JPH05128228A - 図形処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 選択されたコマンドを動きのあるアイコンで
表現する図形処理装置の提供を目的とする。 【構成】 中央演算処理装置１、メモリ２、文字を入力
するキーボード６、座標の指定とコマンドの選択を行な
うポインティング装置７、描かれた図形を表示する表示
装置４を備え、表示装置上のアイコンコマンドを選択す
ると、アイコンが動きのある画になって選択コマンドの
手順を示す構成を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は図形情報を入力し編集を
行なうＣＡＤ等の図形処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、ＣＡＤ（Ｃｏｍｐｕｔｅｒ Ａｉ
ｄｅｄ Ｄｅｓｉｇｎ）装置はドラフタに代わって図面
を描くのに使用されるようになってきた。一般的にＣＡ
Ｄ装置を用いて図面を描く場合、キーボードから文字を
入力したり、マウス等のポインティングデバイスを利用
して図形要素を入力したり、図形要素の編集をしながら
図面の設計作業が行なわれる。

【０００３】図５は、従来のＣＡＤ装置の一例の構成を
示すブロック図である。ブロック図中の１は中央処理装
置、２は中央処理装置のプログラムが格納されている読
み出し専用メモリ、３は表示装置４をコントロールする
ための表示装置コントロール装置、５はキーボード６や
ポインティング・デバイス７等の入力装置を制御するた
めの入力コントロール装置である。

【０００４】図６は、従来のＣＡＤ装置の表示例を示し
ている。コマンド表示領域，作画領域，インフォメーシ
ョン領域からなっており、コマンド表示領域のコマンド
を選択した後、作画領域にて図形の描画・編集を行な
う。インフォメーション領域には、ＣＡＤ操作に必要な
各種の情報が表示されている。図７は、従来例のＣＡＤ
装置にてコマンドを選択した後の状態を示している。コ
マンドが選択されたことを示すため、選択したコマンド
の表示が変化している。図８は、従来のＣＡＤ装置の処
理手順のフローチャートである。

【０００５】ＣＡＤ装置の初期は図８において、複数の
コマンドの入力待ち状態となっている（ステップａ）。
ここで“直線”コマンドを選択すると直線描画に関連す
るコマンドが実行される（ステップｂ）。このとき、表
示装置上では図７のような表示となっている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のＣ
ＡＤ装置では、描画コマンドや編集コマンドの各コマン
ドが文字列で表現されており、かつ選択されたことを示
すため文字部の背景の色を他の部分と異にするだけであ
った。特にＣＡＤ装置に不慣れな使用者は、各コマンド
を選択してどのような操作手順を踏めばよいかが理解し
がたかった。また、文字列のコマンドを、アイコンとし
て図形と併用で表示しているものもあるが、ＣＡＤの操
作手順をマニュアルなしに理解することは不可能であっ
た。

【０００７】本発明は上記課題を解決するもので、図面
設計作業操作性のよい図形処理装置の提供を目的とす
る。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、前記表示装置上のコマンド表示領域にてコマ
ンドを選択すると、コマンドの処理手順を示す動きのあ
る画を表示し、選択コマンドの手順を示す構成を有す
る。

【０００９】

【作用】本発明は上記した構成によって、選択したアイ
コン操作手順を示す動きのある画を表す。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の一実施例について説明する。

【００１１】図１は、本発明の図形処理装置のブロック
図である。図１において、１は中央処理装置、２は中央
処理装置のプログラムが格納されている読み出し専用メ
モリ、３は表示装置４をコントロールするための表示装
置コントロール装置、５はキーボード６やポインティン
グ・デバイス７等の入力装置を制御するための入力コン
トロール装置、８は図形情報を格納する図形情報格納
部、９は図形処理手段格納部、１０はＣＡＤコマンドの
アイコンデータを格納しているアイコンデータ格納部、
１１はＣＡＤコマンドのアイコンデータを動画として表
示させるアイコン再生手段格納部である。

【００１２】これらの構成要素をもつ図形処理装置につ
いて図２に従い、その各構成要素の関係と動作を説明す
る。

【００１３】ＣＡＤ装置は、初期にはコマンドの入力待
ちの状態となっている（ステップＡ）。コマンドが選択
されると、選択されたコマンドのルーチンが実行される
（ステップＢ〜Ｅ）。“直線”が選択された場合は、直
線ルーチンが実行される。変数に直線が設定され（ステ
ップＧ）、変数１に変数の値がセットされる（ステップ
Ｋ）。次に変数１にセットされた内容のアイコンデータ
を読み出す（ステップＬ）。読み出したアイコンデータ
を順次コマンド表示領域上で表示する（ステップＮ）。
他の描画・編集コマンドによって割り込みが発生するま
で、アイコンデータは表示を続ける。

【００１４】図３は、本実施例におけるＣＡＤ装置の画
面表示例を示す。利用者が希望するコマンドを選択する
と、図４のように選択したコマンド上で手順を示す動き
のある画が表示される。

【００１５】このように本発明の実施例の図形処理装置
によれば、データ保持部にアイコンデータ格納部、アイ
コン再生手段格納部を備え、入力装置で選択されたコマ
ンドに従い、中央処理装置はアイコン格納部から選択コ
マンドに応じた手順を示す動きのあるアイコンを読み出
し、画面に描出するので初心者も作画操作が容易にでき
る。

【００１６】

【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
によれば、ＣＡＤ装置利用者に視覚的に操作方法を提示
するとともに、ＣＡＤ装置利用者が操作手順について意
識的にマニュアルを見なくともＣＡＤ装置を簡単に操作
できるので、ＣＡＤ操作の初心者も簡単に図面が描け、
また、従来の画面表示では利用者がどのコマンドを実行
しているのかがわかりにくかったが、利用者の注視して
いる場所がコマンド部でなくとも視界上に動きを伴った
アイコンとして表示されるので、そのコマンドが選択さ
れていたかが非常にわかりやすく、さらに、画面上でコ
マンドを探す時間も短縮する図形処理装置を提供でき
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における図形処理装置の構成
を示すブロック図

【図２】同装置の処理を示すフローチャート

【図３】同装置の画面表示例を示す模式図

【図４】同装置の画面表示例を示す模式図

【図５】従来の図形処理装置の構成を示すブロック図

【図６】従来の図形処理装置の表示装置上の表示例を示
す模式図

【図７】従来例の図形処理装置の表示装置上の表示例を
示す模式図

【図８】従来の図形処理装置の処理を示すフローチャー
ト

【符号の説明】

１ 中央演算装置 ２ 読み出し専用メモリ ３ 表示装置コントロール装置 ４ 表示装置 ５ 入力コントロール装置 ６ キーボード ７ ポインティング・デバイス ８ 図形情報格納部 ９ 図形処理手段格納部 １０ アイコンデータ格納部 １１ アイコン再生手段格納部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 // Ｈ０４Ｎ 1/387 8839−5Ｃ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 図形および文字等を表示する表示装置
   と、前記表示装置上の画面内の座標を指示するためのポ
   インティング装置と、文字・数値および各種図形を描く
   ためのコマンドを入力する入力装置と、前記ポインティ
   ング装置を制御し前記表示装置上のポインティングカー
   ソルが指示する位置を検出する位置検出手段と、制御プ
   ログラムが格納された記憶手段と、前記位置検出手段か
   らの入力データを基に前記記憶手段格納のプログラムに
   従い前記表示装置上に図形を作図・編集する機能を有す
   る中央処理装置を備え、前記表示装置画面上のコマンド
   表示領域内のコマンドが選択されると、前記コマンドの
   実行中にコマンドの手順を動きのある画として表示する
   ようにした図形処理装置。