JPH0512846U - リツプ型シールの固定構造 - Google Patents

リツプ型シールの固定構造

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JPH0512846U
JPH0512846U JP067353U JP6735391U JPH0512846U JP H0512846 U JPH0512846 U JP H0512846U JP 067353 U JP067353 U JP 067353U JP 6735391 U JP6735391 U JP 6735391U JP H0512846 U JPH0512846 U JP H0512846U
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JP
Japan
Prior art keywords
lip
type seal
outer diameter
inner diameter
axial direction
Prior art date
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Pending
Application number
JP067353U
Other languages
English (en)
Inventor
政利 江田
昇 峠
潔 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eagle Industry Co Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Eagle Industry Co Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Eagle Industry Co Ltd, Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Eagle Industry Co Ltd
Priority to JP067353U priority Critical patent/JPH0512846U/ja
Publication of JPH0512846U publication Critical patent/JPH0512846U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装着過程でのリップ型シール20の倒れによ
るケーシング10Aとの不適合に起因した密封性能の不
安定を解消する。 【構成】 ケーシング10A,10Bの互いの接合面1
1a,11b間に環状の挟持部12を形成し、この挟持
部12内にエラストマー製リップ型シール20の外径基
部21を挟着してなる構造において、挟持部12の軸方
向に対向した両内側面12a,12bと、外径基部21
の両側面21a,21bを、内径側へ向けて軸方向に漸
次近接するテーパ状に形成し、両テーパ面の案内作用に
よって装着時の挟持部12と外径基部21の不適合を矯
正する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、軸周からの液体の漏れを防止するリップ型シールであって、とくに その外径基部とケーシングとの固定構造を改良するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図4に示すように、軸方向に連結されるケーシング110A,110B の接合面111a,111b間に内径が開放された環状の挟持部112を形成し 、この挟持部112内に、全体がエラストマーで成形されたリップ型シール12 0の外径基部121を挟着し、このリップ型シール120の内径リップ部122 の内周縁122aが回転軸130の外周面に摺接することによって軸周を密封す るものが、軸封装置の一種として広く使用されている。
【0003】 この種のリップ型シール120の外径基部121、及びこれを固定する挟持部 112は、一般に図示のような矩形断面、あるいは円形断面をなして、適当な締 め代をもって互いに圧接しており、また、リップ型シール120の中腹の屈曲し た撓み部123は、これに対応してケーシング110Aの正面内径に形成された 支持面113で支持されている。124は内径リップ部122の外周面に嵌着さ れたガータスプリングである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来構造によると次のような問題があった。すなわち、内 径リップ部122の内周縁122aを回転軸130の外周面よりも小径にして締 め代を持たせていることから、軸周への装着の際には、図5に示すように、内径 リップ部122が拡径されることによって、リップ型シール120はその外径基 部121を含む全体が傾倒し、その背面が内径側へ変位した姿勢となる。したが って、この状態でリップ型シール120の両側からケーシング110A,110 Bを互いに連結すると、撓み部123の内径と支持面113の干渉によって、前 記外径基部121が挟持部112と完全に適合しないままに装着されてしまうこ とがあり、この場合は、内径リップ部122の倒れによる摺動負荷の増大、及び これによる密封性や耐久性の低下といった問題が生じるおそれがある。
【0005】 本考案は、上記のような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところ は、装着過程でのリップ型シールの倒れによるケーシングとの不適合に起因した 密封性能の不安定を解消することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案は、軸方向に連結されるケーシングの互いの 接合面間に内径が開放された環状の挟持部を形成し、この挟持部内にエラストマ ー製リップ型シールの外径基部を挟着してなる構造において、前記挟持部の軸方 向に対向した両内側面と、この面に圧接する前記外径基部の両側面を、内径側へ 向けて軸方向に漸次近接するテーパ状に形成した固定構造とするものである。
【0007】
【作用】
上記構成によると、軸周への装着の際にリップ型シールが傾倒した姿勢となっ ても、ケーシングの挟持部の両内側面と、この面に圧接するリップ型シールの外 径基部の両側面が、共に内径側へ向けて軸方向に漸次近接するテーパ状をなすこ とから、リップ型シールの両側からケーシングを連結する際に、前記外径基部の 軸方向両側面が挟持部の両内側面との圧接によって外径側へ案内され、前記外径 基部は、その姿勢及び位置が矯正されつつ挟持部内に挟着される。
【0008】
【実施例】
図1及び図2は本考案の一実施例を示すもので、10A,10Bは回転軸30 の外周を包囲するように設けられて、軸方向に連結されるケーシング、20は全 体をエラストマーで成形されケーシング10A,10Bの内周に保持されたリッ プ型シールである。両ケーシング10A,10Bの互いの接合面11a,11b 間には、内径が開放された環状の挟持部12が周設されている。
【0009】 リップ型シール20は、前記挟持部12内に収容され適当な圧縮状態に挟着さ れる外径基部21と、内径縁22aが回転軸30の外周面に摺接する内径リップ 部22と、断面が「く」字形に屈曲した形状の中腹の撓み部23とからなり、内 径リップ部22の外周にはガータスプリング24が嵌着されている。
【0010】 ケーシング10A,10Bの連結により形成される挟持部12は、周方向に直 交する断面が蟻溝状をなすもので、すなわち、軸方向に互いに対向する両内側面 12a,12bが、内径側へ向けて軸方向に漸次近接するテーパ状に形成されて いる。一方、挟持部12内に適宜圧縮状態に挟み込まれるリップ型シール20の 外径基部21の両側面21a,21bも、前記内側面12a,12bと対応した テーパ状に形成されている。
【0011】 13は、挟持部12の内径側に位置してケーシング10Aに形成された支持面 で、リップ型シール20の撓み部23の屈曲形状と対応した凹状に形成されてお り、前記撓み部23及び内径リップ部22を、反密封対象液側から支持するもの である。
【0012】 以上の構成によると、リップ型シール20は、先に述べた従来構造のものと同 様、内径リップ部22の内周縁22aを回転軸30の外周面よりも小径にして締 め代Sを持たせていることから、軸周への装着の際には、図3に示すように、内 径リップ部22が拡径されることによって、外径基部21を含む全体が傾倒した 姿勢となるが、上記実施例の構成によると、このように傾倒したリップ型シール 20の姿勢は、ケーシング10A,10Bを連結する過程で矯正される。
【0013】 これは、ケーシング10A,10Bの双方に分担形成された挟持部12の両内 側面12a,12bと、この内側面12a,12bに圧接されるリップ型シール 20の外径基部21の両側面21a,21bが、共に内径側へ向けて軸方向に漸 次近接するテーパ状であるため、両テーパ面同士の嵌合動作によって、前記外径 基部21の傾倒姿勢が自動的に矯正されるとともに外径側へ案内移動され、しか もこの移動によって、撓み部23と支持面13が干渉しなくなり、このため前記 矯正作用が阻害されず、外径基部21が挟持部12内の適正な位置に確実に収容 されるからである。
【0014】 したがって、内径リップ部22の姿勢も撓み部23を介して矯正されるので、 内径リップ部22が倒れた状態で回転軸30の外周面と摺接することによる発熱 量の増大や密封性能の低下を防止することができ、しかも、前記案内移動によっ て外径基部21の外周面21cも挟持部12の溝底面12cと確実に圧接される ので、外径基部21とケーシング10A,10Bとの間の気密性も良好となるも のである。
【0015】 なお、本考案は図示の実施例にとくに限定されるものではなく、例えば挟持部 12の内側面12a,12b及びリップ型シール20の外径基部21の両側面2 1a,21bのテーパ角度や、その他細部の大きさ、形状等は任意である。
【0016】
【考案の効果】
以上、本考案によると、ケーシングを連結してリップ型シールの外径基部を挟 持部に挟着する過程で、前記外径基部の軸方向両側面が挟持部の両内側面に案内 されることによって、リップ型シールの姿勢が矯正され、装着不良による密封性 及び耐久性能の低下を防止することができるといった優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す半断面図である。
【図2】同じく非装着状態の半断面図である。
【図3】同じく装着過程の半断面図である。
【図4】従来構造の一例を示す半断面図である。
【図5】同じく装着過程の半断面図である。
【符号の説明】
10A,10B ケーシング 11a,11b 接合面 12 挟持部 12a,12b 内側面 13 支持面 20 リップ型シール 21 外径基部 21a,21b 側面 22 内径リップ部 30 回転軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 峠 昇 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 (72)考案者 内山 潔 埼玉県坂戸市大字片柳1500番地 イーグル 工業株式会社埼玉工場内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に連結されるケーシングの互いの
    接合面間に内径が開放された環状の挟持部を形成し、こ
    の挟持部内にエラストマー製リップ型シールの外径基部
    を挟着してなる構造において、前記挟持部の軸方向に対
    向した両内側面と、この面に圧接する前記外径基部の両
    側面を、内径側へ向けて軸方向に漸次近接するテーパ状
    に形成したことを特徴とするリップ型シールの固定構
    造。
JP067353U 1991-07-31 1991-07-31 リツプ型シールの固定構造 Pending JPH0512846U (ja)

Priority Applications (1)

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JP067353U JPH0512846U (ja) 1991-07-31 1991-07-31 リツプ型シールの固定構造

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JP067353U JPH0512846U (ja) 1991-07-31 1991-07-31 リツプ型シールの固定構造

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JPH0512846U true JPH0512846U (ja) 1993-02-19

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ID=13342574

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JP067353U Pending JPH0512846U (ja) 1991-07-31 1991-07-31 リツプ型シールの固定構造

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002276817A (ja) * 2001-03-21 2002-09-25 Nok Corp 密封装置
JP2003090443A (ja) * 2001-09-14 2003-03-28 Nok Corp 密封装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5850362A (ja) * 1981-06-26 1983-03-24 ソシエテ・デクスプロワタシオン・デ・プロセド・フエリクス・ザミオ・エス・ウ−・ペ−・エフ・ア−・ 回転部材用唇状部付きシ−ル
JPH01210665A (ja) * 1988-01-13 1989-08-24 Blohm+Voss Ag シャフトシールユニット

Patent Citations (2)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19970225