JPH05129869A - 表面実装型振動子用の気密性器体 - Google Patents

表面実装型振動子用の気密性器体

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JPH05129869A
JPH05129869A JP35059691A JP35059691A JPH05129869A JP H05129869 A JPH05129869 A JP H05129869A JP 35059691 A JP35059691 A JP 35059691A JP 35059691 A JP35059691 A JP 35059691A JP H05129869 A JPH05129869 A JP H05129869A
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fitting
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plate
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】メタライズ基板とせず、セラミック成型基板で
凹凸形成を容易にし、基板に、強固接合性が高いチタン
入り銀ろうペースト印刷でスルーホールを含めた電極と
ケース溶着枠の形成と、該ホールに対し、穴嵌に適する
絞り突円部を板面に設けた振動素子支持の接続板の該突
円部の嵌着とで、表面実装型振動子用の気密性器体の製
造工程の簡略化と、該ホールへの接続板の取付け固着気
密性を抜群にし、該凹凸で部品の精密組立の容易化と部
品節約の安価量産とを可能にする。 【構成】セラミック成型基板に、セラミックに強固接合
性が高いチタン入り銀ろうペースト印刷でスルーホール
を含めた電極とケース溶着枠を形成する手段と、該ホー
ル圧嵌に適する絞り突円部を設けた振動素子支持の接続
板の該突円部のホール嵌着手段と、セラミック成型で基
板面に部品定着に適する位置決め凹凸を設ける構成手段
とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、計測器,コンピユータ
ー機器,VTR,電子時計,ICカード,LSI,移動
通信体等の半導体を動作させるための一定周波数の鋸形
波等を発生させることに用いられる表面実装型振動子用
の気密性器体に関する。
【0002】
【従来の技術】およそ、表面実装型振動子は極小型製品
(例えば長さ約10mm、高さ 2〜3mm程度)が殆
んどであり、その器体は確実安全な気密性と導電性能と
容易製造の安価量産性とが重要課題となっている。しか
るに、従来の器体は、図15の従来品の要部拡大断面図
に示すように、メタライズ式の電極基板Dからなってい
る。即ち、慣用のアルミナ材等の基板Gに対し、表裏面
の電極個所と金属ケースKの底部を溶着させる表面個所
に夫々モリブデン,タングステン等をメタライズし、そ
の上にニッケルメッキ処理Nをして、極薄板の電極の銀
ろう箔a1の高温焼成による表裏面のメタライズ電極M
を施してスルーホールHを所定個所に設けると共に該ケ
ースK溶着の銀ろう枠箔a2も表面に同時焼成してメタ
ライズ基板が製作されており、その電極基板Dの該枠箔
a2面に対し、窓穴Wを設けた窓枠状底面Tの金属ケー
スKを同時焼成で溶接定着し、水晶等の振動素子を支持
させる支持板部Uを設けた接続線RをスルーホールHに
嵌通させ、穴と線体嵌通で生ずる微細なギャップPを防
いで両者の導電性を確保するために、接続線Rに対し、
2枚の銀ろうリングa3を上下に嵌めて、同時焼成にお
いて接続線Rの嵌穴口に対し、ろう付けして組立てる構
成からなっている。
【0003】従って、この器体の組立製造は、多数の極
小部品と、メタライズ方式のため高度の精密度を要する
製造技術に係る多工程と、複雑高価なカーボン治具(図
示せず)の使用とで行われている。それは、上記のカー
ボン治具を用い、ピンセット作業のもとで、 メッキ処理した極小チップの上記基板Gの両面に対
し、メタライズ電極MのもとにスルーホールHが設けら
れる電極の銀ろう箔a1と、表面側に金属ケースKの溶
着の銀ろう枠箔a2とを夫々位置決め状態で該治具内に
嵌込む工程。 同時的に、2枚の銀ろう枠箔a2を上下に嵌めた接続
線Rを該ホールHに嵌通させて治具内に嵌込む工程。 基板表面に、窓枠Wを設けた窓枠状底面Tの金属ケー
スKを、該枠箔a2上に位置決めして治具内に嵌込む工
程。 各部品を組込んだカーボン治具で、高温焼成(約1,
000℃ 〜1,100℃)する工程。 からなる実に手数がかかる製造なのであり、接続線Rの
支持板部Uに水晶等の用途に応じた振動素子を支持さ
せ、蓋Fで該ケースKを密封被蓋させることで、用途に
応じた表面実装型振動子が製作提供されている。なお、
スルーホールH,接続線R,窓穴Wは、いずれも一対で
ある。
【0004】この結果、上記従来のメタライズ製作器体
は、 (イ)基板メッキ処理と高温焼成が必須であり、更に、
多数の銀ろう箔部品やケースや複雑高価なカーボン治具
使用と、実に面倒な作業と多工程とで製造コストが高く
ついている。 (ロ)治具の微細な狂いや各部品の微妙なズレ組込み
で、不良品が多発し易いため、治具の高度な精密性と、
組込みの熟練作業が要求されて、治具は非常に高価で、
作業能率は非常に低く、製造コストは当然高い。 (ハ)メタライズ方式は、メッキ処理と高温焼成しない
と、銀ろう部材の強固安全な溶着とならないし、メッキ
処理は基板に対する酸化防止と導電性を高めるための必
須手段なので、それだけ不経済である反面、メタライズ
銀ろう電極は導電性が低い。 (ニ)メタライズに係るスルーホールHに対する接続線
Rの嵌付けは、円穴と線での面接触でないため、僅かな
ギャップPが生じ易く、このため、前記の2枚の銀ろう
リングa3のろう付けによる気密性と導電性確保が必須
となり、部品数が多く、製造が面倒で不経済である。 (ホ)銀ろう箔のメタライズ面は、接合力が弱いため、
用途によって、接続線Rの突出線を切断する場合、その
切断衝撃で線体やケースに対するろう付け部が破損を起
こして気密性,導電性の不良が再発する不安定性があ
る。 (ヘ)更に、メタライズ基板は、板面に凹凸形成ができ
ないから、凹凸を利用して接続子やケースの耐衝撃性に
強い確実安全性の係止固定の取付けが望め得ない。 等の多くの欠点を持っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
メタライズ製作に係る多くの欠点を解消させることを目
的とし、セラミック成型基板に対するチタン入り銀ろう
ペースト印刷手段をもって、メッキ処理,高温焼成や精
密高価な治具使用による面倒な精密組込み作業を無くし
且つ極少の部品節約と実に簡易な製造工程のもとに格段
の安価量産化を確実にすること、且つ又、 スルーホー
ルに対する接続線を、穴に嵌着して穴と面接触となる絞
り突円部を設けた板加工の接続板とし、その絞り突円部
の穴嵌めでの面接触と電極面に対する板面接触とで密着
性と気密性が抜群に高い製品化を実現すること、及びセ
ラミック基板に対するチタン入り銀ろうペースト印刷面
の強固な接合性をもって耐衝撃性が強くて長期安定使用
性に富む製品化と、セラミック成型による基板に対する
凹凸の簡易形成を利用することで、上記ペースト印刷の
強力な接合性と共にケースや接続板の固着取付けを一段
と強化して、確実な密着性,気密性を確保せしめ、製造
工程の簡素化により、超小型製品の安価量産化にも至便
有利であって、非常に需要性が高い経済的な器体提供を
可能にすることである。
【0006】
【課題を解決する手段】セラミック成型基板の両面に対
し、メタライズ方式でなくセラミックに強固接合性が高
いチタン入り銀ろうペースト印刷をもって、スルーホー
ルを含めた電極を設けると共に表面側に金属ケースの溶
着枠面とを設ける手段と、基板表面の該ペースト印刷の
溶接枠面に金属ケースを位置決めのもとに溶接定着する
手段と、金属板加工をもって、水晶等の振動素子の支持
板部を設けた基部板面中央部に対し、スルーホール嵌着
に適する絞り突円部を下側に絞り形成し且つ基部板面か
ら先方を水平面とし且つ先端部を下向の折曲部に形成し
た振動素子支持の接続板を設ける手段と、該絞り突円部
をスルーホールに嵌着したとき、該接続板の先端部の折
曲部を嵌める嵌溝を、セラミック基板成型において該基
板面に設ける手段と、該接続板の絞り突円部をスルーホ
ールに嵌着すると共に折曲部を対応の嵌溝に嵌める手段
とからなり、そして、金属ケースの位置決め溶接定着
を、溶着枠面に合わせて定置溶接をする他に、ケース底
面に下曲げ突片を設け、基板表面に、基板のセラミック
成型において、該突片に対する凹所を形成して、その凹
所に対する突片の嵌挿をする手段、又、基板表面に、ケ
ース底面の中央枠面を挟嵌させる対向凸壁を設けて、そ
の凸壁間に該中央枠面の挟嵌をする手段、又、上記接続
板の折曲部を嵌める嵌溝内およびケース突片を嵌める凹
所内に、チタン入り銀ろう材を入れて嵌着部の固定を図
る手段、又、基板表面に無底ケースの下辺部を嵌める凹
溝を設けた上に、該凹溝内にチタン入り銀ろうペースト
印刷を施して、ケース下辺部を該凹溝に嵌着し、該ペー
スト印刷の溶接で無底ケースを基板表面に固定嵌着を図
る手段とからなる。
【0007】
【作用】セラミック成型基板に対するチタン入り銀ろう
ペーストによるスルーホールを含めた電極面とケースに
対する溶着枠面の印刷形成は、メッキ処理なしでセラミ
ック基板に対して非常に接合性が強力であり、電極は導
電性が非常に高く、又、該ペースト印刷でのスルーホー
ルに対する接続板の取付けは、絞り突円部の嵌着のた
め、穴に対する密着の面接触で導電性と気密性とが確実
抜群となる。
【0008】又、該ペースト印刷面は、ケースの強力な
固定密着を確実にするから気密性にも効果的であるし、
板体の接続板の固定も確実のもとに耐衝撃性を与える。
更にケースや接続板の取付けは、セラミック基板成型で
容易に設けられる凹凸に対するケース底面の突片或は枠
底面嵌着や接続板の折曲部の嵌着で定位置での定着状態
となるし、凹内への同質ろう材の挿入固着で、耐衝撃性
の高い固定となり、特に接続板は回り止め固定となる。
又、無底ケースの取付けも、基板の凹溝に対するケース
下辺部の該ペースト印刷を伴う嵌着で強固となる。
【0009】
【実 施 例】本発明の実施例を添付図面に基づいて下
記に説明する。なお、図面は製品よりも相当の拡大図で
ある。第1実施例。 図1乃至図5に示す構成である。
それは、図15の前記の従来構成における両面の電極個
所と金属ケースKを溶着する表面個所に対し、メッキ処
理Nをした上に、メタライズ電極Mを施してスルーホー
ルHを所定個所に設けると共に、ケース溶着の溶着枠面
を設けてなるメタライズ電極基板Dと、窓穴Wを設けた
窓枠状底面Tを基板表面の溶着枠面に合わせて溶接定着
させる金属ケースKと、用途に応じた水晶等の振動素子
Sを支持する支持板部Uを設けてスルーホールHに嵌着
する接続線Rとの組立てに係る表面実装型振動子におい
て、
【0010】基板をセラミック成型基板1とし、該基板
1に対し、メタライズ方式でなく、セラミックに強固接
合性が非常に高いチタン入り銀ろうペースト印刷をもっ
て、一対の所定のスルーホール2、2’を含めた所定の
電極3,3’と、表面側に該ケースKの溶着枠面3”を
設け、その溶着枠面3”に、対向窓穴W,W’を設けた
窓枠状底面Tの被蓋する金属ケースKを位置決めのもと
に溶接定着せしめ、金属板加工をもって、水晶等の振動
素子Sの支持板部4,4’を設けてなる基部板面5,
5’中央部に対しスルーホール2,2’への嵌着に適す
る径の絞り突円部6,6’を下側に絞り形成し且つ基部
板面5,5’から先方を水平面7,7’とし、その水平
面7,7’の先端部を下向の折曲部8,8’に形成した
一対の接続板9,9’を設け、各接続板9,9’の絞り
突円部6,6’を対応のスルーホール2,2’に嵌着し
たときに、接続板9,9’の該折曲部8,8’を嵌める
対応の嵌溝10,10’を、セラミック基板成型におい
て、印刷面以外の表面に設けて、接続板9,9’の絞り
突円部6,6’を該ホール2,2’に嵌着すると共に折
曲部8,8’を対応の嵌溝10,10’内に嵌めて、接
続板9,9’を該ホール2,2’に対して定着嵌装して
構成することを特徴とする表面実装型振動子用の気密性
器体。
【0011】図中、T’はケースの窓枠底面Tの中央枠
面である。なお、振動素子Sは、主に水晶であるが、そ
の他セラミックおよび補助的素子としてコイル又はトラ
ンスおよびコンデンサの併用も用途に応じて適用対象と
なり、この場合、接続板9,9’の支持板部4,4’の
形態は、その対象の振動素子Sの支持に適切となるよう
設計変更されることになる。
【0012】第2実施例。 図6〜図8に示す構成で、
第1実施例における金属ケースKの窓枠状底面Tの対向
の内測辺中央部に、位置決めの対向突片11,11’を
下曲げに設け、基板表面に、セラミック基板成型におい
て該突片11,11’に対応嵌着に適する凹所12,1
2’を形成し、該突片11,11’を対応の凹所12,
12’内に嵌挿させてケースの位置決め定着してなる第
1実施例の気密性器体。
【0013】第3実施例。 図9及び図10に示す構成
で、セラミック成型基板1の表面に、その基板成型にお
いて、金属ケースKの窓枠状底面Tの中央枠面T’を挟
嵌させるに適する位置決め間隔で、対向凸壁13,1
3’を設けて、該凸壁13,13’間に上記中央枠面
T’を挟嵌して、ケースの位置決め定着をしてなる第1
実施例に係る気密性器体。
【0014】第4実施例。 図11及び図12に示す構
成で、セラミック成型基板1表面に設けた接続板9の先
端部の折曲部8を嵌める嵌溝10内及び金属ケースKの
対向突片11を嵌める凹所12内に対し、チタン入り銀
ろう材14を挿入して、該折曲部8及び該突片11を嵌
着固定してなる第1,第2実施例に係る気密性器体。な
お、接続板9、嵌溝10、対向突片11、凹所12は一
対のものである。
【0015】第5実施例。 図13及び図14に示す構
成で、金属ケースKを無底とし、そのケースの下辺部を
嵌挿するに適する凹溝15を、セラミック成型基板1の
表面周辺部に設け、該凹溝15内にチタン入り銀ろうペ
ースト印刷16を施して、凹溝15に対しケースの下辺
部を嵌めて、該ペースト印刷16の溶接で嵌挿の下辺部
を固着して、無底ケースを基板表面に固定嵌着してなる
第1実施例に係る気密性器体。なお、第1実施例の他の
各実施例における第1実施例と同一符号は、第1実施例
と同一部分を示す。
【0016】本発明は上記各実施例に基づく構成である
から、セラミック成型基板1に対するチタン入り銀ろう
ペースト印刷は、前記従来のメタライズ構成に比べて、
メッキ処理も高温焼成処理も要せず、低温焼成による溶
剤除去乾燥で、非常に基板に対して接合力が強力であ
り、電極3、3’の導電性は高く、そして金属ケースK
や接続板9、9’の溶接固定も強力であり、被蓋ケース
固着に係る密着性とそれによる気密性が確保される。且
つ又、上記ペースト印刷は、従来の一個づつの極小基板
素材チップに対する多数部品の面倒なピンセット取付け
作業に係るメタライズ製作と異なり、予め大面積の成型
の大型基板素材に対する連続的の所定パターン印刷だけ
で、導電性が高い電極3,3’とスルーホール2,2’
と、接合性が強い溶着枠面3”が連続的に即製された電
極基板素材が製作されることになり、その素材の各該ホ
ール2,2’に接続板9、9’を各対向状態のもとに、
次々に絞り突円部6,6’を嵌着し、金属ケースKを溶
着枠面3”に定置して、低温焼成による溶剤除去乾燥の
後に、大型素材を個々の電極基板チップに区分カットを
図る簡単な作業工程でも、本発明の器体が量産されてし
まう。それは、該ペースト印刷による強固な接合面が基
板素材の区分カット衝撃に対して強い耐衝撃性があるか
らである。
【0017】そして、セラミック基板成型は、板面に凹
凸形成が容易であるから、該ケースKの窓枠状底面Tに
設けた対向突片11,11’を対応凹所12,12’内
に嵌挿させる第2実施例の構成で、ケースの位置決め定
着は、より簡単となるし、又、基板表面に対向凸壁1
3,13’を設けて、ケース底面の中央枠面T’を挟嵌
させる第3実施例の構成においても上記同様にケースの
位置決め定着は簡便となる。又、第1実施例の嵌溝1
0,10’及び第2実施例の凹所12,12’内にチタ
ン入り銀ろう材14を入れて嵌着部分を固着(例えば、
同材ペーストのディスペンサー或は同質粉末を詰め込ん
での溶着)させる第4実施例の構成は、該ケースKと接
続板9,9’の固定を確実強化させ、どんな外部からの
衝撃に対する耐衝撃性を高め、接続板9,9’の回り止
め固定も確実にする。
【0018】接続板9,9’の電極3面に対する定着
は、板体で水平面7、7’が広く密着するため、接続不
良が生じる不安がないし、導電性が高いペースト印刷に
係るスルーホール2,2’に対する絞り突円部6,6’
の嵌着は、穴に対する確実な印刷面への面接蝕であり、
穴が密封状態になる結果、電極3面との強固な板面接着
と相俟つて、嵌穴に対するギヤップやガタ付き発生は皆
無であり、導電性は勿論のことケース密封と相関して抜
群の気密状態となる。第5実施例は、基板表面周辺部に
チタン入り銀ろうペースト印刷16を施した凹溝15を
設けることで、製作コストが安い無低ケースの下辺部の
嵌装固定が可能となる。
【0019】これにより、本発明は、セラミック成型基
板1に対するチタン入り銀ろうペースト印刷と、基板に
対する凹凸面の成型利用と、板加工の接続板9,9’の
絞り突円部6,6’のスルーホール2,2’に対する嵌
着及び電極3面への面接着と、ケース及び接続子の強力
な溶接とそれらの溝嵌め固定とにより、導電性,密着
性,耐衝撃性,安定性そして気密性が抜群になる。
【0020】
【発明の効果】以上により、本発明は、 1.前記従来の複雑面倒で不経済なメタライズ工法の欠
点全部が解消される。 2.セラミック板に対するチタン入り銀ろうペースト印
刷で、メタライズのメッキ処理や銀ろう箔の高温焼成処
理が不要となり、電極基板の製造能率が非常に高い。 3.上記のペースト印刷は、セラミック板に対し非常に
強固接合性が高く且つスルーホール2,2’及び電極
3,3’の導電性が高く、低温焼成での溶剤除去乾燥で
ケースと接続子の強固な溶接固定が確保され、メタライ
ズ製品に比べてはるかに密着性と気密性とどんな外部か
らの衝撃に対する耐衝撃性が高い長期安定使用性に富む
器体の提供ができる。 4.セラミック基板とチタン入り銀ろうペーストと接続
子とケースだけの部材で済むから、メタライズ工法に係
るメッキ部材,銀ろう箔や補助銀ろうリング部材の多数
部品が極度に節約され且つ複雑面倒な製造の多工程が不
要となり、その上、高度精密を要する高価な組立て治具
も不要となって、それだけ非常に製造容易化ができ、製
造コストを非常に安く量産提供ができる。 5.接続子が板加工の接続板9、9’であるから、電極
3面に対する定着面が広くて導電安定性が全く良く、し
かも絞り突円部6,6’のスルーホール2,2’に対す
る嵌着よる面接勉で導電性と気密性が抜群である。 6.電極基板の製造は、大型基板素材に連続して所定パ
ターンのペースト印刷して素材のカット工程で済むか
ら、印刷技術も簡易なため、この点からも実に安価量産
性が高く、この結果、超小型気密性器体の製造も簡易と
なって、性能が良い超小型の表面実装型振動子の安価提
供が至便となる。 7.セラミック板成型は凹凸形成ができるから、その凹
凸を係止手段に利用することで、接続子とケースの係止
固定が簡単にできるため、部品の位置決め組立てが容易
至便であり、気密性,耐衝撃性も一層強化される。 8.基板の凹み形成と上記ペースト印刷の相関で、コス
トが安い無底ケースの基板嵌着構成もできて、より安価
な器体提供にも役立つ。等の多くの顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の本発明器体の一部断面の拡大正面
【図2】接続板を嵌着した状態の図1の電極基板の表面
【図3】図2の裏面図
【図4】図1の接続板の斜面図
【図5】図1の断面要部の拡大図
【図6】第2実施例の電極基板の表面図
【図7】第2実施例の電極基板にケースを嵌めた状態の
ケースの一部断面の平面図
【図8】第2実施例の拡大要部断面図
【図9】第3実施例の電極基板の表面図
【図10】図9の基板に対するケース取付け図
【図11】第4実施例の接続板係止部の拡大断面図
【図12】第4実施例のケース係止部の拡大断面図
【図13】第5実施例の電極基板の表面図
【図14】図13の基板に対する無底ケースの取付け図
【図15】従来のメタライズ器体の組立て状態を示す要
部拡大断面図
【符号の説明】
1 セラミック成型基板 2,2’ スルーホール 3,3’ 電極 3” 溶着枠面 K 金属ケース T 窓枠状底面 T’ 中央枠面 S 振動素子 4,4’ 支持板部 5,5’ 基部板面 6,6’ 絞り突円部 7,7’ 水平面 8,8’ 折曲部 9、9’ 接続板 10,10’ 嵌溝 11,11’ 対向突片 12,12’ 凹所 13,13’ 対向凸壁 14 チタン入り銀ろう材 15 凹溝 16 チタン入り銀ろうペースト印刷

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両面にメタライズ電極を施してスルーホー
    ルを所定個所に設けた電極基板と、窓枠状底面を該基板
    表面の銀ろう箔枠面に溶接定着させる金属ケースと、水
    晶等の振動素子を支持してスルーホールに嵌着する接続
    線との組立てに係る表面実装型振動子において、 セラミック成型基板の両面に対し、メタライズ方式でな
    くセラミックに強固接合性が高いチタン入り銀ろうペー
    スト印刷をもって、スルーホールを含めた電極を設ける
    と共に表面側に金属ケースの溶着枠面を設ける手段と、
    基板表面の該ペースト印刷の溶着枠面に、被蓋する金属
    ケースを位置決めのもとに溶着固定する手段と、金属板
    加工をもって、水晶等の振動素子の支持板部を設けた基
    部板面中央部に対し、スルーホール嵌着に適する絞り突
    円部を下側に絞り形成し且つ基部板面から先方を水平状
    とし且つ先端部を下向の折曲部に形成した振動素子支持
    の接続板を設ける手段と、該絞り突円部をスルーホール
    に嵌着したとき、該接続板の先端部の該折曲部を嵌める
    嵌溝を、セラミック基板成型において該基板面に設ける
    手段と、該接続板の絞り突円部をスルーホールに嵌着す
    ると共に該折曲部を該基板面の対応の嵌溝に嵌める手段
    とからなることを特徴とする表面実装型振動子用の気密
    性器体。
  2. 【請求項2】金属ケースの窓枠状底面の対向の内側辺中
    央部に位置決め対向突片を下曲げに設け、セラミック成
    型基板の表面に、セラミック基板成型において該突片の
    対応嵌着に適する凹所を形成し、該突片の凹所に対する
    嵌挿で、該ケースの位置決め定着した請求項1記載の表
    面実装型振動子用の気密性器体。
  3. 【請求項3】セラミック成型基板の表面に、その基板成
    型において、金属ケースの窓枠状底面の中央枠面を挾嵌
    させるに適する位置決め間隔で対向凸壁を設けて、該凸
    壁間に該ケースの中央枠面を挾嵌して、該ケースの位置
    決め定着をした請求項1記載の表面実装型振動子用の気
    密性器体。
  4. 【請求項4】セラミック成型基板表面に設けた接続板の
    先端部の折曲部を嵌める嵌溝内および金属ケースの対向
    突片を嵌める凹所内に対し、チタン入り銀ろう材を入れ
    て、そのろう材の溶着で該折曲部および該突片を嵌着固
    定した請求項1又は請求項2記載の表面実装型振動子用
    の気密性器体。
  5. 【請求項5】無底に係る金属ケースの下辺部を嵌挿する
    に適する凹溝を、セラミック成型基板の表面周辺に設
    け、該凹溝内にチタン入り銀ろうペースト印刷を施し
    て、該ケース下辺部を該凹溝に対して嵌着し、該ペース
    ト印刷の溶接で無底の該ケースを基板表面に固定嵌着し
    た請求項1記載の表面実装型振動子用の気密性器体。
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