JPH05124336A - 透明型感熱記録フイルム - Google Patents

透明型感熱記録フイルム

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JPH05124336A
JPH05124336A JP3288772A JP28877291A JPH05124336A JP H05124336 A JPH05124336 A JP H05124336A JP 3288772 A JP3288772 A JP 3288772A JP 28877291 A JP28877291 A JP 28877291A JP H05124336 A JPH05124336 A JP H05124336A
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JP
Japan
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transparent
binder
acid
film
support
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Application number
JP3288772A
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English (en)
Inventor
Tomihiro Yamashita
富弘 山下
Atsushi Nakazawa
淳 中沢
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New Oji Paper Co Ltd
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 極めて鮮明な画像部と眩惑のない非画像部を
形成することができるシャーカステン用青色透明型感熱
記録フィルムを提供する。 【構成】 透明な支持体上に、感熱発色層(染料前駆
体、顕色剤、および結着剤含有)と、保護層(結着剤お
よび滑剤含有)とを順次積層した透明型感熱記録フィル
ムにおいて、前記透明支持体として、L*≧80,a*=
-3.0〜-9.0,b*=-6.0〜-12.0 の青色に着色したもの
を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱記録材料に関するも
のである。更に詳しく述べるならば、本発明は、画像発
色性、記録適性、および保存性において優れた品質を保
持し、非画像部の眩惑を防止したシャーカステン用透明
型感熱記録フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、X線CTスキャナー、超音波診断
装置などの画像医学機器の発達により、医用画像のデジ
タル処理が行われるようになった。それにともないCR
T画像のハードコピーとして、透明型感熱記録材料が医
療画像用プリンター等の用途に使用されている。
【0003】しかし、既知の透明型感熱記録材料では、
無色透明な支持体が用いられており、このためシャーカ
ステンを用いた読影の際に、透明な非画像部を透過する
シャーカステン光による眩惑が問題となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、近年使用さ
れている写真調の高品位画像を提供するビデオプリンタ
ー(CRT画像用感熱記録装置)のプリンター用フィル
ムとして使用するのに適し、従来品の前記欠点を排除
し、シャーカステンを用いる画像読影に好適な透明型感
熱記録フィルムを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる透明型感
熱記録フィルムは、順次に積層された支持体、感熱発色
層及び保護層を有するものであるが、支持体として、そ
の透過特性が JIS Z 8722 に規定された方法で測定し、
JIS Z 8730 により規定された方法で表示した場合にお
いて、L* 値が80以上、a* 値が-3.0〜-9.0、b* 値が
-6.0〜-12.0 の範囲にある青色に着色した透明なシート
材料を用いることにより上記課題の達成に成功したもの
である。
【0006】すなわち本発明の透明型感熱記録材料は、
支持体と、この支持体の少なくとも1面上に形成され、
かつ実質的に無色の染料前駆体、この染料前駆体と加熱
下に反応してこれを発色させる顕色剤、増感剤および結
着剤の混合物を主成分として含む感熱発色層と、この感
熱発色層上に形成され、かつ、結着剤及び滑剤の混合物
を主成分として含む保護層とを有し、前記支持体が透明
なシート材料からなり、かつその透過特性を JIS Z 872
2 に規定された方法で測定し、 JIS Z 8730 により規定
された方法で表示した場合において、そのL*値が80以
上、a*値が-3.0〜-9.0、そしてb*値が-6.0〜-12.0
の範囲にある青色に着色されていることを特徴とするも
のである。
【0007】
【作用】本発明の感熱記録フィルムは、支持体、感熱発
色層および保護層が順次積層された構成を有するもので
ある。
【0008】本発明に用いられる青色の透明な支持体
は、透明なシート材料、例えば重合体樹脂フィルムによ
り構成されるものである。透明な樹脂フィルムとして
は、例えばポリエチレンテレフタレート、およびポリブ
チレンテレフタレート等のポリエステルからなるフィル
ム、三酢酸セルロースフィルム等のセルロース誘導体か
らなるフィルム、ポリプロピレンフィルム、およびポリ
エチレン等のポリオレフィンからなるフィルム、およ
び、これらの複合積層フィルム等を用いることができ
る。
【0009】青色に着色した透明な支持体を形成するに
は、合成樹脂フィルム成形前に樹脂に青色染料を混練し
フィルムを成形するか、青色染料および溶剤(例えばト
ルエン)を含む塗布液を調製し、これを無色透明な重合
体材料からなるシート状又はフィルム状基体上に既知の
塗布方法、例えば、ローラーコート法、グラビヤコート
法、或はワイヤーコート法などによって塗布し、これを
乾燥すればよい。
【0010】支持体の厚さには格別の制限はないが、一
般に30〜200μmの厚さを有するものが好ましい。
【0011】支持体上の少なくとも1面上に、染料前駆
体、顕色剤および結着剤を含む感熱発色層が、従来から
知られている被覆方法によって形成されている。この感
熱発色層の重量は、一般に 3〜10g/m2 であることが
好ましい。
【0012】本発明に用いられる染料前駆体とは、顕色
剤と加熱下に反応して発色することのできる実質的に無
色の電子供与性化合物である。このような発色性染料前
駆体としては、例えば、2,2ビス{4−〔6’−(N
−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−3’−メチル
スピロ(フタリド−3,9’−キサンテン)−2’−イ
ルアミド〕フェニル}プロパン、3−ジエチルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピペリジノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−メ
チル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロ
アニリノフルオラン、3−〔N−エチル−N−(p−メ
チルフェニル)アミノ〕−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(メタトリフルオ
ロメチル)アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N
−テトラヒドロフルフリル)アミノ−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、3−(N−イソペンチル−N−エ
チルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−(N,N−ジブチル)アミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン等のフルオラン系化合物から選ばれた
少なくとも1員からなるものを用いることができる。
【0013】これらの染料前駆体は、例えばサンドグラ
インダー、アトライターなどの分散機を用いて、平均粒
径が0.7 μm以下になるように微細化されたものである
ことが好ましい。
【0014】本発明に用いられる顕色剤は、発色性染料
と加熱下に反応してこれを発色させることのできるもの
であれば何でもよく、例えば、4,4’−イソプロピリ
デンジフェノール〔ビスフェノールA〕、4,4’−イ
ソプロピリデンビス(2−クロロフェノール)、4,
4’−イソプロピリデンビス(2−メチルフェノー
ル)、4,4’−イソプロピリデンビス(1,2−te
rt−ブチルフェノール)、4,4’−sec−ブチリ
デンジフェノール、4,4’−シクロヘキシリデンジフ
ェノール、4−tert−ブチルフェノール、4−フェ
ニルフェノール、メチル−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)アセテート、n−ブチル−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)アセテート、ベンジル−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)アセテート、4−ヒドロキシジフェノキシ
ド、ナフトール、β−ナフトール、メチル−4−ヒドロ
キシベンゾエート、4−ヒドロキシ−アセトフェノン、
サリチル酸アニリド、ノボラック型フェノール樹脂、ハ
ロゲン化ノボラック型フェノール樹脂、4,4’−チオ
ビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノー
ル)、p−ヒドロキシ安息香酸イソプロピル、p−ヒド
ロオキシ安息香酸イソプロピル、p−ヒドロオキシ安息
香酸ブチル、p−ヒドロオキシ安息香酸ベンジル、p−
ヒドロオキシ安息香酸メチルベンジル、修酸、マレイン
酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、ステアリン酸等の脂
肪族カルボン酸、安息香酸、p−tert−ブチル安息
香酸、フタル酸、没食子酸、サリチル酸、3−イソプロ
ピルサリチル酸、3,5−ジ−α−メチルベンジルサリ
チル酸、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、
1,7−ジ(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3,5−
ジオキサヘプタン、p−ニトロ安息香酸、これら有機顕
色剤と、例えば亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、カ
ルシウム、チタン、マンガン、スズ、ニッケル等の多価
金属との塩、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ン、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、3,
3’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、3,3’−ジ
アミノ−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、
3,3’−ジアリル−4,4’−ジヒドロキシジフェニ
ルスルホン、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジヒドロ
キシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−ジフェニル
スルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロピルオキシ
ジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−ベンジル
オキシジフェニルスルホン、2,4−ジヒドロキシ−ジ
フェニルスルオン、2,4−ジヒドロキシ−4’−メチ
ルジフェニルスルホン、3,4−ジヒドロキシフェニル
−p−トリスルホン等が挙げられる。
【0015】このよう顕色剤は、染料前駆体と同様の分
散処理により、その平均粒径が0.7μm以下になるよう
に微細化されたものであることが好ましい。本発明にお
いて、顕色剤は通常、染料前駆体1重量部に対し、1 〜
5重量部、好ましくは 1.5〜3 重量部の割合で混合・使
用される。
【0016】本発明において、感熱発色層に含まれる結
着剤は公知のものが全て使用可能である。しかし、この
ような結着剤は、前記染料前駆体及び顕色剤の各分散液
と混合した時に、混合液を発色させたり、凝集させた
り、或は粘度を上昇させたりすることのないものである
ことが好ましく、また形成された感熱発色層皮膜が強靭
であること、減感作用のないこと、およびサーマルヘッ
ドに対してスティッキングを発生させないことなどを達
成し得るものであることが好ましい。
【0017】通常の水系結着剤としてはポリビニルアル
コール、変性澱粉、アラビアゴム、ゼラチン、メチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメ
チルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル
酸塩、ポリアクリルアマイド、スチレン−無水マレイン
酸共重合体、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共
重合体、イソプロピレン−無水マレイン酸共重合体、ス
チレン−ブタジエンラテックス、アクリル酸エステル共
重合体の乳化物等が使用できる。塗膜に耐水性を付与す
るためには、反応基、例えばアセトアセチル基、カルボ
キシル基、アミド基等を含有する水溶性高分子物質と架
橋剤とを組合せて使用することが好ましい。
【0018】上記水溶性高分子物質用架橋剤としては、
グリオキザール、ポリアルデヒド等のジアルデヒド系、
ポリエチレンアミン等のポリアミン系、エポキシ系、ポ
リアミド樹脂、グリセリンジグリシジルエーテル等のジ
グリシジル系ジメチロールウレア等のほか、過硫酸アン
モニウムや塩化第二鉄、塩化マグネシウム等の公知の化
合物を用いることができる。
【0019】また、本発明において、感熱発色層に含ま
れる結着剤は、少なくとも1種の疎水性高分子化合物を
含むものであって、有機溶媒、例えばトルエン、に溶解
するものを用いることが好ましい。このような結着剤
は、例えばポリメチルメタクリレート、アクリル酸エス
テルおよび/またはメタクリル酸エステル(例えばブチ
ルメタクリレート)、またはスチレンとの共重合体から
選ばれることが好ましい。
【0020】感熱発色層は、必要に応じ、顔料、特に白
色顔料を含んでいてもよい。このような顔料としては、
例えば炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリン、
クレー、タルク、焼成クレー、シリカ、ケイソウ土、合
成ケイ酸アルミニウム、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化
アルミニウム、硫酸バリウム、表面処理された炭酸カル
シウムやシリカなどの無機系微粉末、並びに、尿素−ホ
ルマリン樹脂、スチレン/メタクリル酸共重合体、ポリ
スチレン樹脂等の有機系樹脂微粉末を挙げることができ
る。
【0021】感熱発色層には、必要に応じ、感熱記録材
料に従来慣用されている補助添加成分、例えば、填料、
界面活性剤、熱可融性物質(または滑剤)等を小量(感
熱発色層重量に対し10%以下)添加してもよい。
【0022】上記熱可融性物質は、例えば、ステアリン
酸アミド、ステアリン酸エチレンビスアミド、オレイン
酸アミド、パルミチル酸アミド、ヤシ脂肪酸アミド、ベ
ヘニン酸アミド等の脂肪酸アミド類、ステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸カルシウム、ポリエチレンワックス、
カルナバロウ、パラフィンワックス、エステルワックス
等のワックス類、テレフタル酸ジメチルエステル、テレ
フタル酸ジブチルエステル、テレフタル酸ジベンジルエ
ステル、イソフタル酸ジブチルエステル、1−ヒドロキ
シナフトエ酸フェニルエステル、1,2−ジ(3−メチ
ルフェノキシ)エタン、1,2−ジフェノキシエタン、
1−フェノキシ−2−(4−メチルフェノキシ)エタ
ン、炭酸ジフェニル、p−ベンジルビフェニル、2,
2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチ
ルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(6−te
rt−ブチル−3−メチルフェノール)、1,1,3−
トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−
ブチルフェニル)ブタン、 2,2’−メチレンビス
(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、
2,4−ジ−tert−ブチル−3−メチルフェノー
ル、4,4’−チオビス(3−メチル−6−tert−
ブチルフェノール)等のヒンダードフェノール類、およ
び2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−
ベンゾトリアゾール、2−ヒドロキシ−4−ベンジルオ
キシベンゾフェノン等の増感剤、滑剤、酸化防止剤、並
びに紫外線防止剤等を包含する。これらの添加剤のう
ち、熱可融性物質は、一般に顕色剤1重量部に対して4
重量部以下の割合で感熱発色層に含まれていることが好
ましい。
【0023】感熱発色層を形成するには、上記成分およ
び溶剤(例えばトルエン)を含む塗布液を調製し、これ
を支持体上に既知の塗布方法、例えばローラーコート
法、グラビヤコート法、或はワイヤーコート法などによ
って塗布し、これを乾燥すればよい。
【0024】本発明の感熱記録フィルムにおいて、感熱
発色層上に、結着剤と滑剤との混合物を主成分として含
む保護層が積層形成される。
【0025】上記保護層に含まれる結着剤としては、公
知の保護層用結着剤の全てが使用可能であるが、結着剤
を溶解させるための溶媒は、保護層の下の感熱発色層中
の発色成分や結着剤を、溶解させないものであることが
必要である。すなわち保護層用の溶媒は、感熱発色層に
用いられる結着剤、例えばポリメチルメタクリレート
(S.P.=9.45)などと±1.1 以上の溶解度パラメーター
の差を有する溶媒から選ばれることが必要である。この
ような保護層用溶媒として、例えばポリ−tert−ブ
チルメタクリレート(S.P.=8.0 )のような疎水性高分
子化合物に対しては、例えばメチルシクロヘキサン(S.
P.=7.8 )、シクロヘキサン(S.P.=8.2)などを用い
ることができ、また、ポリビニルアルコール(S.P.=8.
0 )のような親水性高分子化合物に対しては、水(S.P.
=23.4)を用いることが好ましい。
【0026】保護層中に含まれる滑剤は、サーマルヘッ
ドと感熱記録材料表面との接触を円滑にし、サーマルヘ
ッドのスティッキングを防止するために有効なものであ
る。このような滑剤としては、高級脂肪酸金属塩、ポリ
エチレンワックス、アミドワックス等の固形ワックス
類、弗素系化合物、燐酸エステル系の界面活性剤、反応
硬化型シリコーンオイル、フッ化アルキル−エステル変
性シリコーン、およびポリエステル変性シリコーン等を
使用することができる。これら滑剤の添加量は保護層中
の結着剤の重量に対し、0.5 〜30重量部%であることが
好ましい。
【0027】保護層の塗布量については、サーマルヘッ
ドから発色層への熱伝導が阻害されない程度の量に適宜
調整されるものであるが、通常、0.1 〜10g/m2 であ
ることが好ましく、0.2 〜5 g/m2 であることがより
好ましい。このようにすると、感熱発色層の熱感度を低
下させることなく所望の効果を得ることができる。
【0028】
【実施例】本発明を下記実施例によって更に具体的に説
明する。しかし本発明の範囲はこれらに限定されるもの
ではない。各実施例中、「部」は特に断わらない限り
「重量部」を示すものである。
【0029】実施例1 下記工程により透明感熱記録シートを作製した。 (1)A液調製(感熱発色層用染料前駆体分散液) 成 分 重量 ────────────────────────── ──── 3−(N−イソペンチル−N−エチルアミノ)−6− 5部 メチル−7−アニリノフルオラン 30%ポリメチルメタクリレートのトルエン溶液 1部 トルエン 16部 上記混合物をサンドグラインダーを用いて、平均粒径が
1μm以下になるまで微細化した。
【0030】 (2)B液調製(感熱発色層洋顕色剤分散液) 成 分 重量 ────────────────────────── ──── メチル−ビス(4−ヒドロキシフェニル)アセテート 25部 修酸ジ(p−メチルベンジル) 10部 30%ポリメチルメタクリレートのトルエン溶液 10部 トルエン 100部 上記混合液を、上記A液と同様の方法により平均粒径が
1μm以下になるまで微細化した。
【0031】 (3)C液調製(保護層用) 成 分 重量 ────────────────────────── ──── 10%ポリ−tert−ブチルメタクリレートの 60部 メチルシクロヘキサン溶液 50%フッ化アルキル−エステル変性シリコーンの 2部 メチルシクロヘキサン溶液 メチルシクロヘキサン 8部
【0032】(4)感熱発色層の形成 先ず下記組成の感熱発色層用塗布液を調製した。 成分 重量 ─────────── ──── A液 20部 B液 100部 次にこの塗布液を、厚さが75μmで、L* =90.1、a*
=-6.0、b* =-9.4の青色透明ポリエチレンテレフタレ
ート(PET)フィルムからなる支持体の表面上に、乾
燥重量が6g/m2 になるように塗布、乾燥して感熱発
色層を形成した。
【0033】(5)保護層の形成 上記感熱発色層上に、前記C液を、乾燥重量が2g/m
2 になるように塗布、乾燥し保護層を形成した。上記操
作により、支持体上に感熱発色層および保護層の2層か
らなる被覆層を有する透明型感熱記録フィルムが得られ
た。
【0034】上記感熱記録フィルムに、感熱ビデオグラ
フィックプリンター(商標:UP−930,ソニー社
製)により、画像を記録した。このフィルム上の画像を
シャーカステンで観察したところ、非記録部に眩惑のな
い鮮明な透過画像が観察された。尚、支持体の測色は、
分光光度計(商標:MCPD−100,大塚電子社製)
を用いて行われた。
【0035】実施例2 実施例1と同じ操作を行った。但し、C液(保護層用塗
液)中のポリ−tert−ブチルメタクリレートの代わ
りに、ポリビニルアルコールを使用し、又、メチルシク
ロヘキサンの代わりに水を使用した。この感熱記録フィ
ルムに、実施例1と同一の方法により画像を記録した。
このフィルム上の画像をシャーカステンで観察したとこ
ろ、非記録部に眩惑のない鮮明な透過画像が観察され
た。
【0036】比較例1 実施例1と同じ操作を行った。但し、支持体として、実
施例1の青色透明ポリエチレンテレフタレート(PE
T)フィルムの代わりに、L* =102.5、a* =0.6 、
b* =3.7 の無色透明ポリエチレンテレフタレート(帝
人製、タイプ:HS)フィルムを使用した。この感熱記
録フィルムに、実施例1と同一の方法により画像を記録
した。このフィルム上の画像をシャーカステンで観察し
たところ、非記録部に眩惑があり観察しにくいものであ
った。
【0037】
【発明の効果】本発明の透明型感熱記録フィルムは、極
めて鮮明な画像と、眩惑のない非画像部を形成すること
ができ、シャーカステン用透明型感熱記録フィルムとし
て極めて高い実用性を有するものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体と、この支持体の少なくとも1面
    上に形成され、かつ実質的に無色の染料前駆体、この染
    料前駆体と加熱下に反応してこれを発色させる顕色剤、
    増感剤および結着剤の混合物を主成分として含む感熱発
    色層と、この感熱発色層上に形成され、かつ、結着剤及
    び滑剤の混合物を主成分として含む保護層とを有し、前
    記支持体が透明なシート材料からなり、かつその透過特
    性を JIS Z 8722 に規定された方法で測定し、JIS Z 87
    30 により規定された方法で表示した場合において、そ
    のL* 値が80以上、a* 値が-3.0〜-9.0、そしてb* 値
    が-6.0〜-12.0 の範囲にある青色に着色されていること
    を特徴とする透明型感熱記録材料。
JP3288772A 1991-11-05 1991-11-05 透明型感熱記録フイルム Pending JPH05124336A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08224966A (ja) * 1995-02-22 1996-09-03 Konica Corp 色素受容材料及びそれを用いる画像形成方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08224966A (ja) * 1995-02-22 1996-09-03 Konica Corp 色素受容材料及びそれを用いる画像形成方法

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