JPH05124167A - 化粧材の製造方法 - Google Patents
化粧材の製造方法Info
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- JPH05124167A JPH05124167A JP3313568A JP31356891A JPH05124167A JP H05124167 A JPH05124167 A JP H05124167A JP 3313568 A JP3313568 A JP 3313568A JP 31356891 A JP31356891 A JP 31356891A JP H05124167 A JPH05124167 A JP H05124167A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来の化粧材に比べ意匠的に優れ、より天然
木に近く、さらに安定生産可能な化粧材を安価に提供す
る。 【構成】 木目柄印刷層1、カーボン繊維含有層2、金
属粉又はパール粉含有層3、及び着色隠ぺい層4をこの
順に積層して一体化した熱可塑性シートからなる化粧シ
ート9を得、該化粧シート9をあらかじめ防錆処理層6
を表裏両面に設けた金属板7と接着剤層5を介して積層
した後、プレス成形にて必要な形状に成形し、さらに成
形済化粧材表面にトップコート層8を設ける。
木に近く、さらに安定生産可能な化粧材を安価に提供す
る。 【構成】 木目柄印刷層1、カーボン繊維含有層2、金
属粉又はパール粉含有層3、及び着色隠ぺい層4をこの
順に積層して一体化した熱可塑性シートからなる化粧シ
ート9を得、該化粧シート9をあらかじめ防錆処理層6
を表裏両面に設けた金属板7と接着剤層5を介して積層
した後、プレス成形にて必要な形状に成形し、さらに成
形済化粧材表面にトップコート層8を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、住宅機器、家具、建
具、家電品、車両内装等に用いて好適なテリや深み感を
有する化粧材の製造方法に関するものである。
具、家電品、車両内装等に用いて好適なテリや深み感を
有する化粧材の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば車両内装部品等に用いられ
ている化粧材の場合、その意匠表現方法として、プラス
チック基材への転写法による絵付けや塩ビフィルムのダ
ブリングのいずれか1層に木目柄印刷層を設けたシート
の真空成形品等が用いられてきた。
ている化粧材の場合、その意匠表現方法として、プラス
チック基材への転写法による絵付けや塩ビフィルムのダ
ブリングのいずれか1層に木目柄印刷層を設けたシート
の真空成形品等が用いられてきた。
【0003】しかし、いずれの場合も天然木に近いテ
リ、深み感といったものはなく、意匠性に乏しいもので
あった。そこで、手法的に天然木の持つテリ、深み感と
いった表現を具体化する方法の登場が待たれている。
リ、深み感といったものはなく、意匠性に乏しいもので
あった。そこで、手法的に天然木の持つテリ、深み感と
いった表現を具体化する方法の登場が待たれている。
【0004】また、曲面部位を有するような場合の曲面
成形にあっては、あらかじめ2次もしくは3次曲面を有
する基材へのシート成形が従来一般的であったが、この
方法では、いかなる手法を用いても表層の鮮影性が損わ
れたり、安定生産しにくいなどの問題を生じやすかっ
た。
成形にあっては、あらかじめ2次もしくは3次曲面を有
する基材へのシート成形が従来一般的であったが、この
方法では、いかなる手法を用いても表層の鮮影性が損わ
れたり、安定生産しにくいなどの問題を生じやすかっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
解決すべき課題に鑑みなされたもので、その目的は、従
来の化粧材に比べ意匠的に優れ、より天然木に近く、さ
らに安定生産可能な化粧材を安価に提供することにあ
る。
解決すべき課題に鑑みなされたもので、その目的は、従
来の化粧材に比べ意匠的に優れ、より天然木に近く、さ
らに安定生産可能な化粧材を安価に提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、木目柄印刷層、カーボン繊維含
有層、金属粉又はパール粉含有層及び着色隠ぺい層をこ
の順に積層して一体化した化粧シートをあらかじめ必要
に応じて防錆処理を施した金属板と積層した後、プレス
成形にて必要な形状に成形し、さらにこの成形済化粧材
表面に必要に応じてトップコート層を設けることを特徴
とする。
に、請求項1の発明は、木目柄印刷層、カーボン繊維含
有層、金属粉又はパール粉含有層及び着色隠ぺい層をこ
の順に積層して一体化した化粧シートをあらかじめ必要
に応じて防錆処理を施した金属板と積層した後、プレス
成形にて必要な形状に成形し、さらにこの成形済化粧材
表面に必要に応じてトップコート層を設けることを特徴
とする。
【0007】請求項2の発明は、木目柄印刷層、金属粉
又はパール粉含有層、カーボン繊維含有層及び着色隠ぺ
い層をこの順に積層して一体化した化粧シートをあらか
じめ必要に応じて防錆処理を施した金属板と積層した
後、プレス成形にて必要な形状に成形し、さらにこの成
形済化粧材表面に必要に応じてトップコート層を設ける
ことを特徴とする。
又はパール粉含有層、カーボン繊維含有層及び着色隠ぺ
い層をこの順に積層して一体化した化粧シートをあらか
じめ必要に応じて防錆処理を施した金属板と積層した
後、プレス成形にて必要な形状に成形し、さらにこの成
形済化粧材表面に必要に応じてトップコート層を設ける
ことを特徴とする。
【0008】また、請求項3の発明は、上記請求項1の
発明において、木目柄印刷層とカーボン繊維含有層との
間に透明または半透明樹脂層を設けることを特徴とす
る。
発明において、木目柄印刷層とカーボン繊維含有層との
間に透明または半透明樹脂層を設けることを特徴とす
る。
【0009】さらに、請求項4の発明は、上記請求項2
の発明において、木目柄印刷層と金属粉又はパール粉含
有層との間に透明または半透明樹脂層を設けることを特
徴とする。
の発明において、木目柄印刷層と金属粉又はパール粉含
有層との間に透明または半透明樹脂層を設けることを特
徴とする。
【0010】このような本発明にあっては、上述のよう
な化粧シートを積層する事により、天然木に類似したテ
リ、深み感といった意匠効果が得られ、また、プレス可
能な金属板にて裏打ちした後、プレス成形、トップコー
トを実施する事により良好な鮮影性が得られ、安定した
成形が可能となる。
な化粧シートを積層する事により、天然木に類似したテ
リ、深み感といった意匠効果が得られ、また、プレス可
能な金属板にて裏打ちした後、プレス成形、トップコー
トを実施する事により良好な鮮影性が得られ、安定した
成形が可能となる。
【0011】以下、図面を参照しながら本発明をさらに
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明の化粧材の製造方法により
得られた化粧材の一構成例を示す断面図である。
得られた化粧材の一構成例を示す断面図である。
【0013】本発明に用いる木目柄印刷層1としては、
厚みが20〜 300μ程度の透明熱可塑性フィルムが使用可
能で、表裏いずれかの面に木目柄印刷1aを行う。印刷
方式としては、任意に選択可能であるが、天然木に近い
精密な連続印刷が可能なグラビア印刷が適している。ま
た、使用されるインキとしては塩ビ樹脂系、酢酸ビニル
樹脂系、アクリル樹脂系、ウレタン樹脂系、ポリエステ
ル樹脂系、エチレン酢ビ樹脂系、ナイロン樹脂系、塩素
化ポリプロピレン樹脂系等やそれらの混合物等が任意に
選択可能である。また、木目柄に関しては印刷層1に隣
接するカーボン繊維含有層の透過性を考慮して、透明ま
たは半透明の着色層を設けておくことが好ましい。
厚みが20〜 300μ程度の透明熱可塑性フィルムが使用可
能で、表裏いずれかの面に木目柄印刷1aを行う。印刷
方式としては、任意に選択可能であるが、天然木に近い
精密な連続印刷が可能なグラビア印刷が適している。ま
た、使用されるインキとしては塩ビ樹脂系、酢酸ビニル
樹脂系、アクリル樹脂系、ウレタン樹脂系、ポリエステ
ル樹脂系、エチレン酢ビ樹脂系、ナイロン樹脂系、塩素
化ポリプロピレン樹脂系等やそれらの混合物等が任意に
選択可能である。また、木目柄に関しては印刷層1に隣
接するカーボン繊維含有層の透過性を考慮して、透明ま
たは半透明の着色層を設けておくことが好ましい。
【0014】本発明に用いるカーボン繊維含有層2は、
隣接する木目柄印刷層1および金属粉又はパール粉含有
層3への内部エンボス効果を付与する目的で設けるもの
で、厚さ20〜 300μ程度の熱可塑性の透明または半透明
のフィルム中に、フィルム製造時の問題やシート積層時
の影響を考慮して、繊維径が10〜 100μ程度、繊維長が
100〜1000μ程度のカーボン繊維を1%〜15%(重量
比)程度フィルム製造時に充填することが望ましい。こ
のカーボン繊維によりえられる内部エンボス効果によっ
てより天然木に近い乱反射が容易に安定して得られる。
隣接する木目柄印刷層1および金属粉又はパール粉含有
層3への内部エンボス効果を付与する目的で設けるもの
で、厚さ20〜 300μ程度の熱可塑性の透明または半透明
のフィルム中に、フィルム製造時の問題やシート積層時
の影響を考慮して、繊維径が10〜 100μ程度、繊維長が
100〜1000μ程度のカーボン繊維を1%〜15%(重量
比)程度フィルム製造時に充填することが望ましい。こ
のカーボン繊維によりえられる内部エンボス効果によっ
てより天然木に近い乱反射が容易に安定して得られる。
【0015】このカーボン繊維含有層2を設ける事によ
り、例えば従来の不織布を用いて同様の内部エンボス効
果を得ようとした場合と比較して、下層の輝度感を持た
せる事を目的とした、金属粉又はパール粉含有層3や、
着色隠ぺい層4への透過性に優れており、また、下記表
1に示すごとく、層間の密着強度においてもその優位性
を有しており、良好な成形性を得る事ができる。以下表
1に熱圧着にて積層せしめた両仕様の密着強度比較デー
タを示す。
り、例えば従来の不織布を用いて同様の内部エンボス効
果を得ようとした場合と比較して、下層の輝度感を持た
せる事を目的とした、金属粉又はパール粉含有層3や、
着色隠ぺい層4への透過性に優れており、また、下記表
1に示すごとく、層間の密着強度においてもその優位性
を有しており、良好な成形性を得る事ができる。以下表
1に熱圧着にて積層せしめた両仕様の密着強度比較デー
タを示す。
【0016】
【表1】 また、本発明に用いる金属粉又はパール粉含有層3とし
ては、金属粉またはパール粉を厚さ20〜 300μ程度の熱
可塑性フィルム中に 0.5〜15%(重量比)程度混合した
ものが使用可能で、求めるテリ感に合わせてその輝度を
任意に調節することが可能である。
ては、金属粉またはパール粉を厚さ20〜 300μ程度の熱
可塑性フィルム中に 0.5〜15%(重量比)程度混合した
ものが使用可能で、求めるテリ感に合わせてその輝度を
任意に調節することが可能である。
【0017】金属粉としてはアルミパウダー等が好まし
く、用いる金属粉又はパール粉の粒径は5〜500μm程
度が望ましい。
く、用いる金属粉又はパール粉の粒径は5〜500μm程
度が望ましい。
【0018】この金属粉又はパール粉含有層3を設ける
場合の簡略法として、カーボン繊維含有層2裏面または
着色隠ぺい層4表面に金属粉またはパール粉を含むイン
キにてベタまたは柄印刷する事も可能である。
場合の簡略法として、カーボン繊維含有層2裏面または
着色隠ぺい層4表面に金属粉またはパール粉を含むイン
キにてベタまたは柄印刷する事も可能である。
【0019】また、さらに本発明に用いる着色隠ぺい層
4は、化粧材の色調整および下地の金属層の隠ぺいの目
的で設けるもので、厚さ20〜 300μ程度の不透明熱可塑
性フィルムが使用可能である。具体的には、熱可塑性フ
ィルム中に着色剤を含有するか、あるいは熱可塑性フィ
ルム表面又は裏面にベタ印刷を行なうことによって得ら
れる。
4は、化粧材の色調整および下地の金属層の隠ぺいの目
的で設けるもので、厚さ20〜 300μ程度の不透明熱可塑
性フィルムが使用可能である。具体的には、熱可塑性フ
ィルム中に着色剤を含有するか、あるいは熱可塑性フィ
ルム表面又は裏面にベタ印刷を行なうことによって得ら
れる。
【0020】上述の木目柄印刷層1、カーボン繊維含有
層2、金属粉又はパール粉含有層3及び着色隠ぺい層4
が化粧シート9の基本構成と成るが、さらに木目印刷層
1に設ける木目印刷の柄によっては、カーボン繊維含有
層2と金属粉又はパール粉含有層3との積層順を入れ換
えた方が好ましい場合もある(図2参照)。
層2、金属粉又はパール粉含有層3及び着色隠ぺい層4
が化粧シート9の基本構成と成るが、さらに木目印刷層
1に設ける木目印刷の柄によっては、カーボン繊維含有
層2と金属粉又はパール粉含有層3との積層順を入れ換
えた方が好ましい場合もある(図2参照)。
【0021】さらに、いっそうの深み感、奥行き感を得
たい場合には、木目印刷層1とカーボン繊維含有層2と
の間に、厚みが20〜 300μ程度の透明または半透明熱可
塑性フィルム層10を設ける事によりその効果が得られる
(図3参照)。なお、図2に示す層構成においては、こ
のような熱可塑性フィルム層10は、木目印刷層1と金属
粉又はパール粉含有層3との間に設ける。
たい場合には、木目印刷層1とカーボン繊維含有層2と
の間に、厚みが20〜 300μ程度の透明または半透明熱可
塑性フィルム層10を設ける事によりその効果が得られる
(図3参照)。なお、図2に示す層構成においては、こ
のような熱可塑性フィルム層10は、木目印刷層1と金属
粉又はパール粉含有層3との間に設ける。
【0022】上記各構成層に使用される熱可塑性フィル
ムの材質としては、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、ウ
レタン樹脂、ABS樹脂、アクリルニトリル樹脂、ポリ
プロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート
樹脂、ナイロン樹脂等が使用可能であるが、特に本発明
の場合、積層時のダブリング加工性や金属板裏打ち後の
プレス成形性を考慮すると、可塑剤含有量5〜50重量部
程度の塩化ビニル樹脂が最も好ましい。
ムの材質としては、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、ウ
レタン樹脂、ABS樹脂、アクリルニトリル樹脂、ポリ
プロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート
樹脂、ナイロン樹脂等が使用可能であるが、特に本発明
の場合、積層時のダブリング加工性や金属板裏打ち後の
プレス成形性を考慮すると、可塑剤含有量5〜50重量部
程度の塩化ビニル樹脂が最も好ましい。
【0023】次いで上記各構成層を積層した後、これを
熱圧にて一体化せしめて化粧シート9とする。この際に
は、枚葉の平プレス機によるホットコールドプレスや、
巻取りの各構成シートを用いた2層、3層、あるいは4
層同時のロールラミネーターによるダブリングが実施可
能である。また、これら熱融着による方法の他に、各構
成層間に接着剤を用いたラミネートも可能である。
熱圧にて一体化せしめて化粧シート9とする。この際に
は、枚葉の平プレス機によるホットコールドプレスや、
巻取りの各構成シートを用いた2層、3層、あるいは4
層同時のロールラミネーターによるダブリングが実施可
能である。また、これら熱融着による方法の他に、各構
成層間に接着剤を用いたラミネートも可能である。
【0024】一方、本化粧材の裏打ちに用いる金属板7
としては、次工程でのプレス加工時の成形性を考慮し
て、厚さ 0.3〜 2.0mm程度の鋼板やアルミ板が好まし
い。
としては、次工程でのプレス加工時の成形性を考慮し
て、厚さ 0.3〜 2.0mm程度の鋼板やアルミ板が好まし
い。
【0025】また、この金属板7の表裏両面には、必要
に応じて、防錆・表面処理の目的で、亜鉛メッキ、カチ
オン塗装、クロム酸処理、アルマイト処理等を施した
り、任意樹脂系プライマー層を予め防錆処理層6として
設けておくことができる。
に応じて、防錆・表面処理の目的で、亜鉛メッキ、カチ
オン塗装、クロム酸処理、アルマイト処理等を施した
り、任意樹脂系プライマー層を予め防錆処理層6として
設けておくことができる。
【0026】次いでこうして得られた本化粧シート9及
び裏打ち金属板7を接着剤層5を介してラミネートせし
める。
び裏打ち金属板7を接着剤層5を介してラミネートせし
める。
【0027】この場合に用いる接着剤としては、ウレタ
ン樹脂系、アクリル樹脂系、ポリエステル樹脂系等やそ
の他樹脂系についても要求品質によって任意選択可能で
ある。
ン樹脂系、アクリル樹脂系、ポリエステル樹脂系等やそ
の他樹脂系についても要求品質によって任意選択可能で
ある。
【0028】また、ラミネート方法としては、枚葉の平
プレスやフィルムラミネートライン等が実施可能であ
る。
プレスやフィルムラミネートライン等が実施可能であ
る。
【0029】こうして得られた積層化粧材をブランク、
フォーム、ピアス、リストライク等の金型プレス工程を
経て得たい形状に成形する。この際、化粧シート9の構
成やプレス形状によっては、本化粧材をあらかじめ用い
られる熱可塑性フィルムの樹脂軟化温度付近まで加熱し
ておくことや、使用するプレス金型を加熱しておく必要
がある。
フォーム、ピアス、リストライク等の金型プレス工程を
経て得たい形状に成形する。この際、化粧シート9の構
成やプレス形状によっては、本化粧材をあらかじめ用い
られる熱可塑性フィルムの樹脂軟化温度付近まで加熱し
ておくことや、使用するプレス金型を加熱しておく必要
がある。
【0030】またさらに、本化粧材表面にはプレス工程
中の圧痕、傷付き、異物付着を避けるために、プレス工
程に先立ち、あらかじめ表面保護の目的で任意の材質の
プロテクトフィルムを設けておくことが望ましい。
中の圧痕、傷付き、異物付着を避けるために、プレス工
程に先立ち、あらかじめ表面保護の目的で任意の材質の
プロテクトフィルムを設けておくことが望ましい。
【0031】こうして得られた本化粧材は、表面保護用
プロテクトフィルムを除去し、洗浄・脱脂等の処理をし
た後、表面保護や意匠性の付与の目的で、さらにトップ
コート層8を任意の塗装仕様によって設けることができ
る。
プロテクトフィルムを除去し、洗浄・脱脂等の処理をし
た後、表面保護や意匠性の付与の目的で、さらにトップ
コート層8を任意の塗装仕様によって設けることができ
る。
【0032】
【実施例】以下、実施例により、本発明をさらに具体的
に説明する。
に説明する。
【0033】木目印刷層として、厚さ0.08mmの透明塩化
ビニルシート裏面に、グラビア印刷機にて塩酢ビ樹脂系
バインダーのインキを用いて裏面への透過性を有する半
透明のウォールナット柾目柄を印刷した。
ビニルシート裏面に、グラビア印刷機にて塩酢ビ樹脂系
バインダーのインキを用いて裏面への透過性を有する半
透明のウォールナット柾目柄を印刷した。
【0034】次いで、カーボン繊維含有層として、太さ
15μ長さ 200μのカーボン繊維を5%混入した厚さ0.12
mmの透明な塩化ビニルシートをカレンダー法にて用意し
た。
15μ長さ 200μのカーボン繊維を5%混入した厚さ0.12
mmの透明な塩化ビニルシートをカレンダー法にて用意し
た。
【0035】さらに金属粉又はパール粉含有層として、
粒径35μのアルミパウダーを5%混入した厚さ0.12mmの
透明な塩化ビニルシートをカレンダー法にて用意した。
粒径35μのアルミパウダーを5%混入した厚さ0.12mmの
透明な塩化ビニルシートをカレンダー法にて用意した。
【0036】続いて、着色隠ぺい層として、厚さ0.08mm
の茶系塩化ビニルシートをカレンダー法にて用意した。
の茶系塩化ビニルシートをカレンダー法にて用意した。
【0037】また、これら各塩化ビニルシートは、プレ
ス成形時の成形性を考慮してその可塑剤含有量を30重量
部とした。
ス成形時の成形性を考慮してその可塑剤含有量を30重量
部とした。
【0038】他方、裏打ち金属板として厚さ 0.5mmの亜
鉛メッキ鋼板を用意し、この表面にロールコーターにて
ポリエステル系接着剤を50〜100g/m2(wet )塗布、乾
燥しておいた。
鉛メッキ鋼板を用意し、この表面にロールコーターにて
ポリエステル系接着剤を50〜100g/m2(wet )塗布、乾
燥しておいた。
【0039】これら各化粧シート構成層及び接着剤塗布
済み裏打ち金属板を順次積層した後、鏡面板温度 170
℃、圧力30kg/cm2 、加圧時間10分にてダブリング・ラ
ミネートした。
済み裏打ち金属板を順次積層した後、鏡面板温度 170
℃、圧力30kg/cm2 、加圧時間10分にてダブリング・ラ
ミネートした。
【0040】上記接着剤の十分な硬化を待った後、本化
粧材の表面に厚さ50μのポリプロピレン樹脂製プロテク
トフィルム層を設けた。
粧材の表面に厚さ50μのポリプロピレン樹脂製プロテク
トフィルム層を設けた。
【0041】これをさらに、予め用意しておいたプレス
金型にてコーナー5R、外周フランジ5R、外寸 100×
400mm の自動車内装用ドアトリム形状にプレス成形し
た。
金型にてコーナー5R、外周フランジ5R、外寸 100×
400mm の自動車内装用ドアトリム形状にプレス成形し
た。
【0042】プレス成形後、表面プロテクトフィルムを
除去し、洗浄・脱脂処理した後、スプレーガンにてウレ
タン樹脂系塗料中に顔料系着色剤を3%添加したカラー
コート層を表面に設け、本発明の化粧材を得た。
除去し、洗浄・脱脂処理した後、スプレーガンにてウレ
タン樹脂系塗料中に顔料系着色剤を3%添加したカラー
コート層を表面に設け、本発明の化粧材を得た。
【0043】こうして得られた化粧材は、天然木に似た
テリや深み感を有する意匠性に優れたものであった。
テリや深み感を有する意匠性に優れたものであった。
【0044】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の化
粧材の製造方法によれば、天然木に似たテリや深み感を
有し意匠性に優れ、また成形時に表層の鮮影性が損われ
ることもなく、安定生産可能な化粧材を安価に提供でき
るという優れた効果を奏する。
粧材の製造方法によれば、天然木に似たテリや深み感を
有し意匠性に優れ、また成形時に表層の鮮影性が損われ
ることもなく、安定生産可能な化粧材を安価に提供でき
るという優れた効果を奏する。
【図1】本発明の化粧材の製造方法により得られる化粧
材の一構成例を示す断面図である。
材の一構成例を示す断面図である。
【図2】本発明の化粧材の製造方法により得られる化粧
材の他の構成例を示す断面図である。
材の他の構成例を示す断面図である。
【図3】本発明の化粧材の製造方法により得られる化粧
材のその他の構成例を示す断面図である。
材のその他の構成例を示す断面図である。
1 木目印刷層 2 カーボン繊維含有層 3 金属粉又はパール粉含有層 4 着色隠ぺい層 5 接着剤層 6 防錆処理層 7 金属板 8 トップコート層 9 化粧シート 10 透明または半透明樹脂層
Claims (4)
- 【請求項1】 木目柄印刷層、カーボン繊維含有層、金
属粉又はパール粉含有層及び着色隠ぺい層をこの順に積
層して一体化した化粧シートをあらかじめ必要に応じて
防錆処理を施した金属板と積層した後、プレス成形にて
必要な形状に成形し、さらにこの成形済化粧材表面に必
要に応じてトップコート層を設けることを特徴とする化
粧材の製造方法。 - 【請求項2】 木目柄印刷層、金属粉又はパール粉含有
層、カーボン繊維含有層及び着色隠ぺい層をこの順に積
層して一体化した化粧シートをあらかじめ必要に応じて
防錆処理を施した金属板と積層した後、プレス成形にて
必要な形状に成形し、さらにこの成形済化粧材表面に必
要に応じてトップコート層を設けることを特徴とする化
粧材の製造方法。 - 【請求項3】 木目柄印刷層とカーボン繊維含有層との
間に透明または半透明樹脂層を設けることを特徴とする
請求項1記載の化粧材の製造方法。 - 【請求項4】 木目柄印刷層と金属粉又はパール粉含有
層との間に透明または半透明樹脂層を設けることを特徴
とする請求項2記載の化粧材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3313568A JPH05124167A (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 化粧材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3313568A JPH05124167A (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 化粧材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05124167A true JPH05124167A (ja) | 1993-05-21 |
Family
ID=18042880
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3313568A Pending JPH05124167A (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 化粧材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05124167A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101434611B1 (ko) * | 2012-03-07 | 2014-08-26 | 장순동 | 연질 반짝이시트 제조방법 |
JP2019202427A (ja) * | 2018-05-21 | 2019-11-28 | 株式会社水田製作所 | 木目柄成形建材、木目柄炭素繊維複合材薄体及びその製造方法 |
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1991
- 1991-10-31 JP JP3313568A patent/JPH05124167A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101434611B1 (ko) * | 2012-03-07 | 2014-08-26 | 장순동 | 연질 반짝이시트 제조방법 |
JP2019202427A (ja) * | 2018-05-21 | 2019-11-28 | 株式会社水田製作所 | 木目柄成形建材、木目柄炭素繊維複合材薄体及びその製造方法 |
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