JPH05125297A - 接着剤システム - Google Patents

接着剤システム

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JPH05125297A
JPH05125297A JP4059668A JP5966892A JPH05125297A JP H05125297 A JPH05125297 A JP H05125297A JP 4059668 A JP4059668 A JP 4059668A JP 5966892 A JP5966892 A JP 5966892A JP H05125297 A JPH05125297 A JP H05125297A
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resin
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    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B11/00Connecting constructional elements or machine parts by sticking or pressing them together, e.g. cold pressure welding
    • F16B11/006Connecting constructional elements or machine parts by sticking or pressing them together, e.g. cold pressure welding by gluing
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J4/00Adhesives based on organic non-macromolecular compounds having at least one polymerisable carbon-to-carbon unsaturated bond ; adhesives, based on monomers of macromolecular compounds of groups C09J183/00 - C09J183/16

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 2個の基材を固着するのに使用可能な接着剤
システムで、照射エネルギーで重合したインテグラルフ
ィルムによって保護された樹脂及び硬化物質を利用した
ものである。その接着剤システムの製造方法及び接着剤
システムを固着部材へ適用する方法を提供する。該接着
剤システムは、樹脂を重合できるハードナーと、ジメタ
クリ酸塩を有する紫外線硬化性フィルム形成化合物と、
紫外線露光でフィルム形成ジメタクリ酸塩を硬化し、イ
ンテグラル保護皮膜を形成することのできる光重合開始
化合物等からなるハードナー含有成分から構成する。 【効果】 インテグラル保護皮膜により、貯蔵寿命が延
びる。使用時の固着密閉効果が向上する。保護皮膜は粘
着性がなく、取り扱いが容易である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2枚の基材間の締め付
け封着を形成可能とする接着剤システムに関する。特
に、自己締め付け型固着部材を製造するための、あるい
は面を互いに固着するための接着剤システムの利用に関
する。また、本発明はその接着剤システムを設ける方
法、およびそれら固着部材を製造する装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、2枚の基材間の固着あるいは封着
に種々の方法および種々の固着装置を用い、機械的な分
離に対する抵抗を持たせたり、流体の流れや漏れを防止
する液体あるいは気体に対する密閉性の高い封着を得て
きた。特に、使用中に固着部材がゆるむのを防ぐため接
着剤やプラスチックを用いた固着装置等が提案されてき
た。初期の締め付け部材は、締め付け箇所に組み込む直
前に液状接着剤等に浸した。しかし、自動車産業のよう
な大量生産を前提とした製造現場で高い生産効率を得る
ためには、あらかじめ塗布したものが望ましい。
【0003】従来例の一方法(米国特許No.3,09
3,177)、ビロ(Villo)によればナイロンプ
ラスチックの「パッチ」を使ったものがある。このパッ
チは、ナイロンペレットを加熱(例えば450°F)、
加圧(例えば100PIS)して溶融させ、金属面に機
械的に付着させたものである。この方法は高温、高圧を
要し、多くの用途には適してないことが分かる。ナイロ
ンペレットを利用するいくつかの例が、その後も開発さ
れた。たとえば、粉末にしたナイロンと原料エポキシ樹
脂(ナイロン粉末と混合前の粉末)を、この粉末が溶融
する温度に予め加熱した固着部材にスプレーしてパッチ
を作る方法である(米国特許No.28,812および
No.3,787,222)。他の接着剤システムがウ
ォレス(Wallace、米国特許No.4,285,
378)によって開発された。このウォレスの方法は樹
脂粉末(できればナイロンおよび/またはテフロン)
と、この樹脂を重合させて実質的に固体で粘着性のない
弾性皮膜となる反応をおこさせる活性剤を用いた。この
方法は冷たい金属面に適用可能であり、ナイロンの溶融
温度に加熱する必要がない等の利点を有していた。しか
し、エポキシ−ナイロン混合物の物理的特性は上記ナイ
ロンパッチ方法の物に極めて近く、摩擦締め付け効果は
固体ナイロンとほぼ同じであった。
【0004】更に、他のナイロンパッチ技術は一般的
に、マイクロカプセル化した成分を使ったシステムと、
非インテグラルフィルムを使ったシステムと、インテグ
ラルフィルムを使ったシステムの三つの範疇に分類でき
る。マイクロカプセル化した成分を使った接着剤システ
ムはインテグラルフィルムか非インテグラルフィルムの
どちらかを用いることができる。改良された接着剤シス
テムはエポキシ樹脂と重合剤(あるいは硬化剤)を用い
ている。これらの方法はむしろ、自己締め付け部材の連
続製造という方に適しているといえる。たとえば、ロデ
ン(Rodden、米国特許No.4,366,19
0)は、螺子部材を ほぼ連続した状態で供給する送り
手段と、この部材を加熱するルートに沿って部材を搬送
し、熱で溶融する樹脂を部材に装着する支持手段を有す
る装置について教示している。
【0005】A.マイクロカプセル化した成分を使った
接着剤システム マイクロカプセル化した成分(樹脂やその硬化剤)を用
いた接着剤システムについて詳細に説明する。これらの
システムでは、カプセル化した樹脂や硬化剤はカプセル
が壊れて互いが接触するまで反応を開始しない。マイク
ロカプセル化したシステムは、その処方にもよるが、貯
蔵寿命の延長、所望の破壊トルク、密度、再現性等に利
点が見いだせる。マイクロカプセル化した成分を使った
接着剤システムでは、樹脂あるいは硬化剤は重合剤と混
合させ、スラリーなどのような状態で金属基材に塗布す
る。マイクロカプセル化の方法は米国特許No.3,7
46,068に記載されている。
【0006】他のマイクロカプセル化の方法はゴーマン
(Gorman、米国特許No.3,704,262)
によるものがある。この特許には、液体モノマーで重合
可能なアクリル酸エステルのコアから成る単独重合化合
物のカプセル化についての記載がある。また、この特許
はジメタクリル酸が上記モノマーのアクリル酸エステル
として利用するのに適していると説明している。カプセ
ル化は、モノマー化合物の小分け部分を流体に導入し、
その小分け部分をモノマー化合物の単独重合を促進する
重合触媒に接触させて行なう。単独重合物(ホモポリマ
ー)のカプセルシェルが形成後、この流体から小分け部
分を取り出す。モノマー化合物をそのシェルの一つでカ
プセル化することによってフィルムをそこで作る。この
ように、ゴーマンの方法はインテグラルフィルム(つま
り、包み込む樹脂や硬化剤の組成とほぼ同一組成のフィ
ルム)を作り出す。ゴーマンの方法の欠点の一つは、粒
子サイズや壁の厚さ(特に小さいマイクロカプセルの場
合)の制御が難しいことである。他の欠点は溶媒として
水を使うことであり、水はマイクロカプセル形成後、乾
燥などにより除去しなくてはならない。これは時間的に
もエネルギー的にも効率が悪い。
【0007】別のインテグラルフィルムカプセル化方法
についてオオゾノ(Ozono、米国特許No.4,5
88,639)の特許に記載がある。これには、疎水性
アクリル酸塩あるいはメタクリル酸塩モノマーあるいは
紫外線照射で重合化するオリゴマー、および光増感剤、
および紫外線遮蔽剤を含むマイクロカプセルについての
記述がある。このマイクロカプセルはコロイド状分散状
態を作るため水の中に分散させ、マイクロカプセル表面
だけを硬化させるように淀みなく紫外線に露光させる。
得られたマイクロカプセルは、硬化したアクリル酸塩あ
るいはメタクリル酸塩のシェルでカプセル化した硬化し
ていないアクリル酸塩あるいはメタクリル酸塩あるいは
オリゴマーのコアを有する。このように、この方法の利
用もインテグラルフィルムを作ることになる。また、こ
の特許は、適切なモノマーとして1、6−ヘキサンジオ
ールジアクリル酸塩およびジメタクリル酸塩の使用を示
している。カプセル壁の厚さを制御するため、この方法
では組成内に紫外線遮蔽剤が必要となる。
【0008】対称的に、オースチン(Austin、米
国特許No.4,228,216)特許には、非インテ
グラルフィルム(つまり、包み込む物質の組成と異なる
組成のフィルム)の中に疎水性で照射硬化性の液体コア
を有するマイロカプセルについての記載がある。このマ
イクロカプセルは、壁を形成する成分をその疎水性液体
に混ぜ、この液体の小滴を別の壁形成成分を含んだ親水
性乳濁液内で作ることによって得る。この二種の壁形成
成分間の反応は、非インテグラル皮膜を形成することに
なる。そして、このマイクロカプセルは所望の塗布をえ
るように照射によって硬化させることができる。
【0009】ハート(Hart、米国特許No.4,5
36,524)特許には、疎水性硬化剤とマイクロカプ
セル化したエポキシ樹脂を含んだコアセルベート乳剤を
用いたマイクロカプセル化したエポキシ接着剤システム
についての記載がある。このマイクロカプセルは、ポリ
ビニルアルコールのような物質から成る非インテグラル
皮膜を有する。
【0010】デッカート(Deckert、米国特許N
os.3,642,937&3,746,068)特許
には、マイクロカプセル化した樹脂(望ましくはエポキ
シと非揮発性試薬)を用いた安定した圧力活性接着剤シ
ステムについての記載がある。この樹脂は、尿素−ホル
ムアルデヒド樹脂のシェルにカプセル化したものであ
る。つまり、この特許には非インテグラルフィルムを有
するカプセルの形成についての記載がある。このマイク
ロカプセルは、カプセル内の樹脂用硬化剤を含んだバイ
ンダー母材と混ぜる。この組成をボルト等の表面に塗布
するか、シートとして用いるかワッシャーの上に用い
る。その表面に対する剪断力を加えることによって、カ
プセルは破裂し樹脂が硬化剤と接触する。その組成はさ
らに、乾燥して粘着性のない固体を形成する組成を作る
ように加えたバインダー樹脂を含む。
【0011】B.非インテグラルフィルムを用いた接着
剤システム 非インテグラルフィルムを用いたシステムでは、エポキ
シ樹脂あるいは硬化剤を含んだ組成の表面にフィルム形
成剤を作用させることによって、予め設けたエポキシ樹
脂あるいは硬化剤の表面に薄いフィルムを形成する。し
たがって、このシステムは樹脂あるいは重合剤を含んだ
第一塗布工程と、それにつづくフィルム形成剤を含んだ
第二塗布工程が必要である。このシステムは、非インテ
グラルフィルムを作るものである。
【0012】例えば、デービス(Davis、米国特許
No.4,091,122)特許には、照射硬化塗布を
用いて液体にフィルムを作るプロセスが記載されてい
る。この特許はカーボン紙不要の転写紙の製造にこの塗
布を利用することを目的としたものだが、照射硬化塗布
の利用に詳細な説明を行なっている。この塗布は、エポ
キシ樹脂あるいは重合剤上に非インテグラルフィルムを
形成するために利用できるだろう。照射硬化物質として
1、6−ヘキサンジオールジアクリル酸塩の使用が記載
されている 。ルー(Lu、米国特許No.4,07
0,398)特許には、外部膜層を形成するために照射
硬化可能な組成で金属箔を塗布することによって作るラ
ミネートについての記載がある。ヤマモト(Yamam
oto、米国特許No.4,484,204)特許に
は、ベースシートとベ ースシート上に形成した感熱記
録層から成る感熱記録材についての記載がある。電子線
で硬化する樹脂層をその記録層上に設ける。多数の不飽
和ポリエステル、アクリル酸ポリエステルまたはメタク
リル酸ポリエステル、アクリル酸ウレタンまたメタクリ
ル酸ウレタン、アクリル酸エポキシまたはメタクリル酸
エポキシ、アクリル酸シリコーンまたメタクリル酸シリ
コーン、アクリル酸ポリブタジエンまたはメタクリル酸
ポリブタジエン、アクリル酸ポリエーテルまたメタクリ
ル酸ポリエーテル、アクリル酸メラミンまたはメタクリ
ル酸メラミン等が用いられる。この特許には特に、樹脂
層を形成するのに有効なアクリル酸モノマーとして1、
6−ヘキサンジオールジアクリル酸塩の使用について説
明がある。
【0013】この分野での重要な改良はR.B.ウォレ
ス(R.B.Wallace、米国特許No.4,32
5,985)による。この改良とは、螺子型固着装置の
螺子部に流体のデポジットが生じないようにするため必
要な乾燥時間の実質的な削除に関するものである。この
発明の望ましい実施例では、未硬化のエポキシ樹脂と重
合剤のような二液型接着剤の隣接した流体デポジット
は、樹脂と重合剤の静止流体デポジットの直後に塗布し
た、薄く、乾燥しており、固く、粘性がない非インテグ
ラル被覆フィルムによって永久に保護される。この被覆
フィルムは紫外線硬化フィルム形成物質に紫外線照射を
して作る。この方法は、以前の方法にくらべより低い温
度の使用ですむという利点を有する。
【0014】非インテグラルフィルム接着剤システムの
他の改良について、R.B.ウォレス(R.B.Wal
lace、米国特許No.4,686,272&No
s.4,686,272&4,764,579)の特許
に記載がある。ウォレスの4,764,579号には、
流体で汎用の自己硬化型接着剤の説明がある。この接着
剤システムは、硬化可能だが未硬化な流体樹脂を含む第
一流体と、特定の樹脂用の流体硬化剤から成る第二流体
のデポジットの混合物から構成し、そのデポジットは多
数の小さな分離した状態で、互いに接触したものであ
る。この接触したデポジットは、流体樹脂と硬化剤の反
応によってそこで形成した薄くて柔らかな破壊防止フィ
ルム壁によって隔てられている。このフィルム壁は流体
樹脂とも硬化剤とも組成が異なっているので、この方法
は非インテグラルフィルム接着剤システムを提供する。
接着効果を得るため、ウォレス特許4,764,579
号に記載のシステムはこのフィルム壁を破壊するのに充
分な力を加えて攪拌を行なう必要がある。ウォレス特許
4,764,579号の分割特許4,686,272号
は流体接着混合物そのものに関する。重要なことは、ウ
ォレス特許4,764,579号の方法が流体樹脂と硬
化剤の反応によって形成したフィルム壁の厚さを限定す
ることである。従って、この方法は極めて薄い膜を作る
ことを可能としている。
【0015】ウォレス特許4,764,579号は、ワ
イヤーナット(ストックウェル特許、Stockwel
l、米国特許No.2,825,750)の窪みのよう
な囲まれた部分にこの組成物を使用する記載がある。本
発明の処方はこのストックウェルのワイヤーナットや他
のワイヤーナット関連部材(つまり、二本のワイヤーの
端部どうしを接続する「突合せコネクター」)等に使用
するものである。この「突合せコネクター」は一般的
に、多少の剛性をもつビニル製のスリーブで覆われ、縮
み可能な内部金属チューブから成る。接続するワイヤー
は互いに差し込み、プライヤーのような適切な工具でス
リーブを介してチューブを潰し、そこでワイヤーを固定
する。「突合せコネクター」の例は、ウェットモア特許
(Wetmore、米国特許No.3,243,21
1)、リーダー特許(Reeder、米国特許No.
3,944,721)、ファーバ特許(Fava、米国
特許No.3,852,517)、ホルト特許(Hol
t、米国特許No.4,553,809)、フィチ特許
(Fitch、米国特許No.4,778,984)、
クラブバーン特許(Clabburn、米国特許No.
3,721,749)、ヘス特許(Hess、米国特許
No.3,360,631)、サイデン特許(Side
n、米国特許No.3,945,114)、デューニイ
特許(Dewdney、米国特許No.3,930,6
06)等に記載がある。
【0016】本発明の利用により、従来のストックウェ
ルのワイヤーナットおよび後に記載の新規な「突合せコ
ネクター」を腐食性の部材から守る手段が得られる。本
発明の新規な「突合せコネクター」では、ビニル製スリ
ーブは省かれ、ワイヤーは剥出しの金属チューブ内で潰
される。そのチューブの周りにはその金属チューブ用の
容器としてヒンジ止めした蓋と、両端に金属チューブか
ら延びるワイヤー用の適当な穴がある洋式の棺状のケー
ス(ナイロン製が望ましい)を設ける。このケースは容
器と蓋の閉じる端部に棘のある隆起部分によって閉じた
時にロックするのが望ましい。このケースの中央部を大
きく作り、そこに光によって皮膜を作った本発明の樹脂
と硬化剤の組成物を納める。望ましくは、その組成物の
皮膜はケースの蓋をしめた時に、即座に破壊され軸方向
に押し出されるものがよい。また、その組成物をよく混
合し、チューブの両端の露出した部分にも広がるよう
に、ケースをこの金属チューブやワイヤーの軸に沿って
回転させることが望ましい。
【0017】C.インテグラルフィルムを用いた接着剤
システム 上記の非インテグラルフィルム接着剤システムは、液状
製品の組み立て易さと時間については多くの利点がある
が、使用するバインダーが最終的に重合して得られるフ
ィルムのインテグラル部分ではなく、重合可能な液状製
品から得られる強度がモノマー単独によるフィルム同様
大きくはないという、いくつかの欠点を有する。非イン
テグラルフィルムは組み立て部品の摩擦を増大させ、こ
れによりトルクと張力の関係に影響を与え、所定のトル
クで得られる固着部材の張力は塗布していない固着部材
で得られるものよりも小さくなる。特に不整合部分の表
面や、固定システムの不具合によりバリのついたナット
などにフィルムの剥離が生じる。塗布は、高価で消耗が
多く健康面で有害な有機溶媒を使うか、乾燥炉などの設
備面で高価となり、しかもエネルギ−効率の悪い水溶性
乳剤を使って行なっている。
【0018】インテグラルフィルムを使ったシステムで
は、そのフィルムが組成物のインテグラル部分であり、
接着剤(または固着形成物質)のエポキシ樹脂あるいは
硬化剤と密接に組み合わせたものである。固着形成物質
は、エポキシ樹脂あるいは重合剤デポジットの表面に薄
いフィルムを形成するように処理する。このシステムで
は、通常、フィルムの厚さを制御するため組成物に不透
明化剤(材)を加える。
【0019】例えば、トンプソン特許(Thomso
n、米国特許No.4,632,944)には、密封お
よび固着技術部材用の重合液体に関する記載がある。部
材にその液体を塗布した後、密封をおこなう。最終的に
硬化するフィルムを含み、インテグラルフィルムを形成
する同じモノマーの重合を開始するフリーラジカルによ
って密封が完成する。この初めのフィルム形成工程(フ
リーラジカルによる重合開始)は、紫外線のような照射
によって開始する。不透明化剤(流体中に分散させた粉
末のようなもの)は、フィルムのみの形成に対し重合の
深さを制限するため重合組成物に添加しなくてはならな
い。不透明化剤の存在によって表面層を照射エネルギー
が通過するのを妨害するので、この重合反応は乾いた粘
性のない皮膜を作る。このように、表面層の下の液体は
照射に影響されない。この皮膜の下に残った液状モノマ
ーの硬化は、別の重合を開始するフリーラジカルを利用
して行なわれる。重合は二つの部材を組み合わせて開始
する。
【0020】トンプソン特許に記載の接着剤システムは
五つの構成成分から成る。重合するモノマーはアクリル
エステルあるいはメタクリルエステルである。n−ヘキ
サノール、エトキシレイデッドビスフェノールA、トリ
メチロールプロパン、あるいはペンタエリトリトールの
ようなモノハイドリックアルコール、ジハイドリックア
ルコール、トリハイドリックアルコール、あるいはポリ
ハイドリックアルコールのアクリル酸エステルあるいは
メタアクリル酸エステルの使用が明確に教示されてい
る。このシステムの第二の成分は、過酸化ベンゾイルの
ようなフリーラジカル重合触媒である光反応開始剤であ
り、第三の成分は、置換したアニリンのような第三アミ
ンあるいは銅、鉛のような重金属の活性剤であり、第四
の成分はある波長のエネルギーを吸収し、重合可能なモ
ノマーの橋かけ結合を導く光反応開始剤である。ベンゾ
インエーテル、ベンジル、および同様な試薬の使用の記
載がある。第五の成分は、入射照射光を透過させない細
かな分散粉末である不透明剤(材)である。顔料あるい
は増量剤あるいは金属粉末の使用を教示している。
【0021】接着剤システムの他の改良について、R.
B.ウォレス(R.B.Wallace、米国特許N
o.4,847,113)の特許に記載がある。上記し
たように、公知の方法は、樹脂およびその硬化剤を基材
上に包むように紫外線硬化型塗布物質を採用していた
が、ウォレス特許の方法は樹脂あるいは硬化剤を紫外線
硬化型物質と混ぜ、二重塗布よりも単一塗布で基材にそ
の物質を塗布するという手段を提供した。一実施例で
は、二液のアプリケーターが二種の異なった液を固着部
材の異なった位置に塗布するものである。それぞれが紫
外線硬化型物質を有するもので、一方は硬化性樹脂を有
し、他方はその樹脂の硬化剤を有する。硬化性樹脂は紫
外線では重合せず、紫外線硬化型物質のみ重合する。代
表的な装置では、二つの別々の液体パッチを設けた固着
部材は、デポジット物質を紫外線にさらす第二の位置へ
移動する。紫外線照射は紫外線硬化型物質を硬化させ、
これによりフレキシブルで、乾燥し、粘着性のない連続
したインテグラルフィルム、あるいは皮膜が硬化性樹脂
および硬化剤のそれぞれのデポジット上にできる。紫外
線硬化の深さを操作パラメーターの調整によって適切に
制御するので、このシステムでは不透明剤の必要はな
い。液体樹脂による硬化剤のマイクロカプセル化は、必
要に応じ一つのパッチのみに適用するように教示してい
る。どの例でも、固着部材(ボルトに対するナット)の
締め付けが皮膜を破壊し、硬化剤(あるいはハードナ
ー)を硬化性樹脂と混ぜあわせ、硬化を実現する。
【0022】ウォレス特許NO.4,847,113に
は、発明の目的にあった特に良好なモノマーはトリアク
リル酸トリメチロプロパン(TMPTA)であるが、種
々の紫外線硬化性モノマーが利用できることが記載され
ている。種々の光反応開始剤(ケトン、ベンゾフェノ
ン、芳香族ケトン等が含まれる)を利用できる。非紫外
線硬化型樹脂は商品として市販されているビスフェノー
ルAエピクロロヒドリン樹脂のようなエポキシが望まし
い。ウォレス特許は、このエポキシ樹脂の硬化剤として
第三アミンの使用を教示している。しかし、優良な製品
がTMPTAを使用することで作られるが、ハードナー
を用いたパッチの貯蔵寿命が限定され、一定の期間(約
6週間)の後には、分離型エポキシパッチは皮膜の表面
に液体が残っているが、このパッチはつるつるに乾いて
しまう。その貯蔵寿命を延ばす試みとして、以下に示す
数多くのハードナーを用いたが、効果はなかった。
【0023】
【表1】
【0024】理想的には、固着部材固定システムは容易
に製品化でき、ユーザーが組み立てられるべきである。
また固着部材が互いに接着したり、触ってねばねばした
りすることがなく収納器に多量に保存できるように、粘
着性がなく樹脂と硬化剤が意図せずに混じりあうことが
ないようにすべきである。この接着剤システムは、重合
液体が組み込まれ、触ったとき乾いている塗布として固
着部材に設けるべきであり、組み立ての動作によって成
分が互いに混ぜあわさり、それによって重合がおこりア
ッセンブリーの固定と密封がおこなわれる。塗布された
固着部材が使用時まで接着性を低下させず従来の方法に
よって取り扱ったり保存できるように、固着部材に塗布
する接着剤は、塗布およびフィルム形成後も長期間の安
定性(つまり、貯蔵寿命)を持つべきである。使用時に
は、固着部材は作業量あるいは固着部材を取り付けるに
要する入力トルクを異常に増大させず、容易に装着可能
とすべきである。接着剤は極めて短時間で硬化すべきで
あり、それによって固着部材をわずかな硬化時間の後で
使用可能であり、固着部材を取り除くにはかなりの労力
と戻しトルクが必要な結合状態を実現する。望ましく
は、このシステムは取り除いた固着部材を再使用可能と
すべきであり、振動や他の応力によって少しゆるんだ固
着部材が脱落しないように再度固着できる程度に接着剤
の硬化を行うべきである。
【0025】上記特性の多くはすでに述べたウォレス特
許No.4,847,113で実現されている。しか
し、本発明は、上述の特許に記載されたもの以上に長い
貯蔵寿命と使用時の柔軟性を得る処方によって、ウォレ
ス特許No.4,847,113の重要な改良点をさら
に増大させる。加えて、本発明の組成は硬化時間の短縮
を実現し、高温に対し安定であるという利点を持つ。こ
の利点の重要性は後に説明する。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】この発明は長い貯蔵寿
命を持ち、二つの基材を互いに密封および/あるいは固
定するのに有用なインテグラル皮膜の接着剤システムを
提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は二つの基材を互いに固着するのに使用可能
な接着剤システムを提供する。この接着剤システムは重
合したインテグラルフィルム内に収納した樹脂とハード
ナーを用いる。特に、本発明は以下に示す組成物を提供
することで上記目的を達成する。すなわち、樹脂を重合
できるハードナーと、ジメタクリ酸塩を有する紫外線硬
化性フィルム形成化合物と、紫外線露光でフィルム形成
ジメタクリ酸塩を硬化し、薄く、連続し、乾き、実質的
にピンホールがなく、柔軟で、粘着性のない外側のイン
テグラル保護皮膜を形成することのできる光反応開始化
合物等からなるハードナー含有の成分から構成する組成
物である。
【0028】本発明の実施例では、ハードナー含有の成
分は、紫外線硬化性フィルム形成ジメタクリ酸塩によっ
て形成した薄く、連続し、乾き、実質的にピンホールが
なく、柔軟で、粘着性のない外側のインテグラル保護皮
膜で閉ざされた、少なくとも一面を有する液体被覆物で
ある。特に本発明は、ハードナー含有成分をマイクロカ
プセル化したものに関する。
【0029】また本発明は、上記組成物が樹脂、 紫外
線硬化性フィルム形成化合物、および紫外線硬化性フィ
ルム形成化合物を紫外線に露光させて、薄く、連続し、
乾き、実質的にピンホールがなく、柔軟で、粘着性のな
い外側のインテグラルで、保護皮膜を形成することので
きる光反応開始剤等から成る樹脂含有成分をさらに含
み、樹脂含有成分およびハードナー含有成分を含むグル
ープの少なくとも一種をマイクロカプセル化したもので
ある。
【0030】また本発明は、樹脂含有成分およびハード
ナー含有成分は、紫外線硬化性フィルム形成化合物ある
いはフィルム形成ジメタクリ酸塩の硬化によって形成し
た薄く、連続し、乾き、実質的にピンホールがなく、柔
軟で、粘着性のない外側のインテグラル保護皮膜で閉ざ
された面を一面以上有する液体被覆物である上記組成物
の実施例を有する。
【0031】さらに本発明は、樹脂、紫外線硬化性フィ
ルム形成化合物、および紫外線硬化性フィルム形成化合
物を紫外線に露光させて、薄く、連続し、乾き、実質的
にピンホールがなく、柔軟で、粘着性のない外側のイン
テグラル保護皮膜を形成することのできる光反応開始剤
等から成る樹脂含有成分と、樹脂を重合できるハードナ
ーと、ジメタクリ酸塩を有する紫外線硬化性フィルム形
成化合物と、紫外線露光でフィルム形成ジメタクリ酸塩
を硬化し、薄く、連続し、乾き、実質的にピンホールが
なく、柔軟で、粘着性のない外側のインテグラル保護皮
膜を形成することのできる光反応開始化合物等からなる
ハードナー含有の成分からなる組成物を少なくとも一面
に持つ固着部材からなる。特に、ボルト、螺子、リベッ
ト、ステープル、だぼ、ペグ、くぎ、ナット、ワッシャ
ー、ワイヤーナット等の固着部材において、樹脂含有成
分およびハードナー含有成分は、紫外線硬化性フィルム
形成化合物あるいはフィルム形成ジメタクリ酸塩の硬化
によって形成した薄く、連続し、乾き、実質的にピンホ
ールがなく、柔軟で、粘着性のない外側のインテグラル
保護皮膜で閉ざされた面を一面以上有する液体デポジッ
トである。
【0032】また本発明は、組み合わせた部材からの分
離を防止するための固定状態形成物質を有する固着部材
において、その固定状態形成物質は製品の表面上の第一
デポジットおよび第二デポジットから成り、その第一デ
ポジットは照射硬化型フィルム形成物質を終始有する未
硬化のエポキシ樹脂の液状混合物から成り、その第二デ
ポジットは照射硬化型フィルム形成物質を終始有する未
硬化のエポキシ樹脂の硬化剤の液状混合物から成り、各
混合物に共通の照射硬化型フィルム形成物質の一部は各
デポジットの全面に、薄く、連続し、乾き、実質的にピ
ンホールがなく、柔軟で、粘着性のない外側のインテグ
ラル保護皮膜の形状であり、その皮膜は破裂可能で、そ
れによって上記樹脂と硬化剤が混ぜ合わさり樹脂の硬化
を可能とするもので、上記第二デポジットの第二フィル
ム形成物質がジメタクリ酸塩あるいはその混合物である
ことを特徴とする。本発明は特に、未硬化のエポキシ樹
脂およびそのエポキシ樹脂の硬化剤を含むグループの少
なくとも一グループをマイクロカプセル化する実施例を
有する。
【0033】さらに、本発明は組み合わせた部材からの
分離を防止するための固定状態形成物質を有する固着部
材を製造する方法を提供するもので、その製造方法は (A)固着部材の表面(イ)に対し、樹脂、紫外線硬化
性フィルム形成化合物、および紫外線硬化性フィルム形
成化合物を紫外線に露光させて、薄く、連続し、乾き、
実質的にピンホールがなく、柔軟で、粘着性のない外側
のインテグラル保護皮膜を形成することのできる光反応
開始剤等から成る樹脂含有成分を塗布する工程と、
(B)固着部材の表面(ロ)に対し、モノマーを重合で
きるハードナーと、ジメタクリ酸塩を有する紫外線硬化
性フィルム形成化合物と、紫外線露光でフィルム形成ジ
メタクリ酸塩を硬化し、薄く、連続し、乾き、実質的に
ピンホールがなく、柔軟で、粘着性のない外側のインテ
グラル保護皮膜を形成することのできる光反応開始化合
物等から成るハードナー含有組成物を塗布する工程と、
(C)フィルム形成化合物あるいはフィルム形成ジメタ
クリ酸塩が薄く、連続し、乾き、実質的にピンホールが
なく、柔軟で、粘着性のない外側のインテグラル保護皮
膜を形成することのできる量の紫外線照射を、上記表面
(イ)、(ロ)におこなう工程、から構成する。
【0034】上記デポジットの表面は、少なくとも部分
的に他と接しているか、あるいは互いに接触していない
構成もありうる。本発明は、樹脂含有成分およびハード
ナー含有成分から成るグループの少なくとも一種をマイ
クロカプセル化した実施例を有する。特筆に値するの
は、本発明は、紫外線硬化性フィルム形成化合物のジメ
タクリ酸塩をEBADおよびHDDMAから成るグルー
プより選択し、および/あるいは紫外線硬化性フィルム
形成化合物をTMPTA、EBADおよびHDDMAか
ら成るグループより選択する実施例を有する。
【0035】
【実施例】
A. 本発明による接着剤システムの組成物 本発明の接着剤システム(固定状態形成物質)は、重合
によって高分子量固体となる低分子量成分を有する液体
(流体)である。このシステムはフリーラジカルの重合
開始剤と、このフリーラジカルの存在で重合が可能な硬
化剤と、樹脂と、この樹脂と反応可能で樹脂を硬化させ
るハードナーを含むのが望ましい。本発明の樹脂は、接
触している物体間の分離を接着して防ぐように硬化する
性質を持つことが望ましい。この樹脂が、紫外線照射を
介する以外はいかなる物質でも重合を開始できないこと
が重要である。すでに述べたように、エポキシは本発明
の目的に最もかなった樹脂であり、最適な例は商品とし
て入手可能なビスフェノールAエピクロロヒドリン樹脂
である。最も望ましいビスフェノールAエピクロロヒド
リン樹脂はエポキシビスフェノールAエピクロロヒドリ
ン樹脂である。この樹脂はビスフェノールAとエピクロ
ロヒドリンとの反応によって得られる。また、本発明の
望ましい樹脂は商品として入手可能なもの(EPON8
28TM、シェル化学)である。この望ましい樹脂は、
橋かけ結合してなく、モノマーよりも短鎖のプレポリマ
ーである。一般的に、本発明のハードナーは、反応性ア
ミン類、特に望ましくはエポキシ樹脂のハードナーある
いは硬化剤として特に効果的であると考えられている第
三アミンから選択できる。このハードナーは、紫外線照
射を介する以外はいかなる物質でも重合を開始できない
ことが重要である。もっとも望ましくは、この組成物は
さらに補助ハードナーを約3乃至10%ほど含むことが
できる。この補助ハードナーの特に望ましいものは、ベ
ンジルジメチルアミン(BDMA)である。本来のハー
ドナーが有害な臭気を発し、一方BDMAは有害な臭気
は少ないが強力でこの有害な臭気を打ち消すので望まし
い。
【0036】前述のごとく、フィルム形成硬化剤を重合
させ、樹脂やハードナー組成物上にインテグラル皮膜を
作るフリーラジカルの重合開始剤を本発明では用いる。
最も望ましくは、フィルム形成剤の重合は紫外線照射あ
るいは電子線のような電離放射による光化学反応、およ
び光反応開始剤のフリーラジカルによって達成するもの
である。電子線による硬化は設備上のコストが割高であ
り、本発明の技術では紫外線照射による硬化の方が望ま
しい。重合の光化学的方法は原料の節約や、溶媒の気化
などによる環境汚染を最小にでき、しかも気化に要する
エネルギーが不要で経済的にすぐれたプロセスを実現で
きる等、他の乾燥プロセスよりも長所が多い。光化学重
合は、基材に対し熱的なストレスが低い(それゆえ感熱
物質に塗布が可能になる)という特徴のように高率の硬
化作用をもたらす。この方法はスペース的にも面積も少
なくてすみ、製造プロセスの他の工程にも容易に適用で
きる。
【0037】一般的に、重合を起こすために紫外線は2
00乃至400nmの波長のものを使用する。紫外線の
エネルギーは、光エネルギーをフリーラジカルに変換で
きる光反応開始剤によって吸収する。このフリーラジカ
ルの存在が鎖反応を開始させ、反応性モノマー化合物を
オリゴマーそして最終的にポリマーへと変化させる。フ
リーラジカルを作るに要する照射エネルギーは、典型的
な例では350乃至410KJ/モルの範囲である。最
も望ましくは、紫外線ランプの照射強度はできるかぎり
高いものを使う。この目的からいえば、中間圧の水銀ラ
ンプが一般的に適している。紫外線に連続的あるいは長
時間露出すると紫外線硬化に悪影響を与えることが考え
られるが、極めて短時間、非連続的な高エネルギーのフ
ラッシュ光も使用することができる。この方法の利点の
一つは、連続的な紫外線照射と比べた時、ランプの寿命
が長いことである。
【0038】光反応開始剤の分子に光エネルギーが伝達
するように、入射光の波長はその光反応開始剤の吸収範
囲になくてはならない。光反応開始剤の利用においてコ
ストの観点から考えると、低量かつ経済的な濃度で使用
しても充分に高い反応性を発揮する必要がある。さら
に、光反応開始剤および最終生成物の両者が(暗所で)
ほどよい貯蔵安定性を持つ必要がある。光反応開始剤は
接着剤組成物との作用が容易なように、液体の物理特性
をもつことが最も望ましい。同時に、その液体の物理特
性は接着剤システムの粘度を減少する効果は有する。光
反応開始剤は硬化したフィルムの色調の安定性をそこな
わないように、黄色ではないことが望ましい。また、光
反応開始剤は硬化の前後とも無臭で、生理的な拒絶感が
ないことが必要である。さらに、入射光に対する高い吸
収能力、有効な反応開始用ラジカルの形成に対し高い収
量、単一状態(S1)から三重項状態(T1)への高い
遷移確率等を示すことが求められる。ラジカル形成から
水素の引抜き(共開始剤から励起した三重の開始剤分子
への分子内部の水素の移動による)により作用をおこな
う光反応開始剤を使うことが可能である。あるいは、励
起した三重の開始剤分子の分解によるラジカル形成で分
子内部の分裂をする化合物も使用可能である。この後者
の化合物は本発明の光反応開始剤として望ましい。
【0039】したがって、光化学の開始はケトンのよう
なカルボニル化合物と共に使用可能である。脂肪族ケト
ンおよび芳香族ケトンの両者を使用していたが、芳香族
ケトンは長めの波長で吸収をおこない収量が高いという
観点から、商業的な面でより有効と認められる。ベンソ
フェノンおよびアセトフェノン(およびそれらの誘導
体)は最も一般的に出会う単純なケトン類である。この
分子は分裂あるいは水素の引抜きによってホモリシスと
なる。さらに、遷移金属キレート、遷移金属の有機金属
誘導体(例えば、Mo(Co)6およびフェロセン)、
9−フェニルアクリジン/エーテル等の光反応開始剤が
利用できる。種々の光反応開始剤、染料も使用可能であ
る。そうした染料の例として、メチレンブルー、チオニ
ン、フルオレセイン、およびエオシン等がある。
【0040】本発明によればどの光反応開始剤も使用で
きる。光反応開始剤の例としては、上記の単純なケト
ン、ベンジル、ミヒラーケトン、チオキサントラキノ
ン、ベンゾイン、ベンゾインエーテル類、アルファージ
アルコキシアセトフェノン類、アルファーアシルオキシ
ムエステル類、ベンジルケタル類、ヒドロキシアルキル
フェノン類、アルファーハロゲノケトン類、芳香族ケト
ン類、アルキルアリルケトン類、オキシム エステル
類、ハロゲン化チオキサントン類、オニオム塩類、フル
オホウ酸塩類、過酸化物、アゾフリーラジカル発生物、
および第三アミン促進剤、有機金属錯体、それらの混合
物などのような助触媒、等である。
【0041】液体ヒドロキシアルキルフェノン類は、光
反応開始剤の化学的研究分野において最も新しく、将来
性を見込まれている。ヒドロキシアルキルフェノン類の
紫外線によって励起された分子は、アルファ分裂反応に
より比較的短命の三重項状態からベンゾイルラジカルお
よび二つのヒドロキシ−2−プロピルラジカルへと分解
する。後者のラジカルは水素の除去でアセトンを作る。
ヒドロキシアルキルフェノン類は、塗布後が黄色になら
ず透明ラッカーとして使用するのに特に適している。ヒ
ドロキシアルキルフェノン類は本発明の望ましい光反応
開始剤である。特に、ヒドロキシアルキルフェノン、2
−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェノールプロパノン
(Darocur 1173)が望ましい。このヒドロ
キシアルキルフェノンの構造およびその紫外線誘導光分
解は次のとおりである。
【0042】
【化1】
【0043】上記式において、φは6炭素の芳香族リン
グを示す。
【0044】上記したように、光反応開始剤は重合可能
で、紫外線硬化可能なフィルム形成モノマー物質の重合
を達成するために使用する。エポキシ液と共に使用する
典型的なモノマーは、アクリルエステル類、メタクリル
エステル類、ビニルエステル類、ビニルエーテル類、ア
クリルエーテル類、アリルエステル類、アリルエーテル
類、エポキシド類、スチレン、置換スチレン類、ビニル
ピロリドン、アクリルアミド、置換アクリルアミド類、
アクリロニトリル、およびジエン類として分類されてい
る化合物である。ウォレス特許(米国特許No.4,8
47,113)に記載のごとく、モノマートリメチロプ
ロパントリアクリレート(TMPTA)はエポキシ樹脂
と組み合わせた組成の時、特に良好なモノマーである。
しかし、TMPTAの使用は特定のエポキシハードナ
ー、例えば、エポキシハードナーNX−3(2、4、6
−トリ−ジメチルアミノメチルフェノール)と反応して
貯蔵寿命を減少させることが知られている。従って、本
発明でTMPTAをエポキシ樹脂と問題なく使用する場
合があるが、それはハードナー液内で使用すべきではな
い。本発明の他の実施例においては、二液に換えてあ
る。
【0045】本発明はTMPTAを使用した時の貯蔵寿
命と同等以上をもたらし、しかも同時にハードナー液の
フィルム形成剤として使用したとき貯蔵寿命をかなり延
ばすことができる、TMPTAに換わる独特なグループ
の発見に基づく。このフィルム形成剤のグループは後に
詳しく説明する。それらは、紫外線あるいは上記した他
の照射によって皮膜形成ができるジメタクリル酸塩であ
り、エポキシあるいはハードナーと反応せず他の貯蔵寿
命を減少させる物質とならない。また、本発明による組
成物の使用は他の予期せぬ利点を生み出す。例えば、ハ
ードナーおよび樹脂組成物への皮膜形成に要する時間は
TMPTAに比べ短い。従って、TMPTAを使用する
とき用いる二つの紫外線ランプにくらべ、一つのランプ
で同様な効果が得られる。
【0046】さらに価値があるのは、EBAD含有の場
合のすぐれた熱安定性である。この組成物は、表面に塗
布しやすいように流動可能な程度の粘性があることが望
ましい。塗布の後、その組成物を覆うフィルムに対する
堅固な機械的支持を作り出せるような粘性を組成物が持
つことが望ましい。この相反する条件は、基材への塗布
の前に加熱し(よって粘度を下げる)、その後冷やすこ
とで粘性を得ることによって一般的には対処する。不幸
にも、TMPTA組成物の特性は110°Fを越えて加
熱すると損なわれることが知られている。したがって、
この組成物の許容できる塗布を得るには、他を望むより
も粘度が小さいTMPTA含有組成物を使うことが必要
であった。逆に、EBAD含有組成物は熱に対して非常
に安定している。200°F以上の温度に耐えることが
可能である。したがって、高い粘度の物質を作ることが
でき、基材への塗布には140乃至150°Fに加熱す
るのが最適である。この温度では、望ましい流動性をも
ち、ボルトなどの螺子部や溝に容易に塗布できる。さら
に、加熱組成物の低下した粘度は基材に多くの物質を塗
布でき、これによって紫外線誘導フィルムを支持できる
厚いデポジットとなる。このジメタクリル酸塩の使用に
よって得られる予期せぬ結果を明らかにするため、本発
明の実施においてフィルム形成成分として用いた時、効
果的な結果を達成できなかった関連あるいは準関連化合
物のリストを以下に示す。
【0047】
【表2】
【0048】前述のように、本発明の特徴の一つは、ジ
メタクリル酸塩類、望ましくはジメタクリル酸塩、エト
キシレートしたビスフェノールAジメタクリル酸塩(E
BAD)、および1、6−ヘキサンジオールジメタクリ
ル酸塩(HDDMA)が組成物、特にNX−3ハードナ
ー含有物について貯蔵寿命、硬化時間、熱安定性等をか
なり増大することの発見に基づいている。この化合物の
構造は以下に示す通りである。
【0049】
【化2】
【0050】この観点からいえば、特に望ましいのはE
BADであり、すぐれたフィルム形成(たとえば、皮膜
形成)能力をもたらすことが証明されており、本発明の
エポキシあるいはハードナーと反応しないのでTMPT
A組成物の貯蔵寿命よりかなり長くなり、時に3ヶ月を
越え、1年以上におよぶ(促進試験によって)ものであ
る。さらに、上記のようにこの組成物は硬化時間や熱安
定性も優れている。本発明の組成物は、すでに取り付け
たパッチを着色するため更に染料等を加えてもよいこと
は容易に想像できる。
【0051】しかし、重要なのは本発明の組成物が染料
や、トンプソン(米国特許No.4,632,944)
の発明では必要だった他の不透明化剤を必要としないこ
とである。トンプソンの組成物における不透明化剤の含
有は、その組成物がその後の基材の固着に使われるよう
にするというものだった。本発明では、重合の範囲を組
成物が受ける紫外線の線量、あるいは組成物に含まれる
ジメタクリル酸塩(例えばEBAD)の濃度のどちらか
を変えることによって制御できることが分かったので、
こうした不透明化剤は必要ない。ジメタクリル酸塩の濃
度は重合したフィルムの形成能力と、組成表面の重合し
たジメタクリル酸塩が内部のジメタクリル酸塩を紫外線
によって重合するのを遮蔽することができる範囲の両方
に影響を与える。望ましい実施例では、樹脂含有組成物
は樹脂15乃至74%、紫外線重合性モノマー20乃至
75%、紫外線活性光反応開始剤1乃至10%の組成で
ある。樹脂組成物の望ましい組成は、公知の引例として
参照した米国特許No.4,847,113に記載され
ている。しかし、確認のために、ここではTMPTAは
EBADあるいはHDDMAと置き換えられる。
【0052】本発明のハードナー組成物は、ハードナー
75乃至85%、紫外線重合性モノマー14乃至24
%、紫外線活性光反応開始剤1乃至5%を含む組成が望
ましい。ハードナー組成物の最も望ましい組成は、ハー
ドナーNX−3を90乃至97%、補助BDMAを3乃
至10%という組成のハードナー化合物を80%含むも
のである。残りの20%はEBAD97%で光反応開始
剤3%から成るのが望ましい。
【0053】B.接着剤システムの利用法 本発明の組成物は従来の物、特にウォレス特許(米国特
許No.4,847,113)に記載のTMPTAタイ
プの組成物に比べ、数多くの利点を持っている。その利
点は、 (a)本発明で得られる連続し、ピンホールがないとい
う特性のインテグラルフィルムと同様なウォレス特許で
示された第二保護膜が削除できる。 (b)本発明を実施する際に用いる搬送装置は、第二紫
外線照射ユニットの必要性がないのでウォレス特許に比
べて搬送装置の速度をあげれるだけでなく、その全長を
短縮できる。 (c)芳香族多官能ジメタクリル酸塩(つまり、EBA
D)の使用で、多くの場合トルクの値を5%以上増大さ
せる。 (d)BDMAの使用により、従来の自己固定式固着部
材の製造と関連した悪臭を除去できる。 (e)樹脂デポジットおよびハードナーデポジットの両
者が、その各々の表面のインテグラル部分である保護皮
膜により、その貯蔵寿命がかなり増大する。貯蔵寿命は
6週間を越え、多くの例では促進老化試験によって1年
あるいはそれ以上という結果が得られた。 (f)従来にくらべ紫外線媒介の硬化率が増大する。こ
の増大は紫外線露光の時間が短くなるので、生産効率の
向上をもたらす。 (g)組成物の熱安定性の良さが、流動性や基材への塗
布効率を犠牲にせず、TMPTA組成物で得られるもの
より室温でより粘性のある組成とすることが可能であ
る。この特長はデポジットが機械的な安定性を有し、紫
外線誘導フィルムの支持を増大させることになる。事
実、望ましい実施例の多くで、貯蔵寿命、硬化率、熱安
定性、生産率の上昇、および高いせん断力等のファクタ
ーは、公知の自己固定型固着部材で得られるものより数
段高い領域となるように最も効果的に調整する。
【0054】本発明の接着剤システムは多用途向けであ
り、互いに固定する二つの基材に複数の異なった塗布を
行なうことが可能である。一実施例によれば、この接着
剤システムは固着部材(たとえば、ボルト、螺子、リベ
ット、ステープル、トグルボルト、だぼ、ペグ、くぎ
等)に適用する。本発明の組成物は、樹脂とハードナー
成分の両者を同一の製品(螺子やボルト等)に塗布する
か、その成分の一方を一つの製品に塗布し、他の成分を
その相方の製品に塗布するかして、固着部材に塗布ある
いはデポジットさせる。従って、本発明の組成物をボル
トに塗布するには、ボルトが両方の成分を有する、ある
いは一方の成分をボルトに塗布し他方をボルトに締め付
けるナットに塗布する等の使い方がある。この接着剤シ
ステムは密着する二つの表面を持つもの(たとえば、家
具の面、ガラス、プラスチック、石材、モルタル、アス
ファルト、屋根材のような他のシート類、ゴム、ラテッ
クスなど)の固着に別の固着部材の存在なし、あるいは
それとの組合せで使用することができる。
【0055】固着手段を使用するところでは、本発明の
接着剤システムはさまざまな方法で適用可能である。た
とえば、樹脂とハードナー組成物の両者を固着部材に塗
布可能であり、この塗布は二分割塗布あるいは「パッ
チ」による方法、また固着部材の同一部分への層状の塗
布などによって行なわれる。エポキシ液、ハードナー
液、あるいはその両方はマイクロカプセルにして固着部
材に塗布することができる。樹脂とハードナー組成物の
層形成を得るために、どちらかの組成物を固着部材に初
めに塗布し、次に固着部材を紫外線あるいは他の硬化剤
に作用させ、塗布した組成物の上にインテグラル皮膜を
形成する。この皮膜形成後、第二の組成物(つまり、ハ
ードナーあるいは樹脂)を塗布し、第二の硬化処理を行
なう。ハードナーと樹脂の両方を別々の場所に塗布した
時は、硬化は単一の硬化処理によって実施できる。また
本発明は、固着部材を樹脂あるいはハードナーの一方で
塗布し、固着する基材をその残りの組成物で塗布する固
着システムの利用も考えられる。
【0056】更に、本発明は接着剤システムその物で構
成した固着手段の利用も考えられる。そのためには、一
方の組成物上に他の組成物を積層して一枚のシートを形
成することが望ましい。このシートは次に接着シート、
ディスク、環状リング(ワッシャーのようなもの)等を
作るように切断形成する。この接着シートは樹脂とハー
ドナー組成物の接着をはかるように穿孔を設けることも
ある。あるいは、この接着シート等は樹脂とハードナー
のパッチを数多く接近して設けることで作ることもでき
る。望ましくは、この組成物は支持部材(シートメタ
ル、ワッシャー等)に接着剤とともに塗布する。必要に
応じ、この接着剤フィルムは板、ワッシャー、ワイヤー
ナット等の基材に塗布し、機械的な安定性や強度を得る
ようにする。この実施例の望ましい例では、この支持基
材はワッシャー、特にプラスチック、ビニル、テフロ
ン、あるいは金属等のワッシャーである。この支持基材
は金属のシートのような固形物、あるいはグリッド、ス
クリーン、または同様な支持体から構成する。
【0057】上記のごとく、本発明の接着剤システム
は、別途固着手段を要せずに二つの基材を結合するのに
用いられる。したがって、例えば、ハードナーまたは樹
脂を椅子、テーブル、他の工業製品等のある面に塗布
し、それに接合させる部材の面に残りの化合物を塗布す
る。そして、この両方の塗布面を互いに接触させ、加圧
および/あるいはトルクによってインテグラルフィルム
を破壊して接着を得る。本発明の接着剤システムの利用
は振動による緩みを減少する。さらに、本発明の接着剤
システムは流体の密封材として機能するので、流体容器
(ガソリンタンク、貯水タンク等)を支持体に固着する
時などに使用できる。この密封材は流体圧力に抗し得る
ので、圧力密閉が必要な所に用いることができる。つま
り、本発明の望ましい接着剤システムは以下の利点を提
供する。優れた貯蔵寿命、良好な経済性、良好なトルク
値、製造率の上昇、そして高いせん断力である。
【0058】C.本発明の固着部材を製造する装置 本発明の固着部材を製造するために用いる装置を以下の
例によって説明する。 1.固着部材に塗布する装置 図1は、本発明の組成物を使い自己固定型固着部材を製
造する典型的なプロセスおよび装置を示す。この図1に
よれば、螺子部分を持つ固着部材またはボルト10の列
を従来の装置によってコンベヤー5に供給する。コンベ
ヤー5は一対の水平に間隔を保った平行なベルト12か
ら成り、そのベルト12の間にボルト10の頭を挟んで
吊す。ベルト12は従来の一般的な駆動手段(図示せ
ず)によって矢印Z方向に動く。個々のボルト10は従
来の手段(図示せず)によって積込み位置Aでベルト1
2に供給される。この全体的なコンベヤーシステムは従
来の一般的なものである。
【0059】積込み位置Aで、ボルト10は約70゜F
と考えられる外気温度にある。ボルト10はそれぞれ離
れて見えるが、実際にはその頭の部分は互いに接して支
持してもよい。ボルト10は位置Aから位置Bに向かっ
て矢印Z方向に進み、ヒーター18によって加熱され
る。望ましいヒーター18は従来の炎開放型または誘導
加熱型ヒーターである。ボルト10の温度はA位置とB
位置の間で約90゜Fに上昇することが望ましい。位置
Bでは、ベルトコンベヤーを挟んで両側のアプリケータ
ー14、16が量を制御した液体物質をボルト10の螺
子部分の両側から塗布する。望ましいアプリケーター1
4、16は、固着部材10に塗布する液体物質の量およ
び固着部材10の大きさに応じたローラーの寸法を持つ
従来の発泡ゴムローラーである。あるいは、ブラシまた
はスプレー塗布も使うことができる。
【0060】アプリケーター14によりボルト10の片
側に塗布した液体デポジット15(第4図参照)は、未
硬化の樹脂、フィルム形成紫外線硬化性物質(TMPT
A、EBAD、HDDMA等)および光反応開始剤の混
合物である。アプリケーター16によりボルト10の反
対側に塗布した液体デポジット17は硬化剤またはハー
ドナー、適当な多官能アミン(望ましくはBDMA)、
フィルム形成紫外線硬化性物質(EBAD、HDDM
A、またはその混合物)および光反応開始剤(望ましく
は、デポジット15と同じ物)の混合物である。この液
体デポジットは螺子の溝20に流れ込み、その溝にそっ
て横方向に流れる程度の粘性を持ち、軸方向域で余った
ものはボルトに沿って溝の上を広がる。各デポジットで
は、デポジットの表面あるいは表面付近の紫外線硬化性
物質はきわめて薄く、連続した塗布膜26、28(第4
図参照)を形成する。このデポジットの粘度は基材に塗
布する前に加熱(望ましくは、140乃至150゜F
に)することによって低下する。これはボルトの螺子部
への組成物の流動性を向上させる。塗布後、冷却すると
粘度は上昇し、紫外線を誘導したフィルムを支持するの
に適した機械的剛性を得る。
【0061】アプリケーター14、16を過ぎると、ヒ
ーター19によってボルトを再度加熱する。このヒータ
ー19も従来の炎開放型または誘導加熱型ヒーターが望
ましい。ヒーター18による事前加熱とヒーター19に
よる事後加熱はボルトおよびデポジットを暖め、デポジ
ットが適切な流動性を得て螺子の溝20に流れこみ易く
する。このデポジットの溝への流れこみは、塗布後のボ
ルトの外見を向上する。ヒーター18、19はオプショ
ンであり、所望の流動性やこの流れ込みが必要な時だけ
用いることになる。このプロセスを温暖な環境(例えば
夏)で実施する時は、上記両ヒーターは不要であり除去
してかまわない。
【0062】固着部材10は矢印Z方向への移動を続
け、ベルトコンベヤー12を挟んで両側に設けた紫外線
キャビネット22、24の位置Cを通過する。紫外線照
射の光源は後方に反射板を設けた細長い紫外線照射管
で、コンベヤーの両側かつベルト12の下に位置して、
出力は300ワット/インチのものが望ましい。ボルト
10の進行速度はボルトの両側のデポジット15、17
が位置Cで高い強度の照射にきわめて短時間だけ、例え
ば5秒未満、できれば2乃至4秒間、露光させるように
する。照射位置Cでの紫外線露光の効果は、デポジット
15、17の表面の紫外線硬化性物質を完全に硬化さ
せ、フィルムあるいは皮膜26、28を形成することで
ある。一般的に、紫外線キャビネット22、24からの
照射はフィルム形成紫外線硬化性物質によって吸収さ
れ、流体デポジット15、17の一部分を固体フィルム
26、28にそれぞれ変換させる。本発明によってデポ
ジット15、17上に形成したフィルムあるいは皮膜2
6、28は、非常に薄く、柔軟で、乾燥しており、粘着
性がなく、従来の方法では生じていたピンホールのない
連続したインテグラルフィルムである。
【0063】次にボルト10は最終冷却位置を通過す
る。そこでは従来の工業仕様扇風機40を使い、紫外線
の露光によって生じた熱を除去し、照射処理直後のコン
ベヤー12の終点位置で大型のコンテナ42にボルトを
収納できるようにする。冷却風はデポジットの粘度を上
げ、皮膜26、28を支持、強化し、これによってボル
ト10をコンテナ42に投入する時、デポジット15、
17が傷つかず、しかもボルトが互いにくっつきあわな
い。
【0064】デポジット17の硬化剤と混ぜ合わせた紫
外線硬化性物質は、ジメタクリル酸塩と光反応開始剤の
混合物で構成するのが望ましい。前述したように、ハー
ドナー用の望ましいジメタクリル酸塩はEBADおよび
HDDMAである。特に、EBADが望ましい。他の多
くの紫外線硬化性化合物を樹脂デポジット15および硬
化剤デポジット17内の他の成分と共に試験したが、こ
のクラスの成分のみがハードナーデポジット内の成分と
相溶性があることが分かった。他の硬化剤化合物はデポ
ジット17の他の成分と相溶性をもたなかった。それ
は、紫外線硬化性化合物が、液体デポジットではなく望
ましくない固体のデポジットが即座にできてしまうデポ
ジットの化合物と自然発生的に重合するためである。ま
た、他の紫外線硬化性化合物は、紫外線にさらしてもデ
ポジットの上に望ましいフィルムをつくらなかった。つ
まり、他の紫外線硬化性化合物は、エポキシの重合メカ
ニズムを不活性にすることにより、デポジット上に形成
したフィルムに逆に悪影響を与える。デポジット15、
17の特に望ましい組成は以下に示す成分(重量)であ
る。
【0065】
【表3】
【0066】前述のように量産方法は、未硬化液体樹脂
と液体活性剤またはハードナーの混合物が螺子部に並ん
でデポジットを作り、各デポジットは紫外線照射によっ
てデポジット15、17を覆う保護フィルムを形成する
硬化性化合物を有することを説明してきた。ここで重要
なのは、デポジットを形成する順番は厳密ではない点で
ある。本発明は第一、第二デポジットという用語を単に
プロセスを説明する便宜上用いたに過ぎず、本発明の成
分を製品に塗布する順番についての限定を示すものでは
ない。実際、成分はどちらの順で塗布してもかまわず、
また同時におこなうことも可能である。
【0067】上記方法に加え、本発明は樹脂および/あ
るいはハードナーをマイクロカプセル化して螺子製品に
塗布する量産方法についても適用できる。本発明のこの
特徴によれば、デポジットする物質はマイクロカプセル
化した未硬化液体樹脂と液体ハードナーあるいは硬化
剤、液体光反応開始剤、および液体紫外線硬化性の混合
物を含む。ハードナー組成物を樹脂組成物のかわりにマ
イクロカプセル化しても良い。あるいは、その両者をマ
イクロカプセル化するとさらに望ましくなる。マイクロ
カプセル化は従来公知の手段によって達成できる。接着
剤のエポキシ樹脂成分を含んだマイクロカプセルはビス
フェノールA樹脂から成ることが望ましい。接着剤のハ
ードナー成分を含んだマイクロカプセルはハードナーN
X−3およびBDMAから成ることが望ましい。最も望
ましくは、ハードナーのマイクロカプセルとエポキシ樹
脂のマイクロカプセルを含んだ組成物を、紫外線硬化性
フィルム形成ジメタクリル酸塩(最も望ましくはEBA
D)と光反応開始剤(最も望ましくはヒドロキシ−2−
メチル−1−フェノールプロパノン)含有の液体混合物
として固着部材の表面に塗布する。この液体混合物に紫
外線を当てることにより、フィルムをマイクロカプセル
混合物の上に形成する。
【0068】マイクロカプセル化した組成物を有する固
着部材の望ましい製造プロセスは、第1図乃至第4図を
参照して以下に説明する。本発明の特徴によれば、樹脂
含有マイクロカプセルおよび/あるいはハードナー含有
マイクロカプセルの混合物を紫外線硬化性物質と光反応
開始剤含有の一液内でボルト10に塗布する。両方の物
質がマイクロカプセル化されていれば、マイクロカプセ
ルはバインダー内で塗布する。この塗布の前、ボルト1
0はヒーター18によって加熱されている。塗布液はボ
ルト10の片側に塗布するのが望ましい。また、この混
合物はボルト10およびボルトの螺子部に係合し自己固
定型固着部材を構成するナット(図示せず)に塗布する
ことも可能である。流動性および粘度は公知の物理的あ
るいは化学処理手段(望ましくは加熱)によって調整
し、ボルトの軸方向に流れるのを防ぎ、フィルムの機械
的支持を増大させ、印刷を容易にし、デポジットの位置
安定性を向上させる。
【0069】この液体混合物の塗布の直後、液体を照射
位置Cの紫外線ランプによって極めて短時間(例えば、
約1乃至4秒)の照射処理を行なう。液体の表面の紫外
線感応物質はマイクロカプセル化したデポジット上に、
非常に薄く、柔軟で、乾燥しており、粘着性がなく、ピ
ンホールのないインテグラル保護フィルム26、28を
形成し、それによりボルト10は互いにくっつくことが
ない。このフィルムによって保護されるのは、樹脂マイ
クロカプセルとハードナーマイクロカプセルを含有した
混合物である。これらのマイクロカプセルは時期尚早の
混合や樹脂の硬化を防止するように互いに隔離する。こ
の液体デポジットは、デポジットの形成直後にできたフ
ィルムによって保護され、長い乾燥時間は不要である。
照射硬化物質は、保護フィルムができるまで液体スラリ
ー内にこの混合物が保たれるように機能する。樹脂およ
びハードナーの両者をマイクロカプセル化したデポジッ
トを有するボルト10が相手の螺子部材と螺合すると、
マイクロカプセルは破裂し樹脂とハードナーが混じり合
い、樹脂を硬化して固体状態になり、螺合部分を固定す
る。デポジット上の防護フィルムはばらばらになり、マ
イクロカプセルの破裂を助ける。
【0070】2.自己固定型ワイヤーナットの製造装置 本発明の接着剤を有するワイヤーナット製造の典型的な
装置を第5図に示す。同図装置において、コンベヤーベ
ルトあるいはチェーン31に挿入したワイヤーナット4
5を確実に保持できる複数(望ましくは124個)のネ
スト(鳥の巣状の保持部材)33を設けたものを使用す
る。第6図はこのワイヤーナットの縦断面を示す。チェ
ーン31は図示して手段で指示した率(例えば、1秒あ
たり1乃至5ネスト)でネスト33を移動させることが
できる。ワイヤーナット45は望ましくは固定メカニズ
ム用にあらたな力を付与する挿入スプリング51を有
し、同装置の部材保持位置Eで空のネスト33に差し込
み、ネスト保持したワイヤーナット36とする。次にネ
スト保持したワイヤーナット36は、樹脂装填ノズル3
4で適切な量の樹脂化合物55を加える樹脂装填位置F
に移動する。最も望ましい実施例では、第6図に示すよ
うに樹脂化合物55はワイヤーナット内のスプリング5
1を全体的におおうように充填する。
【0071】そしてネスト保持したワイヤーナット36
は第一回目の紫外線照射を受ける位置Gに移動する。紫
外線の光源の出力は200ワット/平方インチが望まし
い。照射後、ワイヤーナット36は、ハードナー化合物
65を加えるハードナー充填位置Hに移動する。位置G
での照射によって樹脂55上にインテグラルフィルムが
形成し、その上に充填したハードナー化合物65は樹脂
化合物55と混ざらず、その上に層を形成する。さら
に、位置Iで第二回目の紫外線照射を受け、ハードナー
化合物65を硬化させ、その上にインテグラルフィルム
の皮膜66が形成される。最後に、位置Jでネスト保持
したワイヤーナット36はチェーン31から離脱する。
【0072】上記接着剤のデポジットを持ったワイヤー
ナット45をワイヤーと係合させると、デポジット上の
保護フィルムは破壊され、樹脂層とハードナー層は混じ
り合い、樹脂を硬化して固体状態となりワイヤーを固定
する。上記の量産方法では、未硬化の液体樹脂と、液体
活性剤またはハードナーの混合物をネスト保持したワイ
ヤーナット36内に層状にデポジットし、各層はさらに
紫外線照射によって各デポジット層55、65上に保護
膜を形成する紫外線硬化性物質を含んでいる。しかし、
本発明はマイクロカプセル化した組成物を使用しても同
様の効果が得られる。マイクロカプセルを使用した時
は、同様な目的を達成するためにカプセルを破壊するの
にせん断力が必要である。
【0073】本発明のこの実施例によれば、デポジット
する物質はマイクロカプセル化した未硬化の液体樹脂、
液体ハードナーまたは硬化剤、液体光反応開始剤、そし
て液体紫外線硬化性物質の混合物を有する。必要あれ
ば、樹脂の代わりにハードナーをマイクロカプセル化し
てもよい。もちろん、その両方のマイクロカプセル化も
可能である。樹脂、ハードナー、光反応開始剤、紫外線
硬化性物質は前述したものと同じ物質である。少なくと
も一方がマイクロカプセル化されている樹脂およびハー
ドナー、および光反応開始剤、紫外線硬化性物質を含有
した混合物をネスト保持したワイヤーナット36内に入
れる。
【0074】この混合物の注入直後、位置Iで紫外線ラ
ンプによって極めて短時間(約2乃至4秒)の照射処理
を行なう。混合物の表面の紫外線硬化性物質が、極めて
薄く、柔軟で、乾燥しており、粘着性がなく、ピンホー
ルのないインテグラル保護フィルムを形成し、樹脂とハ
ードナー組成物を覆う。樹脂あるいはハードナー、また
はその両者がマイクロカプセルになっているので、樹脂
あるいはハードナーは互いに隔離しており、時期尚早の
樹脂の混合や硬化を避けることとなる。樹脂組成物のデ
ポジット直後に形成されるフィルムによってそのデポジ
ットが保護され、長い乾燥時間は不必要となる。樹脂と
ハードナーの両方がマイクロカプセルになっている時で
も、紫外線照射硬化物質は保護フィルムが出来るまで液
体スラリー内で混合物を互いに保持するという目的を果
たす。
【0075】上記したように、少なくとも一方がマイク
ロカプセル化されている樹脂およびハードナーのデポジ
ットを有するワイヤーナット45をワイヤーと係合する
と、マイクロカプセルは破裂し樹脂とハードナーが混じ
り合い、樹脂を硬化して固体状態としてワイヤーを固定
する。デポジット上の防護フィルムはばらばらになり、
マイクロカプセルの破裂を助ける。
【0076】
【発明の効果】本発明の接着剤組成物は以上の説明のご
とく、硬化率を上昇させ、極めて薄く、連続して、ピン
ホールがなく、柔軟性があるインテグラルフィルムを形
成し、その保護作用によって固着部材の貯蔵安定性、取
り扱い易さが格段に向上した。本発明の接着剤システム
を使用する固着部材の製造プロセスは、熱安定性の良い
製品を高い生産率とともに得ることができる。他にも経
済性の向上や環境および健康上も利点が多いことは前述
のとおりである。上記説明のごとく、本発明の望ましい
実施例について述べてきたが、他の種々の特徴、他の実
施例、改良例等は請求の範囲に逸脱することなく当業者
によって容易に理解できるものである。
【0077】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明をボルトに実施する装置の一例を示す
概略平面図である。
【図2】 図1のコンベヤーベルトを部分拡大して示す
側面図である。
【図3】 図2の線3−3による断面を示す図である。
【図4】 ボルトの螺子部に設けた接着剤組成物のデポ
ジット状態を示す部分拡大断面図である。
【図5】 本発明による接着剤をワイヤーナットに実施
する装置を示す概略側面図である。
【図6】 図5によって作られるワイヤーナットの縦断
面図である。
【符号の説明】
5 コンベヤー 10 固着部材(ボルト) 12 ベルト 14、16 アプリケーター 15、17 デポジット 18、19 ヒーター 20 螺子溝 22、24 紫外線キャビネット 26、28 皮膜 31 チェーン 33 ネスト 34 樹脂装填ノズル 36 ネスト保持したワイヤーナット 40 冷却部 45 ワイヤーナット 51 スプリング 55 樹脂デポジット 65 ハードナーデポジット 66 紫外線硬化皮膜 A、E 固着部材保持位置 B 組成物塗布位置 C、G、I 紫外線照射位置 F 樹脂装填位置 H ハードナー装填位置 J 固着部材離脱位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リチヤード・ビー・ウオレス アメリカ合衆国、ミシガン州・48302、ブ ルームフイールド、ハースデイル、880

Claims (48)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂を重合できるハードナーと、ジメタ
    クリ酸塩を有する紫外線硬化性フィルム形成化合物と、
    紫外線露光でフィルム形成ジメタクリ酸塩を硬化し、
    薄く、連続し、乾き、実質的にピンホールがなく、柔軟
    で、粘着性のない外側のインテグラル保護皮膜を形成す
    ることのできる光重合開始化合物等からなるハードナー
    含有成分から構成したことを特徴とする組成物。
  2. 【請求項2】 該ハードナー含有成分は、紫外線硬化性
    フィルム形成ジメタクリ酸塩によって形成した薄く、連
    続し、乾き、実質的にピンホールがなく、柔軟で、粘着
    性のない外側のインテグラル保護皮膜で閉ざされた面を
    一面以上有する液体デポジットであることを特徴とする
    請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 該ハードナー含有成分をマイクロカプセ
    ル化したことを特徴とする請求項2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 該紫外線硬化性フィルム形成化合物のジ
    メタクリ酸塩はEBADおよびHDDMAから成るグル
    ープより選択することを特徴とする請求項1記載の組成
    物。
  5. 【請求項5】 該紫外線硬化性フィルム形成化合物のジ
    メタクリ酸塩はEBADから成るグループより選択する
    ことを特徴とする請求項4記載の組成物。
  6. 【請求項6】 該樹脂、紫外線硬化性フィルム形成化合
    物、および該フィルム形成化合物を紫外線に露光させ
    て、薄く、連続し、乾き、実質的にピンホールがなく、
    柔軟で、粘着性のない外側のインテグラル保護皮膜を形
    成することのできる光重合開始剤から成る樹脂含有成分
    をさらに含み、該樹脂含有成分および該ハードナー含有
    成分を含むグループの少なくとも一種をマイクロカプセ
    ル化したことを特徴とする請求項1記載の組成物。
  7. 【請求項7】 該樹脂含有成分および該ハードナー含有
    成分は、紫外線硬化性フィルム形成化合物あるいはフィ
    ルム形成ジメタクリ酸塩の硬化によって形成した薄く、
    連続し、乾き、実質的にピンホールがなく、柔軟で、粘
    着性のない外側のインテグラル保護皮膜で閉ざされた面
    を一面以上有する液体デポジットであることを特徴とす
    る請求項6記載の組成物。
  8. 【請求項8】 該紫外線硬化性フィルム形成化合物の該
    ジメタクリ酸塩はEBADおよびHDDMAから成るグ
    ループより選択することを特徴とする請求項6記載の組
    成物。
  9. 【請求項9】 該紫外線硬化性フィルム形成化合物の該
    ジメタクリ酸塩はEBADから成るグループより選択す
    ることを特徴とする請求項6記載の組成物。
  10. 【請求項10】 該紫外線硬化性フィルム形成化合物は
    TMPTA、EBADおよびHDDMAから成るグルー
    プより選択することを特徴とする請求項6記載の組成
    物。
  11. 【請求項11】 該紫外線硬化性フィルム形成化合物は
    TMPTAであることを特徴とする請求項6記載の組成
    物。
  12. 【請求項12】 該紫外線硬化性フィルム形成化合物は
    EBADであることを特徴とする請求項6記載の組成
    物。
  13. 【請求項13】 樹脂、紫外線硬化性フィルム形成化合
    物、および該紫外線硬化性フィルム形成化合物を紫外線
    に露光させて、薄く、連続し、乾き、実質的にピンホー
    ルがなく、柔軟で、粘着性のない外側のインテグラル保
    護皮膜を形成することのできる光重合開始剤から成る該
    樹脂含有成分と、該樹脂を重合できるハードナーと、ジ
    メタクリ酸塩を有する紫外線硬化性フィルム形成化合物
    と、紫外線露光で該フィルム形成ジメタクリ酸塩を硬化
    し、薄く、連続し、乾き、実質的にピンホールがなく、
    柔軟で、粘着性のない外側のインテグラル保護皮膜を形
    成することのできる光重合開始化合物等から成るハード
    ナー含有の成分から構成した組成物を少なくとも一面に
    有する固着部材。
  14. 【請求項14】 該樹脂含有成分および該ハードナー含
    有成分は、該紫外線硬化性フィルム形成化合物あるいは
    該フィルム形成ジメタクリ酸塩の硬化によって形成した
    薄く、連続し、乾き、実質的にピンホールがなく、柔軟
    で、粘着性のない外側のインテグラル保護皮膜で閉ざさ
    れた面を一面以上有する液体デポジットであることを特
    徴とする請求項13記載の固着部材。
  15. 【請求項15】 該液体デポジットは少なくとも部分的
    に他のデポジットと接触した状態であることを特徴とす
    る請求項14記載の固着部材。
  16. 【請求項16】 該液体デポジットは他のデポジットと
    接触した状態ではないことを特徴とする請求項14記載
    の固着部材。
  17. 【請求項17】 該樹脂含有成分および該ハードナー含
    有成分から成るグループの少なくとも一種はマイクロカ
    プセル化したことを特徴とする請求項14記載の固着部
    材。
  18. 【請求項18】 該紫外線硬化性フィルム形成化合物の
    該ジメタクリ酸塩はEBADおよびHDDMAから成る
    グループより選択することを特徴とする請求項14記載
    の固着部材。
  19. 【請求項19】 該紫外線硬化性フィルム形成化合物の
    該ジメタクリ酸塩はEBADから成るグループより選択
    することを特徴とする請求項18記載の固着部材。
  20. 【請求項20】 該紫外線硬化性フィルム形成化合物は
    TMPTA、EBADおよびHDDMAから成るグルー
    プより選択することを特徴とする請求項13記載の固着
    部材。
  21. 【請求項21】 該紫外線硬化性フィルム形成化合物は
    TMPTAであることを特徴とする請求項20記載の固
    着部材。
  22. 【請求項22】 該紫外線硬化性フィルム形成化合物は
    EBADであることを特徴とする請求項20記載の固着
    部材。
  23. 【請求項23】 ボルト、螺子、リベット、ステープ
    ル、だぼ、ペグ、くぎ、ナット、ワッシャー、ワイヤー
    ナット等から成るグループから選択することを特徴とす
    る請求項20記載の固着部材。
  24. 【請求項24】 固着部材はワイヤーナットであること
    を特徴とする請求項23記載の固着部材。
  25. 【請求項25】 組み合わせた部材からの分離を防止す
    るための固定状態形成物質を有する固着部材において、
    該固定状態形成物質は該製品の表面上の第一デポジット
    および第二デポジットから成り、該第一デポジットは照
    射硬化型フィルム形成物質を終始有する未硬化のエポキ
    シ樹脂の液状混合物から成り、該第二デポジットは照射
    硬化型フィルム形成物質を終始有する該未硬化のエポキ
    シ樹脂の硬化剤の液状混合物から成り、各混合物に共通
    の照射硬化型フィルム形成物質の一部は薄く、連続し、
    乾き、実質的にピンホールがなく、柔軟で、粘着性のな
    い外側のインテグラル保護皮膜が各デポジットの全面に
    広がった形状であり、該皮膜は破裂可能で、それによっ
    て該樹脂と該硬化剤が混ぜ合わさり該樹脂の硬化を可能
    とするもので、該第二デポジットの該第二フィルム形成
    物質がジメタクリ酸塩あるいはその混合物であることを
    特徴とする固着部材。
  26. 【請求項26】 該第一、第二デポジットは少なくとも
    部分的に互いに接していることを特徴とする請求項25
    記載の固着部材。
  27. 【請求項27】 該第一、第二デポジットは互いに接し
    ていないことを特徴とする請求項25記載の固着部材。
  28. 【請求項28】 該未硬化のエポキシ樹脂および該エポ
    キシ樹脂の該硬化剤を含むグループの少なくとも一グル
    ープはマイクロカプセル化することを特徴とする請求項
    25記載の固着部材。
  29. 【請求項29】 該第二デポジットの該第二フィルム形
    成化合物の該ジメタクリ酸塩はEBADおよびHDDM
    Aから成るグループより選択することを特徴とする請求
    項25記載の固着部材。
  30. 【請求項30】 該第二デポジットの該第二フィルム形
    成化合物の該ジメタクリ酸塩はEBADであることを特
    徴とする請求項29記載の固着部材。
  31. 【請求項31】 該第一デポジットの該照射硬化型フィ
    ルム形成物質はTMPTA、EBADおよびHDDMA
    から成るグループより選択することを特徴とする請求項
    25記載の固着部材。
  32. 【請求項32】 該第一デポジットの該照射硬化型フィ
    ルム形成物質はTMPTAであることを特徴とする請求
    項31記載の固着部材。
  33. 【請求項33】 該第一デポジットの該照射硬化型フィ
    ルム形成物質はEBADであることを特徴とする請求項
    31記載の固着部材。
  34. 【請求項34】 ボルト、螺子、リベット、ステープ
    ル、だぼ、ペグ、くぎ、ナット、ワッシャー、ワイヤー
    ナット等から成るグループから選択することを特徴とす
    る請求項25記載の固着部材。
  35. 【請求項35】 固着部材はワイヤーナットであること
    を特徴とする請求項34記載の固着部材。
  36. 【請求項36】 該ワイヤーナットは突き合わせコネク
    ターであることを特徴とする請求項35記載の固着部
    材。
  37. 【請求項37】 該突き合わせコネクターは一方の端部
    でワイヤーを受ける中空金属チューブから成り、 該金属チューブ用の略円筒状の容器にヒンジ止めした蓋
    を有する洋式の棺状ケースに該チューブを収納し、棺状
    ケースは軸方向の二つの端部を有し、各端部にはワイヤ
    ーが該チューブから延ばせるように穴を有し、 該棺状ケースは該ケースの表面に第一デポジットおよび
    第二デポジットを有する中央拡大部を持ち、該第一デポ
    ジットは 樹脂を重合できるハードナーと、ジメタクリ
    酸塩を有する紫外線硬化性フィルム形成化合物と、光重
    合開始化合物等から成るハードナー含有成分を有し、該
    デポジットは紫外線露光でフィルム形成ジメタクリ酸塩
    を硬化し、薄く、連続し、乾き、実質的にピンホール
    がなく、柔軟で、粘着性のない外側のインテグラル保護
    皮膜で覆われ、該第二デポジットは該樹脂、紫外線硬化
    性フィルム形成化合物、および光重合開始剤から成る樹
    脂含有成分を有し、該第二デポジットは該フィルム形成
    化合物を紫外線に露光させて形成される、薄く、連続
    し、乾き、実質的にピンホールがなく、柔軟で、粘着性
    のない外側のインテグラル保護皮膜で覆われ、該ヒンジ
    止め蓋は閉じることが可能で、該第一デポジットおよび
    第二デポジットの保護皮膜を破ることが可能であること
    を特徴とする請求項36記載の固着部材。
  38. 【請求項38】 組み合わせた部材からの分離を防止す
    るための固定状態形成物質を有する固着部材を製造する
    方法において、 (A)該固着部材の表面(イ)に対し、樹脂、紫外線硬
    化性フィルム形成化合物、および紫外線硬化性フィルム
    形成化合物を紫外線に露光させて、薄く、連続し、乾
    き、実質的にピンホールがなく、柔軟で、粘着性のない
    外側のインテグラル保護皮膜を形成することのできる光
    重合開始剤等から成る樹脂含有成分を塗布する工程と、 (B)該固着部材の表面(ロ)に対し、該モノマー樹脂
    を重合できるハードナーと、ジメタクリ酸塩を有する紫
    外線硬化性フィルム形成化合物と、紫外線露光でフィル
    ム形成ジメタクリ酸塩を硬化し、薄く、連続し、乾き、
    実質的にピンホールがなく、柔軟で、粘着性のない外側
    のインテグラル保護皮膜を形成することのできる光重合
    開始化合物等から成るハードナー含有組成物を塗布する
    工程と、 (C)該フィルム形成化合物あるいは該フィルム形成ジ
    メタクリ酸塩が薄く、連続し、乾き、実質的にピンホー
    ルがなく、柔軟で、粘着性のない外側のインテグラル保
    護皮膜を形成することのできる量の紫外線照射を、該表
    面(イ)および(ロ)におこなう工程等から構成するこ
    とを特徴とする固着部材を製造する方法。
  39. 【請求項39】 該表面(イ)および(ロ)は少なくと
    も部分的に互いに接していることを特徴とする請求項3
    8記載の方法。
  40. 【請求項40】 該表面(イ)および(ロ)は互いに接
    していないことを特徴とする請求項38記載の方法。
  41. 【請求項41】 該樹脂含有成分および該ハードナー含
    有成分を含むグループの少なくとも一グループはマイク
    ロカプセル化することを特徴とする請求項38記載の方
    法。
  42. 【請求項42】 該紫外線硬化型フィルム形成化合物の
    該ジメタクリ酸塩はEBADおよびHDDMAから成る
    グループより選択することを特徴とする請求項38記載
    の方法。
  43. 【請求項43】 該紫外線硬化型フィルム形成化合物の
    該ジメタクリ酸塩はEBADであることを特徴とする請
    求項42記載の方法。
  44. 【請求項44】 該紫外線硬化型フィルム形成化合物は
    TMPTA、EBADおよびHDDMAから成るグルー
    プより選択することを特徴とする請求項38記載の方
    法。
  45. 【請求項45】 該紫外線硬化型フィルム形成化合物は
    TMPTAであることを特徴とする請求項44記載の方
    法。
  46. 【請求項46】 該紫外線硬化型フィルム形成化合物は
    EBADであることを特徴とする請求項44記載の方
    法。
  47. 【請求項47】 該固着部材はボルト、螺子、リベッ
    ト、ステープル、だぼ、ペグ、くぎ、ナット、ワッシャ
    ー、ワイヤーナット等から成るグループから選択するこ
    とを特徴とする請求項38記載の方法。
  48. 【請求項48】 該固着部材はワイヤーナットであるこ
    とを特徴とする請求項47記載の方法。
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