JPH05131764A - 熱転写記録方法及び記録材料 - Google Patents
熱転写記録方法及び記録材料Info
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- JPH05131764A JPH05131764A JP4106318A JP10631892A JPH05131764A JP H05131764 A JPH05131764 A JP H05131764A JP 4106318 A JP4106318 A JP 4106318A JP 10631892 A JP10631892 A JP 10631892A JP H05131764 A JPH05131764 A JP H05131764A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 普通紙上に高画質記録を高速に記録可能な熱
転写記録方法及び記録材料に関する。 【構成】 基材上に塗工または熱手段で部分的または全
面に形成されうる高分子及び低分子樹脂等からなる染着
層42を有する記録体4と、転写体と、受像体5とを用
い、前記染着層42を形成する主たる樹脂のガラス転移
温度が100゜C以下であり、添加材を含まない樹脂層
のみの接触角の余弦が0.6以下であり、かつ前記転写
体上の色材層を形成する樹脂系と異なる樹脂系である記
録体4を用いて行う熱転写記録を行うプロセスと、染着
層42中または表面に記録された記録物を受像体5上に
熱転写そしてまたは熱定着するプロセスを有することを
特徴とする熱転写記録方法及び記録材料である。
転写記録方法及び記録材料に関する。 【構成】 基材上に塗工または熱手段で部分的または全
面に形成されうる高分子及び低分子樹脂等からなる染着
層42を有する記録体4と、転写体と、受像体5とを用
い、前記染着層42を形成する主たる樹脂のガラス転移
温度が100゜C以下であり、添加材を含まない樹脂層
のみの接触角の余弦が0.6以下であり、かつ前記転写
体上の色材層を形成する樹脂系と異なる樹脂系である記
録体4を用いて行う熱転写記録を行うプロセスと、染着
層42中または表面に記録された記録物を受像体5上に
熱転写そしてまたは熱定着するプロセスを有することを
特徴とする熱転写記録方法及び記録材料である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は普通紙上に高画質記録を
高速に記録可能な熱転写記録方法及び記録材料に関す
る。
高速に記録可能な熱転写記録方法及び記録材料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】染料熱転写記録方法はカラ−写真に匹敵
する高画質画像を提供できる唯一の小型・保守・即時性
の優れた記録技術である。これは、薄いフィルム基材上
に昇華性染料を含む染料層をもうけた転写体と合成紙な
どの厚手フルム基材上に染着層をもうけた受像体を重
ね、熱記録ヘッドを用いて昇華性染料を染着層に移行し
染料分子の混色画像を記録するものである。
する高画質画像を提供できる唯一の小型・保守・即時性
の優れた記録技術である。これは、薄いフィルム基材上
に昇華性染料を含む染料層をもうけた転写体と合成紙な
どの厚手フルム基材上に染着層をもうけた受像体を重
ね、熱記録ヘッドを用いて昇華性染料を染着層に移行し
染料分子の混色画像を記録するものである。
【0003】記録は一般的に受像体を駆動し、受像体と
転写体間の摩擦力で転写体を従動しておこなう。
転写体間の摩擦力で転写体を従動しておこなう。
【0004】一方、色々な所に記録画像を添付するた
め、タックシ−トを用いる方法が提案されている。これ
は受像体が2枚構造で、上層の染着層の形成された基材
裏面に粘着材が設けられて、これを下層の離型層を設け
た支持体上に固定化したものである。記録後、上層をは
がし葉書等に添付して用いている。
め、タックシ−トを用いる方法が提案されている。これ
は受像体が2枚構造で、上層の染着層の形成された基材
裏面に粘着材が設けられて、これを下層の離型層を設け
た支持体上に固定化したものである。記録後、上層をは
がし葉書等に添付して用いている。
【0005】また、文字記録は溶融インク転写体を用い
て表面平滑化した普通紙上に記録を行なっていた。
て表面平滑化した普通紙上に記録を行なっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のように染料熱転
写記録方法による記録画像は特殊紙の上に形成される。
そのため、ランニングコストが高く、さらに記録速度が
遅く本技術の普及を妨げていた。
写記録方法による記録画像は特殊紙の上に形成される。
そのため、ランニングコストが高く、さらに記録速度が
遅く本技術の普及を妨げていた。
【0007】また、最近のマルチメディア時代の情報は
画像と文字が混在し、それを複写機と同じように普通紙
に記録したいという強い要望が出されているが、従来の
染料熱転写記録方法では普通紙上に高品質の画像を得る
ことは不可能であった。
画像と文字が混在し、それを複写機と同じように普通紙
に記録したいという強い要望が出されているが、従来の
染料熱転写記録方法では普通紙上に高品質の画像を得る
ことは不可能であった。
【0008】また、従来の溶融インク熱転写記録方法で
は高画質フルカラ−記録が得られにくいとともに、文字
画像でも特殊処理した用紙が用いられていた。
は高画質フルカラ−記録が得られにくいとともに、文字
画像でも特殊処理した用紙が用いられていた。
【0009】本発明は、上記課題を解決する熱転写記録
方法及び記録材料を提供することを目的とする。
方法及び記録材料を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材上に塗工
または熱手段で部分的または全面に形成されうる染着層
を有する記録体と、少なくとも転写体を用い、前記染着
層を形成する主たる樹脂のガラス転移温度が100゜C
以下であり、添加材を含まない樹脂層のみの接触角の余
弦が0.6以下であり、かつ前記転写体上の色材層を形
成する主たる樹脂系と異なる樹脂系である記録体を用い
て行う熱転写記録方法である。
または熱手段で部分的または全面に形成されうる染着層
を有する記録体と、少なくとも転写体を用い、前記染着
層を形成する主たる樹脂のガラス転移温度が100゜C
以下であり、添加材を含まない樹脂層のみの接触角の余
弦が0.6以下であり、かつ前記転写体上の色材層を形
成する主たる樹脂系と異なる樹脂系である記録体を用い
て行う熱転写記録方法である。
【0011】また本発明は、基材上に塗工または熱手段
で部分的または全面に形成されうる染着層を有する記録
体と、転写体と、受像体とを用い、前記染着層を形成す
る主たる樹脂のガラス転移温度が100゜C以下であ
り、添加材を含まない樹脂層のみの接触角の余弦が0.
6以下であり、かつ前記転写体上の色材層を形成する樹
脂系と異なる樹脂系である記録体を用いて行う熱転写記
録を行うプロセスと、染着層中または表面に記録された
記録物を受像体上に熱転写そしてまたは熱定着するプロ
セスを有することを特徴とする熱転写記録方法である。
で部分的または全面に形成されうる染着層を有する記録
体と、転写体と、受像体とを用い、前記染着層を形成す
る主たる樹脂のガラス転移温度が100゜C以下であ
り、添加材を含まない樹脂層のみの接触角の余弦が0.
6以下であり、かつ前記転写体上の色材層を形成する樹
脂系と異なる樹脂系である記録体を用いて行う熱転写記
録を行うプロセスと、染着層中または表面に記録された
記録物を受像体上に熱転写そしてまたは熱定着するプロ
セスを有することを特徴とする熱転写記録方法である。
【0012】また本発明は、第1の基材上に染着層を設
けた染着層転写体と、少なくとも色材層を表面に有する
色材層転写体と、第2の基材とを用い、前記第1の基材
上の染着層を前記第2の基材上の全面または一部に熱転
写し、前記第2の基材上に熱転写された前記染着層上に
前記色材層転写体の色材を熱転写する方法において、前
記染着層を形成する主たる樹脂のガラス転移温度が10
0゜C以下であり、添加材を含まない樹脂層のみの接触
角余弦が0.6以下であり、かつ前記色材層を形成する
主たる樹脂系と異なる樹脂系である染着層を用いて行う
熱転写記録方法である。
けた染着層転写体と、少なくとも色材層を表面に有する
色材層転写体と、第2の基材とを用い、前記第1の基材
上の染着層を前記第2の基材上の全面または一部に熱転
写し、前記第2の基材上に熱転写された前記染着層上に
前記色材層転写体の色材を熱転写する方法において、前
記染着層を形成する主たる樹脂のガラス転移温度が10
0゜C以下であり、添加材を含まない樹脂層のみの接触
角余弦が0.6以下であり、かつ前記色材層を形成する
主たる樹脂系と異なる樹脂系である染着層を用いて行う
熱転写記録方法である。
【0013】また本発明は、第1の基材上に染着層を設
けた染着層転写体と、少なくとも色材層を表面に有する
色材層転写体と、第2の基材とを用い、前記第1の基材
上の染着層を前記第2の基材上の全面または一部に熱転
写し、前記第2の基材上に熱転写された前記染着層上に
前記色材層転写体の色材を熱転写した後、前記染着層中
または表面に記録された記録物を前記染着層とともに受
像体上に熱転写そしてまたは熱定着する方法において、
前記染着層を形成する主たる樹脂のガラス転移温度が1
00゜C以下であり、添加材を含まない樹脂層のみの接
触角余弦が0.6以下であり、かつ前記色材層を形成す
る主たる樹脂系と異なる樹脂系である染着層を用いて行
う熱転写記録方法である。
けた染着層転写体と、少なくとも色材層を表面に有する
色材層転写体と、第2の基材とを用い、前記第1の基材
上の染着層を前記第2の基材上の全面または一部に熱転
写し、前記第2の基材上に熱転写された前記染着層上に
前記色材層転写体の色材を熱転写した後、前記染着層中
または表面に記録された記録物を前記染着層とともに受
像体上に熱転写そしてまたは熱定着する方法において、
前記染着層を形成する主たる樹脂のガラス転移温度が1
00゜C以下であり、添加材を含まない樹脂層のみの接
触角余弦が0.6以下であり、かつ前記色材層を形成す
る主たる樹脂系と異なる樹脂系である染着層を用いて行
う熱転写記録方法である。
【0014】また本発明は、染着層がポリビニルブチラ
−ル樹脂またはポリスチレン樹脂の少なくとも1つ、ま
たはその両方を含む上記記載の熱転写記録方法に供する
記録体である。
−ル樹脂またはポリスチレン樹脂の少なくとも1つ、ま
たはその両方を含む上記記載の熱転写記録方法に供する
記録体である。
【0015】また本発明は、転写体上の染料層が少なく
とも染料と主結着樹脂と低分子ポリスチレン樹脂を含む
上記記載の熱転写記録方法に供する色材層転写体であ
る。
とも染料と主結着樹脂と低分子ポリスチレン樹脂を含む
上記記載の熱転写記録方法に供する色材層転写体であ
る。
【0016】
【作用】サ−マルヘッド等の熱記録手段または熱ロ−ラ
等の熱手段で、第2の基材上に部分的にまたは全面的に
染着層を熱転写する。あるいは、塗工等の手段で第2の
基材上に部分的または全面的に染着層を形成する。ここ
では色材を熱転写記録する直前の染着層の付与された基
材を記録体と定義する。この記録体の染着層上に転写体
上色材層の色材を熱転写する。色材層が染料層と溶融イ
ンク層からなる時は、まず、溶融インク層を熱転写した
後染料層を熱転写する。
等の熱手段で、第2の基材上に部分的にまたは全面的に
染着層を熱転写する。あるいは、塗工等の手段で第2の
基材上に部分的または全面的に染着層を形成する。ここ
では色材を熱転写記録する直前の染着層の付与された基
材を記録体と定義する。この記録体の染着層上に転写体
上色材層の色材を熱転写する。色材層が染料層と溶融イ
ンク層からなる時は、まず、溶融インク層を熱転写した
後染料層を熱転写する。
【0017】記録体が最終受像体の時は、その基材はパ
ルプ紙の場合が多い。記録体が記録中間体の作用をする
時は、色材を記録した後、記録された染着層のみを熱転
写または熱定着手段でパルプ紙等の最終受像体に転移さ
せる。
ルプ紙の場合が多い。記録体が記録中間体の作用をする
時は、色材を記録した後、記録された染着層のみを熱転
写または熱定着手段でパルプ紙等の最終受像体に転移さ
せる。
【0018】記録体の第2の基材上に熱歪吸収層を設
け、その上に染着層を形成すると、記録が安定に行わ
れ、基材が薄い高分子フィルムの時には記録時の熱歪を
吸収し、色重ね記録時のレジストレ−ションに効果が大
きい。また基材表面に粗度を設けると染着層をこの基材
上に熱転写しやすい。
け、その上に染着層を形成すると、記録が安定に行わ
れ、基材が薄い高分子フィルムの時には記録時の熱歪を
吸収し、色重ね記録時のレジストレ−ションに効果が大
きい。また基材表面に粗度を設けると染着層をこの基材
上に熱転写しやすい。
【0019】以上の記録プロセスを安定に行うために、
染着層の主たる樹脂のガラス転移温度は100゜C以下
で、その樹脂層の接触角の余弦は0.6以下であり、か
つ色材層を形成する主たる樹脂系とは異なる樹脂系を用
いることが重要である。同時に、染着層の主たる樹脂に
柔軟性と低せん断力性の付与のため、低分子樹脂を混入
させることが重要である。微粒子を混入させても効果が
大きい。
染着層の主たる樹脂のガラス転移温度は100゜C以下
で、その樹脂層の接触角の余弦は0.6以下であり、か
つ色材層を形成する主たる樹脂系とは異なる樹脂系を用
いることが重要である。同時に、染着層の主たる樹脂に
柔軟性と低せん断力性の付与のため、低分子樹脂を混入
させることが重要である。微粒子を混入させても効果が
大きい。
【0020】
【実施例】図1に本発明による熱転写記録方法の1実施
例を示す。なお図番は各図面共通である、第1の基材2
1上に染着層42の設けられた染着層転写体2はドラム
状に形成された金属4”上の記録体基材(第2の基材)
41と熱ヘッド3−1の間に挟着され、第2の記録体基
材表面に染着層42の熱転写記録がおこなわれる。表面
に染着層42を設けた(色材を記録する直前の)基材を
記録体と称する。記録体基材はホ゜リエチレンテレフタ
レ−ト(PET)フィルム等のようなシ−ト状に形成さ
れてもよい。染着層は後で染料が記録される部分だけの
選択部分転写かまたは、一定の面積全部の転写が行なわ
れる。図の2’は染着層42が転写された後の状態を示
す。熱ヘッド3−1は熱ロ−ラであってもよい。次に溶
融インク12を色材とする色材層転写体1と熱ヘッド3
−2を用いて、42上に文字等を描画するため溶融イン
クを熱転写記録する。ここで11は転写体基体、13は
滑性耐熱層を示す。その次に、昇華性染料層82を色材
とする色材層転写体8と熱ヘッド3−3を用いて、42
上にフルカラ−画像を形成するため染料を熱転写記録す
る。ここで81は転写体基体、83は滑性耐熱層を示
す。最後に、染着層42中または上に記録された色材を
染着層樹脂とともに熱ロ−ル7を用いて普通紙等の受像
体5に熱転写及び熱定着を行う。6は記録された染着層
を表層に有する受像体を示す。
例を示す。なお図番は各図面共通である、第1の基材2
1上に染着層42の設けられた染着層転写体2はドラム
状に形成された金属4”上の記録体基材(第2の基材)
41と熱ヘッド3−1の間に挟着され、第2の記録体基
材表面に染着層42の熱転写記録がおこなわれる。表面
に染着層42を設けた(色材を記録する直前の)基材を
記録体と称する。記録体基材はホ゜リエチレンテレフタ
レ−ト(PET)フィルム等のようなシ−ト状に形成さ
れてもよい。染着層は後で染料が記録される部分だけの
選択部分転写かまたは、一定の面積全部の転写が行なわ
れる。図の2’は染着層42が転写された後の状態を示
す。熱ヘッド3−1は熱ロ−ラであってもよい。次に溶
融インク12を色材とする色材層転写体1と熱ヘッド3
−2を用いて、42上に文字等を描画するため溶融イン
クを熱転写記録する。ここで11は転写体基体、13は
滑性耐熱層を示す。その次に、昇華性染料層82を色材
とする色材層転写体8と熱ヘッド3−3を用いて、42
上にフルカラ−画像を形成するため染料を熱転写記録す
る。ここで81は転写体基体、83は滑性耐熱層を示
す。最後に、染着層42中または上に記録された色材を
染着層樹脂とともに熱ロ−ル7を用いて普通紙等の受像
体5に熱転写及び熱定着を行う。6は記録された染着層
を表層に有する受像体を示す。
【0021】図3に本発明による熱転写記録方法の別の
実施例を示す。ここで示すように予め塗工法等でPET
等の薄い第2の基材に染着層を形成した第2の記録体
4’を用いてもよい。溶融インク層12を表面に有する
転写体1と熱ヘッド3−2を用いて第2の基材上の染着
層42上かまたは、染着層のない記録体基材上に溶融イ
ンクを熱転写記録する。文字記録の必要のない記録装置
の場合には1と3−2の組合せの部分は不必要である。
次に、染料層82を表面に有する転写体8と熱ヘッド3
−3を用いて、色材層転写体上の染料層の昇華性染料を
第2の基材上の染着層42中に熱拡散転写する。最後
に、熱ロ−ラ7を用いて受像体5上に第2の記録体4’
上の染着層42中または上に記録された画像を染着層と
共に熱転写することにより、染料及び溶融熱転写記録に
よる高画質画像を受像体の基質に依存しないで得ること
ができる。溶融インクが染着層のない基材上に記録され
た場合も同様に受像体上に転写して画像を得ることがで
きる。6は受像体5上に記録された染着層42が設けら
れた状態を示す。
実施例を示す。ここで示すように予め塗工法等でPET
等の薄い第2の基材に染着層を形成した第2の記録体
4’を用いてもよい。溶融インク層12を表面に有する
転写体1と熱ヘッド3−2を用いて第2の基材上の染着
層42上かまたは、染着層のない記録体基材上に溶融イ
ンクを熱転写記録する。文字記録の必要のない記録装置
の場合には1と3−2の組合せの部分は不必要である。
次に、染料層82を表面に有する転写体8と熱ヘッド3
−3を用いて、色材層転写体上の染料層の昇華性染料を
第2の基材上の染着層42中に熱拡散転写する。最後
に、熱ロ−ラ7を用いて受像体5上に第2の記録体4’
上の染着層42中または上に記録された画像を染着層と
共に熱転写することにより、染料及び溶融熱転写記録に
よる高画質画像を受像体の基質に依存しないで得ること
ができる。溶融インクが染着層のない基材上に記録され
た場合も同様に受像体上に転写して画像を得ることがで
きる。6は受像体5上に記録された染着層42が設けら
れた状態を示す。
【0022】染着層が滑性材を含まないか小量の時に
は、この上に溶融インクがよく転写する。また、染料層
を記録する前に溶融インクを記録する方がこのましいの
は、染料層中の滑性材が微量染着層に転移するためであ
る。
は、この上に溶融インクがよく転写する。また、染料層
を記録する前に溶融インクを記録する方がこのましいの
は、染料層中の滑性材が微量染着層に転移するためであ
る。
【0023】図2は本発明の第2の実施例を示す。この
例では転写体100に示すように染着層転写体2と染料
を色材層とする色材層転写体8及び溶融インクを色材と
色材層転写体1が一体化されている。即ち、染着層と昇
華性染料及び溶融インクの熱転写が同一の熱ヘッド3−
2で行なわれる。転写体100では染着層42とそれに
続いて12−1などの溶融インク層及び染料層82が1
色または複数色面順次に形成されている。色材が染着層
に記録された後のプロセスは第1図の実施例と同じであ
る。
例では転写体100に示すように染着層転写体2と染料
を色材層とする色材層転写体8及び溶融インクを色材と
色材層転写体1が一体化されている。即ち、染着層と昇
華性染料及び溶融インクの熱転写が同一の熱ヘッド3−
2で行なわれる。転写体100では染着層42とそれに
続いて12−1などの溶融インク層及び染料層82が1
色または複数色面順次に形成されている。色材が染着層
に記録された後のプロセスは第1図の実施例と同じであ
る。
【0024】図1及び図2の実施例で記録体基材がパル
プ紙のような最終受像基材の場合は、7の熱転写及び熱
定着プロセスは不用である。
プ紙のような最終受像基材の場合は、7の熱転写及び熱
定着プロセスは不用である。
【0025】図3に示す第3の実施例は、記録体の形成
方法及び形状が図1及び図2と異なるだけであとのプロ
セスは同じである。
方法及び形状が図1及び図2と異なるだけであとのプロ
セスは同じである。
【0026】記録体4の第2の基材41は、図1の実施
例の場合、金属ドラム4”等に耐熱性高分子フィルムや
シリコ−ン等の耐熱性ゴムを巻き付けたもので構成され
る。耐熱性フィルムにはポリイミド、芳香族ポリアミド
(アラミド)、ポリカ−ボネ−ト、PET、セロファン
等の他成膜可能な樹脂フィルムが用いられる。基材41
に耐熱性フィルムを用いた場合、熱転写記録時の熱歪を
吸収する熱歪吸収層をこの上に設けると重ね記録時のレ
ジストレ−ション等に有効である。この層はゴム弾性を
示す樹脂層かまたは気孔率の高い樹脂層で形成される。
ゴム弾性樹脂層にはスチレン・ブタジエン・ラバ−(S
BR)またはそのラテックスで代表されるのも等が有用
である。アクリロニトリル・ブタジエン系等も用いられ
る。またこれらに微粒子等の添加材をくわえてもよい。
例の場合、金属ドラム4”等に耐熱性高分子フィルムや
シリコ−ン等の耐熱性ゴムを巻き付けたもので構成され
る。耐熱性フィルムにはポリイミド、芳香族ポリアミド
(アラミド)、ポリカ−ボネ−ト、PET、セロファン
等の他成膜可能な樹脂フィルムが用いられる。基材41
に耐熱性フィルムを用いた場合、熱転写記録時の熱歪を
吸収する熱歪吸収層をこの上に設けると重ね記録時のレ
ジストレ−ション等に有効である。この層はゴム弾性を
示す樹脂層かまたは気孔率の高い樹脂層で形成される。
ゴム弾性樹脂層にはスチレン・ブタジエン・ラバ−(S
BR)またはそのラテックスで代表されるのも等が有用
である。アクリロニトリル・ブタジエン系等も用いられ
る。またこれらに微粒子等の添加材をくわえてもよい。
【0027】記録体基材に高分子フィルムを用いる場
合、その表面に粗度を設けると染着層が容易に転移しや
すい。粒子で粗度をもうけいもよいし、1000番程度
のラッピングペ−パで粗度をもうけてもよい。
合、その表面に粗度を設けると染着層が容易に転移しや
すい。粒子で粗度をもうけいもよいし、1000番程度
のラッピングペ−パで粗度をもうけてもよい。
【0028】図1の染着層転写体2はその基材21上に
染着層42が構成される。染着層はその基材21から熱
手段で記録体4の基材41上に選択的に転写する必要
や、色材記録時の感度向上、さらに記録後最終プロセス
で受像体5に転写される必要があるため、基材21また
は41との接着性が準安定的に保たれる必要がある。そ
のため染着層を形成する主たる樹脂のみの表面エネルギ
は小さい方が好ましい。換言すれば、その樹脂のみの接
触角の余弦は0.6以下がよい。図4に固体の表面エネ
ルギを推定するジスマンプロットを4種の樹脂とPET
フィルムについて示す。横軸は試験試薬の表面張力で縦
軸は接触角の余弦を示す。本発明の接触角の余弦は、試
験試薬の表面張力が45dyn/cm以上で測定した時
の値で定義する。第4図からポリビニルブチラ−ル(P
VB)とポリスチレン(PSt)樹脂の接触角余弦は
0.6以下であり、飽和ポリエステル(PEs)樹脂と
AS樹脂のそれはPETフィルムのそれと同じく0.6
以上を示す。本発明には、PVBやPSt樹脂が好まし
い。
染着層42が構成される。染着層はその基材21から熱
手段で記録体4の基材41上に選択的に転写する必要
や、色材記録時の感度向上、さらに記録後最終プロセス
で受像体5に転写される必要があるため、基材21また
は41との接着性が準安定的に保たれる必要がある。そ
のため染着層を形成する主たる樹脂のみの表面エネルギ
は小さい方が好ましい。換言すれば、その樹脂のみの接
触角の余弦は0.6以下がよい。図4に固体の表面エネ
ルギを推定するジスマンプロットを4種の樹脂とPET
フィルムについて示す。横軸は試験試薬の表面張力で縦
軸は接触角の余弦を示す。本発明の接触角の余弦は、試
験試薬の表面張力が45dyn/cm以上で測定した時
の値で定義する。第4図からポリビニルブチラ−ル(P
VB)とポリスチレン(PSt)樹脂の接触角余弦は
0.6以下であり、飽和ポリエステル(PEs)樹脂と
AS樹脂のそれはPETフィルムのそれと同じく0.6
以上を示す。本発明には、PVBやPSt樹脂が好まし
い。
【0029】さらに、染着樹脂のガラス転移温度Tgは
記録に問題が生じない限り低いことが好ましい。PV
B,PStを中心にこれらと複合系をつくるため塩ビ−
酢ビ共重合体樹脂、飽和ポリエステル樹脂、ポリビニル
ブチラ−ルを中心とするポリアセタ−ル樹脂、アクリル
樹脂、ウレタン樹脂、ポリアミド樹脂等が用いられる。
これらのうちそのTgが100゜C以下が好ましい。こ
れらの主たる染着樹脂は色材層を形成する主たる樹脂と
異なることが重要である。このため、色材記録時に色材
層と染着層の融着を防ぐことができる。
記録に問題が生じない限り低いことが好ましい。PV
B,PStを中心にこれらと複合系をつくるため塩ビ−
酢ビ共重合体樹脂、飽和ポリエステル樹脂、ポリビニル
ブチラ−ルを中心とするポリアセタ−ル樹脂、アクリル
樹脂、ウレタン樹脂、ポリアミド樹脂等が用いられる。
これらのうちそのTgが100゜C以下が好ましい。こ
れらの主たる染着樹脂は色材層を形成する主たる樹脂と
異なることが重要である。このため、色材記録時に色材
層と染着層の融着を防ぐことができる。
【0030】染着層の系としてのTgを下げるため、あ
るいは表面の摩擦係数調整材として上述の高分子樹脂に
低分子樹脂を含ませると効果が大きい。低分子樹脂とし
は一般的な熱溶融樹脂が使われる。特に低分子ポリスチ
レン樹脂が好ましいが、その他低分子ポリエチレン、石
油樹脂、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、クマロン樹
脂、脂環族飽和炭化水素樹脂、エステルガム、分子量の
大きいワックス類等がある。
るいは表面の摩擦係数調整材として上述の高分子樹脂に
低分子樹脂を含ませると効果が大きい。低分子樹脂とし
は一般的な熱溶融樹脂が使われる。特に低分子ポリスチ
レン樹脂が好ましいが、その他低分子ポリエチレン、石
油樹脂、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、クマロン樹
脂、脂環族飽和炭化水素樹脂、エステルガム、分子量の
大きいワックス類等がある。
【0031】また、染着層に滑性材または離型材を添加
することが効果的な場合も多い。特に、末端または側鎖
にシロキサンメタアクリレ−トを有するアクリル(シリ
コ−ン)樹脂は有効である。このアクリルシリコ−ン樹
脂の末端にアルコキシシリル基等のシランカップリング
剤を配し、大気中の微量水分と反応してシロキサン結合
をするもの(含シロキサン湿分硬化型樹脂)でもよい。
また、末端または側鎖にフッソメタクリレ−トを有する
アクリル(シリコ−ン)樹脂も有効である。これらには
必要に応じて反応促進剤を用いてもよい。
することが効果的な場合も多い。特に、末端または側鎖
にシロキサンメタアクリレ−トを有するアクリル(シリ
コ−ン)樹脂は有効である。このアクリルシリコ−ン樹
脂の末端にアルコキシシリル基等のシランカップリング
剤を配し、大気中の微量水分と反応してシロキサン結合
をするもの(含シロキサン湿分硬化型樹脂)でもよい。
また、末端または側鎖にフッソメタクリレ−トを有する
アクリル(シリコ−ン)樹脂も有効である。これらには
必要に応じて反応促進剤を用いてもよい。
【0032】さらに、各種のシリコ−ン系潤滑材、弗素
系界面活性材、パラフィン及びポリエチレン等のワック
ス類、高級脂肪族アルコ−ル、高級脂肪酸アミド及びエ
ステル等がある。液状潤滑材としては、ジメチルポリシ
ロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、弗素シリコ
−ンオイル、その他の各種変性シリコ−ンオイル、2種
以上の反応性シリコ−ンオイルの反応物(例えば、エポ
キシ変性とカルボキシルまたはアミノ変性の反応物等)
がある。また、樹脂と潤滑材の反応型でもよく、例え
ば、ポリシロキサンをアクリル樹脂にグラフト重合させ
た水溶性ポリシロキサングラフトアクリル樹脂、シロキ
サンメタクリレ−トを末端または側鎖に付加したアクリ
ルシリコ−ン(シリコン)またはアクリルウレタンシリ
コ−ン(シリコン)樹脂等も有効である。
系界面活性材、パラフィン及びポリエチレン等のワック
ス類、高級脂肪族アルコ−ル、高級脂肪酸アミド及びエ
ステル等がある。液状潤滑材としては、ジメチルポリシ
ロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、弗素シリコ
−ンオイル、その他の各種変性シリコ−ンオイル、2種
以上の反応性シリコ−ンオイルの反応物(例えば、エポ
キシ変性とカルボキシルまたはアミノ変性の反応物等)
がある。また、樹脂と潤滑材の反応型でもよく、例え
ば、ポリシロキサンをアクリル樹脂にグラフト重合させ
た水溶性ポリシロキサングラフトアクリル樹脂、シロキ
サンメタクリレ−トを末端または側鎖に付加したアクリ
ルシリコ−ン(シリコン)またはアクリルウレタンシリ
コ−ン(シリコン)樹脂等も有効である。
【0033】また、染着層に微粒子を含ませてもよい。
特に、染着層表面から突出するシリカ、チタン白、硫酸
バリウム、酸化亜鉛等の無機微粒子が染着層の選択転写
性や受像体への転写性に効果が大きい。
特に、染着層表面から突出するシリカ、チタン白、硫酸
バリウム、酸化亜鉛等の無機微粒子が染着層の選択転写
性や受像体への転写性に効果が大きい。
【0034】図1で染料転写体8は基材81の裏面に耐
熱滑性層83を形成し表面に染料層82が設けられたも
のである。基材81は厚み2ないし20ミクロンの高分
子フィルムが用いられる。一般的には、PETフィルム
が用いられるが、芳香族ポリアミド(アラミド)、ポリ
イミド、ポリカ−ボネ−ト、ポリフェニレンサルファイ
ド、ポリエ−テルケトン、トリアセチルセルロ−ス、セ
ロファン等、成膜可能な樹脂によるフィルムも有用であ
る。また、これらの樹脂にカ−ボン等の導電性粒子を混
入し成膜した抵抗性フィルムを用いてもよい。染料層8
2は少なくとも昇華性染料と結着材から構成される。昇
華性染料としては分散染料、油溶染料、塩基性染料、カ
ラ−フォ−マ−等が用いられる。特に、インドアニリン
系、キノフタロン系、ジシアノイミダゾ−ル系、ジシア
ノメチン系、トリシアノビニル系等の分散染料が有効で
ある。結着材にはポリエステル、ポリビニルブチラ−
ル、アクリルスチレン樹脂等が用いられる。必要に応じ
て滑性材や微粒子を用いる。耐熱滑性層83は熱ヘッド
3と基材81間の耐熱及び潤滑性を付与するため設けら
れ、紫外線硬化樹脂、液状潤滑材、無機微粒子等で成膜
される。
熱滑性層83を形成し表面に染料層82が設けられたも
のである。基材81は厚み2ないし20ミクロンの高分
子フィルムが用いられる。一般的には、PETフィルム
が用いられるが、芳香族ポリアミド(アラミド)、ポリ
イミド、ポリカ−ボネ−ト、ポリフェニレンサルファイ
ド、ポリエ−テルケトン、トリアセチルセルロ−ス、セ
ロファン等、成膜可能な樹脂によるフィルムも有用であ
る。また、これらの樹脂にカ−ボン等の導電性粒子を混
入し成膜した抵抗性フィルムを用いてもよい。染料層8
2は少なくとも昇華性染料と結着材から構成される。昇
華性染料としては分散染料、油溶染料、塩基性染料、カ
ラ−フォ−マ−等が用いられる。特に、インドアニリン
系、キノフタロン系、ジシアノイミダゾ−ル系、ジシア
ノメチン系、トリシアノビニル系等の分散染料が有効で
ある。結着材にはポリエステル、ポリビニルブチラ−
ル、アクリルスチレン樹脂等が用いられる。必要に応じ
て滑性材や微粒子を用いる。耐熱滑性層83は熱ヘッド
3と基材81間の耐熱及び潤滑性を付与するため設けら
れ、紫外線硬化樹脂、液状潤滑材、無機微粒子等で成膜
される。
【0035】受像体5はボンド紙や普通紙等のパルプ系
用紙でもよく、乳白PET、ユポ等の合成紙でもよく、
パルプ紙とフィルムの接着した基材でもよい。
用紙でもよく、乳白PET、ユポ等の合成紙でもよく、
パルプ紙とフィルムの接着した基材でもよい。
【0036】記録ヘッド3−1,3−2,3−3は普通
のサ−マルヘッド、通電ヘッド、レ−ザ−ヘッド等が用
いられる。ライン型サ−マルヘッドを用いた時の記録条
件は、ライン記録周期T:33msないし4ms、印加
パルス幅:16msないし2ms、記録エネルギ−E:
8ないし4J/cm2でおこなわれる。
のサ−マルヘッド、通電ヘッド、レ−ザ−ヘッド等が用
いられる。ライン型サ−マルヘッドを用いた時の記録条
件は、ライン記録周期T:33msないし4ms、印加
パルス幅:16msないし2ms、記録エネルギ−E:
8ないし4J/cm2でおこなわれる。
【0037】記録された染着層の受像体5への熱転写は
熱ロ−ル7を用いる時は、温度約180゜C、速度10
mm/秒、圧力50Kg/20cmで行なわれる。
熱ロ−ル7を用いる時は、温度約180゜C、速度10
mm/秒、圧力50Kg/20cmで行なわれる。
【0038】以下、さらに具体的な実施例を示す。 ・昇華性染料を色材とする色材層転写体8の作製 裏面に2ミクロンの滑性耐熱層を設け、表面に0.3ミ
クロンのアンカ−層を塗工した4ミクロンのPETフィ
ルムのアンカ−層上に下記のインクをグラビアコ−タ−
で固形厚1ミクロンになるように染料層を形成した。 (インク) インドアニリン系分散染料 2.5重量部 アクリルスチレン樹脂 4 重量部 アミド変性シリコ−ン油 0.02重量部 トルエン 20重量部 2−ブタノン 20重量部 ・溶融インクを色材とする色材層転写体1の作製 裏面に1ミクロンの耐熱滑性層を形成した6ミクロンの
PET上に下記の組成の黒色溶融インクを2ミクロンの
乾燥膜厚になるように製膜した。
クロンのアンカ−層を塗工した4ミクロンのPETフィ
ルムのアンカ−層上に下記のインクをグラビアコ−タ−
で固形厚1ミクロンになるように染料層を形成した。 (インク) インドアニリン系分散染料 2.5重量部 アクリルスチレン樹脂 4 重量部 アミド変性シリコ−ン油 0.02重量部 トルエン 20重量部 2−ブタノン 20重量部 ・溶融インクを色材とする色材層転写体1の作製 裏面に1ミクロンの耐熱滑性層を形成した6ミクロンの
PET上に下記の組成の黒色溶融インクを2ミクロンの
乾燥膜厚になるように製膜した。
【0039】 ワックス(NPS−6115、日本精蝋製) :3重量部 熱溶融樹脂(YSレジンPX−100、安原 油脂工業製):1重量部 カ−ボンブラック:1重量部 トルエン・IPA混合溶剤:10重量部 ・染着層転写体2の作製 基材は染料転写体と同じものを用いた。その上に次の染
着層を形成した。
着層を形成した。
【0040】ポリビニルブチラ−ル樹脂(BL−S、積
水化学社製)10重量部、低分子ポリスチレン(ピコラ
スチック A75)2重量部、酸化チタン1重量部、ト
ルエン50重量部の塗料をバ−コ−タ−で厚み3ミクロ
ンに製膜した。 ・記録体4の基材の作製 50ミクロン厚のPETフィルム上にSBR(LX41
5A 日本ゼオン製)を10ミクロン形成したものを金
属ドラムに巻き付けて作製した。 ・画像の作製 上記の記録メデア及び記録機構と、連続して受像体に染
着層を転写する熱ロ−ラ機構を用いて、ボンド紙上に最
終画像を得た。
水化学社製)10重量部、低分子ポリスチレン(ピコラ
スチック A75)2重量部、酸化チタン1重量部、ト
ルエン50重量部の塗料をバ−コ−タ−で厚み3ミクロ
ンに製膜した。 ・記録体4の基材の作製 50ミクロン厚のPETフィルム上にSBR(LX41
5A 日本ゼオン製)を10ミクロン形成したものを金
属ドラムに巻き付けて作製した。 ・画像の作製 上記の記録メデア及び記録機構と、連続して受像体に染
着層を転写する熱ロ−ラ機構を用いて、ボンド紙上に最
終画像を得た。
【0041】記録ヘッド:ライン型サ−マルヘッド ライン記録速度: 8ms 記録パルス幅: 0−4ms 最大染料記録エネルギ−:6.5J/cm2 最大溶融インク転写エネルギ−:2J/cm2 染着層転写エネルギ−:3J/cm2 熱ロ−ラ−:温度180゜C,送り速度10mm/秒、
圧力10Kg 以上のようにしてボンド紙上に得られた画像は最大反射
濃度1.8以上の高品位なピクトリアル画像と1.5以
上の黒色文字像であった。
圧力10Kg 以上のようにしてボンド紙上に得られた画像は最大反射
濃度1.8以上の高品位なピクトリアル画像と1.5以
上の黒色文字像であった。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、従来高
価な特殊紙上にしか得られなかった高品位のピクトリア
ル画像を、しかも文字と混在する画像を受像体を選ばず
実現できる。ボンド紙でも普通紙でも紙質依存性の少な
い記録を行なうことができる。特に、高速記録すなわち
高温記録に対しても、染着層は選択的に記録体上に転写
または形成でき、かつ安定な色材の記録ができ、かつ、
記録された染着層が安定にどのような受像体にも熱転写
でき、コ−ティングしているような違和感はない。
価な特殊紙上にしか得られなかった高品位のピクトリア
ル画像を、しかも文字と混在する画像を受像体を選ばず
実現できる。ボンド紙でも普通紙でも紙質依存性の少な
い記録を行なうことができる。特に、高速記録すなわち
高温記録に対しても、染着層は選択的に記録体上に転写
または形成でき、かつ安定な色材の記録ができ、かつ、
記録された染着層が安定にどのような受像体にも熱転写
でき、コ−ティングしているような違和感はない。
【図1】本発明の記録方法及び記録材料の1実施例を示
す図
す図
【図2】本発明の記録方法及び記録材料の第2の実施例
を示す図
を示す図
【図3】本発明の記録方法及び記録材料の第3の実施例
を示す図
を示す図
【図4】樹脂面の接触角余弦を推定するジスマンプロッ
トを示す図
トを示す図
1,8 色材層転写体 41 第2の基材 4 記録体 4’ 第2の記録体 42 染着層 2 染着層転写体 12 溶融インク層 82 染料層 5 受像体 100 転写体 21 第1の基材
フロントページの続き (72)発明者 福井 康雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松尾 浩之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (28)
- 【請求項1】基材上に塗工または熱手段で部分的または
全面に形成されうる染着層を有する記録体と、少なくと
も転写体を用い、前記染着層を形成する主たる樹脂のガ
ラス転移温度が100゜C以下であり、添加材を含まな
い樹脂層のみの接触角余弦が0.6以下であり、かつ前
記転写体上の色材層を形成する主たる樹脂系と異なる樹
脂系である記録体を用いて行う熱転写記録方法。 - 【請求項2】基材上に塗工または熱手段で部分的または
全面に形成されうる染着層を有する記録体と、転写体
と、受像体とを用い、前記染着層を形成する主たる樹脂
のガラス転移温度が100゜C以下であり、添加材を含
まない樹脂層のみの接触角の余弦が0.6以下であり、
かつ前記転写体上の色材層を形成する樹脂系と異なる樹
脂系である記録体を用いて行う熱転写記録を行うプロセ
スと、染着層中または表面に記録された記録物を受像体
上に熱転写そしてまたは熱定着するプロセスを有するこ
とを特徴とする熱転写記録方法。 - 【請求項3】第1の基材上に染着層を設けた染着層転写
体と、少なくとも色材層を表面に有する色材層転写体
と、第2の基材とを用い、前記第1の基材上の染着層を
前記第2の基材上の全面または一部に熱転写し、前記第
2の基材上に熱転写された前記染着層上に前記色材層転
写体の色材を熱転写する方法において、前記染着層を形
成する主たる樹脂のガラス転移温度が100゜C以下で
あり、添加材を含まない樹脂層のみの接触角余弦が0.
6以下であり、かつ前記色材層を形成する主たる樹脂系
と異なる樹脂系である染着層を用いて行う熱転写記録方
法。 - 【請求項4】第1の基材上に染着層を設けた染着層転写
体と、少なくとも色材層を表面に有する色材層転写体
と、第2の基材とを用い、前記第1の基材上の染着層を
前記第2の基材上の全面または一部に熱転写し、前記第
2の基材上に熱転写された前記染着層上に前記色材層転
写体の色材を熱転写した後、前記染着層中または表面に
記録された記録物を前記染着層とともに受像体上に熱転
写そしてまたは熱定着する方法において、前記染着層を
形成する主たる樹脂のガラス転移温度が100゜C以下
であり、添加材を含まない樹脂層のみの接触角余弦が
0.6以下であり、かつ前記色材層を形成する主たる樹
脂系と異なる樹脂系である染着層を用いて行う熱転写記
録方法。 - 【請求項5】基材上に塗工手段で染着層を設けた第2の
記録体と、少なくとも色材層を表面に有する色材層転写
体とを用いて、前記染着層上に前記色材層転写体の色材
を熱転写する方法において、前記染着層を形成する主た
る樹脂のガラス転移温度が100゜C以下であり、添加
材を含まない樹脂層のみの接触角余弦が0.6以下であ
り、かつ前記色材層を形成する主たる樹脂系と異なる樹
脂系である染着層を用いて行う熱転写記録方法。 - 【請求項6】基材上に塗工手段で染着層を設けた第2の
記録体と、少なくとも色材層を表面に有する色材層転写
体とを用いて、前記染着層上に前記色材層転写体の色材
を熱転写した後、前記染着層中または表面に記録された
記録物を前記染着層とともに受像体上に熱転写そしてま
たは熱定着する方法において、前記染着層を形成する主
たる樹脂のガラス転移温度が100゜C以下であり、添
加材を含まない樹脂層のみの接触角余弦が0.6以下で
あり、かつ前記色材層を形成する主たる樹脂系と異なる
樹脂系である染着層を用いて行う熱転写記録方法。 - 【請求項7】第1の基材とその上に設けられる染着層の
間の一部または全面に離型層を設けて染着層転写体とし
た請求項3または4記載の熱転写記録方法。 - 【請求項8】第2の基材が高分子フィルム上に熱歪吸収
層を設けた請求項3または4記載の熱転写記録方法。 - 【請求項9】第2の基材が表面粗度を設けた高分子物質
である請求項3または4記載の熱転写記録方法。 - 【請求項10】染着層が樹脂のみで形成され、色材層に
滑性材が付与されていることを特徴とする請求項1ない
し6のいずれかに記載の熱転写記録方法。 - 【請求項11】染着層が少なくとも高分子樹脂と低分子
樹脂で形成される請求項1ないし6のいずれかに記載の
熱転写記録方法。 - 【請求項12】染着層が少なくとも高分子樹脂と低分子
樹脂と微粒子で形成される請求項1ないし6のいずれか
に記載の熱転写記録方法。 - 【請求項13】染着層に滑性材を含む請求項11または
12記載の熱転写記録方法。 - 【請求項14】色材層転写体が染料層と溶融インク層を
同一基材または別々の基材上に設けた色材層をである請
求項1ないし13のいずれかに記載の熱転写記録方法。 - 【請求項15】色材層転写体の前記溶融インク層を先に
記録した後、染料層を記録することを特徴とする請求項
14記載の熱転写記録方法。 - 【請求項16】染着層がポリビニルブチラ−ル樹脂また
はポリスチレン樹脂の少なくとも1つ、またはその両方
を含む請求項10記載の熱転写記録方法に供する染着層
転写体または記録材料。 - 【請求項17】染着層がポリビニルブチラ−ル樹脂に低
分子ポリスチレン樹脂を含む請求項11記載の熱転写記
録方法に供する染着層転写体または記録材料。 - 【請求項18】染着層がポリビニルブチラ−ル樹脂に低
分子ポリスチレン樹脂及びポリエステル樹脂をを含む請
求項11記載の熱転写記録方法に供する染着層転写体ま
たは記録材料。 - 【請求項19】染着層がポリエステル樹脂と低分子また
は高分子ポリスチレン樹脂を含む請求項11記載の熱転
写記録方法に供する染着層転写体または記録体。 - 【請求項20】染着層に微粒子を含む請求項12記載の
熱転写記録方法に共する染着層転写体または記録材料。 - 【請求項21】染着層に滑性材を含む請求項13記載の
熱転写記録方法に共する染着層転写体または記録材料。 - 【請求項22】第1の基材とその上に設けられる前記染
着層の間の一部または全面に離型層を設けた請求項7記
載の熱転写記録方法に共する染着層転写体の記録材料。 - 【請求項23】第2の基材上の前記熱歪吸収層がゴム弾
性を有する樹脂層である8記載の熱転写記録方法に共す
る第2の基材または記録体。 - 【請求項24】染料層が少なくとも染料と主結着樹脂と
低分子ポリスチレン樹脂を含む請求項14記載の熱転写
記録方法に供する色材層転写体の記録材料。 - 【請求項25】染料層が少なくとも染料と主結着樹脂と
低分子ポリスチレン樹脂と滑性材を含む請求項14記載
の熱転写記録方法に供する色材層転写体の記録材料。 - 【請求項26】染料層が少なくとも染料とアクリロニト
リルスチレンまたはポリエステル樹脂と滑性材を含む請
求項14ないし15のいずれかに記載の熱転写記録方法
に供する色材層転写体の記録材料。 - 【請求項27】染着層または染料層に含まれる滑性材が
少なくともその末端または側鎖にシロキサンメタクリレ
−トまたはフッソメタクリレ−トを含むアクリル樹脂で
ある請求項16ないし26のいずれかに記載の染着層転
写体または記録体。 - 【請求項28】色材層と染着層が同一基材上に設けられ
た請求項3または4記載の熱転写記録方法に共する転写
に寄与する記録材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4106318A JPH05131764A (ja) | 1991-05-13 | 1992-04-24 | 熱転写記録方法及び記録材料 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10718291 | 1991-05-13 | ||
JP3-107182 | 1991-05-13 | ||
JP4106318A JPH05131764A (ja) | 1991-05-13 | 1992-04-24 | 熱転写記録方法及び記録材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05131764A true JPH05131764A (ja) | 1993-05-28 |
Family
ID=26446438
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4106318A Pending JPH05131764A (ja) | 1991-05-13 | 1992-04-24 | 熱転写記録方法及び記録材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05131764A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000020224A1 (fr) * | 1998-10-08 | 2000-04-13 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Couche receptrice et recepteur d'images pour impression par transfert thermique |
-
1992
- 1992-04-24 JP JP4106318A patent/JPH05131764A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000020224A1 (fr) * | 1998-10-08 | 2000-04-13 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Couche receptrice et recepteur d'images pour impression par transfert thermique |
US6673744B1 (en) | 1998-10-08 | 2004-01-06 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Thermal transfer recording image receiving layer and thermal transfer recording image receiver |
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