JPH05125231A - ゴムおよびプラスチツクの加工性を改良する方法 - Google Patents

ゴムおよびプラスチツクの加工性を改良する方法

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JPH05125231A JP3194488A JP19448891A JPH05125231A JP H05125231 A JPH05125231 A JP H05125231A JP 3194488 A JP3194488 A JP 3194488A JP 19448891 A JP19448891 A JP 19448891A JP H05125231 A JPH05125231 A JP H05125231A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 通常はゴムまたはプラスチックと不混和性で
あり深刻な欠陥の原因になる潤滑剤が、それをゴムまた
はプラスチックに組み入れる前にそれを素練り促進剤と
予めブレンドすることによって、欠陥無しでゴムまたは
プラスチックに組み入れることができる。この態様にお
いては、ゴムまたはプラスチックブレンドの中に、その
他の成分、たとえば、アルコール性またはグリコール性
ヒドロキシル基を有する化合物、脂肪酸およびそれらの
エステルおよびエーテル、脂肪酸アミド、ワックス、界
面活性剤、および不活性充填剤を含有させることも可能
である。潤滑剤と素練り促進剤は均質混合物としてゴム
またはプラスチックに添加する。 【効果】 ゴムおよびプラスチックの離型性、加工性、
接着性、および粘着性の改良を、引張強さ、伸び、モジ
ュラスなどを犠牲にせずに達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明はゴムまたはプラスチックの離型性、加工性、接
着性および粘着性を改良しながら、引張強さ、伸び、モ
ジュラスなどのようなその他の物理的性質に悪影響を与
えない、ゴムおよびプラスチックの加工方法に関する。
特に、本発明は成形部品を離型させるために型に潤滑剤
を適用する必要がないようにゴムおよびプラスチック配
合物の離型を促進させる方法に関する。
【0002】発明の背景 天然および合成ゴム組成物は代表的には加硫剤、可塑
剤、増量剤、充填剤、顔料、等々のような材料の混合物
からなり、型の中で硬化または加硫されて有効な物品に
なる。生ゴムは非常に高い粘度を有しているので、上記
添加剤の多くとは容易かつ迅速に混合することができな
い。そうするためには、生ゴムをまず軟質プラスチック
状態に分解しなければならない。しばしば素練り(masti
cation) と称されているこの手順はゴムに熱をかけなが
ら、素練り促進剤(peptizer) (可塑剤) と混合すること
を伴う。素練り促進されたゴムはそれから冷却され、そ
れからその他の添加剤と混合される。
【0003】ゴムおよびプラスチック配合物の混合を促
進するために加工助剤を使用することは一般に知られて
いる。たとえば、米国特許第3,787,341号、再
発行番号29,821号(アロン)は特定の均質混合物
の使用を教示しており、それは混合工程中にその他の添
加剤と一緒に生ゴムに直接添加され、そして別個の素練
り工程の必要性を解消している。この均質混合物は芳香
族スルホン酸のアルカリ金属塩(たとえば、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸カリウム)と長鎖脂肪酸(たとえば、
ステアリン酸)を含み、そして組成物の約0.5〜約2
重量% の量で添加される。好ましくは、均質混合物は芳
香族エステル、アルコール性およびグリコール性ヒドロ
キシル基を有する化合物、脂肪または脂肪酸のカリウム
またはナトリウム石鹸、亜鉛、マグネシウム、カルシウ
ムまたはバリウムのような金属のその他の石鹸、および
パラフィンのような添加材料も含有している。米国特許
第3,882,062号(アロン)はチオエーテルが均
質混合物の作用を触媒することを教示している。
【0004】米国特許第4,534,799号(アグィ
アレイ)は、部分中和された、脂肪酸改質アルキルベン
ゼンスルホン酸と、脂肪酸アミドと、常態固体ポリエチ
レングリコールと、常態固体低密度ワックスと、フッ素
化界面活性剤との混合物からなる、天然および合成ゴム
の湿潤特性を向上させる加工助剤を開示している。この
加工助剤はさらに不活性充填剤および/または担体を含
むことができる。
【0005】ゴムおよびプラスチックの加工には、シリ
コーン、フルオロカーボン、および長鎖アルコール、エ
ステルまたは石鹸のような潤滑剤も使用されてきた。以
前、かかる潤滑剤は主として外部に、すなわち、型やダ
イなどの表面に適用して使用されていた。フルオロカー
ボン潤滑剤は優れた潤滑剤であるが、それらの低い表面
エネルギーのせいで、それらと大抵のエラストマーとの
反応は著しく限られている。フルオロカーボンをゴムま
たはプラスチックに直接に(内部に)混合することは接
着性および粘着性の深刻な損失を引き起こすばかりでな
く、その他の物理的性質に悪影響を与える。従って、フ
ルオロカーボン潤滑剤は加工および離型を殆どまたは全
く改良しないような少量だけをゴムまたはプラスチック
の内部に添加することができる。
【0006】シリコーン流体または樹脂も潤滑剤または
離型剤として使用されてきたが、フルオロカーボンのよ
うに、ゴムおよびプラスチックとの許容できる混和性を
持たないことがしばしばである。低濃度でも、これらシ
リコーン潤滑剤をゴムまたはプラスチック配合物に直接
に(すなわち内部に)混合することは粘着性および接着
性の深刻な損失を引き起こすことがある。その他の欠点
は加硫ゴムからシリコーンが浸出することである。
【0007】従って、本発明の目的は潤滑剤、たとえ
ば、末端官能基を持つ又は持たないシリコーン流体を、
ゴムまたはプラスチックの物理的性質に悪影響を与える
ことなくゴムまたはプラスチックに組み入れる方法を提
供することである。
【0008】本発明の別の目的は接着性、粘着性、モジ
ュラス、および引張強さのような性質に悪影響を与える
ことなくゴムまたはプラスチック配合物に優れた離型性
および加工性を付与する方法を提供することである。
【0009】本発明のさらに別の目的はゴムまたはプラ
スチック中の潤滑剤の混和性および分散性を高める方法
を提供し、それによって、より高い湿潤度を潤滑剤に付
与することである。
【0010】本発明のさらに別の目的はゴムまたはプラ
スチックの分解を促進するための新規方法を提供し、そ
れによって、素練り促進剤と潤滑剤のブレンドをゴムま
たはプラスチックに組み入れることによって、分離した
素練り工程+潤滑工程の必要性を解消することである。
【0011】本発明のさらに別の目的はゴムまたはプラ
スチック配合物の粘度を減少させる方法を提供し、それ
によって、ゴムまたはプラスチック配合物を均質化する
のに要する混合時間を減少させ、そしてかかる配合物の
中の成分の分散が従来の方法によって達成されるものよ
りも良くなっている。
【0012】さらに、本発明の目的はゴムおよびプラス
チックに改良されたオゾン・酸素分解抵抗性および改良
された物理的性質たとえば引張、モジュラス、伸び、圧
縮永久歪み、および屈曲を付与することである。
【0013】本発明のその他の目的はゴムおよびプラス
チックの物理的性質に悪影響を与えることなく、ゴムお
よびプラスチック配合物の改良された流動、混合および
押出特性の提供を、混合組成物の連続加工の可能性や、
より低く、より安全なダンプ(dump)温度と一緒に包含す
る。
【0014】発明の概要 上記目的およびその他目的によれば、本発明は潤滑剤
(たとえばシリコーン流体) を素練り促進剤と共に含む
予めブレンドされた加工助剤を配合物に組み入れること
によって、ゴムおよびプラスチック配合物の加工性およ
び剥離性 (型からの) を改良し、かつ、かかる配合物中
の成分の分散を改良する方法を提供する。
【0015】本発明は高濃度の通常使用できないシリコ
ーン潤滑剤の内部使用を、それらをゴムまたはプラスチ
ックと混和性にすることによって、ゴムまたはプラスチ
ックの物理低性質たとえば接着性、粘着性、引張強さ、
モジュラス、伸び、屈曲または圧縮永久歪みを妥協させ
ることなく、可能にする。本発明の方法をゴム (天然お
よび合成の両方) およびプラスチックに対して使用する
ことは成形部品の離型を可能にするために離型剤を型表
面上に吹き付ける必要性を解消または減少させる。本発
明はさらに、ゴムまたはプラスチック配合物の中への他
成分のより良い分散を、その混合を促進するようにゴム
およびプラスチックの粘度を低下させることによって可
能にする。加えて、ゴムまたはプラスチックに添加され
る顔料および充填剤について、より良い湿潤が付与さ
れ、そしてゴムまたはプラスチックが加工中にミルロー
ルに粘着する傾向が減少する。本発明の方法に従って処
理されたゴムはまた、オゾンおよび酸素によって引き起
こされる分解に対する抵抗性がより良好であり、そして
改善された物理的性質を示す。
【0016】発明の詳細 本発明の方法はゴムまたはプラスチック配合物の摩擦係
数を減少させるために一つまたはそれ以上の潤滑剤を利
用している。適する潤滑剤は汎用シリコーンとして知ら
れているシリコーン流体および樹脂の類を包含する。汎
用シリコーン樹脂および流体は末端官能基を有していな
いので、それらは他の化学物質の存在下で非常に低い反
応性を示す物質である。しかしながら、本発明には、シ
リコーン潤滑剤の反応性は要求されてはいない。
【0017】汎用シリコーンの珪素原子上置換基は専ら
メチル基または酸素からなる。ポリマー鎖の末端は粘度
変化およびその他の物理的性質の変動を抑える。これら
シリコーン流体の最も簡単なものは次の基本構造式
【化5】 を示すトリメチルシロキシ末端ポリジメチルシロキサン
である。これら基本的な汎用シリコーンは分子量が約2
00から400,000を越す迄の範囲にある。流体は
漠然と150℃で熱安定性である。5,000〜60,
000センチストークスの高粘度のシリコーン流体およ
び樹脂は潤滑剤として有効であることが判明している。
【0018】本発明に使用するにはポリジメチルシロキ
サンが好ましい。何故ならば、それらの大きな分子量は
それらをしてゴムおよびプラスチックに優れた潤滑特性
を付与することを可能にするからである。加えて、ポリ
ジメチルシロキサンは低コストで容易に入手可能であ
る。本発明に使用できる、商業的に入手可能な汎用ポリ
ジメチルシロキサンの例はGE社からのビスカシル(Vis
cacil)10Mおよびビスカシル30Mである。
【0019】汎用シリコーンは低コストでかつ広範囲の
分子量を有することから好ましいけれども、本発明で潤
滑剤として使用されるシリコーンは代表的には約5,0
00〜約60,000センチポアズの粘度を有する官能
性末端シリコーン流体または樹脂であることも可能であ
る。かかる化合物は一般式
【化6】
【0020】[ 式中、R1 、R2 、R3 およびR4 の各
々はヒドロカルビル (たとえば、アルキルまたはアリー
ル) またはヒドロカルボキシ (たとえば、アルコキシま
たはアリールオキシ) 基であり、そしてそれらのうちの
少なくとも一つは官能基で置換されており、そしてxは
シリコーン潤滑剤のサイズによって決まる整数である]
【0021】によって表わすことができる。代表的な官
能基はアミンまたはヒドロキシル基であり、第一アミン
基が好ましい。
【0022】大抵の商業的に入手可能なシリコーン潤滑
剤においては、R1 、R2 、R3 およびR4 部分は炭素
約10個までのアルキル、またはフェニルである。一般
的な規則としては、これら部分は主としてまたは完全に
メチルである。
【0023】官能基を含有する部分はアルキルまたはア
リールであることができるが、普通はアミノアルキルた
とえばアミノプロピル、またはヒドロキシアルコキシた
とえば2−ヒドロキシエトキシである。アミン末端の官
能性シリコーン流体は特に好ましい。
【0024】本発明のこの態様において有効である商業
的に入手可能な官能性末端のシリコーン流体はGE社か
ら商業的に入手可能なSF1080のようなメチルアル
キルシロキサン; および、ダウコーニング社から商業的
に入手可能なダウコーニング193のような約5000
cps粘度のポリジメチルシロキサンである。
【0025】芳香族改質シリコーン、フェニルメチルシ
ロキサンまたは式
【化7】 のジフェニルシロキサンとして導入されているフェニル
基を含有するものは本発明に用途を有するもであること
が判明した。それらは潤滑性、耐酸化性、熱安定性を改
善し、そして−55℃〜290℃の使用温度で作用す
る。
【0026】シリコーン以外の物質も本発明の方法にお
ける潤滑剤として使用できる。これら潤滑剤は専有的に
または一つまたはそれ以上のシリコーン潤滑剤との混合
物で使用できる。たとえば、従来、ゴム自体の中ではな
く主として外部に使用されて( すなわち、型、ダイなど
の表面に適用されて) きた周知のフルオロカーボン潤滑
剤の類が本発明に使用されてもよい。フルオロシリコー
ン、シリコとフルオロ−樹脂の共重合体も、C−F結合
の優れた物理的性質の利点を受けるために潤滑剤として
使用されてもよい。加えて、本発明に通じてくると、当
業者には、ポリエステル、ポリエステル−アミド、ポリ
アミド、ポリエーテル、およびポリチオエーテルのクラ
スからのその他潤滑剤をシリコーン潤滑剤の一部のまた
は完全な代替物として使用することも可能であることが
明かになろう。
【0027】使用できる商業的に入手可能な非シリコー
ン潤滑剤の具体例はデュポンからのビトンAおよびビト
ンB(これら材料はフッ化ビニリデンの単独重合体およ
び共重合体に基づいている)、3M社からのフルオレル
2140、およびモンテセタニからのテクロフロー(Tec
hroflow)SLを包含する。
【0028】本発明は潤滑剤をゴムまたはプラスチック
と混和性にするために素練り促進剤を潤滑剤との組合せ
で使用している。素練り促進剤はゴムまたはプラスチッ
クに組み入れる前に予め潤滑剤とブレンドされている。
一般に、素練り促進剤は素練り(すなわち、分解)によ
ってゴムの軟化(すなわち、粘度の破壊)を促進する物
質であることが知られている。これら物質は低温素練り
中にゴムの機械化学的分断を促進するときには「ラジカ
ルアクセプター」、または高温でゴムの素練りを促進す
るときにはゴムの「酸化性分断の促進剤」と称される。
【0029】本発明の方法に使用できる商業的に入手可
能な化学的な素練り促進剤の例は、チアゾール促進剤
(たとえば、メルカプトベンゾチアゾールおよびシクロ
ヘキシベンゾチアゾールスルフェンアミド); フェニル
ヒドラジン(およびその誘導体類、それらは既知の素練
り促進剤である); 既知の有機−硫黄化合物の素練り促
進剤(たとえば、チオ−β−ナフトール); および既知
のアルキルおよびアリールメルカプタンの類の素練り促
進剤(たとえば、キシリルメルカプタンおよびペンタク
ロロチオフェノールおよびその塩、亜鉛ペンタクロロチ
オフェネート)を包含する。本発明に使用できるその他
の商業的に入手可能な素練り促進剤はジチオビスベンズ
アニリドおよびN−タロウアルキルトリメチレンジアミ
ンオレエートである。
【0030】本発明に使用される素練り促進剤はまた、
構造式
【化8】
【0031】( 式中、少なくとも一つのXがアルキルで
あることを条件に、各Xは、独立に、水素、または炭素
原子約14個までの直鎖もしくは分枝鎖アルキルであ
る)
【0032】によって表わされるアルキルベンゼンスル
ホン酸(可塑化させるタイプの素練り促進剤)であるこ
とができる。各Xは好ましくは少なくとも4個の炭素原
子を含有する。好ましいアルキルベンゼンスルホン酸は
【化9】
【0033】( 式中、Rは炭素原子約8個〜約12個の
直鎖もしくは分枝鎖アルキルである)
【0034】によって表わされる。ドデシルベンゼンス
ルホン酸はその例であり、かつ好ましい。
【0035】素練り促進剤であることは知られていない
が、既に開示されたものであり、本発明において素練り
促進剤と共に使用できる化合物の一クラスは長鎖脂肪酸
(すなわち、約14〜約22個の炭素原子を有する脂肪
酸)の塩である。特に、オレイン酸、ステアリン酸、お
よびパルミチン酸の金属塩が好ましい。オレイン酸亜鉛
のような亜鉛塩は亜鉛がゴムおよびシリコーン流体に対
して良好な親和性を有するので特に好ましい。加工助剤
の中のこれら塩の存在は必須ではない。しかしながら、
それらの存在は素練り促進剤と共に、潤滑剤とゴムまた
はプラスチックとの混和性を改善する。
【0036】本発明の加工助剤の中に任意的に使用する
ことができるその他の物質はアルキルベンゼンスルホン
酸と脂肪との中和反応生成物、たとえば、米国特許第
4,534,799号(アグィアレイ)及び米国特許第
3,787,341号、再発行番号29,821号(ア
ロン)に開示のものであり、これらは本願明細書中にそ
の記載の一部として組み入れられる。 '799号特許の
中により完全に記載されているように、ゴム加工助剤と
して有効な、部分中和した、脂肪酸改質のアルキルベン
ゼンスルホン酸は、アルキル基が約10〜約14個の炭
素原子を含有しているアルキルベンゼンスルホン酸を、
約14個〜約20個の炭素原子を有する飽和または不飽
和長鎖脂肪酸と一緒に、少なくとも約1:1の脂肪酸:
スルホン酸の重量比で、得られる混合物のpHが約2〜
約3になるまで高温加熱した後、混合物のpHを約4.
5〜約6.5に調節するために塩基を添加することによ
って製造できる。素練り促進剤として作用する特に好ま
しい一物質はニュージャージー州パターソン在テクニカ
ルプロセッシング社から商業的に入手可能である独占の
加工助剤X−100(商標)である。X−100(商
標)は15部のドデシルベンゼンスルホン酸と60部の
ラノリンを反応させ、7部のトリエタノーアミンで中和
し、そして18部のイソプロピルミリステートを添加す
ることによって製造される。
【0037】任意の理論によって拘束することを意図す
るものではないが、シリコーン樹脂のための改質剤とし
ての素練り促進剤の使用はゴムの交叉結合も促進すると
考えられる。交叉結合密度を増加させることによって、
使用する硬化剤(ゴムの場合には通常、硫黄) には関係
なく、交叉結合の新規かつ付加的部位が可能になる。引
張強さ、モジュラス、伸び、屈曲、圧縮永久歪み、およ
び、酸素およびオゾン分解抵抗性のような物理的性質は
顕著に改善される。通常妥協を強いられる、接着性、粘
着性、および離型性のような性質も、この硬化交叉結合
密度の増加によって改善される。
【0038】加工助剤の中の素練り促進剤:潤滑剤の比
は潤滑剤をしてそれを添加されるべきゴムまたはプラス
チックと混和性にするのに十分であるようなものであ
る。加工助剤の中のシリコーン樹脂:素練り促進剤の量
的比率は重量で、好ましくは約1:0.20から約3:
0.20までである。
【0039】潤滑剤が末端第一アミンによって官能性に
末端停止されたシリコーン流体であり、かつ素練り促進
剤がアルキルベンゼンスルホン酸である場合には、第一
アミン基(−NH2)当たり少なくとも1個のスルホン酸
基(−SO3H)が存在するような割合であるときに、
良好な結果が達成されることが判明した。比は5:1の
ような高いもの、またはそれ以上に高いものが可能であ
るが、通常、約1:1〜約2:1の比が好ましい。スル
ホン酸がドデシルベンゼンスルホン酸であり、そしてシ
リコーン樹脂がアミン末端樹脂である場合、ドデジルベ
ンゼンスルホン酸:シリコーン樹脂の重量比は約1:1
から約5:1まで変動可能であるが、好ましくは、約
1:1〜約3:1の範囲である。
【0040】素練り促進剤がアルキルベンゼンスルホン
酸である場合には、加工助剤を得るために官能性末端シ
リコーン流体との反応生成物を得ることが可能である
(しかし、必須ではない)。 この態様においては、シリ
コーン潤滑剤の少なくとも1個のヒドロカルビルまたは
ヒドロカルボキシ基はスルホン酸と反応することが可能
でなければならない。この態様の反応生成物はアルキル
ベンゼンスルホン酸とシリコーン潤滑剤を混合し、そし
て混合物を、反応を起こさせるのに十分な温度に加熱す
ることによって得られる。反応中に水が生成されるの
で、水の除去を可能にする条件を使用することが望まし
い。従って、望ましくは、反応は周囲圧力で100℃よ
り高い温度で行われ、それによって水を留除する。
【0041】本発明の好ましい態様においては、潤滑剤
および素練り促進剤に加えて、その他の材料がゴムまた
はプラスチックブレンドに添加される。これらその他材
料はアルコール性基を有する化合物、グリコール性ヒド
ロキシル基を有する化合物、脂肪酸およびそれらのエス
テルおよびエーテル、脂肪酸アミド(ダイマーおよびト
リマーを包含する)、ワックス、有機アミン、湿潤剤、
フルオロ界面活性剤、不活性充填剤、およびそれらの混
合物であることができる。
【0042】本発明の潤滑剤と素練り促進剤の混合物
(または可能な場合には潤滑剤と素練り促進剤の反応生
成物)を基本とした好ましい加工助剤の中のその他成分
はアルコール性またはグリコール性ヒドロキシル基を有
する化合物、脂肪酸およびその他のエステルまたは塩、
脂肪酸アミド、ワックス、その他の湿潤剤および界面活
性剤、および充填剤を包含する。
【0043】本発明に使用されてもよい脂肪酸は飽和ま
たは不飽和長鎖脂肪酸、代表的には約14個〜約22個
の炭素原子を有するもの、である。具体的な脂肪酸はパ
ルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、ミリスチル酸
などである。
【0044】脂肪酸は純粋であってもよいが、十分な脂
肪酸含量すなわち約9〜約30重量% の脂肪酸を有する
ことを条件に、ラノリンのような脂肪酸含有混合物がよ
く使用できることが判明している。これら生成物はま
た、その得られた生成物をゴム加工助剤として使用する
ことを妨害しないで加工助剤に有効な諸性質を付与する
アルコールやワックスを包含する。
【0045】脂肪酸エステルは上記と同一または異なる
脂肪酸を包含する。約14個〜約22個の炭素原子を有
する長鎖脂肪酸のイソプロピルエステルを添加すること
が好ましい。具体的エステルはイソプロピルミリステー
ト、イソプロピルパルミテートなどである。
【0046】この好ましい組成物に使用される脂肪酸は
以前、ゴム用潤滑剤として知られていたものであり、そ
して式
【化10】
【0047】[ 式中、R5 は約8個〜約22個の炭素原
子を有する直鎖または分枝鎖アルキルまたはアルケニル
基であり、そしてR6は水素またはR7−C(=O)−基
(但し、R7 は約8〜約22個の炭素原子を有する直鎖
または分枝鎖アルキルまたはアルケニル基である)であ
り、そしてR5 とR7 は同一または異なる]
【0048】によって表わされてもよい。これらアミド
の例はステアラミド、エルカミド、オレアミド、ステア
リルエルカミド、オレイルパルミタミド、エルシルステ
アラミドなどである。
【0049】一般に、ステアラミド、オレアミド、エル
カミド、およびベヘンアミドのような第一アミドが好ま
しい。従来、脂肪アミドを添加したときにエラストマー
およびプラスチックに付与されていた離型性、スリップ
性、粘着防止性、および耐ブロッキング性は脂肪酸アミ
ドとアルキルベンゼンスルホン酸との反応によって顕著
に向上する。効果のこの向上はポリマー中に必要とされ
ていたアミドの量を減少させる。
【0050】アルコール性およびグリコール性ヒドロキ
シル基を有する化合物は鎖中に約8個〜約20個の炭素
を有する直鎖または分枝鎖脂肪族アルコール; アルキル
基が鎖中の炭素原子約12個に限定されており、そして
ポリグリコールがエチレンオキシ(CH2−CH2−O
−)基を約6個より多く含有しない、グリコールまたは
ポリグリコールのアルキルフェノキシエステル; または
分子中に約3個のプロピレンオキシド基を有するポリプ
ロピレングリコールを包含する。具体的化合物は2−エ
チルヘキサノール、セチルアルコール、ステアリルアル
コール、ノニルフェノキシグリコール、ノニルフェノキ
シジグリコール、ノニルフェノキシテトラエチレングリ
コール、ドデシルヘキサエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレ
ングリコール、ノニルフェノキシトリデシルエチレング
リコールなどである。
【0051】使用されるワックスは天然または合成ワッ
クスであってもよい。使用されてもよい合成ワックスは
低密度、低分子量、および低結晶性のポリオレフィンワ
ックスである。好ましいポリオレフィンワックスは約
0.9〜約0.93g/cm3 の密度、約40〜約500
センチポアズの粘度(140℃でのブルックフィール
ド)および約90℃〜約110℃の融点、好ましくは約
100℃〜約102℃の融点を有するポリエチレンワッ
クスである。適するポリエチレンワックスは「A−Cポ
リオレフィン」の名称でアライド社から入手可能であ
り、そしてAC617、AC617A、AC6、AC6
A、AC7、AC7A、AC8、AC8A、AC9、A
C9A、AC712、AC715、AC725、および
AC735と呼ばれる製品を包含する。
【0052】使用されてもよい天然ワックスは約5℃〜
約90℃の範囲の融点を有するものであり、そしてミン
クワックス、ノンタンワックス、パラフィンワックス、
密蝋およびラノリンワックスなどである。ワックス含有
脂肪酸、たとえば、ラノリンが含まれた場合には、脂肪
酸中に存在するワックスが天然ワックス含量の一部また
は全てを供給してもよい。アミドまたはポリエチレンの
一部の代わりにラノリンで置き換えてもよい。何故なら
ば、ラノリンはアミドおよびポリエチレンに類似の様式
でゴムの離型品質を向上させるからである。ポリエチレ
ンワックスの代わりに天然ワックスで置き換えることは
存在する潤滑剤の離型能力に殆ど変化を生じさせない。
【0053】エラストマーの湿潤品質を改善するために
本発明の組成物中には異なるタイプの湿潤剤が含有され
てもよい。使用される具体的湿潤剤は加工助剤の具体的
適用に依存する。湿潤剤は陰イオン性、陽イオン性、非
イオン性、または両性であってもよい。
【0054】湿潤剤は好ましくは、少なくとも一部が、
フルオロ界面活性剤のような界面活性剤から構成されて
いる。ここで定義されるフルオロ界面活性剤は低下した
表面張力および改善された湿潤特性を付与する脂肪族フ
ルオロカーボン鎖(たとえば式−CnF2n+1の鎖)を包
含する。適するフルオロ界面活性剤の例は非イオン性フ
ルオロ界面活性剤、陰イオン性フルオロ界面活性剤、陽
イオン性フルオロ界面活性剤、フッ素化アルキルエステ
ル、および、中でも、ペルフルオロアルキルスルホン酸
アンモニウムである。
【0055】上記活性化合物に加えて、本発明の加工助
剤は不活性充填剤および/または担体を含有することが
できる。適する充填剤は珪藻土またはフラー土、各種の
クレー、炭酸カルシウム、タルク、アルミニウム三水和
物、カオリン、シリカ、殻粉(shell flour) 、ベントナ
イト、二酸化珪素などである。
【0056】本発明の加工助剤の中の様々な物質、たと
えば、ステアリン酸亜鉛、ステアラミド、ダイマー酸、
脂肪酸などの含有は配合物を酸性にする。モノ−、ジ−
およびトリ−メタノールアミン、モノ−、ジ−およびト
リプロパノールアミン、2−(ジエチルアミノ)エタノ
ール、2−(ブチルアミノ)エタノール、2−(メチル
アミノ)エタノール、および2−(エチルアミノ)エタ
ノールのような各種アルキロールアミンによって中和す
ることが必要であるかも知れない。
【0057】ゴム配合物の中の中和剤または改質剤とし
ての二官能性アミンの使用は引張強さ、モジュラス、引
裂抵抗性、および屈曲強さのような性質を改善するため
にはかなり重要であることが証明された。本発明にとっ
て有効であるポリアミンはエチレンジアミン、ジエチレ
ントリアミン、トリエチレンテトラミン、およびテトラ
エチレンペンタミンを包含する。
【0058】基本的な処方はエラストマー用に適する加
工助剤をプラスチック混和性配合物にすることができる
ように変更できる。エラストマーの場合、低いpHを有
する処方はより良い加工を与え、そしてゴムとシリコー
ンやフルオロカーボン樹脂のような材料との間のより良
い混和性を生じる。
【0059】プラスチックのための配合物はプラスチッ
クのための処方のpHが中性に近いものであるべきであ
ること以外は、ゴムのためのそれと非常に似ている。中
和は無機または有機塩基を使用して任意の都合のよい方
法で行うことができる。しかしながら、得られる部分中
和生成物は無機塩基によって中和された生成物のように
は粘稠でないので、上記の有機アミンを使用することが
好ましい。好ましいアミンは低級アルキルまたはヒドロ
キシ低級アルキル第一、第二、および第三アミンであ
り、特に、アルキル基がエチルまたはプロピルである場
合のものである。エタノールアミン、トリエタノールア
ミン、イソプロパノールアミンなどのようなヒドロキシ
アルキルアミンが好ましい。イソプロパノールアミンと
ジイソプロパノールアミンとトリイソプロパノールアミ
ンの混合物のような、アミンの混合物も有効であること
が判明した。
【0060】本発明の方法においては、選択された化合
物を都合のよい様式で混合することによって、たとえ
ば、均一な混合物を達成するために攪拌することによっ
て、まず加工助剤を生成する。しかしながら、加工助剤
は既知のどの方法によって生成されてもよい。良好な結
果を達成するために本質的なものはゴムまたはプラスチ
ックに組み入れる前に潤滑剤と素練り促進剤を予めブレ
ンドすることである。予備ブレンド中に潤滑剤は素練り
促進剤によって改質されると考えられる。シリコーン潤
滑剤が単独で、ゴム配合物に添加された場合には、ゴム
の物理的性質は素練り促進剤が予めゴムに組み入れられ
ている場合でさえ妥協的なものである。
【0061】本発明の加工助剤中の各成分の量は個々の
成分の性質および加工助剤に望まれる性質に依存して変
動する。
【0062】本発明の加工助剤は素練り工程以前の混合
サイクル中に生ゴムに添加されてもよいが、ゴム加工の
配合工程より遅くならずに添加されるべきである。
【0063】本発明に使用するための好ましい加工助剤
は約45〜約70重量部のオレイン酸亜鉛、約10〜約
20重量部のアルキルベンゼンスルホン酸、約15〜約
20重量部のトリプロピレングリコール、および約5〜
約15重量部の汎用シリコーンを含有する。
【0064】本発明の別の好ましい態様においては、エ
ラストマーのための加工助剤は約2〜約18% のアルキ
ルベンゼンスルホン酸と約2〜約25%の官能性末端シ
ロキサンからなる混合物の反応生成物を、約5〜約25
% のワックス、約3〜約20% のアルコール性またはグ
リコール性のヒドロキシル化合物、約5〜約15% の脂
肪酸アミド、約1〜約10%の湿潤剤、約0〜約30%
の脂肪酸エステル、約0〜約30% の脂肪酸、約0〜約
3.5% の有機アミン、および約60% までの適切な不
活性充填剤との混合物中に含有する。好ましくは、湿潤
剤はフルオロ界面活性剤からなり、そしてワックスはミ
ンクワックスとポリエチレンワックスの混合物からな
る。
【0065】本発明の別の好ましい態様においては、エ
ラストマーまたはプラスチックどちらにも使用すること
ができる加工助剤は約2〜約7.5% のアルキルベンゼ
ンスルホン酸と約2〜約25% の官能性末端シロキサン
との反応生成物を、約5〜約10% のワックス、約1〜
約30% の湿潤剤、約2〜約10% の脂肪酸アミド、約
1〜約10% のアルコール性またはグリコール性ヒドロ
キシル化合物、約0〜約3.5% の有機アミン、約0〜
約9% の脂肪酸エステル、および約60% の適切な不活
性充填剤との混合物中に含有する。この態様における加
工助剤はそれが酸性pH、好ましくは約3のpHを有す
る場合には、エラストマーと共に使用するのに適合して
いる。それが中性に近いpHを有する、好ましくは約6
〜約8のpHを有する場合には、プラスチック用に有効
になる。
【0066】好ましくは、この態様における湿潤剤はフ
ルオロ界面活性剤と、具体的適用の要求に依存して陰イ
オン性、陽イオン性、非イオン性、または両性であって
もよい一つまたはそれ以上のその他の界面活性剤を含
む。最も好ましくは、加工助剤は約1〜約10% のブロ
ックポリマー非イオン性界面活性剤たとえばポリ (オキ
シエチレン−コ−オキシプロピレン)非イオン性界面活
性剤と約1〜約10% のフルオロ界面活性剤からなる。
【0067】ゴム組成物の改良された加工または離型を
達成するために必要とされる本発明の加工助剤の量は通
常、ゴム組成物とその他の配合物成分の全重量に対し
て、約0.5% 〜約10% である。好ましくは約1〜約
2% の加工助剤が添加される。
【0068】本発明の加工助剤を用いて改良できるゴム
は限定されるものではないが、次のものを包含する: ブ
タジエン−スチレン共重合体、ポリクロロプレンおよび
クロロプレン共重合体、ポリイソプレンおよびイソプレ
ン共重合体、改質ポリエチレン、ポリアクリレートおよ
びアクリレート共重合体、ポリエステルおよび改質ポリ
エステル、シリコーンゴム、ハイパロン、ヒドリンゴ
ム、天然ゴム等。本発明は緊張下で結晶化する傾向のあ
るそれらエラストマーにとって特に有効である。
【0069】本発明の加工助剤によって改良されたポリ
マーの一つの重要な物理的性質は粘着性である。これは
加工助剤の素練り促進剤の素練り促進作用によるその分
子量の低下によってゴムの移動性(mobility)が増加する
せいである。移動速度は分子量が減少すると増加する。
【0070】驚くべきことには、改良された粘着性に加
えて、優れた離型性が得られる。かかる性質は互いに反
対であり、そして通常、接着性に悪影響を与えることな
しには共存しない。特に、従来の配合でシリコーンが添
加された場合には、そうである。本発明の配合物は、そ
れらの素練り促進作用を通して、より低いポリマー分子
量を与える。加えて、それらは粘着性および接着性を改
良する。
【0071】エラストマーにおけるもう一つの重要な加
工要求はミルロール上への緊密な巻き付きを形成する能
力であり、それは同時にポリマーの機械的鎖分断を助け
る。本発明の加工助剤の使用はより良い粘着性、接着
性、および分散性を達成することを助けるばかりでな
く、粘度(それはせん断応力/せん断速度の比として規
定されてもよい)も低下させる。
【0072】引張、モジュラス、伸び、屈曲、および圧
縮永久歪みなどのような物理的性質は一般に本発明の生
成物の使用によって改良される。この効果はそれらがも
たらす優れた湿潤および分散によって向上し、それは強
化特性をかなり増加させる非常に細かい粒子サイズのカ
ーボンブラックの使用を可能にする。従って、クレーの
ような低コストの充填剤は従来可能であったよりも高い
濃度でゴムおよびプラスチック配合物に充填できる。
【0073】本発明の加工助剤はそれらが添加されるゴ
ムまたはプラスチックの表面の改質をも可能にする。こ
の効果はゴムまたはプラスチックに低表面エネルギーの
物質が添加された結果であろう。エラストマーにおいて
は、酸化およびオゾンに対する抵抗性が顕著に改良され
る。素練り促進剤を伴わずにシリコーン、ワックス、お
よびフルオロカーボンを含有しているゴムと比べたとき
の、より優れた予測可能活性はもう一つの利点である。
本発明によって得られる結果は一般に、異なるタイプの
ゴム、プラスチック、および樹脂によって再現可能であ
る。
【0074】好ましい態様の詳細 次に実施例によって本発明をさらに詳しく説明するが、
これら実施例は例証であって、本発明の範囲を制限する
ものではない。部およびパーセントは別に特定されてい
ない限り重量による。
【0075】実施例1 ゴムに対する効果を測定するために、エラストマーと共
に使用するのに適する幾つかの異なる加工助剤を本発明
に従って製造した。各試料の成分を重量部で下記に示
す:
【表1】 1 2 3 4 5 6 7 オレイン酸亜鉛 22.5 19.5 19.5 20 19.5 19.5 19.5 X−100 10.8 9.4 9.4 9.6 9.4 9.4 9.4 トリプロピレングリコール 13.5 11.7 11.7 12 11.7 11.7 11.7 ポリジメチルシロキサン 23.5 21.1 21.7 32 21.7 21.7 21.7 (ビスカシル10M) ワックス(ミンクワックスと 29.7 25.7 25.7 26.4 25.7 25.7 25.7 セチルアルコール); ステアラミド; および フルオロ界面活性剤素練り促進剤 ジチオビスベンズアニリド#80 − 12 − − − − − N−タロウアルキルトリメチレン − − 12 − − − − ジアミンオレエート ジチオビスベンズアニリド#44 − − − − 12 − − ペンタクロロチオフェノール − − − − − 12 − ドデシルベンゼンスルホン酸 − − − − − − 12
【0076】各加工助剤は次のように製造した。X−1
00(商標)は15部のドデシルベンゼンスルホン酸と
60部のラノリンを混合し、混合物を約250°Fの温
度で約1時間加熱し、得られた混合物を7部のトリエタ
ノールアミンで中和し、そして攪拌しながら18部のイ
ソプロピルミリステートを添加することによって製造し
た。X−100を反応釜に加え、そして220°F〜2
30°Fの温度に加熱した。それから、攪拌しながら、
X−100にミンクワックス、セチルアルコール、ステ
アラミド、およびフルオロ界面活性剤を添加した。得ら
れた混合物を約190°F〜200°Fに冷却し、その
時点で、攪拌しながら、ビスカシル10Mポリジメチル
シロキサン(分子量10,000)、オレイン酸亜鉛、
そして存在するならば更に素練り促進剤を添加した。
【0077】それから、各加工助剤試料を本発明に従っ
てゴムに組み入れて7種類のゴム試料を製造した。7種
類のゴム試料の各々および対照ゴム(加工助剤を含有し
ていない)をラジアルタイヤトレッドに加工した。加工
中およびその後に各試料および対照に対して行った種々
の実験の結果を第1表および第2表に報告する。
【0078】結果から、加工助剤によって処理された7
種類のゴムは対照よりも遙かに優れた分散を示すことが
理解できる。その上、本発明によるゴムは対照より大き
い、酸素およびオゾン分解抵抗性を示した。平均する
と、本発明によるゴムは(それを型から剥離するための
グラム数によって計ったときに)対照よりも優れた離型
性を示した。さらに、本発明の方法はゴムサンプルのム
ーニー粘度を減少させ、それによって混合を促進するこ
とが理解できる。
【0079】第1表および第2表に報告されている結果
から、7種類のゴム試料の物理的性質は悪影響を受けな
かったこと、および幾つかの場合には汎用シリコーン潤
滑剤を配合されたという事実にもかかわらず改良され
た。実際、平均して、本発明によるゴム試料の引張強
さ、モジュラス、伸び、および接着性は対照における対
応する各性質よりも明かに優れているという発見は驚く
べきことである。
【表2】 第1表: ラジアル自動車タイヤトレッド試験結果 (ゴム破壊1分後に試料を添加; ローター速度40rpm) 対照 試料1 試料2 試料3 試料4 試料5 試料6 試料7 SBR-1712 82.50 82.50 82.50 82.50 82.50 82.50 82.50 82.50 PBD-1252 55.00 55.00 55.00 55.00 55.00 55.00 55.00 55.00 ISAF-HS-黒-N-234 70.00 70.00 70.00 70.00 70.00 70.00 70.00 70.00 ステアリン酸2.00 2.00 2.00 2.00 2.00 2.00 2.00 2.00 SUNOLITE240 4.00 4.00 4.00 4.00 4.00 4.00 4.00 4.00 酸化亜鉛 3.00 3.00 3.00 3.00 3.00 3.00 3.00 3.00 試料 #1 2.19 試料 #2 2.19 試料 #3 2.19 試料 #4 2.19 試料 #5 2.19 試料 #6 2.19 試料 #7 2.19 DUREX 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 R.M.硫黄 1.75 1.75 1.75 1.75 1.75 1.75 1.75 1.75 合計 219.25 221.44 221.44 221.44 221.44 221.44 221.44 221.44 混合時間 (分) 6 6 6 6 6 6 6 6 ダンプ温度(F)265° 265° 255° 255° 250° 255° 270° 255° *=ミルに硫黄添加* * * 320 °F におけるスコーチ (分) 10 10 10 10 10 10 10 10 320 °F における 100% 硬化 (分) 13 13 13 13 13 13 13 13 引張PSI 2410 2410 2470 2490 2610 2490 2415 2500
【表3】 第1表(続き) 対照 試料1 試料2 試料3 試料4 試料5 試料6 試料7 100%モジュラス735 735 740 740 780 740 735 750 伸び % 580 580 590 590 620 590 580 590 ショアA硬度 60 60 60 60 60 60 60 60 212 °F におけるムーニーML4 62 61 58 57 49 57 62 55 ダイC引裂 310 310 310 310 320 310 310 315 微視的分散 (特殊ストレッチ) 良 良 良 非常に良 優れた 良 良 非常に良 微視的分散 普通 良 非常に良 優れた 優れた 非常に良 普通 優れた 塗料接着障害 無 無 無 無 無 無 無 無 1″ストリップ接着力 (ポンド) 20 20 20 21 21 20 20 21 型から離型させるためのg数 42.60 42.63 40.90 39.40 38.10 40.32 42.70 39.00 182 °F のオーブンで72時間における浸出 無 無 無 無 無 無 無 無 ASTM D395 法 B 1/2 ″ディスク 212°F で70時間における圧縮永久歪み 14 14 12 12 10 12 14 12 酸素ボンベ ASTM D454 亀裂発生時間 (時) 14 14 16 16 20 16 14 16 オゾン試験 ASTM D1148 亀裂発生時間 (時) 16 16 18 18 22 18 16 18 硬化仕上1-15 6 6 9 9 12 9 6 9 硬化光沢1-15 7 7 9 9 13 9 7 9 未硬化累積粘着 54.00 54.00 55.20 56.00 57.80 55.25 54.00 56.00
【表4】 第2表: ラジアル自動車タイヤトレッド試験結果 (ゴム破壊1分後に試料を添加; ローター速度40rpm) 対照 試料1 試料2 試料3 試料4 試料5 試料6 試料7 SBR-1712 82.50 82.50 82.50 82.50 82.50 82.50 82.50 82.50 PBD-1252 55.00 55.00 55.00 55.00 55.00 55.00 55.00 55.00 ISAF-HS-黒-N-234 70.00 70.00 70.00 70.00 70.00 70.00 70.00 70.00 ステアリン酸2.00 2.00 2.00 2.00 2.00 2.00 2.00 2.00 SUNOLITE240 4.00 4.00 4.00 4.00 4.00 4.00 4.00 4.00 酸化亜鉛 3.00 3.00 3.00 3.00 3.00 3.00 3.00 3.00 試料 #1 4.38 試料 #2 4.38 試料 #3 4.38 試料 #4 4.38 試料 #5 4.38 試料 #6 4.38 試料 #7 4.38 DUREX 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 R.M.硫黄 1.75 1.75 1.75 1.75 1.75 1.75 1.75 1.75 合計 219.25 219.25 219.25 219.25 219.25 219.25 219.25 219.25 混合時間 (分)6 6 6 6 6 6 6 6 ダンプ温度(F)265° 260° 250° 250° 245° 250° 260° 250° *=ミルに硫黄添加* * * 320 °F におけるスコーチ (分) 10 10 10 10 10 10 10 10 320 °F における 100% 硬化 (分) 13 13 13 13 13 13 13 13 引張PSI 2410 2490 2590 2600 2630 2590 2490 2600
【表5】 第2表(続き) 対照 試料1 試料2 試料3 試料4 試料5 試料6 試料7 100%モジュラス735 740 770 770 790 770 740 770 伸び % 580 590 600 600 625 600 590 600 ショアA硬度 60 60 60 60 60 60 60 60 212 °F におけるムーニーML4 62 57 55 54 44 55 57 54 ダイC引裂 310 310 315 315 330 315 310 315 微視的分散 (特殊ストレッチ) 良 非常に良 同左 同左 優れた 非常に良 同左 同左 微視的分散 良 非常に良 優れた 同左 同左 同左 非常に良 優れた 塗料接着障害 無 無 無 無 無 無 無 無 1″ストリップ接着力 (ポンド) 20 20 20 21 21 20 20 21 型から離型させるためのg数 42.60 39.50 40.38 39.00 37.60 40.30 39.70 39.00 182 °F のオーブンで72時間における浸出 無 無 無 無 無 無 無 無 ASTM D395 法 B 1/2 ″ディスク 212°F で70時間における圧縮永久歪み 13 12 12 11 10 12 12 11 酸素ボンベ ASTM D454 亀裂発生時間 (時) 14 16 16 17 20 16 16 16 オゾン試験 ASTM D1148 亀裂発生時間 (時) 16 18 18 19 22 18 18 16 硬化仕上1-15 6 9 9 9 13 9 9 9 硬化光沢1-15 7 9 9 9 14 9 9 9 未硬化累積粘着 54.00 56.00 56.40 56.00 58.40 56.40 56.90 56.00
【0080】実施例2 エラストマー用加工助剤 ニュージャージー州パターソン在テクニカルプロセッシ
ング社から商業的に入手可能な独占の加工助剤であり、
米国特許第4,534,799号の主題でもあるX−1
00(商標)に、ドデシルベンゼンスルホン酸およびシ
リコーン樹脂を添加することによって、エラストマーと
共に使用するのに適する加工助剤を製造した。X−10
0は実施例1と同じようにして製造した。
【0081】15部のX−100(商標)を反応釜に加
え、そして約220〜230°Fの温度に加熱し、その
時点で10部のミンクワックスと15部のセチルアルコ
ールと15部のステアラミドと5部のFC−430(商
標)(3M社から商業的に入手可能なフルオロ界面活性
剤)を、攪拌しながら、添加した。それから、得られた
混合物を約190〜200°Fに冷却し、そして15部
のSF1080(GE社から入手可能なメチルアルキル
シリコーン樹脂として市場で称されているアミン末端の
独占のシリコーン樹脂)と、15部のドデシルベンゼン
スルホン酸を、攪拌しながら、添加した。得られた混合
物を、熱の発生によって220°Fの温度で、1時間攪
拌した。それから、得られた混合物を冷却し、反応釜か
ら取り出して、2〜5μの粒子サイズを有する粉末シリ
カ10部の上に吹き付け、それによって、乾燥した自由
流動性の粉末を生じた。
【0082】実施例3 エラストマー用加工助剤 実施例2に記載のものと同じような手順を使用して、1
5部のX−100(商標)に、10部のミンクワックス
と15部のセチルアルコールと15部のステアラミドと
4部のFC−430(商標)フルオロ界面活性剤を添加
することによって、エラストマーと共に使用するのに適
する加工助剤を製造した。得られた混合物を約190〜
200°Fに冷却し、そして4部のSF1080メチル
アルキルシリコーン樹脂と15部のドデシルベンゼンス
ルホン酸を添加した。混合物を攪拌しながら、熱の発生
を伴って220°Fに1時間保った。得られた混合物を
冷却し、そして2.5μの粒子サイズを有するシリカ6
部と2μ未満の粒子サイズを有するクレー16部の混合
物22部の上に吹き付け、そうすることによって、乾燥
した自由流動性の粉末を生じた。
【0083】実施例4 エラストマーおよびプラスチック用加工助剤 31.75部のダイマー酸樹脂、4部のSF1080メ
チルアルキルシリコーン樹脂、5.75部のFSO(商
標)フルオロ界面活性剤、10.75部のイソノナン酸
オクチル、5.75部のミンクオイル、5.75部のプ
ルロニックL−62(商標)[BASFワイアンドッテ社
から入手可能なポリ(オキシエチレン−コ−オキシプロ
ピレン)非イオン性界面活性剤] 、5.75部のパルミ
チン酸イソプロピル、13.75部のプロピレングリコ
ールおよび7.75部のノニルフェノキシトリデシルエ
チレングリコールを混合することによって、エラストマ
ーおよびプラスチックどちらとも一緒に使用するのに適
する加工助剤を製造した。ダイマー酸樹脂は反応釜の中
で、5.36部のドデシルベンゼンスルホン酸、21.
45部のステアリン酸とオレイン酸のダイマー、6.4
4部のパルミチン酸イソプロピル、および2.5部のト
リエタノールアミンを混合し、そして混合物を約190
°で約1時間加熱することによって製造された。得られ
た混合物をシリカ6部とクレー16部の混合物22部の
上に吹き付け、そうすることによって、乾燥した自由流
動性の粉末を生じた。
【0084】実施例5 エラストマー用加工助剤 実施例4に記載されているようにして製造した加工助剤
のpHを、シリカクレー担体の上に吹き付ける前にドデ
シルベンゼンスルホン酸を添加することによって、約3
に低下させて、より低い粘度、より良い湿潤、およびエ
ラストマーへのより良い分散を与える加工助剤を提供し
た。
【0085】実施例6 エラストマー用加工助剤 実施例1に記載されているものに似た手順を使用して、
5.5部のX−100(商標)に、7.5部のミンクワ
ックス、7部のステアラミド、16部のセチルアルコー
ル、5部のゾニルFSN(商標)フルオロ界面活性剤、
7部のポリエチレンワックス、および16部のステアリ
ン酸亜鉛を添加した。次に、4部のドデシルベンゼンス
ルホン酸および2部のSF1080(商標)シリコーン
樹脂を添加し、そして混合物を、熱の発生を伴って22
0°Fで1時間攪拌した。得られた混合物を、2〜5μ
の粒子サイズを有する粉末シリカ30部の上に吹き付
け、そうすることによって、乾燥した自由流動性の粉末
を生じた。
【0086】次に、1.74gの得られた加工助剤を、
30gの標準マレイシャンゴム、10gのPBD−12
28(商標)(ファイアストーン社から入手可能なポリブ
タジアンゴムであり、ゴム92部当たりカーボンブラッ
ク8部を有する油/ゴム配合からなる)、55gのSB
R−1551(商標)(グッドイヤー社から入手可能なス
チレン−ブタジエンゴムであり、ゴム94部当たり油6
部からなる)、1.25gのステアリン酸、9gの加工
剤/増量剤 [サンケミカル社から入手可能なサンデック
ス (商標)]、5gの酸化亜鉛、3gの硫黄、および0.
7gの硫黄のための促進剤 [モンサントから入手可能な
サントキュア (商標)]からなるゴム配合物に添加した。
得られた組成物を均質組成が達成されるまで混合した。
【0087】それから、得られたゴム組成物の物理的性
質を測定した。それを第3表に報告する。
【0088】実施例7 エラストマー用加工助剤 実施例2に記載のものに似た手順を使用して、5.5部
のX−100(商標)に、7.5部のミンクワックス、
7部のステアラミド、16部のセチルアルコール、5部
のゾニルFSN(商標) フルオロ界面活性剤、7部のポ
リエチレンワックス、および16部のステアリン酸亜鉛
を添加した。次に、8部のドデシルベンゼンスルホン酸
および4部の中和したSF1080シリコーン樹脂を添
加し、そして混合物を、熱の発生を伴って220°Fで
1時間攪拌した。得られた混合物を、2〜5μの粒子サ
イズを有する粉末シリカ24部の上に吹き付け、そうす
ることによって、乾燥した自由流動性の粉末を生じた。
【0089】1.74gの得られた加工助剤を、実施例
5と同じゴム配合物に添加し、そして均質組成が達成さ
れるまで混合した。
【0090】それから、得られた硬化ゴム組成物の物理
的性質を測定し、それを第3表に報告する。
【0091】実施例8 エラストマー用加工助剤 実施例2に記載のものに似た手順を使用して、5.5部
のX−100(商標)に、7.5部のミンクワックス、
7部のステアラミド、16部のセチルアルコール、5部
のゾニルFSN(商標)フルオロ界面活性剤、7部のポ
リエチレンワックス、および16部のステアリン酸亜鉛
を添加することによって、加工助剤を製造した。次に、
12部のドデシルベンゼンスルホン酸および6部のSF
1080メチルアルキルシリコーン樹脂を添加し、そし
て混合物を220°Fで1時間攪拌した。得られた混合
物を18部の二酸化珪素の上に吹き付け、そうすること
によって、乾燥した自由流動性の粉末を生じた。
【0092】1.74gの得られた加工助剤を、実施例
5と同じゴム配合物に添加し、そして均質組成が達成さ
れるまで混合した。
【0093】それから、得られたゴム組成の物理的性質
を測定し、そしてそれを第3表に報告する。
【0094】比較例A 実施例2に記載のものに似た手順を使用して比較例Aの
加工助剤を製造した。5.5部のX−100(商標)
に、7.5部のミンクワックス、7部のステアラミド、
16部のセチルアルコール、5部のゾニルFSN(商
標)フルオロ界面活性剤、7部のポリエチレンワック
ス、および16部のステアリン酸亜鉛を添加した。次
に、6部のSF1080シリコーン樹脂を添加した。ド
デシルベンゼンスルホン酸は添加しなかった。得られた
混合物を、2〜5μの粒子サイズを有する粉末シリカ3
0部の上に吹き付け、そうすることによって、乾燥した
自由流動性の粉末を生じた。
【0095】次に、1.74gの得られた加工助剤を、
実施例6と同じゴム配合物に添加し、そして均質組成が
達成されるまで混合した。
【0096】それから、得られたゴム組成物の物理的性
質を測定し、そしてそれを第3表に報告する。
【0097】比較例B エラストマー用加工助剤 実施例2に記載のものに似た手順を使用して比較例Bの
加工助剤を製造した。5.5部のX−100(商標)
に、7.5部のミンクワックス、7部のステアラミド、
16部のセチルアルコール、5部のゾニルFSN(商
標)フルオロ界面活性剤、7部のポリエチレンワック
ス、および16部のステアリン酸亜鉛を添加した。次
に、4部のドデシルベンゼンスルホン酸を添加した。メ
チルアルキルシリコーン樹脂は添加しなかった。得られ
た混合物を32部の二酸化珪素の上に吹き付けた。
【0098】次に、1.74gの得られた加工助剤を、
実施例6に記載のゴム組成物に添加し、そして均質組成
が達成されるまで混合した。
【0099】得られたゴム組成物の物理的性質を測定
し、そしてそれを第3表に報告する。
【0100】比較例C エラストマー用加工助剤 実施例2に記載のものに似た手順を使用して比較例Cの
加工助剤を製造した。5.5部のX−100(商標)
に、7.5部のミンクワックス、7部のステアラミド、
16部のセチルアルコール、5部のゾニルFSN(商
標)フルオロ界面活性剤、7部のポリエチレンワック
ス、および16部のステアリン酸亜鉛を添加した。ドデ
シルベンゼンスルホン酸またはシリコーン樹脂は添加し
なかった。得られた混合物を36部の二酸化珪素の上に
吹き付けた。
【0101】次に、1.74gの得られた加工助剤を、
実施例6に記載のゴム組成物に添加し、そして均質組成
が達成されるまで混合した。
【0102】得られたゴム組成物の物理的性質を測定
し、そしてそれを第3表に報告する。
【表6】 第3表 本発明の実施例 比較例 試験 *対照 加工条件 : 混合時間 (分) 8 9 9 8 8 9 9 ダンプ温度 (℃) 245 240 245 255 245 245 290 性質: スコーチ(320°F で)(分) 8 8 8 7 8 8 8 100%硬化(320°F で)(分)11 11 11 10 11 11 11 引張(psi) 3780 4010 4010 3780 3790 3790 3780 100%モジュラス(psi) 395 410 410 395 400 400 375 伸び(%) 505 525 525 500 505 505 500 ショアA硬度 66 65 65 66 66 66 66 ムーニー粘度 45 40 40 55 47 48 55 分散** 非常に 優れて 優れて 良い 非常に 非常に 良い 良い いる いる 良い 良い ダイC引裂 295 320 320 295 300 300 275 型からの離型(g) 3360 3090 3095 4790 3880 3912 4782 硬化仕上(1-10) 8 10 10 5 8 7 5 光沢(1-10) 8 10 10 6 6 6 5 1″ストリップ接着力 (ポンド) 22 23 23 19 21 20 20 未硬化累積粘着 (溶剤で軽く拭く)(g) 5240 6340 6350 4960 5510 5100 4900 圧縮永久歪み(%)*** 11 8 7 14 13 13 15 酸素ボンべ (時)**** 13 17 17 11 12 11 10 オゾン試験 (時)***** 14 20 21 13 13 13 12
【0103】注) * 対照は全く加工助剤を使用しないでゴム配合物だ
けであった。 ** 顕微鏡測定 *** ASTM D 395 **** ASTM D 454 ***** ASTM D 1148
【0104】上記の実施例6〜8の加工助剤を使用して
得られた結果は本発明の加工助剤をゴム配合物に添加す
ることによってその加工性、接着性、粘着性、および物
理的性質が改善されることを示している。
【0105】最も大量のドデシルベンゼンスルホン酸と
シリコーン樹脂を有する加工助剤が含まれている実施例
7および8が最良の結果を与えた。すなわち、引張強
さ、伸び、累積粘着、接着性、剥離性、仕上および光沢
が実施例6の結果よりも改良されている。
【0106】加工助剤がアルキルベンゼンスルホン酸と
官能性末端シロキサンとの反応生成物を含む場合には、
驚くほど改良された結果が得られる。本発明の加工助剤
はベンゼンスルホン酸または官能性末端シロキサンの片
方または両方を除いた比較例A〜Cに比べて多くの改良
された物理的性質を示す。未改質ゴム配合物に比べて本
発明によって改質されたゴム配合物の優れた物理的性質
も実施例6〜8を対照と比較することによって明かであ
る。
【0107】実施例9 本発明の加工助剤は12部のドデシルベンゼンスルホン
と5部のSF1080シリコーン樹脂を混合し、そして
190〜200°Fに加熱し、1時間攪拌し、熱の発生
を伴い、温度が220°Fに上昇することによって製造
された。それから、この得られた生成物を、2〜5μの
粒子サイズを有するクレー83部の上に吹き付けて、乾
燥した自由流動性の粉末を生じた。それから、この加工
助剤を、100.00部のロイアレン(Royalene)−51
2EPDM、1.00部のステアリン酸、5.00部の
酸化亜鉛、200.00部の硬質クレー、65.00部
のサンパー2280増量剤(サンオイル社から商業的に
入手可能な油)、3.00部のメルカプトベンゾチアゾ
ール、1.00部のブタゼート(R.T.バンダービル
ト社から販売されている二次促進剤)、0.70部のチ
ュエックス(Tuex)( R.T.バンダービルト社から販売
されている促進剤) 、0.75部の硫黄、および3.7
6部の加工助剤を含有するEPDMケーブル絶縁配合物
の中に使用した。
【0108】配合物は成分を40rpmのローター速度
のバンバリーミキサーで、その後でラバーミルで混合す
ることによって製造された。加工助剤はバッチをダンピ
ングする2分前に添加し、硫黄はミルに添加した。比較
のために、3種類のその他の配合物を製造した: (1)
加工助剤を含有していない対照;(2)クレー上に吹き
付けられた、3.76部のドデシルベンゼンスルホン酸
を含有するがシリコーン樹脂を含有しない比較バッチ
D; (3)クレー上に吹き付けられた、3.76部のシ
リコーン樹脂を含有するがドデシルベンゼンスルホン酸
を含有しない比較バッチE。得られた配合物の加工条件
および性質を第4表にまとめた。
【表7】 第4表 実施例 比較バッチ 試験 対照 加工条件 : 混合時間 (分) 8 8 7 8 ダンプ温度(°F) 245 250 245 280 性質: スコーチ(320°F で)(分) 7 7 7 7 100%硬化(320°F で)(分) 10 10 10 10 引張(psi) 950 855 855 850 100%モジュラス(psi) 410 400 400 400 伸び(%) 800 790 790 785 ショアA硬度 60 60 60 60 ムーニー(ML4)(212 °F で) 50 52 51 59 ダイC引裂 310 300 300 300 微視的分散 優れている 非常に良い 優れている 悪い 塗料接着障害 無 無 無 無 1″ストリップ接着力 (ポンド) 16 15 16 15 型からの離型(g) 3910 4850 4420 5052 浸出(182°F で72時間で) 無 無 無 無 圧縮永久歪み* 12 13 14 17 酸素ボンベ**亀裂発生時間 (時) >72 >72 >72 >72 オゾン試験*** 亀裂発生時間 (時) >72 >72 >72 >72 硬化仕上(1-15) 14 7 13 3 硬化ゴム光沢(1-15) 14 7 13 3 未硬化累積粘着 (溶剤で軽く拭く)(g) 4910 4360 4890 3675
【0109】注) * ASTM D 395 方法B、1/2″ディス
ク、212°Fで70時間 ** ASTM D 454 *** ASTM D 1148
【0110】以上から、本発明の加工助剤はその2つの
成分のいずれかよりも有意に大きな改良をEPDMゴム
絶縁配合物に与えたことを示している。驚くべきことに
は、以前には塩の形態でゴムに添加されていたドデシル
ベンゼンスルホン酸は加工助剤として単独で有効である
ことが判明した。特に、それは配合物のムーニー粘度お
よび離型特性を有意に低下させた。
【0111】実施例10 実施例9の加工助剤を、実施例6に記載のゴム配合物の
中で、1.75重量部の加工助剤の使用によって評価し
た。比較のために、3種類のその他の配合物を製造し
た: (1)加工助剤を含有しない対照; (2)クレーの
上に吹き付けられた、1.75重量部のドデシルベンゼ
ンスルホン酸を含有するがシリコーン樹脂を含有しない
比較バッチF; および(3)クレー上に吹き付けられ
た、1.75重量部のシリコーン樹脂を含有するがドデ
シルベンゼンスルホン酸を含有しない比較バッチG。結
果は第5表にまとめられている。
【表8】 第5表 実施例 比較バッチ 試験 10 対照 加工条件 : 混合時間 (分) 9 9 9 9 ダンプ温度(°F) 245 255 250 290 性質: スコーチ(320°F で)(分) 8 8 8 8 100%硬化(320°F で)(分) 11 11 11 11 引張(psi) 4010 3795 4000 3730 100%モジュラス(psi) 410 400 400 395 伸び(%) 520 500 500 500 ショアA硬度 66 66 66 66 ムーニー(ML4)(212 °F で) 47 51 51 51 ダイC引裂 320 295 300 295 微視的分散 優れている 非常に良い 優れている 良い 塗料接着障害 無 無 無 無 1″ストリップ接着力 (ポンド) 21 20 20 20 型からの離型(g) 4010 4660 4645 4990 浸出(182°F で72時間で) 無 無 無 無 圧縮永久歪み 13 14 14 15 酸素ボンベ亀裂発生時間 (時) 16 10 10 10 オゾン試験亀裂発生時間 (時) 18 12 12 12 硬化仕上(1-15) 14 6 13 5 硬化ゴム光沢(1-15) 14 6 13 5 未硬化累積粘着 (溶剤で軽く拭く)(g) 5860 5010 5034 4965
【0112】やはり、本発明の加工助剤はその成分のど
ちらかと比較したときに大きな性質改良を達成した。や
はりまた、ドデシルベンゼンスルホン酸とシリコーン流
体のブレンドは驚くべきことに、加工助剤としての有用
性を実証した。
【0113】実施例9〜10から明かなように、ドデシル
ベンゼンスルホン酸とシリコーン流体のブレンドは加工
助剤として有用性を有しており、ムーニー粘度を実質的
に低下させ、そしてゴム配合物の分散を改善した。これ
は、以前はアルキルベンゼンスルホン酸が酸形態で添加
されていなかったことからすると、非常に驚くべき発見
である。むしろ、それらは塩、たとえば、アルカリ金属
塩またはアミン塩、として添加されていた。遊離酸は不
安定であり、そして加工装置を腐食する原因になるの
で、塩でのみ使用できると推定されていた。
【0114】従って、遊離のドデシルベンゼンスルホン
酸またはその他のアルキルベンゼンスルホン酸の使用は
塩の使用に代わる実用的な代替である。ゴムの粘度がド
デシルベンゼンスルホン酸によって低下するメカニズム
はその可塑剤としての能力ばかりでなくゴム結合を攻撃
し分断する能力のためである。その可塑化および潤滑化
の効果はゴムを型から離型させるのに必要なg数の低
下、外観などによって、対照との比較で実証される。
【0115】先行技術の部分中和酸と比べて、未改質酸
はゴムを破断することにおいて、より高い活性を示す。
【0116】しかしながら、どのようなメカニズムであ
れ、加工および物理的性質はゴム配合物100重量部当
たり約3〜25重量部の範囲の量での遊離アルキルベン
ゼンスルホン酸たとえばドデシルベンゼンスルホン酸の
使用によって改良される。式(I)の範囲に包含される
類似の関連する酸は等しく有効である。
【0117】アルキルベンゼンスルホン酸およびシリコ
ーン潤滑剤はそれらだけで使用されてもよいが、それら
は加工助剤の成分として従来使用されているその他の化
合物と組み合わされてもよい。但し、その他化合物は周
囲温度で本質的に不活性である、即ち、周囲条件下で有
意にアルキルベンゼンスルホン酸と反応しない又はそれ
を中和しないことを条件とする。かかる添加剤は、グリ
コール性ヒドロキシル基を含めてアルコール基を有する
化合物、脂肪酸およびそれらのエステル、脂肪酸アミ
ド、湿潤剤、ワックス、フルオロ界面活性剤、および不
活性充填剤を包含し、それらは全て先に説明されてい
る。
【0118】上記のパーセントおよび部は別に特定され
ていない限り、重量による。
【0119】実施例11 3種類のタイプの純粋なシリコーン流体のゴム配合物に
対する効果と、本発明に従って素練り促進剤との組み合
わせで使用した同シリコーン流体の効果とを比較した。
試料1は純粋なメチルアルキルシリコーン流体(GE社
からのシリコーン1080)であり、試料2は純粋なポ
リジメチルシロキサン(分子量10,000)(GE社
からのビスカシル10M)であり、そして試料3は純粋
なポリジメチルシロキサン(分子量100,000)
(GE社からのビスカシル30M)であった。
【0120】試料 #4〜7 は次の基本処方をベースにし
ていた: 5.5部のX−100(商標) 7.5部のミンクワックス 7 部のステアラミド 16 部のセチルアルコール 5 部のゾニルFSN(商標)フルオロ界面活性剤 7 部のポリエチレンワックス X−100(商標)は実施例1におけるようにして製造
した。試料4はまた、シリコーン1080樹脂とドデシ
ルベンゼンスルホン酸と可塑剤と表面活性剤の混合物を
含む加工助剤を含有していた。試料5はシリコーン10
80素練り促進剤と可塑剤と表面活性剤の混合物を含有
していた。試料6はポリジメチルシロキサンと素練り促
進剤と可塑剤と表面活性剤の混合物を含有していた。試
料7はシリコーン1080と可塑剤と表面活性剤の混合
物を含有していた。結果は第6表に報告する。
【0121】本発明の加工助剤で処理された3種類のゴ
ム(すなわち、試料4〜6)は対照および他の試料より
もはるかに良好な分散を示した。加えて、本発明による
ゴムは他の試料よりも大きな、酸素およびオゾン分解抵
抗性を示した。平均して、本発明によるゴムはまた、他
の試料より良好な離型適性(型から離型させるためのg
数によって計ったとき)を示した。さらに、本発明の加
工助剤はゴム試料のムーニー粘度を低下させ、それによ
って混合および加工を促進するということが理解でき
る。
【0122】表に報告されている結果から明かになるよ
うに、シリコーン潤滑剤を配合されているという事実に
もかかわらず、3種類のゴム試料(4〜7)の物理的性
質は悪影響を受けなかった。実際、平均して、本発明に
従うゴム試料の引張強さ、モジュラス、伸び% 、および
接着性は対照の対応する性質よりも明かに良好であった
という発見は驚異であった。
【表9】 第6表(ローター速度40rpm) 対照 試料1 試料2 試料3 試料4 試料5 試料6 試料7 SMR-20 3000 3000 3000 3000 3000 3000 3000 3000 PBD-1228 1000 1000 1000 1000 1000 1000 1000 1000 SBR-1551 5500 5500 5500 5500 5500 5500 5500 5500 N-339HAF-HM-黒 6000 6000 6000 6000 6000 6000 6000 6000 ステアリン酸 125 125 125 125 125 125 125 125 SUNDEX-790 900 900 900 900 900 900 900 900 酸化亜鉛 500 500 500 500 500 500 500 500 試料 #1 174 試料 #2 174 試料 #3 174 試料 #4 174 試料 #5 174 試料 #6 174 試料 #7 174 SANTO 硬化 070 070 070 070 070 070 070 070 R.M.硫黄 300 300 300 300 300 300 300 300 合計 17395 17569 17569 17569 17569 17569 17569 17569 混合時間 (分) 9 8 9 9 9 8 9 9 ダンプ温度(F)290° 250° 260° 260° 250° 240° 240° 250° *=ミルに硫黄添加* * * * 320 °F におけるスコーチ (分) 8 7 8 8 7 7 8 8 320 °F における 100% 硬化 (分) 11 11 11 11 11 11 11 11 引張PSI 3780 3790 3790 3800 4200 4350 4325 3850
【表10】 第6表(続き) 対照 試料1 試料2 試料3 試料4 試料5 試料6 試料7 100%モジュラス390 400 400 410 440 460 460 410 伸び % 500 510 510 510 550 555 555 510 ダイC引裂 290 295 295 295 330 340 335 295 ショアA硬度 66 66 66 66 66 66 66 66 212 °F におけるムーニーML4C 58 53 53 53 38 35 35 52 微視的分散 (特殊ストレッチ) 良 非常に良 同左 同左 同左 優れた 同左 非常に良 微視的分散 良 非常に良 同左 同左 同左 優れた 同左 非常に良 塗料接着障害 無 無 無 無 無 無 無 無 1″ストリップ接着力 (ポンド) 21 20 19 20 24 25 25 21 型から離型させるためのg数 5060 4868 4860 4840 2900 2800 2850 3900 182 °F のオーブンで72時間における浸出 無 無 無 無 無 無 無 無 ASTM D395 法 B 1/2 ″ディスク 212°F で70時間における圧縮永久歪み 16 15 15 15 7 12 15 13 酸素ボンベ ASTM D454 亀裂発生時間 (時) 10 24 28 28 30 31 33 31 オゾン試験 ASTM D1148 亀裂発生時間 (時) 12 34 30 30 31 33 35 33 硬化仕上1-15 6 9 9 9 14 14 14 11 硬化光沢1-15 9 9 9 9 14 14 14 11 未硬化累積粘着
【0123】上記実施例は本発明の加工助剤を例証する
ために提示されているのであって、本発明の範囲を限定
するものではない。当業者には、上記詳細な説明に照ら
して多数の変形が明かになろう。たとえば、ここに挙げ
たもの以外の、当業者に既知の官能性末端シロキサンが
使用されてもよい。かかる明白な変形は本発明の範囲に
入るものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 83:04)

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴムまたはプラスチック配合物を潤滑に
    し、そしてその加工性を改良することを、前記ゴムまた
    はプラスチックの接着性、粘着性、モジュラス、引張強
    さ、およびその他の物理的性質に悪影響を与えることな
    く行うための方法であって、前記ゴムまたはプラスチッ
    クを潤滑にするのに有効である量の潤滑剤および前記ゴ
    ムまたはプラスチックを前記潤滑剤と混和性であるよう
    にする量の素練り促進剤をブレンドすることによって加
    工助剤をまず生成し、そして後で前記加工助剤を前記ゴ
    ムまたはプラスチックに組み入れる工程を含む、前記方
    法。
  2. 【請求項2】 前記潤滑剤が、シリコーン流体および樹
    脂、およびフルオロカーボン流体および樹脂からなる群
    から選択される、請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 前記潤滑剤がシリコーン流体および樹脂
    からなる群から選択される、請求項2の方法。
  4. 【請求項4】 前記潤滑剤が、トリメチルシロキシ末端
    を有し、かつ約5,000〜約60,000センチスト
    ークスの粘度を有するポリジメチルシロキサンである、
    請求項3の方法。
  5. 【請求項5】 前記素練り促進剤が式 【化1】 ( 式中、各Xは4〜14個の炭素原子を有する分枝鎖ま
    たは直鎖アルキル基である)によって表わされるアルキ
    ルベンゼンスルホン酸である、請求項3の方法。
  6. 【請求項6】 前記アルキルベンゼンスルホン酸が式 【化2】 ( 式中、Rは約8〜約12個の炭素原子を有する分枝鎖
    または直鎖アルキル基である)によって表わされる、請
    求項5の方法。
  7. 【請求項7】 潤滑剤が一般式 【化3】 ( 式中、各R1 、R2 、R3 、およびR4 は、少なくと
    も一つのヒドロカルビルまたはヒドロカルボキシ基がス
    ルホン酸と反応することができる官能基を有することを
    条件に、ヒドロカルビルまたはヒドロカルボキシ基であ
    る)を有する、官能性末端を有するシリコーン潤滑剤で
    ある、請求項5の方法。
  8. 【請求項8】 前記素練り促進剤がドデシルベンゼンス
    ルホン酸である、請求項5の方法。
  9. 【請求項9】 ゴムまたはプラスチックに組み入れる工
    程に先立って前記潤滑剤および素練り促進剤を、約14
    〜約22個の炭素原子を有する長鎖脂肪酸の塩からなる
    群から選択された少なくとも一員と予めブレンドする、
    請求項1の方法。
  10. 【請求項10】 塩が、オレイン酸亜鉛、ステアリン酸
    亜鉛、およびパルミチン酸亜鉛からなる群から選択され
    る、請求項9の方法。
  11. 【請求項11】 潤滑剤がシリコーン流体および樹脂か
    らなる群から選択される、請求項10の方法。
  12. 【請求項12】 前記素練り促進剤が、トリアゾール促
    進剤、フェニルヒドラジンおよびその誘導体、および、
    アルキルおよびアリールメルカプタンからなる群から選
    択される、請求項1の方法。
  13. 【請求項13】 前記素練り促進剤が、メルカプトベン
    ゾチアゾール、シクロヘキシベンゾチアゾールスルフェ
    ンアミド、フェニルヒドラジン、チオ−β−ナフトー
    ル、キシリルメルカプタン、ペンタクロロチオフェノー
    ル、亜鉛ペンタクロロチオフェネート、ドデシルベンゼ
    ンスルホン酸、ジチオ−ビスベンズアニリドおよびN−
    タロウアルキルトリメチレンジアミンオレエートからな
    る群から選択される、請求項3の方法。
  14. 【請求項14】 ゴムまたはプラスチック配合物を潤滑
    にし、そしてその加工性を改良することを、前記ゴムま
    たはプラスチックの接着性、粘着性、モジュラス、引張
    強さおよびその他の物理的性質に悪影響を与えることな
    く行うための加工助剤であって、潤滑剤と素練り促進剤
    の混合物を、潤滑剤をして加工助剤が添加されるべきゴ
    ムまたはプラスチックと混和性にするのに十分な割合で
    含む、前記加工助剤。
  15. 【請求項15】 前記潤滑剤が、シリコーン流体および
    樹脂、およびフルオロカーボン流体および樹脂からなる
    群から選択される、請求項14の加工助剤。
  16. 【請求項16】 前記潤滑剤がシリコーン流体および樹
    脂からなる群から選択される、請求項15の加工助剤。
  17. 【請求項17】 前記潤滑剤が、トリメチルシロキシ末
    端を有し、かつ約5,000〜約60,000センチス
    トークスの粘度を有するポリジメチルシロキサンであ
    る、請求項16の加工助剤。
  18. 【請求項18】 前記素練り促進剤が式 【化4】 ( 式中、各Xは4〜14個の炭素原子を有する分枝鎖ま
    たは直鎖アルキル基である)によって表わされるアルキ
    ルベンゼンスルホン酸である、請求項16の加工助剤。
  19. 【請求項19】 前記素練り促進剤が、トリアゾール促
    進剤、フェニルヒドラジンおよびその誘導体、および、
    アルキルおよびアリールメルカプタンからなる群から選
    択される、請求項16の加工助剤。
  20. 【請求項20】 潤滑剤:素練り促進剤の比が重量で
    1:0.2〜3:0.2である、請求項14の加工助剤。
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