JPH07164762A - 熱転写中間記録体 - Google Patents

熱転写中間記録体

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JPH07164762A
JPH07164762A JP5150666A JP15066693A JPH07164762A JP H07164762 A JPH07164762 A JP H07164762A JP 5150666 A JP5150666 A JP 5150666A JP 15066693 A JP15066693 A JP 15066693A JP H07164762 A JPH07164762 A JP H07164762A
Authority
JP
Japan
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thermal transfer
layer
dyeing layer
intermediate recording
transfer intermediate
Prior art date
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Pending
Application number
JP5150666A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyoshi Taguchi
信義 田口
Hiroyuki Matsuo
浩之 松尾
Koji Ikeda
浩二 池田
Yasuo Fukui
康雄 福井
Masanori Yoshikawa
正紀 吉川
Atsushi Sogami
淳 曽我美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP5150666A priority Critical patent/JPH07164762A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 染料熱転写記録方法において、普通紙上に、
高画質画像を高速で記録できる熱転写中間記録体を提供
する。 【構成】 熱転写中間記録体4上に、染着層転写体2か
ら染着層22を熱転写し、熱転写された染着層22上
に、少なくとも色材層82を有する転写体8から色材層
82の色材を熱転写して、少なくとも熱転写中間記録体
4上に熱転写した染着層22と熱転写した色材とからな
るカラー画像を形成し、熱転写中間記録体4上に熱転写
された染着層22中又はその表面に形成された前記カラ
ー画像を染着層22と共に受像体5上に熱転写する染料
熱転写記録方法に使用される熱転写中間記録体4におい
て、熱転写中間記録基材40上に、接着性感応基を含む
シリコーンゴムを有するシリコーンゴム層41を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、染料熱転写記録方法に
使用される熱転写記録材料に関し、特に、染料熱転写記
録方法において普通紙を受像材として使用できる熱転写
中間記録体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】染料熱転写記録方法は、カラ−写真に匹
敵する高画質なカラー画像を受像材上に形成できる唯一
の小型で保守性と即時性に優れた記録技術である。これ
は、薄いフィルム基材上に3原色の昇華性染料を含む3
原色の染料層を順次位置をずらせて設けた転写体を、合
成紙などの厚手フィルム基材上に染着層を設けた受像体
に重ね、熱記録ヘッドを用いて前記転写体の昇華性染料
を前記受像体の染着層に順次重ねて移行させ3原色の染
料分子を混色したカラー画像を受像体上に記録するもの
である。
【0003】一方、受像体上の染着層に記録されたカラ
ー画像を、受像体から剥がして色々な所に添付するた
め、タックシ−トを用いる方法が提案されている。これ
は受像体を2層構造にし、染着層が形成された上層基材
の裏面に粘着材層を設け、この粘着材層で、前記上層基
材を離型層を設けた下層基材上に固定したもので、カラ
ー画像を記録後、カラー画像を記録した染着層を有する
上層基材を、前記離型層を設けた下層基材からはがし、
カラー画像を記録した染着層を有する前記上層基材を前
記粘着材層で葉書等に添付して用いている。
【0004】又、文字記録の場合には、溶融インク層を
表面に設けた転写体を用いて表面平滑化した普通紙上に
熱転写して記録を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】最近のマルチメディア
時代では、情報には画像と文字が混在するので、これら
を、複写機と同じように普通紙に記録したいという要望
が強い。
【0006】しかし、従来の染料熱転写記録方法による
カラー画像の記録の場合には、受像材が高価でランニン
グコストが高くなることと、従来の受像体では、受像体
の厚手フィルム基材と染着層間の接着性や離型性等の表
面特性を制御していないので、このフィルム基材との界
面特性が合う染着層の材料が限定され、この限定された
染着層に適合する界面特性を有する転写体の昇華性染料
も限定され、転写体から受像体への移行性が遅い昇華性
染料しか使用できないので、熱転写に時間がかかり、記
録速度が遅くなるという問題点がある。
【0007】文字画像の記録の場合には、上記のカラー
画像の場合の転写体の昇華性染料が溶融インクになる
が、この場合にも、受像材として表面を平滑化した特殊
な紙が必要であるという問題点がある。
【0008】本発明は、上記の問題点を解決し、カラー
画像と文字画像とを染料熱転写記録方法で普通紙上に記
録できるようにする熱転写中間記録体を提供することを
課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願第1発明の熱転写中
間記録体は、上記の課題を解決するために、熱転写中間
記録体上に、染着層を表面に設けた染着層転写体から前
記染着層を熱転写し、前記熱転写された染着層上に、少
なくとも色材層を表面に設けた転写体から前記色材層の
色材を熱転写して、前記熱転写中間記録体上に少なくと
も前記熱転写した染着層と前記熱転写した色材とからな
るカラー画像を形成する染料熱転写記録方法に使用され
る熱転写中間記録体において、熱転写中間記録基材上
に、接着性感応基を含むシリコーンゴムを有するシリコ
ーンゴム層を設けたことを特徴とする。
【0010】本願第2発明の熱転写中間記録体は、上記
の課題を解決するために、熱転写中間記録体上に、染着
層を表面に設けた染着層転写体から前記染着層を熱転写
し、前記熱転写された染着層上に、少なくとも色材層を
表面に設けた転写体から前記色材層の色材を熱転写し
て、前記熱転写中間記録体上に少なくとも前記熱転写し
た染着層と前記熱転写した色材とからなるカラー画像を
形成し、前記熱転写中間記録体上に熱転写された前記染
着層中又はその表面に形成された前記カラー画像を前記
染着層と共に受像体上に熱転写する染料熱転写記録方法
に使用される熱転写中間記録体において、熱転写中間記
録基材上に、接着性感応基を含むシリコーンゴムを有す
るシリコーンゴム層を設けたことを特徴とする。
【0011】又、本願第1、第2発明の熱転写中間記録
体は、上記の課題を解決するために、接着性感応基を含
むシリコーンゴムは、メチル基の一部を接着性感応基で
置換した構造のシリコ−ンゴムであることが好適であ
る。
【0012】又、本願第1、第2発明の熱転写中間記録
体は、上記の課題を解決するために、接着性感応基は、
OH基と、少なくとも一つ以上のハロゲン元素を含む基
と、ビニル基の少なくとも一つ以上を含む接着性感応基
であることが好適である。
【0013】又、本願第1、第2発明の熱転写中間記録
体は、上記の課題を解決するために、接着性感応基のハ
ロゲン元素は、ふっ素又は塩素のいづれか、又は両方を
含むことが好適である。
【0014】本願第3発明の熱転写中間記録体は、上記
の課題を解決するために、熱転写中間記録体上に、染着
層を表面に設けた染着層転写体から前記染着層を熱転写
し、前記熱転写された染着層上に、少なくとも色材層を
表面に設けた転写体から前記色材層の色材を熱転写し
て、前記熱転写中間記録体上に少なくとも前記熱転写し
た染着層と前記熱転写した色材とからなるカラー画像を
形成する染料熱転写記録方法に使用される熱転写中間記
録体において、熱転写中間記録基材上に、シリコーンオ
イル成分が10重量%以下であるシリコ−ンゴムを有す
るシリコ−ンゴム層を設けたことを特徴とする。
【0015】本願第4発明の熱転写中間記録体は、上記
の課題を解決するために、熱転写中間記録体上に、染着
層を表面に設けた染着層転写体から前記染着層を熱転写
し、前記熱転写された染着層上に、少なくとも色材層を
表面に設けた転写体から前記色材層の色材を熱転写し
て、前記熱転写中間記録体上に少なくとも前記熱転写し
た染着層と前記熱転写した色材とからなるカラー画像を
形成し、前記熱転写中間記録体上に熱転写された前記染
着層中又はその表面に形成された前記カラー画像を前記
染着層と共に受像体上に熱転写する染料熱転写記録方法
に使用される熱転写中間記録体において、熱転写中間記
録基材上に、シリコーンオイル成分が10重量%以下で
あるシリコ−ンゴムを有するシリコ−ンゴム層を設けた
ことを特徴とする。
【0016】本願第5発明の熱転写中間記録体は、上記
の課題を解決するために、熱転写中間記録体上に、染着
層を表面に設けた染着層転写体から前記染着層を熱転写
し、前記熱転写された染着層上に、少なくとも色材層を
表面に設けた転写体から前記色材層の色材を熱転写し
て、前記熱転写中間記録体上に少なくとも前記熱転写し
た染着層と前記熱転写した色材とからなるカラー画像を
形成する染料熱転写記録方法に使用される熱転写中間記
録体において、熱転写中間記録基材上に、珪素に対する
炭素の原子比が1ないし2の範囲であるシリコーンゴム
を有するシリコーンゴム層を設けたことを特徴とする。
【0017】本願第6発明の熱転写中間記録体は、上記
の課題を解決するために、熱転写中間記録体上に、染着
層を表面に設けた染着層転写体から前記染着層を熱転写
し、前記熱転写された染着層上に、少なくとも色材層を
表面に設けた転写体から前記色材層の色材を熱転写し
て、前記熱転写中間記録体上に少なくとも前記熱転写し
た染着層と前記熱転写した色材とからなるカラー画像を
形成し、前記熱転写中間記録体上に熱転写された前記染
着層中又はその表面に形成された前記カラー画像を前記
染着層と共に受像体上に熱転写する染料熱転写記録方法
に使用される熱転写中間記録体において、熱転写中間記
録基材上に、珪素に対する炭素の原子比が1ないし2の
範囲であるシリコーンゴムを有するシリコーンゴム層を
設けたことを特徴とする。
【0018】本願第7発明の熱転写中間記録体は、上記
の課題を解決するために、熱転写中間記録体上に、染着
層を表面に設けた染着層転写体から前記染着層を熱転写
し、前記熱転写された染着層上に、少なくとも色材層を
表面に設けた転写体から前記色材層の色材を熱転写し
て、前記熱転写中間記録体上に少なくとも前記熱転写し
た染着層と前記熱転写した色材とからなるカラー画像を
形成する染料熱転写記録方法に使用される熱転写中間記
録体において、熱転写中間記録基材上に、表面から突出
する粒子を含むシリコーンゴム層を設けたことを特徴と
する。
【0019】本願第8発明の熱転写中間記録体は、上記
の課題を解決するために、熱転写中間記録体上に、染着
層を表面に設けた染着層転写体から前記染着層を熱転写
し、前記熱転写された染着層上に、少なくとも色材層を
表面に設けた転写体から前記色材層の色材を熱転写し
て、前記熱転写中間記録体上に少なくとも前記熱転写し
た染着層と前記熱転写した色材とからなるカラー画像を
形成し、前記熱転写中間記録体上に熱転写された前記染
着層中又はその表面に形成された前記カラー画像を前記
染着層と共に受像体上に熱転写する染料熱転写記録方法
に使用される熱転写中間記録体において、熱転写中間記
録基材上に、表面から突出する粒子を含むシリコーンゴ
ム層を設けたことを特徴とする。
【0020】本願第9発明の熱転写中間記録体は、上記
の課題を解決するために、熱転写中間記録体上に、染着
層を表面に設けた染着層転写体から前記染着層を熱転写
し、前記熱転写された染着層上に、少なくとも色材層を
表面に設けた転写体から前記色材層の色材を熱転写し
て、前記熱転写中間記録体上に少なくとも前記熱転写し
た染着層と前記熱転写した色材とからなるカラー画像を
形成する染料熱転写記録方法に使用される熱転写中間記
録体において、熱転写中間記録基材上に、5ミクロン以
上の粗度の表面を有するシリコーンゴム層を設けたこと
を特徴とする。
【0021】本願第10発明の熱転写中間記録体は、上
記の課題を解決するために、熱転写中間記録体上に、染
着層を表面に設けた染着層転写体から前記染着層を熱転
写し、前記熱転写された染着層上に、少なくとも色材層
を表面に設けた転写体から前記色材層の色材を熱転写し
て、前記熱転写中間記録体上に少なくとも前記熱転写し
た染着層と前記熱転写した色材とからなるカラー画像を
形成し、前記熱転写中間記録体上に熱転写された前記染
着層中又はその表面に形成された前記カラー画像を前記
染着層と共に受像体上に熱転写する染料熱転写記録方法
に使用される熱転写中間記録体において、熱転写中間記
録基材上に、5ミクロン以上の粗度の表面を有するシリ
コーンゴム層を設けたことを特徴とする。
【0022】又、本発明の熱転写中間記録体は、上記の
課題を解決するために、熱転写中間記録基材は、ポリイ
ミドフィルムであることが好適である。
【0023】
【作用】染料熱転写記録方法で使用する本発明の熱転写
中間記録体には、その表面を構成するシリコーンゴム層
に接着性を付与することによって、このシリコーンゴム
層と熱転写を行う染着層間の離型性や接着性等の界面特
性を、熱転写に対する適正値に保つていることに特徴が
ある。
【0024】染料熱転写記録方法で本発明の熱転写中間
記録体を使用する場合、サ−マルヘッド等の熱記録手段
による熱転写によって、先ず、染着層転写体の染着層
を、本発明の熱転写中間記録体上に熱転写する。次い
で、この熱転写中間記録体上に熱転写された染着層上
に、転写体上に設けた色材層から色材(昇華性染料等)
を熱転写する。転写体上に色材層以外の材料層がある場
合には、順番を決めて熱転写する。例えば、文字画像用
の溶融インク層がある場合には、先ず、溶融インク層を
染着層上に熱転写して文字画像を記録した後、色材を染
着層上に熱転写してカラー画像を記録する。
【0025】上記の熱転写を安定して実現するには、本
発明の熱転写中間記録体の表面を構成するシリコーンゴ
ム層に、染着層を染着層転写体から熱転写中間記録体上
に熱転写するのに適した、接着性と柔軟性とが必要であ
る。又、文字画像やカラー画像を記録した染着層を、熱
転写中間記録体から用紙等の受像体上に転写し定着する
ためには、本発明の熱転写中間記録体の表面を構成する
シリコーンゴム層に、染着層を熱転写中間記録体から受
像体上に熱転写するのに適した離型性と柔軟性とが必要
である。熱転写中間記録体に柔軟性がない場合には、熱
転写中間記録体から受像体に熱転写する際に、染着層が
用紙等の受像体に熱転写はするが、充分に定着された画
像を得ることができない。染着層に対する適度の接着性
と離型性とのバランスと、柔軟性と、これらの均質性と
を有する本発明の熱転写中間記録体によって、熱転写・
熱定着が一プロセスで一括して行われる。
【0026】先ず、本願第1、第2発明の熱転写中間記
録体では、染着層に対する熱転写中間記録体の表面の適
度の離型性と接着性と柔軟性とのバランスをとるため
に、熱転写中間記録体の表面を、シリコーンゴムに接着
性を付与する接着性感応基を含むシリコーンゴムで構成
している。
【0027】又、本願第1、第2発明では、シリコーン
ゴムのメチル基の一部を接着性感応基で置換した構造の
シリコ−ンゴムを使用して、シリコーンゴムに接着性を
与え、熱転写中間記録体の上記の接着性と離型性と柔軟
性とのバランスを得ている。
【0028】又、本願第1、第2発明では、OH基と、
少なくとも一つ以上のハロゲン元素を含む基と、ビニル
基の少なくとも一つ以上を含む接着性感応基を使用し
て、シリコーンゴムに接着性を与え、熱転写中間記録体
の上記の接着性と離型性と柔軟性とのバランスを得てい
る。
【0029】又、本願第1、第2発明では、接着性感応
基のハロゲン元素として、ふっ素や塩素を使用して、シ
リコーンゴムに接着性を与え、熱転写中間記録体の上記
の接着性と離型性と柔軟性とのバランスを得ている。
【0030】本願第3、第4発明では、シリコーンゴム
層は、シリコーンゴムに接着性を与え接着性と離型性と
のバランスをとるために、シリコーンオイル成分が10
重量%以下であるシリコ−ンゴムを使用してシリコ−ン
ゴム層を構成している。
【0031】本願第5、第6発明では、シリコーンゴム
には、珪素に対する炭素の原子比が1ないし2の範囲で
あるシリコーンゴムを使用して、シリコーンゴムに、接
着性を与え、熱転写中間記録体の上記の接着性と離型性
と柔軟性とのバランスを得ている。
【0032】本願第7、第8発明では、シリコ−ンゴム
にフィラーを入れ、このフィラーの粒子を、シリコ−ン
ゴム層の表面から突出させて、染着層に対する接着性を
与え、熱転写中間記録体の上記の接着性と離型性と柔軟
性とのバランスを得ている。
【0033】本願第9、第10発明では、シリコ−ンゴ
ム層の表面に5ミクロン以上の粗度を持たせて、染着層
に対する接着性を与え、熱転写中間記録体の上記の接着
性と離型性と柔軟性とのバランスを得ている。
【0034】又、本発明は、熱転写中間記録基材には、
ポリイミドフィルムを使用すると、その耐熱性の優秀性
から、熱転写中間記録体の耐熱性が向上する。
【0035】
【実施例】本発明の熱転写中間記録体を使用する染料熱
転写記録方法の第1実施例を図1に基づいて説明する。
【0036】図1において、熱転写中間記録体4は、ド
ラム状に形成された金属円筒4″上に、基材40を介し
て、接着性感応基を含むシリコーンゴム層41を設けて
いる。
【0037】記録ヘッド3−1、3−2、3−3は普通
のサ−マルヘッド、通電ヘッド、レ−ザ−ヘッド等を使
用できる。本実施例では、記録ヘッドとして、ライン型
サ−マルヘッドを使用した。このライン型サ−マルヘッ
ドの記録条件は、発熱体アレーの発熱素子は1mm幅に
8〜12個のピッチで並んでおり、ライン記録周期T:
33ms〜4ms、印加パルス幅:16ms〜2ms、
記録エネルギ−E:8〜4J/cm2 である。
【0038】熱転写中間記録体4上にあってカラー画像
を記録した染着層22を、受像体5に熱転写する熱ロ−
ル7は、温度約180゜C、速度10mm/秒、圧力5
0Kg/20cmで動作している。
【0039】シート状の染着層転写体2は、基材21上
に染着層22が設けられていて、ガイド10、10′に
ガイドされて移動し、熱転写中間記録体4と記録ヘッド
3−1間を通過する。染着層22をシリコ−ンゴム層4
1上に熱転写するには、染着層転写体2を、熱転写中間
記録体4と記録ヘッド3−1との間に挟着した状態にし
て、記録ッド3−1に画像を熱転写するエネルギを断続
印加する。この熱転写は、後に、文字画像やカラー画像
が記録される部分だけを選択的に熱転写しても良く、
又、一定部分を全面熱転写しても良い。後者の全面熱転
写の場合には、記録ヘッド3−1は熱ローラであっても
良い。図1の2′は、熱転写後の染着層転写体2を示
す。
【0040】文字画像を記録するには、シート状の転写
体1を使用する。転写体1は、基材11表面上に溶融イ
ンク層12が設けられ、裏面上に滑性耐熱層13が設け
られていて、ガイド9、9′にガイドされて移動し、熱
転写中間記録体4と記録ヘッド3−2間を通過する。文
字画像を記録するには、転写体1を、熱転写中間記録体
4と記録ヘッド3−2との間に挟着した状態にして、記
録ッド3−2に文字画像を熱転写するエネルギを断続印
加する。
【0041】カラー画像を記録するには、シート状の転
写体8を使用する。転写体8は、基材81表面上に色材
層82が設けられ、裏面上に滑性耐熱層83が設けられ
ていて、ガイド14、14′にガイドされて移動し、熱
転写中間記録体4と記録ヘッド3−3間を通過する。カ
ラー画像を記録するには、転写体8を、熱転写中間記録
体4と記録ヘッド3−3との間に挟着した状態にして、
記録ッド3−3にカラー画像を形成するエネルギを断続
印加する。転写体8には、イエロー、マゼンタ、シアン
の3原色の色材層が、順次配列されて、熱転写中間記録
体4の1回転毎に、色が切り替わり、混色してカラー画
像を記録する。
【0042】最後に、熱転写中間記録体4上に熱転写さ
れている染着層22中またはその上に記録された文字画
像やカラー画像を染着層22と共に熱ロ−ル7を用いて
普通紙等の受像体5に熱転写及び熱定着を行う。図1の
6は、文字画像やカラー画像を記録した染着層22を表
層に有する受像体5を示す。この場合、熱転写中間記録
体4の表層に柔軟性があるシリコ−ンゴム層41が設け
られているので、前記の文字画像やカラー画像を記録し
たた染着層22は用紙の表面粗度に沿うように熱転写さ
れ、且つ、定着される。即ち、熱転写・熱定着が一括し
て行われる。
【0043】本発明の熱転写中間記録体を使用する染料
熱転写記録方法の第2実施例を図2に基づいて説明す
る。
【0044】図2において、第2実施例では、第1実施
例の染着層転写体2と、転写体1、8とが転写体100
に一体化され、転写体100の基材11の表面上には、
受像体5の大きさの染着層22と、溶融インク層12−
1と、色材層82とが順次繰り返して設けられ、裏面上
には滑性耐熱層13が設けられている。即ち、染着層2
2と溶融インク層12−1と色材層82の色材の熱転写
が、熱転写中間記録体4の1回転毎に切り換えられて、
同一の熱ヘッド3−2で行なわれる。色材層82の色材
が染着層に記録された後のプロセスは図1の実施例と同
じであるので、図1と同一部分には同一番号を付けて説
明を省略する。溶融インク層は特に必要ない場合もあ
る。
【0045】以下に、各部分の構成の詳細を図1、図2
に基づいて説明する。
【0046】熱転写中間記録体4は、金属円筒4″に基
材40としての耐熱性高分子フィルムを巻き付け、その
上にシリコ−ンゴム層41を設けて構成される。又、金
属円筒4″上に直接シリコ−ンゴムシ−トを巻き付けて
も良い。耐熱性高分子フィルムには、ポリイミド、芳香
族ポリアミド(アラミド)、ポリカ−ボネ−ト、PE
T、セロファン等のフィルムが用いられるがポリイミド
が特に有効である。
【0047】シリコ−ンゴム層41に求められる条件
は、先ず、その表面が染着層転写体2や転写体1、8、
100と接触しても粘着しないこと、即ち、貧粘着性が
求められる。粘着性があると転写体2、1、8、100
の走行上様々なトラブルを生じ、安定な転写体走行制御
ができない。次に、染着層転写体2から染着層22をシ
リコ−ンゴム層41上に熱転写するのは、熱エネルギ−
によってのみ行われることが好ましい。即ち、染着層2
2に、加熱下で、シリコ−ンゴム層41との接着性が発
生して熱転写する機構が必要である。また、色材層82
の色材をシリコ−ンゴム層41上の染着層2に熱転写・
熱記録する際、染着層22が、その熱でシリコ−ンゴム
層41から剥離しない程度の接着性を保持することが重
要である。更に、文字画像やカラー画像を記録した染着
層22が用紙に容易に熱転写・熱定着されなければなら
ない。この熱転写・熱定着時の温度と圧力下では、染着
層22の用紙に対する接着力は染着層22とシリコ−ン
ゴム層41との接着力より大きくなっていることが必要
である。このように、シリコ−ンゴム層41が、染着層
22に対する接着性と離型性とをバランスよくあわせ持
つことが求められる。
【0048】このような要求を満たすシリコ−ンゴムの
化学的構造としては、離型性の高いジメチル基の表面密
度が高い純粋なジメチルシリコ−ンゴムよりは、(ジ)
メチル基の一部を接着性感応基で置き換えた構造が好ま
しい。
【0049】又、接着性感応基としては、OH基,ふっ
素や塩素等のハロゲン元素を含む感応基、ビニル基等が
有効である。
【0050】又、ふっ素を含むシリコ−ンゴムとして
は、フルオロシリコ−ンゴムが特に有効である。又、ふ
っ化塩化エチレン,ふっ化ビニリデン,2ふっ化ビニリ
デン,6ふっ化プロピレン等の基も有効である。
【0051】又、X線分析法エスカによる分析結果で
は、無機シリカを含まない純粋のシリコ−ンゴムでは、
一般に、珪素:酸素:炭素の原子比は1:1:2に近い
組成を示すが、本発明には、珪素に対する炭素の原子比
を1.5ないし2.0未満とすることが好ましい。
【0052】又、シリカ等の粒子をシリコーンゴム層4
1の表面から突出するように添加して、染着層22に対
する接着力を高めてもよい。ゴム成分に対し20重量%
程度の無機シリカを添加すると特に効果が大きい。
【0053】又、これらのシリコ−ンゴム層41の表面
に5ないし20ミクロンの粗度を設けて、染着層22に
対する接着力を高めてもよい。
【0054】図1の染着層転写体2は、その基材21上
に染着層22が設けられている。染着層22は、その基
材21から記録ヘッド3−1で熱転写中間記録体4上の
シリコ−ンゴム層41に全面または選択的に熱転写する
必要や、色材層記録時の感度向上、更に、最終プロセス
で受像体5に熱転写される必要があるため、基材21ま
たはシリコーンゴム層41との接着性が準安定的に保た
れる必要がある。そのため染着層22を形成する主たる
樹脂のみの表面エネルギは小さい方が好ましい。換言す
れば、その樹脂のみの接触角の余弦は0.6以下がよ
い。
【0055】本発明の染着層22には、ポリビニルブチ
ラ−ル(PVB)やポリスチレン(PSt)樹脂が好ま
しい。
【0056】更に、染着層22の樹脂のガラス転移温度
Tgは記録に問題が生じない限り低いことが好ましい。
PVB,PStを中心に、これらと複合系をつくるため
塩ビ−酢ビ共重合体樹脂、飽和ポリエステル樹脂、ポリ
ビニルブチラ−ルを中心とするポリアセタ−ル樹脂、ア
クリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリアミド樹脂等が用いら
れる。これらのうちそのTgが100゜C以下が好まし
い。これらの主たる染着層22の樹脂は色材層82を形
成する結着樹脂と異なることが重要で、異なることによ
って、色材層82の色材の記録時に、色材のみを染着層
に転写し色材層82と染着層22との融着を防ぐことが
できる。
【0057】染着層22の系としてのTgを下げるた
め、あるいは表面の摩擦係数調整材として上述の高分子
樹脂に低分子樹脂を含ませると効果が大きい。低分子樹
脂としは一般的な熱溶融樹脂が使われる。特に低分子ポ
リスチレン樹脂が好ましいが、その他低分子ポリエチレ
ン、石油樹脂、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、クマロ
ン樹脂、脂環族飽和炭化水素樹脂、エステルガム、分子
量の大きいワックス類等がある。
【0058】また、染着層22に滑性材または離型材を
添加することが効果的な場合も多い。特に、末端または
側鎖にシロキサンメタアクリレ−トを有するアクリル
(シリコ−ン)樹脂は有効である。このアクリルシリコ
−ン樹脂の末端にアルコキシシリル基等のシランカップ
リング剤を配し、大気中の微量水分と反応してシロキサ
ン結合をするもの(含シロキサン湿分硬化型樹脂)でも
よい。また、末端または側鎖にフッソメタクリレ−トを
有するアクリル(シリコ−ン)樹脂も有効である。これ
らには必要に応じて反応促進剤を用いてもよい。
【0059】更に、各種のシリコ−ン系潤滑材、弗素系
界面活性材、パラフィン及びポリエチレン等のワックス
類、高級脂肪族アルコ−ル、高級脂肪酸アミド及びエス
テル等がある。液状潤滑材としては、ジメチルポリシロ
キサン、メチルフェニルポリシロキサン、弗素シリコ−
ンオイル、その他の各種変性シリコ−ンオイル、2種以
上の反応性シリコ−ンオイルの反応物(例えば、エポキ
シ変性とカルボキシルまたはアミノ変性の反応物等)が
ある。また、樹脂と潤滑材の反応型でもよく、例えば、
ポリシロキサンをアクリル樹脂にグラフト重合させた水
溶性ポリシロキサングラフトアクリル樹脂、シロキサン
メタクリレ−トを末端または側鎖に付加したアクリルシ
リコ−ン(シリコン)またはアクリルウレタンシリコ−
ン(シリコン)樹脂等も有効である。
【0060】又、染着層22に微粒子を含ませてもよ
い。特に、染着層22の表面から突出するシリカ、チタ
ン白、硫酸バリウム、酸化亜鉛等の無機微粒子が、染着
層22の選択転写性や受像体への熱転写性に対する効果
が大きい。
【0061】転写体8は基材81の裏面に耐熱滑性層8
3を形成し表面に色材層82が設けられたものである。
基材81は厚み2〜20ミクロンの高分子フィルムが用
いられる。一般的には、PETフィルムが用いられる
が、芳香族ポリアミド(アラミド)、ポリイミド、ポリ
カ−ボネ−ト、ポリフェニレンサルファイド、ポリエ−
テルケトン、トリアセチルセルロ−ス、セロファン等、
成膜可能な樹脂によるフィルムも有用である。また、こ
れらの樹脂にカ−ボン等の導電性粒子を混入し成膜した
抵抗性フィルムを用いてもよい。色材層82は少なくと
も昇華性染料と結着材から構成される。昇華性染料とし
ては分散染料、油溶染料、塩基性染料、カラ−フォ−マ
−等が用いられる。特に、インドアニリン系、キノフタ
ロン系、ジシアノイミダゾ−ル系、ジシアノメチン系、
トリシアノビニル系等の分散染料が有効である。結着材
にはポリエステル、ポリビニルブチラ−ル、アクリルス
チレン樹脂等が用いられる。又、必要に応じて滑性材や
微粒子を用いる。耐熱滑性層83は記録ヘッド3と基材
81間の耐熱性及び潤滑性を付与するため設けられ、紫
外線硬化樹脂、液状潤滑材、無機微粒子等で成膜され
る。
【0062】受像体5はボンド紙や普通紙等のパルプ系
用紙でもよく、乳白PET、ユポ等の合成紙でもよく、
パルプ紙とフィルムを接着した基材でもよい。
【0063】以下、さらに具体的な実施例を示す。
【0064】・昇華性染料を色材とする転写体8の作製 裏面に2ミクロンの滑性耐熱層83を設け、表面に0.
3ミクロンのアンカ−層を塗工した4ミクロンのPET
フィルムのアンカ−層上に下記のインクをグラビアコ−
タ−で固形厚1ミクロンになるようにして色材層を形成
した。
【0065】 (インク) インドアニリン系分散染料 2.5重量部 アクリルスチレン樹脂 4重量部 アミド変性シリコ−ン油 0.02重量部 トルエン 20重量部 2−ブタノン 20重量部 ・溶融インクを色材とする転写体1の作製 裏面に1ミクロンの耐熱滑性層13を形成した6ミクロ
ンのPET上に下記の組成の黒色溶融インクを2ミクロ
ンの乾燥膜厚になるように製膜した。
【0066】 ワックス(NPS−6115、日本精蝋製) 3重量部 熱溶融樹脂(YSレジンPX−100、安原油脂工業製) 1重量部 カ−ボンブラック 1重量部 トルエン・IPA混合溶剤 10重量部 ・染着層転写体2の作製 基材21には転写体1と同じものを用いた。その上に次
の染着層22を形成した。
【0067】 ポリビニルブチラ−ル樹脂(BL−S、積水化学社製) 10重量部 低分子ポリスチレン(ピコラスチック A75) 2重量部 酸化チタン 1重量部 トルエン 50重量部 の塗料をバ−コ−タ−で厚み3ミクロンに製膜した。
【0068】・熱転写中間記録体4の作製 50ミクロン厚のポリイミドフィルム上に珪素と酸素と
炭素の原子比が約1:1.2:1.9のノンフィラ−の
低温硬化系(LIMS)のシリコ−ンゴムを厚み200
μmに成膜した。これを金属円筒4″に巻き付けて中間
記録体とした。
【0069】・画像の作製 上記の記録メデア及び記録機構と連続して受像体5に染
着層22を転写する熱ロ−ラ7で構成される機構を用い
て、ボンド紙上に最終画像を得た。この場合の記録ヘッ
ド3の動作条件は、 記録ヘッド:ライン型サ−マルヘッド ライン記録速度: 8ms 記録パルス幅: 0−4ms 最大染料記録エネルギ−: 6.5J/cm2 最大溶融インク転写エネルギ−:2J/cm2 染着層転写エネルギ−: 3J/cm2 熱ロ−ラ−: 温度180゜C、送り速度10mm/
秒、圧力10Kg 以上のようにしてボンド紙上に得られた画像は最大反射
濃度1.8以上の高品位なピクトリアル画像と1.5以
上の黒色文字像であった。
【0070】・熱転写中間記録体4の別の実施例 50μmのポリイミドフィルム上に高温硬化(HTV)
ミラブル系のフルオロシリコ−ンゴム(信越化学製,F
E21)を低分子オイル成分を除去してシリコーンオイ
ル成分を10重量%以下にして50μmに製膜し、硬度
60度のゴムドラム上に巻き付けて熱転写中間記録体4
とした。シリコーンオイル成分を少なくすることによっ
て、熱転写中間記録体4の染着層に対する適度の接着性
・離型性を得ることができる。
【0071】
【発明の効果】染料熱転写記録方法において本発明の熱
転写中間記録体を使用すると、従来技術では、高価な特
殊紙上にしか得られなかった高品位のピクトリアル画像
を、受像体を選ばず、ボンド紙や普通紙でも紙質依存性
の少ない記録を実現できるので、従来技術では高価であ
ったランニングコストを低減できるという効果を奏す
る。
【0072】又、文字が混在する画像も受像体を選ばず
実現できるという効果を奏する。
【0073】又、界面特性の制御によって色材の選択が
自由になるので、高温記録すなわち高速記録が可能な色
材や、耐光性や耐酸化性が良い色材を使用することがで
きるので、記録速度やカラー画像の安定性が向上すると
いう効果を奏する。
【0074】又、熱転写中間記録体の柔軟性が良いの
で、染着層をどのような受像体にもぴったりと熱転写で
き、コ−ティングしているような違和感がないという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写中間記録体を用いた染料熱転写
方法の第1実施例を示す側面図である。
【図2】本発明の熱転写中間記録体を用いた染料熱転写
方法の第2実施例を示す側面図である。
【符号の説明】
1,8 転写体 2 染着層転写体 4 熱転写中間記録体 5 受像体 12 溶融インク層 12−1 溶融インク層 22 染着層 40 基材 41 シリコ−ンゴム層 82 色材層 100 転写体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福井 康雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 吉川 正紀 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 曽我美 淳 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱転写中間記録体上に、染着層を表面に
    設けた染着層転写体から前記染着層を熱転写し、前記熱
    転写された染着層上に、少なくとも色材層を表面に設け
    た転写体から前記色材層の色材を熱転写して、前記熱転
    写中間記録体上に少なくとも前記熱転写した染着層と前
    記熱転写した色材とからなるカラー画像を形成する染料
    熱転写記録方法に使用される熱転写中間記録体におい
    て、熱転写中間記録基材上に、接着性感応基を含むシリ
    コーンゴムを有するシリコーンゴム層を設けたことを特
    徴とする熱転写中間記録体。
  2. 【請求項2】 熱転写中間記録体上に、染着層を表面に
    設けた染着層転写体から前記染着層を熱転写し、前記熱
    転写された染着層上に、少なくとも色材層を表面に設け
    た転写体から前記色材層の色材を熱転写して、前記熱転
    写中間記録体上に少なくとも前記熱転写した染着層と前
    記熱転写した色材とからなるカラー画像を形成し、前記
    熱転写中間記録体上に熱転写された前記染着層中又はそ
    の表面に形成された前記カラー画像を前記染着層と共に
    受像体上に熱転写する染料熱転写記録方法に使用される
    熱転写中間記録体において、熱転写中間記録基材上に、
    接着性感応基を含むシリコーンゴムを有するシリコーン
    ゴム層を設けたことを特徴とする熱転写中間記録体。
  3. 【請求項3】 接着性感応基を含むシリコーンゴムは、
    メチル基の一部を接着性感応基で置換した構造のシリコ
    −ンゴムである請求項1又は2に記載の熱転写中間記録
    体。
  4. 【請求項4】 接着性感応基は、OH基と、少なくとも
    一つ以上のハロゲン元素を含む基と、ビニル基の少なく
    とも一つ以上を含む接着性感応基である請求項1、2又
    は3に記載の熱転写中間記録体。
  5. 【請求項5】 接着性感応基のハロゲン元素は、ふっ素
    又は塩素のいづれか、又は両方を含む請求項4に記載の
    熱転写中間記録体。
  6. 【請求項6】 熱転写中間記録体上に、染着層を表面に
    設けた染着層転写体から前記染着層を熱転写し、前記熱
    転写された染着層上に、少なくとも色材層を表面に設け
    た転写体から前記色材層の色材を熱転写して、前記熱転
    写中間記録体上に少なくとも前記熱転写した染着層と前
    記熱転写した色材とからなるカラー画像を形成する染料
    熱転写記録方法に使用される熱転写中間記録体におい
    て、熱転写中間記録基材上に、シリコーンオイル成分が
    10重量%以下であるシリコ−ンゴムを有するシリコ−
    ンゴム層を設けたことを特徴とする熱転写中間記録体。
  7. 【請求項7】 熱転写中間記録体上に、染着層を表面に
    設けた染着層転写体から前記染着層を熱転写し、前記熱
    転写された染着層上に、少なくとも色材層を表面に設け
    た転写体から前記色材層の色材を熱転写して、前記熱転
    写中間記録体上に少なくとも前記熱転写した染着層と前
    記熱転写した色材とからなるカラー画像を形成し、前記
    熱転写中間記録体上に熱転写された前記染着層中又はそ
    の表面に形成された前記カラー画像を前記染着層と共に
    受像体上に熱転写する染料熱転写記録方法に使用される
    熱転写中間記録体において、熱転写中間記録基材上に、
    シリコーンオイル成分が10重量%以下であるシリコ−
    ンゴムを有するシリコ−ンゴム層を設けたことを特徴と
    する熱転写中間記録体。
  8. 【請求項8】 熱転写中間記録体上に、染着層を表面に
    設けた染着層転写体から前記染着層を熱転写し、前記熱
    転写された染着層上に、少なくとも色材層を表面に設け
    た転写体から前記色材層の色材を熱転写して、前記熱転
    写中間記録体上に少なくとも前記熱転写した染着層と前
    記熱転写した色材とからなるカラー画像を形成する染料
    熱転写記録方法に使用される熱転写中間記録体におい
    て、熱転写中間記録基材上に、珪素に対する炭素の原子
    比が1ないし2の範囲であるシリコーンゴムを有するシ
    リコーンゴム層を設けたことを特徴とする熱転写中間記
    録体。
  9. 【請求項9】 熱転写中間記録体上に、染着層を表面に
    設けた染着層転写体から前記染着層を熱転写し、前記熱
    転写された染着層上に、少なくとも色材層を表面に設け
    た転写体から前記色材層の色材を熱転写して、前記熱転
    写中間記録体上に少なくとも前記熱転写した染着層と前
    記熱転写した色材とからなるカラー画像を形成し、前記
    熱転写中間記録体上に熱転写された前記染着層中又はそ
    の表面に形成された前記カラー画像を前記染着層と共に
    受像体上に熱転写する染料熱転写記録方法に使用される
    熱転写中間記録体において、熱転写中間記録基材上に、
    珪素に対する炭素の原子比が1ないし2の範囲であるシ
    リコーンゴムを有するシリコーンゴム層を設けたことを
    特徴とする熱転写中間記録体。
  10. 【請求項10】 熱転写中間記録体上に、染着層を表面
    に設けた染着層転写体から前記染着層を熱転写し、前記
    熱転写された染着層上に、少なくとも色材層を表面に設
    けた転写体から前記色材層の色材を熱転写して、前記熱
    転写中間記録体上に少なくとも前記熱転写した染着層と
    前記熱転写した色材とからなるカラー画像を形成する染
    料熱転写記録方法に使用される熱転写中間記録体におい
    て、熱転写中間記録基材上に、表面から突出する粒子を
    含むシリコーンゴム層を設けたことを特徴とする熱転写
    中間記録体。
  11. 【請求項11】 熱転写中間記録体上に、染着層を表面
    に設けた染着層転写体から前記染着層を熱転写し、前記
    熱転写された染着層上に、少なくとも色材層を表面に設
    けた転写体から前記色材層の色材を熱転写して、前記熱
    転写中間記録体上に少なくとも前記熱転写した染着層と
    前記熱転写した色材とからなるカラー画像を形成し、前
    記熱転写中間記録体上に熱転写された前記染着層中又は
    その表面に形成された前記カラー画像を前記染着層と共
    に受像体上に熱転写する染料熱転写記録方法に使用され
    る熱転写中間記録体において、熱転写中間記録基材上
    に、表面から突出する粒子を含むシリコーンゴム層を設
    けたことを特徴とする熱転写中間記録体。
  12. 【請求項12】 熱転写中間記録体上に、染着層を表面
    に設けた染着層転写体から前記染着層を熱転写し、前記
    熱転写された染着層上に、少なくとも色材層を表面に設
    けた転写体から前記色材層の色材を熱転写して、前記熱
    転写中間記録体上に少なくとも前記熱転写した染着層と
    前記熱転写した色材とからなるカラー画像を形成する染
    料熱転写記録方法に使用される熱転写中間記録体におい
    て、熱転写中間記録基材上に、5ミクロン以上の粗度の
    表面を有するシリコーンゴム層を設けたことを特徴とす
    る熱転写中間記録体。
  13. 【請求項13】 熱転写中間記録体上に、染着層を表面
    に設けた染着層転写体から前記染着層を熱転写し、前記
    熱転写された染着層上に、少なくとも色材層を表面に設
    けた転写体から前記色材層の色材を熱転写して、前記熱
    転写中間記録体上に少なくとも前記熱転写した染着層と
    前記熱転写した色材とからなるカラー画像を形成し、前
    記熱転写中間記録体上に熱転写された前記染着層中又は
    その表面に形成された前記カラー画像を前記染着層と共
    に受像体上に熱転写する染料熱転写記録方法に使用され
    る熱転写中間記録体において、熱転写中間記録基材上
    に、5ミクロン以上の粗度の表面を有するシリコーンゴ
    ム層を設けたことを特徴とする熱転写中間記録体。
  14. 【請求項14】 熱転写中間記録基材は、ポリイミドフ
    ィルムである請求項1、2、6、7、8、9、10、1
    1、12又は13に記載の熱転写中間記録体。
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