JPH08192205A - 板圧延機の剛性測定方法 - Google Patents

板圧延機の剛性測定方法

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JPH08192205A
JPH08192205A JP7003101A JP310195A JPH08192205A JP H08192205 A JPH08192205 A JP H08192205A JP 7003101 A JP7003101 A JP 7003101A JP 310195 A JP310195 A JP 310195A JP H08192205 A JPH08192205 A JP H08192205A
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JP
Japan
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roll
split
rolls
load
divided
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JP7003101A
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Toshiyuki Shiraishi
利幸 白石
Shigeru Ogawa
茂 小川
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 上下少なくともどちらか一方のロールアセン
ブリーが、軸方向に3分割以上に分割された分割バック
アップロールによってワークロールを支持する機構であ
り、各分割バックアップロールには独立した荷重検出装
置と圧下装置とを配置した板圧延機の分割バックアップ
ロール系の変形マトリクスを高精度に求める方法の提供
を目的とする。 【構成】 キスロール締め込み状態で基準とする各分割
バックアップロールの変位と荷重分布を検出し、さらに
上下のワークロールがロール胴長全域にわたって接触す
る状態で各分割バックアップロールを個々にまたは複数
個を同時に3水準以上変化させた各分割バックアップロ
ールの荷重と変位を検出し、これらの分割バックアップ
ロールの荷重と変位から基準状態の各分割バックアップ
ロールの荷重および変位の差を求め、これらの差を用い
て演算することによって分割バックアップロール系の変
形を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上下少なくともどちら
か一方のロールアセンブリーが、軸方向に3分割以上に
分割された分割バックアップロールによってワークロー
ルを支持する機構であり、各分割バックアップロールに
は独立した荷重検出装置と圧下装置とを配置した板圧延
機の分割バックアップロール系の変形マトリクスの測定
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、特開平6−262213号公報に
記載の板圧延機のように、分割バックアップロールの荷
重分布を検出し、圧延材とワークロール間の荷重分布を
推定し、これにより圧延後の板クラウン・板形状を高精
度に推定し得る圧延機が注目されている。この種の圧延
機の中で、特開平6−262213号公報に上下非対称
なクラスタータイプの圧延機が示されている。
【0003】通常の6Hiおよび4Hi圧延機では、キ
スロール時の締め込み実験によって、ミル剛性が測定さ
れている。クラスター型の圧延機でも同様の締め込み実
験からミルの剛性は得られるけれども、得られる剛性は
各分割バックアップロールの変位が固定された場合の特
殊な場合のミル剛性であり、各分割バックアップロール
の変位を変化させて圧延する場合には、このような固定
状態で得た剛性は意味がない。
【0004】特開平6−262228号公報にはこのよ
うな圧延機の圧延制御方法が示されている。第i分割バ
ックアップロールに作用する荷重をqi 、その位置に対
応する圧延材〜ワークロール間荷重をpi とし、ワーク
ロール軸心たわみの変形マトリクスをKW ij、バックア
ップロール系の変形マトリクスをKB ij、ロールクラウ
ンの型式で表現したワークロールプロフィルをCW i
分割バックアップロールプロフィルをCB i 、ワークロ
ール軸心たわみをyW i とすると、分割バックアップロ
ールとワークロールの適合条件より、式(1)が得られ
る。 yW i =KB ijj +CW i +CB i (1) なお、本明細書の数式では、同添字の繰り返しがある場
合にはアインシュタインの総和規約を用いて表現する。
また、KB ijは第j分割バックアップロールに単位荷重
が負荷された時の第i分割バックアップロールの変位を
表す影響係数マトリクスであるが、ここでは、ハウジン
グの変数およびワークロール〜分割バックアップロール
の接触による両ロールの偏平変形を含めた変形マトリク
スを表す。KB ij,KW ij,yW i はすべてミルセンタ
ーからの相対位置のみを抽出する。
【0005】一方、ワークロールたわみは、変形マトリ
クスKW ijおよび圧延材〜ワークロール間に作用する圧
延荷重分布pi を用いて、式(2)で表される。 yW i =KW ij(pj −qj ) (2) 式(1),式(2)よりyW i を消去し、整理すると式
(3)が得られる。 pi =qi +[KW -1 ij(KB jkk +CW j +CB j ) (3) 上記の右辺で、[KW -1 ijはKW ijの逆マトリクスで
あり、KB jk以外は計算もしくは測定により既知の量で
ある。しかしながら、KB jkは未知数であるのでpi
未知数となる。
【0006】ところで、圧延荷重pi は、一般に、入側
板厚H,出側板厚h,変形抵抗k,摩擦係数μ,平均入
側張力σb ,平均出側張力σf ,板形状を表現する伸び
ひずみ差Δεの関数であり、式(4)で与えられる。 pi =pi (H,h,k,μ,σb ,σf ,Δε) (4) ここで、ロールバイト中のK,μは板幅方向にほとんど
一定であり、計算および実験によって求めることがで
き、入側板厚Hと出側板厚hと平均入側張力σbと平均
出側張力σf は計測可能である。従って、pi が分かれ
ば板形状を表現する伸びひずみ差Δεが明らかになる。
【0007】以上のことから、KB jkが分かれば、式
(3)からpi が求められ、次に式(4)から、板形状
の推定ができる。従って、分割バックアップロール系の
変形マトリクスKB jkを精度良く測定することは非常に
重要である。
【0008】分割バックアップロール系の変形マトリク
スKB jkは、分割バックアップロール系の形状・寸法の
みならず、圧延荷重を伝える各部の弾性接触面の僅かな
形状の相違にも依存するので、これを設計段階で正確に
推定することは不可能である。そこで従来は、一般に、
変形マトリクスKB jkに関して、形状の実験等を行い、
出側板の形状の実験値と計算値とが一致するように試行
錯誤して合わせ込む方法が用いられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した圧延実験によ
る変形マトリクスの同定方法では、その実験条件におけ
る大まかな変形マトリクスが求められるだけであり、圧
延荷重レベルなどが異なる場合には誤差が大きくなると
いう問題があった。このため、従来の方法では、解析を
しようとする圧延条件で予め圧延実験を行い、板形状を
測定し、変形マトリクスKB jkの合わせ込みを行う必要
があり、時間的および経済的な面から得策ではなかっ
た。
【0010】本発明は上記したような従来法の問題点を
解決するためのものであり、板圧延機の分割バックアッ
プロールの剛性を精度良く、経済的にも安く、短時間で
求めることができる板圧延機の剛性測定方法を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、上
下少なくともどちらか一方のロールアセンブリーが、軸
方向に3分割以上に分割された分割バックアップロール
によってワークロールを支持する機構であり、各分割バ
ックアップロールには独立した荷重検出装置と圧下装置
とを配置した板圧延機の剛性測定方法において、キスロ
ール締め込み状態で各分割バックアップロールの変位と
荷重分布を検出しこれを基準状態とし、さらに上下のワ
ークロールがロール胴長全域にわたって接触する状態で
各分割バックアップロールを個々または複数個を同時に
変化させた場合の各分割バックアップロールの荷重と変
位を、分割されたバックアップロールの数以上の水準数
検出し、検出したこれらの分割バックアップロールの荷
重および変位と、前記基準状態の各分割バックアップロ
ールの荷重および変位との差を求め、これらの差を用い
て分割バックアップロール系の変形マトリクスを求める
ことを特徴とする板圧延機の剛性測定方法であり、本発
明の請求項2は、上下少なくともどちらか一方のロール
アセンブリーが、軸方向に3分割以上に分割された分割
バックアップロールによってワークロールを支持する機
構であり、各分割バックアップロールには独立した荷重
検出装置と圧下装置とを配置した板圧延機の剛性測定方
法において、該圧延機の分割バックアップロールに接す
るワークロールに水平方向の力を付与する装置とその水
平力を検出する検出器を設け、キスロール締め込み状態
で分割バックアップロールに接するワークロールに水平
方向の力を付与した状態あるいは付与しない状態で、各
分割バックアップロールの変位、荷重分布および水平力
を検出しこれを基準状態とし、さらに上下のワークロー
ルがロール胴長全域にわたって接触する状態で分割バッ
クアップロールに接するワークロールに前記基準状態と
は異なる水平方向の力を付与した条件を1水準以上含む
状態で、各分割バックアップロールを個々または複数個
を同時に変化させた場合の各分割バックアップロールの
荷重、変位および水平力を、分割されたバックアップロ
ールの数以上の水準数検出し、検出したこれらの分割バ
ックアップロールの荷重および変位と前記基準状態の各
分割バックアップロールの荷重および変位との差を求
め、これらの差を用いて分割バックアップロール系の変
形マトリクスを求めることを特徴とする板圧延機の剛性
測定方法である。
【0012】
【作用】キスロール締め込み状態で分割バックアップロ
ールを個々にまたは複数個を組み合わせて同時に変位さ
せ、第i分割バックアップロールにΔui なる変位増分
を与えるとき、それに伴って生じる各分割バックアップ
ロール荷重の変化Δqiを測定することによって、各分
割バックアップロール系の変形マトリクスKB ijが既知
であれば、各分割バックアップロールの変位がΔui
B ijΔqj によって計算されることになる。この変位
は、各分割バックアップロールがワークロールに常に接
触している状態を崩さない範囲の変位増分に対しては、
同じくΔqi によって生じるその他のロール変形と適合
することになる。この適合条件式は、各分割バックアッ
プロール毎に1条件成立するので、分割数をNとすると
き、未知の変形マトリクスKB ijを含んだN個の条件式
が成立することになる。さらに、例えば各分割バックア
ップロールを各々単独の変位させることによって、N種
類のΔui とΔqi のデータセットを得ることができ、
全部でN2 個の条件式を得ることができる。この条件式
をN2 個の未知数からなるKB ijについて解くことによ
って、分割バックアップロールの変形マトリクスKB ij
の値を求めることが可能となる。さらに一般に、分割バ
ックアップロールの変形マトリクスは、弾性力学におけ
る相反定理によって対称マトリクスであることが明らか
であるので、この性質を用いる場合、未知数がN(N+
1)/2個と少なくなる。この場合、N2 個の条件式か
ら最小自乗法によって、KB ijをより高精度に求めるこ
とが可能となる。また、N種類のΔui とΔqi のデー
タセットを得るためには、必ずしも各分割バックアップ
ロールを単独に変位させる必要はなく、2個以上の分割
バックアップロールを組み合わせて変位増分を与えてN
種類の条件を実現してもよい。以上が本発明の第1の発
明の作用である。
【0013】次に本発明の第2の発明の作用について説
明する。ここでは、上述の変形マトリクスの計算に際し
て、水平力を作用させた水平方向の力の釣り合いとモー
メントの釣り合いも考慮する。
【0014】上ワークロールに作用するワークサイド側
の水平力をFX W 、上ワークロールに作用するドライブ
サイド側の水平力をFX D とし、aX を水平力が作用す
る支店間距離、zi を分割バックアップロールとワーク
ロール間に作用する水平方向の分力qHiが作用するミル
センターからの位置とする。
【0015】水平力が作用する支点はワークロールの中
心位置から等距離にあるとすると次式が得られる。
【数1】
【0016】これまでは、FX W =FX D =0の場合に
関して分割バックアップロールの変形マトリクスを測定
する方法を述べてきた。式(5)から明らかなように、
X W =FX D =0の場合には、分割バックアップロー
ルに作用する荷重分布は水平方向の力の釣り合いとモー
メントの釣り合いを満足するように変化する。従って、
実験条件によっては上述した解法で得られる分割バック
アップロールの剛性の値がばらつくことがある。しかし
ながら、水平方向の力を付与することによって、各分割
バックアップロールに作用する荷重分布のパターンを変
化させることができ、この結果、上述した解法で得られ
る分割バックアップロールの剛性の値のばらつきを小さ
くすることができる。上述した分割バックアップロール
のミル剛性を測定する際、そのデータに水平力を作用さ
せた条件も加える方法が、請求項2に示す方法である。
【0017】本発明を実施例である図1、図2を用いて
詳細に説明する。図1および図2は上下非対称なクラス
タータイプの圧延機であり、上ロールアセンブリーは、
7分割に分割した分割バックアップロール(3a〜3
d,3a′〜3c′)であり、上ワークロール1と接し
ている。分割バックアップロールにはそれぞれ独立した
荷重検出装置(図示せず)および圧下装置(図示せず)
が設けられている。なお、例えば分割バックアップロー
ルに接するワークロールに水平方向の力を付与する場合
は、このワークロールに水平力を付与する水平方向のベ
ンダー装置(図示せず)およびベンダー力検出装置(図
示せず)が設けられる。
【0018】4個の分割バックアップロール(3a〜3
d)は圧延機の出側方向に上ワークロール1の中心と該
分割バックアップロールの中心とを結ぶ線がx軸となす
角度θd で配置されている。一方、3個の分割バックア
ップロール(3a′〜3c′)は圧延機の入側方向に上
ワークロール1の中心と該分割バックアップロールの中
心とを結ぶ線がx軸となす角度θe で配置されている。
【0019】キスロール締め込み状態で上ワークロール
1と各分割バックアップロール(3a〜3d,3a′〜
3c′)との間には、それぞれのロール中心を結ぶ方向
にqi ′(i=1〜7)の力が作用しており、y軸方向
には分力qi の力が作用している。
【0020】上ワークロール1には、y軸方向にベンダ
ー力がワークサイドにはFW 、ドライブサイドにはFD
が作用している。なお、ワークロールに水平力を付与す
る場合にはx軸方向にベンダー力がワークサイドにはF
X W 、ドライブサイドにはFX D が作用する。さらに、
上ワークロール1と下ワークロール2の間には荷重pi
(i=1〜7)の力が作用している。
【0021】下ワークロール2には、y軸方向と逆方向
にベンダー力がワークサイドにはFW 、ドライブサイド
にはFD が作用しており、下ワークロール2と下バック
アップロール4の間には荷重ri (i=1〜7)が作用
している。
【0022】本方法で求めようとする分割バックアップ
ロールの剛性KB ijは7行7列のマトリクスであり、未
知数は49個である。qi とqi ′の関係は、式(6)
で与えられ、qi ′は各分割バックアップロールに設け
られている荷重検出装置によって検出される既知数であ
る。
【数2】
【0023】また、y軸方向の力の釣り合いから式
(7)が得られる。
【数3】
【0024】下バックアップロールと下ワークロールお
よび上ワークロールの3本のロール変形特性を、例えば
製鉄研究、第299号(1979)、p.29〜107
に示されている方法を用いて、等価2Hiミル化を行う
と、上ワークロールのたわみyW i は式(8)で与えら
れる。 yW i =−KW ijj +fW i (8) ここで、KW ijは7行7列の上ワークロールの変形マト
リクス、fW i は等価2Hiミル化後の変位ベクトルで
あり、いずれも既知数である。
【0025】式(1)と式(8)からyW i を消去して
整理すると式(9)が得られる。 KB ijj =−KW ijj +fW i −CW i −CB i 式(9)において、ワークロールおよび分割バックアッ
プロールのプロフィルCW i およびCB i は基本的には
不変で既値であるが、ロールが熱的影響、摩耗、または
ハウジングに組み込んだときのズレなどで、変化する場
合がある。
【0026】この影響を除くために、式(9)をそのま
ま使わずに、本発明では基準状態の各分割バックアップ
ロールの荷重分布と各分割バックアップロールを個々に
あるいは複数個を同時に変位させて測定した各分割バッ
クアップロールの荷重分布との差を用いる。
【0027】例えば、基準状態の分割バックアップロー
ルの荷重分布をqoi、変位ベクトルをfW oiとし、第k
番目の分割バックアップロールを基準状態から一定量Δ
Uだけ押し込んだ場合の分割バックアップロールの荷重
分布をqki、変位ベクトルをfW kiとし、その差をとる
と次式が得られる。 KB ij(qkj−qoj)=−KW ij(qkj−qoj)+(fW ki−fW oi) (10) 上式において、未知数は7×7=49個、方程式は1個
の分割バックアップロールの変位について7条件あり、
分割バックアップロールの数は7個あるので、合計49
個の方程式が得られる。
【0028】従って、この方程式は解くことができ、変
形マトリクスKB ijが得られる。ただし、式(10)が
成立するのはキスロール時でしかも上下のワークロール
がロール胴長全域にわたって接触している状態の範囲内
である。さらに、変形マトリクスKB ijの対称性KB ij
=KB jiを利用すると、未知数は28個になり、この場
合、最小自乗法を用いて変形マトリクスKB ijを求める
ことができる。
【0029】なお、ここでは、キスロール締め込み状態
で得られたデータより分割バックアップロールの変形マ
トリクスKB ijを求めるための演算処理に利用する方程
式として、分割バックアップロールとそれに接触するワ
ークロールとの適合条件式を例にとって説明したが、例
えば、圧延機の弾性変形によるひずみエネルギーの方程
式等、キスロール締め込み状態の力学的状態を表現しK
B ijを含む方程式であれば何を用いても同様にKB ij
演算は可能であり、本発明は同様に適用できることは言
うまでもない。
【0030】
【実施例】
(実施例1)使用した圧延機は図1および図2に示した
タイプと同じ圧延機であり、その仕様を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】水平方向の力を付与する手段として、ベン
ンダーを採用しており、ベンダー力はワークロールチョ
ックとハウジング間に取り付けられたロードセルによっ
て検出される。基準状態では、水平および垂直方向のベ
ンダーをかけない状態で、キスロールの締め込みを行
い、4分割のバックアップロールの荷重がそれぞれ3t
f、3分割のバックアップロールの荷重がそれぞれ4tf
になるように調整した。この時の変位と荷重分布を測定
した。
【0033】各々の分割バックアップロールを100μ
m単独で押し込み、そのときの変位と荷重分布のデータ
を7条件採取した。基準状態との差を利用して、さらに
分割バックアップロール系の変形マトリクスをその対称
性を考慮して、分割バックアップロール系の変形マトリ
クスを求めた結果を以下に示す。
【0034】
【数4】
【0035】(実施例2)実施例1と同様の圧延機にお
いて、基準状態では、水平および垂直方向のベンダーを
かけない状態で、キスロールの締め込みを行い、4分割
のバックアップロールの荷重がそれぞれ3tf、3分割の
バックアップロールの荷重がそれぞれ4tfになるように
調整した。この時の変位と荷重分布を測定した。各々の
分割バックアップロールを100μm単独で押し込み、
そのときの変位と荷重分布のデータを7条件採取した。
さらに、4分割の分割バックアップロールの両端を片方
づつ100μm押し込んだ状態で、水平力FX W =FX
D =1.5tf/chockと、FX W =0.5tf/chockおよび
X D =1.0tf/chockを負荷した2条件について、各
々の分割バックアップロールを100μm単独で押し込
み、そのときの変位と荷重分布のデータを採取した。
【0036】この条件と実施例1で得られた7条件と合
わせて、分割バックアップロール系の変形マトリクスを
その対称性を考慮して、求めた結果を以下に示す。
【数5】
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明を適用することによ
って、分割バックアップロール系の変形マトリクスを求
めることができ、板圧延機の分割バックアップロールの
剛性を精度良く、経済的にも安く、短時間で求めること
ができ、形状制御が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を説明するための上下非対称なクラ
スタータイプの圧延機のロール部分を示す正面図。
【図2】図1の側面説明図。
【符号の説明】
1 上ワークロール 2 下ワークロール 3a〜3d 圧延機出側の分割バックアップロール
(4分割) 3a′〜3c′ 圧延機入側の分割バックアップロール
(3分割) 4 下バックアップロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B21B 37/00 BBH B21C 51/00 C

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下少なくともどちらか一方のロールア
    センブリーが、軸方向に3分割以上に分割された分割バ
    ックアップロールによってワークロールを支持する機構
    であり、各分割バックアップロールには独立した荷重検
    出装置と圧下装置とを配置した板圧延機の剛性測定方法
    において、キスロール締め込み状態で各分割バックアッ
    プロールの変位と荷重分布を検出しこれを基準状態と
    し、さらに上下のワークロールがロール胴長全域にわた
    って接触する状態で各分割バックアップロールを個々ま
    たは複数個を同時に変化させた場合の各分割バックアッ
    プロールの荷重と変位を、分割されたバックアップロー
    ルの数以上の水準数検出し、検出したこれらの分割バッ
    クアップロールの荷重および変位と、前記基準状態の各
    分割バックアップロールの荷重および変位との差を求
    め、これらの差を用いて分割バックアップロール系の変
    形マトリクスを求めることを特徴とする板圧延機の剛性
    測定方法。
  2. 【請求項2】 上下少なくともどちらか一方のロールア
    センブリーが、軸方向に3分割以上に分割された分割バ
    ックアップロールによってワークロールを支持する機構
    であり、各分割バックアップロールには独立した荷重検
    出装置と圧下装置とを配置した板圧延機の剛性測定方法
    において、該圧延機の分割バックアップロールに接する
    ワークロールに水平方向の力を付与する装置とその水平
    力を検出する検出器を設け、キスロール締め込み状態で
    分割バックアップロールに接するワークロールに水平方
    向の力を付与した状態あるいは付与しない状態で、各分
    割バックアップロールの変位、荷重分布および水平力を
    検出しこれを基準状態とし、さらに上下のワークロール
    がロール胴長全域にわたって接触する状態で分割バック
    アップロールに接するワークロールに前記基準状態とは
    異なる水平方向の力を付与した条件を1水準以上含む状
    態で、各分割バックアップロールを個々または複数個を
    同時に変化させた場合の各分割バックアップロールの荷
    重、変位および水平力を、分割されたバックアップロー
    ルの数以上の水準数検出し、検出したこれらの分割バッ
    クアップロールの荷重および変位と前記基準状態の各分
    割バックアップロールの荷重および変位との差を求め、
    これらの差を用いて分割バックアップロール系の変形マ
    トリクスを求めることを特徴とする板圧延機の剛性測定
    方法。
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