JPH0513073Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本願は、事務用机の天板などに装着した支柱
に、電話機の載置台を回転自在に取り付けた回転
式電話台に関する。

従来の技術 従来、事務用机の天板などに支持部材により立
設した支柱に、電話機を使用者が使い易い方向に
指向できるように、載置台を回転自在に取り付け
て成る回転式電話台は公知である。

考案が解決しようとする課題 ところが、従来構成のものは、支柱に対し、電
話機の荷重による曲げモーメントが作用するの
で、長期使用において、支柱が多少とも屈曲する
傾向にある。そして支柱が多少とも屈曲した状態
にあるときは、載置台を回転して電話機を所望の
方向に指向しても、僅かなシヨツクで載置台が支
柱の屈曲方向に自動的に回転してしまうという使
用上の不都合があつた。

そこで本願は、上記した従来のものの欠陥を改
善することを目的としたものである。

課題を解決するための手段 本願は上記した目的を達成するために、コ字状
に形成され、かつ天板などに装着される支持部材
の上片に固定支柱を立設すると共に、その下部外
周に案内部材を回転自在に嵌合して、この案内部
材に電話機の載置台を外周適所に備えた回転支柱
の下端部を嵌着し、かつ回転支柱の上端部を固定
支柱の上端部に対し回転自在に支持し、さらに前
記案内部材の下縁と、これに接する支持部材の上
片の上面とに、複数の位置で係脱可能な突部と凹
部とを夫々設けたことを特徴とするものであり、
固定支柱の上端部に対し、回転支柱の上端部を回
転自在に支承するために支持キヤツプを、固定支
柱の上端外周に回転可能に嵌合すると共に、回転
支柱の上端部外周に密嵌して成り、また係脱可能
な突部と凹部との関係を案内部材が、案内部材の
下縁に複数の凹部を配設し、かつこの凹部と係脱
する突部を支持部材の上片の上面に設けたことに
ある。

作 用 しかして、例えばネジの締付けなどにより支持
部材を天板などに装着した状態で、電話機を使用
者の使い易い方向に指向すべく、載置台を回転す
ると、回転支柱と案内部材とが一体となつて回転
し、その回転時に突部と凹部との係脱が繰り返さ
れる。そして載置台が所望の方向に回転した状態
においては、突部と凹部との係合により載置台は
シヨツクによつて乱りに回転することはない。

実施例 以下図面にもとづいて本願の実施例を詳述する
と、(1)はコ字状に形成され、下片１ａの前端部内
面に、幅方向に延びる当接片２を止着し、かつ上
片１ｂに中心孔３を有した支持部材であつて、前
記上片１ｂの上面には、中心にネジ孔４を貫通
し、かつ下面に有した細径部が前記中心孔３に嵌
合した螺合駒５と、回転止め用のピン６とが熔接
などにより夫々固着してあり、さらに、後述する
案内部材９の下縁と接する位置に、好ましくは後
述する電話機の載置台２７が位置する方向に、半
球状の突部７が設けてあり、前記螺合駒５の外周
には、前記支持部材１の上片１ｂに垂直状に起立
する長尺な固定支柱８の下端部が螺合され、これ
らも熔接などにより固着してある。９は前記固定
支柱８の下部に回転可能に嵌合した案内部材で、
外周に環状凸部を高さ方向に配しかつ係止突部１
０を有した細径の上部９ａと、内面に前記ピン６
を介入すると共に、一部に該ピン６と当接して案
内部材９の回転を規制するストツパー片１１を有
した太径の下部９ｂとから成り、その下縁には、
前記突部７と係合する複数の円弧状の凹部１２が
波状に形成され、かつ前記上部９ａの外周には、
前記固定支柱８よりも若干短い回転支柱１３の下
端部が圧入により嵌着してあると共に、その下端
に設けた切欠１４が前記係止突部１０に係止さ
れ、従つて回転支柱１３は、案内部材９と一体と
なつて、固定支柱８の外周を回転する。１５は下
面にゴムなどの弾性片１６を張着し、かつ上面外
周に環状のリブ１７を有した円板状の圧接板、１
８は中心部に前記螺合駒５のネジ孔４と螺合する
長尺なネジ軸１９を立設し、外周に第２図で示す
ように、横断面が十字花形状に形成された握り部
２０を有すると共に、下端部と前記圧接板１５の
リブ１７に回転可能に嵌合した操作部材で、該操
作部材１８と前記圧接板１５とは、その中心位置
でネジ２１により回転可能に連結してある。２２
は前記固定支柱８の上端部に嵌着したキヤツプ、
２３は前記回転支柱１３の上端部外周に密嵌し、
かつ下縁一部に後述のブラケツト２６と係合する
切欠２４を有した支持キヤツプで、その内周面
に、前記固定支柱８の上端部外周面と回転可能に
嵌合する嵌合部２５が一体に設けてある。２６は
回転支柱１３の上部外周に突設したブラツトで、
これに載置台２７の後部下面に設けた取付部片２
８が、前記載置台２７が水平状態となるように取
り付けてある。２９は前記案内部材９の下部外周
の頂面が嵌合され、下端が天板の上面に当接し
て、支持部材１の上半部を隠蔽する帽状の下部カ
バーである。

しかして、事務用机などの天板Ａに支持部材１
を固定するときは、下部カバー２９を上方に押し
上げた状態で、天板Ａの縁部を当接片２と圧接板
１５との間に介入して圧接板１５の下面を天板Ａ
の上面に当接し、この状態で、操作部材１８の握
り部２０を握持して回転操作すると、ネジ軸１９
と螺合駒５のネジ孔４との螺合により、支持部材
１が扛上して当接片２が天板Ａの下面に当接す
る。次いで握り部２０を強く回転すると、圧接板
１５は回転することなく、天板Ａの上面を強圧し
て、支持部材１は天板Ａに対し強固に固定され
る。

この状態で、下部カバー２９を下降すると、そ
の下面が天板Ａの上面に当接して、操作部材１８
及び圧接板１５を含む支持部材１の上半部と、案
内部材９の下部一部とが隠蔽される。

なお支持キヤツプ２３は、固定支柱８の上端部
に対しては回転可能に、また回転支柱１３に対し
ては密着状態に夫々嵌合される。

使用に際しては、電話機を使用者の好みの方向
に指向すべく、載置台２７を回転すると、回転支
柱１３と案内部材９とが一体となつて固定支柱８
に案内され、また回転支柱１３の上端部に密嵌し
た支持キヤツプ２３が固定支柱８の上端部外周に
案内されながら夫々回転する。

そして、その回転に伴い、突部７に対し凹部１
２が順次係脱し、載置台２７が所望の方向に設定
されると、突部７と凹部１２との係合と回転支柱
１３に作用する荷重によつて、載置台２７は設定
された位置に固定される。

また回転支柱１３の全回転は、ピン６とストツ
パー片１１との当接により規制される。

考案の効果 以上のように本願によれば、載置台を備えた回
転支柱を、支持部材に立設した固定部材に対し回
転可能に支承して支柱を二重構造としたので、載
置台に加わる荷重に対し充分に対抗できると共
に、回転支柱の回転操作も円滑にでき、かつ回転
支柱の下端部に回転可能に嵌合され、かつ回転支
柱の下端部に嵌着する案内部材の下縁と、固定支
柱を立設した支持部材の上面との間に係脱可能な
突部と凹部を形成したので、載置台を所望の方向
に回転する丈で、その回転位置が設定できると共
に、回転支柱が、載置台の設定された位置からシ
ヨツクなどによつて乱りに回転する惧れはなく、
使用に極めて便利であるという利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は、本願の実施例を示すもので、第１図は
一部省略した縦断側面図、第２図は操作部材の上
面図、第３図は支持部材の一部切欠した上面図、
第４図は案内部材の一部切欠した側面図である。 図中、１は支持部材、５は螺合駒、７は突部、
８は固定支柱、９は案内部材、１２は凹部、１３
は回転支柱、１５は圧接板、１８は操作部材、２
３は支持キヤツプ、２７は載置台である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 天板などに装着される支持部材の上面に固定
   支柱を立設すると共に、その下端部外周に案内
   部材を回転自在に嵌合して、この案内部材に電
   話機の載置台を外周適所に備えた回転支柱の下
   端部を嵌着し、かつ回転支柱の上端部を固定支
   柱の上端部に対し回転自在に支承し、さらに前
   記案内部材の下縁と、これに接する支持部材の
   上面との間に、複数の位置で係脱可能な突部と
   凹部とから成る回転位置規制手段を設けたこと
   を特徴とする回転式電話台。 (2) 支持キヤツプを、固定支柱の上端部に回転可
   能に嵌合すると共に、その内孔を回転支柱の上
   端部に密嵌したことを特徴とする請求項１記載
   の回転式電話台。 (3) 案内部材の下縁に複数の凹部を配設し、かつ
   この凹部と選択的に係脱する突部を支持部材の
   上面に設けたことを特徴とする請求項１または
   ２記載の回転式電話台。