JPH05132051A - 梱包品数の確認装置および確認方法 - Google Patents

梱包品数の確認装置および確認方法

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JPH05132051A
JPH05132051A JP31832591A JP31832591A JPH05132051A JP H05132051 A JPH05132051 A JP H05132051A JP 31832591 A JP31832591 A JP 31832591A JP 31832591 A JP31832591 A JP 31832591A JP H05132051 A JPH05132051 A JP H05132051A
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weight
products
time
sets
product
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JP31832591A
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Masahiro Oka
政博 岡
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Bando Chemical Industries Ltd
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Bando Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 梱包する製品の数に誤りのないことの確認
を、作業員が製品を梱包容器内に詰める際に自動的に行
う装置と、そのための方法とを提供する。 【構成】 重量測定器4に重量をかけるべくベースプレ
ート1を配置し、そのベースプレート1上に、梱包箱B
の載置スペース3と、同箱Bに装入する前のベルトAの
検数棒2とを設けるとともに、重量測定器4に、測定値
についての記憶・演算手段であり演算結果に基づく誤り
判定手段でもあるコントローラ7、および判定結果の表
示器8を接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、梱包容器内に詰める製
品の数が間違っていないかどうか確認するための装置
と、その確認のための方法とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】伝動用ゴムベルト(伝動ベルト)は、通
常、定められた数と正確に一致する数の製品を梱包容器
内に詰めて出荷することが求められる。納入されたベル
トをユーザー(機械メーカーなど)が機械類に組み込む
とき、数が不足していると困るのはもちろんだが、数が
多すぎてベルトが余ると、組み込み忘れをした疑いが生
じるため機械類のすべてを調べて回らねばならない場合
があるからである。
【0003】したがって伝動ベルトについては、たとえ
ば、製造の直後に個数を数えながら所定本数ずつの束
(セット)を作っておき、出荷前にはその束内のベルト
の本数を再確認しながら、かつ束の数を数えながら梱包
する−といったやり方で梱包品数に誤りのないように
している。このようにして梱包品数を確認する必要があ
るのは伝動ベルトに限ったものではなく、軸受やバネ・
歯車・パッキンなど各種の機械要素等についてほぼ同様
である。ネジ・クギの類に関しても、比較的大きなもの
や重要な箇所に使用するものなどは、やはり数量を確認
して梱包容器内に装入するよう求められることが多い。
【0004】以上のような梱包品数の確認は、従来、作
業員が自ら製品数を数えたり重量をはかったり(重量を
製品数に換算する)して行うのがほとんどで、その作業
に好適な専用の装置は存在せず、数の誤りの有無につい
ての適切な判定方法なども明らかではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】多数の製品を数える作
業は、これを作業員が何時間も続けると、その者にとっ
てかなりの負担となる。直接に数を数える(もしくは重
量をはかる)手や目が疲れるのはもちろんだが、単調
で、しかもミスの許されない作業が延々と続くことによ
る精神的疲労は、人の耐え得る範囲内にないことがあ
る。
【0006】本発明の目的は、製品等の重量を測り、そ
の測定値をもとに梱包品数の誤りのないことを判定・確
認して作業員に知らせる作業を、作業員が製品を梱包容
器内に詰める際に自動的に行う装置と、そうした判定・
確認を適切に行うための方法とを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
した梱包品数の確認装置は、重量測定器に重量をかける
べくベースプレートを配置し、そのベースプレート上
に、梱包容器の載置スペースと、同容器に装入する前の
製品の仮置き場とを設けるとともに、上記の重量測定器
に、測定値についての記憶・演算手段、演算結果に基づ
く品数誤り(NG)の判定手段、および判定結果の表示
手段を接続したものである。
【0008】また本発明の請求項2に記載した梱包品数
の確認方法は、n個の製品がまとめられたセット(束に
したものや小袋・小箱等に入れたもの)をmセットずつ
複数回に分けて梱包容器内に装入しながら、その梱包品
数に誤りのないことを確認する方法であって、つぎの手
順によるものである。
【0009】(a) 上記セットを1セットずつ順次に仮
置き場に置き加えてそのつど重量を測定し、各回の重量
増分を前回の重量増分と比較することにより、各セット
内の製品数nに誤りのないことを確認し、(b) 仮置き
場に置いたセットの数が所定のmになったときその仮置
き場の全製品を梱包容器内に装入し、装入後の測定重量
を、製品が仮置き場にあったときの測定重量と比較する
ことにより、装入時に製品の落下・混入のなかったこと
を確認し、(c) 上記(b)にてmセットを梱包容器内に
加えるつど測定した重量に基づく各回の重量増分を、前
回の重量増分と比較することにより、各回に装入したセ
ット数mに誤りのないことを確認する。
【0010】上記の確認方法については、さらに、請求
項3に記載したようにするとよい。すなわち、製品1個
あたりの平均重量μと標準偏差σとに対し 3σ×n ≦ μ−3σ ‥‥(1) ∴ n ≦ (μ/3σ)−1 ‥‥(2) を満たすn個ずつを上記の各セットとしてあらかじめま
とめておくものとし、式(1)の両辺にはさまれる大きさ
の値としてxをとり、上記(a)において各回の重量増分
が前回の重量増分からx以上の差(絶対値で)のないと
き、各セット内の製品数nに誤りがないと判定するので
ある。
【0011】
【作用】本発明(請求項1)の梱包品数の確認装置で
は、梱包しようとする製品がベースプレート上のどこか
に置かれると、その重量を重量測定器が測定し、その測
定値と基準値(たとえば事前に設定された値)との比較
演算等を記憶・演算手段が行ったうえ、製品の数に誤り
があるものかどうかを誤り判定手段が判定し、その結果
を表示手段が表示する。この装置のベースプレート上に
は梱包容器の載置スペースと製品の仮置き場とが設けら
れているため、製品を梱包しようとする作業員は、本装
置の上記作用を利用して、次に梱包容器へ装入する製品
の数に誤りがないかどうかをまず仮置き場にて子細に調
査・確認できる。そして容器への装入の際は、たとえば
手作業でその数を再度確認することもできるし、装入後
に、それら製品が間違いなく容器内に入ったかどうかを
本装置の上記作用で確かめることもできる。梱包すべき
全数のうち一部ずつをグループ(下記にいうセット、ま
たはそのセットの集まり)にまとめ、まず仮置き場に置
いてそのグループ内の製品数を確認するようにすれば、
数に誤りがあると判定・表示されたとき、誤りに該当す
るグループが容易につきとめられるという利点も得られ
る。その点、もし直接に梱包容器へ入れるなら、誤りが
あると判定されたとき容器内の多数のグループのうちか
ら誤りあるものを探し出すのに手間のかかることがあ
る。
【0012】本発明(請求項2)の梱包品数の確認方法
では、上記した(a)・(b)・(c)の手順にしたがって、
梱包品数に誤りのないことを確認する。すなわち、製品
の仮置き場を使用しながら、かつ重量を測定しながらの
梱包(容器内装入)作業を、つぎのようにして進めるこ
とができる。まず、(a)において、製品のセットを仮置
き場に置き加えたその回の重量の増分(毎回の重量増分
は、置き加えた各セットの重量に等しい)が、前回の重
量増分に比べ一定幅を超えて大きいかまたは小さいなら
ば、その回(その回が第二回なら、その回または前回)
に置き加えたセット内の製品数が所定の数nよりも多す
ぎるかまたは少なすぎることになり、そのセットを調べ
る必要があるが、そうでない(増分差が一定幅の範囲
内)なら、そのセット内に誤りはないとする。つぎに
(b)では、梱包容器内に製品を装入した状態の重量が、
装入前に仮置き場で測定した重量に比し(製品以外の重
量を差し引いて比較し)て一定値以上の差を有するとき
は、仮置き場より梱包容器へ移す間に製品が落下(もし
くは混入)した可能性があって調査を要するが、そうで
なければ、仮置き場にあった全製品が間違いなく梱包容
器に詰め込まれたと考える。そして(c)では、上記(b)
による各回の重量増分が、同じ(b)による前回の重量増
分と一定値以上の差をもつ場合には、(a)の場合と同
様、梱包容器に装入したセット数mに誤りがあると考え
られ調査すべきであるが、そうでない場合には、正しく
mセットが容器に装入されたものとする。以上の手順を
繰り返すことによって、数を確認しながらすべての製品
を梱包容器内に装入するのである。梱包容器とともに製
品の仮置き場を用い、それら双方の箇所で製品の重量を
測定することから、この確認方法は請求項1の装置を使
用して行うものであり、逆に、請求項1の装置は本確認
方法の実施に使用できるものでもある。
【0013】製品の重量を測定することによってその製
品の数の多少を判定しようとする場合、各製品の重量の
ばらつきによって判定を誤らないように注意すべきであ
る。上記の(a)においても、各回の重量増分と前回の重
量増分との差(絶対値)がいくらを超えるとき数に「誤
りあり」と判定するか、また1セットのうちの製品数n
をいくつにするか−などを定めるには、製品重量のば
らつきを考慮しないわけにはいかない。なぜなら、イ)重
量増分の差に対する判定基準が小さすぎると、製品数n
が正しくとも重量のばらつき(n個による合計値)が容
易にその基準を超えて「誤りあり」と判定される、ロ)逆
に判定基準が大きすぎて、たとえば製品1個の重量を超
えるようになると、実際の製品数がn±1個であって
も、正しいn個であると判定されてしまう、ハ)また、セ
ットにする製品数nを大きくしすぎると、n個分の重量
が製品1個の重量を超える範囲でばらつくようになり、
適切な基準値を設定し得なくなる−からである。
【0014】これに関し、請求項3の確認方法では、ま
ず、セットにする製品数nを、前記の式(1)(または式
(2))によって定めるので、上記ハ)のような不都合がな
い。その理由はつぎのとおりである。製品の重量が正規
分布に従うとき、統計学的には実際の全製品(母集団)
のうち99.7%の製品の重量がμ±3σの区間に含ま
れるとされる。したがって3σは、製品1個あたりの重
量のばらつき(偏差)の最大値として扱ってまず差し支
えがない。すなわち、3σ×nは、どのように選ばれた
n個のセットであってもその合計重量のばらつきが超え
ることのない値であり、μ−3σは製品1個あたりの重
量の最小値であるといってよい。そのため、nが式(1)
(すなわち(2))を満たすなら、そのn個分の重量のば
らつきが製品1個の重量を超えることがないのである。
【0015】またこの請求項3の方法では、式(1)の両
辺にはさまれる大きさの値x(すなわち 3σ×n ≦
x ≦ μ−3σ を満たすx)を上述の重量増分に対す
る判定基準とするので、上記イ)・ロ)のような不都合がな
い。n個分のばらつきの合計値(≦3σ×n)がその基
準値xを超えはしないので、正しくn個をまとめたセッ
トが「誤りあり」と判定されることがなく、また、基準
値xが製品1個の最小重量(≧μ−3σ)を超えないの
で、セット内に製品がn+1個またはn−1個であって
も「誤りない」と判定されることがないからである。x
は、一定の値としてあらかじめ定めておいてもよく、前
回までの各セットの実測重量(誤りのなかったもの)か
らとるようにしてもよい。
【0016】なお、請求項2におけるセット数mについ
ても式(1)と同様の条件によって定め、前記(c)におけ
る判定の基準値も上記と同様の考え方でとればよいが、
mを大きく設定すると、それだけのセット数を作業員が
仮置き場に置く際に数え間違いを起こしやすい(そのつ
ど「誤りあり」と判定される)ため、作業の能率上、好
ましくない。したがって数mは、作業員が数え間違いを
起こしにくい範囲内にすべきである。
【0017】
【実施例】図1〜図5に本発明の一実施例を示す。この
例は、本数に誤りがないかどうか確認しながら伝動ベル
トAを梱包箱B内に詰める作業に関するもので、図1に
はその作業に使用する確認装置を概念的に示し、図2以
降には、その装置と作業員とによる作業・処理の手順を
フローチャートで表わしている。ベルトAは、製造の直
後にごく軽量(ベルトAに比べて無視できる重さ)のテ
ープ類により一定本数(通常は10本)ずつ束ねてベル
トセットAaにされているが、この実施例の装置および
方法は、各セットAaのうちのベルトAの本数に誤りが
ないかどうかを含め、ベルトAの梱包(箱Bへの装入)
本数を確認するものである。
【0018】図1の確認装置は、下記のとおり構成して
いる。まず、ベースプレート1の上面からカギ形に腕を
伸ばす形で、ベルトA(セットAa)の仮置き場である
検数棒2を設けるとともに、その棒2の下でプレート1
の上面に、梱包箱Bの載置スペース3を設けている。そ
してこのプレート1は重量測定器4とその周囲の複数の
エアシリンダ5の上に置き、シリンダ5の伸縮によって
プレート1を測定器4上に載せたり浮かしたりできるよ
うにした。測定器4は、測定結果を電気信号にて出力す
るものを使用し、図のように接続ユニット6を介してコ
ントローラ7に接続する。コントローラ7は測定器4の
出力(つまり測定重量)についての記憶・演算手段であ
り演算結果よりベルトAの数の誤りを判定する手段でも
あるが、これには、図のように表示器(判定結果の表示
手段)8と操作盤9とを接続している。表示器8は、コ
ントローラ7による判定結果の表示手段であってNG
(「誤りあり」)を表示するためのランプやブザーを備
えるほか、重量の測定値や測定回数を数字で示し、測定
完了の表示などもする。また操作盤9は、図において直
接・間接につながった各機器のほかに、シリンダ5の操
作用電磁弁(図示せず)にも接続している。
【0019】検数棒2は、梱包箱Bに装入する前のセッ
トAaを、1セットずつまずこれに掛け、そのときに各
セットAa内のベルトAの本数に誤りがないことを確認
するためのものである。このような確認を一定数のセッ
トについて行ったのち、棒2に掛かった全セットAa
(全ベルトA)を箱Bに装入することから、この棒2を
箱Bの載置スペース3の真上、つまりセットAaを箱B
に移しやすい位置に設けたのである。
【0020】エアシリンダ5を配備してベースプレート
1を重量測定器4から浮かせることができるようにした
のは、箱BへのベルトAの梱包作業の際などに測定器4
に無理な力がかかるのを避けるためである。シリンダ5
を縮めてプレート1を測定器4上に載せたのちも、箱B
などに作業員の手が触れていたりすると正しい重量が測
定されないので、コントローラ7には、測定器4による
測定値が±2グラムの範囲内に2秒間おち着いたときの
測定値を正規の測定重量として取り込ませている。
【0021】図1の装置を使用して行うベルトAの梱包
とその数の確認作業は、図2〜図5の手順(各図はそれ
ぞれ、後述の過程10・過程20・過程50および過程
70を示す)に従って実施する。以下、平均重量μ=1
16.7グラム、標準偏差σ=1.11グラムの伝動ベ
ルトAについて、あらかじめn本(=10本)を一つに
束ねたセットAaを所定数だけ梱包箱Bに装入する作業
を例にとり、図に従って説明する。この例では、セット
Aaを1セットずつmセット(たとえば5セット)まで
順次に検数棒2に掛けていったうえ、そのmセットを一
度に梱包箱Bに装入し、この作業をk回(たとえば2
回)繰り返すことによって合計n×m×k本(たとえば
100本)のベルトAを一つの箱Bに詰める−という
やり方をとる。上記のn(=10)は、 3σ×n(=33.3) ≦ μ−3σ(=113.4) ‥‥ を満たすよう定めた値である。なお、図において長円で
囲んだステップは作業員が行う作業を表わし、長方形お
よび菱形のステップ(図3のステップ36を除く)は、
図1の装置がなす処理または動作を示している。
【0022】まず、図2の過程10は、風袋重量W
測定し記憶する過程である。ベースプレート1上に梱包
箱Bを置き(ステップ11)、操作盤9上のボタンスイ
ッチ(図示せず)を押す(ステップ12)と、エアシリ
ンダ5(図1)が縮まってプレート1が下降し(ステッ
プ13)、そのときの重さを重量測定器4が測定する
(ステップ14)。そののちすぐにプレート1は上昇す
る(ステップ15)が、上記の重さ、すなわち、ベルト
Aがまだ載せられていない状態のプレート1および検数
棒2・箱Bを含む風袋の重量Wをコントローラ7が取
り込み、記憶する(ステップ16)。
【0023】続く図3の過程20は、ベルトセットAa
を1セットずつ、所定のセット数mになるまで順に検数
棒2に掛け加えていき、その間に、各セットAaのベル
トAの本数nに誤りのないことを確認する過程である。
まず、操作盤9において検数回数mおよびkを設定する
(ステップ21)。前記のようにmは、一回あたり棒2
に掛ける最大のセット数で、kは、そのm組のセットA
aを棒2から箱Bへ移す回数である。
【0024】次のステップ22から32までが各セット
Aa内の本数nの確認過程で、つぎのように行う。まず
第一回の検数として、一つの(第一の)セットAaを棒
2に掛け(ステップ22)たうえ、操作盤9上のレバー
スイッチ(図示せず)を倒してONにする(ステップ2
3)と、装置はプレート1を下降・上昇させ、重量を測
定する(ステップ24〜26)。このときコントローラ
7(図1)は、実測重量Wを取り込むほか、それより風
袋重量Wを差し引いたベルトAの総重量W01と、第一
のセットAa分の重量W1(W1=W01)を演算する。検
数回数、つまり棒2に掛けて重量を測定した回数(棒2
に掛かったセットAaの数に等しい)が1だと判断(ス
テップ27)すると、この第一回に関する限りは判定a
(ステップ28)を行わずに、上記の総重量W01と重量
とを記憶する(ステップ29)。このWをもと
に、W1±0.05W1を算出し、次回の判定aのための
基準値として記憶する(ステップ30)。そして、測定
値および検数回数を表示器8に表示し(ステップ3
1)、その回数がm未満であると判断(ステップ32)
してステップ22に戻る。
【0025】以降の過程は検数回数がmになるまで同じ
なので、第i回の検数として説明するが、まずセットA
aを1セットずつ追加して棒2に掛け(ステップ2
2)、上記と同様に重量を測定(ステップ23〜26)
し、実測重量Wと総重量W0i(第i回のWより風袋重量
を除いた重量)、および総重量W0iのその回の増分
(W0i−W0(i-1))すなわちその回に追加したセットA
aの重量Wを算出・記憶させる。装置は、検数回数が
1でないと判断する(ステップ27)と、ステップ28
で判定aを行う。この判定aは、その回のセットAaの
重量W(=総重量W0iの増分)が、前回のステップ3
0にて算出・記憶した値 W(i-1)±0.05W(i-1)
範囲内に入っているかどうかを調べるものである。すな
わち、たとえば第二回の検数であれば、 W1−0.05W1 ≦ W2 ≦ W1+0.05W1 ‥‥ (∴ |W2−W1| ≦ 0.05W1 ) かどうかを判定し、これが成立するときステップ29へ
進む。各回の重量増分(W)を前回の重量増分(W
(i-1))と比較した差の絶対値が0.05W(i-1)未満で
あれば、各セットAa内のベルトAの本数にミスがない
とするわけである。前回のセットAa内が正しく10本
のとき、0.05W(i-1) の値はベルトAの0.5本分
の重量となって概ね58グラムであり、ばらつきを考慮
しても、式の両辺である3σ×n(=33.3)とμ
−3σ(=113.4)との間の値になる。この実施例
の装置では、これら両辺間の値xを定数として作業員が
設定・入力する手間を省くために、前回のデータから自
動的に算出される値0.05W(i-1) を、そのxに代え
て使用しているのである。こうすれば、ベルトAの種類
が(したがってその平均重量μなども)変わっても、そ
のたびに数値を設定し直す必要がない。
【0026】ステップ29・30へ進むと、その回に計
測・算出した新たなW0iやW、およびWi±0.05
iを記憶しなおし、ステップ31を経て検数回数を判
断し(ステップ32)、m回に達しておれば表示器8に
完了表示をして図4の過程50へ進む。
【0027】ステップ28の判定aにおいて式が成立
しないならば、その回のセットAa内のベルトAの本数
に誤りがあるとして表示器8がNG表示をする(ステッ
プ34)。そのときは、作業員が棒2に掛かったそのセ
ットAaについてベルトAの数を調査・確認し(ステッ
プ35)、確かに本数が誤りだと判明(ステップ36)
すれば、その過不足を正して(ステップ41)再び棒2
に掛ける。もしも、ベルトAの重量のばらつきが特別に
大きかったことに基づく(したがって本数に誤りはな
い)NGであると判明(ステップ36)すれば、ボタン
スイッチを5秒間以上押し続ける(ステップ37)。こ
の操作が強制続行の指令となって、装置は前記ステップ
29・31と同様のステップ38・39を行うととも
に、操作盤9上に強制読み込みを示すランプを点灯さ
せ、ステップ32につなぐ。ただしこのときは判定aの
基準値となるWi±0.05Wiの値は演算せず、前回の
値のまま更新しない。
【0028】検数棒2に所定のm組のセットAaを掛け
て図3のステップ33までの処理が終わると、図4に示
す過程50、つまり、棒2上のベルトA(セットAa)
を梱包箱Bへ移すとともに、その際に落下・混入がな
く、かつ各セットAaの数mに誤りがないかどうかを確
認する過程へ進む。この過程50では、まず作業員が、
棒2に掛かったすべてのベルトA(n本×mセット)を
箱B内に移し(ステップ51)、ボタンスイッチを押す
(ステップ52)。これによってプレート1が下降・上
昇し、その間に、測定器4による測定値(実測重量W)
をコントローラ7が取り込む(ステップ53〜55)。
この過程50の第一回ではコントローラ7は、実測重量
Wより風袋重量Wを差し引いた箱B内の総重量W01b
とこの回のmセット分のベルトAの重量W1b(=
01b)とを算出する。
【0029】続く判定b(ステップ56)では、上記で
算出した総重量W01b を、過程20にてmセットのベル
トAが棒2上にあったときの総重量W0mと比較すること
により、ステップ51などの間にベルトA(セットA
a)を取りこぼしていないか、あるいは別のセットAa
を混入させていないかを判定する。この実施例では W0m−20グラム ≦ W01b ≦ W0m+20グラム ‥‥ (∴ |W01b−W0m| ≦ 20グラム ) が成立するかどうかを判定の基準にしている。つまり、
01b とW0mとの差が測定誤差範囲(余裕をみて20グ
ラム)内にあれば、ベルトAの落下・混入はないとす
る。もし式が成立しないなら、NG表示(ステップ6
3)に従い作業員が箱B内のセットAaの数を調べて
(ステップ64)過不足を修正し(ステップ65)、ス
テップ52以降を再度行う。
【0030】箱Bについての第一回の検数だと判明する
(ステップ57)と、判定c(ステップ58)を行わず
にステップ59へ進み、次回の判定cのための基準値と
してW1b±0.5W(Wは前回のステップ29で記
憶した重量)を算出し記憶する。そして、箱Bにおける
検数回数を1とし検数棒2での検数回数を0にリセット
し(ステップ60)、ステップ61を経て過程20のス
テップ22へ戻り、再び棒2上にベルトAのセットAa
をmセットまで順次に掛けてステップ33までの過程2
0を行う。
【0031】検数棒2上に掛かったmセットのベルトA
を第j回に梱包箱Bへ移す際には、過程50において上
記と同様にステップ51〜56を行ったのち、その回数
jに従って(ステップ57)判定cを行う(ステップ5
8)。この判定cは、ステップ54にて算出したこの回
のmセット分のベルトAの重量Wjb(総重量W0jb につ
いてのこの回の増分)が、前回のmセット分の重量W
(j-1)bに近い範囲内にあれば、セットAaの数が正しく
mだと確認するものである。この判定の基準は、 W(j-1)b−0.5Wm ≦ Wjb ≦ W(j-1)b+0.5Wm ‥‥ (∴ |Wjb−W(j-1)b| ≦ 0.5Wm ) であり、この式が成立するときは、前記と同様にステ
ップ59以降へ進む。もし成立しないならば、ステップ
63へ至り作業員の修正(ステップ64・65)を待
つ。今回のnセット分の重量Wjbと前回のnセット分の
重量W(j-1)bとの間にベルトAの1セット分の重量W
の半分を超える差があれば、セットAaの数に誤りがあ
るはずだからである。なお、この判定基準についても、
ベルトAの1セット分の重量としてW、つまりこれま
での実測から装置が自ら知る値を採用し、特定の数値を
作業員が設定する手間を省いている。
【0032】ベルトAを梱包箱Bに装入して行う上記の
検数回数が、ステップ21ではじめに設定したkになっ
たと判明(ステップ61)すると、その箱Bについての
装入・検数の作業が終わったとして完了表示を出す(ス
テップ62)。
【0033】続けて別の梱包箱BにベルトAを装入しよ
うとするときは、図5の過程70に進む。この過程70
は、次の箱Bについての風袋重量Wの測定・記憶をな
す過程である。前の箱Bを閉じて梱包を終えたのち新し
い別の箱Bをプレート1(スペース3)上に置き(ステ
ップ71)、ボタンスイッチを押して(ステップ7
2)、風袋重量Wを計測する(ステップ73〜7
5)。そして検数回数、すなわち検数棒2における回数
mと箱Bについての回数kとをともに0に戻す(ステッ
プ76)とともに、重量Wを記憶する(ステップ7
7)。そのうえで図3の過程20(ステップ21)から
の手順を繰り返すのである。
【0034】以上、一実施例を紹介したが、本発明はた
とえば下記のように実施することもできる。すなわち、 a) 式のうちに用いた3σに代えて、これと実質的に
は等しいもの(2.5σ〜3.5σ程度)を採用しても
よい。
【0035】b) 重量測定器が、横向きの荷重や変動荷
重・大荷重もしくは衝撃に対し耐用性の高いものであれ
ば、ベースプレートはその上に常時設置しておけばよ
い。
【0036】c) 梱包・検数(確認)の対象が伝動ベル
トに限定されないことは言うまでもない。
【0037】
【発明の効果】本発明の梱包品数の確認装置および方法
によれば、作業員が製品を梱包容器内に詰める際に、そ
の製品の検数、すなわち梱包品数の誤りのないことの判
定・確認が自動的に行える。とくに請求項3の確認方法
によると、各製品の重量のばらつきによって判定を誤る
おそれがまずない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例を示し、梱包箱内に伝
動ベルトを詰める作業に使用する確認装置の概念図であ
る。
【図2】図1の装置と作業員とがなす作業および処理の
一部を示すフローチャートである。
【図3】同じく図1の装置と作業員がなす作業・処理の
一部を示すフローチャートで、図2等に続くものであ
る。
【図4】同じく図1の装置と作業員がなす作業・処理の
一部を示すフローチャートで、図3等に続くものであ
る。
【図5】同じく図1の装置と作業員がなす作業・処理の
一部を示すフローチャートで、図4等に続くものであ
る。
【符号の説明】
A 伝動ベルト(梱包品) B 梱包箱(梱包容器) 1 ベースプレート 2 検数棒(仮置き場) 3 載置スペース 4 重量測定器 7 コントローラ(記憶・演算手段および判定手段) 8 表示器(表示手段) 28 ステップ(判定a) 56 ステップ(判定b) 58 ステップ(判定c)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量測定器に重量をかけるべくベースプ
    レートを配置し、そのベースプレート上に、梱包容器の
    載置スペースと、同容器に装入する前の製品の仮置き場
    とを設けるとともに、 上記の重量測定器に、測定値についての記憶・演算手
    段、演算結果に基づく品数誤りの判定手段、および判定
    結果の表示手段を接続したことを特徴とする梱包品数の
    確認装置。
  2. 【請求項2】 n個の製品がまとめられたセットをmセ
    ットずつ複数回に分けて梱包容器内に装入しながら、そ
    の梱包品数に誤りのないことを確認する方法であって、 (a) 上記セットを1セットずつ順次に仮置き場に置き
    加えてそのつど重量を測定し、各回の重量増分を前回の
    重量増分と比較することにより、各セット内の製品数n
    に誤りのないことを確認し、 (b) 仮置き場に置いたセットの数が所定のmになった
    ときその仮置き場の全製品を梱包容器内に装入し、装入
    後の測定重量を、製品が仮置き場にあったときの測定重
    量と比較することにより、装入時に製品の落下・混入の
    なかったことを確認し、 (c) 上記(b)にてmセットを梱包容器内に加えるつど
    測定した重量に基づく各回の重量増分を、前回の重量増
    分と比較することにより、各回に装入したセット数mに
    誤りのないことを確認する ことを特徴とする梱包品数の確認方法。
  3. 【請求項3】 製品1個あたりの平均重量μと標準偏差
    σとに対し 3σ×n ≦ μ−3σ を満たすn個ずつを上記の各セットとしてあらかじめま
    とめておくものとし、両辺にはさまれる大きさの値とし
    てxをとり、上記(a)において各回の重量増分が前回の
    重量増分からx以上の差のないとき、各セット内の製品
    数nに誤りがないと判定する請求項2に記載の梱包品数
    の確認方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100433429B1 (ko) * 2002-07-29 2004-05-31 삼성전자주식회사 포장시스템의 내용물 누락 판별장치 및 방법
JP2012240733A (ja) * 2011-05-23 2012-12-10 Mitsuboshi Belting Ltd ベルト袋詰め装置

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