JPH05128599A - 記録及び/又は再生装置 - Google Patents

記録及び/又は再生装置

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JPH05128599A
JPH05128599A JP27328891A JP27328891A JPH05128599A JP H05128599 A JPH05128599 A JP H05128599A JP 27328891 A JP27328891 A JP 27328891A JP 27328891 A JP27328891 A JP 27328891A JP H05128599 A JPH05128599 A JP H05128599A
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邦裕 酒井
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高弘 小口
Akihiko Yamano
明彦 山野
Shunichi Shito
俊一 紫藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大容量の情報の高速での記録・再生を小型か
つノイズに強い構成で実現する。 【構成】 記録媒体層2に近接して対向するプローブ電
極P(j,k)には静電容量CS(j,k) と、スイッチSA(j,k) 、
SB(j,k) が接続され、スイッチSA(j,k) はトランジスタ
Trの入力と、バイアスVbb に接続するスイッチSR(j) に
結線され、スイッチSB(j,k) はスイッチSr、Sw、Sdを介
して読出し、書き込み、消去に必要な電位Vr、Vw、Vdの
何れかに接続される。読出しスイッチSB(j,k) を一定時
間だけ閉じて静電容量CS(j,k) に充電し、スイイチSA
(j,k) を閉じてトランジスタTrでトンネル電流による電
荷の減少を検出して行い、書き込み消去は静電容量CS
(j,k) に充電した電荷をプローブ電極P(j,k)に印加して
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プローブ電極、例えば
複数個のプローブ電極と記録媒体との物理的相互作用に
より情報の書込み又は読み出しを行い、例えば走査型ト
ンネル顕微鏡の原理を応用した小型高密度で大容量の記
録及び/又は再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、導体の表面原子の電子構造を直接
観察できる走査型トンネル顕微鏡(以下、STMと云
う)が開発され[G.Binnig et al.Phys.Rev.Lett,49,57
(1982)]、単結晶、非晶質を問わず実空間像の高い分解
能の測定ができる。
【0003】このSTMは金属の探針つまりプローブ電
極と導電性物質間に電圧を加えて、1nm程度の距離ま
で近づけるとトンネル電流が流れることを利用してい
る。この電流は両者の距離変化に非常に敏感である。ト
ンネル電流を一定に保つように探針を走査することによ
り、実空間の全電子雲に関する種々の情報をも読取るこ
とができ、このときの面内方向の分解能は0.1nm程
度である。
【0004】従って、STMの原理を応用すれば充分に
原子オーダのサブ・ナノメートルでの高密度記録再生を
行うことが可能である。例えば、特開昭61−8053
6号公報に開示されている記録再生装置では、電子ビー
ム等によって媒体表面に吸着した原子粒子を取り除いて
書き込みを行い、STMによりこのデータを再生してい
る。
【0005】記録層として電圧電流のスイッチング特性
に対してメモリ効果を持つ材料、例えばπ電子系有機化
合物やカルコゲン化合物類の薄膜層を用いて、記録・再
生をSTMで行う方法が特開昭63−161552号公
報、特開昭63−161553号公報に提案されてい
る。この方法によれば、記録のビットサイズを10nm
とすれば、1012ビット/cm2 もの大容量記録再生が
可能である。
【0006】更に、小型化を目的とし複数のプローブ電
極を半導体基板上に形成しそれと対向する記録媒体を変
位させ記録する装置が特開昭62−281138号公
報、特開平1−196751号公報に提案されている。
例えば、1cm2 角のシリコンチップ上に2500本の
プローブ電極を50・50のマトリック配置したマルチ
プローブヘッドと上述したメモリ効果を持つ材料を組合
わせることにより、1プローブ当たり400Mビット、
総記録容量1Tビットのデジタルデータの記録再生が行
える。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際に
マルチプローブ電極を有するマルチプローブヘッドと、
メモリ効果を有する記録媒体とを組合わせて、記録再生
を行うためには次のような問題点がある。
【0008】(1) マルチプローブヘッドは各プローブ電
極間の相対距離、及びプローブ電極と記録媒体との距離
を精度良く制御する必要から、その発熱量を極力抑える
必要がある。従って、マルチプローブヘッド上に形成す
る読出し・書込み回路は発熱の少ない回路構成である必
要がある。従来から用いられている低入力バイアス電流
で高速動作の前置増幅器を用いた電流検出型の読出し回
路は、熱的な問題からモノリシックにプローブ電極と同
一基板上に形成することができない。
【0009】そのため、これらの回路はマルチプローブ
ヘッドとは別個に設ける必要があり、マルチプローブヘ
ッドが小さく構成できても外部構成の検出部が大型とな
り、STMの特徴を生かした小型・大容量の記録再生装
置ができない。
【0010】(2) 記録媒体上に情報を書込む場合は、プ
ローブ電極に所定の書込み電圧値、或いは表面変調に必
要なエネルギ量を制御して与えなければならない。即
ち、複数のプローブ電極を単純にマトリックス配置し、
それぞれのプローブ電極をスイッチ素子により選択し、
定電圧駆動するような書込み制御をした場合に、プロー
ブ電極と記録媒体との距離が僅かに変化すると記録媒体
への注入電流は大きく変化する。これが書込み再現性を
著しく悪化させ、安定な書込みができない。
【0011】(3) 更に、読出し動作及び書込み動作を常
に安定に行うためには、プローブ電極と記録媒体層との
間隔を常に適正値に制御することも必要である。これに
関しては、個々のプローブの電極を制御して調整する場
合と、マルチプローブヘッドと記録媒体との平行平面性
を制御する場合とがあるが、何れの場合も、書込み消去
動作の前後において適正なプローブ電極・媒体間距離を
維持する必要がある。この制御がマルチプローブヘッド
の各プローブ電極について並列に行われて始めて、マル
チプローブの高速読出し・書込み動作が生かされる。し
かしながら、上述の制御を実現できる手段は提案されて
いない。
【0012】本発明の目的は、上述の問題点を解決し、
小型・大容量でかつ高速の記録及び/又は再生装置を提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの第1発明に係る記録及び/又は再生装置は、記録媒
体に対向して設けた変換器を有し、前記変換器をプロー
ブ電極と、該プローブ電極に接続した静電容量と、該静
電容量又は前記プローブ電極に接続したスイッチ素子に
より構成したことを特徴とするものである。
【0014】上記目的を達成するための第2発明に係る
記録及び/又は再生装置は、記録媒体と、該記録媒体に
対向して設けた変換器とを有し、前記変換器のアレイ状
に配置した複数のプローブ電極の個々の動作状態を指定
する論理テーブルを有することを特徴とするものであ
る。
【0015】
【作用】上述の構成を有する記録再生装置は、プローブ
電極に接続した静電容量にスイッチ素子を介して電圧を
印加し、電圧変化から読出しを行う微小なトンネル電流
の変化を検出する。書込み時には、プローブ電極に接続
された静電容量とスイッチ素子を介して記録媒体に書込
み電圧又は消去電圧を転送する。これらの読み出し、書
込み、及び消去動作は各ブローブ電極に対応した制御テ
ーブルを介して行う。
【0016】
【実施例】本発明を図1〜図9に図示の実施例に基づい
て詳細に説明する。図1は記録再生装置の変換器である
マルチプローブヘッドの第1の実施例の回路構成図であ
り、図2はそのj行、k列のプローブ近傍の等価回路図
を示し、記録媒体の基板1の表面に記録層2が形成さ
れ、対向しているプローブ電極P(j,k)は電荷蓄積のため
の静電容量CS(j,k) 、及び静電容量CS(j,k) の電荷を信
号読出線3(j) の容量CR(j) に転送するアナグロスイッ
チSA(j,k) が接続されている。SR(j) は信号読出線3
(j) の容量CR(j) を電位Vbb にリセットするスイッチで
あり、容量CR(j) の電位を電圧出力として読出すための
電界効果トランジスタTrが設けられ、負荷抵抗RLに情報
を伝えている。スイッチSB(j,k) は静電容量CS(j,k) を
充電するアナログスイッチであり、電圧供給線4(j) 及
びスイッチSr、Sw、Sdを経て、それぞれ読出しバイアス
Vr、書込みバイアスVw、消去バイアスVdの電位に静電容
量CS(j,k) を接続している。なお、(j,k) は(j=1、
2・・・,n,K=1、2、・・・,m)、(j) は(j
=1、2・・・,n)のマトリックス記号を表す。
【0017】本実施例のデータの読出しは、静電容量CS
(j,k) に蓄えられた電荷がプローブ電極P(j,k)を経て記
録媒体2に流れ込んだことによる静電容量CS(j,k) の電
位変化を読出すことにより行う。
【0018】以下に、図3に示すタイミングチャート図
を用いて、この動作の手順を説明する。先ず、スイッチ
Srをオン状態とし、電圧供給線4(j)にバイアス電源Vr
を接続する。このとき、アナログスイッチSB(j,k) をオ
ン状態とし、静電容量CS(j,k) を電位Vrに充電し、再び
アナログスイッチSB(j,k) をオフ状態にする。このと
き、プローブ電極P(j,k)はデータを読出すべき記録媒体
層2上の所定位置におく。電容量CS(j,k) の電荷はプロ
ーブ電極P(j,k)を経て記録媒体層2へ流れ込みこのとき
に流れ込む電流の大きさは、記録媒体層2の記録状態で
決まる。
【0019】一定時間経過後にスイッチSR(j) をオンに
して、信号読出線3(j) を電位Vbbにリセットし、スイ
ッチSR(j) をオフにすると共に、アナログスイッチSA
(j,k)をオンにして、静電容量CS(j,k) の電荷を信号読
出線3(j) の容量CR(j) に転送する。このときの容量CR
(j) の電位をトランジスタTrで読出す。
【0020】以下の動作をそれぞれのプローブ電極P(j,
k)について順次繰り返し行うことにより、記録媒体層2
における凹凸変調或いは電子状態の変化に起因したトン
ネル電流の変化を静電容量CS(j,k) の電位変化として読
出すことができる。なお、リセット電位Vbb は電界効果
トランジスタTrを能動状態におくためのバイアス電圧で
ある。
【0021】次に書込み動作を説明する。スイッチSwを
オン状態とし、電圧供給線4(j) にバイアス電源の電位
Vwを接続する。プローブ電極P(j,k)を記録媒体層2上の
所定の書込み位置におき、アナログスイッチSB(j,k) を
オンにして、静電容量CS(j,k) を電位Vwに充電した後に
再びSB(j,k) をオフ状態とする。
【0022】記録媒体層2が或る閾値電圧を越える電圧
で変調されるようなπ電子系化合物の場合には、その閾
値を越える電圧を電位Vwにとり、また金属薄膜の表面の
部分的な溶融、蒸発を用いる媒体の場合には、そのビッ
ト形成に必要なエネルギEにより次式で与えられる電位
Vwを用いる。 Vw≧{2E/CS(j,k)}1/2
【0023】この電圧電位Vwにより記録媒体層2に書込
みビットが形成され、書込みと同時に静電容量CS(j,k)
の電荷は放電される。
【0024】消去動作を行う場合は、先に説明した書込
み動作と同様に行うが、電圧供給線4(j) に接続するバ
イアス電源を電位Vwに代えて電位Vdとし、記録ビットの
消去に必要な電圧を静電容量CS(j,k) に充電する。
【0025】本発明による読出し動作では、静電容量の
電荷の放出又は充電による電圧の変化を用いてトンネル
電流を検出しているので、低電流かつ高インピーダンス
の回路でありながら熱雑音の影響を受け難く、S/N比
が高くビット間のばらつきが小さい信号読出しが行え
る。また、書込み・消去動作においては、記録媒体の書
込み又は消去に必要な注入電荷量及びエネルギ量を静電
容量CS(j,k) の値と充電電圧で規定することができるの
で、プローブと記録層間のトンネルギャップが変化した
場合でも異常電流が流れることなく安定に、再現性良く
書込み・消去を行える。
【0026】複数のプローブ電極P(j,k)は、図1に示す
ようにXシフトレジスタとYシフトレジスタによりm・
nのマトリックス状に結線配置されている。Xシフトレ
ジスタの各出力線C(k)は各プローブ電極P(j,k)に設けら
れた信号転送用アナログスイッチSA(j,k) 及びSB(j,k-
1) のゲート電極に接続されている。また、Yシフトレ
ジスタの出力線Q(j)は対応する行の電圧供給線4(j) に
接続されたアナログスイッチSX(j) と同様に、信号読出
線3(j) に接続されたアナログスイッチST(j) のそれぞ
れのゲート電極と、1つ手前の行に対応する信号読出線
3(j-1) に接続されたリセット用アナログスイッチSR(j
-1) のゲート電極とに接続されている。
【0027】Xシフトレジスタの1つの出力C(k)が選択
され、対応する列の信号転送用アナログスイッチSA(j,
k) がオンとなり、静電容量CS(j,k) の電荷が各行の信
号読出線3P(j)に転送される。また、この列選択時に1
つ手前の列の充電用アナログスイッチSB(j,k-1) もオン
状態となり、各行の電圧供給線4(j) から静電容量CS
(j,k-1) が充電される。
【0028】各行の信号読出線3(j) から容量CR(j) に
転送された信号電荷は、Yシフトレジスタで駆動される
アナログスイッチST(j) によりマルチプレックスされた
後に信号線5に出力され、トランジスタTrでインピーダ
ンス変換を行った後にVoutから出力される。このとき、
アナログスイッチST(j) をオンにすると同時に、1つ前
の行の信号読出線3(j-1) のリセット用アナログスイッ
チSR(j-1) をオン状態とし、信号読出線3(j-1) の容量
CR(j-1) を電位Vbb にリセットする。即ち、各静電容量
CR(j) の電位を読出すと、次のクロックタイミングでVb
b でリセットし、次回の信号転送サイクルに備える。
【0029】以上の動作をXシフトレジスタによる列選
択を順次に進めるごとに繰り返すことにより、マトリッ
クス状に配置された全てのプローブ電極P(j、k)から信号
を読出し、時系列に出力することができる。更に、読取
りバイアス電位Vrに代え、書込み電位Vw又は消去電位Vd
を加えることにより、読出しと同じタイミングで書込み
又は消去を行うことができる。
【0030】図4はマルチプローブヘッドの第2の実施
例の回路構成図を示す。図5は図4のプローブアレイ部
のj行、k列のプローブにおける等価回路図を示す。図
6はその動作を説明するタイミングチャート図を示す。
【0031】図5において、TP(j,k) 、Tn(j、 k)はそれ
ぞれpチャンネルとnチャンネルのMOS型トランジス
タであり、組合わせてCMOS型の増幅器を構成してい
る。SA(j,k) はCMOS型増幅器の出力を、信号読出線
3(j) に転送するアナログスイッチである。そして、RL
は信号読出線3(j) に接続された負荷抵抗である。
【0032】本実施例のデータの読出しは、静電容量CS
(j,k) に蓄えられた電荷がプローブ電極P(j,k)を経て記
録媒体層2に流れ込んだことによる静電容量CS(j,k) の
電位変化をCMOS型増幅器によりインピーダンス変換
して読出すことにより行う。
【0033】以下、図6のタイミングチャート図を用い
てこの動作の手順を説明する。先ず、スイッチSrをオン
状態とし電圧供給線4(j) にバイアス電源Vrを接続す
る。このとき、アナログスイッチSB(j,k) をオン状態と
して、静電容量CS(j,k) を電位Vrに充電した後に再びSB
(j,k) をオフ状態にする。このときのプローブ電極P(j,
k)は、データを読出すべき記録媒体の所定位置におく。
【0034】静電容量CS(j,k) の電荷はプローブ電極P
(j,k)を経て記録媒体層2へ流れ込むが、この流れ込む
電流の大きさは記録媒体層2の記録状態で決まる。トラ
ンジスタTP(j,k) 、Tn(j,k)及び静電容量CS(j,k) で構
成される検出回路は増幅器の負帰還に容量を用いた所謂
積分回路を構成している。この回路により、静電容量CS
(j,k) から放電した電荷量は電圧値に変換され、このと
きの出力インピーダンスはCMOS型トランジスタによ
り充分低い値となる。一定時間後に、アナログスイッチ
SA(j,k) をオンとし、CMOS型増幅器の出力を信号読
出線3(j) に転送し、このときの電位をVoutより読出
す。
【0035】以上の動作をそれぞれのプローブ電極P(j,
k)について順次繰り返し行うことにより、記録媒体層2
における凹凸変調或いは電子状態の変化に起因したトン
ネル電流の変化を静電容量CS(j,k) の電位変化として読
出すことができる。
【0036】消去動作においては、スイッチSdをオン状
態とし、電圧供給線4(j) にバイアス電源電位Vdを接続
する。プローブ電極P(j,k)を記録媒体上の所定の書込み
位置におき、アナログスイッチSB(j,k) をオンにし、静
電容量CS(j,k) を電位Vdに充電し、再びスイッチSB(j,
k) をオフ状態とする。
【0037】書込み動作は、上述した消去動作と同様で
あるが、電圧供給線4(j) に接続するバイアス電源を電
位Vdに代えて電位Vwとし、記録ビットの書込みに必要な
電圧を静電容量CS(j,k) に充電する。
【0038】読出し動作は、静電容量の電荷の放電又は
充電による電圧の変化を用いてトンネル電流を検出して
いるので、低電流かつ高インピーダンスの回路でありな
がら、熱雑音の影響を受け難く、S/N比が高くビット
間のばらつきの小さい信号読出しが行える。更に、CM
OS型増幅器により出力インピーダンスを低く設定して
いるので、プローブ電極数が多くなっても信号転送に要
する時間を短くすることができ、高速でS/N比の高い
読出しが可能となる。また、個々のプローブ出力がヘッ
ド上の各プローブ電極の近傍で増幅されるので、マトリ
ックス配線によるプローブ電極間のクロストークの影響
を殆ど無くすことができる。
【0039】複数のプローブ電極の配置は図4に示すよ
うに、XシフトレジスタとYシフトレジスタによりm・
nのマトリックス状に配置する。Xシフトレジスタの各
出力線C(k)は各プローブ電極に設けられた信号転送用ア
ナログスイッチSA(j,k) 及びSB(j,k-1) のゲート電極に
接続されている。また、Yシフトレジスタの出力線Q(j)
は対応する行の電圧供給線に接続されたアナログスイッ
チSX(j) と同様に信号読出線に接続されたアナログスイ
ッチST(j) のそれぞれのゲート電極に接続されている。
【0040】Xシフトレジスタの1つの出力C(k)が選択
され、対応する列の信号転送用アナログスイッチSA(j,
k) がオンとなり、静電容量CS(j,k) の電荷が各行の信
号読出線3に転送される。また、この列選択時に1つ手
前の列の充電用アナログスイッチSB(j,k-1) もオン状態
となり、各行の電圧供給線4(j) から静電容量CS(j,k-
1) が充電される。
【0041】各行の信号読出線3からの信号出力はYシ
フトレジスタで駆動されるアナログスイッチST(j) によ
りマルチプレックスされ、信号線5を経てVoutから出力
する。
【0042】以上の動作をXシフトレジスタによる列選
択を順次に進めるごとに繰り返すことにより、マトリッ
クス状に配置された全てのプローブ電極P(j,k)から読出
した信号を時系列に出力することができる。更に、読取
りバイアスVrに代え、書込み又は消去電圧を加えること
により、読出しと同じタイミングで書込み又は消去を行
うことができる。
【0043】図7は上述の回路構成から成るマルチプロ
ーブヘッド10を同一基板上に構成した実施例の斜視図
を示している。この実施例では、基板1としてシリコン
基板を用い、Xシフトレジスタ11、Yシフトレジスタ
12、静電容量、スイッチ素子、増幅器等を含んだ回路
部13、プローブ電極14、カンチレバー15、マトリ
ックス配線16等により構成されており、これらの回路
はシリコンIC製造プロセスにより形成されている。ま
た、マルチプローブヘッド10上には信号線を接続する
ためのボンディングパッド17が設けられ、このボンデ
ィングパッド17はヘッド10の1つの辺又は対向する
2つの辺に配置されている。これにより、ボンディング
パッド17と平行する方向に記録媒体を移動し記録再生
を行うことができる。
【0044】更に、これらの回路は主としてCMOS型
回路を中心とした低消費電力の素子を用いているので、
回路電流による発熱も殆ど無く、プローブ電極の位置制
御に悪影響を及ぼすことはない。
【0045】図7の実施例はシリコン基板を用いて駆動
素子を一体に形成しているが、本発明はシリコン基板に
限定されることはなく、サファイア基板上にシリコン薄
膜をエピタキシャル成長させたウエハを用いてもよい
し、更には石英基板上に成長したポリシリコン薄膜、固
相エピタキシャル膜等の全ゆる形態の半導体層及び基板
を用いることができる。
【0046】図8は記録再生装置の構成図を示し、構造
体21の上部には走査回路22により駆動されるアクチ
ュエータ23を介してマルチプローブヘッド10が取り
付けられ、これに対向して記録媒体の基板1がアクチュ
エータ24を介して構造体21の下部に取り付けられて
いる。マルチプローブヘッド10はプローブヘッド制御
回路25に接続され、この制御回路25の出力はプロー
ブ・媒体間距離制御回路26を介してカンチレバー駆動
回路27及び傾き補正回路28に並列に出力されてい
る。カンチレバー駆動回路27の出力はマルチプローブ
ヘッド10に接続され、傾き補正回路28の出力はアク
チュエータ24に接続されている。また、プローブヘッ
ド制御回路25はデータの入出力を行う符号器29a、
復号器29bと接続されている。
【0047】ここで書込みデータは符号器29aにより
符号化され、プローブヘッド制御回路25に転送し、マ
ルチプローブヘッド10を駆動し記録媒体層2に書込
む。データ読出しを行う場合には、図示しないプロセッ
サにより読出すべきアドレスを発生し、プローブヘッド
制御回路25を駆動する、プローブヘッド制御回路25
はこのアドレスに従ってマルチプローブヘッド10から
各プローブの信号を読出し、復号器29bに転送する。
復号器29bはこの信号からエラー検出又はエラー訂正
を行いデータを出力する。
【0048】プローブヘッド制御回路25により各プロ
ーブ電極に流れるトンネル電流の情報を直接読出し、プ
ローブ・媒体間距離制御回路26により基準位置からの
ずれを検出し、個々のプローブ電極14のZ方向制御は
カンチレバー駆動回路27により制御し、マルチプロー
ブヘッド10の姿勢を正す必要のある場合は傾き制御回
路25により行う。
【0049】図9は図8の書込み・読出し制御回路25
の詳細なブロック構成図を示し、各プローブ電極14を
アクセスするタイミングは走査クロックCLを基準にして
行う。この走査クロックCLをマルチプローブヘッド10
のクロック信号CLK_Y とし、更にYアドレスカウンタ3
1に入力する。このYアドレスカウンタ31はマルチプ
ローブヘッド10のYシフトレジスタ12の段数と同一
のカウント数を持っている。Yアドレスカウンタ31の
キャリー出力はマルチプローブヘッド10のクロック信
号CLK_X とし、更にXアドレスカウンタ32に入力す
る。このXアドレスカウンタ32はマルチプローブヘッ
ド10のXシフトレジスタ11の段数と同一のカウント
数を持っている。これらXアドレスカウンタ32、Yア
ドレスカウンタ31のカウント出力をプローブアドレス
Adr とする。
【0050】マルチプローブヘッド10からの読出し出
力Voutはコンパレータ33に入力する。コンパレータ3
3は基準電圧Vrefを基準として出力を二値化する。この
二値化出力はプローブアドレスAdr により指定されるプ
ローブ制御テーブル34〜36の記録ユニットに書込ま
れる。
【0051】プローブ制御テーブル34〜36はマルチ
プローブヘッド10のプローブ数と同数の記録ユニット
で構成された一時保存メモリを1ページとし、1〜数ペ
ージを持っている。各記録ユニットはマルチプローブヘ
ッド10から読出した記録データ論理値の他に、読出
し、オン書込み、オフ書込み又は消去の各動作を支持す
る駆動状態値などの少なくとも6値の論理値を記録す
る。
【0052】マルチプローブヘッド10のアクセスに際
しては、このプローブ制御テーブル34〜36の各ユニ
ットの駆動状態値に従って、対応するプローブ電極14
を制御するように、Φr、Φd、Φw信号を生成する。
【0053】マルチプローブヘッド10からデータの読
出しを行う場合は、先ずプローブ電極14を記録媒体の
所定の位置に走査する、次に、図示しないホスト制御C
PUによりデータバス、及びアドレスバスABを介してプ
ローブ制御テーブル34〜36のデータを読出すべきプ
ローブ電極14のアドレスに対応する記録ユニットに読
出し動作の駆動状態値を登録する。マルチプローブヘッ
ド10の一連の読出し動作が終了した後に、先に指定し
たプローブアドレスAdrの記録ユニットの読出しデータ
論理値を読出し、符号器29aによりエラー検出又はエ
ラー訂正を行い、読出し動作が完了する。
【0054】また、書込みを行う場合は入力データを符
号器29aにより符号化した後に、プローブ制御テーブ
ル34〜36に符号語の論理値を駆動状態値として各記
録ユニットに登録する。この登録された論理データを基
に順次に書込み信号をマルチプローブヘッド10に転送
する。
【0055】ここで、1つの記録ユニットはページごと
のアクセスサイクルに対し、連続して書込み又は消去動
作を登録しない。即ち、1個のプローブ電極14は連続
して書込み動作を許可せず、必ず読出し動作を行いなが
ら書込み消去が行われる。これはプローブ電極14と記
録媒体との間隔の制御を読出し時の信号振幅により制御
するために必要である。
【0056】更に、1ページ中の全ての記録ユニットに
書込み又は消去登録を行わない。即ち、マルチプローブ
ヘッド10のマトリックス配置された全てのプローブ電
極14が同時に書込み動作を行うことはない。これはマ
ルチプローブヘッド10が常に記録媒体に平行保持する
ように傾き制御するために必要である。
【0057】これらのプローブ電極14のZ方向の制御
及びプローブヘッド10の傾き制御は、Vout信号より生
成されるトンネル電流相当信号Jtと、Φr 、Φd 、Φw
の各信号より生成される信号の属性と、及びプローブア
ドレスとで構成されるプローブZ制御信号線AZを用いて
プローブ・媒体間距離制御回路26により行う。即ち、
プローブ・媒体間距離制御回路26はプローブ制御テー
ブル34〜36を参照し、読出し動作状態にあるプロー
ブ電極14の出力信号Voutを基に、カンチレバー駆動回
路27及び傾き補正回路28を駆動する。
【0058】なお、本実施例で用いているカンチレバー
15はプローブ電極14の他に、図示しない静電アクチ
ュエータ或いは圧電アクチュエータを有し、個々にプロ
ーブ電極・記録媒体間の距離制御が行えるようになって
いる。また、これらのアクチュエータはカンチレバー駆
動回路27から送られた信号に応じてマルチプローブヘ
ッド10に設けられた図示しない回路により駆動され
る。
【0059】上述のプローブ制御テーブル34〜36に
基づいた書込み・読出し制御方法を用いることにより、
読出し状態におくプローブ電極14の配置を自在に、か
つ全てのプローブ電極14が一様な書込み・読出し比率
になるように制御することができる。この制御により、
書込み・消去のデータによらずに、安定かつ高速にプロ
ーブ電極14のZ方向制御を行うことができる。
【0060】上述の実施例においては、書込み、再生、
0情報の記録する消去の何れかの機能のみの装置として
もよい。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る記録再
生装置は静電容量を介して電圧を記録媒体に印加するた
め、微小電流でもノイズの影響を受け難く、その小型・
大容量の特性を生かし、高速で安定な記録再生を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例のマルチプローブヘッドの回路構
成図である。
【図2】第1の実施例のプローブアレイ部のj行、k列
のプローブ周辺の等価回路図である。
【図3】図2の動作を説明するタイミングチャート図で
ある。
【図4】第2の実施例のマルチプローブヘッドの回路構
成図である。
【図5】第2の実施例のプローブアレイ部のj行、k列
のプローブ周辺の等価回路図である。
【図6】図5の動作を説明するタイミングチャート図で
ある。
【図7】シリコン基板上に一体構成されたマルチプロー
ブヘッドの斜視図である。
【図8】記録再生装置のブロック回路構成図である。
【図9】プローブヘッド制御回路のブロック回路構成図
である。
【符号の説明】
1 基板 2 記録層 3 信号読出線 4 電圧供給線 5 信号線 6 バイアス線 10 マルチプローブヘッド 11 Xシフトレジスタ 12 Yシフトレジスタ 14 プローブ電極 15 カンチレバー 16 マトリックス配線 25 プローブヘッド制御回路 34〜36 プローブ制御テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山野 明彦 東京都大田区下丸子三丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 紫藤 俊一 東京都大田区下丸子三丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に対向して設けた変換器を有
    し、前記変換器をプローブ電極と、該プローブ電極に接
    続した静電容量と、該静電容量又は前記プローブ電極に
    接続したスイッチ素子により構成したことを特徴とする
    記録及び又は再生装置。
  2. 【請求項2】 前記静電容量に電圧増幅手段を接続した
    請求項1に記載の記録及び/又は再生装置。
  3. 【請求項3】 前記スイッチ素子を介して信号を時系列
    に入力又は出力する転送手段を有する請求項1に記載の
    記録及び/又は再生装置。
  4. 【請求項4】 前記プローブ電極、前記静電容量、前記
    スイッチ素子、前記転送手段、前記電圧増幅手段、前記
    転送手段は同一の基板状に形成した請求項2の記録及び
    /又は再生装置。
  5. 【請求項5】 前記プローブ電極は複数個とし、アレイ
    状に配列した請求項1〜4の何れか1つの請求項に記載
    の記録及び/又は再生装置。
  6. 【請求項6】 記録媒体と、該記録媒体に対向して設け
    た変換器とを有し、前記変換器のアレイ状に配置した複
    数のプローブ電極の個々の動作状態を指定する論理テー
    ブルを有することを特徴とする記録及び/又は再生装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100455270B1 (ko) * 1997-10-16 2005-05-13 삼성전자주식회사 고밀도데이터저장매체의기록재생을위한팁칩및그구동방법
US7577078B2 (en) 2002-12-14 2009-08-18 Samsung Electronics Co., Ltd. Magnetic recording medium and apparatus and method for reading data from the magnetic recording medium using parallel and anti-parallel magnetization direction in separate magnetic layers

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KR100455270B1 (ko) * 1997-10-16 2005-05-13 삼성전자주식회사 고밀도데이터저장매체의기록재생을위한팁칩및그구동방법
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