JPH0512385A - Cad/cam装置 - Google Patents
Cad/cam装置Info
- Publication number
- JPH0512385A JPH0512385A JP3024730A JP2473091A JPH0512385A JP H0512385 A JPH0512385 A JP H0512385A JP 3024730 A JP3024730 A JP 3024730A JP 2473091 A JP2473091 A JP 2473091A JP H0512385 A JPH0512385 A JP H0512385A
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- Japan
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- shape
- cad
- deformation
- cam device
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 3面図の各図において全ての寸法データを付
加しなくても収縮率変形を行うことが出来るようにす
る。収縮率変形時に必要な寸法精度以下の端数が誤差と
して累積されることを防止する。収縮率変形後のコーナ
円弧と隣接図形とが確実に接続されるようにする。部分
的に異なる収縮率で変形出来るようにする。 【構成】 複数の面における形状の寸法を相互に補完す
る寸法展開手段3と、補完後の複数の面における形状の
寸法を所定の係数にしたがって拡大・縮小する変形手段
4とを具備する。変形演算により発生する所定の桁数以
下の端数を変形演算段階で丸め補正する丸め補正手段2
6−bを具備する。コーナ円弧およびその隣接図形を変
形した後,2つの隣接図形にコーナ円弧が接続するよう
にコーナ円弧の端点,中心点,隣接図形の端点の座標を
再算出するコーナ円弧補正手段26−dを具備する。形
状を構成する複数の図形のうちの一部を選択する対象図
形選択手段21−dと、選択された図形についてのみ変
形機能を作用させる構成情報変換手段26−aとを具備
する。
加しなくても収縮率変形を行うことが出来るようにす
る。収縮率変形時に必要な寸法精度以下の端数が誤差と
して累積されることを防止する。収縮率変形後のコーナ
円弧と隣接図形とが確実に接続されるようにする。部分
的に異なる収縮率で変形出来るようにする。 【構成】 複数の面における形状の寸法を相互に補完す
る寸法展開手段3と、補完後の複数の面における形状の
寸法を所定の係数にしたがって拡大・縮小する変形手段
4とを具備する。変形演算により発生する所定の桁数以
下の端数を変形演算段階で丸め補正する丸め補正手段2
6−bを具備する。コーナ円弧およびその隣接図形を変
形した後,2つの隣接図形にコーナ円弧が接続するよう
にコーナ円弧の端点,中心点,隣接図形の端点の座標を
再算出するコーナ円弧補正手段26−dを具備する。形
状を構成する複数の図形のうちの一部を選択する対象図
形選択手段21−dと、選択された図形についてのみ変
形機能を作用させる構成情報変換手段26−aとを具備
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、CAD/CAM装置
に関し、さらに詳しくは、モールド金型の設計・加工を
支援するCAD/CAM装置に関する。
に関し、さらに詳しくは、モールド金型の設計・加工を
支援するCAD/CAM装置に関する。
【0002】
【従来の技術】モールド金型の設計・加工では、樹脂が
モールド金型内で冷却されることによって硬化する過程
で収縮することを考慮し、製品が規定された寸法となる
ように、収縮する割合だけモールド金型の寸法を大きく
作っておく必要がある。製品が冷却されることにより収
縮する割合のことを収縮率といい、成形する際に与えら
れる諸条件および材質により決まる。モールド金型を収
縮率を考慮して大きくする設計作業を収縮率変形作業と
いう。
モールド金型内で冷却されることによって硬化する過程
で収縮することを考慮し、製品が規定された寸法となる
ように、収縮する割合だけモールド金型の寸法を大きく
作っておく必要がある。製品が冷却されることにより収
縮する割合のことを収縮率といい、成形する際に与えら
れる諸条件および材質により決まる。モールド金型を収
縮率を考慮して大きくする設計作業を収縮率変形作業と
いう。
【0003】図5は、CAD/CAM装置の一般的構成
を示す図で、(5)は入力された各種データから形状デ
ータの作成・定義済み形状データの変形・加工方法や加
工条件を解析してNCデータを作成する等を行うCP
U、(6)は入力された各種データを記憶するメモリ、
(7)は画面の印刷等を行うプリンタ、(8)は定義済
みデータや加工経路・加工条件・入力要求メッセージ等
を画面に表示するCRT、(9)は形状データ・加工条
件等を入力するキーボード、(10)はCRTに表示さ
れる図形やメニューの選択を行うマウス、(11)は定
義済みデータ等を保存する補助記憶装置、(12)は作
成した図面を用紙上に出力するプロッタである。上記各
装置(5)〜(12)はすべてバス(13)を介して接
続されている。
を示す図で、(5)は入力された各種データから形状デ
ータの作成・定義済み形状データの変形・加工方法や加
工条件を解析してNCデータを作成する等を行うCP
U、(6)は入力された各種データを記憶するメモリ、
(7)は画面の印刷等を行うプリンタ、(8)は定義済
みデータや加工経路・加工条件・入力要求メッセージ等
を画面に表示するCRT、(9)は形状データ・加工条
件等を入力するキーボード、(10)はCRTに表示さ
れる図形やメニューの選択を行うマウス、(11)は定
義済みデータ等を保存する補助記憶装置、(12)は作
成した図面を用紙上に出力するプロッタである。上記各
装置(5)〜(12)はすべてバス(13)を介して接
続されている。
【0004】次に、モールド金型の3面図を作成する従
来の構成について図14,図15を参照して説明する。
図14に示すように、形状定義手段(41)において、
キーボード(9)やマウス(10)からモールド金型形
状についての各種データを入力すると、バス(13)を
介してCPU(5)に転送され、操作員の指示に基づく
処理を行った後に、点,線,円,円弧等の形状データや
寸法線,注記等のデータが作成されてCRT(8)上に
表示されると共に、形状データ記憶手段(42)により
メモリ(6)に格納される。表示内容より処理結果を確
認しながら形状データの入力を繰り返し、3面図を作成
する。例えば、図16のモールド金型については、図1
7に示す3画面を作成する。
来の構成について図14,図15を参照して説明する。
図14に示すように、形状定義手段(41)において、
キーボード(9)やマウス(10)からモールド金型形
状についての各種データを入力すると、バス(13)を
介してCPU(5)に転送され、操作員の指示に基づく
処理を行った後に、点,線,円,円弧等の形状データや
寸法線,注記等のデータが作成されてCRT(8)上に
表示されると共に、形状データ記憶手段(42)により
メモリ(6)に格納される。表示内容より処理結果を確
認しながら形状データの入力を繰り返し、3面図を作成
する。例えば、図16のモールド金型については、図1
7に示す3画面を作成する。
【0005】次に、作成した3画面を各面単位で形状選
択手段(43),マウス(10)で順に選択し、操作員
の指示する収縮率にしたがって収縮率変形手段(44)
によって収縮率分だけ拡大された図面に変換する。
択手段(43),マウス(10)で順に選択し、操作員
の指示する収縮率にしたがって収縮率変形手段(44)
によって収縮率分だけ拡大された図面に変換する。
【0006】収縮率変形手段(44)は、図15に示す
フローチャートのように構成されている。選択された面
における寸法データを順に取り出し(S11)、収縮率
を考慮した寸法値を求める(S13)、求める寸法値D
は、元の寸法値dから次式により求められる。 D=d/(1−収縮率) 選択された面における全ての寸法データに対して上記処
理を行い、未処理の寸法データがなくなったと判定する
と(S12)、収縮率変形を行う(S14)。その後、
収縮率変形後形状を表示する(S15)。
フローチャートのように構成されている。選択された面
における寸法データを順に取り出し(S11)、収縮率
を考慮した寸法値を求める(S13)、求める寸法値D
は、元の寸法値dから次式により求められる。 D=d/(1−収縮率) 選択された面における全ての寸法データに対して上記処
理を行い、未処理の寸法データがなくなったと判定する
と(S12)、収縮率変形を行う(S14)。その後、
収縮率変形後形状を表示する(S15)。
【0007】図15の処理を3面図の各図について行う
ことにより、図18に示す如き収縮率変形したモールド
金型の3面図が得られる。
ことにより、図18に示す如き収縮率変形したモールド
金型の3面図が得られる。
【0008】次に、図19は、従来のCAD/CAM装
置における形状変形に係る部分の構成図である。(5
1)は収縮率や変形基準点を指定するための入力手段で
あり、収縮率入力手段(51−a)と変形基準点入力手
段(51−b)とを有している。(52)は、データ操
作手段(58)を介してメモリ(59)から変形対象形
状を検索するための形状検索手段である。(53)は、
入力手段(51)で入力された収縮率から拡大率を算出
するための拡大率算出手段である。(54)は、元の形
状の構成情報(図20参照)から変形後の形状の構成情
報を求める変換式を決定する変換式算出手段である。
(56)は拡大率と変換式と対象形状とから形状変形を
行う形状変形手段であり、対象形状の構成情報に関して
変換式に基づく変換を行なう構成情報変換手段(56−
a)とx方向とy方向の拡大率が異なる時に円弧の始
点,終点,中心点の座標および半径の関係に発生するズ
レを補正する円弧補正手段(56−c)とを有してい
る。(57)は、変形前と変形後の形状を表示する形状
表示手段である。(58)は、変形前と変形後の形状デ
ータをメモリ(59)に記憶・呼出・削除するためのデ
ータ操作手段である。(59)は、メモリである。
置における形状変形に係る部分の構成図である。(5
1)は収縮率や変形基準点を指定するための入力手段で
あり、収縮率入力手段(51−a)と変形基準点入力手
段(51−b)とを有している。(52)は、データ操
作手段(58)を介してメモリ(59)から変形対象形
状を検索するための形状検索手段である。(53)は、
入力手段(51)で入力された収縮率から拡大率を算出
するための拡大率算出手段である。(54)は、元の形
状の構成情報(図20参照)から変形後の形状の構成情
報を求める変換式を決定する変換式算出手段である。
(56)は拡大率と変換式と対象形状とから形状変形を
行う形状変形手段であり、対象形状の構成情報に関して
変換式に基づく変換を行なう構成情報変換手段(56−
a)とx方向とy方向の拡大率が異なる時に円弧の始
点,終点,中心点の座標および半径の関係に発生するズ
レを補正する円弧補正手段(56−c)とを有してい
る。(57)は、変形前と変形後の形状を表示する形状
表示手段である。(58)は、変形前と変形後の形状デ
ータをメモリ(59)に記憶・呼出・削除するためのデ
ータ操作手段である。(59)は、メモリである。
【0009】構成情報には、図20に示すように、始
点,終点,中心点などの図形の構成点の座標情報と,半
径などの寸法値情報などが含まれている。
点,終点,中心点などの図形の構成点の座標情報と,半
径などの寸法値情報などが含まれている。
【0010】次に動作について説明する。入力手段(5
1)において、キーボードなどの入力デバイスから収縮
率入力手段(51−a)を介して収縮率を入力する。ま
た、変形基準点入力手段(51−b)を介して形状変形
基準点(xc,yc)を入力する。拡大率算出手段(5
3)は、次式 拡大率Sx=1/(1−x方向の収縮率) 拡大率Sy=1/(1−y方向の収縮率) により拡大率(Sx,Sy)を決定する。
1)において、キーボードなどの入力デバイスから収縮
率入力手段(51−a)を介して収縮率を入力する。ま
た、変形基準点入力手段(51−b)を介して形状変形
基準点(xc,yc)を入力する。拡大率算出手段(5
3)は、次式 拡大率Sx=1/(1−x方向の収縮率) 拡大率Sy=1/(1−y方向の収縮率) により拡大率(Sx,Sy)を決定する。
【0011】変換式算出手段(54)は、変換式
x’=(x−xc)Sx+xc
y’=(y−yc)Sy+yc
r’=r(Sx+Sy)/2
を決定する。尚、変形前の構成点および半径をそれぞれ
x,y,rで表わし、変形後のそれらをx’,y’,
r’で表わす。
x,y,rで表わし、変形後のそれらをx’,y’,
r’で表わす。
【0012】形状検索手段(52)は、データ操作手段
(58)を用い、メモリ(59)から順に変形対象図形
を呼び出す。
(58)を用い、メモリ(59)から順に変形対象図形
を呼び出す。
【0013】形状変形手段(56)の構成情報変換手段
(56−a)は、変形対象図形の構成情報に含まれる座
標や寸法値を前記変換式を用いて変換する。形状変形手
段(56)の円弧補正手段(56−c)は、拡大率Sx
と拡大率Syとが異なる場合に、円弧の始点座標と終点
座標と半径とから中心点の座標を再計算し、円弧として
矛盾のないように補正する。その後、形状変形手段(5
6)は、データ操作手段(58)により変形前の構成情
報をメモリ(59)から削除し、変形後の構成情報をメ
モリ(59)に記憶する。
(56−a)は、変形対象図形の構成情報に含まれる座
標や寸法値を前記変換式を用いて変換する。形状変形手
段(56)の円弧補正手段(56−c)は、拡大率Sx
と拡大率Syとが異なる場合に、円弧の始点座標と終点
座標と半径とから中心点の座標を再計算し、円弧として
矛盾のないように補正する。その後、形状変形手段(5
6)は、データ操作手段(58)により変形前の構成情
報をメモリ(59)から削除し、変形後の構成情報をメ
モリ(59)に記憶する。
【0014】形状表示手段(57)は、変形前は例えば
図21に示す如き表示を行い、変形後は例えば図22に
示す如き表示を行う。寸法値は、内部的には形状変形手
段(56)で扱う桁数あるが、表示上では元の寸法値の
表示桁数と同じ桁数に丸めている。
図21に示す如き表示を行い、変形後は例えば図22に
示す如き表示を行う。寸法値は、内部的には形状変形手
段(56)で扱う桁数あるが、表示上では元の寸法値の
表示桁数と同じ桁数に丸めている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】図14に示す従来のC
AD/CAM装置では、図17のような元の3面図の各
図において全ての寸法データを付加しなければ収縮率変
形ができない(他の面の寸法データを利用できない)た
め、寸法データの入力に多くの手間と時間を要し、ひい
てはモールド金型の図面の作成に手間と時間がかかる問
題点がある。図19に示す従来のCAD/CAM装置で
は、変形後の寸法値を表示上は元の寸法値の表示桁数に
丸めているが、内部では形状変形手段(56)で扱う大
きな桁数で処理されている。このため、必要な寸法精度
以下の端数が誤差として累積され、寸法精度の最終桁に
対し悪影響を及ぼす問題点がある。具体的には、生成し
たNCデータの寸法値が、表示上の寸法値と異なる値と
なるなどの問題点がある。
AD/CAM装置では、図17のような元の3面図の各
図において全ての寸法データを付加しなければ収縮率変
形ができない(他の面の寸法データを利用できない)た
め、寸法データの入力に多くの手間と時間を要し、ひい
てはモールド金型の図面の作成に手間と時間がかかる問
題点がある。図19に示す従来のCAD/CAM装置で
は、変形後の寸法値を表示上は元の寸法値の表示桁数に
丸めているが、内部では形状変形手段(56)で扱う大
きな桁数で処理されている。このため、必要な寸法精度
以下の端数が誤差として累積され、寸法精度の最終桁に
対し悪影響を及ぼす問題点がある。具体的には、生成し
たNCデータの寸法値が、表示上の寸法値と異なる値と
なるなどの問題点がある。
【0016】また、拡大率がx方向とy方向で異なる場
合、円弧補正手段(56−c)でコーナ円弧に対して始
点,終点,半径による円弧補正を行なうと、コーナ円弧
とそのコーナ円弧に隣接する図形が接続されなくなるこ
とがある問題点がある。
合、円弧補正手段(56−c)でコーナ円弧に対して始
点,終点,半径による円弧補正を行なうと、コーナ円弧
とそのコーナ円弧に隣接する図形が接続されなくなるこ
とがある問題点がある。
【0017】さらに、形状により部分的に異なる収縮率
となることがあるが、部分的に異なる収縮率で形状変形
を行うことができない問題点がある。
となることがあるが、部分的に異なる収縮率で形状変形
を行うことができない問題点がある。
【0018】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたもので、元の3面図の各図において全ての寸法
データを付加しなくても収縮率変形を行うことが出来る
ようにし、これによりモールド金型の図面を短時間に作
成できるようにしたCAD/CAM装置を提供すること
を目的とする。
なされたもので、元の3面図の各図において全ての寸法
データを付加しなくても収縮率変形を行うことが出来る
ようにし、これによりモールド金型の図面を短時間に作
成できるようにしたCAD/CAM装置を提供すること
を目的とする。
【0019】また、必要な寸法精度以下の端数が誤差と
して累積されることを防止したCAD/CAM装置を提
供することを目的とする。
して累積されることを防止したCAD/CAM装置を提
供することを目的とする。
【0020】また、変形後のコーナ円弧と隣接図形とが
接続されなくなることを防止したCAD/CAM装置を
提供することを目的とする。
接続されなくなることを防止したCAD/CAM装置を
提供することを目的とする。
【0021】また、部分的に異なる収縮率で形状変形を
行うことが出来るようにしたCAD/CAM装置を提供
することを目的とする。
行うことが出来るようにしたCAD/CAM装置を提供
することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明は、形状を複数
の面で定義する形状定義手段と、定義された形状を記憶
する形状記憶手段と、複数の面における形状の寸法を相
互に補完する寸法展開手段と、補完後の複数の面におけ
る形状の寸法を所定の係数にしたがって拡大・縮小する
変形手段とを具備したことを特徴とするCAD/CAM
装置を提供する。
の面で定義する形状定義手段と、定義された形状を記憶
する形状記憶手段と、複数の面における形状の寸法を相
互に補完する寸法展開手段と、補完後の複数の面におけ
る形状の寸法を所定の係数にしたがって拡大・縮小する
変形手段とを具備したことを特徴とするCAD/CAM
装置を提供する。
【0023】また、この発明は、形状の寸法を所定の係
数にしたがって拡大・縮小する変形機能を備えたCAD
/CAM装置において、変形演算により発生する所定の
桁数以下の端数を変形演算段階で丸め補正する丸め補正
手段を具備したことを特徴とするCAD/CAM装置を
提供する。
数にしたがって拡大・縮小する変形機能を備えたCAD
/CAM装置において、変形演算により発生する所定の
桁数以下の端数を変形演算段階で丸め補正する丸め補正
手段を具備したことを特徴とするCAD/CAM装置を
提供する。
【0024】また、この発明は、形状の寸法を所定の係
数にしたがって拡大・縮小する変形機能を備えたCAD
/CAM装置において、コーナ円弧およびその隣接図形
を変形した後,2つの隣接図形にコーナ円弧が接続する
ようにコーナ円弧の端点,中心点,隣接図形の端点の座
標を再算出するコーナ円弧補正手段を具備したことを特
徴とするCAD/CAM装置を提供する。
数にしたがって拡大・縮小する変形機能を備えたCAD
/CAM装置において、コーナ円弧およびその隣接図形
を変形した後,2つの隣接図形にコーナ円弧が接続する
ようにコーナ円弧の端点,中心点,隣接図形の端点の座
標を再算出するコーナ円弧補正手段を具備したことを特
徴とするCAD/CAM装置を提供する。
【0025】また、この発明は、形状の寸法を所定の係
数にしたがって拡大・縮小する変形機能を備えたCAD
/CAM装置において、形状を構成する複数の図形のう
ちの一部を選択する対象図形選択手段と、選択された図
形についてのみ変形機能を作用させる構成情報変換手段
とを具備したことを特徴とするCAD/CAM装置を提
供する。
数にしたがって拡大・縮小する変形機能を備えたCAD
/CAM装置において、形状を構成する複数の図形のう
ちの一部を選択する対象図形選択手段と、選択された図
形についてのみ変形機能を作用させる構成情報変換手段
とを具備したことを特徴とするCAD/CAM装置を提
供する。
【0026】
【作用】この発明のCAD/CAM装置では、形状定義
手段により複数の面で定義した形状を形状データ記憶手
段が記憶する。寸法展開手段は、各面で定義されている
寸法を相互に補完して、各面で省略されている寸法を生
成する。変形手段は、各面における寸法を所定の係数
(例えば操作員より与えられる収縮率)により拡大・縮
小する。これにより、各図において全ての寸法データを
付加しなくても変形を行うことが出来るようになるた
め、寸法を入力する時間が省けると共に、入力ミスの機
会を減少させることが出来る。
手段により複数の面で定義した形状を形状データ記憶手
段が記憶する。寸法展開手段は、各面で定義されている
寸法を相互に補完して、各面で省略されている寸法を生
成する。変形手段は、各面における寸法を所定の係数
(例えば操作員より与えられる収縮率)により拡大・縮
小する。これにより、各図において全ての寸法データを
付加しなくても変形を行うことが出来るようになるた
め、寸法を入力する時間が省けると共に、入力ミスの機
会を減少させることが出来る。
【0027】また、この発明のCAD/CAM装置で
は、表示段階でなく,変形演算段階で、丸め補正手段
が、変形演算により発生する所定の桁数以下の端数を丸
め補正する。これにより、必要な寸法精度以下の端数が
誤差として累積されることが防止される。
は、表示段階でなく,変形演算段階で、丸め補正手段
が、変形演算により発生する所定の桁数以下の端数を丸
め補正する。これにより、必要な寸法精度以下の端数が
誤差として累積されることが防止される。
【0028】また、この発明のCAD/CAM装置で
は、コーナ円弧およびその隣接図形を変形した後、さら
に、コーナ円弧補正手段が、2つの隣接図形にコーナ円
弧が接続するようにコーナ円弧の端点,中心点,隣接図
形の端点の座標を再算出する。これにより、変形後のコ
ーナ円弧と隣接図形とが滑らかに接続されるようにな
る。
は、コーナ円弧およびその隣接図形を変形した後、さら
に、コーナ円弧補正手段が、2つの隣接図形にコーナ円
弧が接続するようにコーナ円弧の端点,中心点,隣接図
形の端点の座標を再算出する。これにより、変形後のコ
ーナ円弧と隣接図形とが滑らかに接続されるようにな
る。
【0029】また、この発明のCAD/CAM装置で
は、形状を構成する複数の図形のうちの一部を対象図形
選択手段により選択すると、その選択した図形について
構成情報変換手段が変形を行う。これにより、例えば歯
車の歯部と胴部とを異なる収縮率で変形させることが出
来るようになり、精度の高い歯車を得られるようにな
る。
は、形状を構成する複数の図形のうちの一部を対象図形
選択手段により選択すると、その選択した図形について
構成情報変換手段が変形を行う。これにより、例えば歯
車の歯部と胴部とを異なる収縮率で変形させることが出
来るようになり、精度の高い歯車を得られるようにな
る。
【0030】
【実施例】以下、この発明の第1実施例および第2実施
例について説明する。いずれの実施例のCAD/CAM
装置も図5に示す全体構成をしている。
例について説明する。いずれの実施例のCAD/CAM
装置も図5に示す全体構成をしている。
【0031】−第1実施例−
図1において、(1)はキーボード(9)やマウス(1
0)等を用いて図3に示す如きモールド金型の図面を作
成する形状定義手段、(2)は形状定義手段(1)によ
り作成された図面のデータを記憶する形状データ記憶手
段、(3)は形状記憶手段(2)によりメモリ(6)に
記憶されている図面のデータを基に3面図の各面で省略
されている寸法データを作成し補う図面間寸法線展開手
段、(4)は寸法線を補った後の各面の図面を順に収縮
率を考慮した図面に変換する多面図連動収縮率変形手段
である。
0)等を用いて図3に示す如きモールド金型の図面を作
成する形状定義手段、(2)は形状定義手段(1)によ
り作成された図面のデータを記憶する形状データ記憶手
段、(3)は形状記憶手段(2)によりメモリ(6)に
記憶されている図面のデータを基に3面図の各面で省略
されている寸法データを作成し補う図面間寸法線展開手
段、(4)は寸法線を補った後の各面の図面を順に収縮
率を考慮した図面に変換する多面図連動収縮率変形手段
である。
【0032】次に、動作を説明する。形状定義手段
(1)において、キーボード(9)やマウス(10)か
らモールド金型形状についての各種データを入力する
と、バス(13)を介してCPU(5)に転送され、操
作員の指示に基づく処理を行った後に、点,線,円,円
弧等の形状データや寸法線,注記等のデータが作成され
てCRT(8)上に表示されると共に、形状データ記憶
手段(2)によりメモリ(6)に格納される。表示内容
より処理結果を確認しながら形状データの入力を繰り返
し、3面図を作成する。例えば、図16のモールド金型
については、図3に示す3画面を作成する。図3から分
かるように、各面の図面に全ての寸法を入力する必要は
ない。図面間寸法線展開手段(3)は、形状データ記憶
手段(2)で記憶された図面データを解析し、各面の図
面に省略されている寸法線を自動的に生成し、図17に
示す3面図相当のデータを構築する。
(1)において、キーボード(9)やマウス(10)か
らモールド金型形状についての各種データを入力する
と、バス(13)を介してCPU(5)に転送され、操
作員の指示に基づく処理を行った後に、点,線,円,円
弧等の形状データや寸法線,注記等のデータが作成され
てCRT(8)上に表示されると共に、形状データ記憶
手段(2)によりメモリ(6)に格納される。表示内容
より処理結果を確認しながら形状データの入力を繰り返
し、3面図を作成する。例えば、図16のモールド金型
については、図3に示す3画面を作成する。図3から分
かるように、各面の図面に全ての寸法を入力する必要は
ない。図面間寸法線展開手段(3)は、形状データ記憶
手段(2)で記憶された図面データを解析し、各面の図
面に省略されている寸法線を自動的に生成し、図17に
示す3面図相当のデータを構築する。
【0033】多面図連動収縮率変形手段(4)は、図2
のフローチャートのように構成されている。ステップ
(S1)で、図17に示す3面図相当のデータを入力と
して3面図の一つの面を取り出す。ステップ(S2)
は、3面図の全ての面についてステップ(S3)〜ステ
ップ(S7)を繰り返す処理である。
のフローチャートのように構成されている。ステップ
(S1)で、図17に示す3面図相当のデータを入力と
して3面図の一つの面を取り出す。ステップ(S2)
は、3面図の全ての面についてステップ(S3)〜ステ
ップ(S7)を繰り返す処理である。
【0034】ステップ(S3)で、寸法線データを形状
データ記憶手段(2)より順に取り出し、収縮率を考慮
した寸法値を求める(S5)、求める寸法値Dは、元の
寸法値dから、;D=d/(1−収縮率);により求め
られる。このとき、指定された桁数で値を丸めて、寸法
値Dを得る。ステップ(S1)で取り出した面における
全ての寸法データに対して上記処理を行い、未処理の寸
法データがなくなったと判定すると(S4)、収縮率変
形を行う(S6)。その後、収縮率変形後形状を表示す
る(S7)。この表示では、元々入力されていた寸法に
対応する寸法を表示する。そして、ステップ(S1)に
戻る。
データ記憶手段(2)より順に取り出し、収縮率を考慮
した寸法値を求める(S5)、求める寸法値Dは、元の
寸法値dから、;D=d/(1−収縮率);により求め
られる。このとき、指定された桁数で値を丸めて、寸法
値Dを得る。ステップ(S1)で取り出した面における
全ての寸法データに対して上記処理を行い、未処理の寸
法データがなくなったと判定すると(S4)、収縮率変
形を行う(S6)。その後、収縮率変形後形状を表示す
る(S7)。この表示では、元々入力されていた寸法に
対応する寸法を表示する。そして、ステップ(S1)に
戻る。
【0035】図2の処理が終ると、図4に示す如き収縮
率変形したモールド金型の3面図が得られる。以上の第
1実施例のCAD/CAM装置によれば、収縮率変形し
た3面図を得るのに必要な工数を格段に低減することが
出来る。
率変形したモールド金型の3面図が得られる。以上の第
1実施例のCAD/CAM装置によれば、収縮率変形し
た3面図を得るのに必要な工数を格段に低減することが
出来る。
【0036】−第2実施例−
図6は、この発明のCAD/CAM装置における形状変
形に係る部分の構成図である。(21)は収縮率や変形
基準点を指定するための入力手段であり、収縮率入力手
段(21−a)と,変形基準点入力手段(21−b)
と,変形後の形状の寸法精度を決めるための有効桁数を
入力する有効桁数入力手段(21−c)と,変形対象形
状の一部の図形のみを変形対象として選択するための対
象図形選択手段(21−d)を有している。
形に係る部分の構成図である。(21)は収縮率や変形
基準点を指定するための入力手段であり、収縮率入力手
段(21−a)と,変形基準点入力手段(21−b)
と,変形後の形状の寸法精度を決めるための有効桁数を
入力する有効桁数入力手段(21−c)と,変形対象形
状の一部の図形のみを変形対象として選択するための対
象図形選択手段(21−d)を有している。
【0037】(22)は、データ操作手段(28)を介
してメモリ(29)から変形対象形状を検索するための
形状検索手段である。(23)は、入力手段(21)で
入力された収縮率から拡大率を算出するための拡大率算
出手段である。(24)は、元の形状の構成情報から変
形後の形状の構成情報を求める変換式を決定する変換式
算出手段である。(25)は、コーナ円弧を認識し、隣
接図形との関連付けを行なうコーナ認識手段である。
してメモリ(29)から変形対象形状を検索するための
形状検索手段である。(23)は、入力手段(21)で
入力された収縮率から拡大率を算出するための拡大率算
出手段である。(24)は、元の形状の構成情報から変
形後の形状の構成情報を求める変換式を決定する変換式
算出手段である。(25)は、コーナ円弧を認識し、隣
接図形との関連付けを行なうコーナ認識手段である。
【0038】(26)は、拡大率と変換式と対象形状と
から形状変形を行う形状変形手段であり、対象形状の構
成情報に関して変換式に基づく変換を行なう構成情報変
換手段(26−a)と,x方向とy方向の拡大率が異な
る時に円弧の始点,終点,中心点の座標および半径の関
係に発生するズレを補正する円弧補正手段(26−c)
と,前記有効桁数入力手段(21−c)で入力された有
効桁数以下の端数を丸めるための丸め補正手段(26−
b)と,コーナ円弧と隣接図形を滑らかに接続するため
の補正を行うコーナ円弧補正手段(26−d)を有して
いる。
から形状変形を行う形状変形手段であり、対象形状の構
成情報に関して変換式に基づく変換を行なう構成情報変
換手段(26−a)と,x方向とy方向の拡大率が異な
る時に円弧の始点,終点,中心点の座標および半径の関
係に発生するズレを補正する円弧補正手段(26−c)
と,前記有効桁数入力手段(21−c)で入力された有
効桁数以下の端数を丸めるための丸め補正手段(26−
b)と,コーナ円弧と隣接図形を滑らかに接続するため
の補正を行うコーナ円弧補正手段(26−d)を有して
いる。
【0039】(27)は、変形前と変形後の形状を表示
する形状表示手段である。(28)は、変形前と変形後
の形状データをメモリ(29)に記憶・呼出・削除する
ためのデータ操作手段である。(29)は、メモリであ
る。
する形状表示手段である。(28)は、変形前と変形後
の形状データをメモリ(29)に記憶・呼出・削除する
ためのデータ操作手段である。(29)は、メモリであ
る。
【0040】次に、図7,図8を参照して動作を説明す
る。ステップR1で、キーボードなどの入力デバイスか
ら収縮率入力手段(21−a)を介して収縮率を入力す
る。
る。ステップR1で、キーボードなどの入力デバイスか
ら収縮率入力手段(21−a)を介して収縮率を入力す
る。
【0041】ステップR2で、拡大率算出手段(23)
は、 拡大率Sx=1/(1−x方向の収縮率) 拡大率Sy=1/(1−y方向の収縮率) により拡大率(Sx,Sy)を決定する。
は、 拡大率Sx=1/(1−x方向の収縮率) 拡大率Sy=1/(1−y方向の収縮率) により拡大率(Sx,Sy)を決定する。
【0042】ステップR3で、変形基準点入力手段(1
−b)を介して形状変形基準点(xc,yc)を入力す
る。
−b)を介して形状変形基準点(xc,yc)を入力す
る。
【0043】ステップR4で、変換式算出手段(24)
は、変換式; x’=(x−xc)Sx+xc y’=(y−yc)Sy+yc r’=r(Sx+Sy)/2 を決定する。尚、変形前の構成点および半径をそれぞれ
x,y,rで表わし、変形後のそれらをx’,y’,
r’で表わす。
は、変換式; x’=(x−xc)Sx+xc y’=(y−yc)Sy+yc r’=r(Sx+Sy)/2 を決定する。尚、変形前の構成点および半径をそれぞれ
x,y,rで表わし、変形後のそれらをx’,y’,
r’で表わす。
【0044】ステップR5で、寸法の端数を丸める小数
点以下の桁数を有効桁数入力手段(1−c)により入力
する。ステップR6で、対象図形選択手段(21−d)
を介してマウスなどによる領域指定を行い、形状検索条
件を与える。例えば、図10に示すように、領域枠Bで
変形対象の図形のみを囲む。
点以下の桁数を有効桁数入力手段(1−c)により入力
する。ステップR6で、対象図形選択手段(21−d)
を介してマウスなどによる領域指定を行い、形状検索条
件を与える。例えば、図10に示すように、領域枠Bで
変形対象の図形のみを囲む。
【0045】ステップR7で、形状検索手段(22)
は、形状検索条件に合う図形をメモリ(29)から検索
し、取り出す。例えば、図10の領域枠B内に全ての端
点がある図形を取り出す。
は、形状検索条件に合う図形をメモリ(29)から検索
し、取り出す。例えば、図10の領域枠B内に全ての端
点がある図形を取り出す。
【0046】ステップR8で、コーナ認識手段(25)
は、前記取り出した対象図形に対して、コーナ円弧の認
識と,隣接図形との対応付けを行なう。この対応付けの
処理については図9を参照して後で詳述する。
は、前記取り出した対象図形に対して、コーナ円弧の認
識と,隣接図形との対応付けを行なう。この対応付けの
処理については図9を参照して後で詳述する。
【0047】ステップR9で、データ操作手段(28)
を用い、変形対象図形の一つを呼び出す。ステップR1
0で、変形対象図形が呼び出されればステップR11に
進むが、呼び出す変形対象図形が残っていなければ処理
を終了する。
を用い、変形対象図形の一つを呼び出す。ステップR1
0で、変形対象図形が呼び出されればステップR11に
進むが、呼び出す変形対象図形が残っていなければ処理
を終了する。
【0048】ステップR11では、形状表示手段(2
7)を用いて表示中の図形を消し、同時にデータ操作手
段(28)を用いてメモリ(29)からも削除する。ス
テップR12で、構成情報交換手段(26−a)は、変
形対象図形の構成情報の座標や寸法値を前記変換式によ
り変換する。例えば、図10の図形のコーナ円弧につい
ての変換した結果は図12のようになる。
7)を用いて表示中の図形を消し、同時にデータ操作手
段(28)を用いてメモリ(29)からも削除する。ス
テップR12で、構成情報交換手段(26−a)は、変
形対象図形の構成情報の座標や寸法値を前記変換式によ
り変換する。例えば、図10の図形のコーナ円弧につい
ての変換した結果は図12のようになる。
【0049】ステップR13で、丸め補正手段(26−
c)は、前記ステップR12で変換した結果に対して前
記ステップR5で入力された丸め桁数をもとに四捨五入
による丸め補正を行なう。例えば図12についての丸め
補正の果は図13のようになる。
c)は、前記ステップR12で変換した結果に対して前
記ステップR5で入力された丸め桁数をもとに四捨五入
による丸め補正を行なう。例えば図12についての丸め
補正の果は図13のようになる。
【0050】ステップR14で、変形対象図形が円弧か
否か判定し、円弧であるならステップR15に進み、円
弧でないならステップR18に進む。ステップR15
で、円弧補正手段(26−c)は、円弧の中心点の座標
を円弧の始点,終点の座標と半径とから再計算する。ス
テップR16で、変形対象図形がコーナ円弧か否か判定
し、コーナ円弧であるならステップR17に進み、コー
ナ円弧でないならステップR18に進む。
否か判定し、円弧であるならステップR15に進み、円
弧でないならステップR18に進む。ステップR15
で、円弧補正手段(26−c)は、円弧の中心点の座標
を円弧の始点,終点の座標と半径とから再計算する。ス
テップR16で、変形対象図形がコーナ円弧か否か判定
し、コーナ円弧であるならステップR17に進み、コー
ナ円弧でないならステップR18に進む。
【0051】ステップR17で、コーナ円弧補正手段
(26−d)は、コーナ円弧と隣接図形が滑らかに接続
するように、コーナ円弧の始点,終点,中心点の座標と
隣接図形の端点(コーナ円弧との接続点)の座標を再計
算する。すなわち、2つの隣接図形間に円弧補正後の半
径を持つコーナ円弧を再挿入し、コーナ円弧の端点,中
心点,隣接図形の端点の座標を新たに算出して、コーナ
円弧と隣接図形とが滑らかに接続する。
(26−d)は、コーナ円弧と隣接図形が滑らかに接続
するように、コーナ円弧の始点,終点,中心点の座標と
隣接図形の端点(コーナ円弧との接続点)の座標を再計
算する。すなわち、2つの隣接図形間に円弧補正後の半
径を持つコーナ円弧を再挿入し、コーナ円弧の端点,中
心点,隣接図形の端点の座標を新たに算出して、コーナ
円弧と隣接図形とが滑らかに接続する。
【0052】ステップR18で、変形後の図形のデータ
をデータ操作手段(28)を用いてメモリ(29)に記
憶する。また、形状表示手段(27)により変形後の形
状を表示する。そして、前記ステップR9に戻る。
をデータ操作手段(28)を用いてメモリ(29)に記
憶する。また、形状表示手段(27)により変形後の形
状を表示する。そして、前記ステップR9に戻る。
【0053】次に、図9により前記ステップR8の内容
すなわちコーナ認識手段(25)について詳細に説明す
る。ステップS20で、データ操作手段(28)を用
い、変形対象図形の一つを呼び出す。ステップS21
で、変形対象図形が呼び出されればステップS22に進
むが、呼び出す変形対象図形が残っていなければ処理を
終了する。
すなわちコーナ認識手段(25)について詳細に説明す
る。ステップS20で、データ操作手段(28)を用
い、変形対象図形の一つを呼び出す。ステップS21
で、変形対象図形が呼び出されればステップS22に進
むが、呼び出す変形対象図形が残っていなければ処理を
終了する。
【0054】ステップS22で、変形対象図形が円弧か
否か判定する。円弧でなければコーナ円弧でありえない
ので、前記ステップS20に戻る。円弧であればコーナ
円弧としての条件を満たしているか調べるため、ステッ
プS23に進む。ステップS23では、中心角が180
度未満であるか判定する。中心角が180度未満でなけ
ればコーナ円弧でありえないので、前記ステップS20
に戻る。中心角が180度未満であればさらにコーナ円
弧としての条件を満たしているか調べるため、ステップ
S24に進む。
否か判定する。円弧でなければコーナ円弧でありえない
ので、前記ステップS20に戻る。円弧であればコーナ
円弧としての条件を満たしているか調べるため、ステッ
プS23に進む。ステップS23では、中心角が180
度未満であるか判定する。中心角が180度未満でなけ
ればコーナ円弧でありえないので、前記ステップS20
に戻る。中心角が180度未満であればさらにコーナ円
弧としての条件を満たしているか調べるため、ステップ
S24に進む。
【0055】ステップS24で、円弧の端点上を通過す
る2つの隣接図形がメモリ(29)内に存在するかを調
べる。ステップS25で、隣接図形があればステップS
26に進むが、なければコーナ円弧でありえないので、
前記ステップS20に戻る。
る2つの隣接図形がメモリ(29)内に存在するかを調
べる。ステップS25で、隣接図形があればステップS
26に進むが、なければコーナ円弧でありえないので、
前記ステップS20に戻る。
【0056】ステップS26で、円弧の2つの端点にお
ける接線単位ベクトルが、隣接図形の円弧の端点上にお
ける単位ベクトルと一致するか調べる(単位ベクトルの
向きが全く正反対の向きでもよいものとする)。一致し
た場合はステップS27に進む。一致しなければ、コー
ナ円弧でないので、前記ステップS20に戻る。ステッ
プS28で、その円弧と隣接図形を対応付ける。ステッ
プS29で、その円弧がコーナ円弧であることを示す識
別子を構成情報に付加する。
ける接線単位ベクトルが、隣接図形の円弧の端点上にお
ける単位ベクトルと一致するか調べる(単位ベクトルの
向きが全く正反対の向きでもよいものとする)。一致し
た場合はステップS27に進む。一致しなければ、コー
ナ円弧でないので、前記ステップS20に戻る。ステッ
プS28で、その円弧と隣接図形を対応付ける。ステッ
プS29で、その円弧がコーナ円弧であることを示す識
別子を構成情報に付加する。
【0057】図11は、円弧と隣接図形を対応付けたデ
ータリンク情報および円弧がコーナ円弧であることを示
すコーナ識別子を付加した構成情報を示している。な
お、コーナ円弧と隣接図形との対応付けを予め(例え
ば、製品図を作成する段階で)行ない、図11の如き構
成情報を作成しておけば、図7のステップR8(すなわ
ち、図9の処理)を省略することが出来る。
ータリンク情報および円弧がコーナ円弧であることを示
すコーナ識別子を付加した構成情報を示している。な
お、コーナ円弧と隣接図形との対応付けを予め(例え
ば、製品図を作成する段階で)行ない、図11の如き構
成情報を作成しておけば、図7のステップR8(すなわ
ち、図9の処理)を省略することが出来る。
【0058】
【発明の効果】この発明のCAD/CAM装置によれ
ば、各図において全ての寸法データを付加しなくても変
形を行うことが出来るようになるため、操作員が寸法を
入力する時間が省けると共に、入力ミスの機会を減少さ
せることが出来る。
ば、各図において全ての寸法データを付加しなくても変
形を行うことが出来るようになるため、操作員が寸法を
入力する時間が省けると共に、入力ミスの機会を減少さ
せることが出来る。
【0059】また、この発明のCAD/CAM装置によ
れば、表示段階でなく,変形演算段階で、所定の桁数以
下の端数を丸め補正するので、必要な寸法精度以下の端
数が誤差として累積されることが防止される。
れば、表示段階でなく,変形演算段階で、所定の桁数以
下の端数を丸め補正するので、必要な寸法精度以下の端
数が誤差として累積されることが防止される。
【0060】また、この発明のCAD/CAM装置によ
れば、コーナ円弧およびその隣接図形を変形した後、さ
らに、2つの隣接図形にコーナ円弧が接続するようにコ
ーナ円弧の端点,中心点,隣接図形の端点の座標を再算
出するので、変形後のコーナ円弧と隣接図形とが滑らか
に接続されるようになる。
れば、コーナ円弧およびその隣接図形を変形した後、さ
らに、2つの隣接図形にコーナ円弧が接続するようにコ
ーナ円弧の端点,中心点,隣接図形の端点の座標を再算
出するので、変形後のコーナ円弧と隣接図形とが滑らか
に接続されるようになる。
【0061】また、この発明のCAD/CAM装置によ
れば、形状を構成する複数の図形のうちの一部について
のみ変形を行うので、部分により収縮率が異なるような
形状にも対応できるようになる。
れば、形状を構成する複数の図形のうちの一部について
のみ変形を行うので、部分により収縮率が異なるような
形状にも対応できるようになる。
【図1】この発明のCAD/CAM装置の第1実施例の
要部構成図である。
要部構成図である。
【図2】図1のCAD/CAM装置の動作を示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図3】最低限の寸法のみ記入した3面図である。
【図4】図3の3面図を収縮率変形した3面図である。
【図5】CAD/CAM装置の全体構成図である。
【図6】この発明のCAD/CAM装置の第2実施例の
要部構成図である。
要部構成図である。
【図7】図6のCAD/CAM装置の動作を示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図8】図7の続きのフローチャートである。
【図9】コーナ認識手段の処理を示すフローチャートで
ある。
ある。
【図10】形状の一部の図形を選択する処理の説明図で
ある。
ある。
【図11】この発明に係る図形の構成情報の例示図であ
る。
る。
【図12】変形処理後のデータの例示図である。
【図13】丸め処理後のデータの例示図である。
【図14】第1実施例に対応する従来のCAD/CAM
装置の要部構成図である。
装置の要部構成図である。
【図15】図14のCAD/CAM装置の動作を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図16】モールド金型の一例の斜視図である。
【図17】各面図に全ての寸法を記入した3面図であ
る。
る。
【図18】図17の3面図を収縮率変形した3面図であ
る。
る。
【図19】第2実施例に対応する従来のCAD/CAM
装置の要部構成図である。
装置の要部構成図である。
【図20】従来の図形の構成情報の例示図である。
【図21】変形前の変形対象図形の表示の例示図であ
る。
る。
【図22】変形後の変形対象図形の表示の例示図であ
る。
る。
1 形状定義手段
2 形状データ記憶手段
3 図面間寸法線展開手段
4 多面図連動収縮率変形手段
21 入力手段
21−a 収縮率入力手段
21−b 変形基準点入力手段
21−c 有効桁数入力手段
21−d 対象図形選択手段
22 形状検索手段
23 拡大率算出手段
24 変換式算出手段
25 コーナ認識手段
26 形状変形手段
26−a 構成情報変換手段
26−b 丸め補正手段
26−c 円弧補正手段
26−d コーナ円弧補正手段
27 形状表示手段
28 データ操作手段
29 メモリ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 山口 直人
名古屋市東区矢田南五丁目1番14号 三菱
電機メカトロニクスソフトウエア株式会社
内
Claims (5)
- 【請求項1】 形状を複数の面で定義する形状定義手段
と、定義された形状を記憶する形状記憶手段と、複数の
面における形状の寸法を相互に補完する寸法展開手段
と、補完後の複数の面における形状の寸法を所定の係数
にしたがって拡大・縮小する変形手段とを備えたことを
特徴とするCAD/CAM装置。 - 【請求項2】 形状の寸法を所定の係数にしたがって拡
大・縮小する変形機能を備えたCAD/CAM装置にお
いて、変形演算により発生する所定の桁数以下の端数を
変形演算段階で丸め補正する丸め補正手段を具備したこ
とを特徴とするCAD/CAM装置。 - 【請求項3】 形状の寸法を所定の係数にしたがって拡
大・縮小する変形機能を備えたCAD/CAM装置にお
いて、コーナ円弧およびその隣接図形を変形した後,2
つの隣接図形にコーナ円弧が接続するようにコーナ円弧
の端点,中心点,隣接図形の端点の座標を再算出するコ
ーナ円弧補正手段を具備したことを特徴とするCAD/
CAM装置。 - 【請求項4】 請求項3のCAD/CAM装置におい
て、変形演算の前に,円弧の端点とその端点ベクトルお
よび中心角をもとにコーナ円弧の認識およびコーナ円弧
と隣接図形との対応付けを行なうコーナ認識手段を具備
したことを特徴とするCAD/CAM装置。 - 【請求項5】 形状の寸法を所定の係数にしたがって拡
大・縮小する変形機能を備えたCAD/CAM装置にお
いて、形状を構成する複数の図形のうちの一部を選択す
る対象図形選択手段と、選択された図形についてのみ変
形機能を作用させる構成情報変換手段とを具備したこと
を特徴とするCAD/CAM装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3024730A JPH0512385A (ja) | 1990-04-03 | 1991-02-19 | Cad/cam装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2-36066 | 1990-02-19 | ||
JP3606690 | 1990-04-03 | ||
JP3024730A JPH0512385A (ja) | 1990-04-03 | 1991-02-19 | Cad/cam装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0512385A true JPH0512385A (ja) | 1993-01-22 |
Family
ID=26362298
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3024730A Pending JPH0512385A (ja) | 1990-04-03 | 1991-02-19 | Cad/cam装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0512385A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0026903B1 (en) * | 1979-10-04 | 1986-01-02 | Hitachi, Ltd. | Rolling mill |
US7366578B2 (en) * | 2004-12-20 | 2008-04-29 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Method, program and system for designing shape of product, such as a tire |
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