JPH0512940B2 - - Google Patents

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JPH0512940B2
JPH0512940B2 JP58140260A JP14026083A JPH0512940B2 JP H0512940 B2 JPH0512940 B2 JP H0512940B2 JP 58140260 A JP58140260 A JP 58140260A JP 14026083 A JP14026083 A JP 14026083A JP H0512940 B2 JPH0512940 B2 JP H0512940B2
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JP
Japan
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scooping
disabled person
belt
handicapped person
electric motor
Prior art date
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Application number
JP58140260A
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English (en)
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JPS6031749A (ja
Inventor
Kenichi Harumoto
Yasutaka Furuichi
Keizo Tagiri
Masayoshi Imamura
Takashi Kawamoto
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication of JPS6031749A publication Critical patent/JPS6031749A/ja
Publication of JPH0512940B2 publication Critical patent/JPH0512940B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明はたとえば病院等においてベツド上に寝
ている特に下肢に障害を有する身体障害者、下肢
を負傷した患者あるいは歩行の不自由な老人など
の身体不自由者をベツドからすくい取り、便所、
浴室、食堂などへ移送するために使用できる身体
不自由者移送装置に関するものである。
(ロ) 従来技術 従来より身体不自由者をベツドなどから便所、
浴室などに移送する場合にはストレツチヤーなど
の搬送用単能車が常用されていた。このような方
式による身体不自由者移送における一つの問題は
身体不自由者をベツドからストレツチヤー上に移
し替える作業であり、看護婦等の肉体的労働によ
る介助を必要としていた。このような作業の省力
化を図るために、搬送車あるいは移送車に身体不
自由者をベツドからすくい取る機械を設置する試
みが提案されている。しかしながらこのような方
式の場合でも、すくい取られた移送用台車上の身
体不自由者は横臥状態のままで座る状態などの姿
勢をとることはできない。したがつて、特に上肢
が不自由でない者が座つた状態での移送を希望す
る場合には、従来の移送装置は不快感を与える欠
点を有している。身体不自由者をすくい取つた
後、移送に際してその者を座らせた状態で移送す
る車椅子形の装置、たとえば、特開昭59−11851
号「障害者用移動車」も提案されているが、この
提案においては、障害者をすくいあげるときに障
害者の横臥状態を変動させ、すなわち上向き横臥
状態を変えて背中とベツドの間に移動シートを侵
入させるなどの操作を必要とするものである。こ
のような操作は障害者には苦痛であり、上向き横
臥状態のままで移載したい障害者の場合には使用
できないという欠点を有している。
(ハ) 目的 本発明はこのような従来の欠点を解消し、身体
不自由の希望する快適な姿勢の状態で移送するこ
とのできる移送装置を提供しようとするものであ
る。
(ニ) 構成 本発明の移送装置は、移送用台車上に架設され
る身体不自由者すくい取り機構に特徴がある。
このすくい取り機構は、それぞれがベルトで囲
繞され、かつ、上下に重ね合わされた2枚のテー
ブルを主体とし、これらのベルトおよびテーブル
を身体不自由者に対して進退駆動させ、進退不自
由者をベツド上の横臥状態のままの定位置におい
てすくい取るいわゆる定位置すくい取り方式が採
用される。この方式における2枚のテーブルは身
体不自由者とベツド(横臥面)との間に進入でき
る厚さに作られるとともに身体不自由者を乗載し
たときこれを支承できる機械的強度を有する。そ
してこのテーブルはエンドレスベルトによつて囲
繞された状態で、かつ巡回駆動可能な状態で身体
に対して進退できるよう構成されている。
そして本発明においては、前記定位置すくい取
り方式の身体すくい取り機構が身体不自由者の身
長方向に複数個に分割されており、しかもこれら
各分割されたすくい取り部は身体の乗載面の相互
に対する角度が調整可能に構成されている。した
がつてすくい取り部が3分割され両側すくい取り
部が90°前後に傾斜(曲折)されるとすくい取り
部が椅子の形となり、身体不自由者は座つた姿勢
をとることができる。すくい取り部の分割は3分
割に限定されない。
すくい取り部の傾斜機構としてはウオーム歯車
機構などが使用される。また、移送用台車として
はストレツチヤー等の移送専用車あるいは自動的
に走行できる自走台車などを使用することができ
る。
(ホ) 実施例 図示実施例は、電動式原動機と可動台を有する
自走台車に身体すくい取り機構を架設した構成の
ものである。
自走台車に設けられる可動台は電動機により回
転駆動されるピニオンとラツクとの組み合わせか
らなる機構によつて上下動される。またすくい取
り機構はエンドレスベルトによつて囲繞されたテ
ーブルを主体とするもので、このエンドレスベル
トの囲繞方向の回転および水平移動を電動機によ
つて行なう方式のもので、身体不自由者をベツド
すなわち横臥面からすくい取るだけでなく、すく
い取つた身体不自由者をベツドに降す操作も行な
える。
さらに、図示身体すくい取り機構は、その主体
をなすテーブルが身体不自由者の身長方向に3分
割されておりそれぞれのテーブルがたがいに角度
を調整でき、すなわち、折り曲げ可能に構成され
ている。したがつて、3テーブルが階段上に折り
曲げられると椅子として機能し、椅子に座つた状
態で移送できることになる。
すくい取り機構を駆動する手段は電動機とその
出力伝動機を有するが、それらはテーブルの側方
に配置され、したがつてこの駆動手段のカバーは
テーブル面より上方に位置することになるが、そ
のために上記のようにテーブルが曲折されるとこ
のカバーは椅子に座つた身体不自由者のひじかけ
部となる。
第1図は外観斜視図で、自走台車AC上に身体
すくい取り機構KTが架設されている。
自走台車ACの構成の詳細は後述するが、その
基台1の上面には支柱部6が垂設され、この支柱
部6に対して可動支柱11が上下動可能に保持さ
れている。そしてこの可動支柱11上に架設台1
7が固設され、この架設台17にエンドレスベル
トB1によつて囲繞されたテーブルとベルトB2
よつて囲繞されたテーブルとからなる構成を主体
とする身体すくい取り機構KTが設けられてい
る。
つぎに、第2図にしたがつて自走台車ACの走
行駆動機構および身体すくい取り機構KTの構成
を説明する。
1は自走台車ACの基台で、その下方に突設さ
れたボス部1Sには車軸2が貫設されており、こ
の車軸2の両端にはそれぞれ台車用の車軸3,3
が固設されている。台車は4輪式で、他の2輪は
車輪3,3の位置で後方又は前方に配設されてい
る。
車軸2は差動歯車変速機4を介して電動機M2
の回転出力によつて回転駆動される。差動歯車変
速機4の介設によつて自走台車ACは方向を自在
に変更できるようになつている。
5は基台1に対し固定ねじ7,7′にて垂設さ
れた固定支柱で、この固定支柱5の周囲に筒状の
支柱部6が基台1上に同様に垂設されている。固
定支柱5と支柱部6との間の空間は機器のための
収納室を形成し、前記電動機M2もこの空間にお
いて基台1上に設置されている。固定支柱5は中
央部に断面矩形状の縦孔5Hが形成されている。
この縦孔5Hは固定支柱5に貫設されていてこの
内方に可動筒9が挿入されている。
可動筒9は両側に案内レール10,10が付設
され、このレール10,10をそれぞれ縦孔5H
内に設置された案内コロ8が挾持し、したがつて
可動筒9は縦孔5H内で回転が阻止され上下方向
可動のみが許容されるようになつている。この可
動筒9は可動台の一部であり可動支柱11と一体
である。可動支柱11は図示のように単なるカバ
ー状のもので、この支柱の上下動は可動筒9によ
つて行なわれる。
すなわち、可動筒9には後方側又は前方側に上
下方向にラツク9Lが固設または形成されてい
る。15Pはこのラツク9Lに噛み合つているピ
ニオンで、ウオーム変速機14からの出力軸15
に固定されている。ウオーム変速機14は固定支
柱5の上方に設置されており、同じくこの固定支
柱5に固設された電動機M3の回転出力がタイミ
ングベルト12およびプーリ13を介して入力さ
れている。このプーリ13に入力された回転力は
変速機14内に設けられたウオーム減速機構によ
る方向変換機構を介して出力軸15に伝動されピ
ニオン15Pを回転駆動させる。
ピニオン15Pの回転によつて可動筒9が上下
動されるが、この可動筒9に負荷が作用してもウ
オーム減速機構によつて出力軸15は回転が阻止
され可動筒9の位置が維持される。
電動機M3はM2と同様可逆回転形の電動機で、
後述するようにその回転方向が制御されて駆動さ
れ、可動筒9の上下位置が所望の位置に設定され
るようになつている。
以上が自走台車ACの構成およびその走行駆動
機構であるが、本発明はこの構成に限定されるも
のではない。たとえば、車軸2の回転駆動をそれ
ぞれ液圧モータによつて行なうこともできる。可
動台の上下駆動もラツク・ピニオンの組み合わせ
でなく、ねじ送り機構により行なうこともでき
る。
さて、定位置すくい取り方式の身体すくい取り
機構KTは上記自走台車ACにおける可動台すな
わち可動筒9およびこれに一体の可動支柱11上
に架設されているが、具体的には架設台17を介
して設置されている。
架設台17は図示例では左側に若干の段高部1
7′を有するが、断面がほぼ矩形状の内部空洞を
有するケースとして構成されており、この内部に
身体すくい取り機構KTが設けられている。架設
台17の右側の段低部は上方が開口され、この開
口部に身体すくい取り機構の主体をなす第1テー
ブル22、第2テーブル23が設置され、これら
各テーブル22,23にそれぞれ囲繞されたエン
ドレスベルトB1,B2を回動させる機構が前記段
高部17′の内部空間に設置されている。
第1テーブル22と第2テーブル23にはその
端面部(図面と垂直方向両端側部)に破線で示す
ように溝22M,23Mが形成されていて、この
溝に架設台17に固設された案内コロ24,25
が挿入されている。2個のコロは水平面で一定間
隔を有して配置され、テーブルを水平方向に維持
しかつ水平方向の一定長の移動を許容案内する。
第1、第2の両テーブル22,23はそれぞれ
第1、第2のエンドレスベルトB1,B2によつて
囲繞されている。両テーブル22,23は2枚の
ベルトの厚さ分以上の間隙をおいてその位置が設
定され、従つてベルトB1とB2の対向表面間には
若干の間隙があり両ベルトB1,B2は相対的に動
けるようになつている。
両テーブル22,23の溝に挿入されるコロは
両側合わせて8個であるが、この8個のコロでテ
ーブル22,23上に乗載される身体不自由者の
重量を支承するに充分な強さを有するように材料
および大きさが設定されている。第2テーブル2
3には左右両端にローラが配設され、第2エンド
レスベルトの囲繞およびその回動を円滑ならしめ
ている。第1テーブル22を囲繞している第1ベ
ルトB1は電動機M1の回転出力によつて積極的に
回動されるエンドレスベルトで、電動機M1の出
力軸に取り付けられた駆動プーリ20およびプー
リ21をも囲繞している。
ローラ21は電動機M1のボツクスに保持され
た支軸に回転自在に支承されている。この電動機
M1も可逆回転形であつて、後述のように制御回
路によつてその方向と回転量が制御される。
他方、電動機M1のボツクスからは電動機M1
回転出力が変速されて別の出力軸にも取り出され
るようになつており、この出力軸はTSで示され
ている。この軸にはピニオン19Pが固定されて
いる。このピニオン19Pは架設台17の内方底
部に固定設置されたラツク17Lに噛み合つてい
る。電動機M1のボツクスは架設台17に対しそ
の内方底部をガイド19Gによりガイド棒18に
沿つて変位可能に構成されているから、ピニオン
19Pの回転によつてガイド棒18の方向すなわ
ちテーブル22,23の水平方向に沿つて変位
(移動)できる。
Cは電動機M1の出力軸と駆動プーリ20の間
に介設された電磁クラツチで、たとえばクラツチ
Cが「オン」のとき駆動プーリ20は電動機M1
の作動とともに回転し、「オフ」のときは電動機
M1が作動中も駆動プーリ20は回転駆動されな
いように構成される。
ピニオン19Pの回転方向も制御回路(後述)
により調整される。電動機M1からピニオン19
Pの回転伝動系にはこれらの調整を可能にする系
が介在されているのである。17Hは架設台17
の開口部で電動機M1の移動を許容する。なお、
第2エンドレスベルトB2は有端となつているが、
これはエンドレスと同様でその一部が固定ピン2
6によつて架設台17に固定されている。なお2
7は操作部が設置されている台である。
身体すくい取り機構KTの構成は以上のとおり
であつて、その身体すくい取り動作は電動機M1
および電磁クラツチCの動作により行なわれるが
その定位置すくい取り動作は第3図に示すとおり
であり、これについては後述する。
第1図は以上説明した自走台車ACと身体すく
い取り機構KTの組み合わせからなる装置を斜視
的に示す。第1図はまた上記各電動機M1,M2
M3のオン・オフを操作するための操作スイツチ
ボツクスSB1が架設台17のフツク部に引掛けら
れ着脱自在に配置されている状態を示す。28は
そのリード線を示し、操作スイツチボツクスSB1
がある一定範囲自在に移動できるようになつてい
る。
本発明の移送装置の特徴は、定位置すくい取り
方式のテーブルが身体不自由者の身長方向に3分
割されており、それぞれのテーブルは第1、第2
のテーブルの組み合わせであつて第2図に示す身
体すくい取り機構がそれぞれのテーブルに設けら
れている点にある。この点の詳細は後述するが、
このテーブル部分の分割に関連してエンドレスベ
ルトの巡回駆動機構はこの分割による各テーブル
の曲折を保障すべくそれぞれ内設されている。た
だ電動機M1およびクラツチCなどは兼用され、
従つて1個設置されていて、エンドレスベルトそ
してローラなどは各テーブルごとに設けられてい
る。各ローラ間の回転伝動機構には自在継手など
が介在されて各テーブル間の曲折を可能にしてい
る。
すくい取り機構の主要部をなすテーブル部の分
割そしてこれらの曲折のための傾斜機構の説明を
する前に、身体不自由者をすくい取る機能を説明
する。
すなわち、第3図は身体すくい取り機構の動作
による身体不審由者を定位置においてすくい取る
操作およびすくい取つた身体不自由者を降ろす操
作の原理を説明する図であつて、その理解を容易
にするために図が簡略化されており、第2図の具
体的構成とは同一ではない。たとえば第1エンド
レスベルトは具体的にはローラ20にて駆動さ
れ、ローラ20と21を囲繞しているが、第3図
はローラ21がそれを代表しており、ローラ21
が回転駆動されるものとして示されている。また
第1テーブル、第2テーブルはコロにより支持さ
れているが、その構成は示されておらず、また架
設台17も省略されている。
ローラ20(第3図ではローラ21)が電動機
M1により回転駆動されるのであるが、この電動
機M1およびクラツチCの動作は第4図に示す制
御機構により行なわれる。
第3図においてAは身体不自由者Kが横臥して
いるベツドBに対して架設台17を近接させたす
くい取り準備位置を示している。このとき、第
1、第2テーブル22,23は共に最左方に位置
し、すなわち架設台の内方に収納された位置にあ
る。この位置は第2図に示す位置と同一である。
この状態から操作スイツチボツクスSB1のスイ
ツチS1,S2を押すと制御回路30を介して電動機
M1およびクラツチCが電源部31に接続され、
クラツチCがオンとなりプーリ21が矢印方向に
回転駆動される。すると、第1ベルトB1と第2
ベルトB2は図示のように回動されはじめる。第
3図においてベルトB1,B2に付された黒丸印は
ベツドBあるいは身体不自由者Kなどの固定側に
対して相対的に移動しない状態を示し、三角黒矢
印は固定側に対して矢印方向に移動する状態を示
す。
電動機M1による第1エンドレスベルトB1の回
動そしてクラツチCのオン動作によつてすくい取
り機構は矢印方向すなわち身体不自由者Kに対し
て接近していく。
B図は第1、第2ベルトの右方側端部が身体不
自由者Kに当接した状態を示し、これより身体不
自由者KとベツドBの上面(身体不自由者の横臥
面)の間に挿入開始寸前の状態にある。
B図の状態からさらにローラ21が矢印方向に
回転しまた両テーブルが右方へ移動されると、両
テーブル22,23は身体不自由者KとベツドB
の面の間に進入して身体不自由者Kを第1テーブ
ル22上に乗載することになる。C図はこの状態
を示す。以上の動作から明らかなように、身体不
自由者は第3図で左右に変動することはなくすく
い取られる。このように身体不自由者をベツド上
の横臥した定位置ですくい取りできるのは、第1
テーブルを囲繞するベルトは患者との接触箇所に
おいて相対的移動が起らず、また第2テーブルを
囲繞するベルトはベツドとの接触個所において相
対的移動が起こらずに、両テーブルとベルトが身
体不自由者とベツドの間に侵入していくからであ
る。
C図の状態で身体不自由者Kがすくい取られた
ことになるが、このときスイツチS1,S2を離して
電動機M1を停止させクラツチCをオフの状態に
する。
つぎに、スイツチS2は押さないでクラツチCを
オフにしたままの状態でスイツチS3を押し電動機
M1を逆転させピニオン19Pを先と逆方向に回
転させる。するとプーリ21は回転しない状態で
第1テーブル、第2テーブルがA図と逆に左方へ
一体的に移動することになる。
D図はこの状態を示しているが、この動作にお
いては第2エンドレスベルトB2はベツドB面に
接し両者は相対的に固定され第1エンドレスベル
トB1も固定されて変動しない。すなわち、プー
リ21が回転駆動されず両テーブルが全体として
左方に移動し、そのため両エンドレスベルトB1
B2の対向面が相対的に変位する。したがつて身
体不自由者Kが第1テーブルから落下する恐れは
ない。
この移動がさらに進むとE図の状態となり、身
体不自由者KのベツドBからのすくい取り操作が
完了する。
以上AからEまでの動作を逆に行なうと、すく
い取られた身体不自由者KをベツドBに降ろすこ
とができる。
第6図はこのようにしてベツドBからすくい取
られた身体不自由者Kが乗載された装置を斜視的
に示す。乗載された状態で身体不自由者Kは操作
スイツチボツクスSB1を把持して自ら装置を操作
できる。たとえば、操作スイツチボツクスSB1
スイツチS4を押すと電動機M2が正転し自走台車
ACが前進し、スイツチS5を押すと電動機M2は逆
転して自走台車ACは後進することになる。
さらに、スイツチS6を押すと電動機M3が正転
して架設台17が上昇しスイツチS7を押すと架設
台17は下降動作する。
この発明の身体不自由者移送装置は第6図の状
態でも身体不自由者Kを移送できるが、乗載台、
すなわち、3個に分割されたテーブルがそれぞれ
曲折され、たとえば階段状に傾斜し、したがつて
身体不自由者Kが座つた姿勢をとることができそ
の状態での移送も可能である。
図示例では中央部のテーブル部(上記第1テー
ブル22と第2テーブル23とを組とする部分)
は可動台に対して傾動しないよう架設され、両側
のテーブル部がそれぞれ中央のテーブル部に対し
て互いのなす角度を調整可能に傾斜するようにな
つている。この傾斜駆動源としては電動機M4
M5が採用される。すなわち、第7図に示すよう
に電動機M4,M5の回転出力をウオーム機構を介
して両側テーブル部にそれぞえ伝動する。
第7図は第1図における身体すくい取り機構
KT(上部)のみを取り出し、特に架設台17,
17′,17″部分は一部カバーを取り外して、傾
斜機構を露呈させて示す斜視図である。
35,36は架設台基枠17にそれぞれ固設さ
れた減速機で、それぞれ電動機M4,M5の回転出
力を減速してウオーム37,38に伝動する。ウ
オーム37,38は第8図(第7図を上方より見
た図)に示すように、ウオームホイール39,4
0に噛合しており、したがつてウオーム37,3
8の回転がさらに減速され方向転換されてウオー
ムホイール39,40を回転させる。
ウオームホイール39,40は第8図に示すよ
うに架設台基枠17Kに基部が回転自在に支承さ
れた支軸41に固定されており、さらにこの支軸
41の先端には傾斜するテーブル部の架設台基枠
17′K(17″K)が一体的に固定されている。
したがつてウオームホイール39,40が回転す
ると、両側のテーブル部がそれぞれその回転量に
応じて回動し中央のテーブル部に対して傾斜する
ことになる。
第9図は第1図における両側のテーブル部をそ
れぞれ支軸41を中心に反時計方向に75°〜80°傾
斜させ段階状にして椅子の形状にした状態を示し
ている。第9図の装置は脚受板32,33が付さ
れている点が第1図の装置と異なつている。
電動機M4,M5の駆動による傾斜機構の操作は
架設台17の段高部17T(第2図)に付設され
た台27上に配設された操作ボツクスSB2により
行なわれる。この操作ボツクスSB2と電動機M4
M5との関係は第5図の電気回路の示されている
が、スイツチS8を押すと電動機M4が正転し、ス
イツチS9を押すと電動機M5が正転する。またス
イツチS10,S11を押すとそれぞれ電動機M4,M5
が逆転する。34は制御回路を示している。
操作ボツクスSB2は架設台上に固定的に配設し
たが、他方の操作ボツクスSB1と同様着脱可能に
してもよい。また、両ボツクスを1個のボツクス
内に合わせすべてのスイツチ群を配列することも
できる。台27は乗載された身体不自由者にとつ
てはひじ掛け部としても機能する。
本発明の身体不自由者移送装置は図示実施例に
限定されるものではなく、種々の変形実施例が可
能である。例えば身体すくい取り機構KTは、図
示例ではすくい取り部を3分割した例であるが、
これを2分割ないし4分割にすることもでき、あ
るいはさらに多数の個数に分割することもでき
る。
また、これら分割したすくい取り部、すなわち
テーブル部の身体不自由者乗載面を互いに所望の
角度に傾斜させる傾斜機構についても、図示例の
ようなウオーム歯車機構のみに限定されず、たと
えばレバー式にして支軸を中心に揺動させる形式
にしてもよいし、あるいはカム機構を採用するこ
ともできる。
図示例も含め、レバー式あるいはカム式におい
て支軸を中心として傾斜が行なわれるが、図示例
のようなテーブル方式では支軸に対するテーブル
は片持式となりその上に身体不自由者が乗載され
るから、この支軸はその荷重に耐え得るだけの強
度を有する必要がある。
また身体すくい取り機構が図示例では移送用台
車(図示例では自走台車)に対し可動台を介して
架設されているが、台車に直接的に架設すること
もできる。
さらに、移送用台車は自走台車に限られず、ス
トレツチヤーのように看護婦等の介助を必要とす
る手押し式の台車でもよい。自走台車は身体不自
由者自身も操作できる利点があるので望ましいが
自走台車の場合でも、図示例のような電動方式以
外の原動機による自走台車とすることも可能であ
り、電動式の場合でもその電源部31は交流電源
以外バツテリ(電池)を使用することもできる。
この場合は電源部、リード線の必要がなく何拠へ
でも走行させることができる。4輪車でなく3輪
車でもよく、ハンドル、ブレーキを付設すれば身
体不自由者の細かな操作で所望の位置に要領よく
走行させることができる。
自走台車に設置した可動台の構成も図示例のよ
うなラツクピニオン方式の外にねじ送り方式とす
ることもできる。ラツクピニオン方式の場合でも
固定支柱側にラツクを付設することも可能で、
種々の配置方法を採用できる。また分割した各す
くい取り部を傾斜させた後、この傾斜した状態を
元の状態に復帰させる操作としては、別個に復帰
スイツチを設けこれを押すと即座に第7図の状態
になるような電気制御方式とすることも可能で、
実際にはこのような制御方式が望ましい。さらに
は制御回路内に傾斜した状態を記憶する機能を備
え記憶スイツチを押すとき記憶した状態が実現で
きるようにすることもできる。
この移送装置は身体不自由者を手術室、処置
室、浴室、手洗その他の場所に移送するのに使用
できるが身体不自由者自らの意志と操作により移
送する場合にも使用でき、また身体不自由者の戸
外散策などにも利用できる。
(ヘ) 効果 本発明の移送装置は移送にあたり身体不自由者
を横臥状態のまま定位置においてすくい取り、か
つその者の希望する姿勢をとつて移送用台車上に
乗載でき快適な状態で移送を行なうことができ
る。すなわち、身体不自由者は横臥状態のまま特
に身体を動かされることがなくて身体に無理な力
が作用せず、しかもすくい取られてテーブルに移
されてからは、テーブルが複数個分割形なので所
望の姿勢状態が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の外観斜視図、第2
図は縦断面図、第3図は身体すくい取り機構の動
作原理の説明図、第4図、第5図は電気回路図、
第6図は身体をすくい取つて乗載した状態を示す
図、第7図、第8図は本発明の特徴とする構成を
示す図、第9図は身体すくい取り部を椅子状態に
変形した状態を示す斜視図である。 1……基台、2……車軸、3……車輪、4……
差動歯車変速機、5……固定支柱、6……支柱
部、8……案内コロ、9……可動筒、9L……ラ
ツク、10……案内レール、11……可動支柱、
12……タイミングベルト、13……プーリ、1
4……ウオーム変速機、15……出力軸、15P
……ピニオン、17,17′,17″……架設台、
17L……ラツク、18……ガイド棒、19P…
…ピニオン、19G……ガイド、20……駆動プ
ーリ、21……プーリ、22……第1テーブル、
23……第2テーブル、22M,23M……溝、
24,25……案内コロ、27……台、28……
リード線、30……制御回路、31……電源部、
35,36……減速機、37,38……ウオー
ム、39,40……ウオームホイール、41,4
2……支軸、K……身体不自由者、B……ベツ
ド、B1……第1エンドレスベルト、B2……第2
エンドレスベルト、AC……自走台車、KT……
身体すくい取り機構、SB1………操作スイツチボ
ツクス、SB2……操作スイツチボツクス、M1
M2,M3,M4,M5……電動機、S1〜S11……スイ
ツチ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 身体不自由者を移送するための移送用台車
    と、 この移送用台車の上方に架設され、それぞれが
    ベルトで囲繞され重ね合わされた上下2枚の第
    1、第2のテーブルを移送用台車の架設台に対し
    て身体不自由者の方向に同時に進退させる駆動機
    構と、両テーブルが身体不自由者に対し進出する
    とき第1テーブルを囲繞するベルトを身体不自由
    者との接触個所での相対的移動が起きない状態で
    駆動するベルト回動機構と、両テーブルがベツド
    に対して進退するとき第2テーブルを囲繞するベ
    ルトをベツドとの接触個所での相対的移動が起き
    ないように規制するベルト規制機構とを具備して
    身体不自由者を横臥した定位置においてすくい取
    る身体すくい取り機構と、からなり、 この身体すくい取り機構を、身体をすくい取り
    乗載する部分が身長方向に複数個配設された身体
    すくい取り部と、この身体すくい取り部の身体乗
    載面の相互になす角度を調整可能に傾斜させる傾
    斜機構とによつて構成し、すくい取られた身体不
    自由者が横臥状態から所望の姿勢をとることがで
    きるようにしたことを特徴とする身体不自由者移
    送装置。
JP58140260A 1983-07-30 1983-07-30 身体不自由者移送装置 Granted JPS6031749A (ja)

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