JPH0513188U - 包装した米飯食品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 包装した米飯食品で、衛生的に包装すると共
に、具材による包装用フイルムに対する汚染を防止す
る。 【構成】 寿司等の米飯食品１を透明な包装用フイルム
２で包装する。そして、当該米飯食品１の下面と包装用
フイルム２間に、紙やプラスチック等から成るシ−ト状
受皿３を敷設する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、寿司等の米飯食品を透明な包装用フイルムで包装すると共に、当該 米飯食品の下面にシ−ト状受皿を敷設してなる包装した米飯食品に関するもので ある。

【０００２】

【従来の技術】

図３に示すように、寿司ａを一個々々透明な包装用フイルムｂで密封状態に包 装することによって作られる包装寿司は、シャリやネタの乾燥、変色を長期に亘 って防止できるところから、味覚や鮮度保持が長期に亘って可能となり、量産性 、保存性及びデリバリ−性に優れる等、従来品（非包装寿司）では得られない各 種利点を有する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の包装寿司、特に包装した稲荷寿司ａでは、甘煮した油揚 を使うためその煮汁が流れ落ちて包装用フイルムに付着し、そのため、食べる時 フイルムを開封する際に、手指を汚し易く、食べ難くい上に、稲荷寿司自体の味 も低下してしまうという問題点を有している。

【０００４】 また、寿司を包装用フイルムで包装するにあたっては、通常、フイルム端縁が 折込まれシ−ルされるフイルムシ−ル部を、寿司下面に位置させるが、煮汁の付 着によって完全なシ−ルが不可能となる問題点を有している。

【０００５】 本考案は、上記従来品の有するこのような問題点に鑑みなされたもので、稲荷 寿司等を含む寿司その他の米飯食品を透明な包装用フイルムで包装するにあたっ て、米飯食品下面と包装用フイルム間にシ−ト状の受皿を敷設することで、煮汁 等のフイルムへの付着を阻止して、手指を汚さずに食べられるようにすると共に 、包装フイルムの確実なシ−ルを可能とした、包装した米飯食品を提供すること を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案に係る包装した米飯食品は、寿司等の米飯 食品を透明な包装用フイルムで包装すると共に、当該米飯食品の下面と包装用フ イルム間に、紙やプラスチック製等から成るシ−ト状受皿を敷設したことを特徴 とする。

【０００７】

【作用】

稲荷寿司等の米飯食品を包装用フイルムで包装するにあたって、その下面とフ イルム間にシ−ト状の受皿を敷設してあるので、例えば、甘煮した油揚の煮汁が 流れ落ちても受皿に貯るのでフイルムへ付着を確実に防止できる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例について図面を参照して説明する。 米飯食品１として稲荷寿司１ａを利用した例について説明する。 稲荷寿司１ａを透明なプラスチック製の包装用フイルム２で包装すると共に、 当該稲荷寿司１ａの下面とフイルム２間に、シ−ト状受皿３を敷設した構成の包 装した米飯食品である。

【０００９】 上記の透明な包装用フイルム２は、シ−ト状受皿３の下面に密着状態でフイル ム端縁が折込まれシ−ルされるフイルムシ−ル部２ａが位置するよう包装される が、稲荷寿司１ａの上方に空間部４を介在させるようにして包装するのが望まし い。

【００１０】 この空間部４があることにより、包装用フイルム２の稲荷寿司１ａに対する密 着部分が少なくなり、一層味覚や鮮度の長期保持が可能となるからである。

【００１１】 稲荷寿司１ａの下面に敷設されるシ−ト状受皿３の素材は、やゝ厚手の紙、プ ラスチックシ−ト、アルミ箔あるいはこれらを互いに合着させたシ−ト状物等の 何れでも良い。また、稲荷寿司１ａよりもやゝ大き目であれば、全体がフラット なものでも良いが、図示のように縁部３ａが上方へ持ち上がっている受皿状とし た方が煮汁等を受ける上で望ましい。

【００１２】 尚、本実施例は、米飯食品１として稲荷寿司１ａを利用した例であるが、通常 の握り寿司は勿論、散し寿司等でも良い。また、一般に寿司と称されるもの以外 の寿司類似食品、例えば図３に示すように円形、四角形あるいは三角形状等に握 り固めた成形米飯１ｂの上に、中華風ル−、カレ−ル−その他世界各国の代表的 な具材１ｃを載せたものでも良い。

【００１３】

【考案の効果】

以上のように本考案に係る包装した米飯食品は、稲荷寿司１ａ等の寿司その他 の米飯食品１を包装したものにおいて、当該米飯食品１の下面と透明な包装用フ イルム２間に、紙、プラスチックシ−ト、アルミ箔等より成るシ−ト状受皿３を 敷設したもので、稲荷寿司１ａに含まれる煮汁、散し寿司のそぼろ、成形米飯１ ｂ上の中華風ル−、カレ−ル−その他のペ−スト状あるいは液状具材の流出を、 上記シ−ト状受皿３によって受止められるよう構成したものであるから、それら 具材をもって包装用フイルム２を汚染することがなくなり、フイルムの開封や食 べる時に、手指を汚さずに衛生的に食することができると共に、包装用フイルム ２のシ−ル作業の妨げになる要因が解消されたので、確実容易にシ−ルを行なう ことができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る包装した米飯食品の正面図であ
る。

【図２】同上の縦断側面図である。

【図３】他例を示す正面図である。

【図４】従来品の正面図である。

【符号の説明】

１ 成形米飯 １ａ 稲荷寿司 ２ 包装用フイルム ３ シ−ト状受皿 ４ 空間部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 寿司等の米飯食品を透明な包装用フイル
   ムで包装すると共に、当該米飯食品の下面と包装用フイ
   ルム間に、紙やプラスチック等から成るシ−ト状受皿を
   敷設したことを特徴とする包装した米飯食品。