JPH05131019A - 滅菌殺菌方法および装置 - Google Patents

滅菌殺菌方法および装置

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JPH05131019A
JPH05131019A JP3194366A JP19436691A JPH05131019A JP H05131019 A JPH05131019 A JP H05131019A JP 3194366 A JP3194366 A JP 3194366A JP 19436691 A JP19436691 A JP 19436691A JP H05131019 A JPH05131019 A JP H05131019A
Authority
JP
Japan
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housing
steam
sterilization
sterilized
space
Prior art date
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Pending
Application number
JP3194366A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigenori Wada
滋憲 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP3194366A priority Critical patent/JPH05131019A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】医療などの用途で用いられる滅菌または殺菌を
行う際に、真空ポンプなどを必要とせず、また圧力容器
を必要とせずに構造を簡単にする。 【構成】断熱された密閉ハウジング1内に処理物6を収
納し、このハウジング内に水蒸気を供給してハウジング
内の空気を排出し、ハウジング内を冷却コイルなどによ
って冷却し、ハウジング内を負圧にし、こうしてハウジ
ングおよび処理物の温度を上昇するとともに、ガス抜き
を行い、その後、負圧であるハウジング内に水蒸気を供
給して処理物を加熱して滅菌または殺菌を行い、その後
ハウジング内を再び冷却して負圧にし、処理物を乾燥す
る。 【効果】これによってハウジング内を大気圧に戻したと
き以降における処理物の汚損を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医療などにおいて好適
に用いられる滅菌または殺菌を行うための方法および装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からの医療の用途に用いられている
滅菌殺菌装置では、滅菌または殺菌すべき処理物を圧力
容器に収納し、この圧力容器は真空ポンプに接続され、
圧力容器内を負圧にした後に、加圧した飽和蒸気を導入
して滅菌または殺菌する構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような先行技術で
は、真空ポンプを駆動するための動力が必要であり、ま
た圧力容器の構造および取扱い資格など法的規制下にあ
り、簡易に実施することができないという問題がある。
【0004】本発明の目的は、真空ポンプなどの動力を
必要とせず、しかも実施が容易である滅菌殺菌方法およ
び装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、断熱された密
閉ハウジング内に滅菌または殺菌すべき処理物を収納
し、ハウジング内に水蒸気を供給してハウジング内の空
気を排出し、ハウジング内を冷却してハウジング内を負
圧にし、この負圧であるハウジング内に水蒸気を供給し
て処理物を加熱し、この処理物の加熱後に、ハウジング
内を冷却してハウジング内を負圧にして処理物を乾燥す
ることを特徴とする滅菌殺菌方法である。
【0006】また本発明は、蓋によって開閉可能であ
り、滅菌または殺菌すべき処理物が収納され、断熱され
る密閉ハウジングと、水蒸気を供給する水蒸気源と、ハ
ウジング内の空間を冷却する手段と、ハウジングと水蒸
気源との間に介在される開閉弁と、ハウジング内の気体
を排出する弁と、開閉弁を間欠的に開閉する制御手段と
を含むことを特徴とする滅菌殺菌装置である。
【0007】また本発明は、水蒸気源は、過熱水蒸気を
含むことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明に従えば、密閉容器内に滅菌または殺菌
すべき処理物を収納し、このハウジング内にたとえば常
圧、すなわち大気圧程度の水蒸気を供給してハウジング
内の空気を排出し、次にハウジング内を冷却し、これに
よってハウジング内を負圧にし、ハウジングは断熱され
ており、したがってハウジングおよび処理物の昇温を行
うことができ、またハウジング内および処理物内のガス
抜きをすることができ、処理物の水分を蒸発させること
ができる。こうしてハウジング内を負圧にした後、水蒸
気を供給して処理物を加熱し、滅菌または殺菌を行うこ
とができる。水蒸気として過熱水蒸気を用いることによ
って、ハウジングおよび処理物を滅菌または殺菌のため
に必要な温度まで上昇することができるだけでなく、そ
の過熱水蒸気によって処理物などへの結露を最小限に抑
え、これによって次の乾燥排気工程の時間を短縮するこ
とが可能になる。
【0009】処理物を水蒸気によって加熱して滅菌また
は殺菌した後には、ハウジング内を冷却してハウジング
内を負圧にし、処理物の残熱を利用して処理物を乾燥す
る。したがってその乾燥後にハウジング内に清浄な空気
を導入したとき、その処理物は乾燥しているので、外気
によって処理物が再び汚損してしまうことはない。
【0010】さらに本発明に従えば、ハウジングと水蒸
気源との間に開閉弁を介在し、ハウジング内の空気を排
出するために、開閉する弁または逆止弁を設け、前記開
閉弁を間欠的に制御手段によって開閉することによっ
て、ハウジング内の負圧の絶対値を大きくし、ハウジン
グおよび処理物の温度をより一層上昇し、またガス抜き
を行うことができる。
【0011】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の全体の構成を示
す断面図である。ハウジング1は断熱材2によって断熱
され、その側壁には開口3が設けられ、蓋4によって気
密に開閉可能である。ハウジング1内の空間5内には、
滅菌または殺菌すべきたとえば医療などのための処理物
6が収納される。
【0012】ハウジング1の空間5内でその最下部には
ノズル7が設けられ、管路8から管路9を経て、開閉弁
である電磁弁SV1から、飽和蒸気が供給され、あるい
はまた管路10から開閉弁である電磁弁SV2を経て過
熱蒸気が供給される。飽和水蒸気および過熱水蒸気は、
常圧程度で、すなわち大気圧と同一または大気圧より僅
かに高い圧力で供給される。空間5の下部にはドレン管
13が接続され、電磁弁SV5および逆止弁14を経て
ドレンが外部に排出される。
【0013】ノズル7よりも上方で、処理物6よりも下
方には、多数のフィンを有する伝熱管15が設けられ
る。この伝熱管15には、管路16および電磁弁SV4
を経て冷却流体、たとえば水または空気などが供給され
る。伝熱管15からの冷却流体は管路17を経て外部に
排出される。処理物6の温度は温度検出器18によって
検出される。
【0014】ハウジング1の空間5内で、その上部には
撹拌ファン19が設けられ、鉛直軸線まわりにモータ2
0によって回転駆動され、こうして空間5内の気体が撹
拌される。管路8には、管路21から電磁弁SV6を経
て清浄な大気圧の外気が供給されることができる。ハウ
ジング1の上部には、管路22が接続され、この管路2
2から電磁弁SV3および逆止弁23を経て、管路24
から排気される。管路22にはまた、大気圧弁25が設
けられ、この大気圧弁25の働きによって、空間5内の
圧力が大気圧を超えて上昇することが防がれる。
【0015】管路21における電磁弁SV6よりも上流
側にはフィルタ29が設けられ、大気に開放される。し
たがって清浄な空気が、空間5内に供給されて空間5が
大気圧に戻される。
【0016】図2は、大気圧弁25の断面図である。管
路22の上端部には弁座26が形成され、この弁座26
上には球状の弁体27が配置される。こうして管路22
内、したがってハウジング1の空間5内の圧力が大気圧
を超えたとき、弁体27が弁座26から上方に離間し、
空間5内の圧力の上昇が防がれる。マイクロコンピュー
タなどによって実現される処理回路28は、温度検出器
18の出力を受信し、また電磁弁SV1〜SV6の開閉
動作を制御する。
【0017】図3は、処理回路28の動作を説明するた
めのフローチャートである。処理物6の滅菌または殺菌
を行うために、まずステップd1からステップd2に移
り、このステップd2からステップd8までの動作によ
って、ハウジング1内の空間5に予め定める複数m0
回、水蒸気を供給して空間5を負圧にする。ステップd
2では、撹拌ファン19は停止したままであり、電磁弁
SV1〜SV6は閉じたままである。ステップd3で、
処理回路28に備えられているメモリの内容mを1に
し、次のステップd4では、電磁弁SV1,SV2を開
くとともに、電磁弁SV3を開き、飽和蒸気および過熱
蒸気をハウジング1内の空間5に供給してハウジング1
内の空気を排出してパージする。このような状態をステ
ップd5で示される予め定める時間W1行った後、次の
ステップd6では、電磁弁SV1〜SV3を閉じる。電
磁弁SV4は開かれたままであり、伝熱管15に冷却流
体が供給され、ハウジング1内の空間5が冷却され、こ
うしてステップd6aでは、予め定める時間W2継続
し、こうして空間5内が負圧とされる。ステップd7で
は、メモリの内容mが1だけインクリメントされる。こ
うしてステップd4〜d8が複数m0回繰返されること
によって、ハウジング1の空間5内の負圧の絶対値が増
大して、真空になる。空間5内に飽和蒸気および過熱蒸
気が供給されることによって、処理物6が加熱されると
ともに、空間5および処理物6のガス抜きが行われ、処
理物6に含まれる水分が蒸発して乾燥される。ドレン排
出のための電磁弁SV5は、ステップd6の排気工程時
に連動して開かれる。
【0018】こうしてハウジング1内および処理物6の
昇温、ガス抜きが行われた後には、次のステップd9に
移り、撹拌ファン19を駆動し、電磁弁SV3を閉じた
ままで電磁弁SV1,SV2を開き、飽和蒸気および過
熱蒸気を空間5内に供給し、これによって処理物6を滅
菌および殺菌に必要な温度、たとえば130℃まで上昇
させることができる。空間5に供給される水蒸気は、過
熱蒸気だけであってもよく、このような過熱水蒸気を用
いることによって、処理物6への結露を最小限に抑える
ことができ、したがって次の乾燥排気工程の時間短縮が
可能になる。ステップd10では、温度検出器18によ
って検出される処理物6の検出温度が予め定める温度に
なり、その状態が予め定める時間、継続した後、ステッ
プd11に移り、ファン19を停止し、電磁弁SV1,
SV2を遮断する。
【0019】次にステップd12では、電磁弁SV4を
開き、伝熱管15内に冷却流体を供給して空間5内を冷
却し、これによって空間5内を負圧として処理物6の乾
燥を行う。その後、ステップd13では、電磁弁SV6
を開き、空間5内に外気を導入して、空間5を大気圧と
する。
【0020】ステップd5およびステップd6aにおけ
る各時間W1,W2は、たとえば10秒であってもよ
い。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、断熱され
た密閉ハウジング内に滅菌または殺菌すべき処理物を収
納し、このハウジング内に水蒸気を供給してハウジング
内の空気を排出し、次にハウジング内を冷却してハウジ
ング内を負圧にし、これによってハウジングおよび滅菌
または殺菌すべき処理物の温度を上昇するとともに、ガ
ス抜きを行うことができ、その後、この負圧であるハウ
ジング内に水蒸気を供給して処理物を、滅菌まはた殺菌
のために必要な温度にまで上昇し、その後、ハウジング
内を冷却することによってハウジング内を負圧にして処
理物を乾燥し、これによって処理物が再び汚損されるこ
とを防ぎ、ここで用いられる水蒸気は、たとえば常圧程
度であってもよいので、ハウジングを圧力容器にする必
要がなく、したがってハウジングの構造が簡単となり、
滅菌および殺菌が容易に行うことができる。
【0022】また本発明によれば、前述の先行技術に関
連して述べた真空ポンプを用いることなく、水蒸気を用
いてハウジング内を負圧にすることができるようにした
ので、動力を必要とすることなく、実施が容易である。
【0023】さらにまた本発明に従えば、水蒸気として
過熱水蒸気を用い、これによって処理物への結露を最小
限に抑えて、後続の乾燥排気工程の時間の短縮が可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体の構成を示す断面図で
ある。
【図2】大気圧弁25の構成を示す断面図である。
【図3】処理回路28の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 断熱材 4 蓋 5 空間 6 処理物 7 ノズル 15 伝熱管 25 大気圧弁 SV1〜SV6 電磁弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱された密閉ハウジング内に滅菌また
    は殺菌すべき処理物を収納し、 ハウジング内に水蒸気を供給してハウジング内の空気を
    排出し、 ハウジング内を冷却してハウジング内を負圧にし、 この負圧であるハウジング内に水蒸気を供給して処理物
    を加熱し、 この処理物の加熱後に、ハウジング内を冷却してハウジ
    ング内を負圧にして処理物を乾燥することを特徴とする
    滅菌殺菌方法。
  2. 【請求項2】 蓋によって開閉可能であり、滅菌または
    殺菌すべき処理物が収納され、断熱される密閉ハウジン
    グと、 水蒸気を供給する水蒸気源と、 ハウジング内の空間を冷却する手段と、 ハウジングと水蒸気源との間に介在される開閉弁と、 ハウジング内の気体を排出する弁と、 開閉弁を間欠的に開閉する制御手段とを含むことを特徴
    とする滅菌殺菌装置。
  3. 【請求項3】 水蒸気源は、過熱水蒸気を含むことを特
    徴とする請求項2記載の滅菌殺菌装置。
JP3194366A 1991-08-02 1991-08-02 滅菌殺菌方法および装置 Pending JPH05131019A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09266943A (ja) * 1996-02-01 1997-10-14 Miura Co Ltd 滅菌器の運転方法
JP2001187118A (ja) * 1999-12-28 2001-07-10 Thermo Electron Kk 医療用処理方法及び装置
WO2017157003A1 (zh) * 2016-03-16 2017-09-21 连云港佑源医药设备制造有限公司 一种脉动真空清洗消毒机装置及清洗方法
CN109901648A (zh) * 2017-12-11 2019-06-18 杭州科腾生物制品有限公司 一种凝胶预灌封注射器最终灭菌系统的控制方法

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