JPH05123711A - 板圧延機 - Google Patents

板圧延機

Info

Publication number
JPH05123711A
JPH05123711A JP28855391A JP28855391A JPH05123711A JP H05123711 A JPH05123711 A JP H05123711A JP 28855391 A JP28855391 A JP 28855391A JP 28855391 A JP28855391 A JP 28855391A JP H05123711 A JPH05123711 A JP H05123711A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
rolling
rolls
plate
split
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP28855391A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Ogawa
茂 小川
Atsushi Ishii
篤 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP28855391A priority Critical patent/JPH05123711A/ja
Priority to US08/050,102 priority patent/US5609054A/en
Priority to DE69224816T priority patent/DE69224816T2/de
Priority to PCT/JP1992/001087 priority patent/WO1993004795A1/ja
Priority to CA002095831A priority patent/CA2095831C/en
Priority to EP92918528A priority patent/EP0556408B1/en
Publication of JPH05123711A publication Critical patent/JPH05123711A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Metal Rolling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 板クラウン・形状制御のため作業ロールたわ
みを自在に制御可能で、しかも圧延機自体の検出装置か
ら得られる情報のみで板クラウン・板形状を高い精度で
推定し、時間遅れのない高精度な板クラウン・形状制御
ができるような板圧延機を提供する。 【構成】 上下少なくともどちらか一方のロールアセン
ブリは、軸方向3分割以上に分割した分割補強ロールに
よって作業ロールを支持する機構とし、各々の分割補強
ロールには、それぞれ独立に荷重検出装置,圧下機構,
ロール位置検出機構を有し、さらに上下アセンブリ間の
距離を調節可能に構成したことを特徴とする板圧延機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧延により板状素材あ
るいは帯状素材の肉厚を圧減せしめ、所定の肉厚の板状
製品あるいは帯状製品を得る板圧延機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の板圧延機は、例えば、図8に示す
ような2段圧延機、図9に示すような4段圧延機が多く
採用されているが、これらの圧延機で板材を圧延する場
合の技術課題として、板幅方向の板厚分布(板クラウ
ン)および平坦度(板形状)の制御がある。これらの技
術課題を解決するための手段として、ロールベンディン
グ力、ロールシフト、ロールクロス等の技術が開発され
ている。
【0003】これらの手段は何れも板クラウン・形状制
御に対して有効な制御端であり、すでに多くの板圧延機
において採用されている技術であるが、これらの圧延機
を用いても一般に圧延材と作業ロールの間に作用する圧
延荷重の板幅方向分布は未知であるため、圧延後の板ク
ラウン・形状を正確に推定することは困難である。もち
ろん、圧延機入側の板クラウン・形状を、測定するか、
または過去の圧延履歴等から推定し、これと圧延荷重、
板幅、板厚、前記板クラウン・形状制御のための制御端
の設定値等の圧延条件を基に圧延後の板クラウン・形状
を推算することは可能であるが、その推定精度には限界
があり、近年の厳しい精度要求に対しては、圧延機後面
に配した板プロフィル測定装置および板形状測定装置に
よるフィードバック制御に頼らざるを得なくなってい
る。このようなフィードバック制御の問題点は、圧延機
から圧延材が出てから計測装置に到達するまでに時間が
かかり制御上に無駄時間が介在するという点である。こ
のため制御ゲインを高くすることは困難で、周波数の高
い外乱に対応することは不可能となる。さらに、これら
の板クラウン・形状制御のための制御端の一般的な欠点
として、ロールギャップ形状すなわち板幅方向の板厚分
布の制御パターンとしては、板幅方向座標に関する2次
式あるいは4次式程度の単純なパターンの制御にならざ
るを得ないという点がある。
【0004】これに対して、クラスター圧延機において
採用されている分割補強ロールの偏心リングによる形状
制御法(一般にAs−U機構と呼ばれている)では、板
幅方向に複雑なパターンの制御も可能である。しかしな
がら、As−U機構を採用した圧延機では、圧延荷重を
検出することが一般に困難であり、このため分割補強ロ
ールのプロフィルは把握できても、最終的に板プロフィ
ルに影響を与える作業ロールのたわみおよびロール偏平
を正確に把握することは困難である。なお、このような
クラスター圧延機においても圧延荷重を検出できるよう
に圧延機構造を工夫することは可能であると考えられる
が、この場合でも圧延材と作業ロールの間に作用する圧
延荷重の板幅方向分布まで測定することは不可能である
ため、既に指摘したようなロールベンディング力等を用
いる場合の問題点と同様の問題を避けることができな
い。
【0005】これら既に実用化されている技術に対し
て、例えば特開昭57−68208では、作業ロールを
流体を介してサポートビームで受けるようにし、該流体
部分をロール軸方向に複数個のチャンバーに分割した技
術が提案されている。この技術によればチャンバーの分
割数を多くすることによって、作業ロールたわみをきめ
細かく制御することが可能となり、しかも各チャンバー
の流体圧力と受圧面積から作業ロールとサポートビーム
間に作用する荷重分布が検出可能であり、これより圧延
材と作業ロールの間に作用する荷重分布をある程度推定
することが可能となる。しかしながら、この技術では流
体のシール技術が大きな問題となり、大荷重や衝撃荷重
に耐えられない、チャンバー間の圧力差を大きくとれな
い等の限界性能の問題の他、やはりシール技術の問題か
ら作業ロールを積極的にたわませるような制御を行うこ
とができないという原理的な問題がある。なお、作業ロ
ールを積極的にたわませる必要を生じるのは次のような
場合であり、圧延操業においては必然的に生じる作業形
態である。 作業ロールプロフィルが摩耗・熱膨張により変化した
場合、 上流側の圧延によって目標とするクラウン比率(=板
クラウン/板厚)とは異なったクラウン比率に圧延され
ていてこれを補正する必要がある場合、 板厚分布が幅方向に不均一な製品を製造する必要があ
る場合。
【0006】以上のように従来技術では、板クラウン・
形状制御のため作業ロールたわみを自在に制御可能で、
かつ圧延機自体の検出装置から得られる情報のみで板ク
ラウン・板形状を高い精度で推定し時間遅れのない板ク
ラウン・形状制御ができるような圧延機は存在しない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、板クラウ
ン・形状制御のため作業ロールたわみを自在に制御可能
で、しかも圧延機自体の検出装置から得られる情報のみ
で板クラウン・板形状を高い精度で推定し時間遅れのな
い板クラウン・形状制御ができるような板圧延機を開示
する。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】図1および図
2には、本発明の実施例の一つを示すが、本発明の板圧
延機では上下少なくともどちらか一方のロールアセンブ
リは軸方向3分割以上に分割した分割補強ロールによっ
て作業ロールを支持する機構となっており、各々の分割
補強ロールには、それぞれ独立に荷重検出装置を配備し
ている。このような独立の荷重検出装置を配備するには
各分割ロールそれぞれに独立の支持機構が必要となり、
この支持機構を収納する空間を得るため、図1および図
2の実施例では、分割補強ロールを作業ロールの直上に
あるものと作業ロールの斜め上方にある一対のものとに
分け、これらを作業ロール軸方向に沿って交互に配置し
ている。図2は本圧延機を上方から見た平面図で、4種
類のロール配置の例を示している。図2(a),図2
(b)は、軸方向に7分割した場合のロール配置の例で
あり、図2(c)は軸方向に8分割した場合の例であ
る。このように分割数は奇数であっても偶数であっても
よいが、左右対称な板プロフィル制御を主に行うという
点では、奇数分割の方がコストパフォーマンスに優れて
いると思われる。図2(d)は軸方向7分割であるが、
それぞれの分割ロール胴部が軸方向位置においてある程
度重なり合っている例である。
【0009】以上説明したような構造を採用することに
よって作業ロールがそれぞれの分割補強ロールから受け
る荷重が測定できることになり、この情報より圧延材と
作業ロールの間に作用する荷重分布を直ちに推定するこ
とが可能となる。なお、分割補強ロールの軸方向の分割
数については、2分割以下では、板クラウン・形状を制
御することは不可能であり、3分割してはじめて板クラ
ウン・板形状の2次式成分を制御することが可能とな
る。したがって、種々の板幅の圧延材を圧延するような
圧延機では、さらに多くの分割を行うことが好ましい。
【0010】さて、次に作業ロール〜分割補強ロール間
に作用する荷重から、圧延材〜作業ロール間に作用する
荷重を推定する方法について詳しく説明する。図3には
上ロールアセンブリを考慮の対象として作業ロールに作
用する荷重を模式的に示す。第i分割補強ロールに作用
する荷重をqi 、その位置に対応する圧延材〜作業ロー
ル間荷重をpi とし、作業ロール軸心たわみの変形マト
リクスをKW ij、分割補強ロール系の変形マトリクスを
B ij、ロールクラウンの形式で表現した作業ロールプ
ロフィルをCW i 、分割補強ロールプロフィルを
B i 、作業ロール軸心たわみをyW i とするとき、分
割補強ロールと作業ロールとの適合条件より次式が得ら
れる。 yW i =KB ijj +CB i +CW i (1)
【0011】なお、本明細書における数式表現では同添
字の繰り返しがある項についてはその添字の範囲にわた
って総和をとるというアインシュタインの総和規約を採
用するものとする。また、KB ijは第j分割補強ロール
に単位荷重が負荷されたときの第i補強ロールの変位を
表す影響係数マトリクスであるが、ここではハウジング
の変形および作業ロール〜補強ロール接触による両ロー
ルの偏平変形を含めた変形マトリクスとしており、KB
ij,KW ij,yW i はすべてミルセンターからの相対変
位のみを抽出するものとしている。
【0012】一方、作業ロールたわみは変形マトリクス
W ijおよび圧延材〜作業ロール間に作用する圧延荷重
分布pi を用いて次式のように表現することもできる。 yW i =KW ij(pj −qj ) (2) 式(1),(2)よりyW i を消去すると圧延荷重分布
i は次式のように求められる。 pi =qi +[KW -1 ij(KB jkk +CB j +CW j ) (3) 式(3)の右辺において、[KW -1 ijはKW ijの逆マ
トリクスの成分であり、KB ijとともに予め計算できる
ものである。また、CB j およびCW j も測定あるいは
推定可能な量であるので、本発明の圧延機によってqk
の測定値が得られれば式(3)により圧延材〜作業ロー
ル間の圧延荷重分布pi は直ちに計算することが可能で
ある。
【0013】以上のように、本発明の圧延機を用いるこ
とによって、作業ロール〜分割補強ロールに作用する荷
重の測定値から圧延材〜作業ロールに作用する圧延荷重
分布pi を推定することが可能となる。本方法による圧
延荷重分布の推定は、作業ロール〜分割補強ロール間の
荷重分布の実測値に基づいている点で、例えば入・出側
板厚分布の推定値から圧延荷重分布を推定するというよ
うな従来の方法とは根本的に異なっており、この点で従
来法では期待できないような高い推定精度を有してい
る。したがって、例えば、圧延材の変形抵抗の幅方向分
布が均一であるような材料の場合、形状良好な圧延、す
なわち伸び歪の幅方向分布が均一に近い圧延を実施する
ためには、式(3)によって求められる圧延材〜作業ロ
ール間の圧延荷重分布が均一となるように制御すればよ
い。さらに、例えば熱間圧延において幅方向温度分布が
均一でないような場合は、変形抵抗が幅方向に不均一と
なるが、この場合でも幅方向温度分布を測定することが
できれば変形抵抗分布を推定することができ、これに基
づいて、形状良好な圧延を行うための幅方向圧延荷重分
布の目標値を算出し、この目標値に圧延材〜作業ロール
間の圧延荷重分布が近づくように制御すれば形状良好な
圧延板を得ることができる。以上説明してきたように、
本発明の圧延機を用いた場合、特別な形状測定装置がな
くても高精度な形状制御が可能となる。
【0014】さらに、圧延荷重分布が求められれば、こ
れを用いて次のようにして圧延板の板厚分布すなわち板
クラウンを高精度に予測することが可能となる。まず、
圧延荷重による作業ロールの偏平変形マトリクスKf ij
を用いて、上作業ロールの圧延材側表面形状ymT i は次
式によって計算される。 ymT i =yW i +Kf ijj +CW j (4)
【0015】図1に示すような上下対称構造の場合は、
上ロールアセンブリの手続きと同様にして下ロールアセ
ンブリの計算を行い、圧延材〜作業ロール間の圧延荷重
分布pi および下作業ロールの圧延材側表面形状ymB i
を求めることにより、板厚分布を推定することができ
る。このとき上下ロールアセンブリから別個に計算され
た圧延荷重分布は基本的に一致すべきものであるが、こ
の両者の差異からロールプロフィルの学習を行う等のデ
ータの利用方法も考えられる。
【0016】また図4に示すように他方のロールアセン
ブリが異なる形式の場合は、式(3)で求められた圧延
荷重分布pi を用いて、もう一方のロールアセンブリの
作業ロールの圧延材側表面形状ymB i を計算すればよ
い。これは補強ロールの変形を含めた作業ロールの変形
マトリクスをKBW ijとするとき次式によって計算でき
る。 ymB i =(KBW ij+Kf ij)pj +CW j (5) ここで、式(5)中の各項は下ロールアセンブリに関す
るもので予め計算あるいは予測できるものである。上下
作業ロールの圧延材側表面形状ymT i ,ymB i が求めら
れれば、圧延後の幅方向板厚分布hi は次式によって計
算できる。 hi =ho +ymT i −ymB i (6) ここでho は圧延材幅方向中心の板厚である。
【0017】以上説明してきたように本発明の圧延機を
用いれば、圧延後の幅方向板厚分布すなわち板クラウン
を高精度に推定することができ、この推定値に基づいて
特別な板厚分布測定装置を用いることなしに所望の幅方
向板厚分布になるような制御を実施することができる。
【0018】なお、上述の板クラウン・形状推定のため
の計算は、プロセスコンピュータを用いれば百分の一秒
のオーダで実施することが可能であり、本発明の圧延機
を用いることによって無駄時間がほとんどない高精度な
板クラウン・形状制御が可能となる。
【0019】さて本発明の板圧延機では、上述の各分割
補強ロールに独立な荷重検出装置の他、少なくとも上下
どちらか一方のロールアセンブリの分割補強ロールに、
それぞれ独立に圧下機構およびロール位置検出機構を配
備しており、さらに上下ロールアセンブリ全体の距離を
調節可能に構成している。図1の例では、油圧駆動方式
の圧下機構8,9,10,8′,9′,10′を設けて
おり、上ハウジング12と下ハウジング12′との間の
距離を調節するための油圧方式圧下機構14,15を有
している。このように分割補強ロールに独立の圧下機構
およびロール位置検出機構を設けることによって、式
(1)におけるCB i を自在に制御することが可能とな
り、板幅方向に複雑なパターンの形状・クラウン制御が
可能となる。この場合の圧下機構およびロール位置検出
機構は、必ずしも荷重検出装置を有する側のロールアセ
ンブリに存在する必要はなく、例えば、上ロールアセン
ブリは荷重検出装置のみを有し、下ロールアセンブリに
は荷重検出装置はないものの圧下機構およびロール位置
検出機構を有するという組み合わせでもよい。勿論、上
下ロールアセンブリともに荷重検出装置、圧下機構、ロ
ール位置検出機構の全てを備えている方が制御上は好ま
しいことはいうまでもないが、設備コストを下げる上で
上記のような組み合わせも可能である。また、この場合
の分割ロールの圧下機構およびロール位置検出機構は、
従来のクラスター圧延機のAs−U機構のような電動モ
ータ駆動方式であっても差し支えない。As−U機構の
場合、偏心リングの回転機構がロール圧下機構となり、
偏心リングの回転角検出機構がロール位置検出機構とな
る。
【0020】ところで板厚の異なる圧延材を圧延する場
合、上記各分割ロールに配備された圧下機構の調節によ
って対応することも可能であるが、板厚変更量が非常に
大きい場合は、圧下機構の変位が大きくなり、その結
果、同じ作業ロールを使用している場合、作業ロールか
らの反力の方向と圧下機構の作動方向が一致しなくな
り、ロール圧下機構が大きなスラスト力を受けることに
なる。このようなスラスト力による設備の破損を避ける
ため、本発明の板圧延機では上下ロールアセンブリ全体
の距離を調節可能としている。したがって、全体として
の板厚変更機能は、例えば図1では、油圧圧下機構1
4,15で受け持ち、板クラウン・形状制御は各分割補
強ロールの圧下機構8,9,10(8′,9′,1
0′)で分担することができ、機会設計上非常に有利と
なり耐久性に優れた圧延機とすることが可能となる。な
お、このような上下ロールアセンブリ間の距離調節機構
は、必ずしも油圧駆動方式でなくてもよく、電動モータ
駆動方式や、電動モータ駆動と油圧駆動を組み合わせた
方式としても差し支えない。また、このような上下ロー
ルアセンブリ全体の距離の調節機能を持つことによっ
て、設備コストを低減する目的で、分割補強ロールの圧
下機構を1〜2箇所省略することも可能となる。
【0021】
【実施例】 実施例1:図1に示すように上下とも分割補強ロール形
式の実施例を考える。作業ロール直径450mm、ロール
胴長1750mm、分割補強直径400mm、分割補強ロー
ルの軸方向配列は図2(b)に示すように幅方向に7分
割しており、それぞれの分割補強ロールの胴長は250
mmである。各上分割補強ロール2(2A〜2C),3
(3A〜3D),4(4A〜4C)は、それぞれ独立に
荷重検出装置5,6,7(実際には各分割補強ロールに
対応して設置されるが、細かい符号は省略する。以下圧
下装置も同様)および油圧圧下装置8,9,10を介し
てハウジング12に固定されており、これら油圧圧下装
置によりそれぞれ独立に圧下制御が可能な構造となって
いる。また、下分割補強ロール2′,3′,4′側も上
述の上分割補強ロールと同様に構成されており、それぞ
れ独立して圧下制御が可能となっている。なお、本実施
例のように油圧圧下装置を圧下機構として適用する場合
は、荷重検出装置として専用のロードセルを用いなくて
も、油圧シリンダ内の油圧を測定し、これにシリンダ面
積を掛けることによって荷重を計算するという方法を採
用してもよい。さらに、油圧圧下装置8〜10,8′〜
10′には、それぞれロール位置検出機構として機能す
る油圧ラムの位置検出機構が配備されている。
【0022】以上のような構成の板圧延機を用いること
によって、上作業ロール1と上分割補強ロール2A〜2
C,3A〜3D,4A〜4Cの間に作用する荷重分布お
よび下作業ロール1′と下分割補強ロール2A′〜2
C′,3A′〜3D′,4A′〜4C′の間に作用する
荷重分布を測定することができ、これらの測定値より既
に述べた方法により圧延材13と作業ロール1,1′の
間に作用する圧延荷重分布を推定でき、さらに圧延後の
圧延材13の幅方向板厚分布も推定することが可能とな
る。そしてこれらの推定値に基づき、所望の板厚分布お
よび板形状を得ることができるように分割補強ロールの
圧下位置の制御を高精度かつ迅速に行うことができる。
【0023】本実施例では、さらに上下ロールアセンブ
リの間の距離調節を行うための油圧圧下機構14,15
を備えており、板幅全体にわたる板厚変更時には油圧圧
下機構14,15を動作させて行い、板クラウン・形状
制御には各分割補強ロールの圧下機構を用いるという機
能分担をさせることができ、この結果、各分割補強ロー
ルの圧下機構に作用するスラスト力が十分に小さくなる
ように、分割ロールの移動範囲を小さく抑えることが可
能となる。
【0024】実施例2:本発明の板圧延機の第2の実施
例を図4に示す。作業ロール直径800mm、ロール胴長
2100mmであり、分割補強ロールには、直径1000
mmで作業ロールの上部にあるもの16,17,16′,
17′と、直径300mmで作業ロールを水平方向に支持
しているもの18,19,18′,19′の2種類があ
る。これらの分割補強ロールは、図5の平面図に示され
るように軸方向に7分割して配置されており、例えば、
大径分割補強ロール16(16A〜16C)により作業
ロールに負荷される水平方向分力を小径分割補強ロール
19(19A〜19C)によって補償する機構としてい
る。したがって図5に示すようにロール軸方向の分割補
強ロールの配置は大径分割補強ロール16が小径分割補
強ロール19と対向し、大径分割補強ロール17が小径
分割補強ロール18と対向するという位置関係となって
いる。図5(a)では、各分割補強ロール16,19が
17,18と軸方向に干渉しない配置となっているが、
図5(b)のようにこれらが重なり合うような配置とし
てもよく、作業ロールに発生する分割補強ロール胴端近
傍のロールマークを問題とする場合は、むしろ図5
(b)のような配置の方が好ましい。
【0025】本実施例では、大径分割補強ロール16,
17と作業ロール1との共通法線が鉛直線となす角度は
30°としており、この場合、作業ロールに作用する水
平方向のせん断力を解消するため小径分割補強ロール1
8,19が作業ロールを押すべき力は大径分割補強ロー
ルの荷重の1/2となる。したがって、小径分割補強ロ
ールの押し力が大径分割補強ロールの荷重の常に1/2
になるように荷重制御しておくことが好ましい。本実施
例の分割補強ロールはすべて荷重検出装置、油圧圧下機
構およびロール位置検出機構を有しており、このような
荷重制御を実施することは容易である。また、図示して
いないが本実施例では、作業ロールのロールベンディン
グ装置を具備しており、これと分割補強ロールを併用す
ることによって、本例のような大径の作業ロールでも十
分な板クラウン・形状制御機能を確保することができ
る。以上のような構成の圧延機とすることによって、圧
延荷重を直接受け持つ大径分割補強ロール16,17を
作業ロールに比べて大径のものとすることが可能とな
り、実施例1の場合と同様の機能を維持したまま大圧延
荷重に耐えられる設計が可能となる。
【0026】本実施例では、さらに上下ロールアセンブ
リの間の距離調節を行うための油圧圧下機構14,15
を備えており、板幅全体にわたる板厚変更時には油圧圧
下機構14,15を動作させて行い、板クラウン・形状
制御には各分割補強ロールの圧下機構を用いるという機
能分担をさせることができ、この結果、各分割補強ロー
ルの圧下機構に作用するスラスト力が十分に小さくなる
ように、分割ロールの移動範囲を小さく抑えることが可
能となる。
【0027】実施例3:本発明の板圧延機の第3の実施
例を図6に示す。作業ロール直径1000mm、ロール胴
長5000mmであり、分割補強ロール16,17は、直
径1200mmで図7の平面図に示すように軸方向に13
分割されている。図7(a)では、各分割補強ロール1
6と17が軸方向に干渉しない配置となっているが、図
7(b)のようにこれらが重なり合うような配置として
もよく、作業ロールに発生する分割補強ロール胴端近傍
のロールマークを問題とする場合は、むしろ図7(b)
のような配置の方が好ましい。本実施例の場合は、実施
例2のように分割補強ロールによって作業ロールに加わ
る水平方向分力を補償するための小径分割補強ロールを
有していないが、これは水平方向せん断力に対して作業
ロール直径が十分大きくロール耐久性上問題ないと判断
されたためである。本実施例は、ロール胴長が非常に大
きい厚板圧延機の例であり、より広範囲な板幅適用性を
得るため軸方向のロール分割数が非常に多くなってい
る。しかしながら実施例2のような小径分割補強ロール
を必要としないため、分割ロールの数は上下合わせて2
6セットにとどまっており、コストパフォーマンスの優
れた圧延機となっている。また、図示していないが本実
施例では、作業ロールのロールベンディング装置を具備
しており、これと分割補強ロールを併用することによっ
て、本例のような大径の作業ロールでも十分な板クラウ
ン・形状制御機能を確保することができる。
【0028】本実施例では、さらに上下ロールアセンブ
リの間の距離調節を行うための油圧圧下機構14,15
を備えており、板幅全体にわたる板厚変更時には油圧圧
下機構14,15を動作させて行い、板クラウン・形状
制御には各分割補強ロールの圧下機構を用いるという機
能分担をさせることができ、この結果、各分割補強ロー
ルの圧下機構に作用するスラスト力が十分に小さくなる
ように、分割ロールの移動範囲を小さく抑えることが可
能となる。
【0029】
【発明の効果】本発明の板圧延機を用いることによっ
て、圧延中の板クラウン・形状を時間遅れなく高精度に
検出・制御することが可能となり、圧延板の板クラウン
・形状制御精度が飛躍的に向上するとともに、従来、熟
練オペレータに頼っていたこれら圧延機運転作業の自動
化を大きく進展させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の板圧延機の実施例を示す側面図であ
る。
【図2】本発明の板圧延機における分割補強ロールの軸
方向の配置の例を示す平面図である。
【図3】本発明の板圧延機において作業ロールに負荷さ
れる荷重のロール軸方向分布を示す模式図である。
【図4】本発明の板圧延機の第2の実施例を示す側面図
である。
【図5】本発明の板圧延機の第2の実施例における分割
補強ロールの軸方向配置を示す平面図である。
【図6】本発明の板圧延機の第3の実施例を示す側面図
である。
【図7】本発明の板圧延機の第2の実施例における分割
補強ロールの軸方向配置を示す平面図である。。
【図8】公知の2段圧延機を示す図である。
【図9】公知の4段圧延機を示す図である。
【符号の説明】
1,1′ 作業ロール 2〜4,16〜19 上分割補強ロール 2′〜4′,16′〜19′ 下分割補強ロール 5〜7 上分割補強ロールの荷重
検出装置 5′〜7′ 下分割補強ロールの荷重
検出装置 8〜10 上分割補強ロールの圧下
機構 8′〜10′ 下分割補強ロールの圧下
機構 11 一体型補強ロール 12 圧延機ハウジング 13 圧延材 14,15 上下ロールアセンブリ間
の距離調節装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下ロールアセンブリとも軸方向3分割
    以上に分割した分割補強ロールを有し、少なくとも上下
    どちらか一方のロールアセンブリの分割補強ロールに、
    それぞれ独立に荷重検出装置を有し、さらに少なくとも
    上下どちらか一方のロールアセンブリの分割補強ロール
    に、それぞれ独立に圧下機構およびロール位置検出機構
    を配備し、、さらに上下ロールアセンブリ全体の距離を
    調節可能に構成したことを特徴とする板圧延機。
JP28855391A 1991-09-10 1991-11-05 板圧延機 Withdrawn JPH05123711A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28855391A JPH05123711A (ja) 1991-11-05 1991-11-05 板圧延機
US08/050,102 US5609054A (en) 1991-09-10 1992-08-27 Rolling mill for flat products
DE69224816T DE69224816T2 (de) 1991-09-10 1992-08-27 Blechwalzmaschine
PCT/JP1992/001087 WO1993004795A1 (fr) 1991-09-10 1992-08-27 Machine de laminage de plaque
CA002095831A CA2095831C (en) 1991-09-10 1992-08-27 Rolling mill for flat products
EP92918528A EP0556408B1 (en) 1991-09-10 1992-08-27 Plate rolling machine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28855391A JPH05123711A (ja) 1991-11-05 1991-11-05 板圧延機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05123711A true JPH05123711A (ja) 1993-05-21

Family

ID=17731739

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28855391A Withdrawn JPH05123711A (ja) 1991-09-10 1991-11-05 板圧延機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05123711A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4551027B2 (ja) * 2001-05-24 2010-09-22 新日本製鐵株式会社 板圧延機の零点調整方法
KR101523024B1 (ko) * 2013-12-23 2015-05-27 주식회사 포스코 압연모듈 및 그 제어방법

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4551027B2 (ja) * 2001-05-24 2010-09-22 新日本製鐵株式会社 板圧延機の零点調整方法
KR101523024B1 (ko) * 2013-12-23 2015-05-27 주식회사 포스코 압연모듈 및 그 제어방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5267170A (en) Method and apparatus for controlling rolling mill
JPH0569010A (ja) 板圧延機
KR890003400B1 (ko) 판재의 형상 제어장치
US5609054A (en) Rolling mill for flat products
JPH05123711A (ja) 板圧延機
JP3458731B2 (ja) 冷間タンデム圧延機における形状制御方法および形状制御装置
US3901059A (en) Shape-rolling mill for working metallic section material
JP3938635B2 (ja) 板圧延における板形状制御方法
JP7040611B2 (ja) 圧延機及び圧延機の設定方法
JP2985989B2 (ja) 圧延機
JP7127446B2 (ja) 圧延機の設定方法
KR20010112335A (ko) 균일한 냉간 스트립을 얻기 위한 표면 균일도 제어 방법
JP4423763B2 (ja) 鋼板の製造法
KR102252361B1 (ko) 크로스각 동정 방법, 크로스각 동정 장치, 및 압연기
JP3547328B2 (ja) 板圧延機および板形状制御方法
JP4214069B2 (ja) 金属板材の圧延方法および圧延装置
JP4009116B2 (ja) 板圧延機の変形特性の同定方法および圧延方法
JP2978056B2 (ja) 圧延機のロール間接触摩耗予測方法
JP3205326B1 (ja) 異径ロール圧延機
JPH05154506A (ja) 圧延機
JP3142187B2 (ja) 板圧延機の圧延制御方法
JP4402570B2 (ja) 板プロファイル制御装置
JPH02258108A (ja) 圧延機における形状制御方法および装置
JP2005118841A (ja) 板形状制御方法および板圧延機
JP3289662B2 (ja) 圧延機のミル定数差測定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990204