JPH05125783A - 打設コンクリ−ト構造部とその形成方法 - Google Patents
打設コンクリ−ト構造部とその形成方法Info
- Publication number
- JPH05125783A JPH05125783A JP13594791A JP13594791A JPH05125783A JP H05125783 A JPH05125783 A JP H05125783A JP 13594791 A JP13594791 A JP 13594791A JP 13594791 A JP13594791 A JP 13594791A JP H05125783 A JPH05125783 A JP H05125783A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 打設コンクリート構造部の施工を容易化する
とともに、その外装を特別の外装材および労力を要せず
して完成する。 【構成】 コンクリートの打設圧力を受け、かつ外装部
材の役割を果たす外装兼用型枠部材として、外装装飾面
5を有するモルタルパネル2を用い、これを連結してコ
ンクリート打設領域を形成し、そこにコンクリートを打
設する。モルタルパネル2はその打設圧力を受け止める
とともに、コンクリートの固化により、そのコンクリー
ト打設部3と一体的なものとなって外装面を形成し、こ
れによりきわめて容易に、外装の施されたコンクリート
構造部を完成させることができる。
とともに、その外装を特別の外装材および労力を要せず
して完成する。 【構成】 コンクリートの打設圧力を受け、かつ外装部
材の役割を果たす外装兼用型枠部材として、外装装飾面
5を有するモルタルパネル2を用い、これを連結してコ
ンクリート打設領域を形成し、そこにコンクリートを打
設する。モルタルパネル2はその打設圧力を受け止める
とともに、コンクリートの固化により、そのコンクリー
ト打設部3と一体的なものとなって外装面を形成し、こ
れによりきわめて容易に、外装の施されたコンクリート
構造部を完成させることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンクリートの打設
によって形成されるコンクリート構造部とその形成方法
に関し、特に、そのコンクリート構造部の外装に関係す
るものである。
によって形成されるコンクリート構造部とその形成方法
に関し、特に、そのコンクリート構造部の外装に関係す
るものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリートの打設により例えばコンク
リート壁をつくる場合、一般的に、その打設領域を区画
する木製、合板製あるいはスチール製などの型枠を、打
設圧力に耐え得るように互いに対向して配置・固定し、
その型枠間の空間にコンクリートを打設した後、そのコ
ンクリートが固化してから、型枠を取り外す工法が採用
されている。ここで、型枠を取り外した状態では、その
型枠の内側面が転写されたコンクリート壁面(打ち放し
面)が表れるが、これに外装を施すには、別途、外装材
(例えば、壁面タイル、金属パネル、石材パネル等)
を、型枠を外した後のコンクリート打ち放し面に貼り付
けて、外装付のコンクリート壁部を形成していた。
リート壁をつくる場合、一般的に、その打設領域を区画
する木製、合板製あるいはスチール製などの型枠を、打
設圧力に耐え得るように互いに対向して配置・固定し、
その型枠間の空間にコンクリートを打設した後、そのコ
ンクリートが固化してから、型枠を取り外す工法が採用
されている。ここで、型枠を取り外した状態では、その
型枠の内側面が転写されたコンクリート壁面(打ち放し
面)が表れるが、これに外装を施すには、別途、外装材
(例えば、壁面タイル、金属パネル、石材パネル等)
を、型枠を外した後のコンクリート打ち放し面に貼り付
けて、外装付のコンクリート壁部を形成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この手
法では、型枠を取り外してからコンクリート打ち放し面
に外装材を装着するのに、相当の時間と労力を要し、そ
のため、コンクリート構造部の外装工事コストも高いも
のとなる。本発明は、コンクリート打設工法に従いつつ
も、外装の施されたコンクリート構造部を余分な工事、
工程を要することなく提供することを課題とする。
法では、型枠を取り外してからコンクリート打ち放し面
に外装材を装着するのに、相当の時間と労力を要し、そ
のため、コンクリート構造部の外装工事コストも高いも
のとなる。本発明は、コンクリート打設工法に従いつつ
も、外装の施されたコンクリート構造部を余分な工事、
工程を要することなく提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、請求項1に係るコンクリート構造部において
は、コンクリート打設部と、そのコンクリート打設部を
区画してコンクリート打設時にその打設圧力を受け、か
つ、打設後はそのコンクリート打設部との一体状態を永
続してコンクリート打設部の外装部材として機能する外
装兼用型枠部材とが、一体不可分に結合されて成ること
を特徴とする。
るために、請求項1に係るコンクリート構造部において
は、コンクリート打設部と、そのコンクリート打設部を
区画してコンクリート打設時にその打設圧力を受け、か
つ、打設後はそのコンクリート打設部との一体状態を永
続してコンクリート打設部の外装部材として機能する外
装兼用型枠部材とが、一体不可分に結合されて成ること
を特徴とする。
【0005】また、このようなコンクリート構造部を形
成する請求項2に係る方法は、打設されるべきコンクリ
ートの打設領域を区画するとともに外装部材を兼ねる外
装兼用型枠部材を、その区画面に沿って配置・固定し、
その後、その打設領域にコンクリートを打設して、その
際の打設圧力を前記外装兼用型枠部材によって受けさ
せ、さらに、そのコンクリートの固化によりコンクリー
ト打設部と外装兼用型枠部材とを一体不可分のものと
し、コンクリート打設部の外装をその外装兼用型枠部材
によって形成するようにしたことを特徴とする。
成する請求項2に係る方法は、打設されるべきコンクリ
ートの打設領域を区画するとともに外装部材を兼ねる外
装兼用型枠部材を、その区画面に沿って配置・固定し、
その後、その打設領域にコンクリートを打設して、その
際の打設圧力を前記外装兼用型枠部材によって受けさ
せ、さらに、そのコンクリートの固化によりコンクリー
ト打設部と外装兼用型枠部材とを一体不可分のものと
し、コンクリート打設部の外装をその外装兼用型枠部材
によって形成するようにしたことを特徴とする。
【0006】
【作用】このような請求項1および2の発明において
は、打設コンクリートの固化により、そのコンクリート
と外装兼用型枠部材とがそのまま一体的な状態となり、
外装兼用型枠部材はコンクリートの打設圧力を受けるこ
とはもちろん、コンクリート打設部との一体的な状態を
永続することにより、外装部材としての機能をも果たす
こととなる。すなわち、コンクリートの打設、固化と同
時にほとんど労力を要せずして外装工事も完了するので
ある。
は、打設コンクリートの固化により、そのコンクリート
と外装兼用型枠部材とがそのまま一体的な状態となり、
外装兼用型枠部材はコンクリートの打設圧力を受けるこ
とはもちろん、コンクリート打設部との一体的な状態を
永続することにより、外装部材としての機能をも果たす
こととなる。すなわち、コンクリートの打設、固化と同
時にほとんど労力を要せずして外装工事も完了するので
ある。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係るコンクリート構造部とそ
の形成方法の一実施例を図面に基づいて説明する
の形成方法の一実施例を図面に基づいて説明する
【0008】図1に示す打設コンクリート構造部1は、
水平面に対して垂直で、一定の厚みを有するコンクリー
ト壁部を例にとったものである。このコンクリート構造
部1では、外装兼用型枠部材として複数のモルタルパネ
ル2が採用されている。これらのモルタルパネル2は、
上方に積み上げられるとともに横方向にも連結され、互
いに平行に対向してコンクリートの打設領域を規定して
いる。そして、これらの間に打設されたコンクリート打
設部3とモルタルパネル2とが一体不可分に結合して、
全体として1つのコンクリート構造部1が構成されると
ともに、複数のモルタルパネル2によって、そのコンク
リート打設部3の両側面の外装が形成されている。
水平面に対して垂直で、一定の厚みを有するコンクリー
ト壁部を例にとったものである。このコンクリート構造
部1では、外装兼用型枠部材として複数のモルタルパネ
ル2が採用されている。これらのモルタルパネル2は、
上方に積み上げられるとともに横方向にも連結され、互
いに平行に対向してコンクリートの打設領域を規定して
いる。そして、これらの間に打設されたコンクリート打
設部3とモルタルパネル2とが一体不可分に結合して、
全体として1つのコンクリート構造部1が構成されると
ともに、複数のモルタルパネル2によって、そのコンク
リート打設部3の両側面の外装が形成されている。
【0009】モルタルパネル2は、図2に示すように、
鉄筋枠4が形成されたコンクリート打設領域Aを挟んで
その両側に、立てた状態で鉛直方向に積み上げられるも
のである。図3および図4に示すように、上記モルタル
パネル2の外側面(コンクリート打設領域Aとは反対側
の面)には、積み重ねレンガを模した凹凸状の外装装飾
面5が形成されている。この装飾面5は、モルタル表面
に横方向に形成された2本の横溝5aと、それらの横溝
5a対し千鳥状に形成された複数の縦溝5bとで構成さ
れる。このような外装装飾面5を有するモルタルパネル
2は、成形型にモルタルを入れ、型締めすることにより
得られるが、その成形型には、上述の外装装飾面5を付
与する凹凸状の成形面が形成されている。
鉄筋枠4が形成されたコンクリート打設領域Aを挟んで
その両側に、立てた状態で鉛直方向に積み上げられるも
のである。図3および図4に示すように、上記モルタル
パネル2の外側面(コンクリート打設領域Aとは反対側
の面)には、積み重ねレンガを模した凹凸状の外装装飾
面5が形成されている。この装飾面5は、モルタル表面
に横方向に形成された2本の横溝5aと、それらの横溝
5a対し千鳥状に形成された複数の縦溝5bとで構成さ
れる。このような外装装飾面5を有するモルタルパネル
2は、成形型にモルタルを入れ、型締めすることにより
得られるが、その成形型には、上述の外装装飾面5を付
与する凹凸状の成形面が形成されている。
【0010】このような装飾パターンには各種のものが
あり、例えば、図5に示すモルタルパネル20の外装装
飾面50においては、縦方向に等間隔に複数の縦溝50
bが形成されるとともに、その装飾面50の全体に金色
など適宜の色の塗装が施されている。なお、以下では、
説明が煩雑になるのを避けるため、外装兼用型枠部材を
先のモルタルパネル2で代表させて説明を進める。
あり、例えば、図5に示すモルタルパネル20の外装装
飾面50においては、縦方向に等間隔に複数の縦溝50
bが形成されるとともに、その装飾面50の全体に金色
など適宜の色の塗装が施されている。なお、以下では、
説明が煩雑になるのを避けるため、外装兼用型枠部材を
先のモルタルパネル2で代表させて説明を進める。
【0011】図6に示すように、モルタルパネル2の内
側面(外装装飾面とは反対側の面)には、2本のインサ
ート6が内向きに突出した状態で固定されている。この
インサート6は、図2のコンクリート打設部3に食い込
んで、モルタルパネル2がそのコンクリート打設部3か
ら脱落することを防止する役割を果たす部分である。こ
の実施例では、図7に示すように、モルタルパネル2の
成形時にナット7が埋め込み成形され、このナット7に
ねじ込まれたボルトが上記インサート6とされている。
側面(外装装飾面とは反対側の面)には、2本のインサ
ート6が内向きに突出した状態で固定されている。この
インサート6は、図2のコンクリート打設部3に食い込
んで、モルタルパネル2がそのコンクリート打設部3か
ら脱落することを防止する役割を果たす部分である。こ
の実施例では、図7に示すように、モルタルパネル2の
成形時にナット7が埋め込み成形され、このナット7に
ねじ込まれたボルトが上記インサート6とされている。
【0012】以上のようなモルタルパネル2は、組み付
けに際しては、コンクリート打設時に使用される従来の
型枠とほぼ同様にして、図2に示した位置に設置・固定
されるが、この手順を次に説明する。図8に示すよう
に、複数のモルタルパネル2を鉛直面に沿って、上方向
および横方向に互いに突き合わせていく。この突き合わ
せの際には、互いの突き合わせ部にモルタル8を介在さ
せる。また、互いに平行に対向する両側のモルタルパネ
ル2を安定に固定し、かつコンクリートの打設圧力によ
り外側に倒れることを防ぐために、図9のような固定金
具ユニット10が使用される。
けに際しては、コンクリート打設時に使用される従来の
型枠とほぼ同様にして、図2に示した位置に設置・固定
されるが、この手順を次に説明する。図8に示すよう
に、複数のモルタルパネル2を鉛直面に沿って、上方向
および横方向に互いに突き合わせていく。この突き合わ
せの際には、互いの突き合わせ部にモルタル8を介在さ
せる。また、互いに平行に対向する両側のモルタルパネ
ル2を安定に固定し、かつコンクリートの打設圧力によ
り外側に倒れることを防ぐために、図9のような固定金
具ユニット10が使用される。
【0013】この固定金具ユニット10は、棒状の本体
ロッド11を備え、その両端部に雄ネジ部が12、12
が形成されている。それらの最深部にストッパナット1
3、13がねじ込まれるとともに、座金14、15がそ
れぞれ挿通され、最外側から締め付けナット16が締め
込まれるようになっている。
ロッド11を備え、その両端部に雄ネジ部が12、12
が形成されている。それらの最深部にストッパナット1
3、13がねじ込まれるとともに、座金14、15がそ
れぞれ挿通され、最外側から締め付けナット16が締め
込まれるようになっている。
【0014】この使用方法を図10に示す。本体ロッド
11の両側の雄ネジ部12に、ストッパナット13およ
び座金14を保持させ、これを左右のモルタルパネル2
の上辺にモルタル8を介して掛け渡し、各座金14がモ
ルタルパネル2の上部内面にほぼ接するようにする。そ
の状態で上から別のモルタルパネル2を突き合わせ、そ
の後、座金15を介して締め付けナット16を締め込
み、図11のように上下、左右のモルタルパネル2を連
結する。
11の両側の雄ネジ部12に、ストッパナット13およ
び座金14を保持させ、これを左右のモルタルパネル2
の上辺にモルタル8を介して掛け渡し、各座金14がモ
ルタルパネル2の上部内面にほぼ接するようにする。そ
の状態で上から別のモルタルパネル2を突き合わせ、そ
の後、座金15を介して締め付けナット16を締め込
み、図11のように上下、左右のモルタルパネル2を連
結する。
【0015】固定金具ユニット10の配置位置は、例え
ば図12に示すように、4枚のモルタルパネル2が角を
突き合わせる縦横の交差点、また横方向に連ならない部
分では、上下のモルタルパネル2の端部に近い接合部に
設定される。
ば図12に示すように、4枚のモルタルパネル2が角を
突き合わせる縦横の交差点、また横方向に連ならない部
分では、上下のモルタルパネル2の端部に近い接合部に
設定される。
【0016】このような固定金具ユニット10を用いた
モルタルパネル2の設置が完了した後、図13に示すよ
うに、それらのモルタルパネル2で区画されたコンクリ
ート打設領域Aに、コンクリートCが打設される。この
際、固定金具ユニット10で補強されたモルタルパネル
2がコンクリートCの打設圧力を受け止める。さらに、
そのコンクリートCの固化により、図14のように、コ
ンクリート打設部3と各モルタルパネル2とが強固に一
体化される。特に、モルタルはコンクリートとの結合に
関しての親和性が強く、また、前述のインサート6がそ
の一体性をより強固なものとする。
モルタルパネル2の設置が完了した後、図13に示すよ
うに、それらのモルタルパネル2で区画されたコンクリ
ート打設領域Aに、コンクリートCが打設される。この
際、固定金具ユニット10で補強されたモルタルパネル
2がコンクリートCの打設圧力を受け止める。さらに、
そのコンクリートCの固化により、図14のように、コ
ンクリート打設部3と各モルタルパネル2とが強固に一
体化される。特に、モルタルはコンクリートとの結合に
関しての親和性が強く、また、前述のインサート6がそ
の一体性をより強固なものとする。
【0017】なお、固定金具ユニット10の、モルタル
パネル2の外装装飾面5から突出した部分は、適宜の工
具により、その装飾面5から少し内部に入った部位で本
体部分とは分断され、各々の雄ネジ部12の一部、座金
15および締め付けナット16が除去される。また必要
に応じて、その固定金具10の突出部分が除去された後
の目地が、モルタル等で修正されて、最終的に図1に示
したような打設コンクリート構造部1が得られる。
パネル2の外装装飾面5から突出した部分は、適宜の工
具により、その装飾面5から少し内部に入った部位で本
体部分とは分断され、各々の雄ネジ部12の一部、座金
15および締め付けナット16が除去される。また必要
に応じて、その固定金具10の突出部分が除去された後
の目地が、モルタル等で修正されて、最終的に図1に示
したような打設コンクリート構造部1が得られる。
【0018】これによって、コンクリート打設部3の両
側面は、モルタルパネル2で被われ、かつレンガ状の外
装装飾面5が表に現れるため、コンクリート打ち放し面
に比べて、見栄えのよい外表面が得られる。しかも、コ
ンクリート打設時の型枠として機能するモルタルパネル
2を取り外す作業が不要で、また、コンクリート打設後
に専用の外装材を装着する必要もない。
側面は、モルタルパネル2で被われ、かつレンガ状の外
装装飾面5が表に現れるため、コンクリート打ち放し面
に比べて、見栄えのよい外表面が得られる。しかも、コ
ンクリート打設時の型枠として機能するモルタルパネル
2を取り外す作業が不要で、また、コンクリート打設後
に専用の外装材を装着する必要もない。
【0019】なお、コンクリートの打設前にモルタルパ
ネル2を設置・固定するための固定金具ユニットは、種
々のものを採用でき、例えば図15に示すように、両端
が曲げ起こされたストッパ金具31を有する固定金具ユ
ニット30でもよい。図16に示すように、このストッ
パ金具31に本体ロッド11が挿通され、各モルタルパ
ネル2がこのストッパ金具31と各座金15とにより挟
まれた状態で、締め付けナット16が締め込まれる。
ネル2を設置・固定するための固定金具ユニットは、種
々のものを採用でき、例えば図15に示すように、両端
が曲げ起こされたストッパ金具31を有する固定金具ユ
ニット30でもよい。図16に示すように、このストッ
パ金具31に本体ロッド11が挿通され、各モルタルパ
ネル2がこのストッパ金具31と各座金15とにより挟
まれた状態で、締め付けナット16が締め込まれる。
【0020】以上の実施例はコンクリート壁部の両側に
モルタルパネル2が配置された例であるが、コンクリー
ト打設時において一方の側だけにモルタルパネル2を配
置し、他方の側には従来どおりの木製あるいは金属製な
どの型枠を配置して、それらモルタルパネル2と型枠と
の間にコンクリートを打設することにより、コンクリー
ト壁の一方の側の外装をモルタルパネル2で付与する一
方、打設されたコンクリートが固化した後、他方の側の
型枠を取外し、その打ち放し面に適宜内装処理を施すこ
とも可能である。
モルタルパネル2が配置された例であるが、コンクリー
ト打設時において一方の側だけにモルタルパネル2を配
置し、他方の側には従来どおりの木製あるいは金属製な
どの型枠を配置して、それらモルタルパネル2と型枠と
の間にコンクリートを打設することにより、コンクリー
ト壁の一方の側の外装をモルタルパネル2で付与する一
方、打設されたコンクリートが固化した後、他方の側の
型枠を取外し、その打ち放し面に適宜内装処理を施すこ
とも可能である。
【0021】また、鉛直に立ち上がるコンクリート壁に
限らず、斜めの壁や堤、さらに、壁ではなく、例えばコ
ンクリート天井部の形成に対しても、本発明は適用可能
である。その場合には、コンクリート打設部の底部に上
述のようなモルタルパネル等を配置することとなる。さ
らに、モルタルパネル2で代表される外装兼用型枠部材
に関して言えば、材質は必ずしもモルタルに限らず、例
えば、いわゆるレジンコンクリートや、軽量発泡性コン
クリート、石材、セラミック、金属等、コンクリートの
打設圧力に耐え、かつ外装材となるものであれば、適宜
の材質のものを採用することができる。
限らず、斜めの壁や堤、さらに、壁ではなく、例えばコ
ンクリート天井部の形成に対しても、本発明は適用可能
である。その場合には、コンクリート打設部の底部に上
述のようなモルタルパネル等を配置することとなる。さ
らに、モルタルパネル2で代表される外装兼用型枠部材
に関して言えば、材質は必ずしもモルタルに限らず、例
えば、いわゆるレジンコンクリートや、軽量発泡性コン
クリート、石材、セラミック、金属等、コンクリートの
打設圧力に耐え、かつ外装材となるものであれば、適宜
の材質のものを採用することができる。
【0022】
【発明の効果】本発明に係る打設コンクリート構造部お
よびその形成方法によれば、外装兼用型枠部材が、コン
クリートの打設時には打設圧力を受ける型枠部材として
機能し、また打設コンクリートが固化した後はそのコン
クリート打設部と一体的な外装材として機能するため、
従来のようなコンクリート打設後の型枠取外しを要せ
ず、、かつ別途外装材の装着作業も必要ない。したがっ
て、打設コンクリート構造部の施工およびその外装の施
工がきわめて容易となる。
よびその形成方法によれば、外装兼用型枠部材が、コン
クリートの打設時には打設圧力を受ける型枠部材として
機能し、また打設コンクリートが固化した後はそのコン
クリート打設部と一体的な外装材として機能するため、
従来のようなコンクリート打設後の型枠取外しを要せ
ず、、かつ別途外装材の装着作業も必要ない。したがっ
て、打設コンクリート構造部の施工およびその外装の施
工がきわめて容易となる。
【図1】本発明の一実施例である打設コンクリート壁部
の斜視図。
の斜視図。
【図2】そのコンクリート壁部において外装兼用型枠部
材として機能するモルタルパネルの配置形態を示す概略
図。
材として機能するモルタルパネルの配置形態を示す概略
図。
【図3】そのモルタルパネルを単体で示す斜視図。
【図4】図3の拡大図。
【図5】モルタルパネルの別の例を示す斜視図。
【図6】モルタルパネルを裏側からみた斜視図。
【図7】図6の断面図。
【図8】モルタルパネルの組み付け方法を示す説明図。
【図9】モルタルパネルを固定するために使用される固
定金具ユニットの一例を示す断面図。
定金具ユニットの一例を示す断面図。
【図10】図9の固定金具ユニットの使用方法を示す説
明図。
明図。
【図11】その固定金具ユニットによりモルタルパネル
を固定した状態を示す断面図。
を固定した状態を示す断面図。
【図12】その固定金具ユニットの配置位置を示す立面
図。
図。
【図13】モルタルパネルで区画された打設領域にコン
クリートを打設する状態を示す断面図。
クリートを打設する状態を示す断面図。
【図14】その打設コンクリートの固化後に固定金具ユ
ニットの突出部分を除去した状態の断面図。
ニットの突出部分を除去した状態の断面図。
【図15】固定金具ユニット別の例を示す斜視図。
【図16】その固定金具ユニットの使用状態を示す説明
図
図
1 打設コンクリート構造部 2 モルタルパネル(外装兼用型枠部材) 3 コンクリート打設部 5、50 外装装飾面 6 インサート 10、30 固定金具ユニット
Claims (2)
- 【請求項1】 コンクリート打設部と、そのコンクリー
ト打設部を区画してコンクリート打設時にその打設圧力
を受け、かつ、打設後はそのコンクリート打設部との一
体状態を永続してコンクリート打設部の外装部材として
機能する外装兼用型枠部材とが、一体不可分に結合され
て成る打設コンクリート構造部。 - 【請求項2】 打設されるべきコンクリートの打設領域
を区画するとともに外装部材を兼ねる外装兼用型枠部材
を、その区画面に沿って配置・固定し、その後、その打
設領域にコンクリートを打設して、その際の打設圧力を
前記外装兼用型枠部材によって受けさせ、さらに、その
コンクリートの固化によりコンクリート打設部と外装兼
用型枠部材とを一体不可分のものとし、コンクリート打
設部の外装をその外装兼用型枠部材によって形成するよ
うにした打設コンクリート構造部の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13594791A JPH05125783A (ja) | 1991-05-11 | 1991-05-11 | 打設コンクリ−ト構造部とその形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13594791A JPH05125783A (ja) | 1991-05-11 | 1991-05-11 | 打設コンクリ−ト構造部とその形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05125783A true JPH05125783A (ja) | 1993-05-21 |
Family
ID=15163566
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13594791A Pending JPH05125783A (ja) | 1991-05-11 | 1991-05-11 | 打設コンクリ−ト構造部とその形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05125783A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113650135A (zh) * | 2021-09-07 | 2021-11-16 | 上海浦东路桥(集团)有限公司 | 挂模浇筑口设置方法、浇筑装置及竖向表面图案浇筑方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5681757A (en) * | 1979-11-30 | 1981-07-04 | Riyou Miyamoto | Construction of concrete wall |
JPS58191843A (ja) * | 1982-05-07 | 1983-11-09 | 遠藤 尚三 | 壁構築法 |
JPS59213845A (ja) * | 1983-05-18 | 1984-12-03 | 遠藤 裕一 | 壁構築法 |
-
1991
- 1991-05-11 JP JP13594791A patent/JPH05125783A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5681757A (en) * | 1979-11-30 | 1981-07-04 | Riyou Miyamoto | Construction of concrete wall |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113650135A (zh) * | 2021-09-07 | 2021-11-16 | 上海浦东路桥(集团)有限公司 | 挂模浇筑口设置方法、浇筑装置及竖向表面图案浇筑方法 |
CN113650135B (zh) * | 2021-09-07 | 2022-11-01 | 上海浦东路桥(集团)有限公司 | 挂模浇筑口设置方法、浇筑装置及竖向表面图案浇筑方法 |
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