JPH0512803A - オーデイオフアイル装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】磁気ディスクに記録されたディジタル音声信号
の途中に別のディジタル音声信号を記録して編集する場
合、編集点でクリック音等のノイズが発生することな
く、効率よく且つ容易に編集できるようにする。 【構成】セレクタ４は、再生用バッファ３からの再生信
号Ｐ２および別のディジタル音声信号Ａｉを選択信号Ｃ
ｓに応じて択一的に選択する。フェーダ５は、制御信号
Ｃｆに応じてセレクタ４からの信号Ｒ１に対しフェード
アウト処理およびフェードイン処理を所定時間で実行
し、フェードアウト処理完了時点で信号Ｆを送出する。
主制御部７は、途中記録開始釦１３の押下を検知して制
御信号Ｃｆを送出し、フェードアウト完了信号Ｆを受け
てディスク制御部２へ制御信号Ｃｄを送出して記録モー
ドを指定する。同時に、選択信号Ｃｓをセレクタ４へ送
出して別のディジタル音声信号Ａｉを選択させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はオーディオファイル装置
に関し、特に磁気ディスクを使用してディジタル音声信
号の記録再生を行うオーディオファイル装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のオーディオファイル装置では、例
えば磁気ディスクに既に記録されている音声信号の途中
から別の音声信号を記録する場合、途中から記録する別
の音声信号をあらかじめ別の磁気ディスクに記録してお
き、２つの磁気ディスクを使用して音声信号を再生し、
編集することにより繋ぎ合わせている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来のオーデ
ィオファイル装置では、磁気ディスクに既に記録されて
いる音声信号の途中から別の音声信号を記録する場合、
２つの磁気ディスクを使用して音声信号を再生させ、編
集により繋ぎ合わせている。従って、効率が悪いばかり
でなく、編集点の決定が困難であり、更に、編集点でデ
ィジタル音声信号のＤＣレベルの違いによってクリック
音等のノイズが発生するという問題点がある。

【０００４】本発明の目的は、効率よく、且つ容易に、
また編集点でのノイズ発生を防止して編集できるオーデ
ィオファイル装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明のオーディオファ
イル装置は、磁気ディスクに記録されているディジタル
音声信号の途中に別のディジタル音声信号を記録するオ
ーディオファイル装置において、前記磁気ディスクから
再生される再生信号に所定時間の遅延を与えて出力する
再生用バッファと、この再生用バッファからの再生信号
および前記別のディジタル音声信号をそれぞれ受けてい
ずれか一方を出力するセレクタと、このセレクタからの
出力音声信号に対しフェードアウトおよびフェードイン
処理を行うと共にフェードアウト処理完了時点にフェー
ドアウト完了信号を送出するフェーダと、このフェーダ
からの出力音声信号に所定時間の遅延を与えて記録信号
として出力する記録用バッファと、再生するときは前記
磁気ディスクからの再生信号を前記再生用バッファへ送
出し、記録するときは前記記録用バッファが出力する記
録信号を前記磁気ディスクに記録させるディスク制御部
と、前記別のディジタル音声信号の記録動作を途中から
開始させる途中記録開始釦および記録動作を途中で停止
させる途中記録停止釦とを有し前記フェードアウト完了
信号を受けて前記セレクタ，前記フェーダおよび前記デ
ィスク制御部をそれぞれ制御する主制御部とを備えて構
成されている。また、前記再生用および記録用バッファ
における遅延時間は、それぞれ前記フェーダにおけるフ
ェードアウト処理時間に等しく設定され、前記主制御部
は、前記途中記録開始釦の押下を検知したとき前記フェ
ーダに前記フェードアウト処理を実行させ、前記フェー
ドアウト完了信号を受けたときに前記セレクタの出力音
声信号を前記再生用バッファからの再生信号から前記別
のディジタル音声信号へ切替え、同時に前記フェーダに
前記フェードイン処理を実行させると共に前記磁気ディ
スクに前記記録信号を記録するように前記ディスク制御
部を制御し；また、前記主制御部は、前記途中記録停止
釦の押下を検知したとき前記フェーダに前記フェードア
ウト処理を実行させ、前記フェードアウト完了信号を受
けたときに前記セレクタの出力音声信号を前記別のディ
ジタル音声信号から前記再生用バッファからの再生信号
に切替え、同時に前記フェーダに前記フェードイン処理
を実行させると共に前記磁気ディスクから再生するよう
に前記ディスク制御部を制御する構成である。

【０００６】

【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。

【０００７】図１は本発明の一実施例を示すブロック図
であり、磁気ディスク１に記録されているディジタル音
声信号の途中に別のディジタル音声信号を記録する場合
を示している。ディスク制御部２は、再生モードのと
き、磁気ディスク１に記録されているディジタル音声信
号を読出し、再生信号Ｐ１として再生用バッファ３へ送
出する。また記録モードのとき、記録用バッファ６が出
力する記録信号Ｒ３を磁気ディスク１に記録させる。再
生用バッファ３および記録用バッファ６は、入力するデ
ィジタル音声信号を蓄積し、所定時間後に出力する。

【０００８】セレクタ４は、再生用バッファ３からの再
生信号Ｐ２および別のディジタル音声信号Ａｉをそれぞ
れ受け、選択信号Ｃｓに応じていずれか一方を選択して
出力する。フェーダ５は、制御信号Ｃｆに応じてセレク
タ４からの出力音声信号Ｒ１に対しフェードアウト処理
（出力レベルを０に減衰させる）およびフェードイン処
理（出力レベルを０から増大させる）を所定時間で実行
し、フェードアウト処理が完了した時点でフェードアウ
ト完了信号Ｆを送出する。記録用バッファ６は、フェー
ダ５が出力する出力音声信号Ｒ２に対して所定時間の遅
延を与え、記録信号Ｒ３として出力する。

【０００９】主制御部７は、再生動作を開始させる再生
釦１１，記録動作を開始させる記録釦１２，既に記録さ
れている音声信号の途中から別のディジタル音声信号を
入れ替て記録する際に押下する途中記録開始釦１３，途
中から別のディジタル音声信号を入れ替て記録する動作
を停止する途中記録停止釦１４，再生記録動作を停止さ
せる停止釦１５からそれぞれ押下信号を受け、また、フ
ェードアウト完了信号Ｆに受けてディスク制御部２，セ
レクタ４，フェーダ５をそれぞれ制御する。

【００１０】図２は動作を説明するためのタイミングチ
ャートである。時刻Ｔ１では、再生釦１１が押下されて
再生モードとなっており、磁気ディスク１から読出され
た再生信号Ｐ１は、再生用バッファ３を介してセレクタ
４の入力端の一方に供給され、セレクタ４によって選択
されている。

【００１１】ここで、再生信号Ｐ１をモニターしながら
所定の編集点（時刻Ｔ２）で途中記録開始釦１３を押下
すると、主制御部７は、制御信号Ｃｆをフェーダ５に送
出してフェードアウト処理を所定時間ｔｏで完了させて
フェードアウト完了信号Ｆを受ける（時刻Ｔ３）。この
場合、再生用バッファ３における遅延時間とフェードア
ウト処理時間ｔｏとを同じにしておけば、途中記録開始
釦１３を押下した時点の再生信号が、フェードアウト処
理完了時点（時刻Ｔ３）で再生用バッファ３から送出さ
れることになる。フェードアウト完了信号Ｆを受けた主
制御部７は、ディスク制御部２へ制御信号Ｃｄを送出し
て記録モードを指定する。同時に、選択信号Ｃｓをセレ
クタ４へ送出して別のディジタル音声信号Ａｉを選択さ
せる。一方、フェーダ５は、フェードアウト処理完了
後、引続いてフェードイン処理を処理時間ｔｉで実行し
（時刻Ｔ４）、出力音声信号を記録用バッファ６を介し
てディスク制御部２へ送出し、磁気ディスク１に記録さ
せる。

【００１２】また、途中記録開始釦１３を押下後、途中
記録停止釦１４を押下すると（時刻Ｔ５）、主制御部７
は、制御信号Ｃｆをフェーダ５に送出してフェードアウ
ト処理を所定時間ｔｏで完了させ、フェードアウト完了
信号Ｆを受ける（時刻Ｔ６）。この場合、記録用バッフ
ァ６における遅延時間とフェードアウト処理時間ｔｏと
を同じにしておけば、途中記録停止釦１４を押下した時
点（時刻Ｔ５）の記録信号が、時刻Ｔ６で記録用バッフ
ァ６からフェードアウトすることになる。フェードアウ
ト完了信号Ｆを受けた主制御部７は、ディスク制御部２
へ制御信号Ｃｄを送出して再生モードを指定すると同時
に、選択信号Ｃｓをセレクタ４へ送出して再生信号Ｐ１
を選択させる。一方、フェーダ５は、フェードアウト処
理完了後、引続いてフェードイン処理を処理時間ｔｉで
実行する（時刻Ｔ７）。

【００１３】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、磁
気ディスクに記録されたディジタル音声信号の途中に別
のディジタル音声信号を記録する場合、磁気ディスクか
ら読出した音声信号に所定の遅延時間を与えた再生信号
および途中から記録する別の音声信号を択一的に選択す
るセレクタを設け、また、セレクタの出力信号に対しフ
ェードアウト処理およびフェードイン処理を所定時間で
実行すると共に、フェードアウト処理完了時点を示す信
号を送出するフェーダを設け、編集点での釦押下に応じ
てフェーダがフェードアウト処理を完了した時点でセレ
クタを動作させて別の音声信号に切替えることにより、
編集点でクリック音等のノイズが発生しないようにでき
る。また、音声信号に与える遅延時間とフェードアウト
処理時間とを同じにすることにより、再生信号をモニタ
ーしながら釦を押下して編集点を設定できるので、従来
のように、２つの磁気ディスクを使用して編集する必要
はなく、効率よく、且つ容易に編集できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すブロック図である。

【図２】図１に示した本実施例の動作を説明するための
タイミングチャートである。

【符号の説明】

１ 磁気ディスク ２ ディスク制御部 ３ 再生用バッファ ４ セレクタ ５ フェーダ ６ 記録用バッファ ７ 主制御部 １３ 途中記録開始釦 １４ 途中記録停止釦 Ａｉ 別のディジタル音声信号 Ｐ１，Ｐ２ 再生信号 Ｒ３ 記録信号 Ｆ フェードアウト完了信号

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 磁気ディスクに記録されているディジタ
   ル音声信号の途中に別のディジタル音声信号を記録する
   オーディオファイル装置において、前記磁気ディスクか
   ら再生される再生信号に所定時間の遅延を与えて出力す
   る再生用バッファと、この再生用バッファからの再生信
   号および前記別のディジタル音声信号をそれぞれ受けて
   いずれか一方を出力するセレクタと、このセレクタから
   の出力音声信号に対しフェードアウトおよびフェードイ
   ン処理を行うと共にフェードアウト処理完了時点にフェ
   ードアウト完了信号を送出するフェーダと、このフェー
   ダからの出力音声信号に所定時間の遅延を与えて記録信
   号として出力する記録用バッファと、再生するときは前
   記磁気ディスクからの再生信号を前記再生用バッファへ
   送出し、記録するときは前記記録用バッファが出力する
   記録信号を前記磁気ディスクに記録させるディスク制御
   部と、前記別のディジタル音声信号の記録動作を途中か
   ら開始させる途中記録開始釦および記録動作を途中で停
   止させる途中記録停止釦とを有し前記フェードアウト完
   了信号を受けて前記セレクタ，前記フェーダおよび前記
   ディスク制御部をそれぞれ制御する主制御部とを備える
   ことを特徴とするオーディオファイル装置。
2. 【請求項２】 請求項１記載のオーディオファイル装置
   において、前記再生用および記録用バッファにおける遅
   延時間は、それぞれ前記フェーダにおけるフェードアウ
   ト処理時間に等しく設定され、前記主制御部は、前記途
   中記録開始釦の押下を検知したとき前記フェーダに前記
   フェードアウト処理を実行させ、前記フェードアウト完
   了信号を受けたときに前記セレクタの出力音声信号を前
   記再生用バッファからの再生信号から前記別のディジタ
   ル音声信号へ切替え、同時に前記フェーダに前記フェー
   ドイン処理を実行させると共に前記磁気ディスクに前記
   記録信号を記録するように前記ディスク制御部を制御
   し；また、前記主制御部は、前記途中記録停止釦の押下
   を検知したとき前記フェーダに前記フェードアウト処理
   を実行させ、前記フェードアウト完了信号を受けたとき
   に前記セレクタの出力音声信号を前記別のディジタル音
   声信号から前記再生用バッファからの再生信号に切替
   え、同時に前記フェーダに前記フェードイン処理を実行
   させると共に前記磁気ディスクから再生するように前記
   ディスク制御部を制御することを特徴とするオーディオ
   ファイル装置。