JPH05131007A - 整姿用パツド並びにその製造方法 - Google Patents

整姿用パツド並びにその製造方法

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JPH05131007A
JPH05131007A JP4125731A JP12573192A JPH05131007A JP H05131007 A JPH05131007 A JP H05131007A JP 4125731 A JP4125731 A JP 4125731A JP 12573192 A JP12573192 A JP 12573192A JP H05131007 A JPH05131007 A JP H05131007A
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pad
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forming
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幹育 中西
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正章 天野
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    • A61F2/5044Designing or manufacturing processes

Abstract

(57)【要約】 【構成】本発明は芯材を使用することなくパッド周縁部
の保形性を良くすることを目的としてなされた整姿用パ
ッド並びにその製造方法に係るものであって、所望の形
状に賦形された多孔質状のシリコーンゲルを伸縮性布3
が覆うとともに端部が縁取りされたパッドにおいて、多
孔質状のシリコーンゲルは原液時に混入された粒体の溶
出除去痕が多孔質状を呈し、縁取りの部分は多孔質状の
シリコーンゲルを含み、このシリコーンゲルとともに縁
どり布5で袋縫いされて成ることを特徴とする。 【効果】パッドの耳部4を多孔質状のシリコーンゲルと
ともに袋縫いしたから、耳部4が芯のように硬くなって
耳部4の保形性、ひいてはパッド全体の保形性が良くな
るとともにパッドが型崩れすることもなく、またパッド
の復元性も向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は例えば女性の身体の整姿
を主目的として使用される整姿用パッド並びにその製造
方法に関する。
【0002】
【発明の背景】例えば乳腺症等の手術で女性が乳房を切
除した場合、整姿目的で女性の乳房に形状を似せた整姿
用パッドを使用することがある。この整姿用パッドは、
いわば身体の一部として代用されるものであるから、な
るべく身体に近い性状であることが望まれ、柔軟性、弾
力性、保形性、感触性、強度性などの諸条件を具備する
ことが要求される。また直接素肌に着ける可能性が高い
ものであるため、通気性は勿論、ランジェリーの一部と
して外観的にも高級感漂うものに仕上げられている必要
がある。
【0003】そこでこのような諸条件の幾つかを具備す
るものとして、連続気泡で多孔化したゲル状物質から成
るパッドが既に開発されている(実公昭61−4072
8号公報)。しかしながらここに紹介された油性系また
は含水系のゲル状物質を適用したパッドでは、表面がべ
とついているため、身体の肌触りとはほど遠く、またそ
の表面強度も比較的弱く、パッド周縁の保形性も悪かっ
た。このため、通常プラスチックフィルム等で完全にシ
ールして使用されるが、この場合、内部のゲル状物質と
プラスチックフィルムとの接着が十分でなく、剥離やゲ
ル状物質の内部での移動、変形、型崩れ、フィルムのし
わ等を生じて製品価値の著しく低いものしか得られなか
った。また整姿用乳房のように質量感ある部分がなだら
かな平旦部へと続く形状に賦形されているパッドにあっ
ては周縁に全体の重量が加わり、その保形性が問題とな
る。そして、パッド周縁の保形性が悪いと、パッド全体
としての保形性や形状の復元性にも影響を与え、製品価
値の著しい低下をもたらす。この点についてパッド周縁
部に芯材を入れる方法も考えられるが、コストアップの
問題や洗濯時等に摩耗で芯材が露出する危険があり、ま
た適度な硬さの芯材を選択すること自体が困難である。
そこでこのような整姿用パッドの製品化に当っては、パ
ッド周縁部の処理方法にも一つの課題が残されていた。
【0004】
【開発を試みた技術的事項】本発明はこのような背景に
鑑みなされたものであって、素肌に着けられるに適し、
ランジェリーの一部として高級感もあり、かつ周縁の保
形性もよい実用に適した整姿用パッドの開発を試みると
ともに、これに関連してシリコーンゲルの硬化にあたっ
て適正量で均一な多孔質状態が得られるという課題と、
パッド周縁の保形性を確保するという課題とを同時に合
理的に解決した整姿用パッドの製造方法の開発を試みた
ものである。
【0005】
【発明の構成】
【目的達成の手段】即ち本出願に係る第一の発明たる整
姿用パッドは、所望の形状に賦形された多孔質状のシリ
コーンゲルを伸縮性布が覆うとともに端部が縁取りされ
たパッドにおいて、前記多孔質状のシリコーンゲルは原
液時に混入された粒体の溶出除去痕が多孔質状を呈する
ものであり、前記縁取りの部分は前記多孔質状のシリコ
ーンゲルを含み、このシリコーンゲルとともに袋縫いさ
れて成ることを特徴として成るものである。
【0006】また本出願に係る第二の発明たる整姿用パ
ッドは、前記要件に加えて前記縁取りの部分はパッド周
縁に形成された耳部であり、この耳部において袋縫いさ
れて成ることを特徴として成るものである。
【0007】更に本出願に係る第三の発明たる整姿用パ
ッドは、前記要件に加えて前記多孔質状のシリコーンゲ
ルは、JIS(K2207−1980、50g荷重)で
測定した針入度が40〜60のシリコーンゲルをベース
として市販食塩の溶出除去痕が空隙率50〜65%の多
孔質状を呈し、全体が女性の乳房の形状に賦形された整
姿用乳房であることを特徴として成るものである。
【0008】更にまた本出願に係る第四の発明たる整姿
用パッドの製造方法は、伸縮性布と成形シートとを接着
する成形シート接着工程と、前記成形シートを整姿用パ
ッドの一及び他の型枠形状に成形する型枠成形工程と、
一の型枠内伸縮性布側に粒体を混入したシリコーンゲル
原液を流し込んだ後、このシリコーンゲル原液上に他の
型枠の伸縮性布側を密接させ、これを成形金型に入れて
加圧及び加熱しシリコーンゲル原液を所望形状に硬化さ
せるパッド成形工程と、前記一の型枠及び他の型枠から
成形シートのみ剥離する剥離工程と、硬化したシリコー
ンゲル内から粒体を溶出除去して空孔を形成する多孔化
工程と、余周部を切り取る切断工程と、パッドの端部を
袋縫いする縫製工程とを具え、前記型枠成形工程におい
て前記一の型枠または他の型枠の少なくとも一方にはオ
ーバーフロー周路を形成し、前記パッド成形工程におい
て一の型枠内にはオーバーフロー周路に至るに足る量の
粒体を混入したシリコーンゲル原液を流し込むととも
に、シリコーンゲル原液をこのオーバーフロー周路にお
いても硬化させ、前記切断工程においてオーバーフロー
周路までのシリコーンゲルが存在する部分を切断し、前
記縫製工程においてその端部に存在する多孔質状のシリ
コーンゲルともども袋縫いすることを特徴として成るも
のである。
【0009】更にまた本出願に係る第五の発明たる整姿
用パッドの製造方法は、伸縮性布と成形シートとを接着
する成形シート接着工程と、前記成形シートを整姿用パ
ッドの一及び他の型枠形状に成形する型枠成形工程と、
一の型枠内伸縮性布側に粒体を混入したシリコーンゲル
原液を流し込んだ後、これを成形金型に入れて加圧及び
加熱しシリコーンゲル原液を所望形状に硬化させるパッ
ド成形工程と、硬化したシリコーンゲルの背面に対して
他の型枠の伸縮性布側を接着させる他の型枠接着工程
と、前記一の型枠及び他の型枠から成形シートのみ剥離
する剥離工程と、硬化したシリコーンゲル内から粒体を
溶出除去して空孔を形成する多孔化工程と、余周部を切
り取る切断工程と、パッドの端部を袋縫いする縫製工程
とを具え、前記型枠成形工程において前記一の型枠には
オーバーフロー周路を形成し、前記パッド成形工程にお
いて一の型枠内にはオーバーフロー周路に至るに足る量
の粒体を混入したシリコーンゲル原液を流し込むととも
に、シリコーンゲル原液をこのオーバーフロー周路にお
いても硬化させ、前記切断工程においてオーバーフロー
周路までのシリコーンゲルが存在する部分を切断し、前
記縫製工程においてその端部に存在する多孔質状のシリ
コーンゲルともども袋縫いすることを特徴として成るも
のである。
【0010】更にまた本出願に係る第六の発明たる整姿
用パッドの製造方法は、前記要件に加えて前記切断工程
においてオーバーフロー周路に至ってシリコーンゲルが
存在する部分を切断することを特徴として成るものであ
る。
【0011】更にまた本出願に係る第七の発明たる整姿
用パッドの製造方法は、前記要件に加えて前記切断工程
においてオーバーフロー周路に至らずシリコーンゲルが
存在する部分を切断することを特徴として成るものであ
る。
【0012】更にまた本出願に係る第八の発明たる整姿
用パッドの製造方法は、前記要件に加えて前記多孔化工
程は、前記粒体には市販食塩を用い、この市販食塩を水
に溶出除去して空孔を形成することを特徴として成るも
のである。
【0013】
【発明の作用】本発明の整姿用パッドは、原液時に混入
された粒体の痕跡で多孔質状を呈するシリコーンゲルが
伸縮性布で覆われる一方、パッド端部の縁取りが多孔質
状のシリコーンゲルを含み、このシリコーンゲルととも
に袋縫いされているから、全体的に通気性を有し身体の
性状に近い柔軟性等を有するほか、パッド端部において
多孔質状のシリコーンゲルが圧縮されて、あたかも芯が
形成されたように硬くなることで形状の保持性が良くな
る。また勿論外観的にも整えられる。
【0014】また、このパッドの縁取りをパッド周縁に
形成した耳部で行なえば、形状起伏の大きなパッドでも
違和感なく綺麗に仕上がる。
【0015】さらに、このパッドの多孔質状のシリコー
ンゲルが、JIS(K2207−1980、50g荷
重)で測定した針入度が40〜60のシリコーンゲルを
ベースとして市販食塩の溶出除去痕が空隙率50〜65
%の多孔質状を呈しているものであれば、女性の実際の
乳房の質感に極めて近いものとなる。
【0016】また本発明の整姿用パッドの製造方法で
は、型枠にオーバーフロー周路を形成し、このオーバー
フロー周路に至るに足る量のシリコーンゲル原液を流し
込むとともに、オーバーフロー周路までのシリコーンゲ
ルが硬化した部分を切断してここに存在するシリコーン
ゲルともども袋縫いするから、適正量のシリコーンゲル
で均一な多孔質を具えた所望形状に賦形され、同時にパ
ッドの保形性も確保されるようになる。
【0017】尚、一の型枠内にシリコーンゲル原液を流
し込んだ後、このシリコーンゲル原液上に他の型枠を密
接させて硬化させれば、パッドの成形及び伸縮性布の接
着の操作を一つの工程で行なうことができる。
【0018】また、一の型枠内にシリコーンゲル原液を
流し込んで硬化させた後、硬化したシリコーンゲルに他
の型枠を接着させる工程手順を踏めば、シリコーンゲル
原液のオーバーフロー周路での流動が滑らかとなって、
パッド内部での巣の発生や多孔質の形成状態等の偏りが
改善されるとともに、他の型枠側の伸縮性布の接着が確
実に行われる。
【0019】更にこの製造方法において、オーバーフロ
ー周路に至ってシリコーンゲルが存在する部分を切断す
れば、切断、縫製とも行ない易くなり、また仕上がり状
態も良好となる。
【0020】また、逆にオーバーフロー周路に至らずシ
リコーンゲルが存在する部分を切断すれば、所望とする
形状そのままのパッドが得られる。
【0021】更にまた粒体には市販食塩を用い、この市
販食塩を水に溶出除去して空孔を形成すれば、感触性や
通気性を損なわずに表裏の伸縮性布の接着を行うことが
でき、また身体の性状に近いパッドが得られる。
【0022】
【実施例】以下本発明を図示の実施例に基づいて説明す
る。符号1は本発明の整姿用パッドの一例たる整姿用乳
房であって、このものは表側が山状にふくらみ、裏側が
やや凹状に形成されたスポンジ部2に対し、表側と裏側
とにそれぞれ伸縮性布3を貼り付けて成る。
【0023】スポンジ部2は多孔質状のシリコーンゲル
から成り、適宜の弾力性を有するようになっている。こ
こでこのようなシリコーンゲルについて詳しく説明する
と、このものは次式[1]で示されるジオルガノポリシロ
キサン(以下A成分という) RR1 2SiO−(R2 2SiO)nSiR1 2R…[1] [ただし、Rはアルケニル基であり、R1は脂肪族不飽
和結合を有しない一価の炭化水素基であり、R2は一価
の脂肪族炭化水素基(R2のうち少なくとも50モル%
はメチル基であり、アルケニル基を有する場合にはその
含有率は10モル%以下である)であり、nはこの成分
の25℃における粘度が100〜100,000cStになるような
数である]と、25℃における粘度が5000cSt以下で
あり、1分子中に少なくとも2個のSi原子に直接結合
した水素原子を有するオルガノハイドロジェンポリシロ
キサン(B成分)とからなり、且つこのB成分中のSi
原子に直接結合している水素原子の合計量に対するA成
分中に含まれるアルケニル基の合計量の比(モル比)が
0.1〜2.0になるように調整された混合物を硬化さ
せることにより得られる付加反応型シリコーンコポリマ
ーである。
【0024】このシリコーンゲルについてさらに詳しく
説明すると、上記A成分は直鎖状の分子構造を有し、分
子の両末端にあるアルケニル基RがB成分中のSi原子
に直接結合した水素原子と付加して架橋構造を形成する
ことができる化合物である。この分子末端に存在するア
ルケニル基は、低級アルケニル基であることが好まし
く、反応性を考慮するとビニル基が特に好ましい。
【0025】また分子末端に存在するR1は、脂肪族不
飽和結合を有しない一価の炭化水素基であり、このよう
な基の具体例としてはメチル基、プロピル基及びヘキシ
ル基等のようなアルキル基、フェニル基並びにフロロア
ルキル基を挙げることができる。
【0026】上記[1]式においてR2は一価の脂肪族炭化
水素であり、このような基の具体的な例としては、メチ
ル基、プロピル基及びヘキシル基等のようなアルキル基
並びにビニル基のような低級アルケニル基を挙げること
ができる。ただし、R2のうち少なくとも50モル%は
メチル基であり、R2がアルケニル基である場合には、
アルケニル基は10モル%以下の量であることが好まし
い。アルケニル基の量が10モル%を越えると架橋密度
が高くなり過ぎて高粘度になりやすい。またnは、この
A成分の25℃における粘度が通常は100〜100,000cS
t、好ましくは200〜20,000cStの範囲内になるよう
に設定される。
【0027】上記のB成分は、A成分の架橋剤でありS
i原子に直接結合した水素原子がA成分中のアルケニル
基と付加してA成分を硬化させる。B成分は上記のよう
な作用を有していればよく、B成分としては直鎖状、分
岐した鎖状、環状、あるいは網目状などの種々の分子構
造のものが使用できる。
【0028】また、B成分中のSi原子には水素原子の
他、有機基が結合しており、この有機基は通常はメチル
基のような低級アルキル基である。さらに、B成分の2
5℃における粘度は通常は5000cSt以下、好ましくは
500cSt以下である。このようなB成分の例として
は、分子両末端がトリオルガノシロキシ基で封鎖された
オルガノハイドロジェンポリシロキサン、ジオルガノシ
ロキサンとオルガノハイドロジェンシロキサンとの共重
合体、テトラオルガノテトラハイドロジェンシクロテト
ラシロキサン、HR1 2SiO 1/2単位とSiO 4/2単位
とからなる共重合体シロキサン、及びHR1 2SiO 1/2
単位とR1 3SiO1/2単位とSiO 4/2単位とからなる
共重合体ポリシロキサンを挙げることができる。ただし
上記式においてR1は前記と同じ意味である。
【0029】そして上記のB成分中のSiに直接結合し
ている水素原子の合計モル量に対するA成分中のアルケ
ニル基の合計モル量との比率が通常は0.1〜2.0、
好ましくは0.1〜1.0の範囲内になるようにA成分
とB成分とを混合して硬化させることにより製造され
る。
【0030】この場合の硬化反応は、通常は触媒を用い
て行なわれる。ここで使用される触媒としては、白金系
触媒が好適であり、この例としては微粉砕元素状白金、
塩化白金酸、酸化白金、白金とオレフィンとの錯塩、白
金アルコラート及び塩化白金酸とビニルシロキ酸との錯
塩を挙げることができる。このような錯塩はA成分とB
成分との合計重量に対して通常は0.1ppm(白金換
算量、以下同様)以上、好ましくは0.5ppm以上の
量で使用される。このような触媒の量の上限については
特に制限はないが、例えば触媒が液状である場合、ある
いは溶液として使用することができる場合には200p
pm以下の量で十分である。
【0031】上記のようなA成分、B成分及び触媒を混
合し、室温に放置するか、あるいは加熱することにより
硬化して本発明で使用されるシリコーンゲルが生成す
る。このようにして得られたシリコーンゲルは、JIS K
(K-2207-1980 50g荷重)で測定した針入度が通常5〜
250を有する。尚このようなシリコーンゲルの硬度
は、上記A成分とB成分とにより形成された架橋構造に
よって変動する。
【0032】またシリコーンゲルの硬化前の粘度及び硬
化後の針入度は両末端がメチル基であるシリコーンオイ
ルを、得られるシリコーンゲルに対して5〜75重量%
の範囲内の量であらかじめ添加することにより調整する
ことができる。このようにシリコーンゲルは上記のよう
にして調整することもできるし、また市販されているも
のを使用することもできる。
【0033】本発明で使用することができる市販品の例
としては、CF5027、TOUGH−3、TOUGH
−4、TOUGH−5、TOUGH−6、TOUGH−
7(トーレ・ダウコーニングシリコーン社製)やX32
−902/cat1300(信越化学工業株式会社
製)、F250−121(日本ユニカ株式会社製)等を
挙げることができる。
【0034】尚、上記のA成分、B成分及び触媒の他
に、チクソトロピー性付与剤、顔料、硬化遅延剤、難燃
剤、充填剤を始め、酸化物系微粉末脱臭剤、更には吸水
性樹脂等をシリコーンゲルの特性を損なわない範囲内で
配合することもでき、また微小中空球体のフィラーを混
入してなるシリコーンゲルを用いてもよく、このような
材料としては日本フィライト株式会社製造のフィライト
(登録商標)や同社販売のエクスパンセル(登録商標)
等が例示できる。
【0035】次に伸縮性布3は、例えばストッキングを
構成する布地やメリヤス様の布地、トリコット編物や各
種丸編など縦横に伸縮自在な布を適用できる。またその
材質としてはポリエステル繊維やポリウレタン系繊維等
が使用され、さらにその表面は起毛されていてもよい。
尚、伸縮性布の面のうちシリコーンゲルと接触する側を
うら面と定義し、反対側の面をおもて面と定義する。ま
たスポンジ部2の周縁には耳部4が形成される。この耳
部4は図10に示すように、上下の伸縮性布3の間に薄
層の多孔質状シリコーンゲルが存在し、その端部を縁ど
り布5で覆うようにあてがった状態でシリコーンゲルと
共に糸6で袋縫いされるところであり、例えば本来の所
望とする形状よりもその周縁に数mm程略均一の肉厚で
張り出した部分とする。因みにこのような構造は本発明
の特徴的な構成の一つであって、これにより耳部4のシ
リコーンゲルが圧縮されて、あたかも耳部4に芯が組み
入れられたように硬くなり、パッド1周縁の保持性が良
くなるのである。その余の詳細は次の製造方法の説明の
ところで必要により触れる。
【0036】そこで、このような整姿用乳房1の製造方
法について説明する。先ず本発明では、多孔質状のシリ
コーンゲルを得るのに、可溶性の粒体をシリコーンゲル
原液中に混入して硬化させたのち、溶媒中でその粒体を
溶出させて空孔を形成させる。そして溶媒が水であると
きには、可溶性の粒体としてポリアクリル酸ソーダ、ポ
リビニルアルコール、メチルセルローズ、カルボキシメ
チルセルローズ、ポリエチレンオキサイド、ポリビニル
ピロリドン、アクリル酸アマイド、ニカワ、ゼラチン、
カゼイン、ポリペプタイド、フノリ、寒天、アルギン酸
ソーダ、塩化ナトリウム、ブドウ糖、ショ糖、天然多糖
体たるプルラン、ザンタンガム、デンプン、アスコルビ
ン酸ソーダ等を選択することができ、また型枠の材質等
との関係でアセトン、エタノール、メタノール等を溶媒
に使用できるときには、ポリビニルアルコール、メチル
セルローズ、エチルセルローズ、水溶性ナイロン、セラ
ック、スチロール等を粒体として選択することができ
る。
【0037】尚、単に多孔質状のシリコーンゲルを得る
には、この他にも例えばシリコーンゲル原液に加熱消失
性物質を混入して加熱硬化させた後、この加熱消失性物
質を加熱消失させることにより、その部分に空孔を形成
させる加熱消失法、シリコーンゲル原液中に混入した膨
潤体を乾燥収縮させ、このものを膨潤体の痕跡から取り
去る乾燥収縮法、更にはシリコーンゲル原液中に誘電体
損失係数が大きい易揮発性液体を分散させておき、この
ものを高周波電界内において誘電加熱することにより、
この液体を昇温、気化膨脹させるとともに、併せてシリ
コーンゲル原液の架橋硬化を行なうマイクロ波加熱法等
の各種手法も考えられる。
【0038】しかしながら、本発明整姿用パッドでは感
触性、通気性そして高級感が求められているため、これ
ら各手法では対処し得ない。即ちシリコーンゲルを多孔
質化した後に伸縮性布を貼着するのでは、十分な接着力
を得ようとすれば感触性、通気性、高級感等の諸性状ま
で満足させることはできない。そこでシリコーンゲル原
液を伸縮性布に絡み付かせるようにして硬化させ、その
後に多孔質化する工程手順を採る溶出法を採用したので
ある。
【0039】以下、水を溶媒とし塩化ナトリウムを粒体
とした実施例について説明する。この製造方法は原料混
合、成形シート接着、型枠成形、パッド成形、他の型枠
接着、剥離、切断、多孔化及び縫製の各工程からなる。
以下各工程を具体的に説明する。
【0040】1. 原料混合工程 まず図2に示すようにシリコーンゲルのA剤7aとB剤
7b及び触媒さらに硬化後に溶出する粒体としての塩化
ナトリウムたる食塩9の他、必要に応じその他顔料等を
充分に混ぜてシリコーンゲル原液8を作成する。ここで
粒体として塩化ナトリウム、特に市販食塩を用いたの
は、食塩は粒度が一定しており、その溶出廃液の処理も
比較的容易であるとともに、比較的安価であり、また溶
出も比較的簡単に行なえるからである。
【0041】なお、実施例ではJIS(K2207−1
980、50g荷重)で測定した針入度が50となるよ
うに調整したシリコーンゲルのA剤7a、B剤7b及び
触媒100部に対し、食塩を300部混入してシリコー
ンゲル原液8として用いたので、後述する多孔化工程後
に空隙率60%程度に多孔質化されたシリコーンゲルが
得られた。因みにこのものは、感触性、特に弾力、指で
押した後の復元具合が女性の乳房に非常に近似するた
め、整姿用乳房として使用するに正に最適のものであ
る。尚針入度が40〜60、空隙率が50〜65%の多
孔質化されたシリコーンゲルも、整姿用乳房として十分
に適用できる。また更に整姿用乳房に限らず整姿用パッ
ドとしては、媒体として食塩を用いた場合には、針入度
20〜70程度に調整したシリコーンゲルのA剤、B剤
及び触媒100部に対し、食塩を150部〜450部混
入したものをシリコーンゲル原液とするのがよい。
【0042】2. 成形シート接着工程 この工程は伸縮性布3と成形シートとを水溶性糊剤等を
介在させて接着する工程である。本実施例ではまず図3
(a)に示すように0.2 〜1.0mm厚の成形シートたる硬
質の塩化ビニルシート11とトリコット編物等のやや厚
めの伸縮性布3及び水溶性糊剤たるポリビニルアルコー
ルフィルム12をそれぞれ280×280mmの大きさ
に切断する。
【0043】次に図3(b)に示すように伸縮性布3を
水に浸け、これを水滴が落ちない程度に手で軽く絞る。
そして図3(c)に示すように下から塩化ビニルシート
11、ポリビニルアルコールフィルム12、伸縮性布3
の順で重ね併せ、これらを10mm厚程度のアルミニウ
ム板13で挟み込み、これを図3(d)に示すように加
硫プレス機14にかける。これにより伸縮性布3に含ま
れた水が浸み出して、ポリビニルアルコールフィルム1
2を溶かして糊化させるため、伸縮性布3と塩化ビニル
シート11とが接着される。尚、溶け出すポリビニルア
ルコールの成分が伸縮性布3の反対面(うら面)まで浸
出しないように、伸縮性布3に浸み込んだ水の量を適度
のものとする。尚、このようにポリビニルアルコールの
成分を伸縮性布3の反対面(うら面)まで浸出させない
理由は、ポリビニルアルコールの成分がシリコーンゲル
との接着面であるうら面に存在すると、シリコーンゲル
と伸縮性布3との接着性が低下するからである。
【0044】またこれに関連してシリコーンゲル原液の
B成分に相当するハイドロジェンシロキサンをうら面に
塗布すれば、塗布面の架橋が促進されて粘着性が減じら
れる。尚、これにより接着の強化にもなる。更にプライ
マーを塗布すれば布との接着強化が可能となる。
【0045】次に図3(e)に示すように加硫プレス機
14から外し、更にアルミニウム板13を除いた状態で
60〜70℃で30分間乾燥を行なう。また本実施例で
は、ポリビニルアルコールフィルム12を糊化させる方
法として伸縮性布3を適度に湿らせておくという方法を
とったが、ポリビニルアルコールの液体もしくは他の水
溶性糊成分を塩化ビニルシート11に塗布してもよい。
尚この場合には、ポリビニルアルコールフィルム12は
必ずしも必要としない。
【0046】また尚、本実施例では成形シートとして塩
化ビニルシート11を適用したが、その後の熱可塑性樹
脂シートの他、水溶性糊剤として使用したポリビニルア
ルコールフィルム12をやや厚めにしたポリビニルアル
コールシートを成形シートとしてもよい。即ちこの場合
にはポリビニルアルコールシートは、成形シートと水溶
性糊剤とを兼用することになるのである。
【0047】また本実施例では、製造段階の始めの工程
として成形シート接着工程を設けたが、例えば伸縮性布
3にポリビニルアルコールをドクターブレードやロール
コータ等を用いて一定量反対側の面に浸み込まない程度
に塗布し、これを乾燥してラミネート状のポリビニルア
ルコール付き伸縮性布3を大量に生産しておけば、この
ものを用いて次工程のシート成形工程から出発すること
もできる。本実施例のように、ポリビニルアルコール等
の水溶性糊剤を成形シートの全面に比較的多く存在させ
て伸縮性布を接着してあると、水溶性糊剤成分が伸縮性
布の反対面まで浸出しないが、ある程度は伸縮性布の布
目に浸み込むため、後述する剥離工程を多孔化工程とと
もに水中でほぼ同時に行なうことができ、またその場合
には剥離の際にパッドに無理な力を与えることがない。
更に多孔化工程後には、伸縮性布のおもて面が比較的さ
らさらとした感じに仕上げられるため、通気感の点では
優れたものが得られるメリットもある。尚、合成接着剤
は、ポリビニルアルコール等の水溶性糊剤だけでは塩化
ビニルシートとの接着力が弱いため、専ら接着強化の目
的で使用するものである。
【0048】更に一方他の実施例として、水溶性糊剤や
合成ゴム系等の非水溶性糊剤をスプレーコート等で薄く
散布したものを使用して、後述の型枠成形工程における
成形シートの成形に耐える接着力が得られるようにして
塩化ビニルシート11と伸縮性布3とを接着させること
もできる。因みにこのような方法を採用したときには、
剥離工程をパッド成形工程直後の全体がまだ熱いうちに
行なうことで、成形シートの軟化性も手伝ってパッドに
無理な力を与えることなく、しかも糊剤を溶かすことな
くそのまま剥すことができる。
【0049】またこの方法では、伸縮性布3のおもて面
の近くにまで浸透させてシリコーンゲルを硬化させるこ
とができ、うるおいを有する人体の肌の感触に近い、表
面がしっとりとしたパッドに仕上げることができる。
尚、この方法は具体的には、例えば市販合成ゴム系スプ
レーのりを成形シート上に比較的薄くスプレーした後、
これに伸縮性布を重ね合わせ、その後アイロン等でしわ
を延ばしつつ貼り合わせる。
【0050】更にまた塩入りのシリコーンゲル原液を一
の型枠内に流し入れる前に、伸縮性布のうら面に食塩を
含まないA剤またはB剤若しくはこれらを混合したシリ
コーンゲル原液を塗布し、余分なものを拭き取るような
処理を行ってもよい。またこのような処理は、他の型枠
にも同様に行うことができる。因みにこのような処理を
行えば、接着強化が図れるとともに表面の仕上がり向上
とゲル原液充填時の伸びの良さを向上させるという効果
が得られる。
【0051】3. 型枠成形工程 この工程は、伸縮性布3が接着された成形シートを整姿
用乳房の型枠形状に成形する工程である。尚、本発明の
方法においては整姿用乳房1の表側の山形形状を成形す
るための一の型枠と、整姿用乳房1の裏側の凹部形状を
成形するための他の型枠とを使用するが、本工程で作成
する型枠は前者である一の型枠である。以下、一の型枠
と他の型枠とを特に区別する場合には、前者を山型成形
型枠16と定義し、後者を凹部用型枠17と定義して区
別する。
【0052】この工程では図4に示すように前述の塩化
ビニルシート11、ポリビニルアルコールフィルム12
及び伸縮性布3が一体となったものを真空成形機15を
用いて乳房形状の型枠に成形する。尚、山型成形型枠1
6の全周縁には型枠内に流し込んだシリコーンゲル原液
のあふれたものを受けとめることができるように溝状の
オーバーフロー保持溝15aと、ありふれたシリコーン
ゲル原液が型枠内からこのオーバーフロー保持溝15a
に至る通路として全周縁にオーバーフロー周路15bと
が形成される。尚、真空成形機15の代りに圧縮空気圧
成形機を使用したり、これらの両方を用いて成形するよ
うにしてもよい。またこの工程では、同様な構造を有す
る凹部用型枠17を併せて作成する。なおオーバーフロ
ー周路15bは山形成形型枠16または凹部用型枠17
の少なくとも一方に形成されればよい。
【0053】4. パッド成形工程 型枠成形工程で成形された塩化ビニルシート11内に粒
体たる食塩9を混入したシリコーンゲル原液8を流し込
み、その後シリコーンゲル原液8を加熱硬化する工程で
ある。即ち図5(a)に示すように、まず山型成形型枠
16の中に所定量のシリコーンゲル原液8を型枠の形状
に沿うように丁寧に充填する。尚、所定量とは型枠の大
きさによってそれぞれ決まる量であるが、この量は後述
する雄金型を山型成形型枠16の上に乗せたときに、雄
金型がシリコーンゲル原液8の一部を押し出してオーバ
ーフロー周路15bのほぼ全域、少なくとも全周縁にお
いて連続して流れ出し、さらに一部の流れ出た原液がオ
ーバーフロー保持溝15aの一部にゆきわたる程度の量
とする。
【0054】また充填方法であるが、図5(a)に示す
ように塩化ビニルシート11との接触面近傍には、食塩
9の混合比率が低いシリコーンゲル原液8(例えばゲル
と食塩の比が1:3.0)を塗り、中央部には食塩9の
混合比率がやや高いシリコーンゲル原液8(例えばゲル
と食塩の比が1:3.3)を流し入れるようにすれば、
後述の多孔化工程で食塩の溶解を容易に行うことができ
る。またこのように多孔化工程での食塩の効率的な溶解
を目的とする場合には、塩化ビニルシート11との接触
面近傍には、粒度の荒い食塩や細かい尿素をシリコーン
ゲル原液に混ぜて伸縮性布に塗る方法を採ってもよい。
【0055】次に図5(b)に示すようにシリコーンゲ
ル原液8が入った山型成形型枠16を、これと同一形状
にえぐり抜かれた雌金型18内に入れ込み、その上から
雄金型19をかぶせる。これにより余分なシリコーンゲ
ル原液8が上記のとおりオーバーフロー周路15b等に
あふれる状態となる。
【0056】この状態で図には示さないが金型に加振用
のパーツをセットして、加振機にかけてもよい。尚、加
圧する前に加振する意義は、塩の流動性が悪いことから
シリコーンゲルが塩と分離して流動し、この流動した痕
が痕跡として製品に残ってしまうため、加振して塩を詰
め込むことでゲルを緩やかに流動させて均一な充填を実
現することにある。次にこれらを加硫プレス機14にセ
ットし、徐々に加圧することでシリコーンゲル原液8を
凹部用型枠17の形状に沿わせるように流動させるとと
もに、その後そのまま加熱しゲルを硬化させる。
【0057】ゲルがある程度硬化したら、金型から山型
成形型枠16をシリコーンゲルが入ったまま取り出し、
このものを更に加熱炉21に入れてシリコーンゲルを完
全に硬化させる。因みにこのように山型成形型枠16に
シリコーンゲル原液を充填した上に凹部用型枠17を合
わせてゲルを硬化させるという手順は、製造工数とコス
トを優先的に考える場合の手順として有効である。
【0058】5. 他の型枠接着工程 山型成形型枠16内で硬化しているシリコーンゲルのう
ち、雄金型19によって形成された凹部22に対して、
他の型枠たる凹部用型枠17を接着する工程である。即
ちまず山型成形型枠16内で硬化しているシリコーンゲ
ルの凹部22に付着している離型剤や遊離している油分
を溶剤で溶かしきれいに拭き取る。
【0059】次に図6に示すように脱脂した凹部22に
適量の接着剤23を均一に塗布する。尚、接着剤23の
塗布量が多すぎると凹部22に設ける伸縮性布にシミを
作ることになるので適量とする。また適度の接着力を得
るため、この作業はシリコーンゲルの温度が室温まで下
がったことを確認して行なう。凹部22に接着剤23を
塗布したら、その上から凹部用型枠17をのせ、この状
態で加硫プレス機14で徐々に圧縮して凹部用型枠17
をのせ、この状態で加硫プレス機14で徐々に圧縮して
凹部用型枠17を凹部22に密着させるとともに、加熱
して接着剤を硬化させる。
【0060】尚、本実施例では前記パッド成形工程にお
いて他の型枠たる凹部用型枠17をセットすることな
く、直接雄金型19をシリコーンゲル原液と接触させて
硬化させ、その後凹部用型枠17を凹部22に接着させ
る手法を採っている。これに対し、前記パッド成形工程
において雄金型19をかぶせる前に、雄金型19の下に
凹部用型枠17を配置してシリコーンゲル原液と密接に
接触させ、その後シリコーンゲル原液を硬化させること
でシリコーンゲルと凹部用型枠17との接着を図り、他
の型枠接着工程を省略する方法を採ることもできる。因
みにこのような方法を採れば合理的な製造を行なうこと
ができるものであるが、その一方本実施例のように他の
型枠接着工程を別に設ける方法を採る場合には次のよう
な利点がある。
【0061】即ち、前記配合のような食塩を混入したシ
リコーンゲル原液8は比較的流動性が悪く、さらに後に
詳述するが、パッド周縁に耳部を形成してこの耳部を袋
縫いして製品とする場合には、この耳部を外観上なるべ
く薄くする必要上必然的にオーバーフロー周路15bも
狭く形成する。そのため製品パッド内部にいわゆる巣を
形成したり、またパッド全体に亘り多孔質化が均一に行
なわれなかったり、更にシリコーンゲル原液と凹部用型
枠17との間に入った空気がうまく排除できずに凹部用
型枠17の接着不良を起こす危険等がある。そこでこれ
ら不具合や危険を回避するための手間を考え、これらに
起因する歩留りまで考慮すると、他の型枠接着工程を別
途設けるのが望ましいのである。
【0062】6. 剥離工程 接着剤を硬化させたら、図7に示すように塩化ビニルシ
ート11が熱で軟化している間にこのものを剥離する。
このとき伸縮性布3は硬化したシリコーンゲルに接着さ
れているが、塩化ビニルシート11の剥離に際してシリ
コーンゲルと伸縮性布3とが剥離しないように気を付け
る。また、前述したように水溶性糊剤を用いた場合にお
いて、成形シートと伸縮性布3とが比較的堅固に接着し
ているときは、この後の多孔化工程において水に漬けた
際に、この水溶性糊剤を溶かして剥離させることもでき
る。
【0063】7. 切断工程 塩化ビニルシート11を剥離した状態のシリコーンゲル
の硬化物は、オーバーフロー周路15b及びオーバーフ
ロー保持溝15aの一部に余分な余周部24が形成され
るため、図8に示すようにオーバーフロー周路15bに
おいてシリコーンゲルが硬化している外の余周部24を
切り落として、周縁にシリコーンゲルを露出させる。因
みにこのような作業をすることにより、後の多孔化工程
において露出したシリコーンゲルの部分から食塩9の溶
出が容易に行なわれるようになる。
【0064】また本工程では、整姿用乳房1の外観形状
をほぼ決定するように余周部24を切り落してもよい
が、前記シリコーンゲルの露出した部分を形成すること
のみを目的として切断してもよい。この段階でシリコー
ンゲルの露出した部分を形成することのみを目的として
切断した場合には、多孔化工程の後に製品に仕上げるた
めに外周賦形のための切断工程を行なう。切断にあたり
オーバーフロー周路15bに至って切断したときは、切
断作業がし易く、またその部分を耳部として後の縫製工
程でここを袋縫いすれば、袋縫い作業もし易く比較的綺
麗に仕上げることができる。実施例の整姿用乳房では、
オーバーフロー周路15bを3mm、つまり耳部を3m
mとして切断し仕上げたところ、縁取りしたところがい
わゆる耳部として目立つことなく、違和感なく仕上げら
れた。
【0065】一方、オーバーフロー周路15bでなく、
耳部を有しないようにパッドの周囲を切断すると、一般
には切断部位は袋縫いする部分が傾斜面となるため切断
及び袋縫いがし難く、また表裏の縁どり布における縫製
ラインが均一とならないため、上質感を落としてしまう
こととなる。また、この場合には却って縁取りが目立っ
てしまい、この点でも高級感を損なうことが多い。した
がって他に格別な理由がないときは、オーバーフロー周
路15bのところを耳部として残して切断して仕上げる
のがよい。
【0066】8. 多孔化工程 本工程は硬化したシリコーンゲル内の食塩9を水に溶出
させて除去し、そこに空孔25を形成する工程である。
まず図9に示すように、食塩9の溶出を容易にするた
め、硬化したシリコーンゲルを揉みほぐして隣り合う食
塩9の粒子が占める空間が連続形成されるようにする。
そしてこのものを水に浸漬して食塩9を溶解させ、洗濯
機を用いたり、手で丁寧に揉み洗いして大半の食塩9を
溶出させる。更に仕上げ脱塩として、ジェット水流を成
形品に当てて食塩を完全に流し出すようにする。このよ
うな作業終了後、送風乾燥炉において乾燥することによ
り多孔質状のスポンジ部2に対して伸縮性布3が貼布さ
れたものが得られる。このようにして得られたものは、
身体に近い柔軟性、弾力性、質量感等を有し、特に通気
感、しっとり感等の感触に関しては従来のものと比べよ
うもない程高品位に仕上げられている。
【0067】9. 縫製工程 上記工程を経て得られたパッド26の耳部4等の端部を
袋縫いして最終製品に仕上げる工程である。即ち図10
に示すようにパッド26の耳部4に縁どり布5をあてが
って耳部4を包み込むようにし、この状態で耳部4に薄
層状に形成されている多孔質状のシリコーンゲルと、そ
の上下の伸縮性布3とを共に糸6で縫い合わせて、縁ど
り布5が袋状になるようにする。耳部4の全周にわたっ
てこのような袋縫いをすることにより、耳部4の多孔質
状のシリコーンゲルが圧縮されて、あたかも芯が入って
いるかのように硬くなり耳部4の形状が整い整姿用乳房
1が完成する。
【0068】ここで形状が整うという意味は、一つには
縁取りに芯を入れたかのように全体の形状が固定され、
保形性が改善されるという事を意味し、その他には袋縫
いされた縁どり布5内において、糸6より外側の1〜2
mmの多孔質状のシリコーンゲルはその形状復元性によ
り膨らみ縁どり布5をも膨ませるので、パッドの最外郭
たる縁取り部分が貧弱感を与えず、高級感を漂わすもの
となっていることをも意味するものである。したがっ
て、このような整姿用乳房1であれば、ランジェリーの
一部として抵抗なく受け入れられ、本来の整姿という主
目的を達することができるようになる。尚、縫製の後
は、表面のベタツキを除くため、ボディパウダー(主成
分マイカ)を塗布して仕上げる。
【0069】以上本発明を整姿用乳房を例に説明した
が、本発明の整姿用パッドはこれに限らず、豊胸用のブ
ラジャーのパッド、肩パッド、ひざ当てパッド、腰パッ
ド等のランジェリーの一部に近い比較的高級感が求めら
れるパッド類に広く適用できる。
【0070】
【発明の効果】本発明たる整姿用パッドではパッドの耳
部4を多孔質状のシリコーンゲルとともに袋縫いしたか
ら、耳部4が芯のように硬くなって耳部4の保形性、ひ
いてはパッド全体の保形性が良くなるとともにパッドが
型崩れすることもなく、またパッドの復元性も向上す
る。
【0071】また本発明たる整姿用パッドの製造方法で
は、山型成形型枠16のオーバーフロー周路15bの全
周にゆきわたるようにシリコーンゲル原液8を流し込む
ようにしたから、この部分を周囲に残すように耳部4を
形成すれば、袋縫い作業もし易く周囲を比較的綺麗に仕
上げることができる。更に他の型枠接着工程を独立して
設けることにより、シリコーンゲルと凹部用型枠17と
の接着がしっかりと行なわれるため、シリコーンゲル原
液の上に直接凹部用型枠17を乗せてからゲルを硬化さ
せる方法と比べると歩留りが良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の整姿用パッドを一部破断して示す斜視
図である。
【図2】本発明の整姿用パッドの製造方法における原料
混合工程を示す説明図である。
【図3】同上成形シート接着工程を段階的に示す説明図
である。
【図4】同上型枠成形工程並びに該工程で成形された型
枠を示す縦断面図である。
【図5】同上パッド成形工程を段階的に示す縦断面図で
ある。
【図6】同上他の型枠接着工程を段階的に示す縦断面図
である。
【図7】同上剥離工程を示す斜視図である。
【図8】同上切断工程を示す斜視図である。
【図9】同上多孔化工程を示す斜視図である。
【図10】同上縫製工程を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 整姿用乳房 2 スポンジ部 3 伸縮性布 4 耳部 5 縁どり布 6 糸 7a A剤 7b B剤 8 シリコーンゲル原液 9 食塩 11 塩化ビニルシート 12 ポリビニルアルコールフィルム 13 アルミニウム板 14 加硫プレス機 15 真空成形機 15a オーバーフロー保持溝 15b オーバーフロー周路 16 山型成形型枠 17 凹部用型枠 18 雌金型 19 雄金型 21 加熱炉 22 凹部 23 接着剤 24 外周部 25 空孔 26 パッド

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望の形状に賦形された多孔質状のシリ
    コーンゲルを伸縮性布が覆うとともに端部が縁取りされ
    たパッドにおいて、前記多孔質状のシリコーンゲルは原
    液時に混入された粒体の溶出除去痕が多孔質状を呈する
    ものであり、前記縁取りの部分は前記多孔質状のシリコ
    ーンゲルを含み、このシリコーンゲルとともに袋縫いさ
    れて成ることを特徴とする整姿用パッド。
  2. 【請求項2】 前記縁取りの部分はパッド周縁に形成さ
    れた耳部であり、この耳部において袋縫いされて成るこ
    とを特徴とする請求項1記載の整姿用パッド。
  3. 【請求項3】 前記多孔質状のシリコーンゲルは、JI
    S(K2207−1980、50g荷重)で測定した針
    入度が40〜60のシリコーンゲルをベースとして市販
    食塩の溶出除去痕が空隙率50〜65%の多孔質状を呈
    し、全体が女性の乳房の形状に賦形された整姿用乳房で
    あることを特徴とする請求項1または2記載の整姿用パ
    ッド。
  4. 【請求項4】 伸縮性布と成形シートとを接着する成形
    シート接着工程と、前記成形シートを整姿用パッドの一
    及び他の型枠形状に成形する型枠成形工程と、一の型枠
    内伸縮性布側に粒体を混入したシリコーンゲル原液を流
    し込んだ後、このシリコーンゲル原液上に他の型枠の伸
    縮性布側を密接させ、これを成形金型に入れて加圧及び
    加熱しシリコーンゲル原液を所望形状に硬化させるパッ
    ド成形工程と、前記一の型枠及び他の型枠から成形シー
    トのみ剥離する剥離工程と、硬化したシリコーンゲル内
    から粒体を溶出除去して空孔を形成する多孔化工程と、
    余周部を切り取る切断工程と、パッドの端部を袋縫いす
    る縫製工程とを具え、前記型枠成形工程において前記一
    の型枠または他の型枠の少なくとも一方にはオーバーフ
    ロー周路を形成し、前記パッド成形工程において一の型
    枠内にはオーバーフロー周路に至るに足る量の粒体を混
    入したシリコーンゲル原液を流し込むとともに、シリコ
    ーンゲル原液をこのオーバーフロー周路においても硬化
    させ、前記切断工程においてオーバーフロー周路までの
    シリコーンゲルが存在する部分を切断し、前記縫製工程
    においてその端部に存在する多孔質状のシリコーンゲル
    ともども袋縫いすることを特徴とする整姿用パッドの製
    造方法。
  5. 【請求項5】 伸縮性布と成形シートとを接着する成形
    シート接着工程と、前記成形シートを整姿用パッドの一
    及び他の型枠形状に成形する型枠成形工程と、一の型枠
    内伸縮性布側に粒体を混入したシリコーンゲル原液を流
    し込んだ後、これを成形金型に入れて加圧及び加熱しシ
    リコーンゲル原液を所望形状に硬化させるパッド成形工
    程と、硬化したシリコーンゲルの背面に対して他の型枠
    の伸縮性布側を接着させる他の型枠接着工程と、前記一
    の型枠及び他の型枠から成形シートのみ剥離する剥離工
    程と、硬化したシリコーンゲル内から粒体を溶出除去し
    て空孔を形成する多孔化工程と、余周部を切り取る切断
    工程と、パッドの端部を袋縫いする縫製工程とを具え、
    前記型枠成形工程において前記一の型枠にはオーバーフ
    ロー周路を形成し、前記パッド成形工程において一の型
    枠内にはオーバーフロー周路に至るに足る量の粒体を混
    入したシリコーンゲル原液を流し込むとともに、シリコ
    ーンゲル原液をこのオーバーフロー周路においても硬化
    させ、前記切断工程においてオーバーフロー周路までの
    シリコーンゲルが存在する部分を切断し、前記縫製工程
    においてその端部に存在する多孔質状のシリコーンゲル
    ともども袋縫いすることを特徴とする整姿用パッドの製
    造方法。
  6. 【請求項6】 前記切断工程においてオーバーフロー周
    路に至ってシリコーンゲルが存在する部分を切断するこ
    とを特徴とする請求項4または5記載の整姿用パッドの
    製造方法。
  7. 【請求項7】 前記切断工程においてオーバーフロー周
    路に至らずシリコーンゲルが存在する部分を切断するこ
    とを特徴とする請求項4または5記載の整姿用パッドの
    製造方法。
  8. 【請求項8】 前記多孔化工程は、前記粒体には市販食
    塩を用い、この市販食塩を水に溶出除去して空孔を形成
    することを特徴とする請求項4、5、6または7記載の
    整姿用パッドの製造方法。
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