては1つの酸を用いてpH3
〜10で150〜170℃の反応温度およびプテリン1
モル当たりアルカリ金属水酸化物2〜3モルの量を組み
合わせて極めて有利に行なわれる。更に、この組合せの
場合には、反応バッチ中にプテリン1モル当たり水1.
5〜3重量部が極めて有利に含有されている。
【0021】記載した精製処理後に目的生成物をアルカ
リ金属塩、特にカリウム塩の形で取得する場合には、溶
液のアルカリイオン濃度を適当なアルカリ金属化合物、
特に水酸化物、塩化物または炭酸塩の添加によって上昇
させることは、有利である。この種の溶液からカリウム
イオン濃度の上昇および/または濃縮および/または水
と混合可能な有機溶剤の添加の後に高い純度で取得され
る3−アミノピラジン−2−カルボン酸のカリウム塩
は、有利に再び記載した方法でカリウムイオンを含有す
る洗浄水および/または希釈したアルコール水で洗浄す
ることができる。目的生成物を3−アミノピラジン−2
−カルボン酸の形で取得するか、アルカリ金属塩の形で
取得するかとは無関係に、熱い反応溶液は、未反応のプ
テリンの場合によっては行なわれる分離の前または後
に、3−アミノピラジン−2−カルボン酸アルカリ金属
塩を溶解して存在させるような温度および希釈度の関連
する条件下で活性炭を用いる処理を行なうことができ
る。活性炭処理は、場合によっては記載の方法で実施さ
れる精製処理の場合にも可能である。
【0022】本発明によるプテリン分解をアルカリ金属
水溶液を用いて特に純粋な水性媒体中で実施するとして
も、水と混合可能な有機溶剤、例えばエチレングリコー
ルの付加的な使用は、排除されない。目的生成物を酸の
形で取得する場合には、プテリンを分解するために苛性
ソーダ液および苛性カリ液の混合物を使用することもで
きる。
【0023】
【実施例】例1 プテリン16.3g(0.1モル)を水36g中でNaO
H9.7g(0.24モル)と一緒に180℃に加熱し
た。2時間後、水75mlで希釈し、かつ氷浴中で冷却
した。濾過、メタノールでの洗浄および乾燥の後、3−
アミノピラジン−2−カルボン酸のナトリウム塩11.
7gを粗製生成物として得た。この塩を熱水100g中
に入れ、濾過し、濾液を塩酸で酸性にした。濾別しかつ
乾燥した生成物により、使用したプテリンに対して理論
値の56%の収率に相応して3−アミノピラジン−2−
カルボン酸7.8gを生じた。
【0024】例2 プテリン65.2g(0.4モル)、KOH58.8g
(1.05モル)および水120gを4時間200℃に
加熱した。その後に、差当たり90℃に冷却し、濾過
し、濾液を195gの重量に濃縮した。室温に冷却した
濾液から沈澱した黄色の結晶を濾別し、30重量%のK
2CO3水溶液16g苑の3回分で洗浄し、かつ引続き6
0重量%のメタノール水溶液で洗浄した。室温で空気流
中で乾燥した生成物により結晶水1モルを有する3−ア
ミノピラジン−2−カルボン酸のカリウム塩63.9g
(理論値の81.9%)が生じた。110℃で後乾燥す
ることによって、無水カリウム塩58gが得られた。
【0025】例3 例1に記載の試験をKOH56g(1.0モル)を用い
て6時間の反応時間で180℃で繰り返した。無水カリ
ウム塩52.2g(73.7%)が得られた。
【0026】例4 例2をプテリン65.2g、水160gおよびKOH5
0g(0.9モル)を用いて190℃および3時間の反
応時間で繰り返した。90℃に冷却した反応混合物にK
OH36gを点火し、次いで室温に後冷却し、かつ常法
と同様に後処理した。無水カリウム塩54g(理論値の
76.3%)が得られた。この生成物を水450gに溶
解し、この溶液を40℃で活性炭0.5gで処理し、か
つ濾過した。濾液に撹拌しながら酢酸メチルエステル2
5gを添加し、この場合プテリン1.7gを沈澱させ、
かつ濾別した。この濾液をK2CO340gの添加後に1
80gに濃縮し、かつ冷却後に目的生成物を濾別し、K
2CO3溶液で洗浄し、メタノール水溶液で洗浄し、かつ
乾燥した。99.5%を上廻る純度を有する3−アミノ
ピラジン−2−カルボン酸のカリウム塩47.4g(理
論値の67%)が得られた。
【0027】例5 例2をプテリン65.2g、KOH67g(1.2モ
ル)、水175gおよびグリコール14gを用いて使用
混合物の形で190℃および4時間の反応時間で繰り返
した。室温に冷却した反応混合物から、3−アミノピラ
ジン−2−カルボン酸のカリウム塩50.1g(理論値
の70.8%)を単離した。この生成物を例4に相応し
て再結晶させることにより、酢酸メチルエステルを添加
した水溶液からのプテリンの沈澱は生じなかった。例4
の記載と同様にして再び得られた生成物により、99.
5%を上廻る純度を有する47.9グリコール14(理
論値の67.6%)が得られた。
【0028】例6 プテリン32.6g(0.2モル)をKOH28g(0.
5モル)と一緒に水128g中で13時間160℃に加
熱した。70℃に冷却した反応溶液を塩酸を用いて2.
9のpH値にもたらし、この場合に沈澱した3−アミノ
ピラジン−2−カルボン酸を5℃で濾別し、かつ再び苛
性カリ液(KOH12.3g、H2O 200g)に溶解
した。この溶液に酢酸メチル23グリコール14を添加
し、煮沸し、この場合に沈澱したプテリン2.5g(使
用物質の7.7%)を濾別した。この濾液をKOH5.6
gおよびK2CO327.6gの添加後に135gの全体
量に濃縮し、かつ室温に冷却した。沈澱した黄色の結晶
を濾別し、30%のK2CO3の水溶液20gで洗浄し、
60%のメタノール20gで洗浄し、かつ110℃で乾
燥した。99.5%の純度を有する、反応したプテリン
に対して理論値の76.5%に相応して3−アミノピラ
ジン−2−カルボン酸のカリウム塩25g(0.14モ
ル)が得られた。
【0029】例7 例6に記載の反応を水108gのみを用いて使用混合物
中で繰り返した。反応の終結後、反応溶液からNH3
常圧下で煮沸した。その後に、酢酸メチル23gを添加
し、かつ再び短時間煮沸した。pH値が9に低下し、プ
テリンが沈澱した。再びプテリン2.5g(使用物質の
7.7%)を60℃で濾別した。115gに濃縮しかつ
室温に冷却した反応混合物から、例6に記載の後処理後
に、99.5%の単位を有する、使用物質に対して理論
値の72.6%に相当するかまたは変換率に対して理論
値の78.6%に相当する3−アミノピラジン−2−カ
ルボン酸のカリウム塩25.7g(0.145モル)が得
られた。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3−アミノピラジン−2−カルボン酸を
    製造する方法において、2−アミノ−4−ヒドロキシプ
    テリジン(プテリン)を140〜220℃の温度で、場
    合によっては付加的に有機溶剤を含有する苛性ソーダ液
    および/または苛性カリ液を用いて処理し、その後に選
    択的に該反応溶液を酸性にすることによって3−アミノ
    ピラジン−2−カルボン酸を沈澱させ、かつ常法の固体
    −液体分離によって単離するか、或いは場合によっては
    さらに濃縮した反応溶液から冷却後に3−アミノピラジ
    ン−2−カルボン酸のカリウム塩またはナトリウム塩を
    常法の固体−液体分離によって分離することを特徴とす
    る、3−アミノピラジン−2−カルボン酸の製造法。
  2. 【請求項2】 プテリン1モル当たりアルカリ金属水酸
    化物4モル未満、特に2〜3モルを使用する、請求項1
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 使用混合物の場合にプテリン1重量部当
    たり水1.5〜3重量部を導入する、請求項1または2
    に記載の方法。
  4. 【請求項4】 反応を150〜170℃の温度で実施す
    る、請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 反応混合物を目的生成物の単離前に、3
    −アミノピラジン−2−カルボン酸のアルカリ金属塩を
    溶液の形で保持するのに十分に高めた温度で10以下お
    よび3以上のpH値にもたらし、かつこの場合に沈澱し
    た未反応のプテリンを分離する、請求項1から4までの
    いずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 反応混合物から単離された粗製生成物か
    ら3−アミノピラジン−2−カルボン酸のアルカリ金属
    塩の水溶液を調製し、この水溶液を高めた温度で3〜1
    0のpH値にもたらし、この場合に沈澱した未反応のプ
    テリンを分離し、この溶液から鉱酸を用いて3−アミノ
    ピラジン−2−カルボン酸を沈澱させかつ分離するか、
    または3−アミノピラジン−2−カルボン酸のアルカリ
    金属塩を単離する、請求項1から4までのいずれか1項
    に記載の方法。
  7. 【請求項7】 pH値を3〜10の間に調節するために
    3−アミノピラジン−2−カルボン酸のアルカリ金属塩
    の水溶液の場合にカルボン酸または特にカルボン酸エス
    テル、極めて有利には酢酸メチルエステルまたは酢酸エ
    チルエステルを使用する、請求項5または6に記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項1から7までのいずれか1項に記
    載の3−アミノピラジン−2−カルボン酸のアルカリ金
    属塩、特にカリウム塩を取得する方法において、3−ア
    ミノピラジン−2−カルボン酸のアルカリ金属塩の水溶
    液に相応するアルカリ金属化合物を、特に水酸化物、塩
    化物または炭酸塩として添加し、この溶液を場合によっ
    ては水と混合可能な有機溶剤の濃縮後および/または添
    加後に冷却し、3−アミノピラジン−2−カルボン酸の
    沈澱したアルカリ金属塩を常法の固体−液体分離によっ
    て分離することを特徴とする、3−アミノピラジン−2
    −カルボン酸のアルカリ金属塩の取得方法。
JP40651990A 1990-01-05 1990-12-26 3−アミノピラジン−2−カルボン酸の製造法および該カルボン酸のアルカリ金属塩の取得方法 Pending JPH05132470A (ja)

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NL6905150A (ja) * 1968-04-22 1969-10-24
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EP0436088A1 (de) 1991-07-10
DE4000168A1 (de) 1991-07-11

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