JPH05123417A - 水道水を利用したスプリンクラー回路の死に水逆流防止装置 - Google Patents
水道水を利用したスプリンクラー回路の死に水逆流防止装置Info
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- JPH05123417A JPH05123417A JP26189091A JP26189091A JPH05123417A JP H05123417 A JPH05123417 A JP H05123417A JP 26189091 A JP26189091 A JP 26189091A JP 26189091 A JP26189091 A JP 26189091A JP H05123417 A JPH05123417 A JP H05123417A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 スプリンクラー回路に対する圧力水の給水源
として水道水の使用を可能にする。 【構成】 水道水供給管1とスプリンクラー回路4を逆
止弁2と給水路3を介して接続し、給水路3の途中に空
気室7を設け、スプリンクラー回路4内に給水を行なう
と、空気室7内に空気を閉じ込めると共に、この空気を
供給する水道水の圧力で圧縮し、圧縮空気の圧力と水道
水の圧力が釣合うと給水は自動的に停止する。圧縮空気
によって、スプリンクラー回路4の圧力水と水道水が分
離遮断され、圧縮空気によって逆止弁が有効に働き、ス
プリンクラー回路4に生じる死に水が水道水側に逆流す
るのを防止する。また、スプリンクラー回路内の水は圧
縮した空気によって常時圧力が付加され、スプリンクラ
ーヘッドが開弁すると圧力水を噴出することができ、初
期消火が確実に行なえる。
として水道水の使用を可能にする。 【構成】 水道水供給管1とスプリンクラー回路4を逆
止弁2と給水路3を介して接続し、給水路3の途中に空
気室7を設け、スプリンクラー回路4内に給水を行なう
と、空気室7内に空気を閉じ込めると共に、この空気を
供給する水道水の圧力で圧縮し、圧縮空気の圧力と水道
水の圧力が釣合うと給水は自動的に停止する。圧縮空気
によって、スプリンクラー回路4の圧力水と水道水が分
離遮断され、圧縮空気によって逆止弁が有効に働き、ス
プリンクラー回路4に生じる死に水が水道水側に逆流す
るのを防止する。また、スプリンクラー回路内の水は圧
縮した空気によって常時圧力が付加され、スプリンクラ
ーヘッドが開弁すると圧力水を噴出することができ、初
期消火が確実に行なえる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、給水源に水道水を利
用したスプリンクラー回路において、スプリンクラー回
路に発生する死に水が水道水側に逆流するのを防止する
死に水逆流防止装置に関する。
用したスプリンクラー回路において、スプリンクラー回
路に発生する死に水が水道水側に逆流するのを防止する
死に水逆流防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】火災発生の原因の多くは、タバコやコン
ロ等によるささいなボヤから始まり、これらのボヤを初
期消火する手段として、スプリンクラーによる放水が極
めて有用である。従来、スプリンクラーを設置するに
は、常時圧力水を供給するために、タンクやポンプを用
いた給水回路を設置する必要があり、このような給水は
設備コストが極めて高くつくため、一般家庭やビジネス
ホテル、密集マンション、マーケット等に設置するのは
困難であった。
ロ等によるささいなボヤから始まり、これらのボヤを初
期消火する手段として、スプリンクラーによる放水が極
めて有用である。従来、スプリンクラーを設置するに
は、常時圧力水を供給するために、タンクやポンプを用
いた給水回路を設置する必要があり、このような給水は
設備コストが極めて高くつくため、一般家庭やビジネス
ホテル、密集マンション、マーケット等に設置するのは
困難であった。
【0003】そこで近年、圧力水の給水源として水道水
を使用することが考えられている。水道水をスプリンク
ラーの給水源として使用すれば、水道管とスプリンクラ
ーをスプリンクラー配管で接続するだけでよいので、ポ
ンプやタンク等の圧力水を発生させるための機材が不要
になり、設備コストの大幅な削減が可能になり、一般家
庭や小規模宿泊施設等においても容易にスプリンクラー
の設置を実現できるという可能性がある。
を使用することが考えられている。水道水をスプリンク
ラーの給水源として使用すれば、水道管とスプリンクラ
ーをスプリンクラー配管で接続するだけでよいので、ポ
ンプやタンク等の圧力水を発生させるための機材が不要
になり、設備コストの大幅な削減が可能になり、一般家
庭や小規模宿泊施設等においても容易にスプリンクラー
の設置を実現できるという可能性がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スプリ
ンクラー配管内の水は、スプリンクラーによる放水時以
外は全く流れが生じないため、時間の経過と共にいわゆ
る死に水となり、これが水道管に逆流するため、現実的
に水道水をスプリンクラーの給水源として使用すること
は不可能である。
ンクラー配管内の水は、スプリンクラーによる放水時以
外は全く流れが生じないため、時間の経過と共にいわゆ
る死に水となり、これが水道管に逆流するため、現実的
に水道水をスプリンクラーの給水源として使用すること
は不可能である。
【0005】また、水道水をスプリンクラーの給水源と
して使用した場合、水道水の用水時に火災が発生する
と、スプリンクラーヘッドへも同時送水はできるが、水
圧低下の懸念があり、初期消火の効果が低下するという
問題がある。
して使用した場合、水道水の用水時に火災が発生する
と、スプリンクラーヘッドへも同時送水はできるが、水
圧低下の懸念があり、初期消火の効果が低下するという
問題がある。
【0006】そこでこの発明は、スプリンクラー回路内
に生じた死に水が水道管側に逆流するのを確実に防止す
ると共に、水道水の用水時においてもスプリンクラーか
ら圧力水を噴出し、初期消火が確実に行なえ、水道水を
スプリンクラーの給水源として実用できるスプリンクラ
ー回路の死に水逆流防止装置を提供することを課題とし
ている。
に生じた死に水が水道管側に逆流するのを確実に防止す
ると共に、水道水の用水時においてもスプリンクラーか
ら圧力水を噴出し、初期消火が確実に行なえ、水道水を
スプリンクラーの給水源として実用できるスプリンクラ
ー回路の死に水逆流防止装置を提供することを課題とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、第1の発明は、上流側を水道水供給管と逆止
弁を介して接続し下流側をスプリンクラー回路と接続す
る給水路の途中に、給水路よりも大径に形成され、上部
に給水路の上流側が接続され下部に給水路の下流側が接
続された空気室を設け、水道水供給管から給水路を介し
てスプリンクラー回路に給水を行なうことにより、空気
室内に給水を分離遮断する圧縮空気層を生成させるよう
にした構成を採用したものである。
するため、第1の発明は、上流側を水道水供給管と逆止
弁を介して接続し下流側をスプリンクラー回路と接続す
る給水路の途中に、給水路よりも大径に形成され、上部
に給水路の上流側が接続され下部に給水路の下流側が接
続された空気室を設け、水道水供給管から給水路を介し
てスプリンクラー回路に給水を行なうことにより、空気
室内に給水を分離遮断する圧縮空気層を生成させるよう
にした構成を採用したものである。
【0008】第2の発明は、上記第1の発明において、
空気室は、上部が小径で下部が大径となり、この空気室
内の下部に、給水路の下流側とで形成したトラップを設
けた構成を採用したものである。
空気室は、上部が小径で下部が大径となり、この空気室
内の下部に、給水路の下流側とで形成したトラップを設
けた構成を採用したものである。
【0009】第3の発明は、前記第1の発明において、
給水路は、その途中が上方に立上って環状となるループ
に形成され、空気室はこのループの下流側となる後半部
に設けられ、給水路の下流側の途中にトラップが設けら
れている構成を採用したものである。
給水路は、その途中が上方に立上って環状となるループ
に形成され、空気室はこのループの下流側となる後半部
に設けられ、給水路の下流側の途中にトラップが設けら
れている構成を採用したものである。
【0010】
【作用】水道水供給管から給水路を介してスプリンクラ
ー回路に給水を行なうと、給水路の途中に設けた空気室
内を通って圧力水が上流側から下流側へと流れ、スプリ
ンクラー回路内に圧力水が満たされることによりスプリ
ンクラー回路内の空気は空気室内に溜まり、上流側から
の圧力水の流入と下流側の水位上昇により、空気室内に
閉じ込められた空気は徐々に圧縮を受けて高圧となり、
供給側の水圧と圧縮空気の圧力が釣り合うと水道水供給
管からの圧力水の供給は自動的に停止し、水道水とスプ
リンクラー回路内の圧力水とは圧縮空気によって完全に
分離遮断され、空気圧により逆止弁は適確に働き、この
圧縮空気と給水路と水道水供給管の途中に組込んだ送止
弁とによって、スプリンクラー回路に生じた死に水が水
道水供給管側に逆流するのを完全に防止する。
ー回路に給水を行なうと、給水路の途中に設けた空気室
内を通って圧力水が上流側から下流側へと流れ、スプリ
ンクラー回路内に圧力水が満たされることによりスプリ
ンクラー回路内の空気は空気室内に溜まり、上流側から
の圧力水の流入と下流側の水位上昇により、空気室内に
閉じ込められた空気は徐々に圧縮を受けて高圧となり、
供給側の水圧と圧縮空気の圧力が釣り合うと水道水供給
管からの圧力水の供給は自動的に停止し、水道水とスプ
リンクラー回路内の圧力水とは圧縮空気によって完全に
分離遮断され、空気圧により逆止弁は適確に働き、この
圧縮空気と給水路と水道水供給管の途中に組込んだ送止
弁とによって、スプリンクラー回路に生じた死に水が水
道水供給管側に逆流するのを完全に防止する。
【0011】また、スプリンクラー回路内の水は常に圧
縮空気の圧力を受け、火災発生時にスプリンクラーが開
弁すると、圧力水を噴出することができ初期消火が確実
に行なえると共に、空気室内の圧力が低下し、逆止弁を
開いて水道水供給管からの連続的な給水が行なわれる。
縮空気の圧力を受け、火災発生時にスプリンクラーが開
弁すると、圧力水を噴出することができ初期消火が確実
に行なえると共に、空気室内の圧力が低下し、逆止弁を
開いて水道水供給管からの連続的な給水が行なわれる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1乃至図3に示す第1の実施例におい
て、水道水供給管1と逆止弁2を介して接続した給水路
3の下流にスプリンクラー回路4が接続され、水道水供
給管1の末端は、トイレ、洗面所、浴室、炊事場等のカ
ラン5によって開閉され、スプリンクラー回路4にはス
プリンクラーヘッド6が取付けられ、その端末には図示
省略したが、通水確認用の開閉栓が設けられている。
て説明する。図1乃至図3に示す第1の実施例におい
て、水道水供給管1と逆止弁2を介して接続した給水路
3の下流にスプリンクラー回路4が接続され、水道水供
給管1の末端は、トイレ、洗面所、浴室、炊事場等のカ
ラン5によって開閉され、スプリンクラー回路4にはス
プリンクラーヘッド6が取付けられ、その端末には図示
省略したが、通水確認用の開閉栓が設けられている。
【0013】前記給水路3の途中に設けた空気室7は、
上半部分が小径部8で下半部分が大径部9となり、給水
路3の上流側3aは逆止弁2の組込み部分から立上った
後、下向きに弧状となる屈曲部3bとなって小径部8の
上端に連通している。なお、小径部8は給水路3よりも
大径に設定されている。
上半部分が小径部8で下半部分が大径部9となり、給水
路3の上流側3aは逆止弁2の組込み部分から立上った
後、下向きに弧状となる屈曲部3bとなって小径部8の
上端に連通している。なお、小径部8は給水路3よりも
大径に設定されている。
【0014】また、給水路3の下流側3cは大径部9の
下端と連通し、この下流側3cの大径部9内に突出する
立上り部10と、大径部9内の下部に張設した通水底板
11の下面外筒12とによってトラップ13を形成し、
スプリンクラー回路4に対する通水初期にこのトラップ
13にトラップ水14を溜め、空気室7内の空気をスプ
リンクラー回路4に向けて出ないように封止するように
なっている。
下端と連通し、この下流側3cの大径部9内に突出する
立上り部10と、大径部9内の下部に張設した通水底板
11の下面外筒12とによってトラップ13を形成し、
スプリンクラー回路4に対する通水初期にこのトラップ
13にトラップ水14を溜め、空気室7内の空気をスプ
リンクラー回路4に向けて出ないように封止するように
なっている。
【0015】上記空気室7は、透明な材料を用いた容器
に形成され、周壁の適当な位置には水位を見るための目
盛15が付設されていると共に、目視による水位の確認
が容易なように、空気室7内には着色した複数個の浮玉
16が組込んである。
に形成され、周壁の適当な位置には水位を見るための目
盛15が付設されていると共に、目視による水位の確認
が容易なように、空気室7内には着色した複数個の浮玉
16が組込んである。
【0016】第1の実施例は上記のような構成であり、
図3に示したように、水道水供給管1に逆止弁2と給水
路3及び空気室7を介してスプリンクラー回路4を接続
し、スプリンクラー回路4の末端に設けた開閉栓を開い
た状態で水道水供給管1からスプリンクラー回路4に水
道水を供給すると、水道水は逆止弁2を押し開き、給水
路3を通ってスプリンクラー回路4に流れ、スプリンク
ラー回路4内が水で満たされて空気が抜け出る。
図3に示したように、水道水供給管1に逆止弁2と給水
路3及び空気室7を介してスプリンクラー回路4を接続
し、スプリンクラー回路4の末端に設けた開閉栓を開い
た状態で水道水供給管1からスプリンクラー回路4に水
道水を供給すると、水道水は逆止弁2を押し開き、給水
路3を通ってスプリンクラー回路4に流れ、スプリンク
ラー回路4内が水で満たされて空気が抜け出る。
【0017】このとき、空気室7内においては図1のよ
うに、トラップ13内にトラップ水14が溜まり、空気
室7内の空気は封止され、上端から流入した量の水が下
部から流出するだけであり、十分な空気量が確保されて
いる。
うに、トラップ13内にトラップ水14が溜まり、空気
室7内の空気は封止され、上端から流入した量の水が下
部から流出するだけであり、十分な空気量が確保されて
いる。
【0018】スプリンクラーヘッド6への給水が確認さ
れた上記の状態で、スプリンクラー回路4の末端に設け
た開閉栓を閉じると、水の流出がなくなり、スプリンク
ラー回路4内に水が満たされた状態となるが、水道水供
給管1からの給水が続くため、空気室7内の水位が徐々
に上昇する。水位の上昇と共に空気室7内に封止された
空気は逃げ場がなく、圧縮を受けて圧力が上昇する。水
位の上昇によって圧縮を受けた空気の圧力が、供給され
る水道水の圧力と釣合うと、図2のように水道水の流入
は自動的に停止し、目盛15及び浮玉16によってこれ
を確認できる。
れた上記の状態で、スプリンクラー回路4の末端に設け
た開閉栓を閉じると、水の流出がなくなり、スプリンク
ラー回路4内に水が満たされた状態となるが、水道水供
給管1からの給水が続くため、空気室7内の水位が徐々
に上昇する。水位の上昇と共に空気室7内に封止された
空気は逃げ場がなく、圧縮を受けて圧力が上昇する。水
位の上昇によって圧縮を受けた空気の圧力が、供給され
る水道水の圧力と釣合うと、図2のように水道水の流入
は自動的に停止し、目盛15及び浮玉16によってこれ
を確認できる。
【0019】これによって、給水路3の上流側3aとス
プリンクラー回路4に通じる下流側3cとは圧縮空気の
介在によって完全に分離遮断される。また、給水路3の
上流側3aと水道水供給管1との間には、逆止弁2が存
在している。
プリンクラー回路4に通じる下流側3cとは圧縮空気の
介在によって完全に分離遮断される。また、給水路3の
上流側3aと水道水供給管1との間には、逆止弁2が存
在している。
【0020】従って、水道水の圧力が低下したような場
合や或いは水道水本管の配管工事のため水道を止めて開
放し、その水圧をなくした場合であっても、圧力空気で
逆止弁2が適確に働き、スプリンクラー回路4及び給水
路3内の水は空気室7内の圧力空気のため、水道水側に
逆流するというようなことはなく、死に水の逆流防止が
完全に行なえる。なお、空気室7は下部を大径部9、上
部を小径部8としたことにより、水位の上昇による空気
の圧縮が効率よく行なえ、小径部8内の圧力を速やかに
上昇させることができる。
合や或いは水道水本管の配管工事のため水道を止めて開
放し、その水圧をなくした場合であっても、圧力空気で
逆止弁2が適確に働き、スプリンクラー回路4及び給水
路3内の水は空気室7内の圧力空気のため、水道水側に
逆流するというようなことはなく、死に水の逆流防止が
完全に行なえる。なお、空気室7は下部を大径部9、上
部を小径部8としたことにより、水位の上昇による空気
の圧縮が効率よく行なえ、小径部8内の圧力を速やかに
上昇させることができる。
【0021】また、スプリンクラー回路4内の水は、圧
縮空気の圧力を常に受けることになり、従って、火災発
生を検出してスプリンクラーヘッド6が開弁すると、圧
縮空気の圧力を受けた圧力水を噴出することになり、初
期消火が確実に行なえる。
縮空気の圧力を常に受けることになり、従って、火災発
生を検出してスプリンクラーヘッド6が開弁すると、圧
縮空気の圧力を受けた圧力水を噴出することになり、初
期消火が確実に行なえる。
【0022】スプリンクラー回路4に向けて水が流出す
ると、空気室7内における空気の圧力が低下し、これに
よって水道水供給管1から逆止弁2を押し開いて空気室
7に水道水が流入し、スプリンクラー回路4へと流出す
るため、スプリンクラーヘッド6から連続的な散水が行
なわれる。
ると、空気室7内における空気の圧力が低下し、これに
よって水道水供給管1から逆止弁2を押し開いて空気室
7に水道水が流入し、スプリンクラー回路4へと流出す
るため、スプリンクラーヘッド6から連続的な散水が行
なわれる。
【0023】また、スプリンクラーヘッド6への通水を
確認するため、スプリンクラー回路4の末端に設けた開
閉栓を開いた場合も、上記の散水時と同様に水道水が流
出し、確認後に開閉栓を閉じると再び空気室7内におい
て空気を圧縮し、圧縮空気による水の分断と逆止弁2と
によって死に水の逆流を防止する。
確認するため、スプリンクラー回路4の末端に設けた開
閉栓を開いた場合も、上記の散水時と同様に水道水が流
出し、確認後に開閉栓を閉じると再び空気室7内におい
て空気を圧縮し、圧縮空気による水の分断と逆止弁2と
によって死に水の逆流を防止する。
【0024】次に、図4に示す第2の実施例を説明す
る。なお、図1乃至図3に示した第1の実施例と同一部
分については同一符号を付して説明に代える。
る。なお、図1乃至図3に示した第1の実施例と同一部
分については同一符号を付して説明に代える。
【0025】この第2の実施例は、給水路3の途中に環
状のループ部分21を上方に起立する状態で設け、この
ループ部分21の下流側となる後半部に空気室7が設け
られている。この空気室7は、上半の小径部8と下半の
大径部9がループ部分21の内側に向けて突出するよう
に形成され、ループ部分21における水の流れが外周に
沿って円滑に生じるようになっている。
状のループ部分21を上方に起立する状態で設け、この
ループ部分21の下流側となる後半部に空気室7が設け
られている。この空気室7は、上半の小径部8と下半の
大径部9がループ部分21の内側に向けて突出するよう
に形成され、ループ部分21における水の流れが外周に
沿って円滑に生じるようになっている。
【0026】また、給水路3の下流側にトラップ22が
設けられ、トラップ水によって空気室7内の空気がスプ
リンクラー回路4に流出するのを防いでいる。
設けられ、トラップ水によって空気室7内の空気がスプ
リンクラー回路4に流出するのを防いでいる。
【0027】この第2の実施例においても、スプリンク
ラー回路4への通水時に、ループ部分21に設けた空気
室7内に圧縮空気を生じさせ、水の分離遮断と逆止弁2
によって死に水の逆流発生を防止すると共に、スプリン
クラーヘッド6の開弁時においては、圧縮空気によって
加圧された圧力水を噴出させた後、水道水を連続的に散
水することができる。
ラー回路4への通水時に、ループ部分21に設けた空気
室7内に圧縮空気を生じさせ、水の分離遮断と逆止弁2
によって死に水の逆流発生を防止すると共に、スプリン
クラーヘッド6の開弁時においては、圧縮空気によって
加圧された圧力水を噴出させた後、水道水を連続的に散
水することができる。
【0028】なお、第2の実施例においては、給水路3
の下流側でトラップ22の上部に空気チャンバー23を
設け、スプリンクラー回路4への通水時に、水位の上昇
でこのチャンバー23内の空気を圧縮し、スプリンクラ
ー回路4内の水の圧力を高め、初期消火時に高圧の圧力
水を噴出させることができるようにしている。
の下流側でトラップ22の上部に空気チャンバー23を
設け、スプリンクラー回路4への通水時に、水位の上昇
でこのチャンバー23内の空気を圧縮し、スプリンクラ
ー回路4内の水の圧力を高め、初期消火時に高圧の圧力
水を噴出させることができるようにしている。
【0029】また、何れの実施例においても、スプリン
クラー回路4は、図3に示した場合、一本の水道水供給
管1から各室に分配したが、例えば各室毎の洗面所、ト
イレ、浴室等の水道水供給管に対して個々にスプリンク
ラー回路を接続すれば、その近傍の部屋や廊下などへ個
別に配管することができ、個別配管の採用により、配管
施工の大幅な簡略化が図れる。
クラー回路4は、図3に示した場合、一本の水道水供給
管1から各室に分配したが、例えば各室毎の洗面所、ト
イレ、浴室等の水道水供給管に対して個々にスプリンク
ラー回路を接続すれば、その近傍の部屋や廊下などへ個
別に配管することができ、個別配管の採用により、配管
施工の大幅な簡略化が図れる。
【0030】
【効果】以上のように、この発明によると、水道水をス
プリンクラー回路に供給するだけで自動的に圧縮空気を
発生させ、この圧縮空気によって水を分離遮断するよう
にしたので、空気圧によって逆止弁が適確に働き、スプ
リンクラー回路に生じる死に水を圧縮空気と逆止弁によ
り、水道水供給側に逆流するのを防止することができ、
水道水をスプリンクラーの圧力水源として使用可能とな
る。
プリンクラー回路に供給するだけで自動的に圧縮空気を
発生させ、この圧縮空気によって水を分離遮断するよう
にしたので、空気圧によって逆止弁が適確に働き、スプ
リンクラー回路に生じる死に水を圧縮空気と逆止弁によ
り、水道水供給側に逆流するのを防止することができ、
水道水をスプリンクラーの圧力水源として使用可能とな
る。
【0031】また、圧縮空気によって、スプリンクラー
回路内の水に常時圧力を加えることができ、火災発生に
よるスプリンクラーヘッドの開弁時に圧力水を噴出さ
せ、初期消火が確実に行なえると共に、水道水を連続的
に散水するため十分な消火機能が得られる。
回路内の水に常時圧力を加えることができ、火災発生に
よるスプリンクラーヘッドの開弁時に圧力水を噴出さ
せ、初期消火が確実に行なえると共に、水道水を連続的
に散水するため十分な消火機能が得られる。
【0032】更に、死に水を分離遮断する圧縮空気が水
道水の水圧を利用して自動的に発生するため、外部から
圧力空気を供給する等の設備が一切不要となり、スプリ
ンクラーの設置が低コストで実現できる。
道水の水圧を利用して自動的に発生するため、外部から
圧力空気を供給する等の設備が一切不要となり、スプリ
ンクラーの設置が低コストで実現できる。
【0033】また、スプリンクラーの圧力水源として水
道水の使用が可能になるため、一般住宅や中小建築物に
スプリンクラー回路を簡単に設けることができ、しか
も、小規模宿泊施設等の各室毎の洗面所、トイレ、浴室
等の水道水配管を使用し、その近傍の部屋や廊下等に個
別のスプリンクラーを手軽に設置することができる。
道水の使用が可能になるため、一般住宅や中小建築物に
スプリンクラー回路を簡単に設けることができ、しか
も、小規模宿泊施設等の各室毎の洗面所、トイレ、浴室
等の水道水配管を使用し、その近傍の部屋や廊下等に個
別のスプリンクラーを手軽に設置することができる。
【図1】この発明に係る死に水逆流防止装置の第1の実
施例を示す給水開始時の状態を示す縦断面図
施例を示す給水開始時の状態を示す縦断面図
【図2】同上における給水状態を示す縦断面図
【図3】同上を用いたスプリンクラー回路の説明図
【図4】第2の実施例を示す給水状態の縦断面図
1 水道水供給管 2 逆止弁 3 給水路 4 スプリンクラー回路 7 空気室 8 小径部 9 大径部 13 トラップ
Claims (3)
- 【請求項1】 上流側を水道水供給管と逆止弁を介して
接続し下流側をスプリンクラー回路と接続する給水路の
途中に、給水路よりも大径に形成され、上部に給水路の
上流側が接続され下部に給水路の下流側が接続された空
気室を設け、水道水供給管から給水路を介してスプリン
クラー回路に給水を行なうことにより、空気室内に給水
を分離遮断する圧縮空気層を生成させるようにした水道
水を利用したスプリンクラー回路の死に水逆流防止装
置。 - 【請求項2】 空気室は、上部が小径で下部が大径とな
り、この空気室内の下部に、給水路の下流側とで形成し
たトラップを設けた請求項1に記載の水道水を利用した
スプリンクラー回路の死に水逆流防止装置。 - 【請求項3】 給水路は、その途中が上方に立上って環
状となるループに形成され、空気室はこのループの下流
側となる後半部に設けられ、給水路の下流側の途中にト
ラップが設けられている請求項1に記載の水道水を利用
したスプリンクラー回路の死に水逆流防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26189091A JPH05123417A (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 水道水を利用したスプリンクラー回路の死に水逆流防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26189091A JPH05123417A (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 水道水を利用したスプリンクラー回路の死に水逆流防止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05123417A true JPH05123417A (ja) | 1993-05-21 |
Family
ID=17368192
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26189091A Pending JPH05123417A (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 水道水を利用したスプリンクラー回路の死に水逆流防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05123417A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101961472B1 (ko) * | 2018-05-31 | 2019-03-22 | 박남신 | 압축공기 잔존여부의 육안 확인이 가능한 수계소화설비의 압력챔버 |
-
1991
- 1991-10-09 JP JP26189091A patent/JPH05123417A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101961472B1 (ko) * | 2018-05-31 | 2019-03-22 | 박남신 | 압축공기 잔존여부의 육안 확인이 가능한 수계소화설비의 압력챔버 |
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