JPH05189502A - 座標寸法作成方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】座標寸法の引出し線の表示／非表示を、座標寸
法線作成時に指示することができ、容易に適切な座標寸
法を作成することができる。 【構成】書込み／書換制御部１７は、ディスプレイ３に
表示され且つメモリ１６に記憶されている図面データ上
に、測定点指示部１４により指示された測定点について
の座標寸法データを書き込む。引出し線表示指示部１８
は、コマンド入力部１２による座標寸法の記入コマンド
の入力時および寸法位置指示部１５による寸法位置の指
示時に機能して、座標寸法の引出し線の表示／非表示を
切換え指示する。表示切換処理部１９は、引出し線表示
指示部１８による座標寸法の引出し線の表示／非表示の
指示に随時応動して、書込み／書換制御部１７を制御
し、ディスプレイ３に表示され且つメモリ１６に記憶さ
れている図面データに対する引出し線の表示／非表示を
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ＣＡＤ（computer-aid
ed design）システムに係り、特にＣＡＤシステムによ
り作成される図面データ中に角座値を示す座標寸法を適
切に書き込むための座標寸法作成方法および装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】ＣＡＤシステムを使用している際に、図
面データ中に座標値を示す座標寸法を記入する場合、単
に測定点から必要に応じて引出し線を引き出して座標寸
法を記入するだけでなく、引出し線を表示せずに、座標
寸法を書き込みたいことも少なくない。従来のＣＡＤシ
ステムにおいては、座標寸法を作成する場合には、座標
の原点、計測すべき座標点を示す測定点および座標値で
ある寸法値の位置を指示することにより、前記原点に対
する前記測定点の座標を、指示された寸法位置に記入す
る。そして、座標寸法の引出し線は、座標寸法線作成時
には常に作成され表示される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】したがって、従来のＣ
ＡＤシステムにおいては、座標寸法の引出し線を用いた
くない場合には、座標寸法を引出し線付きで一旦作成し
た後、別途の変更コマンドにより、座標寸法の引出し線
の非表示を指示しなければならなかったため、煩雑な操
作を必要とし、少なからずオペレータの負担となってい
た。

【０００４】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、座標寸法の引出し線の表示／非表示を、座標
寸法線作成時に指示することができ、容易に適切な座標
寸法を作成することが可能な座標寸法作成方法および装
置を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明に係る座標寸法作
成方法は、図面データ上に座標値を示す座標寸法を記入
するにあたり、座標寸法の記入を選択させる選択ステッ
プと、寸法を記入すべき図面上の座標原点を指示させる
原点指示ステップと、寸法の計測対象となる測定点を指
示させる測定点指示ステップと、寸法を記入すべき図面
上の寸法線の位置を指示させる寸法位置指示ステップ
と、表示および記憶されている図面データ上に、前記原
点指示ステップ、測定点指示ステップおよび寸法位置指
示ステップの指示に基づいて、指示された原点に対する
指示された測定点の座標寸法について、指示された寸法
位置に寸法値が位置するように且つ引出し線を前記測定
点から引き出して座標寸法のデータを書き込む書込みス
テップと、前記選択ステップおよび前記寸法位置指示ス
テップの少なくとも一方においてオペレータの操作に応
答して割り込み的に処理され、座標寸法の引出し線の表
示／非表示の切り換えを指示させる引出し線表示指示ス
テップと、前記引出し線表示指示ステップの指示に随時
応答し、その時点で表示および記憶されている図面デー
タ上の前記測定点と寸法位置との間の座標寸法の引出し
線の表示／非表示を切り換える表示切換ステップとを有
することを特徴としている。

【０００６】本発明に係る座標寸法作成装置は、図面デ
ータ上に座標値を示す座標寸法を記入する座標寸法作成
装置において、座標寸法の記入コマンドを含むコマンド
を入力するためのコマンド入力手段と、寸法を記入すべ
き図面上の座標原点を指示するための原点指示手段と、
寸法の計測対象となる測定点を指示するための測定点指
示手段と、寸法を記入すべき図面上の寸法線の位置を指
示するための寸法位置指示手段と、表示および記憶され
ている図面データ上に、前記原点指示手段、測定点指示
手段および寸法位置指示手段の指示に基づいて、指示さ
れた原点に対する指示された測定点の座標寸法につい
て、指示された寸法位置に寸法値が位置するように且つ
引出し線を前記測定点から引き出して座標寸法のデータ
を書き込むための書込み手段と、前記コマンド入力手段
および前記寸法位置指示手段の少なくとも一方の動作中
においてオペレータの操作に応答して割り込み的に機能
し、座標寸法の引出し線の表示／非表示の切り換えを指
示するための引出し線表示指示手段と、前記引出し線表
示指示手段の指示に随時応答し、その時点で表示および
記憶されている図面データ上の前記測定点と寸法位置と
の間の座標寸法の引出し線の表示／非表示を切り換える
表示切換手段とを具備することを特徴としている。

【０００７】

【作用】本発明の座標寸法作成方法および装置において
は、図面データ上に座標値を示す座標寸法を記入する際
に、座標寸法の記入を選択させ、寸法を記入すべき図面
上の座標原点を指示させ、寸法の計測対象となる測定点
を指示させ、寸法を記入すべき図面上の寸法線の位置を
指示させて、表示および記憶されている図面データ上
に、指示された原点に対する指示された測定点の座標寸
法について、指示された寸法位置に寸法値が位置するよ
うに且つ引出し線を前記測定点から引き出して座標寸法
のデータを書き込むとともに、前記座標寸法の記入の選
択および前記寸法位置の指示の少なくとも一方に際して
オペレータの操作に応答して割り込み的に座標寸法の引
出し線の表示／非表示の切り換えを指示させて、この切
換指示に随時応答し、その時点で表示および記憶されて
いる図面データ上の前記測定点と寸法位置との間の座標
寸法の引出し線の表示／非表示を切り換えるようにした
ので、座標寸法の引出し線の表示／非表示を、座標寸法
線作成時に指示することができ、容易に適切な座標寸法
を作成することができる。

【０００８】

【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を説
明する。図１は、本発明の一実施例に係る座標寸法作成
装置が組み込まれたＣＡＤシステムの概略的な構成を示
している。本実施例のＣＡＤシステムでは、図面データ
上に座標寸法を記入するにあたり、座標の原点、座標寸
法の測定点、および図面上の寸法値の位置を指示して、
表示および記憶されている図面データ上に、前記指示に
基づいて、測定点についての座標寸法のデータを書き込
むとともに、座標寸法の記入の選択時および前記寸法位
置の指示時にオペレータの操作により割り込み的に座標
寸法の引出し線の表示／非表示の切り換えを指示させ、
表示および記憶されている図面データ上の前記測定点と
寸法位置との間の座標寸法の引出し線の表示／非表示を
切り換えることができる。

【０００９】図１に示すＣＡＤシステムは、ＣＡＤ処理
部１、入力装置２、ディスプレイ３、出力装置４および
記憶装置５を備えている。ＣＡＤ処理部１は、ＣＰＵ
（中央処理装置）（図示していない）を含んでおり、座
標寸法作成処理を含むＣＡＤ処理を実行する。入力装置
２は、キーボード等の操作入力装置、マウス等のポイン
ティングデバイスを含み、オペレータによる操作入力情
報およびＣＡＤ処理に必要なその他の外部情報をＣＡＤ
処理部１に入力する。ディスプレイ３は、ＣＡＤ処理部
１による処理画像情報、入力装置２による入力に関連し
た情報等の必要な情報を表示する。出力装置４は、プロ
ッタまたはプリンタ等を含み、ＣＡＤ処理部１による処
理画像情報をハードコピーとして出力する。記憶装置５
は、例えばハードディスク装置のようなディスク装置等
からなり、ＣＡＤ処理部１と関連して動作して、処理
前、処理後および処理中の画像情報等のデータを必要に
応じて格納する。

【００１０】ＣＡＤ処理部１は、この場合、通常のＣＡ
Ｄ処理を実行するための構成に加えて、本発明実施例に
係る座標寸法作成処理を実行するための表示制御部１
１、コマンド入力部１２、原点指示部１３、測定点指示
部１４、寸法位置指示部１５、メモリ１６、書込み／書
換制御部１７、引出し線表示指示部１８および表示切換
処理部１９を含んでいる。

【００１１】表示制御部１１は、ディスプレイ３による
表示を制御する。この表示制御部１１の制御により、デ
ィスプレイ３の画面上に図面データ等が表示される。コ
マンド入力部１２は、例えばディスプレイ３の画面との
対話的操作で座標寸法の記入コマンドを含むコマンドを
オペレータにより入力させるための処理を行う。このた
め、コマンド入力部１２は必要に応じて表示制御部１１
を制御する。

【００１２】原点指示部１３は、少なくとも前記座標寸
法記入コマンドがコマンド入力部１２により入力された
ときに機能して、例えばディスプレイ３の画面との対話
的操作により、図面上で座標寸法を記入する際の、座標
の原点をオペレータにより指示させるための処理を行
う。このため、原点指示部１３も必要に応じて表示制御
部１１を制御する。測定点指示部１４は、少なくとも前
記座標寸法の記入コマンドがコマンド入力部１２により
入力されたときに機能して、例えばディスプレイ３の画
面との対話的操作により、図面上で座標寸法を記入する
際の測定点をオペレータにより指示させるための処理を
行う。このため、測定点指示部１４も必要に応じて表示
制御部１１を制御する。

【００１３】寸法位置指示部１５は、少なくとも前記座
標寸法記入コマンドがコマンド入力部１２により入力さ
れたときに機能して、例えばディスプレイ３の画面との
対話的操作により、図面上で座標寸法を記入する際の寸
法値（すなわち座標値）の位置をオペレータにより指示
させるための処理を行う。このため、寸法位置指示部１
５も必要に応じて表示制御部１１を制御する。

【００１４】メモリ１６は、表示制御部１１により表示
されるべきＣＡＤ図面データを含む情報を記憶する。こ
のメモリ１６の記憶内容は必要に応じて記憶装置５に転
送される。このメモリ１６は、ＣＡＤ処理部１における
通常のＣＡＤ処理において使用されるメモリを共用して
もよい。

【００１５】書込み／書換制御部１７は、ディスプレイ
３に表示され且つメモリ１６に記憶されている図面デー
タ上に、原点指示部１３、測定点指示部１４および寸法
位置指示部１５により得られる座標原点、測定点および
寸法位置の情報に基づいて、前記測定点指示部１４によ
り指示された測定点についての座標寸法データを書き込
む。

【００１６】引出し線表示指示部１８は、コマンド入力
部１２による座標寸法の記入コマンドの入力時および寸
法位置指示部１５による寸法位置の指示時に機能して、
座標寸法の引出し線の表示／非表示を切換え指示する。
表示切換処理部１９は、引出し線表示指示部１８による
座標寸法の引出し線の表示／非表示の指示に随時応動し
て、書込み／書換制御部１７を制御し、ディスプレイ３
に表示され且つメモリ１６に記憶されている図面データ
に対する引出し線の表示／非表示を制御する。

【００１７】すなわち、書込み／書換制御部１７は、引
出し線表示指示部１８により座標寸法の引出し線の表示
が指示されたときは、ディスプレイ３に表示され且つメ
モリ１６に記憶されている図面データ上に、既に記入さ
れている座標寸法データも含めて、座標寸法データが測
定点から寸法値への引出し線を伴って表示されるように
記入制御し、引出し線表示指示部１８により座標寸法の
引出し線の非表示が指示されたときは、ディスプレイ３
に表示され且つメモリ１６に記憶されている図面データ
上に、既に記入されている座標寸法データも含めて、座
標寸法の引出し線を表示せず、測定点についての座標寸
法データのみが表示されるように記入制御する。これら
座標寸法の引出し線の表示／非表示の切換状態は、次に
座標寸法の引出し線の表示／非表示の切換状態が変更さ
れるまで従前の状態が維持される。

【００１８】書込み／書換制御部１７は、上述の表示切
換を容易にするため、例えば、座標寸法のデータ作成時
に引出し線の表示／非表示の情報も含めて作成して格納
しておき、引出し線の表示／非表示は前記引出し線の表
示／非表示の情報を書き換えるだけでディスプレイ３の
表示画面および出力装置４の出力画面等に反映されるよ
うにしてもよい。

【００１９】次に、このような構成のＣＡＤシステムに
おける座標寸法作成に係る動作を、図２に示すフローチ
ャートを参照して、詳細に説明する。図２に示す処理は
ＣＡＤシステムにおける通常の作図もしくは編集操作中
にコマンド入力による割り込み処理として起動されるも
のとする。

【００２０】まず、ＣＡＤ処理部１のコマンド入力部１
２と引出し線表示指示部１８とが関連動作して、オペレ
ータにより座標寸法の引出し線の表示／非表示の指示を
含む記入形式が指示されてから（ステップＳ１）、ＣＡ
Ｄ処理部１のコマンド入力部１２を介して、座標寸法作
成コマンドが選択されると（ステップＳ２）、システム
は座標寸法作成モードに設定される（ステップＳ３）。

【００２１】座標寸法作成モードに設定されると、ＣＡ
Ｄ処理部１の原点指示部１３により、座標寸法を計測し
て記入すべき図面上の座標寸法計測の座標原点のオペレ
ータによる指示が行われる（ステップＳ４）。原点指示
部１３による座標原点の指示は、ディスプレイ３の画面
を介してオペレータによる入力が要求され、オペレータ
がそれに応じて画面上のカーソルを用いた指示操作等を
行うことにより行われる。

【００２２】ステップＳ４で座標原点が指示されると、
ＣＡＤ処理部１の測定点指示部１４により、座標寸法を
計測して記入すべき図面上の測定点のオペレータによる
指示が行われる（ステップＳ５）。測定点指示部１４に
よる測定点の指示も、ディスプレイ３の画面を介してオ
ペレータによる入力が要求され、オペレータがそれに応
じて画面上のカーソルを用いた指示操作等を行うことに
より行われる。

【００２３】次に、引出し線表示指示部１８により、座
標寸法の引出し線の表示／非表示のオペレータによる指
示が行われるとともに（ステップＳ６）、寸法位置指示
部１５により、前記測定点に対応する座標寸法の寸法値
を記入すべき図面上の位置のオペレータによる指示が行
われる（ステップＳ７）。寸法位置指示部１５による寸
法値位置の指示も、座標原点、測定点等の場合と同様
に、ディスプレイ３の画面を介してオペレータによる入
力が要求され、オペレータがそれに応じて画面上のカー
ソルを用いた指示操作等を行うことにより行われる。

【００２４】ステップＳ７で寸法線の位置が指示される
と、書込み／書換制御部１７は、ディスプレイ３に表示
され且つメモリ１６に記憶されている図面データ上に、
ステップＳ４、Ｓ５およびＳ７で得られる座標原点、測
定点および寸法位置の情報に基づいて、ステップＳ５で
指示された測定点についての座標寸法データを書き込
む。それと同時に、表示切換処理部１９が機能して、書
込み／書換制御部１７は、ステップＳ６で座標寸法の引
出し線の表示が指示されたときは、ディスプレイ３に表
示され且つメモリ１６に記憶されている図面データ上
に、既に記入されている座標寸法データも含めて、座標
寸法データが測定点から寸法値への引出し線を伴って表
示されるように記入制御し、ステップＳ６で座標寸法の
引出し線の非表示が指示されたときは、ディスプレイ３
に表示され且つメモリ１６に記憶されている図面データ
上に、既に記入されている座標寸法データも含めて、座
標寸法の引出し線を表示せず、測定点についての座標寸
法データのみが表示されるように記入制御する（ステッ
プＳ８）。これら座標寸法の引出し線の表示／非表示の
切換状態は、次に座標寸法の引出し線の表示／非表示の
切換状態が変更されるまで従前の状態が維持される。

【００２５】ステップＳ８で座標寸法が書き込まれる
と、座標寸法の記入を終了するか否かが判定され（ステ
ップＳ９）、座標寸法の連続記入を終了しない場合は、
ステップＳ５に戻って、ステップＳ５〜Ｓ８の処理を繰
り返し、逐次、座標寸法の書込みが行われる。ステップ
Ｓ９で、座標寸法の連続記入を終了すると判定された場
合は、システムは次の処理へ移行する。

【００２６】ここで、このシステムにおける具体的な操
作の一例を詳細に説明する。まず、図３に示すようなＣ
ＡＤシステムの編集画面上のメニューで、「注釈」−
「実行」（注釈は、寸法線等の作図以外の注釈等の記入
を意味する）を選択すると、図４のようなメニューが表
示され、このメニューで「寸法」−「要素」（寸法を要
素とすることを意味する）を選択すると、さらに図５の
ようなメニューが表示され、ディスプレイ３の画面上の
例えば最下行のプロンプトラインに「寸法線の種類を指
示して下さい」なる表示がなされることにより、記入し
ようとする寸法線の種類の指示がオペレータに要求され
る。これらのメニューの選択およびその変更は、ディス
プレイ３の編集画面を見ながらオペレータが入力装置２
のカーソル移動キーまたはマウスを操作して、メニュー
上のカーソルバーを移動させることにより行われる。

【００２７】まず、座標寸法の引出し線を表示しない場
合は、図５のメニューで、座標寸法の引出し線の表示／
非表示を指示するためのトグルスイッチである「引出し
線」トグルがオフ（「引出し線」という表示の前に
「□」が表示される）となっていることを確認し、もし
も「引出し線」という表示の前の「□」が「■」となっ
ていて、「引出し線」トグルがオンとなっていた場合
は、「引出し線」トグルをオフとして、「引出し線」と
いう表示の前に「□」が表示されるようにする。このト
グルスイッチは、オペレータがマウス等を操作してカー
ソルで所要のトグルスイッチを指示した状態でマウスの
クリックボタンを操作することにより、オン／オフを交
互に繰り返す。

【００２８】さらに図５のメニューで、「引出し線」ト
グルをオフとした状態で、座標寸法を記入するため、
「座標」−「実行」（座標寸法の実行を意味する）を選
択すると、座標寸法作成モードとなり、図６のようなメ
ニューが表示される。このメニューでは、通常の場合、
表示された時点で既に「自動認識」−「実行」が優先的
に選択された状態になっている。

【００２９】この状態では、図６に示すように、前記プ
ロンプトラインに「座標原点を指示して下さい」なる表
示がなされることにより、オペレータに座標寸法の計測
のための座標原点の指示が要求される。マウス等を操作
して原点を指示すると、次は図７に示すような状態とな
る。

【００３０】この状態では、図７に示すように、前記プ
ロンプトラインに「計測する点を指示して下さい」なる
表示がなされることにより、オペレータに座標寸法の測
定点の指示が要求される。マウス等を操作して測定点を
指示すると、次は図８に示すように、画面上のプロンプ
トラインに「寸法値を表示する位置を指示して下さい」
なる表示がなされることにより、オペレータに座標寸法
の寸法値の表示位置の指示が要求される。この状態で
も、図８に示すように、メニュー上に図５の場合とほぼ
同様の「引出し線」トグルが表示され、座標寸法の引出
し線の表示／非表示を変更指示することができる。この
場合は、「引出し線」トグルをオフとしたまま寸法値の
位置を指示するものとする。

【００３１】マウス等を操作して寸法値の位置を指示す
ると、図９に示すように、図７で指示した測定点につい
ての座標寸法値が図８で指示した位置に引出し線を伴わ
ずに書き込まれ、画面上のプロンプトラインに「計測す
る点を指示して下さい」なる表示がなされることによ
り、オペレータに座標寸法の次の測定点の指示が要求さ
れる。

【００３２】マウス等を操作して次の測定点を指示する
と、次は図１０に示すように、画面上のプロンプトライ
ンに「寸法値を表示する位置を指示して下さい」なる表
示がなされることにより、オペレータに座標寸法の寸法
値の表示位置の指示が再度要求される。この状態でも、
メニュー上に図５の場合とほぼ同様の「引出し線」トグ
ルが表示され、座標寸法の引出し線の表示／非表示を変
更指示することができる。この場合は、図１０に示すよ
うに、「引出し線」トグルをオンに変更して寸法値の位
置を指示するものとする。

【００３３】マウス等を操作して寸法値の位置を指示す
ると、図１１に示すように、既に記入されている座標寸
法が引出し線を伴った形に変更されるとともに、図９で
指示した測定点についての座標寸法値が図１０で指示し
た位置に引出し線を伴って書き込まれ、画面上のプロン
プトラインに「計測する点を指示して下さい」なる表示
がなされることにより、オペレータに座標寸法の次の測
定点の指示が要求される。このとき、座標寸法の記入を
終了するには、図１１に示すように「自動認識」−「中
止」を選択すればよい。

【００３４】このようにして、座標の原点、座標寸法の
測定点、および図面上の寸法値の位置を指示して、表示
および記憶されている図面データ上に、前記指示に基づ
いて、測定点についての座標寸法のデータを書き込むと
ともに、座標寸法の記入の選択時および前記寸法位置の
指示時にオペレータの操作により割り込み的に座標寸法
の引出し線の表示／非表示の切り換えを指示させること
により、表示および記憶されている図面データ上の前記
測定点と寸法位置との間の座標寸法の引出し線の表示／
非表示を随時切り換えることができる。

【００３５】上述のように、座標寸法の引出し線の表示
／非表示を随時切り換えることができるようにすると、
例えば図１２に示すように要素上の座標データのみを一
覧表にしたいときなどに非常に便利である。なお、オペ
レータの操作による割り込み的な座標寸法の引出し線の
表示／非表示の切り換えは、指示座標寸法の記入の選択
時および前記寸法位置の指示時のみに限らず、座標寸法
の作成操作中の任意のタイミングで行えるようにしても
よい。

【００３６】

【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、図
面データ上に座標値を示す座標寸法を記入する際に、座
標寸法の記入を選択させ、寸法を記入すべき図面上の座
標原点を指示させ、寸法の計測対象となる測定点を指示
させ、寸法を記入すべき図面上の寸法線の位置を指示さ
せて、表示および記憶されている図面データ上に、指示
された原点に対する指示された測定点の座標寸法につい
て、指示された寸法位置に寸法値が位置するように且つ
引出し線を前記測定点から引き出して座標寸法のデータ
を書き込むとともに、前記座標寸法の記入の選択および
前記寸法位置の指示の少なくとも一方に際してオペレー
タの操作に応答して割り込み的に座標寸法の引出し線の
表示／非表示の切り換えを指示させて、この切換指示に
随時応答し、その時点で表示および記憶されている図面
データ上の前記測定点と寸法位置との間の座標寸法の引
出し線の表示／非表示を切り換えるようにすることによ
り、座標寸法の引出し線の表示／非表示を、座標寸法線
作成時に指示することができ、容易に適切な座標寸法を
作成することが可能な座標寸法作成方法および装置を提
供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施例に係る座標寸法作成装置が
組み込まれたＣＡＤシステムの概略的な構成を示すブロ
ック図である。

【図２】 図１のＣＡＤシステムの概略的な動作を説明
するためのフローチャートである。

【図３】 図１のＣＡＤシステムの概略的な動作を説明
するための表示画面の様子を模式的に示す図である。

【図４】 図１のＣＡＤシステムの概略的な動作を説明
するための表示画面の様子を模式的に示す図である。

【図５】 図１のＣＡＤシステムの概略的な動作を説明
するための表示画面の様子を模式的に示す図である。

【図６】 図１のＣＡＤシステムの概略的な動作を説明
するための表示画面の様子を模式的に示す図である。

【図７】 図１のＣＡＤシステムの概略的な動作を説明
するための表示画面の様子を模式的に示す図である。

【図８】 図１のＣＡＤシステムの概略的な動作を説明
するための表示画面の様子を模式的に示す図である。

【図９】 図１のＣＡＤシステムの概略的な動作を説明
するための表示画面の様子を模式的に示す図である。

【図１０】 図１のＣＡＤシステムの概略的な動作を説
明するための表示画面の様子を模式的に示す図である。

【図１１】 図１のＣＡＤシステムの概略的な動作を説
明するための表示画面の様子を模式的に示す図である。

【図１２】 図１のＣＡＤシステムの概略的な動作を説
明するための作成図面の一例を模式的に示す図である。

【符号の説明】

１…ＣＡＤ処理部、２…入力装置、３…ディスプレイ、
４…出力装置、５…記憶装置、１１…表示制御部、１２
…コマンド入力部、１３…原点指示部、１４…測定点指
示部、１５…寸法位置指示部、１６…メモリ、１７…書
込み／書換制御部、１８…引出し線表示指示部、１９…
表示切換処理部。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 図面データ上に座標値を示す座標寸法を
   記入するにあたり、 座標寸法の記入を選択させる選択ステップと、 寸法を記入すべき図面上の座標原点を指示させる原点指
   示ステップと、 寸法の計測対象となる測定点を指示させる測定点指示ス
   テップと、 寸法を記入すべき図面上の寸法線の位置を指示させる寸
   法位置指示ステップと、 表示および記憶されている図面データ上に、前記原点指
   示ステップ、測定点指示ステップおよび寸法位置指示ス
   テップの指示に基づいて、指示された原点に対する指示
   された測定点の座標寸法について、指示された寸法位置
   に寸法値が位置するように且つ引出し線を前記測定点か
   ら引き出して座標寸法のデータを書き込む書込みステッ
   プと、 前記選択ステップおよび前記寸法位置指示ステップの少
   なくとも一方においてオペレータの操作に応答して割り
   込み的に処理され、座標寸法の引出し線の表示／非表示
   の切り換えを指示させる引出し線表示指示ステップと、 前記引出し線表示指示ステップの指示に随時応答し、そ
   の時点で表示および記憶されている図面データ上の前記
   測定点と寸法位置との間の座標寸法の引出し線の表示／
   非表示を切り換える表示切換ステップとを有することを
   特徴とする座標寸法作成方法。
2. 【請求項２】 引出し線表示指示ステップは、座標寸法
   の記入操作中、随時割り込み的に処理するステップであ
   ることを特徴とする請求項１に記載の座標寸法作成方
   法。
3. 【請求項３】 書込みステップは、表示および記憶され
   ている図面データ上に座標寸法のデータを書き込む際
   に、引出し線の表示／非表示に関する情報を同時に書き
   込むステップを含み、且つ表示切換ステップは、表示お
   よび記憶されている図面データ中の座標寸法の引出し線
   の表示／非表示の情報を変更するステップであることを
   特徴とする請求項１または２に記載の座標寸法作成方
   法。
4. 【請求項４】 図面データ上に座標値を示す座標寸法を
   記入する座標寸法作成装置において、 座標寸法の記入コマンドを含むコマンドを入力するため
   のコマンド入力手段と、 寸法を記入すべき図面上の座標原点を指示するための原
   点指示手段と、 寸法の計測対象となる測定点を指示するための測定点指
   示手段と、 寸法を記入すべき図面上の寸法線の位置を指示するため
   の寸法位置指示手段と、 表示および記憶されている図面データ上に、前記原点指
   示手段、測定点指示手段および寸法位置指示手段の指示
   に基づいて、指示された原点に対する指示された測定点
   の座標寸法について、指示された寸法位置に寸法値が位
   置するように且つ引出し線を前記測定点から引き出して
   座標寸法のデータを書き込むための書込み手段と、 前記コマンド入力手段および前記寸法位置指示手段の少
   なくとも一方の動作中においてオペレータの操作に応答
   して割り込み的に機能し、座標寸法の引出し線の表示／
   非表示の切り換えを指示するための引出し線表示指示手
   段と、 前記引出し線表示指示手段の指示に随時応答し、その時
   点で表示および記憶されている図面データ上の前記測定
   点と寸法位置との間の座標寸法の引出し線の表示／非表
   示を切り換える表示切換手段とを具備することを特徴と
   する座標寸法作成装置。
5. 【請求項５】 引出し線表示指示手段は、座標寸法の記
   入操作中、随時割り込み的に機能する手段であることを
   特徴とする請求項４に記載の座標寸法作成装置。
6. 【請求項６】 書込み手段は、表示および記憶されてい
   る図面データ上に座標寸法のデータを書き込む際に、引
   出し線の表示／非表示に関する情報を同時に書き込む手
   段を含み、且つ表示切換手段は、表示および記憶されて
   いる図面データ中の座標寸法の引出し線の表示／非表示
   の情報を変更する手段を含むことを特徴とする請求項４
   または５に記載の座標寸法作成装置。